WO2007058270A1 - マルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り当て方法 - Google Patents
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- the base station apparatus does not know the channel estimation value and cannot know the channel gain of the carrier block allocated to the user terminal. Therefore, carrier blocks that meet certain criteria cannot be assigned to user terminals.
- Group 1 has carrier block f ⁇ ' ⁇ ⁇ , ie ⁇ f ⁇ ' ⁇ ⁇ EF1, and sector 1
- user terminal U that is a target for carrier allocation is located in sector A1 in FIG. 3, and base station apparatus BS can allocate carriers f to f to user terminal U.
- One aspect of the carrier allocation method in the multi-cell orthogonal frequency division multiple access system is that the base station apparatus allocates carrier blocks orthogonal to each other to adjacent sectors and vacant carrier blocks in the terminal apparatus A step of notifying information, a step of a terminal device transmitting a known symbol to the base station device using the empty carrier, and the base station device receiving the known symbol and using the known symbol Estimating the average channel gain of each vacant carrier block, and the base station apparatus compares the channel gain between each vacant carrier block, the average channel gain is large, the carrier block is given priority, Assigning as a carrier block to be used by the terminal device; The station device compares the channel gain of each carrier in the carrier block assigned to the mobile terminal device, selects a carrier whose channel gain is lower than the threshold, and does not transmit data on this carrier.
- data can be prevented from being transmitted by a carrier having a channel gain lower than the half value of the average channel gain.
- One aspect of the base station apparatus uses a notification unit for notifying a terminal apparatus of vacant carrier block information, and a known symbol arranged and transmitted in the vacant carrier block by the terminal apparatus,
- the average channel gain estimator for estimating the average channel gain of each vacant carrier block is compared with the average channel gain between each vacant carrier block, and the terminal device gives priority to the carrier block having a large average channel gain. It adopts a configuration comprising a carrier block allocation unit that allocates carrier blocks to be used.
- the channel gain assigned to the mobile terminal apparatus is lower than a threshold value, and data is not transmitted on the carrier, so that the system capacity and the bit error rate performance are improved. be able to.
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Abstract
システム容量及びビットエラーレート性能を向上できるマルチセルOFDMAシステムにおけるキャリア割り当て方法。ブロードキャスト情報を受信(S101)したユーザ端末Uが空きキャリを用いて既知シンボルを基地局装置に送信するステップ(S103)、基地局装置が受信した既知シンボルを用いて空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定するステップ(S104)、基地局装置が、推定した平均チャネルゲインにより、各キャリアブロックのチャネルゲインの大きさを比較し、チャネルゲインが大きいキャリアブロックをユーザ端末に割り当てるステップ(S105)、基地局装置が、ユーザ端末に割り当てたキャリアブロック内で各キャリアのチャネルゲインを比較して、チャネルゲインがある閾値よりも低いキャリアを選択し、このチャネルゲインがある閾値よりも低いキャリアではデータを伝送しないようにするステップ(S106)、を具備する。
Description
マルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り当て 方法
技術分野
[0001] 本発明は、直交周波数分割多重(OFDM: Orthogonal Frequency Division Multipl exing)技術を用いた、無線 LAN、固定無線接続、移動体通信、地上デジタルテレビ ジョン放送等の、情報伝送システム及びそれに対応する通信方法の、マルチセル直 交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り当て方法に関する。
背景技術
[0002] 無線ネットワーク、マルチメディア技術及びインターネットの融合が進むにつれて、 無線通信業務の種類や品質に対する要求が高まってきて 、る。無線マルチメディア 及び高速データ伝送への要求を満たすためには、新世代無線通信システムの開発 が必要である。次世代無線システムにおいては、物理レイヤ力もネットワークレイヤに 亘つて、直交周波数分割多重等の新 ヽ技術が広く取り入れられて!/ヽる。
[0003] OFDMは、周波数領域にお!、てチャネルを多数の直交サブチャネルに分けて、広 帯域周波数選択性チャネル全体を相対的に平坦なサブチャネルに分けるとともに、 各 OFDMシンボル間にガードインターバル(GI)としてサイクリック ·プレフィックス(C P : Cyclic Prefix)を挿入することにより、シンボル間干渉(ISI : Inter Symbol Interferen ce)を大幅に減少させることができる。 OFDMは、マルチパスに対する耐性が強い等 の長所があるため、 xDSL、 DVB, DABや WLAN、 IEEE 802. 16等のシステムへ の導入が円滑に行われている。現在では、第三世代移動体通信標準化プロジェクト ( 3GPP)の Long— Term Evolution (LTE)において、 OFDM技術は下り(上り)伝 送のキーテクノロジーとされて 、る。
[0004] OFDM技術を移動体通信システムに用いるためには、マルチユーザ端末接続を サポートする必要がある。時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access) 、周波数分割多元接続(FDM A: Frequency Division Multiple Access)、コード分割 多元接続(CDMA: Code Division Multiple Access)等の、既存の多元接続方式は、
V、ずれも OFDMシステムに用いることが可能である。
[0005] OFDM— TDMAシステムにおいては、それぞれのユーザの端末装置(以下、「ュ 一ザ端末」という)は異なるタイムスロットを占有し、各タイムスロット内では全ての周波 数が同一のユーザ端末に割り当てられる。 TDMAの長所は異なるデータレートでタ ィムスロットを動的に割り当てられる点である。欧州無線 LAN規格 HiperLANZ2の 媒体アクセス制御(MAC : Media Access Control)プロトコルは TDMAを採用してい る。 OFDM— FDMAは、それぞれの OFDMシンボル内で各ユーザ端末に対して 全キャリアの一部分のキャリアを割り当てるものであり、直交周波数分割多元接続 (O FDMA: Orthogonal Frequency Division Multiple Access)とも称される。その長所は 、送信側がチャネル状況に関する情報(CSI : Channel State Information)を取得済の 場合には、各ユーザ端末に対してキャリアを動的に割り当てることができるという点で ある。
[0006] OFDMAと TDMAとを組み合わせたハイブリッドマルチアクセス技術である OFD MA— TDMAは、両者の長所を兼ね備えており、各タイムスロット内で異なるユーザ 端末にキャリアを動的に割り当てて、きめ細力べかつ柔軟な時間周波数リソースの割 り当てを提供できるとともに、マルチユーザ端末ダイバーシチゲインを取得することが 可能である。当該技術はすでに、広帯域無線接続 IEEE 802. 16標準や Flash— O FDMに基づいた IEEE 802. 20標準のような、 OFDMに基づいた新しい無線通信 システムに応用されている。 OFDMA— TDMAは 3GPP LTEのいくつかの提案に おいても、基本的な伝送方式とされている (例えば、非特許文献 1、非特許文献 2、非 特許文献 3など参照)。
[0007] LTEの提案においては、上り OFDMA— TDMAには二種類の伝送方法がある。
図 1 A及び図 1Bにそれぞれ分散型 FDMAと局部化 FDMAの例を示す。
[0008] 1つの伝送方法は、周波数ダイバーシチの OFDMAであって、各タイムスロットで、 ユーザ端末に割り当てるキャリアを OFDMシンボルの全ての周波数領域のキャリア に分散させることを特徴とし、分散型 FDMA (Distributed FDMA)とも称される。こ の分散型 FDMAでは、例えば、図 1Aに示すように、キャリア A、 E、 I、 Mをユーザ 1 のユーザ端末に、キャリア B、 F、 J、 Nをユーザ 2のユーザ端末にというように、順次割
り当てを行う。
[0009] 他の伝送方法は、周波数領域スケジューリングの OFDMA— TDMAであって、ス ケジユーリングアルゴリズムを用いて OFDMシンボルにおける全キャリアの、連続して いる一部分のキャリアをユーザ端末に割り当てることを特徴とし、局部化 FDMA(Loc alized FDMA)とも称される。この局部化 FDMAでは、例えば、図 1Bに示すように、 キャリア A〜Dをユーザ 1のユーザ端末に、キャリア E〜Hをユーザ 2のユーザ端末に というように、順次割り当てを行う。このようなユーザ端末毎に割り当てられる複数のキ ャリアの集まりをキャリアブロック(chunk)という。
[0010] 分散型 FDMAは、すでに IEEE 802. 16標準に応用されている。局部化 FDMA システムは、スペクトル効率が高いという長所があり、また周波数領域 OFDMキャリア スケジューリングによってセル間干渉を抑制することができるため、多重要素が 1つで あるマルチセルシステムの周波数多重をサポート、即ちネットワーク内の全てのセル で同一の周波数を使用することができる。
非特許文献 1 : 3GPP Rl-050390, ZTE, EUTRA Uplink Multiple Access for Downlink and Uplink, RANI 41bis
非特許文献 2 : 3GPP Rl-050590, NTT DoCoMo, Physical channels and multiplexing in evolved UTRA downlink, RANI Ad Hoc on LTE
非特許文献 3 : 3GPP Rl-050591, NTT DoCoMo, Physical channels and multiplexing in evolved UTRA uplink, RANI Ad Hoc on LTE
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0011] ところで、ユーザ端末が OFDMAシステムに接続する場合には、基地局装置は、 いかにして信号干渉雑音比 SINRが最大等の一定の基準を満たした数キャリアによ り構成されたキャリアブロック (Chunck)を各ユーザ端末に割り当て、かつ各ユーザ 端末の業務サービス品質に対する要求を満たすかという点が重要となる。
[0012] 現在この種のシステムに関する研究は少なぐ特に、マルチセル環境に OFDMA システムを用いるマルチセル OFDMAシステムでは、ユーザ端末に対して 、かにス ケジユーリングを行って一定の基準を満たしたキャリアブロックを割り当てるかと 、う点
が実用化の鍵となっている。
[0013] すなわち、マルチセル OFDMAシステムにおいて OFDM通信を行う際には、基地 局装置は、まずタイミング同期に用いるパイロットシンボルを送信し、その後に、ノ イロ ットキャリア上に分散的にマッピングされた、チャネル推定に用いるパイロットシンボル を送信する。
[0014] ここで、基地局装置がユーザ端末に対して一定の基準を満たしたキャリアブロック の割り当てを行う場合の条件は、ユーザ端末に対して割り当てようとしているキャリア ブロックのチャネルゲインが既知であることである。
[0015] し力しながら、基地局装置は、ユーザ端末が最初にチャネルに接続する際にはチヤ ネル推定値は未知であり、ユーザ端末に割り当てるキャリアブロックのチャネルゲイン を知ることができな 、ため、一定の基準を満たしたキャリアブロックをユーザ端末に割 り当てることができない。
[0016] 従って、この種の従来のマルチセル OFDMAシステムにおけるキャリア割り当て方 法では、基地局装置がユーザ端末に割り当てたキャリアブロック内にフェージングが 落ち込んで!/、るキャリアが存在して 、る可能性がある。
[0017] このため、従来のマルチセル直交 OFDMシステムにおけるキャリア割り当て方法で は、基地局装置力も割り当てたキャリアブロック内のチャネルゲインが低いキャリアに より伝送されたデータをユーザ端末が取得できなくなって、システム容量及びビットェ ラーレート性能が低下してしまうという欠点がある。
[0018] 本発明の目的は、基地局装置が端末装置に対して一定の基準を満たしたキャリア ブロックを簡便な方法により割り当てて、システム容量及びビットエラーレート性能を 向上させることができるマルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキヤリ ァ割り当て方法を提供することである。
課題を解決するための手段
[0019] 本発明のキャリア割り当て方法は、基地局装置が、隣接するセクタに対して互いに 直交するキャリアブロックを割り当てると共に端末装置に空きキャリアブロック情報を 通知するステップと、端末装置が前記空きキャリアを用いて既知シンボルを前記基地 局装置に送信するステップと、前記基地局装置が、前記既知シンボルを受信し、前
記既知シンボルを用いて、前記各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定 するステップと、前記基地局装置が、各空きキャリアブロック間のチャネルゲインを比 較し、前記平均チャネルゲインが大きいキャリアブロックを優先して、前記端末装置が 使用するキャリアブロックとして割り当てるステップと、前記基地局装置が、前記移動 端末装置に割り当てた前記キャリアブロック内で各キャリアのチャネルゲインを比較し て、前記チャネルゲインが閾値よりも低いキャリアを選択し、このキャリアではデータを 伝送しないようにするステップと、を具備する。
[0020] また、本発明の基地局装置は、端末装置に空きキャリアブロック情報を通知する通 知部と、前記端末装置によって前記空きキャリアブロックに配置され送信された既知 シンボルを用いて、各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定する平均チヤ ネルゲイン推定部と、各空きキャリアブロック間の平均チャネルゲインを比較し、前記 平均チャネルゲインが大き 、キャリアブロックを優先して、前記端末装置が使用する キャリアブロックとして割り当てるキャリアブロック割り当て部と、を具備する構成を採る
発明の効果
[0021] 本発明によれば、平均チャネルゲインが大き 、キャリアブロックを優先して、端末装 置が使用するキャリアブロックとして割り当てることができるので、システム容量及びビ ットエラーレート性能を向上させることができる。 図面の簡単な説明
[0022] [図 1]図 1Aは上り OFDMA— TDMAの伝送方法の分散式 FDMAの例を示す図、 図 1Bは上り OFDMA— TDMAの伝送方法の局部化 FDMAの例を示す図
[図 2]本発明のマルチセル OFDMAシステムの通信方法の原理を説明するための図 [図 3]マルチセル OFDMAシステムの構成を示す概略構成図
[図 4]本発明の一実施の形態に係る基地局装置の構成を示すブロック図
[図 5]上り方向のユーザ端末の構成を示すブロック図
[図 6]マルチセル OFDMAシステムにおける基地局装置のセルエッジにおける干渉 を説明するための図
[図 7]ユーザ端末に割り当てるキャリアブロックの一例を示す図
[図 8]マルチパスの電力分布を示すグラフ グラフ
[図 10]本発明の一実施の形態に係るキャリア割り当て方法を説明するためのフロー 図
[図 11]本発明の一実施の形態に係るキャリア割り当て方法におけるビットエラーレー ト性能を示すグラフ
発明を実施するための最良の形態
[0023] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、ここ で述べる実施の形態は本発明の技術範囲を制限するものではない。また、説明にお ける各種の数値は、本発明の技術範囲を制限するものではなぐ当業者は必要性に 応じてこれらの数値を適宜変更することが可能である。
[0024] 最初に、図 2を参照して、本発明のマルチセル OFDMAシステムの通信方法の原 理について説明する。
[0025] マルチセル OFDMAシステムにおいては、ユーザ端末がある基地局装置のセルェ ッジに位置して 、る場合、隣接する他の基地局装置のセルのユーザ端末の信号によ り干渉を受けることが多い。そこで、このマルチセル OFDMAシステムでは、隣接す るセクタのキャリアが直交すると 、う考えに基づ 、て干渉を回避する方法を採って!/ヽ る。
[0026] まず、基地局装置は、 1つのセルを数セクタに区分し、隣接するセルのセクタとの間 で異なるキャリアを割り当てる。そして、基地局装置は、ユーザ端末が属するセル及 び当該ユーザ端末に対する干渉が最強であるセルを記録し、ユーザ端末が属する セクタ及び隣接するセルのセクタに、直交するキャリアを割り当てる。このように、基地 局装置は、隣接するセクタのセルの基地局装置と連携して処理を行って送信信号を 直交させることにより、セルエッジに位置するユーザ端末が隣接するセルのユーザ端 末の信号の干渉を受けな 、ように、セル間干渉を回避する。
[0027] これにより、基地局装置は、キャリアのチャネル干渉雑音比(SINR= (チャネルゲイ ン X信号電力) Z (雑音電力 +干渉電力))に基づくキャリアスケジューリングを、キヤ
リアのチャネル雑音比(SNR= (チャネルゲイン X信号電力) / (雑音電力) )に基づ くキャリア選択に転ィ匕することが可能となる。さらに、基地局装置は、各キャリア間雑 音電力の変化 (差)が小さ 、と 、う特徴を考慮して、キャリアブロックスケジューリング の際に、キャリアのチャネルゲインに基づいてチャネル推定してキャリア選択を一段と 簡略化する。
[0028] 次いで、基地局装置は、キャリアブロック中のフェージングが落ち込んでいるキヤリ ァにはデータを乗せな 、(ゼロデータをマッピングする)ようにしてデータの電送を開 始する。本発明はこれらの操作により、システム容量及びビットエラーレート性能を向 上させるという目的を達成でき、なおかつ簡便に実現可能であるという長所も備えて いる。
[0029] 図 3に、マルチセル OFDMAシステムの構成を示す。このマルチセル OFDMAシ ステムは、各基地局装置 BSのセルが六角形による蜂の巣のような形状を有し、各セ ルは周囲を他の 6つのセルで囲まれている。各セルの基地局装置 BSは、 1つのセル をカバーして当該セル内のユーザ端末 Uと通信を行う。ここで、セル内の同周波数干 渉を低下させるとともに容量を増やすためには、基地局装置 BS側でセクタアンテナ を設置して各セルを複数のセクタに区分すればよぐ図 3では各セルを 3つに区分し た場合を示している。
[0030] このマルチセル OFDMAシステムで用いられる通信方式としては、下り回線(基地 局装置 BS側からユーザ端末 U側へのデータ伝送)には OFDMA— TDMA多元接 続方式を採用し、上り回線 (ユーザ端末 U側から基地局装置 BS側へのデータ伝送) には局部化 FDMA伝送方式を採用して 、る。
[0031] 図 4に、基地局装置 BSの構成を示す。この基地局装置 BSは、スケジューリング部 4 01、符号化部 402、インタリーブ 403、変調部 404、パイロット信号揷入部 405、 IDF T406、 CP付加部 407、 RFリンク部 408、アンテナ 409などで構成されている。なお 、図 4には、ユーザ端末 Uに対してデータを送信する送信系の構成のみを示したが、 基地局装置 BSは、ユーザ端末 U力 送信されるデータを受信するための受信系を 備えて 、ることは!、うまでもな!/、。
[0032] 基地局装置 BSのスケジューリング部 401は、あるタイムスロットで接続したユーザ端
末 uを特定し、このユーザ端末 Uに他のユーザ端末とは異なるキャリアブロックを割り 当てる。具体的には、スケジューリング部 401は、特定したユーザ端末 Uに送る入力 ビットストリームに、キャリアブロックの割り当て情報を乗せて符号ィ匕部 402に送出する 。符号ィ匕部 402は、ユーザ端末 Uの入力ビットストリームを符号ィ匕し、これをインタリー ブ 403に出力する。インタリーブ 403は、符号ィ匕された入力ビットストリームのデータ 信号をインタリーブし、これを変調部 404に出力する。変調部 404は、インタリーブさ れたデータ信号を所定の方式で変調してパイロット信号挿入部 405に出力する。ノ ィロット信号揷入部 405は、変調部 404から入力されたデータシンボルにノ ィロット信 号を挿入し、データ信号及びパイロット信号を、スケジューリング部 401でユーザ端末 Uに割り当てられたキャリアブロックの対応するキャリアにマッピングして、 IDFT406 に出力する。 IDFT部 406は、パイロット信号挿入部 405から入力されたデータ信号 及びパイロット信号を IDFT変換し、これを CP付加部 407に出力する。 CP付加部 40 7は、入力されたデータ信号及びパイロット信号にサイクリック 'プリフィックス (CP)を 付加することによりベースバンド送信信号を形成し、これを RFリンク部 408に送出す る。 RFリンク部 408は、受け取ったベースバンド信号を無線によって、アンテナ 409 を介して所定のチャネルで送信する。
[0033] 図 5に、ユーザ端末 Uの構成を示す。このユーザ端末 Uは、符号化部 501、インタリ ーブ 502、変調部 503、 パイロット信号揷入部 504、 DFT拡散部 505、マッピング部 506、 IDFT部 507、 CP付加部 508、 RFリンク部 509、アンテナ 510などで構成され ている。なお、図 5には、基地局装置 BSに対してデータを送信する送信系の構成の みを示したが、は、ユーザ端末 Uは、基地局装置 BSから送信されるデータを受信す るための受信系を備えて 、ることは 、うまでもな!/、。
[0034] ユーザ端末 Uの符号ィ匕部 501は、ユーザ端末 Uの入力ビットストリームを符号ィ匕し、 これをインタリーブ 502に出力する。インタリーブ 502は、符号化された入力ビットスト リームのデータ信号をインタリーブし、これを変調部 503に出力する。変調部 503は、 インタリーブされたデータ信号を所定の方式で変調してパイロット信号挿入部 504に 出力する。パイロット信号挿入部 504は、変調部 503から入力されたデータシンボル にパイロット信号を挿入し、これを DFT拡散部 505に出力する。 DFT拡散部 505は、
パイロット信号揷入部 504によってパイロット信号が挿入されたデータシンボルブロッ クを拡散 (線形予備符号化)し、これをマッピング部 506に出力する。マッピング部 50 6は、拡散後のデータ信号を基地局装置 BSにより割り当てられたキャリアブロックの キャリアにマッピングし、これを IDFT部 507に出力する。 IDFT部 507は、マッピング 部 506から入力されたデータシンボル及びパイロット信号を IDFT変換し、これを CP 付加部 508に出力する。 CP付加部 508は、入力されたデータシンボル及びパイロッ ト信号にサイクリック 'プリフィックス (CP)を付加することによりベースバンド送信信号 を形成し、これを RFリンク 509部に送出する。 RFリンク部 509は、受け取ったベース バンド信号を無線によって、アンテナ 510を介して所定のチャネルで送信する。
[0035] 次に、図 6を参照して、基地局装置 BS— Aのセル Aと基地局装置 BS— Bのセル B とのセルエッジにおける各セル A, B間の干渉について説明する。マルチセル OFD MAシステムにおける通信では、基地局装置 BS— Aのセル A内のユーザ端末 U— A 1がセルエッジに位置している場合には、隣接する基地局装置 BS— Bのセル Bのュ 一ザ端末 U—B1の信号により干渉を受けることが多い。
[0036] 例えば、セル Aとセル Bとのセルエッジ近傍に位置しているセル Aのユーザ端末 U
A1が、キャリア f · · -f を用いて基地局装置 BS Aと通信し、セル Bのユーザ端
― 1 64 ―
末 U B1力 キャリア f · ' · ί を用いて基地局装置 BS Bと通信している場合には 一 1 128 一
、ユーザ端末 U A1とユーザ端末 U B1との間で重複しているキャリア f · ' · ί に 一 一 1 64 載せられて!/、るユーザ端末 U— Β 1の信号力 ユーザ端末 U—A1の信号に重畳され て干渉を起こすことになる。この種の干渉は、 CDMAシステムと異なり、干渉する信 号のタイプが同じであるためガウシアン分布のノイズとみなすことはできな 、。このた め、各ユーザ端末側の受信信号力もユーザ端末ごとに干渉を除去しょうとすると、ュ 一ザ端末の回路構成が複雑になってしまう。
[0037] このような干渉を回避する方法として、隣接するそれぞれセルに予め異なる周波数 のキャリアを割り当てる方法がある。そこで、このマルチセル OFDMAシステムでは、 隣接するセルの各セクタに予め異なる周波数のキャリアを割り当てる方法を採用する ことが好ましい。
[0038] そこで、このマルチセル OFDMAシステムでは、図 3に示すように、ユーザ端末 U
—Alが位置するセル Aを、 3つのセクタ Al, A2, A3に区分し、各セクタ Al, A2, A 3に、予めキャリアブロック f 、 f 、 · · ·を割り当て、セクタ A1のキャリアブロック
1〜64 65—128
群 1が、キャリアブロック f · ' ·ί 、即ち {f · ' ·ί } EF1を有し、セクタ
1〜64 257—320 1〜64 257—320
A2のキャリアブロック群 F2力 キャリアブロック f · · -f を有し、セクタ A3
321—384 705—768
のキャリアブロック群 F3がキャリアブロック f · · -f を有するというように、
769-832 961-1024
各セクタ Al, A2, A3が、それぞれ異なるキャリアブロック群を有するようにする。また 、各セクタ Al, A2, A3の間のキャリアは直交するようにする。そして、セクタ A1内の ユーザ端末 U— A1が、隣接するセル Bのセクタ B2、 B3に接近した場合には、基地 局装置 BS— Bは、キャリアブロック群 F2、 F3をセクタ B2、 B3にそれぞれ割り当てる。
[0039] このような隣接するセル Bの基地局装置 BS—Bの連携処理により、セルエッジのュ 一ザ端末 U— A1は、隣接するセル Bのユーザ端末 U—B1の信号の干渉を受けるこ とを回避することができる。なお、この方法では、基地局装置 BS— Aのセル Aに隣接 するセル Bの基地局装置 BS—Bが連携して動作することが必要である。このような基 地局装置 BS— A, BS— Bの連携処理は、基地局装置 BS— A, BS— Bが共通の無 線ネットワーク制御装置 (RNC : Radio Network Controller )等に有線により接続され ることによって実現可能となって 、る。
[0040] このように、このマルチセル OFDMAシステムでは、上述の方法により、各セルにキ ャリアブロック群が割り当てられている。また、このマルチセル OFDMAシステムでは 、システムのスペクトル効率が最高となるように、各セクタ内のユーザ端末 Uへのキヤ リアブロックの割り当てが行われる。
[0041] 図 7に、各ユーザ端末に割り当てられた異なるキャリアブロックの一例を示す。ところ で、ユーザ端末が局部化 FDMAシステムに接続する場合に鍵となる問題は、図 7に 示すように、伝送時間間隔ごとに、一定の基準 (信号干渉雑音比 SINRが最大等)以 上の連続した数キャリアにより構成されたキャリアブロック(Chunck)を、いかにして各 ユーザ端末に割り当て、かつ各ユーザ端末の業務サービス品質に対する要求を満 たすかという点である。
[0042] そこで、このマルチセル OFDMAシステムでは、例えば図 6に示したように、セルェ ッジに位置するユーザ端末 U A1が隣接するセル Bのユーザ端末 U B1の信号の
干渉を受けることを回避するため、図 3に示したように、ユーザ端末 U— A1の属する セル Aと隣接するセル Bの間、又はユーザ端末 U—A1の属するセクタ A1と隣接する セル Bの各セクタ B2, B3の間に、直交するキャリアブロック群を割り当てて、互いに 隣接するセル又はセクタの基地局装置 BS—A, BS—Bの連携処理によってそれぞ れの送信信号を直交させて干渉を除去する。
[0043] これにより、このマルチセル OFDMAシステムでは、図 2で説明したように、キャリア のチャネル干渉雑音比 SINRに基づいたキャリアスケジューリングを、キャリアのチヤ ネル雑音比 SNRに基づいたキャリア選択に転ィ匕することが可能になる。さらに、この マルチセル OFDMAシステムでは、各キャリア間の雑音電力の差が小さいという特 徴を考慮して、キャリアスケジューリングの際に、キャリアのチャネルゲインに基づいて チャネル推定して、キャリア選択を一段と簡略ィ匕することが可能となる。
[0044] 図 8は、マルチパスの電力分布の例を示すグラフである。図 8に示す計 8つある各パ スの電力は、指数関数減衰を示している。図 8に示すように、各パスの電力を第 1パス に正規化して得られる各パスの電力は、順に、 [exp (0)、 exp (— 1)、 exp (— 2)、 ex ρ (— 4)、 exp (— 5)、 exp (— 6)、 exp (— 7) ]となる。
[0045] 図 9に、ユーザ端末 Uに割り当てられるキャリアブロックのキャリアのチャネルゲイン を示す。基地局装置 BSから送信されたタイミングシンボルが図 8に示す各ノ スを介し て伝播された後の、推定されるキャリアのチャネルゲインは、例えば図 9に示すように なる。このように、ユーザ端末 Uに割り当てられるキャリアブロックの各キャリアは、一 般にゲインの変動が大きぐフェージングが落ち込んでいるキャリアは、データ伝送性 能が低下している。
[0046] そこで、このマルチセル OFDMAシステムにおける基地局装置 BSは、図 10に示す 方法により、ユーザ端末 Uに対するキャリア割り当てを行う。
[0047] すなわち、図 10に示すように、まず、ユーザ端末 Uは、マルチセル OFDMAシステ ムに接続する際に、基地局装置 BSが送信したブロードキャスト情報を受信する (ステ ップ S 101)。そして、ユーザ端末 Uは、受信したブロードキャスト情報に基づいて、基 地局装置 BSに空きキャリアブロックが存在する力否か判断する (ステップ S 102)。こ こで、基地局装置 BSに空きキャリアブロックが存在しない場合は、接続失敗であるた
め、処理を終了する。
[0048] ステップ S102において、ユーザ端末 Uが基地局装置 SBに空きキャリアブロックが 存在すると判断した場合には、マルチセル OFDMAシステムに接続する準備として、 ユーザ端末 Uは、同期に用いるタイミングシンボル及びパイロットシンボルを、空きキ ャリアを用いて基地局装置 BSに送信する (ステップ S 103)。
[0049] 基地局装置 BSは、ユーザ端末 Uから送信されるパイロット信号を受信すると、当該 パイロット信号を用いて、空きキャリアによって構成されるキャリアブロックの平均チヤ ネルゲインを推定する(ステップ S 104)。
[0050] 次いで、基地局装置 BSは、推定した平均チャネルゲインにより、各キャリアブロック のチャネルゲインの大きさを比較し、チャネルゲインが大き 、キャリアブロックをユー ザ端末 Uに割り当てる (ステップ S105)。
[0051] また、基地局装置 BSは、ユーザ端末 Uに割り当てたキャリアブロック内で各キャリア のチャネルゲインを比較して、チャネルゲインがある閾値よりも低 ヽキャリアを選択し、 このチャネルゲインがある閾値よりも低 、キャリアではデータを伝送しな 、ようにする( ステップ S 106)。
[0052] そして、基地局装置 BSは、上述のようにして、ユーザ端末 Uへのキャリアの割り当 てを終了すると、キャリアブロックのうちのチャネルゲインがある閾値以上のキャリアチ ャネルによりデータの伝送を開始する(ステップ S107)。
[0053] 例えば、キャリア割り当てのターゲットとなるユーザ端末 Uが、図 3のセクタ A1内に 位置し、基地局装置 BSがユーザ端末 Uに対してキャリア f 〜f が割り当て可能であ
1 64
るとする。基地局装置 BSは、キャリア f 〜f 中の所定数のキャリアにより構成される 1
1 64
つ又は複数のキャリアブロックを 、かにしてユーザ端末 Uに割り当てるかと 、う過程に おいて、図 10に示したキャリア割り当て方法を用いる。そして、基地局装置 BSは、ュ 一ザ端末 Uに割り当てられたキャリアブロックのうち、チャネルゲインが前記閾値より 低 、キャリアによるデータを伝送しな 、ようにして 、る。
[0054] すなわち、このマルチセル OFDMAシステムにおけるキャリア割り当て方法は、基 地局装置 BSが、隣接するセクタに対して互いに直交するキャリアブロックを割り当て ると共にユーザ端末 Uに空きキャリアブロック情報を通知するステップと、ユーザ端末
Uが前記空きキャリアを用いて既知シンボルを基地局装置 BSに送信するステップと、 基地局装置 BSが、前記既知シンボルを受信し、前記既知シンボルを用いて、前記 各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定するステップと、基地局装置 BS 1S 各空きキャリアブロック間のチャネルゲインを比較し、前記平均チャネルゲインが 大きいキャリアブロックを優先して、ユーザ端末 Uが使用するキャリアブロックとして割 り当てるステップと、基地局装置 BSが、ユーザ端末に割り当てた前記キャリアブロック 内で各キャリアのチャネルゲインを比較して、前記チャネルゲインが閾値よりも低 ヽキ ャリアを選択し、このキャリアではデータを伝送しないようにするステップと、を具備し ている。
[0055] また、基地局装置 BSは、ユーザ端末 Uに空きキャリアブロック情報を通知する通知 部と、ユーザ端末 Uによって前記空きキャリアブロックに配置され送信された既知シン ボルを用いて、各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定する平均チャネル ゲイン推定部と、各空きキャリアブロック間の平均チャネルゲインを比較し、前記平均 チャネルゲインが大き 、キャリアブロックを優先して、ユーザ端末 Uが使用するキヤリ アブロックとして割り当てるキャリアブロック割り当て部と、を具備して 、る。
[0056] なお、図 10では、基地局装置 BSがユーザ端末 Uにキャリアを割り当てる過程を示 したが、例えば、時分割多重(TDD : Time Division Duplex)動作モードでは、動作周 波数は同一であって、上下方向のチャネル特性は相反性を有するため、基地局装置 BS側のユーザ端末 Uへのキャリア割り当てと、ユーザ端末 U側の基地局装置 BSへ のキャリア割り当ては等価である。
[0057] また、周波数分割多重(FDD: Frequency Division Duplex)動作モードでは、上下 方向の特動作周波数は異なり、チャネル特性も異なるため、基地局装置 BS側とユー ザ端末 U側とで個別にキャリアを割り当てる必要がある。実際には、このような基地局 装置 BS側とユーザ端末 U側とで個別にキャリアを割り当てる操作は複雑であるため、 上下のトラフィックの多寡に基づいて基地局装置 BS側とユーザ端末 U側とのいずれ の側でキャリアの割り当てを行うかを決定すればよぐ例えば主にユーザ端末 Uが基 地局装置 BSからデータをダウンロードする場合には、基地局装置 BS側でキャリアの 割り当てを行えばよぐこれにより下り回線の伝送品質を向上させることが可能となる。
[0058] ところで、基地局装置 BSは、前述したように、 OFDM通信を行う際に、まずタイミン グ同期ノ ィロットシンボルを送信し、その後に、パイロットキャリア上に分散的にマツピ ングされた、チャネル推定に用いるパイロットシンボルを送信する。キャリア割り当てを 行う場合の条件は、チャネルゲインが既知であることであるが、ユーザ端末 Uが最初 にチャネルに接続する際にはチャネル推定値は未知であるため、ユーザ端末 Uにキ ャリアブロックを割り当てることができな 、。
[0059] そこで、このマルチセル OFDMAシステムにおける基地局装置 BSでは、最初に、 ユーザ端末 U力も受信したタイミングシンボルを直接用いて、最小平均二乗誤差法 によりチャネルゲインを推定する。例えば、送信周波数領域タイミング信号を X (n)と
P
すると、周波数領域受信タイミング信号は、 Y =X H +Wとなり、最小二乗 (LS)を
P P P
用いてチャネルゲインを推定する。つまり、以下の式(1)で示す推定誤差のユータリ ッド距離が最小になるようにする。
[数 2]
[数 3]
( 3 )
[0060] 図 11に、キャリアのチャネルゲインに基づいてキャリアの選択を行った後のシステム ビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)性能を示す。図 11に示すシミュレーションパ ラメータは、それぞれ BPSK(Binariphase Phase Shift Keying)変調、未符号化; 8パス チャネル、各パスのチャネル電力は指数関数減衰を示し(図 8参照)、 1つのキャリア ブロック(64本のキャリア)をユーザ端末 Uに割り当て、選択した"ゼロ"キャリアの数は 12である。
[0061] 図 11に示すように、上述したキャリア割り当て方法により、フェージングが落ち込ん で 、るキャリアではデータを送信しな 、ようにすることにより、対 BER性能を改善でき ることが理解される。この場合、これらのフェージングが落ち込んでいるキャリアは使 用されずに周波数を消費する力 これを問題にしなければ、キャリアブロックの平均 チャネルゲインは向上しているので、このマルチセル OFDMAシステムにおける基地 局装置 BSでは、より高次の変調方式を用いて伝送レートやスペクトル効率を向上さ せることが可能となる。
[0062] 本発明に係るマルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り 当て方法の 1つの態様は、基地局装置が、隣接するセクタに対して互いに直交する キャリアブロックを割り当てると共に端末装置に空きキャリアブロック情報を通知するス テツプと、端末装置が前記空きキャリアを用いて既知シンボルを前記基地局装置に 送信するステップと、前記基地局装置が、前記既知シンボルを受信し、前記既知シン ボルを用いて、前記各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定するステップ と、前記基地局装置が、各空きキャリアブロック間のチャネルゲインを比較し、前記平 均チャネルゲインが大き 、キャリアブロックを優先して、前記端末装置が使用するキヤ リアブロックとして割り当てるステップと、前記基地局装置が、前記移動端末装置に割 り当てた前記キャリアブロック内で各キャリアのチャネルゲインを比較して、前記チヤ ネルゲインが閾値よりも低 、キャリアを選択し、このキャリアではデータを伝送しな!、よ うにするステップと、を具備する構成を採る。
[0063] この構成によれば、前記基地局装置が、前記平均チャネルゲインが大き!、キャリア ブロックを優先して、前記端末装置が使用するキャリアブロックとして割り当て、前記 移動端末装置に割り当てた前記チャネルゲインが閾値よりも低いキャリアではデータ を伝送しな 、ようにして 、るので、システム容量及びビットエラーレート性能を向上さ せることができる。
[0064] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記端末装置への前記キヤリ アブロックの割り当て終了後、前記チャネルゲインが前記閾値よりも低いキャリア以外 のキャリアチャネルで前記基地局装置がデータの伝送を開始するステップ、をさらに 具備する構成を採る。
[0065] この構成によれば、前記基地局装置は、前記チャネルゲインが前記閾値よりも低 、 キャリア以外のキャリアチャネルでデータの伝送を開始するので、システム容量及び ビットエラーレート性能を向上させることができる。
[0066] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記端末装置のマルチセル 直交周波数分割多元接続システムへの接続が一回目である場合には、前記既知シ ンボルとしてタイミングシンボルを使用して前記チャネルゲインを推定し、前記端末装 置の前記マルチセル直交周波数分割多元接続システムへの接続が一回目以外の 場合には、前記既知シンボルとしてパイロットシンボルを使用して前記チャネルゲイン を推定する、構成を採る。
[0067] 端末装置が最初にチャネルに接続する際にはチャネル推定値は未知であるため、 チャネルゲインが既知でな 、と端末装置にキャリアブロックを割り当てることができな い。この構成によれば、接続が一回目である場合には、前記既知シンボルとしてタイ ミングシンボルを使用して前記チャネルゲインを推定して ヽるので、システム容量及 びビットエラーレート性能を向上させることができるキャリアブロックを端末装置に割り 当てることができる。
[0068] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、最小平均二乗誤差法を用い て前記チャネルゲインを推定する、構成を採る。
[0069] この構成によれば、前記チャネルゲインを、最小平均二乗誤差法を用いて推定す ることがでさる。
[0070] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記閾値は、前記平均チヤネ ルゲインの半値である、構成を採る。
[0071] この構成によれば、前記平均チャネルゲインの半値よりもチャネルゲインが低いキヤ リアによりデータを伝送しな 、ようにすることができる。
[0072] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記マルチセル直交周波数 分割多元接続システムは、マルチセル'局部化周波数分割多元接続システムである
、構成を採る o
[0073] この構成によれば、局部化 FDMAの伝送方式を用いて!/、るので、スケジューリング アルゴリズムを用いて OFDMシンボルにおける全キャリアの、連続している一部分の キャリアをユーザ端末に割り当てることができる。
[0074] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記マルチセル直交周波数 分割多元接続システムは、マルチセル ·分散型周波数分割多元接続システムである
、構成を採る o
[0075] この構成によれば、分散型 FDMAの伝送方式を用いて!/、るので、各タイムスロット で、ユーザ端末に割り当てるキャリアを OFDMシンボルの全ての周波数領域のキヤリ ァに分散させることができる。
[0076] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記マルチセル直交周波数 分割多元接続システムは、周波数分割多重方式の動作モードで動作し、上下方向 の回線のトラフィックに基づいて何れの方式がキャリアの割り当てを行うかを決定し、 前記端末装置が前記基地局装置からデータをダウンロードする場合には前記基地 局装置でキャリアの割り当てを行い、前記端末装置が前記基地局装置に対してデー タをアップロードする場合には前記端末装置でキャリアの割り当てを行う、構成を採る
[0077] この構成によれば、上下のトラフィックの多寡に基づいて前記基地局装置と前記端 末装置とのいずれの側でキャリアの割り当てを行うかを決定できるので、下り回線の 伝送品質を向上させることが可能となる。
[0078] 本発明に係るキャリア割り当て方法の 1つの態様は、前記マルチセル直交周波数 分割多元接続システムは、時分割多重方式の動作モードで動作し,前記基地局装
置又は前記端末装置によりキャリアの割り当てを行う、構成を採る。
[0079] この構成によれば、時分割多重方式の動作モードで動作するので、動作周波数は 同一であって、上下方向のチャネル特性は相反性を有するため、基地局装置側の端 末装置へのキャリア割り当てと、端末装置側の基地局装置へのキャリア割り当てが等 価となり、キャリアの割り当てを簡易に行うことができる。
[0080] 本発明に係る基地局装置の 1つの態様は、端末装置に空きキャリアブロック情報を 通知する通知部と、前記端末装置によって前記空きキャリアブロックに配置され送信 された既知シンボルを用いて、各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定す る平均チャネルゲイン推定部と、各空きキャリアブロック間の平均チャネルゲインを比 較し、前記平均チャネルゲインが大きいキャリアブロックを優先して、前記端末装置が 使用するキャリアブロックとして割り当てるキャリアブロック割り当て部と、を具備する構 成を採る。
[0081] この構成によれば、前記平均チャネルゲインが大きいキャリアブロックを優先して、 前記端末装置が使用するキャリアブロックとして割り当てることができる。
[0082] 本発明に係る基地局装置の 1つの態様は、前記端末装置に割り当てたキャリアプロ ック内の各キャリアのうち、所定の閾値よりも低いキャリアを検出するキャリア検出部を 、さらに具備し、前記所定の閾値よりも低いキャリアからはデータを伝送しない、構成 を採る。
[0083] この構成によれば、前記移動端末装置に割り当てた前記チャネルゲインが閾値より も低 、キャリアではデータを伝送しな 、ようにして 、るので、システム容量及びビット エラーレート性能を向上させることができる。
[0084] 本発明に係る基地局装置の 1つの態様は、通信確立前に、前記通知部、前記平均 チャネルゲイン推定部、前記キャリアブロック割り当て部による処理を行い、通信確立 後に、所定の閾値以上のキャリアからデータを伝送する、構成を採る。
[0085] この構成によれば、前記チャネルゲインが前記閾値よりも低いキャリア以外のキヤリ ァチャネルでデータの伝送を開始するので、システム容量及びビットエラーレート性 能を向上させることができる。
[0086] 2005年 11月 17日の中国出願第 200510125462. 7に含まれる明細書、図面お
よび要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
産業上の利用可能性
本発明に係るマルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り 当て方法は、平均チャネルゲインが大きいキャリアブロックを優先して、端末装置が 使用するキャリアブロックとして割り当てて、システム容量及びビットエラーレート性能 を向上させることができるので、直交周波数分割多重技術を用いた、無線 LAN、固 定無線接続、移動体通信、地上デジタルテレビジョン放送等の、情報伝送システム 及びそれに対応する通信方法の、マルチセル直交周波数分割多元接続システムに おけるキャリア割り当て方法として有用である。
Claims
[1] 基地局装置が、隣接するセクタに対して互いに直交するキャリアブロックを割り当て ると共に端末装置に空きキャリアブロック情報を通知するステップと、
端末装置が前記空きキャリアを用いて既知シンボルを前記基地局装置に送信する ステップと、
前記基地局装置が、前記既知シンボルを受信し、前記既知シンボルを用いて、前 記各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定するステップと、
前記基地局装置が、各空きキャリアブロック間のチャネルゲインを比較し、前記平均 チャネルゲインが大き 、キャリアブロックを優先して、前記端末装置が使用するキヤリ アブロックとして害り当てるステップと、
前記基地局装置が、前記移動端末装置に割り当てた前記キャリアブロック内で各キ ャリアのチャネルゲインを比較して、前記チャネルゲインが閾値よりも低 、キャリアを 選択し、このキャリアではデータを伝送しな 、ようにするステップと、
を具備するマルチセル直交周波数分割多元接続システムにおけるキャリア割り当て 方法。
[2] 前記端末装置への前記キャリアブロックの割り当て終了後、前記チャネルゲインが 前記閾値よりも低いキャリア以外のキャリアチャネルで前記基地局装置がデータの伝 送を開始するステップ、
をさらに具備する請求項 1に記載のキャリア割り当て方法。
[3] 前記端末装置のマルチセル直交周波数分割多元接続システムへの接続が一回目 である場合には、前記既知シンボルとしてタイミングシンボルを使用して前記チヤネ ルゲインを推定し、前記端末装置の前記マルチセル直交周波数分割多元接続シス テムへの接続が一回目以外の場合には、前記既知シンボルとしてパイロットシンボル を使用して前記チャネルゲインを推定する、請求項 1に記載のキャリア割り当て方法
[4] 最小平均二乗誤差法を用いて前記チャネルゲインを推定する、
請求項 1に記載のキャリア割り当て方法。
[5] 前記閾値は、前記平均チャネルゲインの半値である、
請求項 1に記載のキャリア割り当て方法。
[6] 前記マルチセル直交周波数分割多元接続システムは、マルチセル'局部化周波数 分割多元接続システムである、
請求項 1に記載のキャリア割り当て方法。
[7] 前記マルチセル直交周波数分割多元接続システムは、マルチセル'分散型周波数 分割多元接続システムである、
請求項 1に記載のキャリア割り当て方法。
[8] 端末装置に空きキャリアブロック情報を通知する通知部と、
前記端末装置によって前記空きキャリアブロックに配置され送信された既知シンポ ルを用いて、各空きキャリアブロックの平均チャネルゲインを推定する平均チャネルゲ イン推定部と、
各空きキャリアブロック間の平均チャネルゲインを比較し、前記平均チャネルゲイン が大きいキャリアブロックを優先して、前記端末装置が使用するキャリアブロックとして 割り当てるキャリアブロック割り当て部と、
を具備する基地局装置。
[9] 前記端末装置に割り当てたキャリアブロック内の各キャリアのうち、所定の閾値よりも 低いキャリアを検出するキャリア検出部を、さらに具備し、前記所定の閾値よりも低い キャリアからはデータを伝送しない、
請求項 8に記載の基地局装置。
[10] 通信確立前に、前記通知部、前記平均チャネルゲイン推定部、前記キャリアブロッ ク割り当て部による処理を行い、
通信確立後に、所定の閾値以上のキャリアからデータを伝送する、
請求項 9に記載の基地局装置。
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