テキストの例示では、フェリペ2世(Felipe Segundo)、カルロス5世(Carlos quínto)、イザベル1世(Isabel prímera)でした。
【あ】イザベル1世は、「1世(女性)」なら、prímeraです。「1世(男性)」なら、「ホセ1世」(ボナパルテ家)、「アマデオ1世」(サボヤ家)、「ファン・カルロス1世」(現ボルボン家) は、どうなるでしょう(・・・序数の読み方は、prímer か、prímeroか)。
【い】「3世(男性)」だと、サンチョ3世(ボルゴーニャ家)はどうでしょう(序数の読み方)。なお、女王は見つかりませんでした。
【う】「10世」より後は、「アルフォンソ11世」(ボルゴーニャ家)、「アルフォンソ12世」、「アルフォンソ13世」がありますが、世数の部分はどう読むでしょう。
スペインのテレビ局アナウンサー、スペインの学校でのスペイン史の授業では、どういう読み方なのか、スペインの王室スポークスマン(宮内庁のスペイン版)では、どう読んでいるのか、と思いました。
世数の読み方については次のとおりかと思われます。
10世から12世までの表現
10世: Décimo (デシモ)
11世: Undécimo (ウンデシモ)
12世: Duodécimo (ドゥオデシモ)
13世以降の表現
13世: Decimotercero (デシモテルセーロ)
14世: Decimocuarto (デシモクアルト)
15世: Decimoquinto (デシモキント)
16世: Decimosexto (デシモセクト)
17世: Decimoséptimo (デシモセプティモ)
18世: Decimoctavo (デシモクターボ)
19世: Decimonoveno (デシモノベーノ)
20世: Vigésimo (ビゲシモ)
10世から12世までは、特別な形を持ち、それ以降は「decimo-」に続く数詞の形を取ります。
スペインの放送(テレビやラジオ)、また、教育の場(学校での歴史の教育、教育番組の放送もも含む)でどうなっているのか、わかりませんが、おおよそ、上述のとおりと理解してよいかなと思っております。
コメント(4件)
イザベル1世: Isabel Primera (イサベル・プリメーラ)
アマデオ1世: Amadeo Primero (アマデオ・プリメーロ)
ファン・カルロス1世: Juan Carlos Primero (フアン・カルロス・プリメーロ)
サンチョ3世: Sancho Tercero (サンチョ・テルセーロ)
アルフォンソ11世: Alfonso Undécimo (アルフォンソ・ウンデシモ)
アルフォンソ12世: Alfonso Duodécimo (アルフォンソ・ドゥオデシモ)
アルフォンソ13世: Alfonso Decimotercero (アルフォンソ・デシモテルセーロ)
ホセ14世: José Decimocuarto (ホセ・デシモクアルト)
エンリケ15世: Enrique Decimoquinto (エンリケ・デシモキント)
マヌエル16世: Manuel Decimosexto (マヌエル・デシモセクト)
マテオ17世: Mateo Decimoséptimo (マテオ・デシモセプティモ)
ウーゴ18世: Hugo Decimoctavo (ウーゴ・デシモクターボ)
ダニエル19世: Daniel Decimonoveno (ダニエル・デシモノベーノ)
マルティン20世: Martín Vigésimo (マルティン・ビゲシモ)
パブロ21世: Pablo Vigésimo primero (パブロ・ビゲシモ・プリメーロ)
レオ22世: Leo Vigésimo segundo (レオ・ビゲシモ・セグンド)
マルコス23世: Marcos Vigésimo tercero (マルコス・ビゲシモ・テルセーロ)
ハビエル24世: Javier Vigésimo cuarto (ハビエル・ビゲシモ・クアルト)
そして、女王なら、
ファナ3世: Juana Tercera (フアナ・テルセーラ)
エレナ4世: Elena Cuarta (エレナ・クアルタ)
ルイサ5世: Luisa Quinta (ルイサ・キンタ)
アナ9世: Ana Novena (アナ・ノベーナ)
マリア10世: María Décima (マリア・デシマ)
マリア11世: María Undécima (マリア・ウンデシマ)
マリア12世: María Duodécima (マリア・ドゥオデシマ)
マリア13世: María Decimotercera (マリア・デシモテルセーラ)
のようでした。
イザベラ99世: Isabel Nonagésima novena (イサベル・ノナヘシマ・ノベーナ)
イザベラ100世: Isabel Centésima (イサベル・センテシマ)
イザベラ101世: Isabel Centésima primera (イサベル・センテシマ・プリメーラ)
イザベラ200世: Isabel Ducentésima (イサベル・ドゥセンテシマ)
イザベラ202世: Isabel Ducentésima segunda (イサベル・ドゥセンテシマ・セグンダ)
さらに、
イザベラ910世: Isabel Noningentésima décima
(イサベル・ノニンヘンテシマ・デシマ)
イザベラ911世: Isabel Noningentésima undécima
(イサベル・ノニンヘンテシマ・ウンデシマ)
イザベラ912世:Isabel Noningentésima duodécima
(イサベル・ノニンヘンテシマ・ドゥオデシマ)
イザベラ913世:Isabel Noningentésima decimotercera
(イサベル・ノニンヘンテシマ・デシモテルセーラ)
イザベラ914世:Isabel Noningentésima decimocuarta
(イサベル・ノニンヘンテシマ・デシモクアルタ)
イザベラ915世:
Isabel Noningentésima decimoquinta
(イサベル・ノニンヘンテシマ・デシモキンタ)
イザベラ916世:
Isabel Noningentésima decimosexta
(イサベル・ノニンヘンテシマ・デシモセクタ)
イザベラ955世:
Isabel Noningentésima quincuagésima quinta
(イサベル・ノニンヘンテシマ・キンクアヘシマ・キンタ)
イザベラ1000世: Isabel Milésima
(イサベル・ミレシマ)
イザベラ1001世: Isabel Milésima primera
(イサベル・ミレシマ・プリメーラ)
イザベラ1010世: Isabel Milésima décima
(イサベル・ミレシマ・デシマ)
イザベラ1100世: Isabel Milésima centésima
(イサベル・ミレシマ・センテシマ)
イザベラ1212世: Isabel Milésima ducentésima duodécima
(イサベル・ミレシマ・ドゥセンテシマ・ドゥオデシマ)
ということかなと思います。
纏めると、まずは、
1世から12世まで、特別な言い方があります。
13世から19世は、「decimo + 序数」 です。
20世から29世は、「Vigésimo」+「序数」 です。