WO2023073921A1 - 情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体 - Google Patents

Abstract

情報処理システム（１０）は、ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストをユーザ端末に送信するリスト送信部（１２）と、ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する判定部（１３）と、予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、予約に応じて定められる対象期間に予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす利用制御部（１４）とを備える。

Description

情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体

　本開示は、情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体に関する。

　近年、ホテルやプールなどの施設において、省人化又は無人化のために顔認証を活用することが注目されている。例えば特許文献１には、施設ごとに設置された生体情報取得装置から顧客の顔情報を取得し、顔情報の照合で顧客を特定したことに基づき、顧客による施設の利用料等の料金を精算したり、出入口の施錠を解錠する料金精算システムが開示されている。

特開２００２－２０７９４７号公報

　ここで、施設では、顧客の顧客データを多く収集し、収集した顧客データを施設でのサービスに役立てたいというニーズがある。顧客データを多く収集するためには、複数の施設間で顧客データを収集し、共有化することが考えられる。しかし顧客データは秘匿性の高い個人情報であり、厳重に取り扱う必要があるため、複数の施設で収集した顧客データを円滑に利用することについて課題がある。顔認証を活用する施設でのサービス提供においても、同様の課題がある。

　本開示の目的は、上述した課題に鑑み、施設でのサービス提供のための顧客データの利用を円滑化する情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供することにある。

　本開示の一態様にかかる情報処理システムは、
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信するリスト送信手段と、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する判定手段と、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす利用制御手段と
　を備える。

　本開示の一態様にかかる情報処理方法は、
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信し、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定し、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす。

　本開示の一態様にかかる非一時的なコンピュータ可読媒体には、
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信する手順と、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する手順と、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす手順と
　をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納される。

　本開示により、施設でのサービス提供のための顧客データの利用を円滑化する情報処理システム、情報処理方法及び非一時的なコンピュータ可読媒体を提供できる。

実施形態１にかかる情報処理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態１にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。 実施形態２にかかる情報処理システムの全体構成を示すブロック図である。 実施形態２にかかる顔認証装置の構成を示すブロック図である。 実施形態２にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態２にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態２にかかるユーザ端末の構成を示すブロック図である。 実施形態２にかかる施設端末の構成を示すブロック図である。 実施形態２にかかるサーバの構成を示すブロック図である。 実施形態２にかかるデータ利用権限のルールの一例を示す図である。 実施形態２にかかるユーザ登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態２にかかる予約処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態２にかかる予約処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態２にかかるユーザ端末の表示の一例を示す図である。 実施形態２にかかる施設端末への表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態２にかかる施設端末の表示の一例を示す図である。 実施形態２にかかる記録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態２にかかる施設端末の表示の一例を示す図である。 実施形態３にかかる地点ごとの処理の内容の一例を示す図である。 実施形態３にかかる施設端末への制御の流れの一例を示すシーケンス図である。 実施形態３にかかる施設端末の表示の一例を示す図である。

　以下では、本開示の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。

　＜用語の説明＞
　以下では、下記の用語を次のように用いる。
　「施設」は、予約登録されたユーザが予約日時に来場した場合、そのユーザに対して所定のサービスを提供する施設又は店舗である。一例として「施設」は、ゴルフ場、ホテル、フィットネスジム又は会議室である。
　「施設情報」は、施設に関する情報である。「施設情報」は、例えば、施設名、住所、サービスの種別、価格、アクセス情報、及び施設案内を含む。また「施設情報」は、三ツ星又は五つ星といった、施設に対する評価ランク、又は施設に対する口コミ情報を含んでもよい。また「施設情報」は、初心者向け又は子ども向けといった、施設の対象ユーザの特徴に関する情報を含んでもよい。

　＜実施形態１＞
　まず、本開示の実施形態１について説明する。図１は、実施形態１にかかる情報処理システム１０の構成を示すブロック図である。情報処理システム１０は、施設の予約処理を実行する１又は複数のコンピュータ装置から構成されるコンピュータシステムである。情報処理システム１０は、ネットワーク（不図示）に接続される。ネットワークは、有線であっても無線であってもよい。ネットワークには、ユーザが使用するユーザ端末（不図示）と、１又は複数の施設端末（不図示）とが接続されている。各施設端末は、施設に設置されるコンピュータ装置、又は施設の管理者が使用するコンピュータ装置である。施設端末は、施設の装置とも呼ばれる。

　情報処理システム１０は、リスト送信部１２と、判定部１３と、利用制御部１４とを備える。

　リスト送信部１２は、リスト送信手段とも呼ばれる。リスト送信部１２は、ユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、施設リストをユーザ端末に送信する。施設リストは、１又は複数の施設に関する施設情報を含むデータである。ここでユーザ端末が予約ウェブサイトにアクセスした場合や、予約ウェブサイトにアクセスして場所や価格帯等の希望条件を指定した場合に、ユーザ端末からリスト送信部１２に施設情報の閲覧要求が送信されてよい。予約候補となる施設は、現在予約可能な施設、又は、希望条件を指定した場合は希望条件を満たした施設であってよい。そしてユーザは、施設リストから予約にかかる施設を指定する。

　判定部１３は、判定手段とも呼ばれる。判定部１３は、ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する。予約要求は、すなわち予約申し込みである。顔認証を実施可能な施設とは、顔認証により特定された顧客の顧客データに基づいて、施設を訪問したユーザに対してサービスを提供する施設である。顔認証を実施可能な施設の施設端末は、顔認証により特定された顧客の顧客データに基づく処理であって、サービスを提供するための所定の処理を行うように構成されている。顔認証を実施可能な施設の施設端末は、ユーザの顔を撮影した撮影画像を取得する処理を少なくとも行うが、必ずしも顔認証の全ての処理を行う必要はない。例えば顔認証を実施可能な施設の施設端末は、撮影画像を別の装置に送信し、別の装置に後続の処理を行わせてよい。また例えば顔認証を実施可能な施設の施設端末は、撮影画像から顔特徴情報を抽出するが、後続の処理は別の装置に行わせてよい。

　以下では、予約要求にかかる施設を「指定施設」と呼ぶことがあり、顔認証を実施可能な施設を「顔認証対応施設」と呼ぶことがあり、顔認証を実施可能でない施設を「顔認証非対応施設」と呼ぶことがある。

　利用制御部１４は、利用制御手段とも呼ばれる。利用制御部１４は、指定施設の装置（つまり、指定施設の施設端末）が、予約に応じて定められる対象期間に、所定のユーザ情報を利用できるように制御する。
　「対象期間」は、予約申し込み日時又は予約日時に応じて定められる。例えば対象期間は、予約日時を少なくとも含む期間である。一例として対象期間は、予約申し込み日時から予約日の終了時間までの期間である。
　「ユーザ情報」は、ユーザに関する情報であり、ユーザの属性情報及びユーザの行動履歴の情報を含む。行動履歴の情報は、ユーザが過去に行った、入場、決済又はその他の行動に関する情報である。ユーザ情報は、ユーザのクレジットカード番号の情報を含んでもよい。ユーザ情報は、ユーザの顔情報に対応付けて登録されている。
　「所定のユーザ情報を施設端末が利用できるように制御する」とは、所定のユーザ情報を施設端末に送信すること又は施設端末が参照できるように利用権限を付与することであってよい。また、「所定のユーザ情報を施設端末が利用できるように制御する」とは、その施設のサービス提供のために、所定のユーザ情報に基づく情報処理により生成された情報を施設端末に送信すること又は施設端末が参照できるように利用権限を付与することであってもよい。

　利用制御部１４は、指定施設が顔認証対応施設である場合、指定施設が顔認証非対応施設である場合と比べて、上述した登録されたユーザ情報のうち、対象期間に指定施設の施設端末が利用可能なユーザ情報の種別を増やす。例えば利用制御部１４は、指定施設が顔認証非対応施設である場合、対象期間に指定施設の施設端末がユーザの属性情報を利用できるように利用権限を設定する。一方、利用制御部１４は、指定施設が顔認証対応施設である場合、対象期間に指定施設の施設端末がユーザの属性情報及び行動履歴を利用可能となるように利用権限を設定する。ユーザの属性情報及び行動履歴は、施設において、予約したユーザに対してサービスを提供するために用いられる。尚、ユーザは予め包括的に又は予約要求毎にデータ利用の許可又は不許可を選択することができるように構成されていてもよい。この場合、ユーザがデータ利用を承諾したとき、指定施設の施設端末に対してユーザの行動履歴の利用権限を付与し、ユーザがデータ利用を承諾しなかったときは、指定施設の施設端末に対してユーザの行動履歴の利用権限を付与しなくてもよい。

　図２は、実施形態１にかかる情報処理方法の流れを示すフローチャートである。まず情報処理システム１０のリスト送信部１２は、ユーザ端末から施設情報の閲覧要求を受信したか否かを判定する（Ｓ１０）。施設情報の閲覧要求を受信していない場合（Ｓ１０でＮｏ）、リスト送信部１２はＳ１０に示す処理を繰り返す。

　一方、施設情報の閲覧要求を受信した場合（Ｓ１０でＹｅｓ）、リスト送信部１２は、施設リストをユーザ端末に送信する（Ｓ１１）。次に判定部１３は、ユーザ端末から、指定施設の予約要求を受信したか否かを判定する（Ｓ１２）。予約要求を受信していない場合（Ｓ１２でＮｏ）、リスト送信部１２はＳ１２に示す処理を繰り返す。

　一方、予約要求を受信した場合（Ｓ１２でＹｅｓ）、判定部１３は、予約要求にかかる指定施設が顔認証対応施設であるか否かを判定する（Ｓ１３）。指定施設が顔認証対応施設でない場合（Ｓ１３でＮｏ）、利用制御部１４は、ユーザの顔に対応付けられて登録されているユーザ情報のうち所定のユーザ情報を、対象期間に指定施設の施設端末が利用可能となるように利用権限を設定する（Ｓ１４）。そして利用制御部１４は、処理を終了する。一方、指定施設が顔認証対応施設である場合（Ｓ１３でＹｅｓ）、利用制御部１４は、ユーザの顔に対応付けられて登録されているユーザ情報のうち、対象期間に指定施設の施設端末が利用可能となるユーザ情報の種別を増やす（Ｓ１５）。そして利用制御部１４は、処理を終了する。

　このように実施形態１によれば、情報処理システム１０は、顔認証対応施設に予約が入る場合には顔認証非対応施設に予約が入る場合よりも、予約ユーザに対してサービス提供の基礎となる顧客データの種別を自動で増やして、施設端末に利用可能とする。したがって、顔認証非対応施設に対しては、予約の完了に必要な最低限のユーザ情報を提供するに留めることで、顧客データの目的外利用を防止できる。一方、顔認証対応施設でのサービス提供に活用するための顧客データを円滑に収集し、顧客データを円滑に利用できるようになる。

　＜実施形態２＞
　次に、本開示の実施形態２について説明する。図３は、実施形態２にかかる情報処理システム１０００の全体構成を示すブロック図である。情報処理システム１０００は、施設の予約処理から、施設でのサービス提供のための情報処理までを実行するコンピュータシステムである。実施形態２では、これに限定されないが、施設はゴルフ場であり、行動履歴はゴルフのスコア履歴を含むものとする。情報処理システム１０００は、ユーザの予約要求に応じてゴルフ場の予約処理を実行する。ユーザが顔認証対応のゴルフ場である「Ａカントリーゴルフ倶楽部」を予約した場合、情報処理システム１０００は、予約日時に来場したユーザに対して、顔認証を実施し、特定したユーザのユーザ情報に基づくサービスを提供する。

　情報処理システム１０００は、ユーザ端末３００と、「Ａカントリーゴルフ倶楽部」の敷地内の各地点Ａ１，Ａ２，…，Ａ２１に位置する施設端末４００－１，４００－２，…，４００－２１と、顔認証装置１００と、情報処理装置（以下、サーバと呼ぶ）２００とを備える。各装置及び端末は、ネットワークＮを介して互いに接続されている。ネットワークＮは、有線又は無線の通信回線である。

　ユーザ端末３００は、ユーザが使用する情報端末である。
　ユーザ端末３００は、サーバ２００に対してユーザ登録要求を送信する。これにより、ユーザの顔特徴情報が登録され、ユーザＩＤが発行される。またユーザ端末３００は、属性情報やクレジットカード番号等のユーザ情報をサーバ２００に送信し、サーバ２００に対して、ユーザＩＤに対応付けてユーザ情報を登録させる。
　またユーザ端末３００は、ユーザが予約する施設を検討するために施設情報の閲覧を希望する場合、サーバ２００に対して施設情報の閲覧要求を送信する。これにより、ユーザ端末３００は、サーバ２００から施設リストを受信し、表示する。ユーザは施設リストを閲覧して、予約にかかる施設を指定する。これにより、ユーザ端末３００は、サーバ２００に対して指定施設の予約要求を送信し、サーバ２００において指定施設の予約処理が実行される。

　施設端末４００－１，４００－２，…，４００－２１は、それぞれ「Ａカントリーゴルフ倶楽部」の地点Ａ１，Ａ２，…，Ａ２１に位置する情報端末である。地点Ａ１～Ａ２１は、顔認証用の撮影画像を撮影するカメラが設置された地点である。地点Ａ１，Ａ２，…，Ａ２１に位置する施設端末４００－１，４００－２，…，４００－２１は、それぞれ、その地点を訪問したユーザの顔認証用の撮影画像を、その地点に設けられたカメラから取得する。
　そして施設端末４００－１～４００－２１の少なくとも一部は、顔認証により特定されたユーザの、利用権限内のユーザ情報を表示する。例えば受付がある地点Ａ１において、施設端末４００－１は、顔認証により特定されたユーザのユーザ名を表示し、チェックイン処理を実行する。またコース内の１番ホールがある地点Ａ４に位置するゴルフカートにおいて、施設端末４００－４は、顔認証により特定されたユーザの前回のスコア履歴を表示する。またコース内の１８番ホールがある地点Ａ２１に位置するゴルフカートにおいて、施設端末４００－２１は、顔認証により特定されたユーザの今回のスコアの集計結果を表示する。尚、同じゴルフカートに設置されていれば、施設端末４００－４と施設端末４００－２１とは同じ端末装置であってよい。また、施設端末４００は、利用権限内のユーザ情報を表示することに代えて、利用権限内のユーザ情報に基づいた情報処理により、ユーザにパーソナライズしたサービスを提供してもよい。

　また施設端末４００－１～４００－２１の少なくとも一部は、その地点でのユーザの行動データを取得し、サーバ２００に送信して、行動データを行動履歴として記録させる。例えばロッカーがある地点Ａ２において、施設端末４００－２は、サーバ２００に対して、顔認証により特定されたユーザに対応付けて、ロッカーの施錠状態を記録させる。また売店がある地点Ａ３において、施設端末４００－３は、サーバ２００に対して、顔認証により特定されたユーザに対応付けて、売店での利用明細を記録させる。またコース内の１番ホールがある地点Ａ４に位置するゴルフカートにおいて、施設端末４００－４は、サーバ２００に対して、顔認証により特定されたユーザに対応付けて、入力された１番ホールのスコアを記録させる。

　顔認証装置１００は、複数の人物の顔特徴情報を記憶するコンピュータ装置である。また、顔認証装置１００は、外部から受信した顔認証要求に応じて、当該要求に含まれる顔画像又は顔特徴情報について、各ユーザの顔特徴情報と照合を行う、顔認証機能を有する。本実施形態２では、顔認証装置１００は、ユーザ登録時に、ユーザの顔特徴情報を登録する。そして顔認証装置１００は、各地点の施設端末４００から、サーバ２００を介して、その地点を訪問したユーザの撮影画像を取得し、撮影画像中の顔領域を用いた顔認証を実行する。そして顔認証装置１００は、照合結果（顔認証結果）をサーバ２００へ返信する。

　サーバ２００は、ゴルフ場の予約処理を実行し、予約した指定施設の施設端末に対してユーザ情報の利用権限を付与するコンピュータ装置である。
　またサーバ２００は、予約日時に来場したユーザに対して顔認証を実施することによりユーザを特定し、当該ユーザの、利用権限内のユーザ情報を読み出して、施設端末４００に提供する。
　またサーバ２００は、施設端末４００から取得したユーザの行動データを、行動履歴として、顔認証により特定したユーザに対応付けて記録する。

　図４は、実施形態２にかかる顔認証装置１００の構成を示すブロック図である。顔認証装置１００は、顔情報ＤＢ（DataBase）１１０と、顔検出部１２０と、特徴点抽出部１３０と、登録部１４０と、認証部１５０とを備える。顔情報ＤＢ１１０は、ユーザＩＤ１１１と当該ユーザＩＤの顔特徴情報１１２とを対応付けて記憶する。顔特徴情報１１２は、顔画像から抽出された特徴点の集合であり、顔情報の一例である。尚、顔認証装置１００は、顔特徴情報１１２の登録ユーザからの要望に応じて、顔特徴ＤＢ１１０内の顔特徴情報１１２を削除してもよい。または、顔認証装置１００は、顔特徴情報１１２の登録から一定期間経過後に削除してもよい。

　顔検出部１２０は、顔情報を登録するための登録画像に含まれる顔領域を検出し、特徴点抽出部１３０に供給する。特徴点抽出部１３０は、顔検出部１２０が検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部１４０に顔特徴情報を供給する。また、特徴点抽出部１３０は、サーバ２００から受信した撮影画像に含まれる特徴点を抽出し、認証部１５０に顔特徴情報を供給する。

　登録部１４０は、顔特徴情報の登録に際して、ユーザＩＤ１１１を新規に発行する。登録部１４０は、発行したユーザＩＤ１１１と、登録画像から抽出した顔特徴情報１１２とを対応付けて顔情報ＤＢ１１０へ登録する。認証部１５０は、顔特徴情報１１２を用いた顔認証を行う。具体的には、認証部１５０は、撮影画像から抽出された顔特徴情報と、顔情報ＤＢ１１０内の顔特徴情報１１２との照合を行う。認証部１５０は、顔特徴情報の一致の有無をサーバ２００に返信する。顔特徴情報の一致の有無は、認証の成否に対応する。尚、顔特徴情報が一致する（一致有）とは、一致度が所定値以上である場合をいうものとする。

　図５は、実施形態２にかかる顔情報登録処理の流れを示すフローチャートである。まず、顔認証装置１００は、顔登録要求に含まれるユーザＵの登録画像を取得する（Ｓ２１）。例えば、顔認証装置１００は、顔登録要求を、ユーザ端末３００からユーザ登録要求を受けたサーバ２００から、ネットワークＮを介して受け付ける。尚、顔認証装置１００は、これに限らず、ユーザ端末３００から直接、顔登録要求を受け付けてもよい。次に、顔検出部１２０は、登録画像に含まれる顔領域を検出する（Ｓ２２）。次に、特徴点抽出部１３０は、ステップＳ２２で検出した顔領域から特徴点を抽出し、登録部１４０に顔特徴情報を供給する（Ｓ２３）。最後に、登録部１４０は、ユーザＩＤ１１１を発行し、当該ユーザＩＤ１１１と顔特徴情報１１２とを対応付けて顔情報ＤＢ１１０に登録する（Ｓ２４）。なお、顔認証装置１００は、顔登録要求元から顔特徴情報１１２を受信し、ユーザＩＤ１１１と対応付けて顔情報ＤＢ１１０に登録してもよい。

　図６は、実施形態２にかかる顔認証処理の流れを示すフローチャートである。まず、特徴点抽出部１３０は、認証用の顔特徴情報を取得する（Ｓ３１）。例えば、顔認証装置１００は、サーバ２００からネットワークＮを介して顔認証要求を受信し、顔認証要求に含まれる撮影画像からステップＳ２１からＳ２３のように顔特徴情報を抽出する。または、顔認証装置１００は、サーバ２００から顔特徴情報を受信してもよい。次に、認証部１５０は、取得した顔特徴情報を、顔情報ＤＢ１１０の顔特徴情報１１２と照合する（Ｓ３２）。顔特徴情報が一致した場合、つまり、顔特徴情報の一致度が所定値以上である場合（Ｓ３３でＹｅｓ）、認証部１５０は、顔特徴情報が一致したユーザのユーザＩＤ１１１を特定する（Ｓ３４）。そして認証部１５０は、顔認証に成功した旨と特定したユーザＩＤ１１１とを、顔認証結果としてサーバ２００に返信する（Ｓ３５）。一致する顔特徴情報が存在しない場合（Ｓ３３でＮｏ）、認証部１５０は、顔認証に失敗した旨を、顔認証結果としてサーバ２００に返信する（Ｓ３６）。

　図７は、実施形態２にかかるユーザ端末３００の構成を示すブロック図である。ユーザ端末３００は、カメラ３１０と、記憶部３２０と、通信部３３０と、表示部３４０と、入力部３５０と、制御部３６０とを備える。
　カメラ３１０は、制御部３６０の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部３２０は、ユーザ端末３００の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部３３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。表示部３４０は、表示装置である。入力部３５０は、ユーザからの入力を受け付ける入力装置である。表示部３４０及び入力部３５０は、タッチパネルのように一体的に構成されていてもよい。制御部３６０は、ユーザ端末３００が有するハードウェアの制御を行う。

　図８は、実施形態２にかかる施設端末４００の構成を示すブロック図である。施設端末４００は、カメラ４１０と、記憶部４２０と、通信部４３０と、表示部４４０と、入力部４５０と、制御部４６０とを備える。
　カメラ４１０は、制御部４６０の制御に応じて撮影を行う撮影装置である。記憶部４２０は、施設端末４００の各機能を実現するためのプログラムが格納される記憶装置である。通信部４３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。表示部４４０は、表示装置である。入力部４５０は、入力を受け付ける入力装置である。表示部４４０及び入力部４５０は、タッチパネルのように一体的に構成されていてもよい。制御部４６０は、施設端末４００が有するハードウェアの制御を行う。

　図９は、実施形態２にかかるサーバ２００の構成を示すブロック図である。サーバ２００は、記憶部２１０と、メモリ２２０と、通信部２３０と、制御部２４０とを備える。記憶部２１０は、ハードディスク、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部２１０は、プログラム２１１と、ユーザＤＢ２１２と、施設リスト２１３と、予約ＤＢ２１４とを記憶する。プログラム２１１は、本実施形態２にかかる情報処理方法の処理が実装されたコンピュータプログラムである。

　ユーザＤＢ２１２は、ユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザＤＢ２１２は、ユーザＩＤ２１２１に対応付けて、ユーザ情報２１２２を記憶する。したがってユーザ情報２１２２は、ユーザＩＤ２１２１を介して、顔認証装置１００の顔情報ＤＢ１１０の顔特徴情報１１２と紐づけられる。ユーザＩＤ２１２１は、顔情報登録時に顔認証装置１００により発行されるユーザＩＤである。ユーザ情報２１２２は、上述したユーザ情報の一例であり、例えば属性情報２１２３及び行動履歴２１２４を含む。属性情報２１２３は、年齢、住所、性別、職業、身長、体重、又は足のサイズを含んでよい。行動履歴２１２４は、ユーザの各地点への入場履歴、売店での決済履歴、及びコースでのスコア履歴を含んでよい。また行動履歴２１２４は、地点で行われたスポーツの動作を計測することにより生成された計測データ又は計測データを解析した解析データを含んでもよい。またユーザ情報２１２２には、属性情報２１２３及び行動履歴２１２４に限らず、ユーザのクレジットカード番号等の個人情報を含んでもよい。

　施設リスト２１３は、１又は複数の施設に関する情報を示す。具体的には、施設リスト２１３は、施設ＩＤ２１３１毎に、顔認証可否情報２１３２及び施設情報２１３３を含んでいる。顔認証可否情報２１３２は、その施設が顔認証を実施可能な施設であるか否かを示す情報である。施設情報２１３３は、上述した施設情報の一例であり、施設名、住所、サービスの種別、価格、アクセス情報、及び施設案内を含む。

　予約ＤＢ２１４は、施設の予約に関する情報を記憶する。具体的には、予約ＤＢ２１４は、施設ＩＤ２１４１に対応付けて、予約日時２１４２、予約したユーザのユーザＩＤ２１４３、及びデータ利用権限２１４４を記憶する。

　データ利用権限２１４４は、その施設が対象期間に、ユーザＤＢ２１２に記憶されているユーザ情報２１２２のうち、どの種別の情報についての利用権限が与えられているかを示す情報である。データ利用権限２１４４は、予め定められたデータ利用権限のルールに基づいて決定される。

　図１０は、実施形態２にかかるデータ利用権限のルールの一例を示す図である。例えば顔認証可否情報が「可」である顔認証対応施設には、予約したユーザの属性情報及び行動履歴の利用権限が付与される。一方、顔認証可否情報が「不可」である顔認証非対応施設には、予約したユーザの属性情報の利用権限が付与され、行動履歴の利用権限は付与されない。

　尚、データ利用権限のルールは、これに限らず、様々な形態をとりうる。例えば顔認証対応施設であっても、行動履歴のうち、サービス提供のために必要でない行動履歴については、利用権限を付与しなくてもよい。また例えば顔認証非対応施設であっても、その施設の利用回数といった一部の行動履歴については利用権限を付与してよいが、スコア履歴といった一部の行動履歴については利用権限を付与しなくてよい。また例えば顔認証非対応施設に対して、ユーザ名や住所といった、予約処理に用いる属性情報については利用権限を付与してもよいが、予約処理に用いない属性情報については利用権限を付与しなくてもよい。

　データ利用権限のルールは、施設毎に定められるサービス提供又は予約処理のために必要な情報に応じて、施設毎に定められてもよい。これにより施設端末に対して、処理に必要最低限のユーザ情報を利用させることができる一方で、処理に不要な情報を共有することを抑制できる。またデータ利用権限のルールは、ユーザが利用を承諾した情報に応じて、ユーザ毎に定められてもよい。これによりユーザの意思に基づいたサービス提供又は予約処理を円滑に実行できる。

　図９に戻り説明を続ける。メモリ２２０は、ＲＡＭ（Random Access Memory）等の揮発性記憶装置であり、制御部２４０の動作時に一時的に情報を保持するための記憶領域である。通信部２３０は、ネットワークＮとの通信インタフェースである。

　制御部２４０は、サーバ２００の各構成を制御するプロセッサつまり制御装置である。制御部２４０は、記憶部２１０からプログラム２１１をメモリ２２０へ読み込ませ、プログラム２１１を実行する。これにより、制御部２４０は、登録部２４１、リスト送信部２４２、判定部２４３、利用制御部２４４、画像取得部２４５、認証制御部２４６、及び処理制御部２４７の機能を実現する。

　登録部２４１は、登録手段とも呼ばれる。登録部２４１は、ユーザ端末３００から登録画像を受信した場合、顔登録要求を顔認証装置１００に送信する。そして登録部２４１は、顔認証装置１００が顔情報を登録してユーザＩＤを発行した場合、そのユーザＩＤをユーザＤＢ２１２に登録する。また登録部２４１は、ユーザ端末３００からユーザ登録要求を受信した場合、そのユーザ端末３００が使用するユーザのユーザＩＤに対応付けて、そのユーザのユーザ情報をユーザＤＢ２１２に登録する。ユーザＩＤは顔認証装置１００において顔情報に対応付けられているため、登録部２４１は、ユーザ毎に、そのユーザに関するユーザ情報を、ユーザＩＤを介して、そのユーザの顔情報に紐づけて登録していることになる。

　リスト送信部２４２は、上述したリスト送信部１２の一例である。リスト送信部２４２は、ユーザ端末３００から施設情報の閲覧要求を受信した場合、施設リストデータをユーザ端末３００に送信する。ここで送信する施設リストデータは、施設リスト２１３に含まれる全ての情報であってもよいし、一部の情報であってもよい。例えば施設リストデータは、施設リスト２１３に含まれる情報のうち、施設ＩＤ及び施設情報を含むが、顔認証可否情報を含まなくてもよい。あるいは施設リストデータは、施設ＩＤ、施設情報及び顔認証可否情報を互いに対応付けて含んでもよい。施設リストデータに顔認証可否情報を含む場合は、ユーザ端末３００に各施設の施設情報に対応付けて顔認証可否情報を表示することで、ユーザが、施設が顔認証に対応しているか否かを容易に把握することができる。また例えば施設リストデータは、施設リスト２１３に登録される施設のうち、予約に空きがある施設の情報を含んでよく、予約に空きがない施設の情報は含まなくてよい。これによりユーザが、予約可能な施設を容易に把握することができる。

　判定部２４３は、上述した判定部１３の一例である。判定部２４３は、ユーザ端末３００から、指定施設の予約要求を受信した場合、施設リスト２１３の顔認証可否情報２１３２を参照し、指定施設が顔認証対応施設であるか否かを判定する。

　利用制御部２４４は、上述した利用制御部１４の一例である。利用制御部２４４は、指定施設が顔認証対応施設である場合、対象期間に、指定施設の施設端末４００に対して、ユーザＤＢ２１２のユーザ情報に含まれる属性情報及び行動履歴の利用権限を付与する。このとき利用制御部２４４は、予約ＤＢ２１４のデータ利用権限２１４４に、予約ユーザの属性情報及び行動履歴の利用権限を付与する旨を記録する。また利用制御部２４４は、指定施設が顔認証対応施設でない場合、指定施設の施設端末に対して、行動履歴の利用権限を付与しない。尚、予約処理に必要な情報、例えば属性情報については、利用制御部２４４は、指定施設が顔認証を実施可能か否かに関わらず、対象期間に、指定施設の施設端末に利用権限を付与してよい。
　ここで、本実施形態２では、顔認証対応施設に対して所定情報の利用権限を付与することは、施設端末が該所定情報を参照できるように利用権限を付与することであってよい。また顔認証非対応施設に対して所定情報の利用権限を付与することは、利用制御部２４４が指定施設の施設端末に予約ユーザの該所定情報を送信することであってよい。

　画像取得部２４５は、画像取得手段とも呼ばれる。画像取得部２４５は、施設の敷地内のいずれかの地点の施設端末４００から、その地点に位置するカメラがユーザの少なくとも顔を撮影することにより生成された撮影画像又は顔特徴情報を取得する。そして画像取得部２４５は、撮影画像又は顔特徴情報を認証制御部２４６に供給する。

　認証制御部２４６は、認証制御手段とも呼ばれる。認証制御部２４６は、撮影画像に含まれるユーザＵの顔領域に対する顔認証を制御し、ユーザを特定する。すなわち、認証制御部２４６は、施設端末４００から取得した撮影画像について、顔認証装置１００に対して顔認証を行わせる。例えば、認証制御部２４６は、取得した撮影画像を含めた顔認証要求を、ネットワークＮを介して顔認証装置１００へ送信する。尚、認証制御部２４６は、撮影画像からユーザＵの顔領域を抽出し、抽出した画像を顔認証要求に含めてもよい。また認証制御部２４６は、顔領域から顔特徴情報を抽出し、顔特徴情報を顔認証要求に含めてもよい。そして認証制御部２４６は、顔認証装置１００から顔認証結果を受信する。これにより認証制御部２４６は、ユーザのユーザＩＤを特定する。

　処理制御部２４７は、顔認証結果に応じた処理を実行する。本実施形態２では、処理制御部２４７は、施設端末４００からユーザ情報の閲覧要求を受信し、かつ顔認証に成功した場合、特定されたユーザのユーザ情報であって、その施設の利用権限内のユーザ情報を要求元の施設端末４００に送信する。これにより施設端末４００は、ユーザ情報の表示を行う。また処理制御部２４７は、地点での行動履歴の記録要求を施設端末４００から受信し、かつ顔認証が成功した場合、登録部２４１に対して、ユーザの行動履歴を、そのユーザの顔情報に対応付けられるユーザ情報に追加させる。これによりユーザの行動履歴を容易に収集できる。

　図１１は、実施形態２にかかるユーザ登録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まずユーザ端末３００は、ユーザＵを撮影し（Ｓ５００）、撮影により生成された登録画像を含むユーザ登録要求を、サーバ２００へ送信する（Ｓ５０１）。そしてサーバ２００の登録部２４１は、受信したユーザ登録要求に含まれる登録画像を、顔登録要求に含ませて、顔認証装置１００に送信する（Ｓ５０２）。そして、顔認証装置１００は、受信した顔登録要求に含まれる登録画像に基づいて、ユーザＵの顔情報（顔特徴情報）を登録する（Ｓ５０３）。そして、顔認証装置１００は、発行したユーザＩＤをサーバ２００に通知する（Ｓ５０４）。また、ユーザ端末３００は、ユーザからユーザ情報の入力を受け付け、ユーザ情報をサーバ２００に送信する（Ｓ５０５）。ここで送信されるユーザ情報は、ユーザの属性情報を含むものとする。サーバ２００の登録部２４１は、通知されたユーザＩＤ及びユーザ情報を、互いに対応付けてユーザＤＢ２１２に登録する（Ｓ５０６）。

　図１２～図１３は、実施形態２にかかる予約処理の流れの一例を示すシーケンス図である。図１２は、顔認証対応施設の予約処理の流れを示し、図１３は、顔認証非対応施設の予約処理の流れを示す。以下の説明では、顔認証により予約サイトにログインできるようになっているが、ログイン方法はこれに限らず、例えばユーザＩＤ及びパスワードをユーザが入力することによりログインできるようになっていてもよい。

　まず図１２について説明する。ユーザ端末３００はユーザを撮影し（Ｓ５２０）、撮影画像を含むログイン要求をサーバ２００に送信する（Ｓ５２１）。これにより、サーバ２００の画像取得部２４５は、ログイン要求を取得する。次にサーバ２００の認証制御部２４６は、撮影画像内のユーザＵの顔領域に対する顔認証要求を、顔認証装置１００へ送信する（Ｓ５２２）。そして、顔認証装置１００は、受信した顔認証要求に含まれる撮影画像内のユーザＵの顔領域について顔認証を行う（Ｓ５２３）。ここでは、顔認証に成功したユーザＩＤがあったものとする。顔認証装置１００は、顔認証に成功した旨及びユーザＩＤを含めた顔認証結果を、サーバ２００へ送信する（Ｓ５２４）。顔認証結果に含まれるユーザＩＤにより、サーバ２００の認証制御部２４６は、ユーザを特定する。

　次にサーバ２００は、ログインが成功した旨をユーザ端末３００に通知する（Ｓ５２５）。ユーザ端末３００は、施設情報の閲覧要求をサーバ２００に送信する（Ｓ５２６）。

　サーバ２００のリスト送信部２４２は、施設リスト２１３に記憶されている、各施設ＩＤについて顔認証可否情報及び施設情報をセットで含む施設リストデータを、ユーザ端末３００に送信する（Ｓ５２７）。これにより、ユーザ端末３００は施設リストデータを表示する。

　ユーザは施設リストデータを閲覧し、指定施設を選択する操作を実行する（Ｓ５２８）。操作を受け付けたユーザ端末３００は、指定施設の施設ＩＤ及び予約日時を含む予約要求を、サーバ２００に送信する（Ｓ５２９）。

　次に、サーバ２００の判定部２４３は、施設リスト２１３を参照し、指定施設が顔認証対応施設であるかを判定する（Ｓ５３０）。本例では、指定施設が顔認証対応施設であったものとする。この場合、サーバ２００の利用制御部２４４は、予約日時に応じて対象期間を定め、ユーザＤＢ２１２に記憶されている、ユーザの属性情報及び行動履歴の対象期間における利用権限を、指定施設の施設端末に付与する（Ｓ５３１）。そして利用制御部２４４は、予約処理を実行する（Ｓ５３２）。予約処理は、予約ＤＢ２１４の指定施設のレコードに、予約日時、ユーザＩＤ、及びデータ利用権限を記録することである。しかしこれに加えて、指定施設の施設端末に予約日時及びユーザＩＤを含む予約情報を送信することであってもよい。またデータ利用権限の記録は、利用権限の証明書を予約ＤＢ２１４のデータ利用権限に格納することであってもよいし、対象期間に、その施設でのサービス提供にかかる処理に使用される記憶媒体にユーザの属性情報及び行動履歴を格納することであってもよい。また利用制御部２４４は、データ利用権限の記録に代えて、利用権限が付与された情報を指定施設の施設端末に送信してもよい。

　次に図１３について説明する。まず情報処理システム１０００は、Ｓ５２０～Ｓ５２９と同様の処理を実行する。次に、サーバ２００の判定部２４３は、施設リスト２１３を参照し、指定施設が顔認証対応施設であるかを判定する（Ｓ５４０）。本例では、指定施設が顔認証対応施設でなかったものとする。この場合、サーバ２００の利用制御部２４４は、ユーザＤＢ２１２に記憶されている、ユーザの属性情報を、予約にかかる指定施設の施設端末に送信する（Ｓ５４１）。そして利用制御部２４４は、予約処理を実行する（Ｓ５４２）。この場合の予約処理は、予約ＤＢ２１４の指定施設のレコードに、予約日時及びユーザＩＤを記録することである。また利用制御部２４４は予約処理において付与されたデータ利用権限を記録してもよい。

　このように情報処理システム１０００によれば、ユーザが予約サイトから予約を入れた場合に、予約する施設が顔認証対応施設であれば、顔情報に紐づく各種情報をその施設に自動で連携させる。
　また情報処理システム１０００によれば、予約処理において、ユーザ情報を顔認証対応施設でのサービス提供のために広く利用可能とすることで、ユーザ情報の利用を円滑化し、ひいては顔認証対応施設でのサービス提供を円滑化できる。一方、顔認証非対応施設に対しては、予約の完了に必要な最低限のユーザ情報を提供するに留めることで、顧客データの目的外利用を防止できる。

　図１４は、実施形態２にかかるユーザ端末３００の表示の一例を示す図である。図１４は、図１２及び図１３のＳ５２７～Ｓ５２８において、ユーザ端末３００が施設リストデータを表示した場合の、表示画面の一例を示している。表示部３４０には、予約日時（プレー日程）と、ゴルフ場毎のゴルフ場名、料金及び顔認証可否情報とが表示されている。尚、ユーザ端末３００が施設リストデータを表示する場合、施設が顔認証可であるか不可であるかに応じて表示態様を異ならせてもよい。例えばユーザ端末３００は、顔認証可であるゴルフ場の情報については、顔認証不可であるゴルフ場の情報と比べて、文字サイズ又は色を大きくしたり、フォントを異ならせてよい。またユーザ端末３００は、顔認証可であるゴルフ場の情報の表示位置付近に「顔認証可」であることを示すマークを重畳させてもよい。またユーザ端末３００は、顔認証可であるゴルフ場の情報を、顔認証不可であるゴルフ場の情報に比べて表示順位を上げてよい。これによりユーザは顔認証対応施設を一見して把握できるため、予約する施設の選択が容易になる。

　図１５は、実施形態２にかかる施設端末４００への表示処理の流れの一例を示すシーケンス図である。表示処理は、ユーザが施設の敷地内のいずれかの地点を訪問した場合に行われる。まず施設端末４００は、地点を訪問したユーザの少なくとも顔を撮影し（Ｓ５５０）、ユーザ情報の閲覧要求を送信する（Ｓ５５１）。閲覧要求には、撮影画像と、地点ＩＤとが含まれてよい。これによりサーバ２００の画像取得部２４５は、撮影画像を取得する。

　次に、情報処理システム１０００は、図１２のＳ５２２～Ｓ５２４と同様のＳ５５２～Ｓ５５４を実行する。これによりサーバ２００の認証制御部２４６は、ユーザを特定する。

　サーバ２００の処理制御部２４７は、予約ＤＢ２１４の、その施設のデータ利用権限を確認し、特定したユーザのユーザ情報であって、利用権限内のユーザ情報を読み出す（Ｓ５５５）。そして処理制御部２４７は、読み出したユーザ情報を、閲覧要求元の施設端末４００に送信する（Ｓ５５６）。読み出され、送信されたユーザ情報は、例えばそのユーザのスコア履歴である。ユーザ情報を受信した施設端末４００は、ユーザ情報を表示する（Ｓ５５７）。

　尚、予約処理において、サーバ２００が施設端末４００に、利用権限が付与されたユーザ情報を送信している場合には、施設端末４００は撮影画像を顔認証装置１００に送信し、顔認証装置１００から顔認証結果を受信してよい。そして施設端末４００は、顔認証結果に基づいて、記憶されているユーザ情報を読み出して、表示してよい。

　図１６は、実施形態２にかかる施設端末４００の表示の一例を示す図である。施設端末４００の表示部４４０には、訪問したユーザである「Ａさん」の前回のラウンドでのスコア履歴と、今回のラウンドで既に完了したホールのスコアデータとを並べて表示している。ユーザは前回及び今回のスコアを比較することで、自分の現在の調子や上達の程度を容易に把握できる。

　上述の例では、Ｓ５５６～Ｓ５５７において、サーバ２００がスコア履歴を施設端末４００に送信して表示させるとしたが、送信及び表示先は、施設端末４００に限らない。例えばサーバ２００は、事前登録したユーザの連絡先を用いて、又はBluetooth（登録商標）等の近距離無線通信により、ユーザ端末３００にスコア履歴を送信し、表示させてもよい。また送信及び表示する対象は、スコア履歴に限らない。例えばサーバ２００は、施設端末４００にスコア履歴にアクセスするためのＱＲコード（登録商標）等の情報コードを表示させて、ユーザ端末３００で読み取らせてよい。

　このように情報処理システム１０００は、顔認証を活用することにより、ユーザの顔情報に紐づけられた、利用権限内のユーザ情報を表示する。ユーザは、表示されたユーザ情報を閲覧することで、自己の情報を容易に確認できる。また施設にスタッフがいる場合は、スタッフが、表示されたユーザ情報を閲覧することで、ユーザにパーソナライズされたサービスを提供できる。したがって付加価値の高いサービスを提供できる。

　尚、ユーザＤＢ２１２に格納されるそのユーザのユーザ情報は、ユーザ情報を管理するアプリケーションと連携し、ユーザの好きなタイミングでユーザ端末３００からアプリケーションを起動させて、ユーザ情報を閲覧可能にしてよい。一例として、ユーザは、ユーザ端末３００からスコアを管理するアプリケーションを起動させて、スコアを閲覧してよい。

　図１７は、実施形態２にかかる記録処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず施設端末４００は、地点を訪問したユーザの少なくとも顔を撮影し（Ｓ５６０）、その地点での行動履歴の記録要求を送信する（Ｓ５６１）。例えば記録要求には、撮影画像と、地点ＩＤと、その地点での行動履歴としてスコアデータが含まれてよい。尚、施設端末４００は、スコアデータを、ユーザからの入力を受け付けて取得してもよいし、ユーザが使用するスコアカウンタから取得してもよいし、その他のセンサから取得してもよい。また施設端末４００は、ユーザの動作を撮影した画像からスイング回数をカウントし、スコアデータを生成してもよい。

　そして情報処理システム１０００は、図１２のＳ５２２～Ｓ５２４と同様のＳ５６２～Ｓ５６４を実行する。これによりサーバ２００の認証制御部２４６は、ユーザを特定する。

　サーバ２００の登録部２４１は、処理制御部２４７の指示を受けて、スコアデータを行動履歴として、ユーザＩＤに対応付けてユーザＤＢ２１２に記録する（Ｓ５６５）。

　このように情報処理システム１０００は、顔認証を活用することにより容易に行動履歴を収集できる。行動履歴の収集により、顔認証対応施設においてより付加価値の高いサービスを提供できる。

　図１８は、実施形態２にかかる施設端末４００の表示の一例を示す図である。ゴルフカートが３番ホールにいる場合の施設端末４００の表示部４４０には、「今回のスコアを入力してください」というメッセージとともに、キーボード領域が表示されている。本画面は、図１７のＳ５６１の前に表示される。ユーザがキーボード領域を操作することでスコアを入力すると、施設端末４００はサーバ２００に行動履歴の記録要求を送信するようになっている。

　＜実施形態３＞
　次に本開示の実施形態３について説明する。実施形態３では、施設の敷地内での位置毎に、その施設に来場したユーザに提供するサービスの内容が予め定められている。そして情報処理システム１０００は、ユーザの訪問地点に応じたサービスをユーザに対して提供する。具体的には、サーバ２００の処理制御部２４７は、顔認証に成功した場合、顔認証用の撮影画像を撮影したカメラの位置に応じた処理を実行する。実行する処理は、実施形態２で説明したユーザ情報の表示処理又は行動履歴の記録処理を含んでよい。

　図１９は、実施形態３にかかる地点ごとの処理の内容の一例を示す図である。例えば、受付がある地点Ａ１においては、処理制御部２４７は、チェックイン処理及びチェックアウト処理を実行する。また例えばロッカーがある地点Ａ２においては、処理制御部２４７は、ロッカーの解錠処理を実行する。処理制御部２４７によるロッカーの解錠処理は、ロッカーの解除信号を、地点Ａ２の施設端末４００を介してロッカーの駆動部に送信することであってよい。また売店がある地点Ａ３においては、処理制御部２４７は、登録部２４１に対して、施設端末４００から取得した利用明細を、ユーザの行動履歴に追加させる。またコース中の1番ホールである地点Ａ４においては、処理制御部２４７は、登録部２４１に対して、施設端末４００から取得したスコアデータを、ユーザの行動履歴に追加させる。またコース中の９番ホールである地点Ａ１２においては、処理制御部２４７は、上述のスコアデータの記録をするとともに、施設端末４００に休憩アナウンスさせたり、途中経過を集計する。またコース中の１８番ホールである地点Ａ２１においては、処理制御部２４７は、上述のスコアデータの記録をするとともに、スコアを集計し、集計結果をユーザ端末３００に送信する。

　ここで、処理制御部２４７は、顔認証に成功した場合、その撮影画像を撮影したカメラの位置に加えて、ユーザの顔認証履歴によって特定される現在のステータスに応じた処理を実行してよい。顔認証履歴は、顔認証を通じて記録された行動履歴である。処理に用いる顔認証履歴は、例えば直近の顔認証履歴である。直近の顔認証履歴とは、一例として、顔認証を通じて記録された、本日の行動履歴、又は最新のチェックインから現在までの行動履歴であってよい。
　例えば処理制御部２４７は、登録部２４１に対して、施設端末４００が施設の受付がある地点Ａ１に位置する場合、チェックインのための顔認証をすでに行ったか否かに応じて、行動履歴として記録する情報を異ならせる。一例として登録部２４１は、チェックインのための顔認証を行っていない場合は、行動履歴としてチェックインデータ（入場データ）を記録し、チェックインのための顔認証を行っている場合は、行動履歴としてチェックアウトデータ（退場データ）を記録してよい。またチェックインのための顔認証を行っている場合は、処理制御部２４７は、ユーザのクレジットカード番号と、施設内での決済情報とを用いて決済処理を行ってよい。
　また例えば処理制御部２４７は、施設端末４００がゴルフコースの任意の地点に位置する場合、顔認証履歴に基づいて特定されるホール番号に基づいて、処理の内容を決定し、処理を実行してよい。ホール番号は、施設内でのスコアの入力回数に基づいて特定されてよい。

　図２０は、実施形態３にかかる施設端末への制御の流れの一例を示すシーケンス図である。まず施設端末４００は、地点を訪問したユーザの少なくとも顔を撮影し（Ｓ５７０）、撮影画像及び地点ＩＤを送信する（Ｓ５７１）。

　そして情報処理システム１０００は、図１２のＳ５２２～Ｓ５２４と同様のＳ５７２～Ｓ５７４を実行する。これによりサーバ２００の認証制御部２４６は、ユーザを特定する。

　次にサーバ２００の処理制御部２４７は、ユーザＤＢ２１２において、ユーザの行動履歴に含まれる直近の顔認証履歴を抽出する（Ｓ５７５）。そして処理制御部２４７は、地点と、顔認証履歴とに基づいて、処理を特定する（Ｓ５７７）。そして処理制御部２４７は、特定した処理を実行する（Ｓ５７８）。

　図２１は、実施形態３にかかる施設端末４００の表示の一例を示す図である。例えば処理制御部２４７は、地点ＩＤが９番ホールに位置する地点Ａ１２のものである場合、又は地点ＩＤがゴルフコース内の地点を示しており、かつ９回のスコア入力が完了している場合、ユーザに休憩を促す画像を施設端末４００に表示させてよい。表示部４４０には、現在地及びレストランの位置情報が示されていてよい。さらにユーザがこの画面からレストランのメニューを閲覧できるように構成されていてよい。
　尚、図２１に示すコースマップ中のホール（地点）に対応する位置を、ユーザがタップすると、施設端末４００がそのホールでのスコアをサーバ２００から取得して、取得したスコアを表示してよい。

　このように実施形態３によれば、サーバ２００が、施設に来場したユーザに対して、訪問地点に応じた処理を実行する。これにより、スタッフ又はユーザによる操作負担を軽減して、施設の無人化・省人化を図りながらも、多様なサービスを提供できる。またサーバ２００はまた、施設に来場したユーザに対して、ユーザの現在のステータスに応じた処理を実行する。これによりユーザ１人１人の状況に合わせたサービスを提供できるため、ユーザの満足度が向上する。

　上述の実施形態では、ハードウェアの構成として説明したが、これに限定されるものではない。本開示は、任意の処理を、プロセッサにコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。

　上述の例において、プログラムは、コンピュータに読み込まれた場合に、実施形態で説明された１又はそれ以上の機能をコンピュータに行わせるための命令群（又はソフトウェアコード）を含む。プログラムは、非一時的なコンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体に格納されてもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体又は実体のある記憶媒体は、random-access memory（RAM）、read-only memory（ROM）、フラッシュメモリ、solid-state drive（SSD）又はその他のメモリ技術、CD-ROM、digital versatile disc（DVD）、Blu-ray（登録商標）ディスク又はその他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ又はその他の磁気ストレージデバイスを含む。プログラムは、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体上で送信されてもよい。限定ではなく例として、一時的なコンピュータ可読媒体又は通信媒体は、電気的、光学的、音響的、またはその他の形式の伝搬信号を含む。

　尚、本開示は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。実施形態２～３では、施設がゴルフ場である場合の例について説明していたが、施設はフィットネスジム、ホテル、又は事前予約して当日利用する形態のその他の施設であってよい。であってもよい。例えば、施設がフィットネスジムである場合には、行動履歴の記録要求には、記録対象となる行動履歴として、スコアデータに代えて、器具の使用時間、消費カロリー、又は動作の評価データが含まれてよい。処理制御部２４７は、総使用時間に応じてユーザに休憩を促すように、あるいは動作の評価データに応じてユーザ向けのアドバイスを出力するように、施設端末４００を制御してよい。

　また上述の実施形態では、予約サイトを通じてユーザ端末３００から施設情報の閲覧要求を受信した場合、要求に応じた施設リストデータをユーザ端末３００に送信するとした。しかしこれに加えて、ユーザが顔認証対応施設の施設情報を検索可能となるように、予約サイトを構成してもよい。具体的には、リスト送信部２４２は、予約サイトにおいてユーザ端末３００から顔認証対応の検索要求を受信した場合、施設リスト２１３に含まれる情報のうち、顔認証対応施設の施設ＩＤ及び施設情報を、施設リストデータとして送信してよい。

　また上述の実施形態では、顔認証機能を顔認証装置１００が有していたが、顔認証装置１００に代えて又は加えて、サーバ２００が顔認証機能を有してもよい。

　また上述の実施形態では、リスト送信部２４２、判定部２４３及び利用制御部２４４と、画像取得部２４５、認証制御部２４６及び処理制御部２４７とが同じサーバ２００に含まれるとしたが、ネットワークを介して互いに通信可能な別のサーバに含まれていてもよい。

　上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
　　　（付記１）
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信するリスト送信手段と、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する判定手段と、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす利用制御手段と
　を備える情報処理システム。
　　　（付記２）
　前記施設リストは、各施設の施設情報に対応付けて、その施設が顔認証を実施可能な施設であるか否かを示す可否情報を含む
　付記１に記載の情報処理システム。
　　　（付記３）
　前記利用制御手段は、
　前記予約要求にかかる施設が前記顔認証を実施可能な施設である場合、前記対象期間に、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されているユーザ情報に含まれる行動履歴を利用可能とし、
　前記予約要求にかかる施設が前記顔認証を実施可能な施設でない場合、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記行動履歴を利用可能としない
　付記１又は２に記載の情報処理システム。
　　　（付記４）
　前記利用制御手段は、前記対象期間に、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記ユーザの属性情報を利用可能とする
　付記３に記載の情報処理システム。
　　　（付記５）
　前記施設は、ゴルフ場であり、
　前記行動履歴は、ゴルフのスコア履歴を含む
　付記１から４のいずれか一項に記載の情報処理システム。
　　　（付記６）
　ユーザ毎に、そのユーザに関するユーザ情報を、そのユーザの顔情報に対応付けて登録する登録手段をさらに備える
　付記１から５のいずれか一項に記載の情報処理システム。
　　　（付記７）
　施設の敷地内の複数の地点に位置するカメラのうちいずれかが撮影した、ユーザの少なくとも顔の撮影画像に基づいて、顔認証を制御する認証制御手段を備え、
　前記登録手段は、前記顔認証が成功した場合、前記ユーザの行動履歴を、そのユーザの顔情報に対応付けられるユーザ情報に追加する
　付記６に記載の情報処理システム。
　　　（付記８）
　前記顔認証が成功した場合、その撮影画像を撮影したカメラの位置に応じた処理を実行する処理制御手段をさらに備える
　付記７に記載の情報処理システム。
　　　（付記９）
　前記処理制御手段は、前記顔認証が成功した場合、その撮影画像を撮影したカメラの位置と、前記ユーザの顔認証履歴とに応じた処理を実行する
　付記８に記載の情報処理システム。
　　　（付記１０）
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信し、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定し、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす
　情報処理方法。
　　　（付記１１）
　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信する手順と、
　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する手順と、
　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす手順と
　をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。

　１０，１０００　情報処理システム
　１２，２４２　リスト送信部
　１３，２４３　判定部
　１４，２４４　利用制御部
　１００　顔認証装置
　１１０　顔情報ＤＢ
　１１１　ユーザＩＤ
　１１２　顔特徴情報
　１２０　顔検出部
　１３０　特徴点抽出部
　１４０　登録部
　１５０　認証部
　２００　情報処理装置（サーバ）
　２１０　記憶部
　２１１　プログラム
　２１２　ユーザＤＢ
　２１２１　ユーザＩＤ
　２１２２　ユーザ情報
　２１２３　属性情報
　２１２４　行動履歴
　２１３　施設リスト
　２１３１　施設ＩＤ
　２１３２　顔認証可否情報
　２１３３　施設情報
　２１４　予約ＤＢ
　２１４１　施設ＩＤ
　２１４２　予約日時
　２１４３　ユーザＩＤ
　２１４４　データ利用権限
　２２０　メモリ
　２３０　通信部
　２４０　制御部
　２４１　登録部
　２４５　画像取得部
　２４６　認証制御部
　２４７　処理制御部
　３００　ユーザ端末
　３１０　カメラ
　３２０　記憶部
　３３０　通信部
　３４０　表示部
　３５０　入力部
　３６０　制御部
　４００　施設端末
　４１０　カメラ
　４２０　記憶部
　４３０　通信部
　４４０　表示部
　４５０　入力部
　４６０　制御部

Claims (11)

1. 　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信するリスト送信手段と、
   　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する判定手段と、
   　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす利用制御手段と
   　を備える情報処理システム。
2. 　前記施設リストは、各施設の施設情報に対応付けて、その施設が顔認証を実施可能な施設であるか否かを示す可否情報を含む
   　請求項１に記載の情報処理システム。
3. 　前記利用制御手段は、
   　前記予約要求にかかる施設が前記顔認証を実施可能な施設である場合、前記対象期間に、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されているユーザ情報に含まれる行動履歴を利用可能とし、
   　前記予約要求にかかる施設が前記顔認証を実施可能な施設でない場合、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記行動履歴を利用可能としない
   　請求項１又は２に記載の情報処理システム。
4. 　前記利用制御手段は、前記対象期間に、前記予約要求にかかる施設の装置に対して、前記ユーザの属性情報を利用可能とする
   　請求項３に記載の情報処理システム。
5. 　前記施設は、ゴルフ場であり、
   　前記行動履歴は、ゴルフのスコア履歴を含む
   　請求項３又は４に記載の情報処理システム。
6. 　ユーザ毎に、そのユーザに関するユーザ情報を、そのユーザの顔情報に対応付けて登録する登録手段をさらに備える
   　請求項１から５のいずれか一項に記載の情報処理システム。
7. 　施設の敷地内の複数の地点に位置するカメラのうちいずれかが撮影した、ユーザの少なくとも顔の撮影画像に基づいて、顔認証を制御する認証制御手段を備え、
   　前記登録手段は、前記顔認証が成功した場合、前記ユーザの行動履歴を、そのユーザの顔情報に対応付けられるユーザ情報に追加する
   　請求項６に記載の情報処理システム。
8. 　前記顔認証が成功した場合、その撮影画像を撮影したカメラの位置に応じた処理を実行する処理制御手段をさらに備える
   　請求項７に記載の情報処理システム。
9. 　前記処理制御手段は、前記顔認証が成功した場合、その撮影画像を撮影したカメラの位置と、前記ユーザの顔認証履歴とに応じた処理を実行する
   　請求項８に記載の情報処理システム。
10. 　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信し、
    　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定し、
    　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす
    　情報処理方法。
11. 　ユーザが使用するユーザ端末から、予約候補となる施設に関する施設情報の閲覧要求を受信した場合、１又は複数の施設に関する施設情報を含む施設リストを前記ユーザ端末に送信する手順と、
    　前記ユーザ端末から、指定された施設の予約要求を受信した場合、前記予約要求にかかる施設が、顔認証を実施可能な施設であるか否かを判定する手順と、
    　前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設である場合、前記予約要求にかかる施設が顔認証を実施可能な施設でない場合と比べて、前記ユーザの顔情報に対応付けて登録されている、ユーザに関するユーザ情報のうち、前記予約に応じて定められる対象期間に前記予約要求にかかる施設の装置が利用可能なユーザ情報の種別を増やす手順と
    　をコンピュータに実行させるためのプログラムが格納された非一時的なコンピュータ可読媒体。

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