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“めでたしめでたし”には程遠い。子どもの人権条約を啓蒙した長尺動画

1977年にノーベル平和賞を受賞しているアムネスティ・インターナショナル(以下アムネスティ)は、世界最大規模の国際人権NGO。日本にも拠点を構えており、世界中で約1000万人がその活動に参加しています。

そんなアムネスティが子どもの人権を啓蒙することを目的とした動画を公開しました。1989年に国連総会において採択された子どもの人権条約には196もの国が賛同しているにもかかわらず、今もなお劣悪な環境で苦しんでいる子どもたちが4.7億人もいるという事実があります。

“Fantasy”という動画で描かれるのは、絵本の読み聞かせの設定で親子が子どもの人権条約を読んでいる様子。言語化すると美しく尊い条文ですが、事実として今なお世界中には貧困や戦争に苦しむ子どもたちがいる……その状況から決して目を背けてはいけないというメッセージを“暖かい自宅の寝室で絵本を読む親子”という真逆の設定に落とし込むことで皮肉たっぷりに打ち出しています。

穏やかで優しくて暖かい……そんなトンマナの映像を通じて深みを持ったメッセージを訴求することで、一見すると気づかない違和感を演出したこの動画。悲惨な状況を伝える際にそれをありのまま描くのではなくあえて皮肉を込めたギャップで表現するという手法に学びがあります。

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