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田中 新吾

長年の試行錯誤の末、ついに辿り着いた「普段履き」の決定版 アルトラ「パラダイム」について紹介させてください。

タナカ シンゴ

長年の試行錯誤の末、ついに「普段履き」の決定版に辿り着きました。

こちらがその靴。アルトラ「パラダイム」です。

オールブラックのボディがめっちゃカッコいいこちらは「ヴァージョン4.5」。

購入したのはもう2年くらい前になりますが、普段履きとして今や手放せないでおります。

ということで、本稿では、アルトラのことはもちろん、「普段履き」はこだわって、しっかり投資していい部分だと思っているので、その辺りのことが少しでもお伝えできたらなと思っています。

普段履きにこだわりたい方

足に悩みを抱えている方

アルトラについて知りたい方

QOL(人生の質)を上げたい方

にオススメの内容になっています。

では、よろしくお願いします。

「普段履き」の試行錯誤の過程

まず、簡単に私の足のスペックから。

足のサイズは高校生の頃からほぼ変わらず両足共に「27.5」。

横幅は10cmくらいなので日本人として見ると普通くらいかと(*1)。

人差し指が親指よりも1cmばかり長い「ギリシャ型」で、甲高ではないと思います。

他に目立った特徴はナシ。

こう言うのも初めてなのですが、私は結構前から「普段履き」について試行錯誤を繰り返してきました。

ということで、記憶の有る限りその過程を辿ってみたいと思います。

・高校時代

高校時代の普段履きは「HARUTA」の「ローファー」でした。

埼玉から東京の私立の高校に通っていたのですが、私服ではなく制服だったので自由意志もなくローファーを「履かされていた」感じです。

色は黒が主でしたが、時々茶色も履いたり。

ローファーを履いている時は特に足にトラブルを感じることはなかったのですが、「サッカースパイク」には結構悩まされました。

私はサッカー部だったので、ローファーを履いている時間以外の主な普段履きはサッカーのスパイクだったのです。

動き易さやボールタッチなど履くスパイクによって大分変わるので結構悩みました。

しかも、私の場合、「人差し指」が親指よりも長かったため人差し指以外の指にあわせて履くと人差し指がスパイクの中で変に折れてしまったり、足先が狭く、窮屈で親指が巻き爪になってしまったり、ベストなところに行き着くのに結構試行錯誤がありました。

当時、カッコよさで選んだアディダスのプレデターシリーズ、NIKEのエアズームやマーキュリアルヴェイパーなどは結局足に合わず一番私の足に適していたのはミズノの「モレリア2」でした。(サッカー経験者は分かるネタ)

サッカーをしている最中はこの「人差し指が他の指よりも長い」という足の特徴に結構悩まされ、それが痛みを生むなどのトラブルにも繋がっていました。

・大学時代

そういう高校時代を経て、服装や活動に自由を得た大学時代に普段履きとして選んでいたのは「ビルケンシュトック」というブランドのシューズでした。

ビルケンシュトックというと「サンダル」のイメージが強いと思います。

が、私がよく履いていたのはサンダルではなく、より靴の形に近いタイプのものでした。

「モンタナ」あるいは「ボストン」です。

ここに辿り着いたのは人差し指に負担がかからず、コルクベッドが足にフィットして楽に履けるということに気付いたから。

また、新品でも古着でも合わせやすく、靴の中の蒸れが少ないこともあり学生時代のファーストチョイスとなってしまいた。

アウトソールが擦り減ってしまった時は、ソールだけショップで交換してもらうなど結構長く使っていたと思います。

こういう靴を選んでいたせいか、大学生の頃は足のトラブルに特に見舞われることもなく過ごすことができました。

・社会人(20代〜30歳)

そして、東京のマーケティングファームに入社した私は憧れのスーツ姿を手に入れます。

普段履きはヒールのある「革靴」になりました。

しかし、この時から足のトラブルに悩まされることが増えていったのです。

・酷い巻き爪になる(割と頻繁に)

・足が臭くなる(割と頻繁に)

・水虫ができる(時々)

・足が疲れる

このため高校時代のスパイクの時よりも更に試行錯誤を行なったように思います。

スーツ屋さんに置いてあるような革靴。

スポーツメーカーのビジネスシューズ。

途中スーツからジャケパンに代わり、少しお洒落も意識して「コールハーン(+NIKE)」や、ソールも黒い「ドクターマーチン」なども試しました。

幾つも試しましたが、結局悩みが解消されることはなく。

やはりビルケンシュトックの「ギルフォード」という名前の「革靴」が一番トラブルが少なかったように思います。

しかし、それでも完全にトラブルが無くなることはありませんでした。

このような平日のストレスをなるべくフリーにすべく、休日はやっぱりビルケンシュトックのモンタナやボストンをよく履いていた記憶です。

・現在(30歳以降)

前職を辞めこの辺りからいわゆるビジネスシューズ的な「革靴」をほとんど履かなくなりました。

しかし、これと言っていい出会いもなく、お客さんとの打ち合わせや出張にも悪くないという点から、引き続きビルケンシュトックの「モンタナ」または「ギルフォード」を普段履きとして使用。

ただこれらは長い時間歩いたり、走ったりするには不向きで、出張時は「足が結構疲れる」「動き易くはない」といった悩みがありました。

アルトラに出会い、その良さを実感する

そんな私にとって転機となったのが2018年3月。

友人からトレランの誘いを受け、なんと大会(2018年6月開催)にチャレンジすることになったのです。

早速、トレラン用のシューズが必要ということでオススメのシューズショップに連れて行ってもらいました。

そのお店で出会ったのが「アルトラ(Altara)」でした。

店員さんと友人に勧められ、履き心地も悪くなく、デザインも好ましかったのでアルトラ の「ローンピーク(色は青)」を即決購入。

この時バージョンは「3.5」でした。

東京店】明日から2週間、ALTRAトレランシューズ祭り☆ reric 公式オンラインショップ - 日本発のバイク&ランウェア reric(レリック)

参照:【東京店】明日から2週間、ALTRAトレランシューズ祭り☆

そして、ローンピークのヴァージョン3.5を履き、無事に21kmのトレイルコースを初挑戦で初完走に成功。

その後も、別の32kmの大会をローンピークで走り切ることもできました。

しかし、私がアルトラというシューズの良さをより強く実感したのは山の「走行中」ではなく、それを「普段履き」として履いてみた時だったのです。

遡ること、2019年10月頃のこと。

私は東北へ長期出張に行くことになり、そのお供として試しにアルトラのローンピークを選んでみたのです。

結局2週間くらい滞在することになり、そのほとんどの時間をこのシューズと一緒に過ごしました。

そんな私は「ローンピークを普段履きする」という試行によって下のようなことを強く実感することになります。

※比較対象はビルケンシュトックのモンタナ

1.軽くて動きやすい

2.足が疲れない

3.とっさに走れる

4.野にも山にも入れる

トレランシューズであるし、ヒールとつま先の比率が1:1の「ゼロドロップシステム」(*2)を売りにするメーカーとしては、こういう感覚を受けることは織り込み済みでしょう。

でも、私にとってはこの「実感」が遥かに大きな意味を持つものになりました。

いやいやちょっと待ってアルトラすごくない?

普段履きとして履くのも全然アリじゃない?

そう思った私は、普段履きとしてより適性の高いアルトラのシューズを探し始めていました。

というのも、ローンピークはトレランシューズ色が「見た目」も「色」も強かったため、

もう少しシンプルで、出張のみならず、仮に客先に出向いたとしても無問題な、強いていうとジャケパンとかでも合いそうなものはないだろうか?と考えたわけです。

こんな具合に調査をしていく中で発見したのが、現在愛用している前出の「パラダイム」バージョン4.5 でした。

発見した後は早速購入し、普段履きとして履くようになったわけですが、早速ローンピークで感じていた「あの良い感覚」をパラダイムでも同じように感じたのです。

ソールが厚かったからか、感じ方はローンピーク以上だったかもしれません。

ところが、今日まで履き続けるなかで更に大きな発見がありました。

足のトラブル(水虫、巻き爪、足臭)が無くなった

なんと、20代の頃に革靴で無茶苦茶悩まされていた「巻き爪」「水虫」「足臭」といった足のトラブルがほとんど無くなったのです。

これには私もかなり驚きました。

「一体なんでなのだろう?」

そう思って幾つかの文献を当たっていたところ、足の専門医の方が執筆された「新しい足のトリセツ」という本の中に腹に落ちる答えを見つけることができました。

まず「巻き爪」について。

私はこの本を読むまで「巻き爪はどうしてなるのか?」のメカニズムについて知る由もありませんでした。

この本によれば「巻き爪はしっかり足指を使わないからなる」に尽きます。

実は足の爪も、体重を支えるという重要な役割をになっています。

爪先にグッと体重を乗せたり、足で支えたりするとき、指先には負荷がかかります。

爪はその負荷がかかる指先を補強する働きをしているのです。

そんな足の爪が内側に丸まって「巻き爪」になってくると、足指に強い痛みを引き起こすことがあります。

そのそも手の爪も足の爪も、巻き気味に生える性質を持っています。

親指でしっかり地面を踏み締め、足指にしっかり体重がかかっていれば、その度に足指は地面から押されます。

すると爪は下から押されて丸まらず、足指に沿ったなだらかな曲線を保つことができます。

しかし、足指の爪に均一に力がかからないようになると、爪はどんどん巻いていってしまうのです。

(太線は筆者)

この箇所を見つけた時は本当に目から鱗でした。

要するに、足指がうまく使われていなかったり、運動不足などで足指に荷重がかかる機会を失ってしまうから「巻き爪」になってしまうのです。

これが巻き爪発生のメカニズム。

今思えば「革靴」を普段履きしていた20代の頃は、ほとんど足指(特に親指)を使えていなかったと思います。

革靴のシューズ構造自体が足指を使わないようになっていたのかもしれません。

このように考えていくと、どんなに革靴を変えたとしても親指が巻き爪になっていたことにとても納得がいきました。

いずれの場合も「足の親指が使えていなかった」のです。

そして、なぜアルトラのパラダイムを履いていたら全く巻き爪にならなくなったのかも分かりました。

アルトラにはそのシューズの特徴の一つに「指先が広い」というものがあります。

一体、指先が広くなっていると何が良いのでしょうか?

従来の靴とアルトラのシューズの足先の状態を比較した画像をご覧ください。

参照:シューズブランドALTRAの大きな2つの特徴

見ての通り、従来の靴だと親指の指先が「靴の形」になってしまっているのが分かると思います。

それに対して、アルトラの場合は指の動きが妨げられていないので至って自然状態の足でいられます。

ちなみに、この形をしたシューズは「指先が楽」とかそのくらいの話ではありません。

私たちの自然な足には下のように「3つのアーチ」があると言われています。

1.内側縦アーチ

2.外側縦アーチ

3.横アーチ

この3つのアーチの構造があるおかげで「吸収」「反発」「安定性」の運動が行われ「直立」「歩行」「走行」を効率よく行うことができるようにできているのです。

これに対して、アルトラのシューズは、

足に備わるアーチ機能を最大限に活かせるよう、つま先部分に余裕を持たせ、前足部が地面に接地した時に、横アーチが衝撃を吸収しながら沈み、指先が広がるようにデザインされています。

つまりアルトラ においては、

親指(他の指)をしっかり使うことができる構造になっているため、巻き爪にはなりようがない

のです。

そして水虫、足臭もなくなりました。

水虫は白癬菌という真菌(カビ)の一種が原因の感染症です。

白癬菌は、温かく湿度が高い場所を好み、角質のタンパク質をエサとして増殖します。

そのため、水虫は足指の間や爪に起こりやすいのです。

つまり、足指と足指の間が閉じている人はより水虫になりやすいということ。

実際、大学病院皮膚科を受診した患者200人を対象にした調査でも「水虫のなりやすさには足指の感覚が関係する」といった結果も出ています。

結局「カビ」が水虫の原因なわけで、風通しが悪く、蒸れやすく湿度が高ければなる可能性は極めて高いのです。

そういう意味では水虫にとって革靴は最高の環境。

そして「足臭」も、蒸れ、汗と汚れによる不潔、雑菌の繁殖によって起こるもので、水虫ができる条件とほとんど同一です。

したがって、

水虫ができたら足臭。

足臭だったら水虫。

こういう相互関係にあると言っていいでしょう。

これに対して、アルトラのシューズは、従来の靴と比べて、足指と足指の間が閉じないような構造になっており、かつ通気性の良いメッシュアッパーなので長時間履いていても蒸れることはありません。

水虫にも足臭にもなりにくいシューズになっているのです。

私がパラダイムを「普段履き」として使うようになってからもうすぐ「2年」が経ちます。

その中で「巻き爪」「水虫」「足臭」といった足の3大トラブルに一切見舞われなくなったのは以前から考えれば超ミラクルです。

でもこれはミラクルでも、偶然でもなく、アルトラによってもたらされた必然。

こうした経験があったからこそ、アルトラの「パラダイム」は、私にとっての「普段履きの決定版だ」と自信をもって言えるようになりました。

「普段履き」にこだわると、QOLが爆上がりするので、お金と時間を投資して試行錯誤するに値する

このような経験をふまえて、個人的に思うに「普段履き」は、お金と時間をしっかり投資して試行錯誤するに値します。

なぜなら「移動」は「積み重ねると人生のうちの結構なボリュームを占める」ことに気づいたからです。

移動のみならず、睡眠や呼吸、血流や筋肉運動など、積み重ねると人生のうちの結構なボリュームを占めるものは「QOL(人生の質)」にも大きな影響を及ぼす要因です。

したがって、そうした要因を構成する要素を「何か一つ変える」だけで、良くも悪くも全体に大きな変化がもたらされます。

組織への影響力の大きかった社長が変わると、組織全体もガラリと変わるみたいな話です。

そして、移動における主たる要素が「普段履き」。

実際私は普段履きに今までなんだかんだこだわり試行錯誤を行ってきたわけですが、その結果として自分にとってオプティマルなシューズを見出せたことで、QOLが爆上がりしました。

巻き爪、水虫、足臭という足の3大トラブルが無くなり。

軽くて動きやすく、足は疲れず、いざとなれば走れるし、このまま野にも山にもいくことができ、ビジネスシーンでも問題にならない。

さらに、このシューズのおかげで目的地までできるだけ「歩く」という行為を入れたいとさえ考えるように変わりました。

多分、QOLの爆上がりってこういうことだと思うんです。

一足2万円くらいするものですが、約2年普段履きしてもまだ全然履けますし(かかとのインナーメッシュが若干破けている程度)、得られたものが多すぎていい投資だったとしか今は思えません。

今の世の中には、良いシューフィッターに選んでもらうという手もありますが、個人的には自分で試して悩みながら探すのがやっぱり愉しい。

最後に、残念なことがあるとすればただ一つ。

なんと、パラダイムの「ヴァージョン4.5」はメーカー生産が終了してしまっているのです。

少量流通はしているようですが、今主に出回っているのは「ヴァージョン5」で、アウトソールなど所々が「グレー」でオールブラックではなく・・・

これはこれで悪くはないのですが、やっぱり4.5のオールブラックがカッコいい。

先日お気に入りのトレランショップに行ってお話を聞いてきたところ、ヴァージョン5も今は生産が終了しており、近いうちに「ヴァージョン5.5」が出る?と噂されているということでした。

この状況は受け入れざるを得ず、ヴァージョン5.5のリリースに期待を膨らませながら、まだまだ4.5を愛し履いていきたいと思っています。

追記:HPを見たら ヴァージョン6 が出てましたね。お店の人は5.5が出るかもと言ってような・・?引き続き動向をウォッチしていきたいと思います。

場合によっては、少量流通している4.5を再購入することも検討したいです。

トレランシューズのつもりで作っているアルトラからすれば、私のような普段履き使いは異例かもしれません。

でも、人の数だけ足の形や状態があると考えれば、普段履きとして何がベストマッチするかというのも人の数だけあるのだと思います。

ちなみに、トレイルラン、ロードラン、ウォーキングにはローンピークの最新モデル「5M」を履いてまして、こちらのシューズもすごくオススメです。

以上、長年の試行錯誤の末、ついに辿り着いた「普段履き」の決定版アルトラ「パラダイム」について紹介させていただきました。

気になった方は是非アルトラのHPを覗いてみてください。

*1 日本の「足の平均サイズ」は約24.3cm。ZOZOMATで100万人計測

*2 コンセプトは「自然な走り方」ができる究極のシューズ

【著者プロフィールと一言】

著者:田中新吾

プロジェクトデザイナー|プロジェクト推進支援のハグルマニ代表(https://hagurumani.jp)|タスクシュート(タスク管理術・時間管理術)の認定トレーナー|WebメディアRANGERの管理人(https://ranger.blog)|「お客様のプロジェクトを推進する歯車になる。」が人生のミッション。

●X(旧Twitter)田中新吾

●note 田中新吾

そういえば今年の7月にアルトラのシューズアンバサダーの方にお会いしました。引き寄せの法則というのでしたっけ?普段履きしているとこういう出会いもあるのだなあとしみじみ思ったところです。

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