WO2021220979A1

WO2021220979A1 - スイッチ

Info

Publication number: WO2021220979A1
Application number: PCT/JP2021/016521
Authority: WO
Inventors: 真輔渡邊
Original assignee: シチズン電子株式会社; シチズン時計株式会社
Priority date: 2020-04-30
Filing date: 2021-04-23
Publication date: 2021-11-04

Abstract

押下されるときにキートップの押下面を押下方向に直交する方向に維持することが可能であり、且つ、より低い製造コストで製造可能なスイッチを提供する。スイッチは、接点を有する基板と、基板と反対の方向に膨らむ膨出部を有し、且つ、膨出部が反転動作したときに接点を押下するように基板上に配置されたバネ部材と、基板に対向する面と反対の面である押下面を有する平板状の基部及び基部の外縁から押下面の延伸方向に平行に突出する突出部を有するキートップと、バネ部材を囲む壁部及び壁部の内壁から基板の表面の延伸方向に平行に延伸し且つ突出部に下面が接する庇部を有するケース部材と、を有し、キートップは膨出部が反転動作する間、バネ部材に接し続ける。

Description

スイッチ

　本発明は、スイッチに関する。

　特開平５－２２５８５６号公報、特許第３６８９８４３号公報、及び、特許第３６５２２５４号公報に記載されるように、キートップを支持するようにＸ字状に交差させて配置された第１リンク部材と第２リンク部材とを有し、キートップの上下運動を案内するシザー構造とも称される案内部材を有するキースイッチが知られている。

　上記の文献に記載されるキースイッチは、キートップの押下位置にかかわらずシザー構造によりキートップが基板の表面の延伸方向と平行に鉛直方向に均一に移動するので、キートップの押下面を押下方向に直交する方向に維持できる。

　シザー構造は、多くの部材により実現されるため、上記の文献に記載されるキースイッチは、部品点数が増加することにより製造コストが増加するおそれがある。

　本発明の目的は、押下されるときにキートップの押下面を押下方向に直交する方向に維持することが可能であり、且つ、より低い製造コストで製造可能なスイッチを提供することである。

　本明細書で開示するスイッチは、接点を有する基板と、基板と反対の方向に膨らむ膨出部を有し、膨出部が反転動作したときに接点を押下するように基板上に配置されたバネ部材と、基板に対向する面と反対の面である押下面を有する平板状の基部、及び基部の外縁から押下面の延伸方向に平行に突出する突出部を有するキートップと、バネ部材を囲む壁部、及び壁部の内壁から基板の表面の延伸方向に平行に延伸し、突出部に下面が接する庇部を有するケース部材と、を有し、キートップは、膨出部が反転動作する間、バネ部材に接し続ける。

　前述したスイッチでは、キートップは、基部の押下面の反対の面の膨出部に対向する領域に配置された凸部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部に配置される凸部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、凸部は、膨出部の外縁の近傍に対向するように配置されることが好ましい。

　前述したスイッチでは、凸部に対向する膨出部の位置である凸部位置と膨出部の中心との間の距離である凸部距離は、膨出部の外縁と膨出部の中心との間の距離である膨出径の半分より長く且つ膨出径よりも短い、ことが好ましい。

　前述したスイッチでは、凸部距離は、膨出径の３／４倍より長いことが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部の外側に位置し且つ基板の表面に接する平板状の形状を有する支持部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、ケース部材は、壁部の下端に支持部を収容する凹部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部の周囲から延伸する平板部と、支持部から平板部に向けて延伸する脚部と、を更に有する、ことが好ましい。

　前述したスイッチでは、基板は、矩形の平面形状を有し、ケース部材の凹部は、基板の４つの角のそれぞれに配置され、バネ部材は、基板の４つの角のそれぞれに向けて延伸する４つの脚部、及び凹部に収容される４つの支持部を有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、接点を覆うように基板とバネ部材との間に配置された弾性部材であるドーム材を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部から接点に向けて突出する押下部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部の頂部に頂部開口部が形成され、キートップは、頂部開口部を貫通する係合部を更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、基板は、接点が形成されたメンブレンシートを有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、凸部は、膨出部が膨らむ方向と同一の方向に突起することが好ましい。

　前述したスイッチでは、キートップは、膨出部が反転動作した後、膨出部が反転動作する前にバネ部材に接した部分と異なる部分でバネ部材に接することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部の外縁に沿って配置される平板部を更に有し、膨出部が反転動作する前は、キートップは膨出部に接し、膨出部が反転動作した後は、キートップは平板部に接することが好ましい。

　前述したスイッチでは、キートップは、膨出部が反転動作する前に膨出部を押下する第１凸部と、膨出部が反転動作した後に平板部を押下する第２凸部とを更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、バネ部材は、膨出部に配置される第１凸部と、平板部に配置される第２凸部とを更に有することが好ましい。

　前述したスイッチでは、第１凸部及び第２凸部は、膨出部が膨らむ方向と同一の方向に突起することが好ましい。

　本明細書で開示するスイッチは、接点を有する基板と、基板と反対の方向に膨らむ膨出部を有し、且つ、膨出部が反転動作したときに接点を押下するように基板上に配置されたバネ部材と、基板に対向する面と反対の面である押下面を有する平板状の基部、基部の外縁から押下面の延伸方向に平行に突出する突出部及びバネ部材に対向し且つバネ部材から離隔して配置される凸部を有するキートップと、バネ部材を囲む壁部及び壁部の内壁から基板の表面の延伸方向に平行に延伸し、且つ、突出部に下面が接する庇部を有するケース部材と、を有する。

　前述したスイッチでは、キートップは、膨出部が反転動作する前に凸部以外の部分でバネ部材に接し、膨出部が反転動作した後は凸部でバネ部材に接する、ことが好ましい。

スイッチ１の斜視図である。図１Ａに示すスイッチ１の平面図である。図１Ａに示すスイッチ１からキートップを取り外した状態の平面図である。図１Ｂに示すＡ－Ａ線に沿うスイッチ１の断面図である。図１Ｂに示すＢ－Ｂ線に沿うスイッチの断面図である。図２Ｂに示す破線Ｃで囲まれた部分の部分拡大図である。スイッチ１の分解斜視図である。スイッチ１の分解斜視断面図である。図３Ａに示すバネ部材の斜視図である。図３Ａに示すキートップの斜視図である。図３Ａに示す膨出部と凸部との配置関係を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の第１状態を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の第２状態を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を模式的に示した図（その１）である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を模式的に示した図（その２）である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を模式的に示した図（その３）である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を模式的に示した図（その４）である。スイッチ１の製造過程の第１工程を示す図である。スイッチ１の製造過程の第２工程を示す図である。スイッチ１の製造過程の第３工程を示す図である。スイッチ１の製造過程の第４工程を示す図である。スイッチ２の断面図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ２の動作を示す図である。スイッチ２の製造過程の第１工程を示す図である。スイッチ２の製造過程の第２工程を示す図である。スイッチ２の製造過程の第３工程を示す図である。スイッチ２の製造過程の第４工程を示す図である。スイッチ３の断面図（その１）である。スイッチ３の断面図（その２）である。図１３Ｂに示す破線Ｇで囲まれた部分の部分拡大図である。図１３Ａに示すバネ部材の斜視図である。図１３Ａに示すバネ部材の平面図ある。スイッチ４の部分断面図である。スイッチ５の斜視図である。図１６Ａに示すスイッチ５の平面図である。図１６Ａに示すスイッチ５からキートップを取り外した状態の平面図である。図１６Ｂに示すＡ－Ａ線に沿うスイッチの断面図である。図１６Ｂに示すＢ－Ｂ線に沿うスイッチの断面図である。図１７Ｂに示す破線Ｃで囲まれた部分の部分拡大図である。スイッチ５の分解斜視図である。図１８Ａに示すスイッチ５の分解斜視断面図である。図１８Ａに示すキートップの斜視図である。図１８Ａに示す膨出部と凸部との配置関係を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ５の第１状態を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ５の第２状態を示す図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ５の第３状態を示す図である。スイッチ５の製造過程の第１工程を示す図である。スイッチ５の製造過程の第２工程を示す図である。スイッチ５の製造過程の第３工程を示す図である。スイッチ５の製造過程の第４工程を示す図である。スイッチ６の断面図である。キートップの角の近傍が押下されたときのスイッチ６の動作を示す図である。スイッチ７の断面図（その１）である。スイッチ７の断面図（その２）である。図２５Ｂに示す破線Ｇで囲まれた部分の部分拡大図である。スイッチ８の部分断面図である。スイッチ９の部分断面図である。スイッチ１０の部分断面図である。キートップ１３０ａの斜視図である。キートップ１３０ｂの斜視図である。

　本発明によるスイッチの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。但し、本発明の技術的範囲はそれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。

　（第１実施形態）
　図１Ａは第１実施形態に係るスイッチ１の斜視図であり、図１Ｂは図１Ａに示すスイッチ１の平面図であり、図１Ｃは図１Ａに示すスイッチ１からキートップを取り外した状態の平面図である。図２Ａは図１Ｂに示すＡ－Ａ線に沿うスイッチ１の断面図であり、図２Ｂは図１Ｂに示すＢ－Ｂ線に沿うスイッチの断面図であり、図２Ｃは図２Ｂに示す破線Ｃで囲まれた部分の部分拡大図である。図３Ａは図１Ａに示すスイッチ１の分解斜視図であり、図３Ｂは図１Ａに示すスイッチ１の分解斜視断面図である。

　スイッチ１は、基板１０と、バネ部材２０と、キートップ３０と、ケース部材４０とを有する。基板１０は、基材１１と、メンブレンシート１２と、接点１３とを有する。基材１１は、ガラスエポキシ、セラミック及び合成樹脂等の絶縁性材料で形成される基板である。メンブレンシート１２は、ポリエステルフィルム等の可とう性の樹脂材料で形成される薄膜フィルムであり、十字型の平面形状を有する。メンブレンシート１２に覆われない基材１１の４つの表面１１０は、バネ部材２０が配置される。なお、本実施形態では表面１１０の上にバネ部材２０を配置したが、表面１１０を配置せず、基板の上に配置されてもよい。

　接点１３は、銀ペースト及びカーボンペースト等の導電インクにより形成される一対の円形の平面形状を有する導電性部材であり、基材１１の中央部に配置される。接点１３は、メンブレンシート１２の内部に導電インクにより形成される配線パターンを介して、スイッチ１の底面等に配置される不図示の電極に接続される。接点１３は、キートップ３０が押下されないとき、絶縁状態となりオフする。接点１３は、キートップ３０が押下されるとき、導通状態となりオンする。

　図４は、バネ部材２０の斜視図である。

　バネ部材２０は、可とう性の金属部材であり、４つの支持部２１と、４つの脚部２２と、平板部２３と、膨出部２４とを有し、例えば打抜き加工によって支持部２１～膨出部２４を一体成形される。４つの支持部２１のそれぞれは、４つの脚部２２、平板部２３及び膨出部２４の外側に位置し且つ基板１０の表面に接する平板状の形状を有する。４つの支持部２１のそれぞれは、メンブレンシート１２に覆われない基材１１の４つの表面１１０に配置される。なお、本実施形態では表面１１０の上にバネ部材２０を配置したが、表面１１０を配置せず、基板の上に配置されてもよい。

　４つの脚部２２のそれぞれは、４つの支持部２１のそれぞれの一端から４つの支持部２１の延伸方向から傾斜して、４つの支持部２１のそれぞれから平板部２３の外縁に向かって延伸する平板である。平板部２３は、略リング状の平面形状を有し、膨出部２４の外縁に沿って基板１０及び４つの支持部２１の延伸方向に平行に配置される。

　膨出部２４は、平板部２３の内縁から支持部２１及び脚部２２と反対方向に膨出するドーム状の形状を有する。膨出部２４の外縁において、バネ部材２０の延伸方向が、平板部２３の延伸方向である水平方向から膨出部２４の延伸方向である傾斜方向に変化する。膨出部２４は、円形の平面形状を有する。膨出部２４は、扇状の平面形状を有し、円弧状に配置された４つの扇形開口部２６、及び膨出部２４の頂部に形成される円形状の頂部開口部２７が形成される。なお、スイッチ１を操作するとき、膨出部２４のスイッチ１の押下げ方向の変位量は、頂部開口部２７が最も大きく、膨出部２４の外縁に向かうに従い小さくなる。

　図５は、キートップ３０の斜視図である。

　キートップ３０は、基部３１と、４つの突出部３２と、係合部３３と、凸部３４とを有し、射出加工又は押出加工等により一体成形される。キートップ３０は、バネ部材２０を覆うように配置される。

　基部３１は、略矩形状の平面形状を有し、それぞれの辺から壁部が延伸すると共に、４つの角のそれぞれに突出部３２が配置される。基部３１の基板１０に対向する面と反対の面は、スイッチ１を操作する操作者によって押下される押下面３５である。４つの突出部３２は、基部３１の角から基部３１の対角線の延伸方向に押下面３５の延伸方向に平行に突出する。４つの突出部３２は、表面の高さ方向の位置が押下面３５よりも低く且つ基部３１の裏面の高さ方向の位置と略一致するように配置される。

　係合部３３は、円柱状の突起部であり、基部３１の裏面の中央部に配置される。係合部３３は、頂部開口部２７に係合され、バネ部材２０とキートップ３０とを接合する。係合部３３は、係合部３３を頂部開口部２７に移動可能なように貫通させることにより、頂部開口部２７に係合される。係合部３３を頂部開口部２７に移動可能なように貫通させて係合させることで、押下面３５が押下されたときに、バネ部材２０の膨出部２４が反転動作することができ、スイッチ１は、良好なクリック感を実現できる。また、係合部３３を頂部開口部２７に貫通させることで、バネ部材２０とキートップ３０との間の位置関係が決定される。

　凸部３４は、リング状の突起部であり、基部３１の裏面に係合部３３を中心とするように配置される。

　ケース部材４０は、壁部４１と、庇部４２と、凹部４３とを有し、射出加工又は押出加工等により一体成形される。壁部４１は、外形が基板１０の外形と一致する枠状の平面形状を有し、底面が基板１０に接着シート等の接着部材を介して接着される。

　庇部４２は、壁部４１の４つの角の内壁の上端から、上面４４が壁部４１の上面と同一平面を形成するように、基板の表面の延伸方向に平行に延伸する。庇部４２の下面は、キートップ３０が押下されないとき、キートップ３０の４つの突出部３２のそれぞれに接する。

　凹部４３は、壁部４１の下端に位置し、バネ部材２０の支持部２１を収容して、バネ部材２０を基板１０とケース部材４０との間に保持する。

　図６は、膨出部２４と凸部３４との配置関係を示す図である。

　凸部３４は、膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置される。凸部３４が膨出部２４に接しているので、キートップ３０を押下させると、凸部３４が膨出部２４の反転動作を開始させることとなる。凸部３４に対向する膨出部２４の位置である凸部位置と膨出部２４の中心との間の距離である凸部距離Ｌｃは、膨出部２４の外縁と膨出部２４の中心との間の距離である膨出径Ｌｒの半分（１／２Ｌｒ）より長く且つ膨出径Ｌｒよりも短い。また、凸部距離Ｌｃは、膨出径Ｌｒの３／４倍よりも長いことが好ましい。凸部３４に対向する位置である凸部位置が膨出部２４の外縁に近づくほど、膨出部２４が押下される間に、凸部３４が膨出部２４に接し続けることが可能となり、均一な押下力を印加し続けることができる。

　図７はキートップ３０の角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を示す図であり、図７Ａは第１の状態を示し、図７Ｂは第２の状態を示す。図７Ａ及び７Ｂは、図１Ｂに示すＡ－Ａ線に沿う断面の内、バネ部材２０、キートップ３０及びケース部材４０のみを示した断面図である。

　図７Ａに示す第１の状態では、矢印Ｄで示されるように、キートップ３０の角の近傍が押下されることに応じて、押下されたキートップ３０の角が押し下げされる一方、押下されたキートップ３０の角に対向する角から延伸する突出部３２は、庇部４２に接触する。第１の状態において、押下されたキートップ３０の角に対向する角から延伸する突出部３２は「支点」であり、押下されたキートップ３０の角は「力点」であり、キートップ３０が押下されることに応じて膨出部２４を押下する凸部３４は「作用点」である。

　「作用点」である凸部３４が膨出部２４を押下することに応じて、膨出部２４は、徐々に押し下げられて反転動作を開始する。膨出部２４は、反転動作を開始すると、「作用点」である凸部３４が接する部分の近傍から徐々に反転動作が伝搬する。

　図７Ｂに示す第２の状態では、バネ部材２０は、第１の状態において「支点」であった突出部３２の近傍を含み、膨出部２４の全体に亘って反転動作して、凸部３４を介して膨出部２４に支持されるキートップ３０の押下面３５を押下方向に直交する方向に戻す。

　図８は、キートップ３０の角の近傍が押下されたときのスイッチ１の動作を模式的に示した図である。図８Ａは図７Ａに相当する図であり、この状態ではバネ部材２０がキートップ３０を下から支えている状態となっている。この状態では、Ｅとして示した箇所で、図６に示す様に、キートップ３０の少なくとも凸部３４がバネ部材２０と接している。

　矢印Ｄとして示したキートップ３０の角の近傍が押下され始めると、キートップ３０は図８Ｂに示す様に図中の左側が下がるように傾く。この場合でも、キートップ３０の凸部３４はバネ部材２０と接しており、バネ部材２０を押圧することとなる。

　更に、矢印Ｄとして示したキートップ３０の角の近傍が押下されると、バネ部材２０の膨出部２４が反転動作するので、図８Ｃに示す様にキートップ３０が全体的に図中で下側に移動する。この状態でも、キートップ３０の凸部３４とバネ部材２０とが接している。更に、キートップ３０が下側に移動した勢いで、膨出部２４が反転動作して上面がフラットになったバネ部材２０の上面に沿うようにキートップ３０が移動する。その結果、図８Ｄに示す様にキートップ３０の押下面３５は、庇部４２の上面４４と平行となる。図８Ｄに示す状態では、キートップ３０の押下面３５が、押下方向と直交する方向に維持されることとなる。

　図８Ａ～図８Ｄに示す状態変化は、矢印Ｄとして示したキートップ３０の角の近傍が押下されると短時間で行われることとなる。すなわち、キートップ３０の押下面３５の端が押下されても（矢印Ｄ参照）、凸部３４によるバネ部材２０の反転動作によって、キートップ３０の押下面３５は、庇部４２の上面４４と平行となるように移動する。なお、凸部３４は膨出部２４の外縁の全周に渡って対向するように配置したリング形状であるから、キートップ３０の押下面３５の端が押下されるとき、押下面３５の端の全周において同様の効果が得られる。

　押圧することによって反転動作するバネ部材では、容易に押圧できる箇所（スイートスポット）と、そうでない箇所が存在する。このようなスイートスポットが、バネ部材の中央部のみに存在する場合には、バネ部材の中央部を押圧しなければ容易に反転動作を開始できない。一方、バネ部材の形状や材質によっては、スイートスポットが中央部以外に存在する場合もある。スイッチ１のバネ部材２０では、容易に押圧できる箇所が広い範囲に存在しているので、キートップ３０の周辺部に凸部３４を設けて、凸部３４により反転動作が容易に開始できるように構成している。

　図９はスイッチ１の製造方法を示す図であり、図９Ａは第１工程を示し、図８Ｂは第２工程を示し、図９Ｃは第３工程を示し、図９Ｄは第４工程を示す。

　第１工程において、メンブレンシート１２が準備される。次いで、第２工程において、第１工程で準備されたメンブレンシート１２は、基材１１に接着されて基板１０が形成される。

　次いで、第３工程において、係合部３３を頂部開口部２７内に収めるように、バネ部材２０とキートップ３０とを係合する。次いで、第３工程で係合されたバネ部材２０及びキートップ３０は、バネ部材２０の４つの支持部２１がそれぞれケース部材４０の凹部４３の位置に一致するように、ケース部材４０に収容される。そして、基板１０の表面にケース部材４０の底面を接着することで、スイッチ１が製造される。

　スイッチ１は、キートップ３０の押下面３５の反対の面の膨出部２４に対向する領域に凸部３４が配置されるので、膨出部２４を全面に亘って反転動作させることで、キートップ３０の押下面３５が、押下方向と直交する方向に維持される。

　スイッチ１は、キートップ３０の押下面３５を押下方向と直交する方向に維持する案内部材として、単体のバネ部材２０を使用するので、複数の部材により形成されるシザー構造を有する特許文献１～３に記載されるスイッチよりも製造コストを低減できる。また、スイッチ１は、基板１０とキートップ３０との間にバネ部材２０のみが配置されるので、薄型化を図ることができる。

　スイッチ１において、バネ部材２０の頂部開口部２７にキートップ３０の係合部３３を係合させているので、押下動作を繰り返しても、バネ部材２０とキートップ３０との位置関係は変化せず、一定に保持される。

　スイッチ１では、凸部３４が４つの扇形開口部２６が形成されていない膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置されるので、キートップ３０が押下されることに応じて早急に膨出部２４を全面に亘って反転動作させることができる。

　スイッチ１では、バネ部材２０の支持部２１を凹部４３に収容してバネ部材２０を基板１０とケース部材４０との間に保持するので、キートップ３０が押下されたときに、バネ部材２０が跳ねて所定の位置から移動することを防止できる。

　（第２実施形態）
　図１０は、第２実施形態に係るスイッチ２の断面図である。図１０は、スイッチ１の図１ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　スイッチ２は、ラバードーム５０を有することがスイッチ１と相違する。ラバードーム５０以外のスイッチ２の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ１の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　ラバードーム５０は、シリコーン樹脂等の可とう性合成樹脂で形成され、キートップ３０の押下に応じて基板１０の接点１３を押下する。ラバードーム５０の頂部は、膨出部２４に接続される。ラバードーム５０は、接点１３を覆うように基板１０とバネ部材との間に配置された弾性部材であるドーム材である。

　ラバードーム５０は、キートップ３０が押下され、上方から押下荷重が印加されると、弾性変形し弾性復元力が蓄積される。また、キートップ３０の押下が解除されると、ラバードーム５０は、弾性復元力によって原形に復元し、キートップ３０は初期位置に戻る。

　図１１は、キートップ３０の角の近傍が押下されたときのスイッチ２の動作を示す図である。図１１は、スイッチ１の図１ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　図１１において矢印Ｆで示されるように、キートップ３０の角の近傍が押下されると、ラバードーム５０が「支点」となり、押下されたキートップ３０の角に対向する角から延伸する突出部３２が「作用点」となる。「作用点」となる突出部３２は、図７に示すスイッチ１の動作と同様に庇部４２に接触する。「支点」となるラバードーム５０は、押下される「力点」であるキートップ３０の角の近傍に印加される押下荷重を吸収して、キートップ３０の押下面３５が傾斜することを防止する。

　キートップ３０の角の近傍が更に押下されると、ラバードーム５０の高さが徐々に低くなると、スイッチ１と同様に、「作用点」であった突出部３２は「支点」になり、キートップ３０が押下されることに応じて膨出部２４を押下する凸部３４は「作用点」になる。

　以降、スイッチ１と同様に、「作用点」になった凸部３４が接する部分の近傍から徐々に反転動作が伝搬して膨出部２４の全体に亘って反転動作して、凸部３４を介して膨出部２４に支持されるキートップ３０の押下面３５を押下方向と直交する方向に維持する。

　図１２はスイッチ２の製造方法を示す図であり、図１２Ａは第１工程を示し、図１２Ｂは第２工程を示し、図１２Ｃは第３工程を示し、図１２Ｄは第４工程を示す。

　第１工程において、メンブレンシート１２が準備される。次いで、第２工程において、接点１３の周囲にリング状に接着層５１が配置される。次いで、第３工程で配置された接着層５１を介してラバードーム５０をメンブレンシート１２に接着する。次いで、第４工程において、第１工程で準備されたメンブレンシート１２は、基材１１に接着される。

　以降、図９Ｃ及び図８Ｄを参照して説明されたスイッチ１の製造方法の第３工程及び第４工程と同様の処理を実行した後に、基板１０の表面にケース部材４０の底面を接着することで、スイッチ２が製造される。

　スイッチ２は、ラバードーム５０が接点１３を覆うように基板１０とバネ部材２０との間に配置されるので、スイッチ１よりもクリック感を向上させることができる。

　（第３実施形態）
　図１３Ａは第３実施形態に係るスイッチ３の断面図（その１）であり、図１３Ｂはスイッチ３の断面図（その２）であり、図１３Ｃは図１３Ｂに示す破線Ｇで囲まれた部分の部分拡大図である。図１３Ａはスイッチ１の図１ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図であり、図１３Ｂはスイッチ１の図１ＢのＢ－Ｂ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　スイッチ３は、バネ部材６０をバネ部材２０の代わりに有することがスイッチ１と相違する。バネ部材６０以外のスイッチ３の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ１の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　図１４Ａはバネ部材６０の斜視図であり、図１４Ｂはバネ部材６０の平面図である。

　バネ部材６０は、舌片とも称され、頂部開口部６７を打抜いて形成されることで支持部２１～膨出部２４と一体成形される押下部６５を有することがバネ部材２０と相違する。押下部６５以外のバネ部材６０の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材２０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　押下部６５は、頂部開口部６７の一辺から膨出部２４に向かって、膨出方向と反対の方向に延伸する腕部６５１と、腕部６５１の先端から基板の平行に延伸する接触部６５２とを有する。

　押下部６５は、キートップ３０が押下されることに応じて膨出部２４が反転動作することによって、接点１３を押下して、接点１３をオンする。膨出部２４は、キートップ３０の押下動作が終了して押下荷重が除去されると、接点１３から離隔して、弾性復元力によって原形に復元する。押下部６５が接点１３から離間すると、接点１３はオフされる。

　スイッチ３は、押下部６５によって、接点１３をオンオフすることができるので、押下部６５の位置及び長さ等の形状を調整することで、スイッチ３をオンオフするためにキートップ３０が押下される押下距離を所望の距離に設定することができる。

　（第４実施形態）
　図１５は、第４実施形態に係るスイッチ５の部分断面図である。

　前述したスイッチ１～３では、凸部３４が、キートップ３０の押下面３５の反対の面の膨出部に対向する領域に配置されているが、凸部は、バネ部材の膨出部に配置されてもよい。図１５に示すスイッチ４は、バネ部材７０の膨出部に凸部７４が配置された例である。

　スイッチ４では、バネ部材７０及びキートップ８０をバネ部材２０及びキートップ３０の代わりに有することがスイッチ１と相違する。バネ部材７０及びキートップ８０以外のスイッチ４の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ１の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　バネ部材７０は、凸部７４を有することがバネ部材２０と相違する。凸部７４以外のバネ部材７０の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材２０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　凸部７４は、膨出部２４の膨出方向と同一方向に突出する突起部であり、キートップ８０の押下面３５の反対の面に接する。

　キートップ８０は、凸部３４を有さないことがキートップ３０と相違する。凸部３４を有さないこと以外のキートップ８０の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたキートップ８０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　スイッチ４において、キートップ８０の角の近傍が押下されたときの動作は、スイッチ１において、キートップ３０の角の近傍が押下されたときの動作と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　スイッチ３では、押下部６５はバネ部材６０が有するが、スイッチ４では、押下部に相当する構成をキートップ８０が有するようにしてもよい。また、円柱状の形状を有するキートップ８０の係合部３３が接点１３をオンオフ可能なように形成されてもよい。

　スイッチ１～４では、基板１０は、メンブレンシート１２を有するが、基板１０は、キートップを押下されることによりオンオフされる接点を有していれば、メンブレンシート１２を有さなくてもよい。

　スイッチ１～４では、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、キートップの係合部３３をバネ部材の頂部開口部２７に貫通させることで決定される。しかしながら、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、バネ部材の扇形開口部２６に係合するように設けられたキートップ側の突起部により決定されてもよい。また、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、バネ部材の外周に係合するように設けられたキートップ側の突起部により決定されてもよい。

　スイッチ１～３では、キートップ３０が有する凸部３４は、リング状の平面形状を有するが、キートップが有する凸部は、バネ部材の膨出部２４に対向する領域にのみ配置されてもよい。キーキャップが有する凸部は、例えば半径０．８ｍｍのバンプ形状を有し、バネ部材の膨出部に対向する位置に複数配置されてもよい。すなわち、扇形開口部２６に対応する箇所には凸部が存在しないようにしてもよい。

　スイッチ１～４では、バネ部材の膨出部２４には、４つの扇形開口部２６が形成されるが、バネ部材の膨出部には開口部が形成されなくてもよい。

　スイッチ１～４では、平板部２３は、基板１０及び４つの支持部２１の延伸方向に平行に配置されるが、平板部は、基板１０及び４つの支持部２１の延伸方向から傾斜して配置されてもよい。

　スイッチ１～４では、膨出部２４は、円形の平面形状を有するが、膨出部は、矩形等の円形以外の平面形状を有してもよい。

　スイッチ１～３では、キートップ３０の突出部３２は、基部３１の角から突出するが、キートップ突出部は、基部３１の辺から突出してもよい。

　スイッチ１～３では、キートップ３０の凸部３４は、キートップ３０の他の構成要素と一体成形されるが、キートップ凸部は、キートップの他の構成要素と接合された別個の部材であってもよい。

　スイッチ１～３では、キートップ３０の凸部３４は、膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置されるが、キートップの凸部は、膨出部に対向するように配置されればよい。

　（第５実施形態）
　図１６Ａは第５実施形態に係るスイッチ５の斜視図であり、図１６Ｂは図１６Ａに示すスイッチ５の平面図であり、図１６Ｃは図１６Ｂに示すスイッチ５からキートップを取り外した状態の平面図である。図１７Ａは図１６Ｂに示すＡ－Ａ線に沿うスイッチ５の断面図であり、図１７Ｂは図１６Ｂに示すＢ－Ｂ線に沿うスイッチ５の断面図であり、図１７Ｃは図１７Ｂに示す破線Ｃで囲まれた部分の部分拡大図である。図１８Ａは図１６Ａに示すスイッチ５の分解斜視図であり、図１８Ｂは図１６Ａに示すスイッチ５の分解斜視断面図である。

　スイッチ５は、キートップ１３０をキートップ３０の代わりに有することがスイッチ１と相違する。キートップ１３０以外のスイッチ５の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ１の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　図１９は、キートップ１３０の斜視図である。

　キートップ１３０は、基部１３１と、４つの突出部１３２と、係合部１３３と、第１凸部１３４と、第２凸部１３５とを有し、射出加工又は押出加工等により一体成形される。キートップ１３０は、バネ部材２０を覆うように配置される。

　基部１３１は、略矩形状の平面形状を有し、それぞれの辺から壁部が延伸すると共に、４つの角のそれぞれに突出部１３２が配置される。基部１３１の基板１０に対向する面と反対の面は、スイッチ５を操作する操作者によって押下される押下面１３６である。４つの突出部１３２は、基部１３１の角から基部１３１の対角線の延伸方向に押下面１３６の延伸方向に平行に突出する。４つの突出部１３２は、表面の高さ方向の位置が押下面１３６よりも低く且つ基部１３１の裏面の高さ方向の位置と略一致するように配置される。

　係合部１３３は、円柱状の突起部であり、基部１３１の裏面の中央部に配置される。係合部１３３は、頂部開口部２７に係合され、バネ部材２０とキートップ１３０とを係合する。係合部１３３は、係合部１３３を頂部開口部２７に移動可能なように貫通させることにより、頂部開口部２７に係合される。係合部１３３を頂部開口部２７に移動可能なように貫通させて係合させることで、押下面１３６が押下されたときに、バネ部材２０の膨出部２４が反転動作することができ、スイッチ５は、良好なクリック感を実現できる。また、係合部１３３を頂部開口部２７に貫通させることで、バネ部材２０とキートップ１３０との間の位置関係が決定される。

　第１凸部１３４及び第２凸部１３５は、リング状の突起部であり、基部１３１の裏面に係合部１３３を中心とするように配置される。第２凸部１３５の内径は、第１凸部１３４の内径よりも長く、第２凸部１３５は、第１凸部１３４の周りを囲むように配置される。また、第２凸部１３５の高さは、第１凸部１３４の高さよりも高い。

　図２０は、膨出部２４と第１凸部１３４及び第２凸部１３５との配置関係を示す図である。

　第１凸部１３４は、膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置される。第１凸部１３４の高さＨ１は、第２凸部１３５の高さＨ２よりも低い。また、第１凸部１３４は、膨出部２４に接する。第１凸部１３４が膨出部２４に接するので、キートップ１３０が押下されることに応じて、膨出部２４は、反転動作を開始する。

　一方、第２凸部１３５は、平板部２３に対向し且つ平板部２３から離隔距離Ｄ２だけ離隔するように配置される。第２凸部１３５は、スイートスポットを有さない平板部２３から離隔するように配置されるので、スイッチ５の押下操作時に、クリック率の低下等によりクリック感を低下させるおそれはない。第２凸部１３５の高さＨ２及び離隔距離Ｄ２は、第１凸部１３４が反転動作を開始する前に、第２凸部１３５が平板部２３に接するように規定される。第１凸部１３４が反転動作を開始する前に第２凸部１３５が平板部２３に接することで、第１凸部１３４及び第２凸部１３５は、膨出部２４が反転動作を開始する前に同時にバネ部材２０に接する。第１凸部１３４及び第２凸部１３５の双方が膨出部２４が反転動作を開始する前に同時にバネ部材２０に接することで、膨出部２４が反転動作する間、キートップ１３０は、バネ部材２０に接し続ける。スイッチ５を操作するとき、膨出部２４のスイッチ５の押下げ方向の変位量は、頂部開口部２７が最も大きく、膨出部２４の外縁に向かうに従い小さくなり、平板部２３は更に小さくなる。第１凸部１３４は、膨出部２４に対向するように配置されるので、膨出部２４の変位量によっては離隔し、第１凸部１３４と膨出部２４が接しなくなる恐れがある。しかしながら、第２凸部１３５が、変位量の小さい平板部２３に対向するように配置されるため、第１凸部１３４がバネ部材２０から離隔した場合でも第２凸部１３５がバネ部材２０に接するので、キートップ１３０は、バネ部材２０に接し続ける。

　図２１はキートップ１３０の角の近傍が押下されたときのスイッチ５の動作を示す図であり、図２１Ａは第１の状態を示し、図２１Ｂは第２の状態を示し、図２１Ｃは第３の状態を示す。図２１Ａ～図２１Ｃは、図１６Ｂに示すＡ－Ａ線に沿う断面図である。

　第１の状態では、矢印Ｄで示されるように、キートップ１３０の角の近傍が押下されることに応じて、押下されたキートップ１３０の角が押し下げされる一方、押下されたキートップ１３０の角に対向する角から延伸する突出部１３２は、庇部４２に接する。第１の状態において、押下されたキートップ１３０の角に対向する角から延伸する突出部１３２は「支点」であり、押下されたキートップ１３０の角は「力点」であり、キートップ１３０が押下されることに応じて膨出部２４を押下する第１凸部１３４は「作用点」である。

　「作用点」である第１凸部１３４が膨出部２４を押下することに応じて、膨出部２４は、徐々に押し下げられて反転動作を開始する。膨出部２４は、反転動作を開始すると、「作用点」である第１凸部１３４が接する部分の近傍から徐々に反転動作が伝搬する。

　第２の状態では、第１の状態において「支点」であった突出部１３２の近傍を含む膨出部２４の全体に亘って反転動作して、第１凸部１３４を介して膨出部２４に支持されるキートップ１３０の押下面１３６は、押下方向に直交する方向に戻る。第２の状態において、キートップ１３０の押下面３６は、押下方向に直交する方向に戻された後は、キートップ３０の押下に従ってキートップ１３０の押下面１３６を押下方向に直交する方向に維持しながら、押し下げられる。

　第２凸部１３５は、膨出部２４が反転動作を開始する前に、平板部２３に接する。第２凸部１３５が平板部２３に接した後は、キートップ１３０は、第１凸部１３４及び第２凸部１３５の双方でバネ部材２０に接しながら、バネ部材２０を押し下げる。キートップ１３０がバネ部材２０を押し下げ続けると、第１凸部１３４に接していた膨出部２４が反転動作する。

　第３の状態では、第１凸部１３４は、反転動作した膨出部２４から離隔する一方、第２凸部１３５は、平板部２３に接して、キートップ１３０の押下面１３６に印加される押下力をバネ部材２０に印加し続ける。そして、反転動作した膨出部２４が接点１３に接することで、接点１３はオンする。すなわち、キートップ１３０はバネ部材２０に接し続けることとなる。

　図２２はスイッチ５の製造方法を示す図であり、図２２Ａは第１工程を示し、図２２Ｂは第２工程を示し、図２２Ｃは第３工程を示し、図２２Ｄは第４工程を示す。

　次いで、第３工程において、係合部１３３を頂部開口部２７に係合することで、バネ部材２０とキートップ１３０とを係合する。次いで、第４工程において、第３工程で係合されたバネ部材２０及びキートップ１３０は、バネ部材２０の支持部２１がケース部材４０の凹部４３の位置に一致するように、ケース部材４０に収容される。そして、基板１０の表面にケース部材４０の底面を接着することで、スイッチ５が製造される。

　スイッチ５では、キートップ１３０の押下面１３６の反対の面の膨出部２４に対向する領域に第１凸部１３４が配置されるので、膨出部２４を全面に亘って反転動作させることで、キートップ１３０の押下面１３６を押下方向に直交する方向に維持することができる。

　スイッチ５では、キートップ１３０の押下面１３６を押下方向に直交する方向に維持する案内部材として単体のバネ部材２０を使用するので、複数の部材により形成されるシザー構造を有する特許文献１～３に記載されるスイッチよりも製造コストを低減できる。また、スイッチ５は、基板１０とキートップ１３０との間にバネ部材２０のみが配置されるので、薄型化を図ることができる。

　スイッチ５では、キートップ１３０の押下面１３６の反対の面の平板部２３に対向する領域に平板部２３から離隔して第２凸部１３５が配置されるので、膨出部２４が反転動作した後にバネ部材２０に均一な押下力を印加し続けることができる。

　スイッチ５では、バネ部材２０とキートップ１３０は、頂部開口部２７に係合部１３３を係合させるので、押下動作を繰り返してもバネ部材２０とキートップ１３０との位置関係は変化することなく一定に保持される。

　スイッチ５では、第１凸部１３４が４つの扇形開口部２６が形成されていない膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置されるので、キートップ１３０が押下されることに応じて早急に膨出部２４を全面に亘って反転動作させることができる。

　スイッチ５は、バネ部材２０の支持部２１を凹部４３に収容してバネ部材２０を基板１０とケース部材４０との間に保持するので、キートップ１３０が押下されたときに、バネ部材２０が跳ねて所定の位置から移動することを防止できる。

　（第６実施形態）
　図２３は、第６実施形態に係るスイッチ６の断面図である。図２３は、スイッチ５の図１６ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　スイッチ６は、ラバードーム５０を有することがスイッチ５と相違する。ラバードーム５０以外のスイッチ６の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ５の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　ラバードーム５０は、シリコーン樹脂等の可とう性合成樹脂で形成され、キートップ１３０の押下に応じて基板１０の接点１３を押下する。ラバードーム５０の頂部は、膨出部２４に接続される。ラバードーム５０は、接点１３を覆うように基板１０とバネ部材との間に配置された弾性部材であるドーム材である。

　ラバードーム５０は、キートップ１３０が押下され、上方から押下荷重が印加されると、弾性変形し弾性復元力が蓄積される。また、キートップ１３０の押下が解除されると、ラバードーム５０は、弾性復元力によって原形に復元し、キートップ１３０は初期位置に戻る。

　図２４は、キートップ１３０の角の近傍が押下されたときのスイッチ６の動作を示す図である。図２４は、スイッチ５の図１６ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　図２４において矢印Ｆで示されるように、キートップ１３０の角の近傍が押下されると、ラバードーム５０が「支点」となり、押下されたキートップ１３０の角に対向する角から延伸する突出部１３２が「作用点」となる。「作用点」となる突出部１３２は、図２１に示すスイッチ１の動作と同様に庇部４２に接する。「支点」となるラバードーム５０は、押下される「力点」であるキートップ１３０の角の近傍に印加される押下荷重を吸収して、キートップ１３０の押下面１３６が傾斜することを防止する。

　キートップ１３０の角の近傍が更に押下されて、ラバードーム５０の高さが更に低くなると、スイッチ５と同様に、「作用点」であった突出部１３２は「支点」になり、キートップ１３０が押下されることに応じて膨出部２４を押下する第１凸部１３４は「作用点」になる。

　以降、スイッチ５と同様に、「作用点」になった第１凸部１３４が接する部分の近傍から徐々に反転動作が伝搬して膨出部２４の全体に亘って反転動作する。膨出部２４が反転動作した後、キートップ１３０の押下面１３６は押下方向に直交する方向に維持されると共に、バネ部材２０は、キートップ１３０の第２凸部１３５を介して均一な押下力が印加される。

　スイッチ６における基板１０及びラバードーム５０との接続は、図１２Ａ～図１２Ｄに示した工程と同じであるので、説明を省略する。以降、図２２Ｃ及び図２２Ｄを参照して説明されたスイッチ５の製造方法の第３工程及び第４工程と同様の処理を実行した後に、基板１０の表面にケース部材４０の底面を接着することで、スイッチ６が製造される。

　スイッチ６は、ラバードーム５０が接点１３を覆うように基板１０とバネ部材２０との間に配置されるので、スイッチ５よりもクリック感を向上させることができる。

　（第７実施形態）
　図２５Ａは第７実施形態に係るスイッチ７の断面図（その１）であり、図２５Ｂはスイッチ７の断面図（その２）であり、図２５Ｃは図２５Ｂに示す破線Ｇで囲まれた部分の部分拡大図である。図２５Ａはスイッチ５の図１６ＢのＡ－Ａ線に沿う断面図に対応する断面図であり、図２５Ｂはスイッチ５の図１６ＢのＢ－Ｂ線に沿う断面図に対応する断面図である。

　スイッチ７は、バネ部材６０をバネ部材２０の代わりに有することがスイッチ５と相違する。バネ部材６０以外のスイッチ７の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ５の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。バネ部材６０は、図１４Ａ及び図１４Ｂに示すものと同じであるので、その説明を省略する。

　押下部６５は、キートップ１３０が押下されることに応じて膨出部２４が反転動作することによって、接点１３を押下して、接点１３をオンする。膨出部２４は、キートップ１３０の押下動作が終了して押下荷重が除去されると、接点１３から離隔して、弾性復元力によって原形に復元し、接点１３をオフする。

　スイッチ７は、押下部６５によって、接点１３をオンオフすることができるので、押下部６５の位置及び長さ等の形状を調整することで、スイッチ７をオンオフするためにキートップ１３０が押下される押下距離を所望の距離に設定することができる。

　（第８実施形態）
　図２６は、第８実施形態に係るスイッチ８の部分断面図である。

　前述したスイッチ５～７では、第１凸部１３４は、キートップ１３０の押下面１３６の反対の面の膨出部に対向する領域に配置されるが、凸部は、バネ部材の膨出部に配置されてもよい。図２６に示すスイッチ８は、バネ部材１７０側に第１凸部１７４及び第２凸部１７５が設けられた例である。

　スイッチ８は、バネ部材１７０及びキートップ８０をバネ部材２０及びキートップ１３０の代わりに有することがスイッチ５と相違する。バネ部材１７０及びキートップ８０以外のスイッチ８の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ５の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　バネ部材１７０は、第１凸部１７４及び第２凸部１７５を有することがバネ部材２０と相違する。第１凸部１７４及び第２凸部１７５以外のバネ部材１７０の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材２０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　第１凸部１７４及び第２凸部１７５は、膨出部２４の膨出方向と同一方向に突出する突起部であり、キートップ８０（図１５参照）の押下面３６の反対の面に接する。第１凸部１７４は膨出部２４に配置され、第２凸部１７５は平板部２３に配置される。

　スイッチ８において、キートップ８０の角の近傍が押下されたときの動作は、スイッチ５において、キートップ１３０の角の近傍が押下されたときの動作と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　スイッチ７では、押下部６５はバネ部材６０が有するが、スイッチ８では、押下部に相当する構成をキートップ８０が有するようにしてもよい。また、円柱状の形状を有するキートップ８０の係合部３３が接点１３をオンオフ可能なように形成されてもよい。

　（第９実施形態）
　図２７は、第９実施形態に係るスイッチ９の部分断面図である。

　スイッチ９では、バネ部材１７６及びキートップ８６をバネ部材２０及びキートップ１３０の代わりに有することがスイッチ５と相違する。バネ部材１７６及びキートップ８６以外のスイッチ９の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ５の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　バネ部材１７６は、第１凸部１７４を有することがバネ部材２０と相違する。第１凸部１７４以外のバネ部材１７６の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材２０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。キートップ８６は第１凸部１３４を有していないので、キートップ８６の裏面の中央部は、バネ部材１７６の膨出部２４に接するように配置される。

　第１凸部１７４は、膨出部２４の膨出方向と同一方向に突出する突起部であり、キートップ８６の押下面３６の反対の面に接する。第１凸部１７４は膨出部２４に配置される。

　キートップ８６は、第１凸部１３４を有さないことがキートップ１３０と相違する。第１凸部１３４を有さないこと以外のキートップ８６の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたキートップ１３０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　スイッチ９において、キートップ８６の角の近傍が押下されたときの動作は、スイッチ５において、キートップ１３０の角の近傍が押下されたときの動作と同様なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　また、スイッチ５～７では、キートップ１３０が、第１凸部１３４及び第２凸部１３５の２つの凸部を有するが、スイッチ９では、キートップ８６は、第２凸部１３５のみ有しており、バネ部材１７６が凸部１７４を有している。しかしながら、キートップ８６は、第１凸部１３４のみを有するようにしてもよい。その場合、第２凸部１３５に相当する凸部をバネ部材１７６側に設ければよい。

　（第１０実施形態）
　図２８は、第１０実施形態に係るスイッチ１０の部分断面図である。

　スイッチ１０は、バネ部材１７７及びキートップ８７をバネ部材２０及びキートップ１３０の代わりに有することがスイッチ５と相違する。バネ部材１７７及びキートップ８７以外のスイッチ１０の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたスイッチ５の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　バネ部材１７７は、膨出部１７８を膨出部２４の代わりに有することがバネ部材２０と相違する。また、バネ部材１７７は、支持部２１及び平板部２３を有さないことがバネ部材２０と相違する。膨出部７８以外のバネ部材７７の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたバネ部材２０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。

　膨出部１７８は、脚部２２の上端に直接接続され、キートップ８７の押下面３６の反対の面に対向するように配置される。

　キートップ８７は、係合部１３３及び第１凸部１３４を有さないことがキートップ１３０と相違する。係合部１３３及び第１凸部１３４を有さないこと以外のキートップ８７の構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたキートップ１３０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。また、キートップ８７の押下面１３６が押下されないとき、キートップ８７の押下面１３６の反対の面の中央部は、膨出部１７８の頂部に接触する。第２凸部１３５は、バネ部材１７７に対向し且つバネ部材１７７から離隔して配置される凸部である。また、キートップ８７の押下面１３６の反対の面の中央部は、膨出部１７８が反転動作する前にバネ部材１７７に接する第２凸部１３５以外の部分である。

　スイッチ１０では、キートップ８７の押下面１３６が押下されないとき、キートップ８７は、膨出部１７８に接触するが、キートップ８７の押下面１３６が押下されないとき、キートップ８７は、膨出部１７８に接触しないように構成してもよい。

　スイッチ５～１０では、基板１０は、メンブレンシート１２を有するが、基板１０は、キートップを押下されることによりオンオフされる接点を有していれば、メンブレンシート１２を有さなくてもよい。

　スイッチ５～９では、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、キートップの係合部１３３をバネ部材の頂部開口部２７に貫通させることで決定される。しかしながら、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、バネ部材の扇形開口部２６に係合するように設けられたキートップ側の突起部により決定されてもよい。また、スイッチ５～１０では、バネ部材とキートップとの間の位置関係は、バネ部材の外周に係合するように設けられたキートップ側の突起部により決定されてもよい。

　スイッチ５～７では、キートップ１３０が有する第１凸部３４及び第２凸部３５は、リング状の平面形状を有するが、凸部は、バネ部材の膨出部２４に対向する領域にのみ配置されてもよい。キートップが有する凸部は、例えば半径０．８ｍｍのバンプ形状を有し、バネ部材の膨出部に対向する位置に複数配置されてもよい。すなわち、扇形開口部２６に対応する箇所には凸部が存在しないようにしてもよい。

　スイッチ５～１０では、バネ部材の膨出部２４は、４つの扇形開口部２６が形成されるが、バネ部材の膨出部２４には、開口部が形成されなくてもよい。

　スイッチ５～１０では、バネ部材の平板部２３は、基板１０及び４つの支持部２１の延伸方向に平行に配置されるが、平板部２３は、基板１０及び４つの支持部２１の延伸方向から傾斜して配置されてもよい。

　スイッチ５～１０では、バネ部材の膨出部２４は、円形の平面形状を有するが、膨出部２４は、矩形等の円形以外の平面形状を有してもよい。

　スイッチ５～７では、バネ部材は、平板部２３を有するが、バネ部材は、平板部を有さずに膨出部が脚部まで延伸してもよい。バネ部材が平板部を有さず、膨出部が脚部まで延伸するとき、第２凸部１３５は、キートップが押下されることに応じて、第１凸部１３４が接する部分の外側の第１凸部１３４が接する部分と異なる部分で膨出部に接する。

　スイッチ５～１０では、キートップの突出部１３２は、基部１３１の角から突出するが、キートップ突出部１３２は、基部１３１の辺から突出してもよい。

　スイッチ５～７では、キートップの第１凸部１３４及び第２凸部１３５は、キートップの他の構成要素と一体成形されるが、キートップの第１凸部１３４及び第２凸部１３５は、キートップの他の構成要素と一体化された別個の部材であってもよい。

　スイッチ５～７では、キートップの第１凸部１３４は、膨出部２４の外縁の近傍に対向するように配置されるが、キートップの第１凸部１３４は、膨出部に対向するように配置されればよい。

　スイッチ５～７では、キートップの第１凸部３４及び第２凸部３５はリング状の平面形状を有するが、キートップの第１凸部及び第２凸部は、リング状以外の平面形状を有してもよい。

　図２９Ａは他のキートップ１３０ａの斜視図であり、図２９Ｂは更に他のキートップ１３０ｂ斜視図である。

　図２９Ａに示すキートップ１３０ａは、係合部１３３及び第１凸部１３４の代わりに第１凸部１３３ａを有する。第１凸部１３３ａ以外のキートップ１３０ａの構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたキートップ１３０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。キートップ１３０ａは、キートップ１３０の代わりに、スイッチ５～７で利用することが可能である。

　第１凸部１３３ａは、基部１３１の裏面の中央部に配置され、円柱状の形状を有し、キートップ１３０ａが押下されることに応じて、対向して配置されるバネ部材２０の膨出部２４が反転動作するまでの間、膨出部２４を押下する。

　図２９Ｂに示すキートップ１３０ｂは、第１凸部１３４ａ、１３４ｂ及び１３４ｃを第１凸部１３４の代わりに有する。キートップ１３０ｂは、第２凸部１３５ａ、１３５ｂ及び１３５ｃを第２凸部１３５の代わりに有する。第１凸部１３４ａ、１３４ｂ及び１３４ｃ並びに第２凸部１３５ａ、１３５ｂ及び１３５ｃ以外のキートップ１３０ｂの構成要素の構成及び機能は、同一符号が付されたキートップ１３０の構成要素の構成及び機能と同一なので、ここでは詳細な説明は省略する。キートップ１３０ｂは、キートップ１３０の代わりに、スイッチ５～７で利用することが可能である。

　第１凸部１３４ａ、１３４ｂ及び１３４ｃは基部１３１の裏面の第１凸部１３４が配置される位置に互いに離隔して配置され、第１凸部１３４と同様にキートップ１３０ｂが押下されることに応じて膨出部２４が反転動作するまでバネ部材を押下する。第２凸部１３５ａ、１３５ｂ及び１３５ｃは基部１３１の裏面の第２凸部１３５が配置される位置に互いに離隔して配置され、第２凸部１３５と同様に膨出部２４が反転動作する前に平板部２３に接し、膨出部２４が反転動作した後にバネ部材を押下する。

　キートップ１３０ｂでは、それぞれ３つの第１凸部及び第２凸部を有するが、分離して配置される第１凸部及び第２凸部の数は、それぞれ４つ以上であってもよい。第１凸部および第２凸部をそれぞれ４つ以上備える場合には、突出部１３２の近傍に凸部を１つ以上配置すると更に好ましい。突出部１３２の近傍に凸部を設けると、キートップの角が押されたとき、押圧に対向する位置に第１凸部と第２凸部があるから、バネ部材に効率よく押圧力を伝えることができる。

Claims

　接点を有する基板と、
　前記基板と反対の方向に膨らむ膨出部を有し、前記膨出部が反転動作したときに前記接点を押下するように前記基板上に配置されたバネ部材と、
　前記基板に対向する面と反対の面である押下面を有する平板状の基部、及び前記基部の外縁から前記押下面の延伸方向に平行に突出する突出部を有するキートップと、
　前記バネ部材を囲む壁部、及び前記壁部の内壁から前記基板の表面の延伸方向に平行に延伸し、前記突出部に下面が接する庇部を有するケース部材と、を有し、
　前記キートップは、前記膨出部が反転動作する間、前記バネ部材に接し続ける、
ことを特徴とするスイッチ。
　前記キートップは、前記基部の前記押下面の反対の面の前記膨出部に対向する領域に配置された凸部を更に有する請求項１に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、前記膨出部に配置される凸部を更に有する請求項１に記載のスイッチ。
　前記凸部は、前記膨出部の外縁の近傍に対向するように配置される、請求項２に記載のスイッチ。
　前記凸部に対向する前記膨出部の位置である凸部位置と前記膨出部の中心との間の距離である凸部距離は、前記膨出部の外縁と前記膨出部の中心との間の距離である膨出径の半分より長く且つ前記膨出径よりも短い、請求項２に記載のスイッチ。
　前記凸部距離は、前記膨出径の３／４倍より長い、請求項５に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、前記膨出部の外側に位置し且つ前記基板の表面に接する平板状の形状を有する支持部を更に有する、請求項１～６の何れか一項に記載のスイッチ。
　前記ケース部材は、前記壁部の下端に前記支持部を収容する凹部を更に有する、請求項７に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、
　前記膨出部の周囲から延伸する平板部と、
　前記支持部から前記平板部に向けて延伸する脚部と、
　を更に有する、請求項８に記載のスイッチ。
　前記基板は、矩形の平面形状を有し、
　前記ケース部材の前記凹部は、前記基板の４つの角のそれぞれに配置され、
　前記バネ部材は、前記基板の４つの角のそれぞれに向けて延伸する４つの前記脚部、及び前記凹部に収容される４つの前記支持部を有する、請求項９に記載のスイッチ。
　前記接点を覆うように前記基板と前記バネ部材との間に配置された弾性部材であるドーム材を更に有する、請求項１～１０の何れか一項に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、前記膨出部から前記接点に向けて突出する押下部を更に有する、請求項１～１０の何れか一項に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、前記膨出部の頂部に頂部開口部が形成され、
　前記キートップは、前記頂部開口部を貫通する係合部を更に有する、請求項１～１２の何れか一項に記載のスイッチ。
　前記基板は、前記接点が形成されたメンブレンシートを有する、請求項１～１３の何れか一項に記載のスイッチ。
　前記凸部は、前記膨出部が膨らむ方向と同一の方向に突起する、請求項３に記載のスイッチ。
　前記キートップは、前記膨出部が反転動作した後、前記膨出部が反転動作する前に前記バネ部材に接した部分と異なる部分で前記バネ部材に接する、請求項１に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、前記膨出部の外縁に沿って配置される平板部を更に有し、
　前記膨出部が反転動作する前は、前記キートップは前記膨出部に接し、前記膨出部が反転動作した後は、前記キートップは前記平板部に接する、請求項１６に記載のスイッチ。
　前記キートップは、
　前記膨出部が反転動作する前に前記膨出部を押下する第１凸部と、
　前記膨出部が反転動作した後に前記平板部を押下する第２凸部と、
　を更に有する、請求項１７に記載のスイッチ。
　前記バネ部材は、
　前記膨出部に配置される第１凸部と、
　前記平板部に配置される第２凸部と、
　を更に有する請求項１６に記載のスイッチ。
　前記第１凸部及び前記第２凸部は、前記膨出部が膨らむ方向と同一の方向に突起する、請求項１９に記載のスイッチ。