明 細 書
皮膚化粧料
技術分野
[0001] 本発明は、 皮膚損傷 ZUV誘導免疫抑制、 抗しわ、 不全角化抑制、 毛穴縮 小に効果のある薬剤として知られる )8—ァラニル一L—ヒスチジン及び Zま たはその塩 (慣用名:カルノシン, 塩基性ジペプチド) を配合しながらも、 使用性に優れ、 かつ安定性にも優れた皮膚化粧料に関する。
背景技術
[0002] )8—ァラニル一L—ヒスチジンは L—カルノシンとも呼ばれ、 種々の動物 の骨格筋に広く分布していることが知られている (非特許文献 1 ) 。 生理機 能は明確ではないが、 抗酸化作用や金属キレー卜作用などが報告されている
—ァラニル一L—ヒスチジンの化粧料としての特許出願が日本国内外で なされており、 抗しわ (特許文献 1 ) 、 皮膚の賦活、 蘇生、 美白などの美容 効果に優れた皮膚化粧料への用途が記載されている (特許文献 2) 。
また、 医薬品を目的として各種薬理作用に着目した特許が出願されている [例えば、 熱傷治療剤 (特許文献 3) 、 湿疹性皮膚疾患及び薬疹治療剤 (特 許文献 4) 、 老人性搔痒症治療剤 (特許文献 5) 、 抗腫瘍剤 (特許文献 6) 、 抗潰瘍剤 (特許文献 7) 、 抗腫瘍剤 (特許文献 8) 、 肝障害予防治療剤 ( 特許文献 9) 、 免疫調節剤 (特許文献 1 0) 骨粗鬆症予防剤 (特許文献 1 1 ) ]
さらに、 )8—ァラニル _L_ヒスチジンの皮膚化粧料またはそれに近似す る用途への利用に関する PC T出願が公開されている (特許文献 1 2) 。
[0003] 特許文献 1 : EP2003— 254760号公報
特許文献 2:特開平 2 _ 221 21 3号公報
特許文献 3:特公昭 60_451 61号公報
特許文献 4:特公平 1—45451号公報
特許文献 5:特公平 1—491 30号公報
特許文献 6:特公平 3 _ 1 2045号公報
特許文献 7:特公平 3 _ 5367号公報
特許文献 8:特公平 3 _ 78368号公報
特許文献 9:特公平 4 _ 62299号公報
特許文献 10:特公平 4_81 966号公報
特許文献 11 :特公平 7 _ 1 7505号公報
特許文献 12: PCTZAU 89Z00422号公報
非特許文献 1 :生化学辞典 (第 3版) 、 東京化学同人、 1 998年、 p 31 8
[0004] このように、 8—ァラニル一L—ヒスチジン及び Z又はその塩 ( I NC I 名 : カルノシン, 塩基性ジペプチド) は、 皮膚損傷 ZUV誘導免疫抑制、 抗 しわ、 不全角化抑制、 毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている。
しかしながら、 塩基性アミノ酸であるヒスチジンで構成されているために 、 上記効果を発揮する濃度まで配合した水溶液とした場合、 塩基性 (p H8 以上) を示し、 弱酸性である皮膚化粧料としては好ましくないものとなって しまう。 したがって、 皮膚化粧料においては、 8—ァラニル一L—ヒスチジ ン及び Z又はその塩の本来の効果を充分に活用できていない状況にあった。
[0005] 一方、 一般に皮膚化粧料を調製する場合は増粘剤を用いる。 しかしながら 、 ^—ァラニル _L—ヒスチジン及び Z又はその塩を配合して塩基性となつ た製剤の P Hを弱酸性領域にもっていくために、 p H調整剤としてクェン酸 や乳酸などの酸類を配合すると、 )8—ァラニル _L_ヒスチジン及び Z又は その塩の塩基性的性質と、 酸類の酸性的性質により、 増粘剤に対して塩のよ うな作用が働き、 カルボキシビ二ルポリマー、 アルキル変性カルボキシビ二 ルポリマー、 アクリルアミド系ポリマーなどの一般に耐塩性のない増粘剤で は、 その安定性に問題を生じていた。
[0006] 一方で、 耐塩性のある増粘剤として知られるサクシノグリカン、 キサンタ ンガムなどを用いた場合には、 安定性には優れるものの、 瑞々しさやべたつ きといつた使用感の面で問題を生じ、 皮膚化粧料として好ましいものにはな
リ得なかった。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] 本発明者は、 上述の事情に鑑み鋭意研究した結果、 (A) β—ァラニルー
L一ヒスチジン及び Ζ又はその塩と、 (Β ) 特定の合成高分子電解質からな るミクロゲルからなる増粘剤と、 (C) 無機酸及び Ζ又は有機酸とを組み合 わせて、 (D ) 2 5 °Cにおける ρ Ηが 5 . 0以上 8 . 0未満の皮膚化粧料を 調製したならば、 増粘効果が十分で、 ベたつきがなく、 瑞々しい使用感で、 安定性にも優れた皮膚化粧料が得られることを見出し、 本発明を完成するに 至った。
[0008] 本発明の目的は、 )8—ァラニル _ L—ヒスチジン及び Z又はその塩と、 多 くの化粧料増粘剤の中から特定のミクロゲルからなる増粘剤を選択して使用 することを特徴とし、 無機酸及び Z又は有機酸を配合して弱酸性皮膚化粧料 を調製することによリ、 β—ァラニル一 L—ヒスチジン及び Ζ又はその塩の 種々の効果を最大限に発揮させながらも、 使用感と安定性に優れた皮膚化粧 料を提供することである。
すなわち、 皮膚化粧料に一般的に使用される増粘剤のカルボキシビ二ルポ リマーや均一重合法或いは逆相懸濁重合法で製造される合成高分子電解質か らなるポリマーゲルを使用したならば、 決して得られることがない、 使用感 と安定性に優れた有用な弱酸性皮膚化粧料を提供することを目的とするもの である。
課題を解決するための手段
[0009] すなわち、 本発明は、 下記の成分 (A) 、 ( Β) 、 ( C) を含有し、 (D
) の条件を満足する皮膚化粧料を提供するものである。
( Α) ^—ァラニル一L—ヒスチジン及び Ζ又はその塩
( Β ) 有機溶媒若しくは油分を分散媒とし、 水を分散相とする組成物におい て、 水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散相に溶解し、 分散相中にラジカ ル重合して得られるミクロゲルからなる増粘剤
(C) 無機酸及び z又は有機酸
(D) 皮膚化粧料の 25°Cにおける p Hが 5. 0以上 8. 0未満
[0010] また、 本発明は、 前記 (B) のミクロゲルは、 有機溶媒若しくは油分を分 散媒とし、 水を分散相とする組成物が界面活性剤によリー相マイクロエマル シヨンあるいは微細 WZOエマルシヨンを形成する条件下において、 ラジカ ル重合して得られるミクロゲルである上記の皮膚化粧料を提供するものであ る。
[0011] さらに、 本発明は、 前記 (B) のミクロゲルの 0. 5質量%の 25°Cの水 分散液の見かけ粘度が、 ずり速度 1. O s_1において、 1 OOOOmPa ■ s 以上である上記の皮膚化粧料を提供するものである。
[0012] また、 本発明は、 前記 (B) のミクロゲルの 0. 5質量%の 25°Cのエタ ノール分散液の見かけ粘度が、 ずり速度 1. O s_1において、 5000mPa ■ s以上である上記の皮膚化粧料を提供するものである。
[0013] さらに、 本発明は、 前記 (B) のミクロゲルの 0.5質量%の 25 °Cの水分 散液若しくはエタノール分散液での動的弾性率が、 歪み 1%以下、 周波数 0.01
〜10Hzの範囲で、 G' (貯蔵弾性率) >G" (損失弾性率) である上記の皮膚化 粧料を提供するものである。
[0014] また、 本発明は、 前記 (B) の水溶性エチレン不飽和モノマーが、 一般式
(1 ) に示されるジアルキルアクリルアミドと一般式 (2) または (3) に 示されるイオン性ァクリルアミド誘導体である上記の皮膚化粧料を提供する ものである。
(F iHまたはメチル基、 R2及び R3はそれぞれ独立にメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基を表わす。 )
一般式 (2)
[化 2]
(R4及び R5はそれぞれ独立に H又はメチル基、 R6は炭素原子数 1〜6の直鎖 若しくは分岐のアルキル基、 Xは金属イオン、 NH3、 ァミン化合物を表わす o )
一般式 (3)
[化 3]
( R7は H又はメチル基、 R8は Hまたは炭素原子数 1〜 6の直鎖若しくは分岐 のアルキル基、 R9は炭素原子数 1〜 6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、 R10 Riu R12はメチル基またはェチル基、 Yはァニオン性カウンターイオンを表 わす。 )
[0015] さらに、 本発明は、 前記成分 (A) の配合量が皮膚化粧料に全量に対して 0 . 1〜3 . 0質量%であり、 前記成分 (B ) の配合量が皮膚化粧料に全量 に対して 0 . 1〜5 . 0質量%であり、 前記成分 (C) の配合量が皮膚化粧 料に全量に対して 0 . 0 1〜 1 . 0質量%である上記の皮膚化粧料を提供す るものである。
[0016] また、 本発明は、 前記成分 (C) の無機酸又は有機酸が、 リン酸、 乳酸、 クェン酸から選ばれる一種または二種以上である上記の皮膚化粧料を提供す るものである。
発明を実施するための最良の形態
[0017] 以下、 本発明について詳述する。
<成分 (A) >
成分 (A) の^—ァラニル _L—ヒスチジンは、 試薬として市販され、 容易 に入手することができる。 また、 公知の方法により合成することもできる。 本発明においては、 )8—ァラニル _L_ヒスチジン及び Z又はその塩が用い られる。
その塩は特に限定されないが、 無機塩としては、 塩酸塩、 硫酸塩、 リン酸 塩、 臭化水素酸塩、 ナトリウム塩、 カリウム塩、 マグネシウム塩、 カルシゥ ム塩、 アンモニゥム塩等が挙げられる。 有機塩としては、 酢酸塩、 乳酸塩、 マレイン酸塩、 フマル酸塩、 酒石酸塩、 クェン酸塩、 メタンスルホン酸塩、 p—トルエンスルホン酸塩、 トリエタノールアミン塩、 ジエタノールァミン 塩、 アミノ酸塩等が挙げられる。
—ァラニル一 Lヒスチジンは、 公知の方法により無機塩又は有機塩とする ことができる。
[0018] )8—ァラニル一L—ヒスチジンの市販品としては、 Dragosine 2/060700 (Sym rise社製)、 Or i peptide CNS (Orient Stars LLC社製)等が挙げられる。 また、 β—ァラニル _L—ヒスチジンの塩の市販品としては、 Carcinine(2HCL) (Exsy mol社製)などが挙げられる。
[0019] 成分 (A) の配合量は、 皮膚化粧料に全量に対して 0. 1〜3. 0質量% が好ましい。 0. 1質量%未満では、 8—ァラニル _L_ヒスチジン及び Z又 はその塩の効果を十分に発揮できない。 また、 3. 0質量%を超えて配合し ても、 その効果を増強するものではない。
[0020] <成分 (B) >
成分 (B) のミクロゲルからなる増粘剤は、 有機溶媒若しくは油分を分散 媒とし、 水を分散相とする組成物において、 水溶性エチレン性不飽和モノマ 一を分散相に溶解し、 分散相中にてラジカル重合して得られる合成高分子の ミクロゲルである。
すなわち、 一般に逆相乳化重合法と称される重合法によリ製造される高分 子ミクロゲルを増粘剤の用途に使用するものであり、 特開 2001 _ 1 1 4 641号公報に開示されているような均一重合系により得られる合成高分子 からなる増粘剤とは、 その重合方法および力学物性が異なる。
[0021] ミクロゲルとは逆相マイクロエマルシヨン重合法で製造された合成高分子 電解質の微粒子である。 本発明に用いるミクロゲルからなる増粘剤は、 水、 ェタノールあるいは水ツエタノール混合溶液中で膨潤し、 外観上肉眼的に均
一な高粘度溶液を提供できる。
[0022] 本発明において、 増粘剤として使用されるミクロゲルの重合系は、 従来の 増粘剤である合成高分子を製造する均一重合系とは異なるものである。 例え ば、 特開 2 0 0 1 _ 1 1 4 6 4 1号公報に開示されている均一重合系による 合成高分子は本発明に用いるミクロゲルではなく、 合成高分子を重合後、 化 粧料に配合するためには粉末状態に粉砕しなければならない。 また、 合成高 分子のゲルが目立ち、 外観上問題を生じる場合がある。
[0023] これに対して、 本発明に用いるミクロゲルは不均一重合系で重合される。
得られる合成高分子は微細な高分子ゲル、 すなわちミクロゲルとなり、 化粧 料に配合する際に新たに粉砕して粉末状態にする必要がなく、 優れた増粘効 果と優れた使用感を発揮し、 さらに化粧料の外観上も好ましいものである。
[0024] また、 高分子の逆相乳化重合法に関しては、 特許第 1 9 1 1 6 2 3号公報 にァクリル酸を用いた水膨潤性ポリマーを逆相重合により製造し、 これを増 粘剤として応用する技術の記載があるが、 これは現在汎用されているカルボ キシビ二ルポリマーの欠点を改良するために、 本発明に用いられるミクロゲ ルとは異なるものである。
[0025] さらに、 特開平 9— 1 2 6 1 3号公報には、 水吸収性樹脂のミクロゲル粒 子をおむつあるいは生理用品に適するように一定以上の大きさに製造するこ とが開示されているが、 これは化粧料増粘剤に応用できる技術ではなく、 本 発明に用いられるミクロゲルとは全く異なるものである。
[0026] 本発明に用いる増粘剤は逆相乳化重合法において製造される (特開 2 0 0 4 - 1 1 4 6 4 1号公報) 。 すなわち、 有機溶媒若しくは油分を分散媒とし 水を分散相とする組成物において、 水溶性エチレン性不飽和モノマーを分散 相に溶解し分散相中にてラジカル重合して製造される。 重合されたミクロゲ ルは洗浄、 乾燥されるが、 粉砕する必要はない。
特に適宜選択された親水疎水バランス (H L B ) に調節された界面活性剤 を使用することにより、 逆相乳化重合における重合系が一相マイク口ェマル シヨンあるいは微細 WZOエマルシヨンを形成する条件下において、 ミクロ
ゲルからなる増粘剤が製造されることが好ましい。
[0027] 一相マイクロエマルシヨンとは熱力学的に安定に油相と水相が共存してい る状態で油,水間の界面張力は極小になっている状態である。 また、 微細 w
ZOエマルシヨンは熱力学的には不安定であるが速度論的に安定に油と水が 微細な WZOエマルシヨンとして存在している状態である。 一般的に微細 W ZOエマルシヨンの内水相の粒子径は数 1 0〜 1 O O n m程度である。 これ らの状態は系の組成と温度のみで決定され、 機械的な攪拌条件などには左右 されない。
[0028] 重合系を構成する組成物は、 水とは混合しない有機溶媒若しくは油分から なる分散媒 (外相を構成する) 、 水からなる分散相 (内相を構成する) とか らなる。 好ましい有機溶媒としては、 ペンタン、 へキサン、 ヘプタン、 ォク タン、 ノナン、 デカン、 ゥンデカンなどのアルカン類; シクロペンタン、 シ クロへキサン、 シクロヘプタン、 シクロオクタンなどのシクロアルカン類; ベンゼン、 トルエン、 キシレン、 デカリン、 ナフタレンなどの芳香族および 環状炭化水素が挙げられる。
好ましい油分としてはパラフィン油などの非極性油分が挙げられる。
[0029] 水溶性エチレン性不飽和モノマーは、 分散相である水に溶解し次いで分散 媒である有機溶媒あるいは油分と混合され、 所望の温度に加熱した後、 重合 開始剤を水相に添加し重合を行う。
一般的に不均一重合法では重合中の攪拌条件により製造される高分子の物 性が異なることが知られている。 その理由は乳化系が熱力学的に安定な状態 ではない為に攪拌条件による乳化粒子の形状、 サイズに変化が生じる為であ る。 本発明においては、 熱力学的に安定な一相マイクロエマルシヨン領域あ るいは準安定的である一相領域の近傍に存在する微細 WZOエマルシヨン領 域で重合を行うことでこれらの問題を回避できることを見出した。 具体的に は、 通常の熱重合あるいはレドックス重合用の重合開始剤の最適重合温度近 傍に上記一相マイクロエマルシヨンあるいは微細 WZOエマルシヨン領域が 出現するように重合系の組成 (有機溶媒の種類、 界面活性剤の H L B ) を調
節することで微細な水相 (水滴) 内で高分子を重合することで増粘効果が高 いミクロゲルを得ることが可能になつた。
[0030] これに対して、 従来の懸濁重合による高分子の増粘剤 (例えば、 特開平 2 0 0 1 - 1 1 4 6 6 4 1公報記載の方法) では重合時の水滴の粒子径コントロ ールが困難であり、 良質なミクロゲルを得ることは困難である。
[0031] 水溶性エチレン性不飽和モノマーは、 非イオン性モノマーとイオン性モノ マー (ァニオン性モノマー若しくはカチオン性モノマー) とを併用すること が好ましい。
非イオン性モノマーは下記一般式 (1 ) に示すジアルキルアクリルアミド が好ましい。
イオン性モノマーは、 下記一般式 (2 ) に示すァニオン性アクリルアミド誘 導体または下記一般式 (3 ) に示すカチオン性アクリルアミド誘導体が好ま しい。
一般式 ( 1 )
[化 4]
( F i Hまたはメチル基、 R2及び R3はそれぞれ独立にメチル基、 ェチル基、 プロピル基、 イソプロピル基を表わす。 )
一般式 (2 )
[化 5]
( R4及び R5はそれぞれ独立に H又はメチル基、 R6は炭素原子数 1〜6の直鎖 若しくは分岐のアルキル基、 Xは金属イオン、 N H 3、 ァミン化合物を表わす 。 例えば、 金属イオンは L i、 N a、 Kの金属イオン、 ァミン化合物はトリ エタノールァミン、 トリイソプロパノールアミン等である。 )
一般式 (3 )
[化 6]
R7 R8
( R7は H又はメチル基、 R8は Hまたは炭素原子数 1〜 6の直鎖若しくは分岐 のアルキル基、 R9は炭素原子数 1〜 6の直鎖若しくは分岐のアルキル基、 R10 Riu R12はメチル基またはェチル基、 Yはァニオン性カウンターイオンを表 わし、 例えば、 Cし B r等のマイナスカウンターイオンである。 )
特に好ましいジアルキルアクリルアミドは、 ジメチルアクリルアミド、 ジ ェチルアクリルアミドである。
特に好ましいイオン性アクリルアミド誘導体は、 2 _アクリルアミド 2 _ メチルプロパンスルホン酸及びその塩である。
特に好ましいカチオン性アクリルアミド誘導体は N, N, 一ジメチルアミ ノプロピルァクリルアミドメチルクロライドである。
[0033] 非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系におけるモノマー組成比
(重合系の仕込み比) は、 目的とするミクロゲルのモノマー構成比に応じて 適宜任意に決定される。 ミクロゲルのモノマー構成比と重合系への仕込み比 はほぼ同一となる。 非イオン性モノマーとイオン性モノマーの重合系の仕込 み比 (モル比) は、 通常、 非イオン性モノマー:イオン性モノマー = 0 . 5 : 9 . 5〜9 . 5 : 0 . 5、 好ましくは 1 : 9〜 9 : 1、 さらに好ましくは 7 : 3〜9 : 1の範囲で共重合に供される。 最適比率は、 非イオン性モノマ 一:イオン性モノマー = 8 : 2である。
[0034] 上記の水溶性エチレン性不飽和モノマーを任意に選択して本発明の増粘剤 が重合される。 特に好ましい増粘剤は、 水溶性エチレン性不飽和モノマーに ジメチルアクリルアミドと 2 _アクリルアミド _ 2 _メチルプロパンスルホ ン酸を用い、 これらのモノマーから共重合される 2元共重合体のミクロゲル である。 この場合に、 架橋モノマーは必要がなく、 自己架橋により優れた増 粘効果と使用感が発揮される増粘剤が得られる。 なお、 架橋モノマーを用い ることもでき、 その場合には一般式 (4 ) で示される架橋モノマーが好まし く、 特にメチレンビスアクリルアミドが好ましい。
一般式 (4 )
, R13および R17は Hまたはメチル基 H
[0035] 水溶性エチレン性不飽和モノマーを、 分散相に溶解して本発明に好ましい ミクロゲルを重合するためには、 最適な外相油分あるいは有機溶媒と、 界面 活性剤とをそれぞれを選択することが必要である。 本発明者は、 非イオン界 面活性剤の親水性疎水性バランス (H L B ) を重合系の組成において相図を 作成することにより、 熱ラジカル重合に適する温度において曇点を示すよう に重合系を調製することで、 通常の熱ラジカル重合温度において一相マイク 口エマルシヨンあるいは微細 WZOエマルシヨンを形成する状態を作り、 増 粘剤として好ましいレオ口ジー特性を持つミクロゲルが得られる。
[0036] 好ましい界面活性剤は、 ポリオキシエチレンセチルエーテル、 ポリオキシ エチレンォレイルエーテル、 ポリオキシエチレンステアリルエーテル、 ポリ ォキシエチレンノニルフエニルエーテル、 ポリオキシエチレンラウリルエー テル、 ポリオキシエチレンへキシルデシルエーテル、 ポリオキシエチレンィ ソステアリルエーテル、 ポリオキシエチレンォクチルドデシルエーテル、 ポ リオキシエチレンベへニルエーテル、 ポリオキシエチレンコレステリルエー テル、 ポリオキシエチレン硬化ひまし油、 ソルビタン脂肪酸エステル、 モノ 脂肪酸グリセリン、 卜リ脂肪酸グリセリン、 ポリグリセリン脂肪酸エステル
、 イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、 トリイソステアリン酸 ポリオキシエチレングリセリン、 モノステアリン酸ポリオキシエチレンダリ セリン、 ジステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、 卜リステアリン酸 ポリオキシエチレングリセリルなどが挙げられる。
これらの界面活性剤を適宜組み合わせて所望の H L Bに調整して重合系に 添加することが出来る。
[0037] また、 ジアルキルアクリルアミドとアクリルアミド系イオン性モノマーを 共重合したミクロゲルにおいては、 自発的な架橋反応が進行し、 特に第三成 分として多官能性架橋モノマーを共重合しなくても、 化学的に自己架橋され たミクロゲルが得られ、 本発明に特に好ましい増粘剤となる。
[0038] 第三成分の多官能性架橋モノマーは必要ではないが、 これを添加し共重合 しても本発明に使用されるミクロゲルは合成可能である。 多官能性架橋モノ マーは、 一般式 (6 ) に示されるモノマーが好ましく、 一般式 (6 ) で示さ れる架橋モノマーの一種類あるいは二種類以上を使用して架橋することが出 来る。 これらの架橋性モノマーはジアルキルアクリルアミドとイオン性ァク リルァミド誘導体との重合系において効率よく架橋構造を取リ得ることが必 須である。
[0039] 好ましい架橋性モノマーとしては、 例えば、 エチレングリコールジァクリ レート、 エチレングリコールジメタクリレー卜、 ポリオキシエチレンジァク リレー卜、 ポリオキシエチレンジメタクリレー卜、 ジエチレングリコールジ メタクリレート、 トリメチロールプロパントリァクリレート、 N, N '—メチ レンビスアクリルアミド、 N, N '—エチレンビスアクリルアミド、 イソシァ ヌル酸卜リアリル、 ペンタエリスリ トールジメタクリレー卜等が挙げられ、 この中から選ばれた一種または二種以上を用いることが出来る。 本発明にお いては、 特に、 N, N '—メチレンビスアクリルアミドが好ましく使用される
[0040] 本発明に用いる増粘剤である共重合体中の 2 _アクリルアミド _ 2—メチ ルプロパンスルホン酸単位とジアルキルァクリルアミド単位の含有量のモル
比は、 通常、 2 _アクリルアミド _ 2 _メチルプロパンスルホン酸単位:ジ アルキルアクリルアミド単位 =0. 5 : 9. 5〜9. 5 : 0. 5、 好ましく は 1 : 9〜9 : 1であり、 さらに好ましくは =3 : 7〜1 : 9である。 最適 比は 2 _アクリルアミド _ 2 _メチルプロパンスルホン酸単位:ジアルキル アクリルアミド単位 =2 : 8である。 本発明の増粘剤の粘性は強解離基であ るスルホニル基に基づく静電反発による分子鎖の伸展およびジアルキルァク リルアミドの自発架橋反応あるいは架橋性単量体による架橋構造に起因して いるが、 2 _アクリルアミド _ 2 _メチルプロパンスルホン酸単位またはそ の塩の含有量が、 ジアルキルアクリルアミド単位に対して 5モル%未満では 十分に分子鎖の伸展が起こらないため十分な粘度が得られないことがある。
[0041] 架橋性モノマーの使用量は、 2_アクリルアミド _2_メチルプロパンス ルホン酸またはその塩とジアルキルアクリルアミドの全モル数に対し 0. 0 001〜2. 0モル0 /oの範囲で添加されることが好ましい。 0. 0001モ ル%未満で調製された増粘剤は架橋の効果が見られない場合がある。 また、 2モル%を超えて調製された場合、 架橋密度が高すぎてミクロゲルが十分に 膨潤出来ないために充分な増粘効果を発揮しない場合がある。
[0042] 本発明に用いるミクロゲルの分子量は重量平均分子量 1 0万〜 500万 ( PEG換算: GPCによる測定) 程度であり、 増粘剤として求められる粘度 により調節される。
[0043] 上記の重合法によって得られるミクロゲルは、 下記 (1 ) 〜 (3) のすベ てのレオ口ジー的性質を有する。 このミクロゲルからなる増粘剤は上記の重 合法による製造方法により得られ、 増粘剤として好ましく使用される。
(1 ) ミクロゲルの 0. 5% (質量百分率) の水分散液の見かけ粘度が、 ず リ速度 1. 0 S-1において 1 000 OmP a ■ s以上である。
(2) ミクロゲルの 0. 5% (質量百分率) のエタノール分散液の見かけ粘 度が、 ずり速度 1. 0 S-1において 500 OmP a ■ s以上である。
(3) ミクロゲルの 0. 5% (質量百分率) の水分散液若しくはエタノール 分散液のおける動的弾性率が、 歪み 1 %以下、 周波数 0. 01〜 1 0 H zの
範囲で G' >G "である。
[0044] なお、 ミクロゲルの水若しくはエタノール分散液の見かけ粘度とは、 コー ンプレー卜型レオメータ (Pa a r Rh y s i c a製 MCR—300) を用い、 測定温度 25°C、 ずり速度 1 S-1における粘度である。
また、 動的弾性率は、 同上の測定装置を用いて測定温度 25°C、 歪み 1 % 以下で周波数範囲 0. 1〜1 OH zで測定した貯蔵弾性率 (G') および損失 弾性率 (G") の値を意味する。
[0045] 本発明に用いるミクロゲルは重合後簡単な沈殿精製工程を経て粉末状態で 分離することが可能である。 粉末状に分離されたミクロゲルは、 水あるいは ェタノールまたは水 Zエタノールの混合溶剤に容易に分散して速やかに膨潤 し増粘剤として機能する。
また、 ミクロゲルに共重合されるイオン性モノマーを、 強酸性のモノマー (例えばスルホン酸残基を含むモノマー) を選択することで、 従来のカルボ キシビ二ルポリマーでは増粘が不可能であった酸性製剤の増粘も可能である
[0046] 本発明の皮膚化粧料は、 上記ミクロゲルを増粘剤として皮膚化粧料基剤に 配合して製造される。 増粘剤の配合量は目的とする皮膚化粧料に応じて適宜 決定され限定されない。 使用性の点から、 好ましい配合量は 0. 01〜1 0 質量%、 さらに好ましくは 0. 1〜5質量%でぁる。
[0047] <成分 (C) >
成分 (C) の無機酸及び Z又は有機酸について述べる。 本発明に用いる無 機酸及び Z又は有機酸は、 p H調整剤として用いるものである。 リン酸、 乳 酸、 クェン酸などであり、 これらの一種または二種以上が任意に選択される 。 皮膚化粧料を水性基剤あるいは水中油型の乳化組成物とした場合に全体の p Hが 5.0以上 8. 0未満となるように調整される。 p Hが 5.0未満では 、 酸性が強すぎて皮膚化粧料として好ましくない。 p Hが 8.0より高いと、 アル力リ性が強すぎてやはり皮膚化粧料として好ましくない。
[0048] 本発明は、 塩基性アミノ酸から構成される成分 (A) が皮膚化粧料の p H
を 8. 0以上にしてしまう作用を、 成分 (C) 無機酸及び Z又は有機酸によ つて P Hを下げて、 皮膚化粧料として最も好ましい p Hの領域に調整するも のである。 この p Hの領域が、 (D) の条件 (皮膚化粧料の 25°Cにおける p Hが 5. 0以上 8. 0未満) である。
[0049] ^—ァラニル _L_ヒスチジン及び Z又はその塩を配合して、 皮膚化粧料の
p Hを 5. 0以上 8. 0未満に調整するためにクェン酸等の酸類を添加した場 合、 カルボキシビ二ルポリマーやポリアクリルアミド等の電荷反発で増粘す る増粘剤は、 )8—ァラニル _L—ヒスチジン及び Z又はその塩の p Hを上げる 作用と、 酸類の p Hを下げる作用により、 増粘剤に対し 「塩」 のような作用 を引き起こし、 減粘してしまい、 分離等を起こし、 安定性に問題を生じる。 一方、 キサンタンガムゃヒドロキシェチルセルロース等の非イオン性の増 粘剤では、 安定性に問題は生じないが、 肌へのなじみが良くない、 瑞々しさ がない、 ベたつくといった使用性面で問題を生じる。
しかしながら、 本発明に用いる成分 (B) の増粘剤では、 /3—ァラニル一L —ヒスチジン及び Z又はその塩と、 無機酸及び Z又は有機酸とを共に配合し て皮膚化粧料として好ましい 5. 0以上 8. 0未満に調整しても、 増粘効果の 安定性に問題を生じることなく、 かつ肌へのなじみが良く、 瑞々しさ,浸透 感がぁリ、 ベたつきもなく使用性も良好なものが得られる。
[0050] 本発明の皮膚化粧料は、 上記成分 (A) 〜 (C) を含有し (D) の条件を 満足することにより、 皮膚損傷 ZUV誘導免疫抑制、 抗しわ、 不全角化抑制 、 毛穴縮小等の効果のある薬剤として知られている成分 (A) を配合しつつ 、 経時安定性に優れながらも、 肌へのなじみがよく、 瑞々しさ、 浸透感がぁ リ、 ベたつかないといった使用感に優れた皮膚化粧料を提供するものである
[0051] 本発明の皮膚化粧料には上記した必須成分の他に通常化粧料に用いられる 他の成分、 例えば、
粉末成分、 液体油脂、 固体油脂、 ロウ、 炭化水素、 高級脂肪酸、 高級アル コール、 エステル、 シリコーン、 ァニオン界面活性剤、 カチオン界面活性剤
、 両性界面活性剤、 非イオン界面活性剤、 保湿剤、 水溶性高分子、 増粘剤、 皮膜剤、 紫外線吸収剤、 金属イオン封鎖剤、 低級アルコール、 多価アルコー ル、 糖、 アミノ酸、 有機ァミン、 高分子ェマルジヨン、 p H調製剤、 皮膚栄 養剤、 ビタミン、 酸化防止剤、 酸化防止助剤、 香料、 水等を必要に応じて適 宜配合し、 目的とする剤型に応じて常法により製造することが出来る。 以下 に具体的な配合可能成分を列挙するが、 上記必須配合成分と、 下記成分の任 意の一種または二種以上とを配合して本発明の皮膚化粧料を調製できる。 粉末成分としては、 例えば、 無機粉末 (例えば、 タルク、 カオリン、 雲母 、 絹雲母 (セリサイ卜) 、 白雲母、 金雲母、 合成雲母、 紅雲母、 黒雲母、 パ 一ミキユライト、 炭酸マグネシウム、 炭酸カルシウム、 ゲイ酸アルミニウム 、 ゲイ酸バリウム、 ゲイ酸カルシウム、 ゲイ酸マグネシウム、 ゲイ酸スト口 ンチウム、 タングステン酸金属塩、 マグネシウム、 シリカ、 ゼォライ卜、 硫 酸バリウム、 焼成硫酸カルシウム (焼セッコゥ) 、 リン酸カルシウム、 弗素 ァパタイ卜、 ヒドロキシァパタイ卜、 セラミックパウダー、 金属石鹼 (例え ば、 ミリスチン酸亜鉛、 パルミチン酸カルシウム、 ステアリン酸アルミニゥ ム) 、 窒化ホウ素等) ;有機粉末 (例えば、 ポリアミド樹脂粉末 (ナイロン 粉末) 、 ポリエチレン粉末、 ポリメタクリル酸メチル粉末、 ポリスチレン粉 末、 スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、 ベンゾグアナミン樹脂粉末 、 ポリ四弗化工チレン粉末、 セルロース粉末等) ;無機白色顔料 (例えば、 二酸化チタン、 酸化亜鉛等) ;無機赤色系顔料 (例えば、 酸化鉄 (ベンガラ ) 、 チタン酸鉄等) ;無機褐色系顔料 (例えば、 r一酸化鉄等) ;無機黄色 系顔料 (例えば、 黄酸化鉄、 黄土等) ;無機黒色系顔料 (例えば、 黒酸化鉄 、 低次酸化チタン等) ;無機紫色系顔料 (例えば、 マンガンバイオレツ卜、 コバルトバイオレツ卜等) ;無機緑色系顔料 (例えば、 酸化クロム、 水酸化 クロム、 チタン酸コバルト等) ;無機青色系顔料 (例えば、 群青、 紺青等) ;パール顔料 (例えば、 酸化チタンコーテッドマイ力、 酸化チタンコーテツ ドォキシ塩化ビスマス、 酸化チタンコーテッドタルク、 着色酸化チタンコー テツドマイカ、 ォキシ塩化ビスマス、 魚鱗箔等) ;金属粉末顔料 (例えば、
アルミニウムパウダー、 カッパ一パウダー等) ; ジルコニウム、 バリウム又 はアルミニウムレーキ等の有機顔料 (例えば、 赤色 2 0 1号、 赤色 2 0 2号 、 赤色 2 0 4号、 赤色 2 0 5号、 赤色 2 2 0号、 赤色 2 2 6号、 赤色 2 2 8 号、 赤色 4 0 5号、 橙色 2 0 3号、 橙色 2 0 4号、 黄色 2 0 5号、 黄色 4 0 1号、 及び青色 4 0 4号などの有機顔料、 赤色 3号、 赤色 1 0 4号、 赤色 1 0 6号、 赤色 2 2 7号、 赤色 2 3 0号、 赤色 4 0 1号、 赤色 5 0 5号、 橙色 2 0 5号、 黄色 4号、 黄色 5号、 黄色 2 0 2号、 黄色 2 0 3号、 緑色 3号及 び青色 1号等) ;天然色素 (例えば、 クロロフィル、 ^一力ロチン等) 等が 挙げられる。
[0053] 液体油脂としては、 例えば、 アポガド油、 ツバキ油、 タートル油、 マカデ ミアナッツ油、 トウモロコシ油、 ミンク油、 ォリーブ油、 ナタネ油、 卵黄油 、 ゴマ油、 パーシック油、 小麦胚芽油、 サザン力油、 ヒマシ油、 アマ二油、 サフラワー油、 綿実油、 エノ油、 大豆油、 落花生油、 茶実油、 カャ油、 コメ ヌカ油、 シナギリ油、 日本キリ油、 ホホバ油、 胚芽油、 トリグリセリン等が 挙げられる。
[0054] 固体油脂としては、 例えば、 カカオ脂、 ヤシ油、 硬化ヤシ油、 パーム油、 パーム核油、 モクロウ核油、 硬化油、 モクロウ、 硬化ヒマシ油等が挙げられ る。
[0055] ロウとしては、 例えば、 ミツロウ、 カンデリラロウ、 綿ロウ、 カルナゥバ ロウ、 べィベリーロウ、 イボタロウ、 鯨ロウ、 モンタンロウ、 ヌカロウ、 ラ ノリン、 カポックロウ、 酢酸ラノリン、 液状ラノリン、 サトウキビロウ、 ラ ノリン脂肪酸イソプロピル、 ラウリン酸へキシル、 還元ラノリン、 ジョジョ バロウ、 硬質ラノリン、 セラックロウ、 P O Eラノリンアルコールエーテル 、 P O Eラノリンアルコールアセテート、 P O Eコレステロールエーテル、 ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 P O E水素添加ラノリンアルコー ルエーテル等が挙げられる。
[0056] 炭化水素油としては、 例えば、 流動パラフィン、 ォゾケライ卜、 スクワラ ン、 プリスタン、 パラフィン、 セレシン、 スクワレン、 ワセリン、 マイクロ
クリスタリンヮックス等が挙げられる。
[0057] 高級脂肪酸としては、 例えば、 ラウリン酸、 ミリスチン酸、 パルミチン酸
、 ステアリン酸、 ベへニン酸、 ォレイン酸、 ゥンデシレン酸、 トール油脂肪 酸、 イソステアリン酸、 リノール酸、 リノレイン酸、 エイコサペンタエン酸
( E P A ) 、 ドコサへキサェン酸 (D H A ) 等が挙げられる。
[0058] 高級アルコールとしては、 例えば、 直鎖アルコール (例えば、 ラウリルァ ルコール、 セチルアルコール、 ステアリルアルコール、 ベへニルアルコール 、 ミリスチルアルコール、 ォレイルアルコール、 セトステアリルアルコール 等) ;分枝鎖アルコール (例えば、 モノステアリルグリセリンエーテル (バ チルアルコール) 、 2 _デシルテトラデシノール、 ラノリンアルコール、 コ レステロール、 フィ トステロール、 へキシルドデカノール、 イソステアリル アルコール、 ォクチルドデカノール等) 等が挙げられる。
[0059] エステル油としては、 例えば、 ミリスチン酸イソプロピル、 オクタン酸セ チル、 ミリスチン酸ォクチルドデシル、 パルミチン酸イソプロピル、 ステア リン酸プチル、 ラウリン酸へキシル、 ミリスチン酸ミリスチル、 ォレイン酸 デシル、 ジメチルオクタン酸へキシルデシル、 乳酸セチル、 乳酸ミリスチル 、 酢酸ラノリン、 ステアリン酸イソセチル、 イソステアリン酸イソセチル、 1 2—ヒドロキシステアリン酸コレステリル、 ジ一 2—ェチルへキサン酸ェ チレングリコール、 ジペンタエリスリ トール脂肪酸エステル、 モノイソステ アリン酸 N _アルキルグリコール、 ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、 リンゴ酸ジイソステアリル、 ジ _ 2 _へプチルゥンデカン酸グリセリン、 卜 リ一 2—ェチルへキサン酸卜リメチロールプロパン、 卜リイソステアリン酸 トリメチロールプロパン、 テトラ一 2—ェチルへキサン酸ペンタエリスリ 卜 ール、 トリ _ 2—ェチルへキサン酸グリセリン、 トリオクタン酸グリセリン 、 トリイソパルミチン酸グリセリン、 トリイソステアリン酸トリメチロール プロパン、 セチル 2 _ェチルへキサノエ一卜、 2 _ェチルへキシルパルミテ 一卜、 トリミリスチン酸グリセリン、 トリ一 2 _へプチルゥンデカン酸ダリ セライド、 ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、 ォレイン酸ォレイル、 ァセトグ
リセライド、 パルミチン酸 2 _へプチルゥンデシル、 アジピン酸ジイソプチ ル、 N—ラウロイル一 L _グルタミン酸一 2—ォクチルドデシルエステル、 アジピン酸ジ一 2 _へプチルゥンデシル、 ェチルラウレート、 セバシン酸ジ
_ 2—ェチルへキシル、 ミリスチン酸 2 _へキシルデシル、 パルミチン酸 2 —へキシルデシル、 アジピン酸 2 _へキシルデシル、 セバシン酸ジイソプロ ピル、 コハク酸 2—ェチルへキシル、 クェン酸トリェチル等が挙げられる。
[0060] シリコーン油としては、 例えば、 鎖状ポリシロキサン (例えば、 ジメチル ポリシロキサン、 メチルフエ二ルポリシロキサン、 ジフエ二ルポリシロキサ ン等) ;環状ポリシロキサン (例えば、 ォクタメチルシクロテトラシロキサ ン、 デカメチルシクロペンタシロキサン、 ドデカメチルシクロへキサシロキ サン等) 、 3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、 シリコーンゴム 、 各種変性ポリシロキサン (ァミノ変性ポリシロキサン、 ポリエーテル変性 ポリシロキサン、 アルキル変性ポリシロキサン、 フッ素変性ポリシロキサン 等) 等が挙げられる。
[0061 ] ァニオン界面活性剤としては、 例えば、 脂肪酸セッゲン (例えば、 ラウリ ン酸ナトリウム、 パルミチン酸ナトリウム等) ;高級アルキル硫酸エステル 塩 (例えば、 ラウリル硫酸ナトリウム、 ラウリル硫酸カリウム等) ; アルキ ルエーテル硫酸エステル塩 (例えば、 P O E—ラウリル硫酸トリエタノール ァミン、 P O E—ラウリル硫酸ナトリウム等) ; N—ァシルサルコシン酸 ( 例えば、 ラウロイルザルコシンナトリウム等) ;高級脂肪酸アミドスルホン 酸塩 (例えば、 N—ミリストイル一 N—メチルタウリンナトリウム、 ヤシ油 脂肪酸メチルタゥリンナ卜リゥム、 ラウリルメチルタゥリンナ卜リゥム等) ; リン酸エステル塩 (P O E—ォレイルエーテルリン酸ナトリウム、 P O E —ステアリルエーテルリン酸等) ;スルホコハク酸塩 (例えば、 ジ一 2—ェ チルへキシルスルホコハク酸ナトリウム、 モノラウロイルモノエタノールァ ミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、 ラウリルポリプロピレ ングリコールスルホコハク酸ナ卜リゥム等) ; アルキルベンゼンスルホン酸 塩 (例えば、 リニァドデシルベンゼンスルホン酸ナ卜リゥム、 リニァドデシ
ルベンゼンスルホン酸トリエタノールァミン、 リニアドデシルベンゼンスル ホン酸等) ;高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩 (例えば、 硬化ヤシ油脂肪 酸グリセリン硫酸ナトリウム等) ; N _ァシルグルタミン酸塩 (例えば、 N —ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、 N—ステアロィルグルタミン酸 ジナトリウム、 N—ミリストイル一L—グルタミン酸モノナトリウム等) ; 硫酸化油 (例えば、 ロート油等) ; P O E—アルキルエーテルカルボン酸; P O E—アルキルァリルエーテルカルボン酸塩; ひ一ォレフインスルホン酸 塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高 級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩; ラウロイルモノエタノールァ ミドコハク酸ナトリウム; N—パルミトイルァスパラギン酸ジトリエタノー ルァミン; カゼインナトリウム等が挙げられる。
[0062] カチオン界面活性剤としては、 例えば、 アルキルトリメチルアンモニゥム 塩 (例えば、 塩化ステアリルトリメチルアンモニゥム、 塩化ラウリル卜リメ チルアンモニゥム等) ; アルキルピリジニゥム塩 (例えば、 塩化セチルピリ ジニゥム等) ;塩化ジステアリルジメチルアンモニゥムジアルキルジメチル アンモニゥム塩;塩化ポリ (Ν, Ν '—ジメチル一 3, 5—メチレンピベリジ 二ゥム) ; アルキル四級アンモニゥム塩; アルキルジメチルベンジルアンモ 二ゥム塩; アルキルイソキノリニゥム塩; ジアルキルモリホニゥム塩; Ρ Ο Ε -アルキルァミン; アルキルァミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体; ァミル アルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニゥム;塩化べンゼトニゥム等が 挙げられる。
[0063] 両性界面活性剤としては、 例えば、 イミダゾリン系両性界面活性剤 (例え ば、 2—ゥンデシル一 Ν, Ν, Ν - (ヒドロキシェチルカルポキシメチル) _ 2 _イミダゾリンナトリウム、 2—ココイル _ 2 _イミダゾリニゥムヒド ロキサイド一 1—カルボキシェチロキシ 2ナトリウム塩等) ;ベタイン系界 面活性剤 (例えば、 2 _ヘプタデシル _ Ν—カルボキシメチル一 Ν—ヒドロ キシェチルイミダゾリニゥムベタイン、 ラウリルジメチルァミノ酢酸ベタィ ン、 アルキルべタイン、 アミドべタイン、 スルホベタイン等) 等が挙げられ
る。
親水性非イオン界面活性剤としては、 モノラウリン酸へキサグリセリル ( H L B 1 4. 5) 、 モノミリスチン酸へキサグリセ リル (H L B 1 1 ) 、 モ ノステアリン酸へキサグリセリル (H LB9. 0) 、 モノォレイン酸へキサ グリセリル ( H L B 9. 0 ) 、 モノラウリン酸デ力グリセリル ( H L B 1 5 . 5) 、 モノミリスチン酸デカグリセリル (H L B 1 4. 0) 、 モノステア リン酸デカグリセリル (H LB 1 2. 0) 、 モノイソステアリン酸デカダリ セリル (H L B 1 2. 0) 、 モノォレイン酸デカグリセリル (H L B 1 2. 0) 、 ジステアリン酸デカグリセリル (H LB9, 5) 、 ジイソステアリン 酸デカグリセリル (H LB 1 0. 0) 等のポリグリセリン脂肪酸エステル類 モノステアリン酸ポリオキシエチレン (以下、 POEと略す) (5) ダリ セリル (H LB9. 5) 、 モノステアリン酸 POE (1 5) グリセリル (H LB 1 3. 5) 、 モノォレイン酸 POE (5) グリセリル (H LB9. 5) 、 モノォレイン酸 POE (1 5) グリセリル (H LB 1 4. 5) 等のポリオ キシェチレングリセリン脂肪酸エステル類。
モノヤシ油脂肪酸 POE (20) ソルビタン (H LB 1 6. 9) 、 モノパ ルミチン酸 POE (20) ソルビタン (H LB 1 5. 6) 、 モノステアリン 酸 POE (20) ソルビタン (H LB 1 4. 9) 、 モノステアリン酸 POE (6) ソルビタン (H LB9. 5) 、 卜リステアリン酸 POE (20) ソル ビタン (H LB 1 0. 5) 、 モノイソステアリン酸 POE (20) ソルビタ ン (H LB 1 5. 0) 、 モノォレイン酸 POE (20) ソルビタン (H LB 1 5. 0) 、 モノォレイン酸 POE (6) ソルビタン (H LB 1 0. 0) 、 トリオレイン酸 POE (20) ソルビタン (H LB 1 1. 0) 等のポリオキ シエチレンソルビタン脂肪酸エステル類。
モノラウリン酸 POE (6) ソルビット (H LB 1 5. 5) 、 テトラステ アリン酸 POE (60) ソルビット (H LB 1 3. 0) 、 テトラオレイン酸 POE (30) ソルビット (H LB 1 1. 5) 、 テトラオレイン酸 POE (
40) ソルビット (H LB 1 2. 5) 、 テトラオレイン酸 POE (60) ソ ルビット (H LB 1 4. 0) 等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エス テル類。
POE (1 0) ラノリン (H LB 1 2. 0) 、 POE (20) ラノリン ( H LB 1 3. 0) 、 POE (30) ラノリン (H LB 1 5. 0) 、 POE ( 5) ラノリンアルコール (H LB 1 2. 5) 、 POE (1 0) ラノリンアル コール (H LB 1 5. 5) 、 POE (20) ラノリンアルコール ( H L B 1 6. 0) 、 POE (40) ラノリンアルコール (H LB 1 7. 0) 、 POE (20) ソルビットミツロウ (H LB9. 5) 等のポリオキシエチレンラノ リン■ラノリンアルコール ' ミッロゥ誘導体類。
PO E (20) ヒマシ油 (H LB 1 0. 5) 、 POE (40) ヒマシ油 ( H LB 1 2. 5) 、 POE (50) ヒマシ油 (H LB 1 4. 0) 、 POE ( 60) ヒマシ油 (H L B 1 4. 0) 、 PO E (20) 硬化ヒマシ油 (H L B 1 0. 5) 、 POE (30) 硬化ヒマシ油 (H LB 1 1. 0) 、 POE (4 0) 硬化ヒマシ油 (H LB 1 3. 5) 、 POE (60) 硬化ヒマシ油 (H L B 1 4. 0) 、 POE (80) 硬化ヒマシ油 (H LB 1 6. 5) 、 POE ( 40) 硬化ヒマシ油 (1 00) 硬化ヒマシ油 (H LB 1 6. 5) 等のポリオ キシエチレンヒマシ油■硬化ヒマシ油類。
POE (5) フィ トステロール (H LB9. 5) 、 POE (1 0) フィ 卜 ステロール (H LB 1 2. 5) 、 POE (20) フィ トステロール (H L B 1 5. 5) 、 POE (30) フィ トステロール (H LB 1 8. 0) 、 POE (25) フィ トスタノール (H LB 1 4. 5) 、 POE (30) コレスタノ ール (H LB 1 7. 0) 等のポリオキシエチレンステロール■水素添加ステ ロール類。
POE (2) ラウリルエーテル (H LB9. 5) 、 POE (4. 2) ラウ リルエーテル (H LB 1 1. 5) 、 POE (9) ラウリルエーテル (H LB 1 4. 5) 、 POE (5. 5) セチルエーテル (H LB 1 0. 5) 、 POE (7) セチルエーテル (H LB 1 1. 5) 、 POE (1 0) セチルエーテル
(H LB 1 3. 5) 、 POE (1 5) セチルエーテル (H L B 1 5. 5) 、 POE (20) セチルエーテル (H LB 1 7. 0) 、 POE (23) セチル エーテル (H LB 1 8. 0) 、 POE (4) ステアリルエーテル (H L B 9 . 0 ) 、 POE (20) ステアリルエーテル (H LB 1 8. 0) 、 POE ( 7) ォレイルエーテル (H LB 1 0. 5) 、 POE (1 0) ォレイルェーテ ル (H LB 1 4. 5) 、 POE (1 5) ォレイルエーテル (H L B 1 6. 0 ) 、 POE (20) ォレイルエーテル (H LB 1 7. 0) 、 POE (50) ォレイルエーテル (H LB 1 8. 0) 、 POE (1 0) ベへニルエーテル ( H LB 1 0. 0) 、 POE (20) ベへニルエーテル (H L B 1 6. 5) 、 PO E (30) ベへニルエーテル (H LB 1 8. 0) 、 POE (2) (C 1 2 - 1 5) アルキルエーテル (H LB9. 0) 、 POE (4) (C 1 2 - 1 5) アルキルエーテル (H LB 1 0. 5) 、 POE (1 0) (C 1 2 - 1 5 ) アルキルエーテル (H LB 1 5. 5) 、 POE (5) 2級アルキルエーテ ル (H LB 1 0. 5) 、 POE (7) 2級アルキルエーテル ( H L B 1 2. 0 ) 、 POE (9) アルキルエーテル (H LB 1 3. 5) 、 POE (1 2) アルキルエーテル (H LB 1 4. 5) 等のポリオキシエチレンアルキルエー テル類。
ポリオキシエチレン (以下、 POEと略す) (1 ) ポリオキシプロピレン (以下、 POPと略す) (4) セチルエーテル (H LB9. 5) 、 POE ( 1 0) POP (4) セチルエーテル (H LB 1 0. 5) 、 POE (20) P OP (8) セチルエーテル (H LB 1 2. 5) 、 POE (20) POP (6 ) デシルテトラデシルエーテル (H LB 1 1. 0) 、 POE (30) POP (6) デシルテトラデシルエーテル (H LB 1 2. 0) 等のポリオキシェチ レンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類。
モノラウリン酸ポリエチレングリコール (以下、 PEGと略す) (1 0) (H L B 1 2. 5) 、 モノステァリン酸 P EG (1 0) (H LB 1 1. 0) 、 モノステアリン酸 P EG (25) (H LB 1 5. 0) 、 モノステアリン酸 PEG (40) (H LB 1 7. 5) 、 モノステァリン酸 P EG (45) (H
L B 1 8. 0) 、 モノステァリン酸 P EG (55) (H LB 1 8. 0) 、 モ ノォレイン酸 P EG (1 0) (H LB 1 1. 0) 、 ジステアリン酸 P EG ( H LB 1 6. 5) 、 ジイソステアリン酸 P EG (H L B 9. 5) 等のポリェ チレングリコール脂肪酸エステル類。
イソステアリン酸 PEG (8) グリセリル (H LB 1 0. 0) 、 イソステ アリン酸 PEG (1 0) グリセリル (H LB 1 0. 0) 、 イソステアリン酸 PEG (1 5) グリセリル (H L B 1 2. 0) 、 イソステアリン酸 P EG ( 20) グリセリル (H L B 1 3. 0) 、 イソステアリン酸 P EG (25) グ リセリル (H L B 1 4. 0) 、 イソステアリン酸 P EGグリセリル (30) (H L B 1 5. 0) 、 イソステアリン酸 P EG (40) グリセリル (H L B 1 5. 0) 、 イソステアリン酸 P EG (50) グリセリル (H L B 1 6. 0 ) 、 イソステアリン酸 P EG (60) グリセリル (H L B 1 6. 0) 等のィ ソステアリン酸ポリォキシェチレングリセリル類等が挙げられる。
親油性界面活性剤としては、 POE (2) ステアリルエーテル (H LB4 . 0) 、 自己乳化型モノステアリン酸プロピレングリコール (H LB4. 0 ) 、 ミリスチン酸グリセリル (H LB3. 5) 、 モノステアリン酸ダリセリ ル (H LB4. 0) 、 自己乳化型モノステアリン酸グリセリル (H LB4. 0) 、 モノイソステアリン酸グリセリル (H LB4. 0) 、 モノォレイン酸 グリセリル (H LB2. 5) 、 卜リステアリン酸へキサグリセリル (H LB 2. 5) 、 ペンタステアリン酸デカグリセリル (H LB3. 5) 、 ペンタイ ソステアリン酸デカグリセリル (H LB3. 5) 、 ペンタォレイン酸デカグ リセリル (H LB3. 5) 、 モノステアリンソルビタン (H LB4. 7) 、 卜リステアリン酸ソルビタン (H LB2. 1 ) 、 モノイソステアリン酸ソル ビタン (H LB5. 0) 、 セスキイソステアリン酸ソルビタン (H LB4. 5) 、 モノォレイン酸ソルビタン (H LB4. 3) 、 へキサステアリン酸 P OE (6) ソルビット (H LB3. 0) 、 POE (3) ヒマシ油 (H LB3 . 0) 、 モノステアリン酸 PEG (2) (H LB4. 0) 、 モノステアリン 酸エチレングリコール (H LB3. 5) 、 ステアリン酸 PEG (2) (H L
B 4 . 5 ) 等が挙げられる。
[0066] 保湿剤としては、 例えば、 ポリエチレングリコール、 プロピレングリコー ル、 グリセリン、 1, 3—ブチレングリコール、 キシリ I ^一ル、 ソルビ! ^一 ル、 マルチトール、 コンドロイチン硫酸、 ヒアルロン酸、 ムコィチン硫酸、 カロニン酸、 ァテロコラーゲン、 コレステリル一 1 2—ヒドロキシステアレ 一卜、 乳酸ナトリウム、 胆汁酸塩、 d I —ピロリ ドンカルボン酸塩、 短鎖可 溶性コラーゲン、 ジグリセリン (E O) P O付加物、 ィザョイバラ抽出物、 セィヨウノコギリソゥ抽出物、 メリロー卜抽出物等が挙げられる。
[0067] 天然の水溶性高分子としては、 例えば、 植物系高分子 (例えば、 アラビア ガム、 トラガカントガム、 ガラクタン、 グァガム、 キヤロブガム、 カラャガ ム、 カラギーナン、 ぺクチン、 カンテン、 クィンスシード (マルメ口) 、 ァ ルゲコロイド (カツソゥエキス) 、 デンプン (コメ、 トウモロコシ、 / レイ ショ、 コムギ) 、 グリチルリチン酸) ;微生物系高分子 (例えば、 キサンタ ンガム、 デキストラン、 サクシノグルカン、 ブルラン等) ;動物系高分子 ( 例えば、 コラーゲン、 カゼイン、 アルブミン、 ゼラチン等) 等が挙げられる
[0068] 半合成の水溶性高分子としては、 例えば、 デンプン系高分子 (例えば、 力 ルポキシメチルデンプン、 メチルヒドロキシプロピルデンプン等) ;セル口 ース系高分子 (メチルセルロース、 ェチルセルロース、 メチルヒドロキシプ 口ピルセルロース、 ヒドロキシェチルセルロース、 セルロース硫酸ナトリウ ム、 ヒドロキシプロピルセルロース、 カルポキシメチルセルロース、 力ルポ キシメチルセルロースナトリウム、 結晶セルロース、 セルロース末等) ; ァ ルギン酸系高分子 (例えば、 アルギン酸ナトリウム、 アルギン酸プロピレン グリコールエステル等) 等が挙げられる。
[0069] 合成の水溶性高分子としては、 例えば、 ビニル系高分子 (例えば、 ポリビ ニルアルコール、 ポリビニルメチルエーテル、 ポリビニルピロリ ドン、 カル ポキシビニルポリマー等) ;ポリオキシエチレン系高分子 (例えば、 ポリエ チレングリコール 2 0, 0 0 0、 4 0, 0 0 0、 6 0, 0 0 0のポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレン共重合体等) ; アクリル系高分子 (例えば、 ポリアクリル酸ナトリウム、 ポリェチルァクリレート、 ポリアクリルアミド 等) ;ポリエチレンィミン; カチオンポリマー等が挙げられる。
[0070] 増粘剤としては、 例えば、 アラビアガム、 カラギーナン、 カラャガム、 卜 ラガカントガム、 キヤロブガム、 クィンスシード (マルメ口) 、 カゼイン、 デキストリン、 ゼラチン、 ぺクチン酸ナトリウム、 ァラギン酸ナトリウム、 メチルセルロース、 ェチルセルロース、 CMC、 ヒドロキシェチルセルロー ス、 ヒドロキシプロピルセルロース、 PVA、 PVM、 PVP、 ポリアクリ ル酸ナトリウム、 カルボキシビ二ルポリマー、 ローカストビーンガム、 グァ 一ガム、 タマリントガム、 ジアルキルジメチルアンモニゥム硫酸セルロース 、 キサンタンガム、 ゲイ酸アルミニウムマグネシウム、 ベントナイト、 へク トライト、 ゲイ酸 A 1 Mg (ビーガム) 、 ラボナイト、 無水ゲイ酸等が挙げ られる。
[0071] 紫外線吸収剤としては下記化合物が挙げられる。
( 1 ) 安息香酸系紫外線吸収剤
例えば、 パラアミノ安息香酸 (以下、 P ABAと略す) 、 P ABAモノダリ セリンエステル、 N, N—ジプロポキシ P ABAェチルエステル、 N, N- ジェトキシ P ABAェチルエステル、 N, N—ジメチル P ABAェチルエス テル、 N, N—ジメチル PA B Aブチルエステル、 N, N—ジメチル PA B Aェチルエステルなど。
(2) アントラニル酸系紫外線吸収剤
例えば、 ホモメンチル _N_ァセチルアントラニレー卜など。
(3) サリチル酸系紫外線吸収剤
例えば、 アミルザリシレート、 メンチルザリシレート、 ホモメンチルザリシ レート、 ォクチルザリシレート、 フエニルサリシレート、 ベンジルサリシレ 一卜、 p—イソプロパノールフエニルサリシレー卜など。
(4) ゲイ皮酸系紫外線吸収剤
例えば、 ォクチルシンナメート、 ェチル _ 4 _イソプロピルシンナメート、
メチル _2, 5—ジイソプロピルシンナメート、 ェチル _2, 4—ジイソプ 口ピルシンナメート、 メチル _2, 4—ジイソプロピルシンナメート、 プロ ピル _p—メ トキシシンナメート、 イソプロピル _p—メ トキシシンナメー 卜、 イソァミル一 p—メ トキシシンナメート、 ォクチル一 p—メ トキシシン ナメート (2—ェチルへキシル _p—メ トキシシンナメート) 、 2—ェトキ シェチル一 p—メ トキシシンナメート、 シクロへキシル _p—メ トキシシン ナメート、 ェチル一ひ一シァノ一^—フエニルシンナメート、 2_ェチルへ キシル一ひ一シァノ _ )8—フエニルシンナメート、 グリセリルモノ _ 2—ェ チルへキサノィル一ジパラメ トキシシンナメートなど。
(5) 卜リアジン系紫外線吸収剤
例えば、 ビスレゾルシニルトリアジン。
さらに具体的には、 ビス { 〔4_ (2—ェチルへキシロキシ) _2—ヒドロ キシ〕 フエ二ル} -6- (4—メ トキシフエ二ル) 1, 3, 5—卜リアジン 、 2, 4, 6—卜リス {4_ (2—ェチルへキシロキシカルボニル) ァニリ ノ} 1, 3, 5_卜リアジンなど。
(6) その他の紫外線吸収剤
例えば、 3_ (4' _メチルベンジリデン) _d, I —カンファー、 3_ベン ジリデン一 d, I —カンファー、 2_フエニル一 5_メチルベンゾキサゾー ル、 2, 2 ' —ヒドロキシ一 5 _メチルフエニルベンゾトリァゾール、 2_ ( 2 ' —ヒドロキシ一5' _ t—ォクチルフエ二ル) ベンゾトリァゾール、 2 - (2, 一ヒドロキシ一 5'—メチルフエニルベンゾトリァゾール、 ジベンザ ラジン、 ジァニソィルメタン、 4—メ トキシ一4' _ t _プチルジベンゾィル メタン、 5_ (3, 3—ジメチル一 2 _ノルポルニリデン) _3_ペンタン - 2—オンなど。 ジモルホリノピリダジノンなどのピリダジン誘導体。
金属イオン封鎖剤としては、 例えば、 1—ヒドロキシェタン一 1, 1—ジ フォスホン酸、 1—ヒドロキシェタン _ 1, 1—ジフォスホン酸四ナトリウ ム塩、 ェデト酸ニナトリウム、 ェデト酸三ナトリウム、 ェデト酸四ナトリウ ム、 クェン酸ナ卜リゥム、 ポリリン酸ナ卜リゥム、 メタリン酸ナ卜リゥム、
ダルコン酸、 リン酸、 クェン酸、 ァスコルビン酸、 コハク酸、 ェデト酸、 ェ チレンジアミンヒドロキシェチル三酢酸 3ナトリウム等が挙げられる。
[0073] 低級アルコールとしては、 例えば、 エタノール、 プロパノール、 イソプロ パノール、 イソブチルアルコール、 t _ブチルアルコール等が挙げられる。
[0074] 多価アルコールとしては、 例えば、 2価のアルコール (例えば、 エチレン グリコール、 プロピレングリコール、 卜リメチレングリコール、 1, 2—ブ チレングリコール、 1, 3—ブチレングリコール、 テトラメチレングリコー ル、 2, 3—ブチレングリコール、 ペンタメチレングリコール、 2—ブテン - 1 , 4—ジオール、 へキシレングリコール、 ォクチレンダリコール等) ; 3価のアルコール (例えば、 グリセリン、 トリメチロールプロパン等) ; 4 価アルコール (例えば、 1, 2, 6—へキサントリオール等のペンタエリス リ トール等) ; 5価アルコール (例えば、 キシリ トール等) ; 6価アルコー ル (例えば、 ソルビトール、 マンニトール等) ; 多価アルコール重合体 (例 えば、 ジエチレングリコール、 ジプロピレングリコール、 トリエチレングリ コール、 ポリプロピレングリコール、 テトラエチレンダリコール、 ジグリセ リン、 ポリエチレングリコール、 トリグリセリン、 テトラグリセリン、 ポリ グリセリン等) ; 2価のアルコールアルキルエーテル類 (例えば、 エチレン グリコールモノメチルエーテル、 ェチレングリコールモノェチルエーテル、 エチレングリコールモノブチルエーテル、 エチレングリコールモノフエニル エーテル、 エチレングリコールモノへキシルエーテル、 エチレングリコール モノ 2 _メチルへキシルエーテル、 エチレングリコールイソアミルエーテル 、 エチレングリコールベンジルエーテル、 エチレングリコールイソプロピル エーテル、 エチレングリコールジメチルエーテル、 エチレングリコールジェ チルエーテル、 エチレングリコールジブチルエーテル等) ; 2価アルコール アルキルエーテル類 (例えば、 ジエチレングリコールモノメチルエーテル、 ジエチレングリコールモノェチルエーテル、 ジエチレングリコールモノプチ ルエーテル、 ジエチレングリコールジメチルエーテル、 ジエチレングリコー ルジェチルエーテル、 ジエチレングリコールブチルエーテル、 ジエチレング
リコールメチルェチルエーテル、 卜リエチレングリコールモノメチルエーテ ル、 トリエチレングリコールモノェチルエーテル、 プロピレングリコールモ ノメチルエーテル、 プロピレングリコールモノェチルエーテル、 プロピレン グリコールモノブチルエーテル、 プロピレンダリコールイソプロピルエーテ ル、 ジプロピレングリコールメチルエーテル、 ジプロピレングリコールェチ ルエーテル、 ジプロピレングリコールブチルエーテル等) ; 2価アルコール エーテルエステル (例えば、 エチレングリコールモノメチルエーテルァセテ 一卜、 エチレングリコールモノェチルエーテルアセテート、 エチレングリコ ールモノブチルエーテルァセテ一卜、 エチレングリコールモノフエニルエー テルアセテート、 エチレングリコールジアジべ一卜、 エチレングリコールジ サクシネート、 ジエチレングリコールモノェチルエーテルアセテート、 ジェ チレングリコールモノブチルエーテルァセテ一卜、 プロピレングリコールモ ノメチルエーテルァセテ一卜、 プロピレンダリコールモノェチルエーテルァ セテート、 プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、 プロピ レングリコールモノフエニルエーテルアセテート等) ; グリセリンモノアル キルエーテル (例えば、 キミルアルコール、 セラキルアルコール、 バチルァ ルコール等) ;糖アルコール (例えば、 ソルビトール、 マルチトール、 マル 卜トリオース、 マンニ I ^一ル、 ショ糖、 エリ トリ I ^一ル、 グルコース、 フル クトース、 デンプン分解糖、 マルトース、 キシリ トース、 デンプン分解糖還 元アルコール等) ; グリソリツド;テトラハイドロフルフリルアルコール; P O E—テトラハイドロフルフリルアルコール; P O P—ブチルエーテル; P O P ■ P O E—ブチルエーテル; トリポリォキシプロピレングリセリンェ 一テル; P O P—グリセリンエーテル; P O P—グリセリンエーテルリン酸
; P O P ■ P O E—ペンタンエリスリ I ^一ルエーテル、 ポリグリセリン等が 挙げられる。
単糖としては、 例えば、 三炭糖 (例えば、 D—グリセリルアルデヒド、 ジ ヒドロキシアセトン等) ; 四炭糖 (例えば、 D—エリ 卜ロース、 D—エリ 卜 ルロース、 D—トレオース、 エリスリ トール等) ;五炭糖 (例えば、 L—ァ
ラビノース、 D—キシロース、 L—リキソース、 D—ァラビノース、 D—リ ポース、 D—リブロース、 D—キシルロース、 L—キシルロース等) ;六炭 糖 (例えば、 D—グルコース、 D—タロース、 D—ブシコース、 D—ガラク I ^一ス、 D—フルク! ^一ス、 L—ガラク I ^一ス、 L—マンノース、 D—タガ トース等) ;七炭糖 (例えば、 アルドヘプトース、 ヘプロース等) ;八炭糖 (例えば、 ォクッロース等) ;デォキシ糖 (例えば、 2—デォキシ一 D—リ ポース、 6—デォキシ一 L—ガラクトース、 6—デォキシ一L—マンノース 等) ; ァミノ糖 (例えば、 D—ダルコサミン、 D—ガラクトサミン、 シアル 酸、 アミノウロン酸、 ムラミン酸等) ; ゥロン酸 (例えば、 D _ダルクロン 酸、 D—マンヌロン酸、 L—グルロン酸、 D—ガラクッロン酸、 L—ィズロ ン酸等) 等が挙げられる。
[0076] オリゴ糖としては、 例えば、 ショ糖、 ゥンベリフエロース、 ラクトース、 プランテオース、 イソリクノース類、 ひ, ひ一トレハロース、 ラフイノース 、 リクノース類、 ゥンビリシン、 スタキオースベルバスコース類等が挙げら れる。
[0077] 多糖としては、 例えば、 セルロース、 クィンスシード、 コンドロイチン硫 酸、 デンプン、 ガラクタン、 デルマタン硫酸、 グリコーゲン、 アラビアガム 、 へパラン硫酸、 ヒアルロン酸、 トラガントガム、 ケラタン硫酸、 コンドロ ィチン、 キサンタンガム、 ムコィチン硫酸、 グァガム、 デキストラン、 ケラ 卜硫酸、 ローカストビンガム、 サクシノグルカン、 カロニン酸等が挙げられ る。
[0078] アミノ酸としては、 例えば、 中性アミノ酸 (例えば、 スレオニン、 システ イン等) ;塩基性アミノ酸 (例えば、 ヒドロキシリジン等) 等が挙げられる 。 また、 アミノ酸誘導体として、 例えば、 ァシルサルコシンナトリウム (ラ ゥロイルサルコシンナトリウム) 、 ァシルグルタミン酸塩、 アシル^—ァラ ニンナトリウム、 ダルタチオン、 ピロリ ドンカルボン酸等が挙げられる。
[0079] 有機ァミンとしては、 例えば、 モノエタノールァミン、 ジエタノールアミ ン、 トリエタノールァミン、 モルホリン、 トリイソプロパノールァミン、 2
—ァミノ一 2—メチル一 1, 3—プロパンジオール、 2—ァミノ一 2—メチ ル一 1—プロパノール等が挙げられる。
[0080] 高分子ェマルジヨンとしては、 例えば、 アクリル樹脂ェマルジヨン、 ポリ アクリル酸ェチルェマルジヨン、 アクリルレジン液、 ポリアクリルアルキル エステルエマルジヨン、 ポリ酢酸ビニル樹脂ェマルジヨン、 天然ゴムラテツ クス等が挙げられる。
[0081 ] p H調製剤としては、 例えば、 乳酸一乳酸ナトリウム、 クェン酸一クェン 酸ナ卜リゥム、 コハク酸—コハク酸ナ卜リゥム等の緩衝剤等が挙げられる。
[0082] ビタミンとしては、 例えば、 ビタミン A、 B 1、 B 2、 B 6、 C、 Eおよ びその誘導体、 パントテン酸およびその誘導体、 ビォチン等が挙げられる。
[0083] 酸化防止剤としては、 例えば、 トコフエロール類、 ジブチルヒドロキシト ルェン、 プチルヒドロキシァニソール、 没食子酸エステル類等が挙げられる
[0084] 酸化防止助剤としては、 例えば、 リン酸、 クェン酸、 ァスコルビン酸、 マ レイン酸、 マロン酸、 コハク酸、 フマル酸、 ケフアリン、 へキサメタフォス フェイト、 フィチン酸、 エチレンジァミン四酢酸等が挙げられる。
[0085] その他の配合可能成分としては、 例えば、 防腐剤 (メチルパラベン、 ェチ ルパラベン、 ブチルパラベン、 フエノキシエタノール等) ;消炎剤 (例えば 、 グリチルリチン酸誘導体、 グリチルレチン酸誘導体、 サリチル酸誘導体、 ヒノキチオール、 酸化亜鉛、 アラントイン等) ;美白剤 (例えば、 ユキノシ タ抽出物、 アルブチン等) ;各種抽出物 (例えば、 ォゥパク、 ォゥレン、 シ コン、 シャクャク、 センプリ、 パーチ、 セージ、 ビヮ、 ニンジン、 アロエ、 ゼニァオイ、 アイリス、 ブドウ、 ョクイニン、 へチマ、 ユリ、 サフラン、 セ ンキユウ、 ショウキユウ、 オトギリソゥ、 オノニス、 ニンニク、 トウガラシ 、 チンピ、 トウキ、 海藻等) 、 賦活剤 (例えば、 ローヤルゼリー、 感光素、 コレステロール誘導体等) ;血行促進剤 (例えば、 ニコチン酸べンジルエス テル、 ニコチン酸 ^—ブトキシェチルエステル、 カブサイシン、 ジンゲロン 、 カンタリスチンキ、 ィクタモール、 タンニン酸、 ひ一ポルネオール、 ニコ
チン酸トコフエロール、 イノシトールへキサニコチネート、 シクランデレー 卜、 シンナリジン、 トラゾリン、 アセチルコリン、 ベラパミル、 セファラン チン、 ーオリザノール等) ;抗脂漏剤 (例えば、 硫黄、 チアントール等) ;抗炎症剤 (例えば、 トラネキサム酸、 チォタウリン、 ヒポタウリン等) 等 が挙げられる。
[0086] 本発明の皮膚化粧料の製品形態は任意であり、 化粧水、 乳液、 クリーム、 パック等の皮膚化粧料として好ましく用いることができる。
[0087] 以下、 実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、 本発明はこれ らの実施例に限定されるものではない。 実施例における配合量は特に断りの ない限り質量% (質量百分率) である。
まず、 本発明に用いるミクロゲルの合成例を説明する。 合成例で得られる ミクロゲルは本発明に用いる増粘剤である。
[0088] 合成例 1
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 4 0 gと 2 _アクリルアミド 2—メ チルプロパンスルホン酸 (S i g m a製) 9 gを 2 5 0 gのイオン交換水に 溶解し水酸化ナ卜リゥムで p H = 7 . 0に調節する。 還流装置を備えた 1 0 0 O m I三つ口フラスコに、 n—へキサン 2 5 0 gとポリオキシエチレン ( 3 ) ォレイルエーテル (エマレックス 5 0 3、 日本エマルシヨン製) 8 . 2 gおよびポリオキシエチレン (6 ) ォレイルエーテル (エマレックス 5 0 6 、 日本エマルシヨン製) 1 6 . 4 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 この三つ 口フラスコにモノマ一水溶液を添加して N 2雰囲気下で攪拌しながらオイルバ スで 6 5 °C〜7 0 °Cに加熱する。 系の温度が 6 5 °C〜7 0 °Cに達したところ で系が半透明なマイク口エマルション状態になつていることを確認した後、 過硫酸アンモニゥム 2 gを重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 6 5〜 7 0 °Cに 3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。 重合終 了後ミクロゲル懸濁液にァセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引き続き アセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿物
は濾過後減圧乾燥し、 白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0089] 合成例 2
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 35 gと 2_アクリルアミド 2—メ チルプロパンスルホン酸 (S i gma製) 1 7. 5 gを 260 gのイオン交 換水に溶解し水酸化ナ卜リゥムで p H = 7. 0に調節する。 還流装置を備え た 1 00 Om I三つ口フラスコに、 n—へキサン 260 gとポリオキシェチ レン (3) ォレイルエーテル (エマレックス 503、 日本エマルシヨン製)
8. 7 gおよびポリオキシエチレン (6) ォレイルエーテル (エマレックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 7. 6 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 こ の三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加して N 2雰囲気下で攪拌しながらォ ィルバスで 65°C〜70°Cに加熱する。 系の温度が 65°C〜70°Cに達した ところで系が半透明なマイク口エマルション状態になつていることを確認し た後、 過硫酸アンモニゥム 2 gを重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65〜 70°Cに 3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。 重合終了後ミクロゲル懸濁液にァセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引 き続きァセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿物は濾過後減圧乾燥し、 白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0090] 合成例 3
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 30 gと 2_アクリルアミド 2—メ チルプロパンスルホン酸 (S i gma製) 26. 7 gを 280 gのイオン交 換水に溶解し水酸化ナ卜リゥムで p H = 7. 0に調節する。 還流装置を備え た 1 00 Om I三つ口フラスコに、 n—へキサン 280 gとポリオキシェチ レン (3) ォレイルエーテル (エマレックス 503、 日本エマルシヨン製)
9. 4 gおよびポリオキシエチレン (6) ォレイルエーテル (エマレックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 9 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 この三 つ口フラスコにモノマ一水溶液を添加して N 2雰囲気下で攪拌しながらオイル バスで 65°C〜70°Cに加熱する。 系の温度が 65°C〜70°Cに達したとこ ろで系が半透明なマイクロエマルシヨン状態になっていることを確認した後
、 過硫酸アンモニゥム 2 gを重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65 〜70°Cに 3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生成する。 重合 終了後ミクロゲル懸濁液にァセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引き続 きアセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿 物は濾過後減圧乾燥し、 白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0091] 合成例 4
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 35 gと 2_アクリルアミド 2—メ チルプロパンスルホン酸 (S i gma製) 1 7. 5 gおよびメチレンビスァ クリルアミド 7 m gを 260 gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウムで P H = 7. 0に調節する。 還流装置を備えた 1 000m l三つ口フラスコに 、 n—へキサン 260 gとポリオキシエチレン (3) ォレイルエーテル (ェ マレックス 503、 日本エマルシヨン製) 8. 7 gおよびェポリオキシェチ レン (6) ォレイルエーテル (エマレックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 7. 6 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 この三つ口フラスコにモノマー水 溶液を添加して N2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで 65°C〜 70°Cに加 熱する。 系の温度が 65°C〜70°Cに達したところで系が半透明なマイクロ エマルシヨン状態になっていることを確認した後、 過硫酸アンモニゥム 2 g を重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65〜 70°Cに 3時間攪拌しな がら維持することでミクロゲルが生成する。 重合終了後ミクロゲル懸濁液に ァセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引き続きァセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿物は濾過後減圧乾燥し、 白 色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0092] 合成例 5
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 35 gと 2_アクリルアミド 2—メ チルプロパンスルホン酸 (S i gma製) 1 7. 5 gおよびメチレンビスァ クリルアミド 7 Omgを 260 gのイオン交換水に溶解し水酸化ナトリウム で p H = 7. 0に調節する。 還流装置を備えた 1 000m l三つ口フラスコ に、 n—へキサン 260 gとポリオキシエチレン (3) ォレイルエーテル (
エマレックス 503、 日本エマルシヨン製) 8. 7 gおよびポリオキシェチ レン (6) ォレイルエーテル (エマレックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 7. 6 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 この三つ口フラスコにモノマー水 溶液を添加して N2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで 65°C〜 70°Cに加 熱する。 系の温度が 65°C〜70°Cに達したところで系が半透明なマイクロ エマルシヨン状態になっていることを確認した後、 過硫酸アンモニゥム 2 g を重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65〜 70°Cに 3時間攪拌しな がら維持することでミクロゲルが生成する。 重合終了後ミクロゲル懸濁液に ァセトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引き続きァセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿物は濾過後減圧乾燥し、 白 色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0093] 合成例 6
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 35 gと N, N—ジメチルアミノブ 口ピルアクリルアミドメチルクロライド (興人製) 1 7. 5 gを 260 gの イオン交換水に溶解する。 還流装置を備えた 1 OOOm l三つ口フラスコに 、 n—へキサン 260 gとポリオキシエチレン (3) ォレイルエーテル (ェ マレックス 503、 日本エマルシヨン製) 8. 7 gおよびポリオキシェチレ ン (6) ォレイルエーテル (エマレックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 7. 6 gを入れ混合溶解し N 2置換する。 この三つ口フラスコにモノマー水溶 液を添加して N2雰囲気下で攪拌しながらオイルバスで 65°C〜 70°Cに加熱 する。 系の温度が 65°C〜70°Cに達したところで系が半透明なマイクロエ マルシヨン状態になっていることを確認した後、 過硫酸アンモニゥム 2 gを 重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65〜 70°Cに 3時間攪拌しなが ら維持することでミクロゲルが生成する。 重合終了後ミクロゲル懸濁液にァ セトンを加えてミクロゲルを沈殿させ、 引き続きアセトンで 3回洗浄し、 残 存モノマーおよび界面活性剤を除去する。 沈殿物は濾過後減圧乾燥し、 白色 粉末状のミクロゲル乾燥物を得る。
[0094] 合成例 7
ジメチルアクリルアミド (興人製) を 35 gと N, N—ジメチルアミノブ 口ピルアクリルアミドメチルクロライド (興人製) 1 7. 5 gおよびメチレ ンビスァクリルアミド 7mgを 260 gのイオン交換水に溶解する。 還流装 置を備えた 1 000m l三つ口フラスコに、 n—へキサン 260 gとポリオ キシエチレン (3) ォレイルエーテル (エマレックス 503、 日本エマルシ ヨン製) 8. 7 gおよびポリオキシエチレン (6) ォレイルエーテル (エマ レックス 506、 日本エマルシヨン製) 1 7. 6 gを入れ混合溶解し N 2置換 する。 この三つ口フラスコにモノマー水溶液を添加して N2雰囲気下で攪拌し ながらオイルバスで 65°C〜70°Cに加熱する。 系の温度が 65°C〜70°C に達したところで系が半透明なマイクロエマルション状態になつていること を確認した後、 過硫酸アンモニゥム 2 gを重合系に添加し重合を開始する。 重合系を 65〜 70°Cに 3時間攪拌しながら維持することでミクロゲルが生 成する。 重合終了後ミクロゲル懸濁液にァセトンを加えてミクロゲルを沈殿 させ、 引き続きアセトンで 3回洗浄し、 残存モノマーおよび界面活性剤を除 去する。 沈殿物は濾過後減圧乾燥し、 白色粉末状のミクロゲル乾燥物を得る
[0095] 本発明の皮膚化粧料は、 乳化ファンデーションや日焼け止めェマルジヨン 等の水中油型の乳液状製品や、 スキンクリーム等の水中油型のクリーム状の 製品がある。 これらの製品は、 前記した必須成分及び皮膚化粧料に通常配合 される常法により製造することができる。 以下に詳述する。
[0096] 「実施例 1〜 1 0及び比較例 1〜 1 0」
表 1に示す処方で、 水中油型のスキンクリームを常法により製造した。 得 られたスキンクリーム (試料) について、 下記試験方法により、 安定性及び 使用性 (肌へののび、 瑞々しさ、 浸透感、 ベたつき) を評価した。
[0097] 「安定性試験」
試料を 50°C、 1ヶ月間放置後の外観を目視にて観察した。 下記評価基準 により判定した。
(評価基準)
〇:分離が全くみられなかった
△:分離がほとんどみられなかった
X :分離が生じた
[0098] 「評価 ( 1 ) :肌へのなじみ」
使用中の肌へのなじみを専門パネラー 1 0名により実使用試験を実施した 。 評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー 8名以上が使用中の肌の肌へのなじみがあると認めた。 〇:専門パネラー 6名以上 8名未満が使用中の肌へのなじみがあると認めた
△:専門パネラー 3名以上 6名未満が使用中の肌へのなじみがあると認めた
X :専門パネラー 3名未満が使用中の肌へのなじみがあると認めた。
[0099] 「評価 (2 ) :瑞々しさ」
使用中の瑞々しさを専門パネラー 1 0名により実使用試験を実施した。 評 価基準は以下の通リである。
◎:専門パネラー 8名以上が使用中、 瑞々しさがあると認めた。
〇:専門パネラー 6名以上 8名未満が使用中、 瑞々しさがあると認めた。 △:専門パネラー 3名以上 6名未満が使用中、 瑞々しさがあると認めた。
X :専門パネラー 3名未満が使用中、 瑞々しさがあると認めた。
[0100] 「評価 (3 ) :肌への浸透感」
使用中の肌への浸透感を専門パネラー 1 0名により実使用試験を実施した 。 評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー 8名以上が使用中肌へ浸透感があると認めた。
〇:専門パネラー 6名以上 8名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。 △:専門パネラー 3名以上 6名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
X :専門パネラー 3名未満が使用中肌への浸透感があると認めた。
[0101] 「評価 (4 ) :肌へのベたつきのなさ」
使用中及び使用後の肌へのベたつきのなさを専門パネラー 1 0名により実
使用試験を実施した。 評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー 8名以上が使用中及び使用後肌へのベたつきがないと認め
〇:専門パネラー 6名以上 8名未満が使用中及び使用後肌へのベたつきがな いと認めた。
△:専門パネラー 3名以上 6名未満が使用中及び使用後肌へのベたつきがな いと認めた。
X :専門パネラー 3名未満が使用中及び使用後肌へのベたつきがないと認め
[0102] 「評価 (5 ) :肌のしっとりさ」
使用後 1時間後の肌へしっとりさを専門パネラー 1 0名によリ実使用試験 を実施した。 評価基準は以下の通りである。
◎:専門パネラー 8名以上が使用中及び使用後肌のしっとりさがあると認め 〇:専門パネラー 6名以上 8名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた △:専門パネラー 3名以上 6名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた X :専門パネラー 3名未満が使用後肌のしっとりさがあると認めた。
[0103]
[表 1]
(* 1 ) 商品名 : Synthalen K, 3V Group社製 (* 2) 商品名 : Pemulen TR-1, Noveon Inc社製
(* 3) 商品名 : ARISTOFLEX AVC, CLARIANT社製
(* 4) 商品名 : SIMULGEL EG, SEP I C社製
(* 5) 商品名 : Kertrol CG, CP Kelco社製
( * 6) 商品名 : Natrosol Hydroxyethy I ce 11 u I ose, Hercules Incoporated 社製
(* 7) 商品名 : SEP I GEL 305, SEPIC社製
(* 8) 商品名 : N I KKOL MGS-ASEV, 日光ケミカルズ社製
(* 9) 商品名 : N I KKOL MYS-40V, 日光ケミカルズ社製
(* 1 0) 商品名 : NIKKOL SS-30V, 日光ケミカルズ社製
(* 1 1 ) 商品名 : ^—ァラニル一L—ヒスチジン, Symrise社製
[表 2]
(* 1 ) 商品名 : Synthalen K, 3V Group社製 (* 2) 商品名 : Pemulen TR-1, Noveon Inc社製
(* 3) 商品名 : ARISTOFLEX AVC, CLARIANT社製
(* 4) 商品名 : SIMULGEL EG, SEP I C社製
(* 5) 商品名 : Kertrol CG, CP Kelco社製
( * 6) 商品名 : Natrosol Hydroxyethy I ce 11 u I ose, Hercules Incoporated 社製
(* 7) 商品名 : SEP I GEL 305, SEPIC社製
(* 8) 商品名 : N I KKOL MGS-ASEV, 日光ケミカルズ社製
(* 9) 商品名 : N I KKOL MYS-40V, 日光ケミカルズ社製
(* 1 0) 商品名 : NIKKOL SS-30V, 日光ケミカルズ社製
(* 1 1 ) 商品名 : ^—ァラニル一L—ヒスチジン, Symrise社製
[0104] 表 1、 2の結果から、 本発明の皮膚化粧料 (スキンクリーム) は、 安定性 に優れ、 かつ肌へののびがよく、 瑞々しさ、 肌への浸透感、 しっとリ感にも 優れる皮膚化粧料であることが分かる。
すなわち、 皮膚損傷 ZUV誘導免疫抑制、 抗しわ、 不全角化抑制、 毛穴縮 小に効果のある薬剤として知られている塩基性の )8—ァラニル _L—ヒスチ ジン及び Zまたはその塩を配合し、 特定の増粘剤と無機酸及び Z又は有機酸 類とを組み合わせることにより、 皮膚化粧料として好ましい p Hに調整でき
、 使用感の良好な皮膚化粧料が提供される。
[0105] 以下に、 本発明のその他の実施例を挙げる。
実施例 1 1. スキンクリーム
A. 油相
(配合成分) (質量%) ステアリン酸 1. 0 ステアリルアルコール 0. 5 ベへニルアルコール 0. 2 モノステアリン酸グリセリル 2. 0
(商品名 : EMALEX GMS-F, 日本ェマルジヨン (株) 社製)
ビタミン Eアセテート 0. 5
ビタミン Aパルミテー卜
ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 5. 0 ネオペンタン酸イソステアリル 5. 0 マカデミアナッツ油 1. 0 茶実油 1. 0 香料 0. 4 フエノキシエタノール 適 量
B. 水相
合成例 1のミクロゲル 0. 6 グリセリン 4. 0
1, 2 _ペンタンジオール 3. 0 ヒアルロン酸ナトリウム 0. 1
)8—ァラニル一L—ヒスチジン 1. 0
(商品名 : Or i peptide CNS, Orient Stars LLC社製)
ァスコルビン酸リン酸マグネシウム 0. 1 クェン酸 0. 2 ェデト酸三ナトリウム 0. 05 精製水 残 余
(製法及び評価)
Aの油相部と Bの水相部をそれぞれ 70°Cに加熱し、 完全溶解した。 A相 を B相に加えて、 乳化機で乳化した。 乳化物を熱交換機により冷却して p H 6. 9のスキンクリームを得た。 得られるスキンクリームの使用感は肌への のびが良く、 瑞々しさ、 肌への浸透感があり、 ベたつきがないものであった 実施例 1 2. ボディークリーム
A. 油相
(配合成分)
セタノール 3. 0
ヮセリン
イソプロピルミリステー卜
スクヮラン
モノステアリン酸グリセリル (自己乳化型)
(商品名 : NIKKOL MGS-BSEV, 日光ケミカルズ (株) 社製)
POE (20) ソルビタンモノステアレート
ジネオペンタン酸トリエチレングリコール
ジネオペンタン酸ジプロピレンダリコール
ビタミン Eニコチネート
香料
艟一トコフエロール
フエノキシエタノール
B. 水相
合成例 3のミクロゲル
1, 3—ブチレングリコール
グリセリン
β—ァラニル _L—ヒスチジン
(商品名 : Dragosine 2/060700, Symrise社製)
ジプロピレングリコール
ピロリ ドンカルボン酸ナ卜リゥム
ェデト酸ニナトリウム
クェン酸
精製水
(製法及び評価)
実施例 1 1に準じて、 P H6. 7のボディークリームを得た。 得られるポ ディークリームの使用感は肌へののびが良く、 瑞々しさ、 肌への浸透感がぁ リ、 ベたつきがないものであった。
実施例 1 3. サンスクリーン乳液
A. 油相
(配合成分)
ベへニルアルコール 0. 5 揮発性環状シリコーン 1 0 0 ォクトクリレン 2 0 tert-プチルメ トキシベンゾィルメタン 2 0 ジネオペンタン酸トリプロピレンダリコール 5 0 メ トキシ桂皮酸ェチルへキシル 3 0 ビスェチルへキシルォキシフエノールメ トキシフエ二ル卜リアジン
0. 5 香料 適 量
B. 水相
精製水 残 余 合成例 4のミクロゲル 0. 3 ジプロピレングリコール 7. 0 デカルボキシカルノシン HC I 1. 5
(商品名 : Carcinine(2HCL), Exsymol社製)
N—ステアロィルメチルタウリンナトリウム 2. 0
(商品名 : NIKKOL SMT, 日光ケミカルズ (株) 社製)
乳酸 0. 1 5
(製法及び評価)
油相部と水相部をそれぞれ混合溶解させた。 油相部は二酸化チタンの分散 を十分に行い、 水相部に加え、 ホモジナイザーを用いて乳化した。 p H7. 2にて得られるサンスクリーン乳液の使用感は、 肌へののびが良く、 瑞々し さ、 肌への浸透感があり、 ベたつきがないものであった。
実施例 1 4. 乳液
A. 油相
(配合成分) (質量%)
スクヮラン 5. 0 ォレイルォレート 3. 0 ワセリン 2. 0 ソルビタンセスキォレイン酸エステル 0. 8
POE (20) ベへニルエーテル 1. 2 (商品名 : NIKKOL BB-20, 日光ケミカルズ (株) 社製)
ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 2. 0 ジネオペンタン酸イソデシル 2. 0 ネオペンタン酸ォクチルドデシル 2. 0 月見草油 0. 5 香料 0. 2 フエノキシエタノール 0. 2 B. 水相
1, 3—ブチレングリコール 4. 5 エタノール 3. 0 合成例 5のミクロゲル 0. 3
)8—ァラニル _ L—ヒスチジン 2. 0
(商品名 : Dragosine 2/060700, Symrise社製)
クェン酸 0. 3 ェデト酸 3ナトリウム 0. 05 精製水 残 余
(製法及び評価)
油相部と水相部をそれぞれ混合溶解させた。 油相部に水相部を加え、 ホモ ジナイザーを用いて乳化して、 pH7. 1の乳液を得た。 得られた乳液の使 用感は、 肌へののびが良く、 瑞々しさ、 肌への浸透感があり、 ベたつきがな いものであった。
産業上の利用可能性
本発明によれば、 皮膚損傷 ZUV誘導免疫抑制、 抗しわ、 不全角化抑制、
毛穴縮小に効果のある薬剤として知られている塩基性の )8—ァラニル _ L _ ヒスチジン及び Zまたはその塩を配合し、 特定の増粘剤と無機酸及び Z又は 有機酸類とを組み合わせることにより、 皮膚化粧料として好ましい p Hに調 整でき、 使用感の良好な皮膚化粧料が提供される。