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石田スイの最新作『超人X』とのコラボ楽曲だ。石田は秋山黄色の楽曲を『超人X』の世界観にぴったりだと思いながら聴いていたと言い、秋山もかねてから『超人X』を愛読していることを明かしており、まさに相思相愛。メタリックでバキバキのギターサウンドから始まり、キャッチーなコーラスワークも煌びやかなストリングスもヘヴィなアンサンブルもデスボイスの咆哮も超絶ギターソロもセンチメンタルなメロディも詰め込まれていて、1曲でひとつの巨編が展開されているような音の情報量からは『超人X』へのリスペクトを感じる。無数の痛みを抱え、悪夢のようなこの世界で「君」を求め、自分だけのスリリングな生き方が描かれた歌詞。秋山は先日のアルバムツアーファイナルで、「どうせゼロになるのになぜ生きるのか」という問いに対して、意味を集めることが抵抗だと話していた。今の秋山の根源が作品へのリスペクトを通してアップデートされた角度で綴られている。（小松香里）
（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より）
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