『ダークホルムの闇の君』8年後「悪辣観光協会」退治してからの魔法の国、今度は大学学園の物語。
『ダークホルムの闇の君』でおなじみになりました
グリフィンとは「
胴は獅子で頭は鷲、翼と鉤爪のある前肢を持つ」西洋の紋章にみられる幻獣ということで、そもそもそこが意表をついてますね。大きさもライオンより大きそうな・・・。
どうしてグリフィンがいるのかというと、魔法使いダークが趣味で実験研究、いくつかの卵からふ化させてグリフィンを生まれさせ、自分の子たちと兄弟姉妹にして育てました。そのグリフィン女の子
エルダが主人公です。
エルダが18歳になり魔術大学に入学、そこで新入生6人の仲間と出会う、学園騒動のドタバタ劇なのです。エルダたちは新入生6人は入学するのにまわりから反対されながら来たみたいだし、どうも大学経営も危ないらしい、先生たちもなんだか意地悪っぽく変なのです。
魔法の国ですからとんでもない展開が待ってます。シュールっぽい破天荒な場面がいっぱい、しかし根本は人間世界に似たような皮肉が効いていて、それがなんとも素敵です。ファンタジーも慣れるとおもしろい、それともダイアナ・ウィン・ジョーンズのたぐいまれなる筆力のおかげなのかもしれません。