結婚相手に求める条件として「清潔感」をあげる人は男女ともに多い。結婚カウンセラーの大屋優子さんは「清潔感の有無は『毛』で決まる。髪と眉毛はいかに見せるかが重要な毛だが、絶対に見せてはいけない毛もある」という――。

※なお、本稿は個人が特定されないよう、相談者のエピソードには修正を加えている。

手をつないでいるカップル
写真=iStock.com/west
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“女性経験ゼロ”の真面目過ぎる30代男性

彼が私の婚活サロンにやってきたのは、ある暑い夏の日。

真夏だというのに、しっかりジャケットを着こみ、重そうなビジネスバッグを携えて、約束の時間の5分前に現れた。

34歳、大卒、年収500万円。大学卒業後は、とある大手の金融機関に就職。営業部に配置され高いノルマのプレッシャーに苦しくなり、将来を考えた時に、資格で食べられる仕事に就くべきだと考えて、金融機関は退職。一念発起して資格試験の勉強を始め、司法書士の資格を得た。

仕事も落ち着き、結婚したいと思ったものの、恋人も、出会いも、女性経験もない彼が、婚活のステージに選んだのが結婚相談所である。

スリムと言うより、ガリガリと言ったほうがぴったりくる体型で、ザンバラの不ぞろいな髪、眉毛は伸び放題のボサボサ。いままで女性とはお付き合いしたことの無い雰囲気が醸し出されていた。彼の婚活は厳しいものになると直感した。

面談では、結婚相談所での婚活の進め方を説明した。

すると、彼は非常に飲み込み早く理解してくれる。聞けば、ここに来る前に、私が運営しているの婚活サロンのサイトに上げられている200近い婚活記事に、くまなく目を通してくれていたのだ。