WO2007026815A1

WO2007026815A1 - 電子内視鏡

Info

Publication number: WO2007026815A1
Application number: PCT/JP2006/317203
Authority: WO
Inventors: Kazuyoshi Akiba
Original assignee: Olympus Medical Systems Corp.
Priority date: 2005-09-02
Filing date: 2006-08-31
Publication date: 2007-03-08
Also published as: EP1920708A4; US20090253955A1; JP2007068563A; US8821381B2; CN200957078Y; CN1923130A; JP5042481B2; EP1920708A1; CN100457019C

Abstract

　本発明は、電子内視鏡の撮像装置を、異なる仕様を有する撮像装置により容易に交換することが可能な電子内視鏡を提供する。本発明の電子内視鏡は、電子内視鏡の挿入部の先端部を、前記先端部に設けられ、撮像装置を収容するための収容部である撮像装置取付孔を備えた先端部材と、前記撮像装置と前記撮像装置取付孔との間に設けられ、前記撮像装置を前記撮像装置取付孔の内部に固定するための調整部材である外形調整部材とを具備する構成としたものである。

Description

明細書

電子内視鏡

技術分野

[0001] 本発明は電子内視鏡に関し、挿入部先端に撮像装置が設けられた電子内視鏡に関する。

背景技術

[0002] 一般に電子内視鏡は、挿入部の先端部に観察対象を撮像するための CCD等の固体撮像素子を備えてなり、固体撮像素子カゝら出力される画像信号を外部装置であるモニタ等に出力することで、観察像として表示するものである。

[0003] 例えば特開 2000— 14635号公報に開示の内視鏡では、挿入部の先端部において、固体撮像素子の後方に、固体撮像素子を駆動するための回路基板と、固体撮像素子で撮像した画像信号を伝送するための信号ケーブル (信号線)の先端とが接続されている。固体撮像素子と回路基板と信号ケーブルの先端とは、これらを固定するための枠体であるシールド枠の内部に配設される。また、このシールド枠の前方には、固体撮像素子の受光面に被写体の光学像を結像するための、対物レンズを有する対物光学系ユニットが配設される。固体撮像素子、回路基板、信号ケーブル、シールド枠及び対物光学系ユニットを合わせたものを、以下便宜的に撮像装置と称する。

[0004] 撮像装置は、挿入部の先端部を形成する先端部本体に設けられた段付き貫通孔に、後方力も嵌入され取り付けられる。また、対物光学系ユニットの外周面には、 V字形状の固定溝が形成されている。一方、先端部本体の、固定溝に対向する箇所には固定ネジが配設されている。この固定ネジを対物光学系ユニットの径方向にねじ込み、固定溝に当接させることで、先端部本体と、対物光学系ユニットを含む撮像装置とが固定される。

[0005] 特開 2000— 14635号公報に開示されている技術によれば、先端部本体に設けられた段付き貫通孔は、撮像装置の外形に合わせた形状を有する。このため、撮像装置と先端部本体との組み合わせは 1対 1の対応のみに限定されてしまう。この構成の電子内視鏡では、撮像装置を、例えば画素数の異なる撮像素子や、視野角の異なるレンズ系を備えた、外形の異なる撮像装置に置き換えることが不可能である。つまり、内視鏡の使用者は、異なる仕様の撮像装置、例えば固体撮像素子及び対物光学系ユニットの少なくとも一方を変更したことによって元々使用していた撮像装置よりも外形寸法が小さくなる撮像装置、を備えた電子内視鏡を使用する場合には、異なる仕様の電子内視鏡を別途購入しなければならな力つた。

[0006] 本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、電子内視鏡の撮像装置を、異なる仕様を有する撮像装置により容易に交換することが可能な電子内視鏡を提供することを目的とする。

発明の開示

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の一の態様における電子内視鏡は、電子内視鏡の挿入部の先端部に設けられ、撮像装置を収容するための収容部が形成された先端部材と、該先端部材の前記収容部と前記撮像装置との間に設けられ、前記撮像装置を保持するとともに前記収容部内に固定される調整部材とを有することを特徴とする。

[0008] 本発明の別の態様における電子内視鏡の撮像装置は、被写体からの光を結像するための対物レンズユニットと、該対物レンズユニットの結像位置に配設される固体撮像素子を有する撮像素子ユニットとを有し、前記調整部材は、前記収容部内において、前記対物レンズユニットと前記撮像素子ユニットの少なくとも一方を保持することを特徴とする。

[0009] 本発明の更に別の態様における電子内視鏡の前記撮像装置は、前記撮像素子の回路基板に電気的に接続された信号線を有し、該信号線を前記収容部に対して位置決めする信号線位置決め部材を有することを特徴とする。

[0010] 本発明の更に別の態様における電子内視鏡の前記調整部材は、複数の部材からなることを特徴とする。

[0011] 本発明の更に別の態様における内視鏡は、内視鏡に設けられ、被検体の画像を取得するための撮像装置を収容するための収容部が形成された撮像装置収容部材と、該撮像装置収容部材の前記収容部と前記撮像装置との間に設けられ、前記撮像装置を保持するとともに前記収容部内に固定される調整部材とを有することを特徴とする。

図面の簡単な説明

[0012] [図 1]電子内視鏡の全体構成図である。

[図 2]電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大図である。

[図 3]本発明の実施の形態における電子内視鏡の先端の構成を示す部分断面図である。

[図 4]本発明の第 1の実施の形態に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。

[図 5]図 4における V— V断面を示す断面図である。

[図 6]本発明の第 1の実施の形態の変形例に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。

[図 7]本発明の第 2の実施の形態に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。

[図 8]図 7における VIII— VIII断面を示す断面図である。

[図 9]本発明の第 2の実施の形態の変形例に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。

[図 10]図 9における X—X断面を示す断面図である。

[図 11]信号線の延出位置の規制方法を説明する断面図である。

[図 12]図 11における XII— XII断面を示す断面図である。

[図 13]信号線の延出位置を規制した撮像装置を取り付けた場合の先端部の断面図である。

[図 14]図 13の XIV— XIV断面について、内蔵物の配置を説明する説明図である。発明を実施するための最良の形態

[0013] (第 1の実施の形態）

以下、図面を参照して本発明の第 1の実施の形態を説明する。図 1は電子内視鏡の全体構成図である。図 2は電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大図である。図 3は本発明の実施の形態における電子内視鏡の先端の構成を示す部分断面図である。図 4は本発明の第 1の実施の形態に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。図 5は、図 4における V— V断面を示す断面図である。図 6は本発明の第 1の実施の形態の変形例に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。

[0014] 図 1に示す、実施の形態に係る電子内視鏡（内視鏡) 51は術者が把持して操作を行う操作部 53と、この操作部 53の先端側に形成され、体腔内に導入される細長の挿入部 52と、操作部 53の側部から延出されたユニバーサルコード 54とを有して構成される。

[0015] 挿入部 52は、その先端に設けられた硬質の先端部 60と、この先端部 60の基端側に設けられた湾曲自在の湾曲部 61と、さらにこの湾曲部 61の基端側に設けられた長尺で可撓性を有する可撓管部 62とを有して構成される。術者は、操作部 53に設けられた湾曲操作レバー 63を操作することによって、湾曲部 61を湾曲させることが可能である。

[0016] 図 2に示すように、先端部 60の先端面には、被写体を撮像するための撮像装置 17 の観察窓 73と、被写体を照明するための照明光を出射するライトガイドの 2つの照明窓 71aと、処置具を揷通するための鉗子チャンネル 72の開口部とが配置されている。さらに、先端部 60の先端面には、観察窓 73の表面を洗浄するための送気送水ノズル 74が配設されている。

[0017] 撮像装置 17は、図 4に示すように、被写体像を結像するための対物レンズユニット 15と、対物レンズユニット 15の後方の結像位置に配設される固体撮像素子としての CCD6を内蔵した撮像素子ユニット 16とを有して構成されている。なお、 CCDに替えて CMOSあるいは他の周知のイメージセンサを用いてもよ!、。

[0018] 電子内視鏡 51は、ユニバーサルコード 54の基端に設けられたコネクタ部 55を介して、図示しない外部の光源装置及びビデオプロセッサに接続される。光源装置により発生した照明光が、ライトガイドの照明窓 71aより出射され、被写体を照明する。照明された被写体像は撮像装置 17によって撮像され、その撮像信号がビデオプロセッサへと送られる。撮像信号はビデオプロセッサにより処理され、ビデオプロセッサに接続された図示しなヽモニタ装置によって、内視鏡観察画像として表示される。

[0019] 図 3を参照して、電子内視鏡 51の先端部 60の構成について説明する。先端部 60には、撮像装置 17、ライトガイド及び鉗子チャンネル 72等の内蔵物を保持するための硬質な先端部材 31が設けられている。先端部材 31に形成された複数の貫通孔に、それぞれ撮像装置 17、ライトガイド及び鉗子チャンネル 72等の先端が挿入され、固定される。各貫通孔が、撮像装置 17、ライトガイド及び鉗子チャンネル 7 2等の収容部を構成する。また、先端部材 31の先端部は、先端カバー 32により被われている。

[0020] CCD6を内蔵した撮像装置 17は、外形調整部材 12の内部に収容され、固定される。外形調整部材 12は、撮像装置 17を保持するとともに撮像装置 17と先端部材 31 とのクリアランスを調整するために、収容部である撮像装置取付孔 22の内部に配設される調整部材である。外形調整部材 12は、先端部材 31に形成された撮像装置取付孔 22の内部に、基端方向から挿入され、固定される。

[0021] 図 4及び図 5を参照して、本実施の形態の電子内視鏡 51の撮像装置 17の構成、及び撮像装置 17の先端部材 31の内部への固定方法、についてさらに詳しく説明する。

撮像装置 17は、挿入部 52の先端部 60の中心軸に対して直交する平面における外周形状が、略円形、略四角形からなる部分を備えており、対物レンズユニット 15と、対物レンズユニット 15の基端に配設される撮像素子ユニット 16とから構成されている。対物レンズユニット 15は、被写体像を結像するための光学系である対物レンズ群 2を有して構成されている。撮像素子ユニット 16は、固体撮像素子である CCD6と、 C CD6に電気的に接続され CCD6を駆動するための電子部品が配置された回路基板 8と、この回路基板 8に電気的に接続され基端方向に延出する信号線 7とを有して構成されている。信号線 7は、ビデオプロセッサとの間の電力伝送、及び信号伝送に使用される。

[0022] 撮像装置 17の先端に配設された対物レンズユニット 15によって結像された被写体像は、対物レンズユニット 15の結像位置に配設された CCD6を有する撮像素子ュ- ット 16により撮像信号に変換される。撮像信号は、撮像素子ユニット 16の基端カも延出する信号線 7を介して、ビデオプロセッサへと出力される。

[0023] 対物レンズユニット 15は、筒状の外装部材である対物レンズ枠 1の軸方向に設けられた貫通孔内に、対物レンズ群 2、スぺーサ 3及び絞り 4が配置される構成を有する。対物レンズ群 2を構成するレンズ等の各光学素子は、各光学素子間にスぺーサ 3及び絞り 4が挿入されることによって、光学性能上必要な間隔を保って対物レンズ枠 1 内に配置される。対物レンズ群 2、スぺーサ 3及び絞り 4は、貫通孔の両端に位置するレンズを、対物レンズ枠 1に接着剤により固定することによって、対物レンズ枠 1の貫通孔内に固定される。

[0024] 対物レンズ枠 1は略筒形状を有し、その外形は、軸方向に沿って並んだ外径の異なる 3つの円筒部によって構成される。対物レンズ枠 1の外形を構成する 3つの円筒部は、先端力 2番目の円筒部の外径が最も大きぐ次いで先端の円筒部、基端の円筒部の順に外径が小さくなる。このため、先端の円筒部の基端には段差部が形成される。この段差部を、後述する外形調整部材 12に形成された段付き貫通孔 19の突き当て部 CP 1に突き当てること〖こより、外形調整部材 12と対物レンズ枠 1との軸方向の位置が決められる。

[0025] また、対物レンズ枠 1の、先端から 2段目となる外径が最も大きな円筒部の外周面には、 V字状断面を持つ V溝 41が、環状に形成されている。後述する外形調整部材 12 には、段付き貫通孔 19内に対物レンズ枠 1が収容された状態で、対物レンズ枠 1の V 溝 41と対向する箇所に、ネジ孔が径方向に形成されている。このネジ孔に固定用ビスを螺合し、固定用ビスの先端を対物レンズ枠 1の V溝 41に当接させることで、対物レンズ枠 1は、外形調整部材 12の段付き貫通孔 19の内部に固定される。なお、使用する撮像装置によって V溝 41の軸方向の位置が異なる場合のために、外形調整部材 12には軸方向位置が異なる複数のネジ孔を形成してもよい。また、ネジ孔と固定用ビスを用いずに、接着により外形調整部材 12に対物レンズ枠 1を固定してもよい。

[0026] 対物レンズ枠 1は、基端の円筒部において、後述する撮像素子ユニット 16の保持枠 11に設けられた貫通孔内に嵌合される。

撮像素子ユニット 16の外周部は、保持枠 11と、保持枠 11の基端に嵌合される補強枠 9の 2つの略筒状の部材によって構成されている。補強枠 9の基端には信号線 7が保持されている。撮像素子ユニット 16の先端に配設される保持枠 11には貫通孔が形成されており、この貫通孔の先端側の内周面に、対物レンズユニット 15の基端側の外周面が嵌合される。また、この貫通孔の基端側の内周面には、カバーガラス 5の外周面が嵌合され、接着剤により固定される。 CCD6の受光面上には封止ガラスが UV硬化型接着剤により固定されており、この封止ガラスの先端側表面と、カバーガラス 5の基端側表面とを UV硬化型接着剤を用いて固定することにより、 CCD6が保持枠 11の内部に固定される。つまり、保持枠 11に形成された貫通孔により、対物レンズユニット 15と CCD6との位置出しがなされる。 CCD6を駆動するための電子部品が実装された回路基板 8が、その表面を撮像素子ユニット 16の中心軸に対して少し傾斜させた状態で、 CCD6の基端に配設されている。この回路基板 8は、リード線を介して CCD6と電気的に接続されている。 CCD6の補強のために、略筒形状の補強枠 9が、 CCD6と、 CCD6に接続された回路基板 8を覆うように配設されている。補強枠 9は、保持枠 11の基端側の外周面に嵌合されて固定される。また、信号線 7が、 C CD6に接続された回路基板 8に接続され、補強枠 9の基端方向へと延出している。保持枠 11と補強枠 9と信号線 7の先端部とは、耐性向上のために熱収縮チューブ 10 によって被覆されている。また、信号線 7の外周面は、信号線 7の保護のためにチューブによって被覆されている。

[0027] 対物レンズユニット 15の対物レンズ枠 1の基端部力撮像素子ユニット 16の保持枠 11の貫通孔の先端側から挿入され嵌合される。対物レンズユニット 15は、 CCD6の受光面に対して結像する位置となるように軸方向に移動することでピント調整された後に、撮像素子ユニット 16に接着剤によって固定される。これにより、撮像装置 17が形成される。

以上に説明した構成を有する撮像装置 17は、後述する外形調整部材 12に形成された段付き貫通孔 19内に、段付き貫通孔 19の基端方向から挿入され、固定される。

[0028] 調整部材としての外形調整部材 12は、挿入部 52の先端部 60の中心軸に対して直交する平面における外周形状が、略円形力もなる部分を備えている。また、外形調整部材 12は、中心軸方向に、撮像装置 17を挿入し固定するための段付き貫通孔 19が形成されている。段付き貫通孔 19は、段付き部を 3箇所有し、先端の内径が最も小さぐ基端の内径が最も大きい。すなわち、段付き貫通孔 19の内径は、先端側から基端側に向力つて段階的に大きくなつている。 [0029] 段付き貫通孔 19の最も先端側の段付き部の基端方向を向いた面を突き当て部 CP 1として、その突き当て部 CP1に、撮像装置 17の対物レンズ枠 1に設けられた段差部を突き当てることで、撮像装置 17と、外形調整部材 12との軸方向の位置が決められる。

[0030] また、撮像装置 17の対物レンズ枠 1の先端力も 2段目となる外径の円筒部と、段付き貫通孔 19の先端力も 2段目となる内径の孔部とを嵌合部として、撮像装置 17と、外形調整部材 12との軸に直行する方向、すなわち径方向の位置が決められる。

[0031] 段付き貫通孔 19と撮像装置 17の、互いの嵌合及び位置出しに寄与しない部分の寸法は、 2重嵌合及び 2重位置出しを避け、また耐性向上のため、適切なクリアランスを確保するように設定されて、る。

[0032] また、外形調整部材 12の外形は、軸方向に沿って並んだ外径の異なる 3つの円筒部を有する。外形調整部材 12の外形を構成する 3つの円筒部は、先端の円筒部の外径が最も小さぐ次いで 2番目の円筒部、基端の円筒部の順に外径が大きくなる構成を有する。このため、外形調整部材 12の外形には、 2ケ所の段差部が形成される。

[0033] 先端部材 31には、外形調整部材 12を挿入し固定するための、収容部である撮像装置取付孔 22が設けられている。撮像装置取付孔 22は、段付き部を 2箇所有し、先端の内径が最も小さぐ基端の内径が最も大きい。すなわち、撮像装置取付孔 22の内径は、先端側力も基端側に向力つて段階的に大きくなつている。撮像装置取付孔 22の最も先端側の段付き部の基端方向を向いた面を突き当て部 CP2として、突き当て部 CP2に外形調整部材 12に設けられた最も先端側の段差部を突き当てることで、外形調整部材 12と、先端部材 31との軸方向の位置が決められる。

[0034] また、外形調整部材 12の先端から 2段目となる外径の円筒部と、撮像装置取付孔 2 2の先端力 2段目となる内径の孔部を嵌合部として、外形調整部材 12と、先端部材 31との軸に直交する方向、すなわち径方向の位置が決められる。

[0035] ここで、撮像装置取付孔 22と外形調整部材 12の、互いの嵌合及び位置出しに寄与しない部分の寸法は、 2重嵌合及び 2重位置出しを避け、また耐性向上のため、適切なクリアランスを確保するように設定されて、る。

[0036] また、外形調整部材 12の、先端から 2段目となる外径の円筒部の外周面には、 V字状断面を持つ V溝 42が、環状に形成されている。また、先端部材 31には、先端部材 31の撮像装置取付孔 22の突き当て部 CP2に外形調整部材 12の段差部が突き当たるまで挿入された際に、この V溝 42と対向する箇所に、ネジ孔が、径方向に形成されている。このネジ孔に固定用ビスを螺合し、固定用ビスの先端を V溝 42に当接させることで、外形調整部材 12は、先端部材 31の撮像装置取付孔 22の内部に固定される。なお、使用する外形調整部材 12の形状によって V溝 41の軸方向の位置が異なる場合のために、先端部材 31には軸方向位置が異なる複数のネジ孔を形成してもよい。

[0037] 外形調整部材 12の先端面は、先端カバー 32と、外形調整部材 12との隙間を補修接着する際の作業性を考慮して、対物レンズ枠 1の先端面と略同一平面上の位置となることが望ましい。

また、外形調整部材 12の外周面には、水密確保用の Oリングを取り付けるための溝が設けられていてもよい。

[0038] 以上の構成により、先端部材 31に設けられた撮像装置取付孔 22の内部に、撮像装置取付孔 22の内周形状よりも小さな外周形状を有する撮像装置 17を、位置決めし固定することが可能となる。よって、従来、撮像装置取付孔の形状と、撮像装置の外形が合わず、撮像装置を異なる仕様の撮像装置に置き換えられな力た電子内視鏡において、撮像装置の置き換えを可能とすることができる。例えば、図 5 (b)及び図 5 (c)に示すように、先端部材 31b及び先端部材 31cにそれぞれ形成された撮像装置取付孔 22b及び 22cの内周形状が略四角形である場合、これらの撮像装置取付孔 22b及び 22cに嵌合可能な外周形状を有する外形調整部材 12b及び 12cを用いることで、撮像装置 17を位置決めし固定することができる。

[0039] なお、上述した第 1の実施の形態においては、段付き貫通孔 19と撮像装置 17の、互いの嵌合及び突き当てを行う箇所として、対物レンズ枠 1の先端力 2段目となる外径と、段付き貫通孔 19の突き当て部 CP1を用いているが、これらはそれぞれ別の箇所において嵌合、及び突き当てが行われてもよい。例えば、保持枠 11の外径部と、段付き貫通孔 19の先端力 2段目となる段差部をそれぞれ用いて、段付き貫通孔 19と撮像装置 17の嵌合及び突き当てを行う構成としてもよ!、。 [0040] また、撮像装置取付孔 22と外形調整部材 12の、互いの嵌合及び突き当てを行う箇所として、先端力 2段目となる径の円筒部と、最も先端に設けられた段差部を用いているが、これらはそれぞれ別の箇所において嵌合、及び突き当てが行われてもよい。例えば、先端から 3段目となる径の円筒部と、先端から 2段目となる段差部をそれぞれ用いて、撮像装置取付孔 22と外形調整部材 12の嵌合及び突き当てを行う構成としてちよい。

[0041] また、上述した第 1の実施の形態においては、外形調整部材 12は一つの部材で構成され、撮像装置 17の外周部全体を被うように設けられているが、この外形調整部材 12は軸方向に分割され、複数の部材によって同等の機能を果たすような構成としてもよい。

[0042] 例えば、図 6に示すように、対物レンズユニット 15の外周部と、撮像素子ユニット 16 の外周部をそれぞれ別の部材で被う構成としてもよい。ここでは、撮像装置 17の対物レンズユニット 15と、撮像素子ユニット 16の外周部には、それぞれ、対物レンズ枠外形調整部材 101と、撮像素子ユニット外形調整部材 102が固定される。

[0043] 撮像素子ユニット外形調整部材 102は、略筒形状をしており、中心軸方向に撮像装置 17の撮像素子ユニット 16の先端を突き当てるための段差である突き当て部 CP 3が設けられた貫通孔が形成されている。また、撮像素子ユニット外形調整部材 102 の貫通孔は、撮像素子ユニット 16の先端部、ここでは保持枠 11の先端部の外周面を嵌合することが可能な内周面を有している。撮像素子ユニット外形調整部材 102の貫通孔に、基端方向から撮像素子ユニット 16を突き当て部 CP3に突き当たる位置まで挿入し、嵌合することで、撮像装置 17は、撮像素子ユニット外形調整部材 102の内部に位置決めされ、固定される。

[0044] また、撮像素子ユニット外形調整部材 102は、撮像装置取付孔 22の先端から 3段目となる内径を有する孔と嵌合する外径を有する。撮像素子ユニット外形調整部材 1 02の先端面を、撮像装置取付孔 22の先端から 2番目となる段付き部の基端方向を向いた面である突き当て部 CP4に突き当て、接着剤によって撮像装置取付孔 22の内部に固定する。これにより、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との位置決めと、固定が行われる。 [0045] また、対物レンズユニット 15の対物レンズ枠 1の先端から 2段目となる最大の外径を有する円筒部の外周面には、筒状の対物レンズ枠外形調整部材 101が外嵌され固定される。対物レンズ枠外形調整部材 101の外径は、撮像装置取付孔 22とのクリアランスを適切にするように設定されている。そして、このクリアランスにより、充填される接着剤の量を最適にすることができ、撮像装置 17を先端部材 31に対して固定することができるのである。一般に接着剤は、硬化すると体積が減少する。このため、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との間のクリアランスが大きぐこの間に充填される接着剤の使用量が多い場合、接着剤の硬化後に撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との間に空間が生じてしまうことがある。撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との間に空間が生じてしまうと、この空間から湿気が浸入しやすくなり、撮像装置 17の耐性に影響を及ぼす場合があった。し力しながら、本実施形態のように剛体である対物レンズ枠外形調整部材 101を撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との間に配設することにより、接着剤の使用量を減らすことができる。これにより、接着剤が硬化する際に発生する体積の減少量を減らすことができるため、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との間における空間の発生を抑制することができる。したがって、本実施形態によれば、湿気の浸入を抑制することができ、撮像装置 17の耐性への湿気の影響を最小限に抑えることができるのである。

[0046] 図 6に示す上記の構成においては、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との位置決め及び固定は、撮像素子ユニット外形調整部材 102を介して行われるものである。このため、対物レンズ枠外形調整部材 101は、撮像装置 17の位置決めには寄与しないため、対物レンズ枠外形調整部材 101を取り付けなくても固定上問題ない場合には、取り付けなくてもよぐ使用する撮像装置 17の対物レンズ枠 1の形状によって選択すればよい。

[0047] (第 2の実施の形態）

以下、図面を参照して本発明の第 2の実施の形態を説明する。図 7は、本発明の第 2の実施の形態に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。図 8 は、図 7における VIII— VIII断面を示す断面図である。図 9は本発明の第 2の実施の形態の変形例に係る電子内視鏡の先端の構成を示す部分拡大断面図である。図 1 0は、図 9における X—X断面を示す断面図である。図 11は、信号線の延出位置の規制方法を説明する断面図である。図 12は、図 11における XII— XII断面を示す断面図である。

[0048] 上述した本発明の第 1の実施の形態においては、調整部材としての外形調整部材 12は、撮像装置 17の外周面の全周を、連続した 1つの部材で被う構成としているが、外形調整部材 12は挿入部 52の先端部 60の軸方向及び周方向に分割された複数の部材によって構成されてもよい。構成の例を、本発明の第 2の実施の形態として、図 7及び図 8を参照して説明する。なお、以下の説明において、第 1の実施の形態と同一の構成要素については同一の番号を付番して説明を省略する。

[0049] 撮像装置 17の対物レンズ枠 1の先端力も 2段目となる最大の外径を有する円筒部の外周面を被う様に、中空の円筒形状を有する嵌合部形調整部材 103が固定される。嵌合部形調整部材 103は、撮像装置取付孔 22の先端から 2段目となる内径を有する孔と嵌合する外径を有する。

[0050] また、嵌合部形調整部材 103の外周面には、 V字状断面を持つ V溝 43が、環状に形成されている。また、先端部材 31には、撮像装置取付孔 22の内部に V溝 43を有する嵌合部形調整部材 103を挿入した際に、この V溝 43と対向する箇所に、ネジ孔力径方向に形成されている。このネジ孔に固定用ビスを螺合し、固定用ビスの先端を V溝 43に当接させることで、嵌合部形調整部材 103は、先端部材 31の撮像装置取付孔 22の内部に固定される。またここで、嵌合部形調整部材 103の外周面には、水密確保用の Oリングを取り付けるための溝が設けられていてもよい。

[0051] 撮像装置取付孔 22の最も先端側の段付き部の基端方向を向いた面である突き当て部 CP2と、対物レンズ枠 1の最も先端の段差部との軸方向の距離を調整するために、中空の円筒形状の突き当て位置調整部材 104が、対物レンズ枠 1の最も先端となる円筒部の外周面を被うように配設されている。突き当て位置調整部材 104は、撮像装置取付孔 22の内部に撮像装置 17を挿入した際に、対物レンズ枠 1の最も先端の段差部と撮像装置取付孔 22の突き当て部 CP2とに接する形状を有して、対物レンズ枠 1の最も先端となる円筒部に外嵌され固定されている。

[0052] さらに、対物レンズ枠 1の最も先端となる円筒部の外周面を被う様に、突き当て位置調整部材 104の先端側に、中空の円筒形状を有する突出部形調整部材 105が配設されている。突出部形調整部材 105は、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22とのクリアランスを適切なものとする外形を有している。そして、このクリアランスにより、充填される接着剤の量を最適にすることができ、撮像装置 17を先端部材 31に対して固定することができるのである。

[0053] 嵌合部形調整部材 103、突き当て位置調整部材 104及び突出部形調整部材 105 が固定された状態の撮像装置 17を、撮像装置取付孔 22へ基端方向から挿入し突き当てることで、撮像装置 17は、撮像装置取付孔 22に対し、位置決めされ固定される。このとき、突出部形調整部材 105の先端面は、先端カバー 32と突出部形調整部材 105との隙間を補修接着する際の作業性を考慮して、対物レンズ枠 1の先端面と略同一平面上の位置となることが望ま、。

[0054] また、撮像装置 17の撮像素子ユニット 16の外周面を被覆する熱収縮チューブ 10 の外周面には、撮像素子ユニット 16の外形と撮像装置取付孔 22との間のクリアランスを調整するための、撮像素子ユニット外形調整部材 106が固定されている。撮像素子ユニット外形調整部材 106は、コの字状の断面形状を有し、さらに同一の部品を 2個使用して互、の凹部を向か、合わせることで、撮像素子ユニット 16の外周面全てを被うことができる形状を有する。撮像素子ユニット外形調整部材 106は、接着剤等により熱収縮チューブ 10の外周面に固定される。この撮像素子ユニット外形調整部材 106の外周面は、補強用熱収縮チューブ 14によって被覆される。そして、クリアランスが狭まったことによって、充填される接着剤の量を最適にすることができ、撮像装置 17を先端部材 31に対して固定することができるのである。

[0055] 上記の構成により、先端部材 31に設けられた撮像装置取付孔 22に対し、撮像装置取付孔 22の内径よりも小さな外径を有する撮像装置 17を、位置決めし固定をすることが可能となる。よって、従来、撮像装置取付孔の形状と、撮像装置の外形が合わず、撮像装置を異なる仕様の撮像装置に置き換えられな力つた電子内視鏡において、撮像装置の置き換えを可能とすることができる。

[0056] なお、撮像素子ユニット外形調整部材 106と熱収縮チューブ 10との固定強度が、接着剤等による固定のみで、十分な強度が得られる場合には、補強用熱収縮チューブ 14を取り除いてもよい。

[0057] また、撮像素子ユニット外形調整部材 106は、撮像装置 17と撮像装置取付孔 22との嵌合及び位置決めに用いられる部材ではな、ため、撮像素子ユニット外形調整部材 106を取り付けなくても固定上問題ない場合には、取り付けなくてもよい。撮像素子ユニット外形調整部材 106を取り付けるかどうかは、使用する撮像装置 17の撮像素子ユニット 16の形状によって選択すればよい。

[0058] 上述した本発明の第 2の実施の形態の構成においては、撮像装置取付孔 22に対し、対物レンズ枠 1を位置決めし、固定するために、嵌合部形調整部材 103、突き当て位置調整部材 104及び突出部形調整部材 105の 3つの部材を用いている力これらの部材は必要に応じて少なくとも 1つの部材を使用するだけでもよいし、これらの部材のうち 2つ以上の部材を一体に形成してもよい。例えば、 1つの部材のみを使用した場合は、その部材が撮像装置取付孔 22と、撮像素子ユニット 16との挿入軸方向及び径方向の位置決め機能を持てばよいし、図 9に示すように、嵌合部形調整部材 103と突き当て位置調整部材 104とが一体に形成される構成としてもよい。この構成とすることにより、組み立て作業を簡略ィ匕することができる。

[0059] また、上述した本発明の第 2の実施の形態の構成では、撮像素子ユニット 16の外形と撮像装置取付孔 22との間のクリアランスを調整する目的で、撮像素子ユニット外形調整部材 106は、撮像素子ユニット 16の外周面全体を被う形状を有しているが、撮像素子ユニット外形調整部材 106は、撮像素子ユニット 16の外周面の少なくとも一部に取り付けられる形状でもよい。例えば、図 9及び図 10に示すように、平板状の撮像素子ユニット外形調整部材 108が、断面が矩形状の撮像素子ユニット 16の各面ごとに一枚ずっ配設される構成としてもよい。この場合、単なる平板状の撮像素子ュニット外形調整部材 108を配設するだけであるので、安価にクリアランスを調整することができる。また、撮像素子ユニット外形調整部材 108の形状を容易に変更することが可能であるため、種々の撮像素子ユニット 16の外形に対応することが容易となる。

[0060] また、図 9及び図 10に示す本発明の実施の形態に係る撮像装置 17においては、撮像素子ユニット外形調整部材 108は、接着剤等により補強枠 9の外周面に固定される。この撮像素子ユニット外形調整部材 108の外周面は、熱収縮チューブ 10によつて被覆される構成としている。本発明の第 2の実施の形態による構成では、熱収縮チューブ 10の外周面に撮像素子ユニット外形調整部材 106を固定し、さらにその外周面を、補強用熱収縮チューブ 14によって被覆する構成としている力図 9及び図 1 0に示す本構成によれば、撮像素子ユニット 16の外周面を被覆するための熱収縮チユーブを 1層に減らすことができるため、組み立て作業を簡略ィ匕することができる。

[0061] ところで、本発明の実施の形態による電子内視鏡の撮像装置 17では、撮像素子ュニット 16の基端カも延出する信号線 7の延出位置は、対物レンズユニット 15の中心軸と略一致させず、補強枠 9の内側に収まる範囲で任意に位置決めすることが可能である。以下に図 11及び図 12を参照して、撮像素子ユニット 16から延出する信号線 7の位置決め方法について説明する。図 11は、信号線の延出位置の規制方法を説明する断面図である。図 12は、図 11における XII— XII断面を示す断面図である。

[0062] 撮像素子ユニット 16の内部において、信号線 7の先端には、信号線 7の各芯線を回路基板 8に半田付けする上で取り回しをよくするために、ケーブルストリップ部 25が設けられている。このケーブルストリップ部 25は、信号線 7の延出位置を対物レンズユニット 15の中心軸と略一致させる場合に比べ、延出位置を位置決めするためのゆとりを持たせるために長く設定される。また、ケーブルストリップ部 25の周囲は、ケーブルストリップ部 25の外形が大きくなりすぎないように、ケーブルストリップ部熱収縮チューブ 26により被覆され、外形を規制されている。

[0063] 補強枠 9には、補強枠 9の基端の開口部を塞ぐ形で、板状の信号線位置決め部材 27が開口部の内部に嵌合されている。信号線位置決め部材 27は、信号線 7の延出位置を補強枠 9の内側において位置決めし、固定するための、開口部を有する。この信号線位置決め部材 27の開口部は、対物レンズユニット 15の中心軸方向に貫通して形成されており、さらに、開口部は、対物レンズユニット 15の中心軸方向から見た場合に、信号線位置決め部材 27の外周とつながつている。すなわち、開口部は U字状の切り欠き形状として、信号線位置決め部材 27に形成されている。この信号線位置決め部材 27の開口部に信号線 7を挿通し、撮像素子ユニット 16を組み立てることで、信号線 7の延出位置力補強枠 9の内側において規制される。

[0064] 上記構成により、撮像素子ユニット 16の基端カも延出する信号線 7の延出位置を、ケーブルストリップ部 25の外形を規制したまま無理なぐかつ補強枠 9の内側に収まる範囲で、任意の箇所に位置決めすることが可能となる。

[0065] 異なる撮像装置に組み替えると!/、つても、撮像素子ユニット、対物レンズユニットだけでなぐ信号線の延出位置が異なることによって、収容部に撮像装置が入らない場合がある。し力しながら、本実施形態によれば、信号線位置決め部材 27によって、適切な位置に信号線 7の延出位置を位置決めすることができ、撮像装置 17を先端部材 31に配設することが可能となる。

[0066] 補強枠 9は保持枠 11を介して対物レンズユニット 15に対して位置決めされているため、信号線 7の延出位置は、対物レンズユニット 15に対して位置決めされている。例えば、図 11に示すような、信号線 7の延出位置を位置決めした撮像装置 17を、先端部 60に配設した場合の断面図を図 13に示す。先端部材 31の撮像装置取付孔 22の内部において、撮像装置 17は、信号線 7の延出位置を先端部材 31の径方向外側へオフセットして位置決めした状態で配設されている。この場合の、先端部材 31の基端側に配設された湾曲部 161内での内蔵物の配置を図 14 (a)に示す。また、信号線 7 の延出位置を位置決めして、な、撮像装置を使用した場合の、湾曲部 161内での内蔵物の配置を図 14 (b)に示す。

[0067] 図 14に示すように、湾曲部 161内には信号線 7の他に、撮像装置 17、ライトガイド 7 lb、送気送水チャンネル 74b及び鉗子チャンネル 72が内挿されている。信号線 7の延出位置を先端部材 31の径方向外側へオフセットして位置決めした場合の信号線 7と鉗子チャンネル 72との距離 D1は、信号線 7の延出位置を位置決めしていない場合の信号線 7と鉗子チャンネル 72との距離 D2に比べて大きい。このため、湾曲部 16 1内において、鉗子チャンネル 72に内挿される内蔵物である処置具揷通管と信号線 7とを干渉しに《することが可能となる。

[0068] また、内蔵物が配設されるレイアウトによっては、湾曲部 161内において信号線 7と他の内蔵物との干渉が起きない場合がある。この場合には、信号線 7の延出位置を、先端部材 31の径方向中心側へオフセットして位置決めすることで、湾曲部 161の湾曲時における、信号線 7のたわみ量を小さくすることができる。

[0069] 以上のように、撮像装置 17から基端方向に延出する信号線 7の延出位置を、信号線位置決め部材 27によって位置決めすることで、信号線 7の耐久性を向上させることができる。

産業上の利用可能性

本発明の電子内視鏡によれば、電子内視鏡の使用者は、異なる仕様の電子内視鏡を別途購入することなぐ電子内視鏡の撮像装置を、異なる仕様を有する撮像装置に交換することが可能となる。

Claims

請求の範囲

[1] 電子内視鏡の挿入部の先端部に設けられ、撮像装置を収容するための収容部が形成された先端部材と、

該先端部材の前記収容部と前記撮像装置との間に設けられ、前記撮像装置を保持するとともに前記収容部内に固定される調整部材とを有することを特徴とする電子内視鏡。

[2] 前記撮像装置は、被写体からの光を結像するための対物レンズユニットと、該対物レンズユニットの結像位置に配設される固体撮像素子を有する撮像素子ユニットとを有し、

前記調整部材は、前記収容部内において、前記対物レンズユニットと前記撮像素子ユニットの少なくとも一方を保持することを特徴とする請求項 i記載の電子内視鏡。

[3] 前記撮像装置は、前記撮像素子の回路基板に電気的に接続された信号線を有し該信号線を前記収容部に対して位置決めする信号線位置決め部材を有することを特徴とする請求項 1又は請求項 2記載の電子内視鏡。

[4] 前記調整部材は、複数の部材力なることを特徴とする請求項 1から請求項 3のいずれか記載の電子内視鏡。

[5] 内視鏡に設けられ、被検体の画像を取得するための撮像装置を収容するための収容部が形成された撮像装置収容部材と、

該撮像装置収容部材の前記収容部と前記撮像装置との間に設けられ、前記撮像装置を保持するとともに前記収容部内に固定される調整部材とを有することを特徴とする内視鏡。