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田中 新吾

自発的な習慣は「人生をコントロールしている」と自らに信じさせることができる良い手段のひとつ。

タナカ シンゴ

少し前に以下のような記事を書いた。

コロナウィルスに感染して「自分のことばかり考えているから鬱になる」という話をふと思い出した。

コロナ感染は私にとって非常に苦い思い出になったわけだが、自分にとっていいことも幾つかあった。

そのうちの一つが「自分のことばかり考えているから鬱になる」という考え方を再認識できたことだ。

今回はもう一つの事柄について備忘も兼ねて書いておきたいと思った。

それがタイトルにしている、

自発的な習慣は「人生をコントロールしている」と自らに信じさせることができるとても良い手段のひとつ。

という話である。

少し話は変わるが、私にはコロナ感染後に加わった新しい生活習慣がある。

手洗い・うがい」だ。

1日のうちに1回とかではなく、1日のうちにこまめに何度もするようになった、というのが特徴的なところだろうか。

手洗い・うがいをこまめにするようになった理由はシンプルだ。

感染の再発予防、健康管理として「これからは手をこまめに洗おう・うがいもこまめにしよう」という気持ちがムクムクと湧き上がってきたから。

私が今絶賛使用しているTaskChute Cloud 2(タスク管理・時間管理を行うためのツール)には以下のように日々記録されている。

ーーーー

※10:22に手洗いうがいを開始し、10:26分に終え、このタスクに3分を費やしているというログ。

※こちらは時間帯が変わり、16:48に手洗いうがいを開始し、10:49に終え、このタスクに1分を費やしているというログ。

ーーーー

現在のTaskChute Cloud 2のセクションは平日は1時間区切りに設定してあり、1時間〜2時間おきに1回「手洗い・うがい」というタスクがルーチンとして現れるようになっているのだが、手洗い・うがいを何度も行うようになってからはたと気づいたことがある。

その後のネクストタスクが気持ちいいくらいサクサクと進むのだ。

私はパソコンに向かって行う仕事が多くの時間を占めるのだが、手洗い・うがいをした後の作業はめちゃくちゃ気持ち良くて捗る。

こまめな手洗い・うがいをするようになってから、1時間もパソコンに向かって作業をしているといつの間にか結構手が汗ばんでいることにも自覚的になれた。

外気温が高くジメジメする今この季節だからこそ特にというところもあるだろう。

そして、ここであらためて実感できていることが、自発的な習慣は「人生をコントロールしている」と自らに信じさせることができるとても良い手段のひとつ、ということ。

コントロールの実感が得られていると、得られていない時と比べて、心の調子はよく、調子が良いので何事もやりやすい。

思うに、そういう意味で、自発的な習慣作りの効果は、その行為そのものが習慣化される以上に、はるかに大きな価値がある。

私たちの脳が人間の身の回りをコントロールしたがっていることは研究の結果でわかっているとともに、そのせいで私たちには「コントロール欲求」というものが備わっているそうだ。

神経科学者のターリー・シャーロットは、脳にスローガンがあるとすれば「周囲の環境を支配せよ」というのがぴったりかもしれないという。

これはまさに「コントロール欲求」のことではないだろうか。

「脳の究極の機能は思考すること。想像し、塾考し、着想を得るための体内の司令部が、脳という臓器」

一般的には脳に対してこのようなイメージを抱く。

これももちろん脳の大切な機能ではあるが、第一の目的ではない。

脳は私たち人間が体を動かし、それによって周囲の環境に作用できるように進化してきたのだ。

そして、この欲求はどのように満たされるかといえば、実際にコントロールできているかは別にして、「ああ、今の自分はコントールできている」という「感度」を得られている時にそれを「コントロールできている」と確信する。

これは「自由の感度」と全く同じ構造ではないだろうか。

参照:人間における最上の価値は、人間の欲望の本質である「自由の感度」だと知った。

思うのは、自発的な習慣が作られると「ああ、今の自分はコントールできている」という「感度」が多少なりとも得られるため「人生をコントロール」しているという感覚に繋がるのではないだろうかということ。

はっきりいって自分の人生を100%思うままにコントールすることは不可能だ。

とはいえ、毎日を気持ちよく生きるためには、やはりある程度コントロール欲求を満たしておく必要はある。

そうでなければ、欲求不満がトリガーとなり様々なところに悪い影響が出るからだ。

私に関しては、引き続きこまめに行う「手洗い・うがい」を行いつつ、この他の自発的な習慣作りにも精力的に取り組んでいきたい。

人生を100%自分の思うままにコントールすることは不可能という前提は持ちつつも。

UnsplashClaudio Schwarzが撮影した写真

【著者プロフィールと一言】

著者:田中 新吾

プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|プロジェクトデザイナー|タスクシュート認定トレーナー|WebメディアRANGER(https://ranger.blog)管理人|ネーミングの仕事も大好物|白湯の魅力や面白さをお伝えする活動もしています(@projectsau

●X(旧Twitter)田中新吾

●note 田中新吾

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手洗い・うがいのようなリセットを目的としたタスクを入れるとその他のタスクとのメリハリができて良いです。

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