WO2012032978A1 - 反射シート、照明装置および表示装置 - Google Patents

Abstract

　輝度ムラを低減することにより、輝度を均一化することが可能な反射シートを提供する。この反射シート（４０）は、隅部（４３）を有する底部（４１）と、底部（４１）の外周に設けられた側部（４２）とを備えている。そして、上記側部（４２）は、底部（４１）の隅部（４３）（反射シート（４０）の隅部（４３））において、外側に広がるように形成されている。

Description

反射シート、照明装置および表示装置

　本発明は、反射シート、照明装置および表示装置に関し、特に、光源からの光を反射する反射シート、この反射シートを有する照明装置、ならびに、この照明装置を備えた表示装置に関する。

　非発光型の液晶表示パネル（表示パネル）を搭載する液晶表示装置（表示装置）では、通常、その液晶表示パネルに対して、光を供給するバックライトユニット（照明装置）も搭載される。バックライトユニットは、面状の液晶表示パネル全域に対して行き渡るような面状光を生成するように構成されているのが好ましい。

　また、従来、液晶表示パネルに光を供給するバックライトユニットとして、直下型のバックライトユニットが知られている。

　直下型のバックライトユニットは、拡散板の下部に、たとえば、光源となるＬＥＤ（Ｌｉｇｈｔ　Ｅｍｉｔｔｉｎｇ　Ｄｉｏｄｅ：発光ダイオード）を複数配置した構成を有している。そして、複数のＬＥＤからの光を拡散板によって拡散して外部に放出するように構成されている。また、直下型のバックライトユニットでは、拡散板側に進行する光を増大させるために、光源からの光を反射させる反射シートが設けられる場合がある。なお、このような直下型のバックライトユニットの一例が特許文献１に記載されている。

特開２００５－３５２４２７号公報

　上記したバックライトユニットにおいては、面内の輝度を均一にすることが非常に重要である。しかしながら、光源からの光は、光源から離れるにしたがい輝度が低下するため、従来のバックライトユニットでは、光が届きにくい隅部（四隅）において、他の部分よりも輝度が低下するという不都合がある。また、バックライトユニットの隅部は中心部に比べて光束量が相対的に低いため、これによっても、隅部（四隅）において輝度が低下する。すなわち、従来のバックライトユニットでは、バックライトユニットにおける照光面上の四隅が、他の部分よりも暗くなるという不都合がある。このため、照光面からの光に輝度ムラが生じてしまうので、輝度を均一にすることが困難になるという問題点がある。

　この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の１つの目的は、輝度ムラを低減することにより、輝度を均一化することが可能な反射シート、照明装置および表示装置を提供することである。

　上記目的を達成するために、この発明の第１の局面による反射シートは、隅部を有する底部と、この底部の外周に設けられた側部とを備えている。そして、上記側部は、底部の隅部において、外側に広がるように形成されている。なお、本発明の反射シートは、シート状のみならず、板状の部材をも含む。

　この第１の局面による反射シートでは、上記のように、底部の隅部において、外側に広がるように側部を形成することによって、側部に入射された光を、より隅部側に反射させることができる。これにより、隅部に光を届き易くすることができるので、隅部における輝度の低下を抑制することができる。その結果、輝度ムラを低減することができるので、輝度を均一化することができる。

　また、第１の局面では、上記のように構成することによって、底部と側部とを同じ材料から構成した場合でも、隅部における輝度の低下を抑制することができる。このため、複数材料を加工することなく、輝度ムラを改善することができるので、簡便に加工することができる。その結果、輝度を均一化することが可能な反射シートを容易に得ることができる。

　なお、上記第１の局面による反射シートを用いて照明装置を構成すれば、隅部における輝度ムラが改善された照明装置を得ることができる。

　上記第１の局面による反射シートにおいて、好ましくは、底部は一対の長辺と一対の短辺とを含む略矩形状に形成されているとともに、側部は底部の各辺に対応するように複数設けられており、複数の側部の少なくとも１つは、平面的に見て、湾曲状に形成されている。このように、反射シートの側部を湾曲状に形成すれば、上記側部を、底部の隅部において、外側に広がる形状とすることができる。このため、容易に、側部に入射された光を、隅部側に反射させることができるので、容易に、隅部における輝度の低下を抑制することができる。

　この場合において、一対の長辺および一対の短辺の少なくとも一方に、上記側部を湾曲状に設けてもよい。このように構成した場合でも、隅部側に向けて光を反射させることができるので、隅部での輝度を向上させることができる。

　また、上記複数の側部を備えた構成において、好ましくは、複数の側部の各々が、平面的に見て、湾曲状に形成されている。このように構成すれば、四隅における輝度の低下を抑制することができるので、効果的に輝度ムラを低減することができる。

　さらに、上記第１の局面による反射シートにおいて、側部は、多角形状に形成されていてもよい。

　上記第１の局面による反射シートにおいて、底部を、その中央部が盛り上がるように形成することもできる。このように構成すれば、底部で反射した光を隅部側に導き易くすることができので、輝度ムラを改善して、輝度の均一化を図り易くすることができる。

　上記第１の局面による反射シートにおいて、上記側部は、底部と一体に形成されているのが好ましい。このように構成すれば、単一の材料から容易に反射シートを加工することができる。

　上記第１の局面による反射シートにおいて、上記側部は、底部とは別体で形成されていてもよい。

　上記第１の局面による反射シートにおいて、上記側部は、底部に対して、所定の角度で立ち上がるように形成されているのが好ましい。なお、反射シートの側部は、底部に対して、垂直に立ち上がるように形成されていてもよいし、垂直以外の角度で立ち上がるように形成されていてもよい。

　この発明の第２の局面による照明装置は、上記第１の局面による反射シートと、この反射シートの底部に配される光源とを備えている。このように構成すれば、容易に、輝度ムラが低減された、均一な輝度の面状光を出射可能な照明装置を得ることができる。

　上記第２の局面による照明装置において、上記光源は、発光ダイオードから構成することができる。この場合、上記発光ダイオードは、反射シートの底部に、二次元状に複数配されているのが好ましい。

　上記第１の局面による照明装置において、上記光源は、蛍光灯から構成されていてもよい。この場合、上記蛍光灯は、冷陰極管から構成されているのが好ましい。

　この発明の第３の局面による表示装置は、上記第２の局面による照明装置と、この照明装置からの光を受ける表示パネルとを備えている。このように構成すれば、容易に、隅部での輝度低下が抑制された、輝度均一性が高い表示装置を得ることができる。

　以上のように、本発明によれば、輝度ムラを低減することにより、輝度を均一化することが可能な反射シート、照明装置および表示装置を容易に得ることができる。

本発明の第１実施形態によるバックライトユニットを含む液晶表示装置の分解斜視図である。 本発明の第１実施形態による反射シートの斜視図である。 本発明の第１実施形態による反射シートをバックライトシャーシに収納した状態を示した斜視図である。 本発明の第１実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 本発明の第１実施形態による液晶表示装置を模式的に示した斜視図である。 本発明の第１実施形態による液晶表示装置の一部を示した断面図である。 本発明の第１実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図であり、光の光路を示した光路図でもある。 第１実施形態の第１変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 第１実施形態の第２変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 第１実施形態の第３変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した断面図である。 第１実施形態の第４変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第２実施形態による反射シートを示した斜視図である。 本発明の第３実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 第３実施形態の変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 本発明の第４実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。 図１５のＡ－Ａ線に沿った概略断面図である。 図１５のＢ－Ｂ線に沿った概略断面図である。 本発明の変形例による反射シートを示した斜視図である。

　以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。

　（第１実施形態）
　図１は、本発明の第１実施形態によるバックライトユニットを含む液晶表示装置の分解斜視図である。図２は、本発明の第１実施形態による反射シートの斜視図である。図３は、本発明の第１実施形態による反射シートを収納した状態を示した斜視図である。図４～図７は、本発明の第１実施形態による反射シートを備えたバックライトユニットを説明するための図である。まず、図１～図７を参照して、本発明の第１実施形態による反射シート、その反射シートを用いたバックライトユニット、および、そのバックライトユニットを搭載した液晶表示装置について説明する。

　第１実施形態による液晶表示装置１００は、図１に示すように、液晶表示パネル１０と、この液晶表示パネル１０に対して光を供給するバックライトユニット５０と、これらを挟んで互いに対向する一対のハウジング７０（表ハウジング７１、裏ハウジング７２）とを備えている。なお、液晶表示装置１００は、本発明の「表示装置」の一例であり、液晶表示パネル１０は、本発明の「表示パネル」の一例である。また、バックライトユニット５０は、本発明の「照明装置」の一例である。

　液晶表示パネル１０は、たとえば、ＴＦＴ（Ｔｈｉｎ　Ｆｉｌｍ　Ｔｒａｎｓｉｓｔｏｒ）などのスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板１１と、このアクティブマトリックス基板１１に対向する対向基板１２とをシール材（図示せず）で貼り合わせることによって構成されている。また、両基板１１および１２の隙間には、液晶（図示せず）が注入されている。そして、アクティブマトリックス基板１１の受光面側および対向基板１２の出射面側には、それぞれ、偏光フィルム１３が取り付けられている。

　このように構成された液晶表示パネル１０は、液晶分子の傾きに起因する透過率の変化を利用して、画像を表示する。

　また、第１実施形態によるバックライトユニット５０は、直下型のバックライトユニットであり、ＬＥＤモジュール２０、バックライトシャーシ３０、反射シート４０、拡散板４５、プリズムシート４６、および、レンズシート４７を有している。なお、上記バックライトユニット５０は、液晶表示パネル１０の直下に配置されている。

　バックライトシャーシ３０は、液晶表示パネル１０側が開口された略箱状の部材であり、底部３０ａと、その底部３０ａの外周に設けられた側部３０ｂとを有している。このバックライトシャーシ３０は、たとえば、金属製の板状部材を加工することによって形成されており、その底面３０ｃにＬＥＤモジュール２０および反射シート４０を敷き詰めることで、これらを収容する。また、バックライトシャーシ３０の側部３０ｂで囲まれた領域は略長方形形状（略矩形形状）となっており、その略長方形形状の領域が、ＬＥＤモジュール２０および反射シート４０を収容する収容領域とされている。

　また、図１および図４に示すように、バックライトシャーシ３０は、略長方形形状に形成されているため、平面的に見て、一対の長辺３１と一対の短辺３２とを有している。

　バックライトユニット５０を構成するＬＥＤモジュール２０は、光を発するモジュールであり、実装基板２１と、この実装基板２１の実装面２１ａ上に実装される、光源としてのＬＥＤ２２とを含む。

　実装基板２１は、板状かつ矩形状の基板であり、実装面２１ａ上に、複数の電極（図示せず）が配列されている。そして、これらの電極上に、上記ＬＥＤ２２が取り付けられている。

　ＬＥＤ２２は、実装基板２１における実装面２１ａに形成された電極（図示せず）に実装されることで電流の供給を受けて光を発する。また、図１に示すように、光源としてのＬＥＤ２２は、バックライトシャーシ３０の収容領域に、複数個搭載されている。これら複数のＬＥＤ２２は、それぞれ、白色ＬＥＤ（白色発光ダイオード）から構成されており、バックライトシャーシ３０の収容領域（バックライトシャーシ３０の底面３０ｃ上）に、二次元状に配置されている。

　バックライトユニット５０に含まれる反射シート４０は、たとえば、樹脂製のシート部材を加工することによって形成されており、底部４１と、この底部４１の外周に設けられた側部４２とを有している。具体的には、一枚状のシート部材の端を折り曲げることにより、底部４１に対して所定の角度で立ち上がるように側部４２が形成されている。また、反射シート４０の底部４１は、図４に示すように、平面的に見て、一対の長辺４１ｂと一対の短辺４１ｃとを含む略矩形状に形成されているとともに、反射シート４０の側部４２は、底部４１の各辺に対応するように複数設けられている。そのため、上記反射シート４０は、底部４１の上方が開口された略箱状に形成されている。なお、反射シート４０の長辺４１ｂおよび短辺４１ｃは、それぞれ、バックライトシャーシ３０の長辺３１および短辺３２と対応するように形成されている。

　そして、上記反射シート４０は、図３および図６に示すように、ＬＥＤ２２の一部が穴部４１ａから突出するようにして、ＬＥＤモジュール２０とともにバックライトシャーシ３０の収容領域に収容されている。これにより、バックライトシャーシ３０の底面３０ｃおよび実装基板２１の実装面２１ａが反射シート４０の底部４１によって覆われ、バックライトシャーシ３０の内側面が反射シート４０の側部４２によって覆われる。このように、上記反射シート４０をバックライトユニット５０に設けることによって、反射シート４０で光の反射が行われるため、液晶表示パネル１０側に進行する光が増大する。そのため、光の利用効率が向上する。

　ここで、第１実施形態では、図２～図４に示すように、反射シート４０の底部４１が略矩形状に形成されることで、上記底部４１は４つの隅部４３を有している。そして、各隅部４３（反射シート４０の隅部４３）において、反射シート４０の側部４２（内面４２ａ）が、平面的に見て、外側に広がるように形成されている。具体的には、図４に示すように、底部４１の各辺に設けられた４つの側部４２の各々が、平面的に見て、湾曲状（弧状）に形成されている。この湾曲状の側部４２は、その中央部が内側に突出するように形成されている。このため、上記側部４２は、中央部から離れるにしたがい、外側に広がるように構成されている。なお、第１実施形態では、側部４２が湾曲状に形成されているため、隅部４３のみならず、隅部近傍の領域においても、側部４２が外側に広がるように形成されている。

　また、第１実施形態では、図６に示すように、反射シート４０の側部４２が、底部４１に対する角度αが鈍角となるように形成されている。これにより、側部４２に入射されるＬＥＤ２２からの光は、側部４２で反射されて液晶表示パネル１０側（拡散板４５側）へと導かれる。

　また、図１および図６に示すように、拡散板４５は、ＬＥＤモジュール２０に重なる光学シートであり、ＬＥＤモジュール２０（ＬＥＤ２２）から発せられる光を拡散させる。すなわち、拡散板４５は、ＬＥＤ２２からの光を拡散させて、液晶表示パネル１０の全域に光を行き渡らせる。

　プリズムシート４６は、拡散板４５に重なる光学シートである。このプリズムシート４６は、一方向（線状）に延びるたとえば三角プリズムが、シート面内にて、一方向に交差する方向に並べられており、拡散板４５からの光の放射特性を偏向させる。

　レンズシート４７は、プリズムシート４６に重なる光学シートである。このレンズシート４７は、光を屈折散乱させる微粒子が内部に分散されており、プリズムシート４６からの光を、局所的に集光させることなく、明暗差（光量ムラ）を抑える。

　また、図４および図５に示すように、上記液晶表示パネル１０（図５参照）は、その表示領域１４がバックライトユニット５０における反射シート４０の開口内に位置するように配置される。

　上記のように構成された第１実施形態によるバックライトユニット５０は、複数のＬＥＤ２２（ＬＥＤモジュール２０）からの光を重ねることで面状光にし、その面状光を、複数枚の光学部材４５～４７に通過させて、液晶表示パネル１０に供給する。これにより、非発光型の液晶表示パネル１０は、バックライトユニット５０からの光（バックライト光）を受光して表示機能を向上させる。

　また、上記反射シート４０は、図７に示すように、側部４２によって、ＬＥＤ２２からの光を、より隅部４３側（白矢印Ｒ側）へと反射させる。すなわち、側部４２が湾曲状に形成されることで、側部が直線状に形成されている場合（破線Ｅ参照）に比べて、側部４２（内面４２ａ）に入射される光（直線矢印Ｐ１参照）の入射角度が大きくなるため、側部４２に入射された光（直線矢印Ｐ１参照）は、より隅部４３側（白矢印Ｒ側）へと反射される。これに対し、側部が直線状に形成されている場合（破線Ｅ参照）には、側部に入射される光（破線矢印Ｐ２参照）は、隅部４３側に反射され難くなる。

　第１実施形態では、上記のように、バックライトユニット５０を構成する反射シート４０を、その側部４２を、少なくとも隅部４３において、外側に広がるように形成することによって、側部４２に入射された光を、より隅部４３側（図４および図７の白矢印Ｒ側）に反射させることができる。これにより、隅部４３に光を届き易くすることができるので、バックライトユニット５０における照光面上の隅部４３（四隅）が他の部分よりも暗くなるのを抑制することができる。すなわち、隅部４３における輝度の低下を抑制することができる。その結果、輝度ムラを低減することができるので、輝度を均一化することができる。

　また、第１実施形態では、上記反射シート４０は、一枚状のシート部材を加工することによって形成することができるので、複数材料を加工することなく、輝度ムラを改善することができる。すなわち、上記反射シート４０は、その側部４２を、底部４１と一体に形成することにより、単一の材料から容易に反射シートを加工することができる。このため、簡便に反射シート４０を加工することができ、この反射シート４０を用いることにより、容易に、輝度ムラを低減することができる。

　また、第１実施形態では、反射シート４０の底部４１の各辺に設けられた複数の側部４２を、それぞれ、湾曲状に形成することによって、四隅における輝度の低下を抑制することができるので、効果的に輝度ムラを低減することができる。

　（第１実施形態の第１変形例）
　図８は、第１実施形態の第１変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。

　第１実施形態の第１変形例では、図８に示すように、上記第１実施形態の反射シート４０において、一対の長辺４１ｂに設けられた側部４２のみが湾曲状に形成されている。すなわち、バックライトユニット５０（反射シート４０）の上下には、湾曲状の側部４２が設けられており、バックライトユニット５０（反射シート４０）の左右には、直線状の側部４２が設けられた構成となっている。

　このように構成した場合でも、隅部４３側に向けて光を反射させることができるので、隅部４３での輝度を向上させることができる。

　（第１実施形態の第２変形例）
　図９は、第１実施形態の第２変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。

　第１実施形態の第２変形例では、図９に示すように、上記第１変形例とは逆の構成となっている。すなわち、反射シート４０において、一対の長辺４１ｂに設けられた側部４２が直線状に形成されており、一対の短辺４１ｃに設けられた側部４２が湾曲状に形成されている。このように構成された場合でも、上記と同様、隅部４３側に向けて光を反射させることができる。

　（第１実施形態の第３変形例）
　図１０は、第１実施形態の第３変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した断面図である。

　第１実施形態の第３変形例では、図１０に示すように、反射シート４０の側部４２とバックライトシャーシ３０との間に形成された隙間３５（図４～図６、図８～図１０参照）に、樹脂３６が充填された構成となっている。なお、このように、反射シート４０とバックライトシャーシ３０との間の隙間３５に、樹脂３６を充填することにより、反射シート４０を固定することができるので、反射シート４０（側部４２）のずれを予防して、確実に、輝度ムラを低減することができる。

　（第１実施形態の第４変形例）
　図１１は、第１実施形態の第４変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した断面図である。

　第１実施形態の第３変形例では、図１１に示すように、反射シート４０の側部４２が、底部４１に対して、略垂直の状態となるように形成されている。このように構成した場合でも、隅部４３に向けて光を反射させることができるので、隅部４３における輝度の低下を抑制することができる。

　（第２実施形態）
　図１２は、本発明の第２実施形態による反射シートを示した斜視図である。次に、図１２を参照して、本発明の第２実施形態による反射シートについて説明する。なお、図１２において、対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明は適宜省略する。

　この第２実施形態では、図１２に示すように、反射シート４０の側部４２が、底部４１とは別体で形成されている。すなわち、この第２実施形態では、反射シート４０における側部４２と底部４１とが別々に加工されている。なお、反射シート４０の側部４２と、反射シート４０の底部４１とは、同じ材料を用いて形成（加工）されていてもよいし、別材料を用いて形成（加工）されていてもよい。

　第２実施形態のその他の構成は、上記第１実施形態と同様である。

　第２実施形態では、上記のように、反射シート４０の側部４２を、底部４１とは別体で形成することによって、容易に、反射シート４０の側部４２を所望の形状に加工することができる。そのため、このように構成することにより、輝度ムラを低減することが可能な反射シート４０を容易に得ることができる。

　第２実施形態のその他の効果は、上記第１実施形態と同様である。

　（第３実施形態）
　図１３は、本発明の第３実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。次に、図１３を参照して、本発明の第３実施形態による反射シートおよびバックライトユニットについて説明する。なお、図１３において、対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明は適宜省略する。

　この第３実施形態では、図１３に示すように、バックライトユニット５０の反射シート４０において、側部４２における隅部４３側の一部が、外側に折れ曲がることにより、各隅部４３において、反射シート４０の側部４２が、平面的に見て、外側に広がるように形成されている。すなわち、この第３実施形態では、側部４２の中央部は、直線状に形成されており、中央部の両端部分が、外側に広がるように折り曲げられている。

　第３実施形態では、上記のように、反射シート４０の側部４２を、その一部が外側に広がるように多角形状に形成することにより、反射シート４０の隅部４３（四隅）および隅部近傍（四隅近傍）において、側部４２に入射された光を、隅部４３側（図１３の白矢印Ｒ側）に反射させることができる。すなわち、上記第１実施形態と同様、隅部４３側に光を導き易くすることができる。これにより、隅部４３における輝度の低下を抑制することができるので、輝度ムラを低減することができ、バックライトユニット５０からの面状光の輝度を均一化することができる。

　第３実施形態のその他の構成および効果は、上記第１実施形態と同様である。なお、上記第２実施形態で示したように、第３実施形態においても、反射シート４０の側部４２を、底部４１とは別体で形成することができる。

　（第３実施形態の変形例）
　図１４は、第３実施形態の変形例によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。

　第３実施形態の変形例では、図１３に示すように、反射シート４０の各側部４２が、より多角形状に形成されている。また、反射シート４０の側部４２は、平面的に見た場合に、内側に突出するアーチ状に形成されている。

　なお、第３実施形態の変形例の効果は、上記第１～第３実施形態と同様である。

　（第４実施形態）
　図１５は、本発明の第４実施形態によるバックライトユニットの一部を模式的に示した平面図である。図１６は、図１５のＡ－Ａ線に沿った概略断面図である。図１７は、図１５のＢ－Ｂ線に沿った概略断面図である。次に、図１５～図１７を参照して、本発明の第４実施形態による反射シート４０およびバックライトユニットについて説明する。なお、各図において、対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明は適宜省略する。

　この第４実施形態では、図１５～図１７に示すように、バックライトユニット５０の反射シート４０が、その底部４１の中央部が上方に向けて盛り上がるように形成されている。このため、反射シート４０の底部４１は、バックライトシャーシ３０の底面３０ｃに対して若干傾斜した傾斜面となっている。

　このように、第４実施形態では、反射シート４０の底部４１を傾斜面とすることにより（反射シート４０の底部４１を盛り上がるように形成することにより）、底部４１で反射した光を側部４２側（隅部側）に導き易くすることができる。これにより、輝度ムラを改善して、輝度の均一化を図り易くすることができる。

　第４実施形態のその他の構成および効果は、上記第１実施形態と同様である。なお、上記第２実施形態で示したように、第４実施形態においても、反射シート４０の側部４２を、底部４１とは別体で形成することができる。また、上記第３実施形態で示したように、反射シート４０の側部４２を、多角形状とすることもできる。

　なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。

　たとえば、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、樹脂製のシート部材を折り曲げることにより反射シートを形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、樹脂製の部材をプレス加工や成形加工することにより反射シートを形成してもよい。

　また、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、反射シートを、樹脂製のシート部材を用いて形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、高反射塗料などが塗布されたシート部材を用いて形成してもよい。なお、上記反射シートは、板状部材を加工することによって形成することもできる。たとえば、高反射塗料などが塗布された板状部材や、高反射面を有する金属板などを用いて反射シートを形成（加工）してもよい。すなわち、上記反射シートは、シート状以外に、板状であってもよい。

　また、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、反射シートの側部を、シート部材を用いて形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記側部は、比較的厚みの大きい部材を用いて形成することもできる。たとえば、図１８に示すように、側部４２を、樹脂などで成形加工された枠状の部材１４２から構成することもできる。この場合、枠状の部材１４２の内側面（内面４２ａ）は、底部４１の隅部４３において、外側に広がるように形成される。このように、側部４２の内面４２ａが、外側に広がるように形成されている場合も、本発明の「側部が外側に広がるように形成されている」構成に含まれる。なお、図１８では、側部４２と底部４１とを別体で形成した例を示しているが、側部４２と底部４１とを一体で形成することも当然可能である。また、枠状の部材１４２を構成する各々の側部４２は、一体で形成されていてもよいし、別体で形成されていてもよい。

　また、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、バックライトユニットの光源にＬＥＤを用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、バックライトユニットの光源にＬＥＤ以外の光源を用いてもよい。たとえば、冷陰極管（ＣＣＦＬ）などの蛍光灯をバックライトユニットの光源として用いてもよい。なお、上記蛍光灯は、冷陰極管以外の蛍光管を用いて構成されていてもよい。

　また、上記実施形態では、反射シートの四隅において、反射シートの側部を外側に広がるように形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、４つの隅部の少なくとも１つにおいて、反射シートの側部を外側に広がるように形成してもよい。ただし、上記実施形態で示したように、反射シートの四隅において、側部を外側に広がるように形成すれば、より効果的に輝度の均一化を図ることができるため好ましい。

　なお、上記実施形態において、ＬＥＤモジュールの搭載数や、ＬＥＤモジュールに実装されるＬＥＤの数は、上記実施形態で示した構成に限られず、適宜変更することが可能である。

　また、上記した実施形態において、ＬＥＤの種類は特に限定されるものではない。たとえば、ＬＥＤは、青色発光のＬＥＤチップ（発光チップ）と、そのＬＥＤチップからの光を受けて、黄色光を蛍光発光する蛍光体とを含むものを用いることができる。このようなＬＥＤは、青色発光のＬＥＤチップからの光と蛍光発光する光とで白色光を生成する。なお、ＬＥＤに含まれるＬＥＤチップの個数は特に限定されない。

　また、ＬＥＤに内蔵される蛍光体は、黄色光を蛍光発光する蛍光体に限らない。たとえば、ＬＥＤは、青色発光のＬＥＤチップと、そのＬＥＤチップからの光を受けて緑色光および赤色光を蛍光発光する蛍光体とを含み、ＬＥＤチップからの青色光と蛍光発光する光（緑色光、赤色光）とで白色光を生成するものを用いることもできる。

　また、ＬＥＤに内蔵されるＬＥＤチップは、青色発光のものに限られない。たとえば、ＬＥＤは、赤色発光の赤色ＬＥＤチップと、青色発光の青色ＬＥＤチップと、青色ＬＥＤチップからの光を受けて緑色光を蛍光発光する蛍光体とを含んでいてもよい。このようなＬＥＤであれば、赤色ＬＥＤチップからの赤色光と、青色ＬＥＤチップからの青色光と、蛍光発光する緑色光とで白色光を生成することができる。

　さらに、上記ＬＥＤは、蛍光体を全く含まないＬＥＤであってもよい。たとえば、赤色発光の赤色ＬＥＤチップと、緑色発光の緑色ＬＥＤチップと、青色発光の青色ＬＥＤチップとを含み、全てのＬＥＤチップからの光を混色させて白色光を生成するように構成されていてもよい。

　また、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、バックライトユニットに、光学部材（光学シート）として、拡散板、プリズムシートおよびレンズシートを含むように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、上記光学部材（光学シート）は、必要に応じて適宜変更（追加、削除）することができる。

　また、上記第１～第４実施形態（変形例を含む）では、表示装置の一例である液晶表示装置に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、表示パネルに光を供給するためのバックライトユニットを備えた非発光型の表示装置全般に本発明を適用することができる。

　さらに、上記第１実施形態では、反射シートの側部を底部と一体に形成した例を示したが、本発明はこれに限らず、側部の一部を底部とは別体で形成してもよい。すなわち、反射シートの側部の一部を底部と一体で形成し、側部の残りの部分を底部と別体で形成してもよい。

　なお、上記で開示された技術を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　１０　　　　　　　　　　　　　　　液晶表示パネル（表示パネル）
　１１　　　　　　　　　　　　　　　アクティブマトリックス基板
　１２　　　　　　　　　　　　　　　対向基板
　１３　　　　　　　　　　　　　　　偏光フィルム
　１４　　　　　　　　　　　　　　　表示領域
　２０　　　　　　　　　　　　　　　ＬＥＤモジュール
　２１　　　　　　　　　　　　　　　実装基板
　２２　　　　　　　　　　　　　　　ＬＥＤ（光源）
　３０　　　　　　　　　　　　　　　バックライトシャーシ
　３０ｂ　　　　　　　　　　　　　　側部
　３０ａ　　　　　　　　　　　　　　底部
　３０ｃ　　　　　　　　　　　　　　底面
　３１　　　　　　　　　　　　　　　長辺
　３２　　　　　　　　　　　　　　　短辺
　３５　　　　　　　　　　　　　　　隙間
　３６　　　　　　　　　　　　　　　樹脂
　４０　　　　　　　　　　　　　　　反射シート
　４１　　　　　　　　　　　　　　　底部
　４１ａ　　　　　　　　　　　　　　穴部
　４１ｂ　　　　　　　　　　　　　　長辺
　４１ｃ　　　　　　　　　　　　　　短辺
　４２　　　　　　　　　　　　　　　側部
　４２ａ　　　　　　　　　　　　　　内面
　４３　　　　　　　　　　　　　　　隅部
　４５　　　　　　　　　　　　　　　拡散板
　４６　　　　　　　　　　　　　　　プリズムシート
　４７　　　　　　　　　　　　　　　レンズシート
　５０　　　　　　　　　　　　　　　バックライトユニット（照明装置）
　７０　　　　　　　　　　　　　　　ハウジング
１００　　　　　　　　　　　　　　　液晶表示装置（表示装置）

Claims (13)

1. 　隅部を有する底部と、
   　前記底部の外周に設けられた側部とを備え、
   　前記側部は、前記底部の隅部において、外側に広がるように形成されていることを特徴とする、反射シート。
2. 　前記底部は一対の長辺と一対の短辺とを含む略矩形状に形成されているとともに、前記側部は前記底部の各辺に対応するように複数設けられており、
   　前記複数の側部の少なくとも１つは、平面的に見て、湾曲状に形成されていることを特徴とする、請求項１に記載の反射シート。
3. 　一対の前記長辺および一対の前記短辺の少なくとも一方には、前記側部が湾曲状に設けられていることを特徴とする、請求項２に記載の反射シート。
4. 　前記複数の側部の各々が、平面的に見て、湾曲状に形成されていることを特徴とする、請求項２または３に記載の反射シート。
5. 　前記側部は、多角形状に形成されていることを特徴とする、請求項１に記載の反射シート。
6. 　前記底部は、中央部が盛り上がるように形成されていることを特徴とする、請求項１～５のいずれか１項に記載の反射シート。
7. 　前記側部は、前記底部と一体に形成されていることを特徴とする、請求項１～６のいずれか１項に記載の反射シート。
8. 　前記側部は、前記底部とは別体で形成されていることを特徴とする、請求項１～６のいずれか１項に記載の反射シート。
9. 　前記側部は、前記底部に対して、所定の角度で立ち上がるように形成されていることを特徴とする、請求項１～８のいずれか１項に記載の反射シート。
10. 　請求項１～９のいずれか１項に記載の反射シートと、
    　前記反射シートの前記底部に配される光源とを備えることを特徴とする、照明装置。
11. 　前記光源は、発光ダイオードからなり、前記反射シートの前記底部に、二次元状に複数配されていることを特徴とする、請求項１０に記載の照明装置。
12. 　前記光源は、蛍光灯からなり、
    　前記蛍光灯は、冷陰極管を含むことを特徴とする、請求項１０に記載の照明装置。
13. 　請求項１０～１２のいずれか１項に記載の照明装置と、
    　前記照明装置からの光を受ける表示パネルとを備えることを特徴とする、表示装置。

Images