長年に渡りセブンイレブンの “辛いモノ界隈” のトップを走り続ける『セブンプレミアム 蒙古タンメン中本』。言わずと知れた人気ラーメン店の味を、カップ麺で再現したセブンの定番シリーズである。

その新作『蒙古タンメン中本 極豚(ゴットン)ラーメン 激辛豚骨味噌(税抜200円)』が本日2020年2月22日より、全国のセブン&アイグループ各店にて順次発売されるぞ。それにしても極豚(ゴットン)ってすげぇ名前だな……。実物が編集部に届いたのでさっそく食べてみたい。

・セブン中本の新作

『極豚(ゴットン)』の響きにばかり気を取られがちだが、注目は後半の『激辛豚骨味噌』である。ただでさえ辛いセブンの中本が、今回はあえて「激辛です」と自己申告しているのだ。これはきっと何かあるに違いない……。

そう思い商品解説に目を通してみると、どうやらこの新作は中本でもっとも辛いと言われる『北極ラーメン』をベースに、店主監修のもと豚の旨味を掛け合わせたものらしい。で、出たー! 北極……ッ!! あの狂気の爆辛モンスターか。こいつは一筋縄ではいかなそうだ。

・食べ比べスタート

『極豚(ゴットン)』と一緒にいつもの『旨辛味噌』も送られてきたため、今回はこの二つを食べ比べしてみようと思う。まずは『極豚(ゴットン)』だ。お湯を注いだら……


辛味オイルに豚骨の風味とラードのコクを加えたという「辛豚オイル」をそこに加えて……


よく混ぜる! その結果……


血の池地獄が完成した。

こんなんどう転んでも辛いですやん……。具材は豚肉、ガーリック、唐辛子、ねぎ、そしてラードを主原料とした背脂風のかやくが入っているようだ。サラッとしたスープが何やら不気味である。それでは、いただきます。


かッッッッッッら!!!

・目が覚める辛さ

いや知ってたけど辛ぇわ! 悪い意味で予想を裏切らないあたり、安定の北極である。なんというか、豚が北極の辛さに追いつけていないのだ。直前までは豚骨ラーメンの匂いがしているのに、いざ麺をすすってみると「ただの唐辛子やないか!」という感じになる。

いかんいかん、舌の上でじっくり味わおうと思っても……いや辛ぇわ! ただの唐辛子やないか!! なかなか先に進めないという有り様だ。特に熱々の状態だと辛味の支配率が高い。“辛い” という概念を食ってるのかと思ったぞ。

・異変

それでは今度はいつものカップ中本を食べてみよう。去年の10月にリニューアルを果たした『旨辛味噌』、リフトオフ。するとここで異変が起こる。


え……?


甘い……?


・予想外の味

そう、あろうことか私(あひるねこ)は、中本を甘く感じてしまったのだ。もちろん辛さも旨味もたっぷりあるが、『極豚(ゴットン)』を食べた副作用だろうか? それ以上に甘さを全面に感じ取ってしまう。私の舌は一体どうしてしまったんだ?

きっとこれは、キャベツやニンジンによる野菜の甘みだろう。先発の『極豚(ゴットン)』が辛さにストイックすぎるあまり、わずかな野菜の甘みが火災報知器の如くセンサーに反応してしまったというわけだ。感覚が一時的におかしくなっていたらしい。

・これが北極

北極の辛味と豚の旨みが一つになったという『極豚(ゴットン)ラーメン 激辛豚骨味噌』。しかしその実体は、豚というよりほぼ北極だったと言っていいだろう。そう、普通の豚は北極には住めないのだ。やはり北極の辛さは、すべてを飲み込んでいく……。

参考リンク:セブン&アイ・ホールディングス(PDF)
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

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