明 細 書
帯電防止性ハードコート樹脂組成物
技術分野
[0001] 本発明は、ポリエステル、アクリル、ポリカーボネート、トリァセチルセルロース、ポリ エーテルスルフォン、ポリスチレン等のプラスチックフィルムまたはシート表面上を被 覆するのに適した、透明で擦傷性、耐光性および帯電防止性に優れたハードコート 樹脂組成物に関する。
背景技術
[0002] 現在、プラスチックは自動車業界、家電業界を始めとして種々の産業界で大量に 使われている。このようにプラスチックが大量に使われている理由はその加工性、透 明性等に加えて、軽量、安価、光学特性等の理由による。
[0003] しかし、プラスチックはガラス等に比較して柔軟であり、表面に傷がつき易ぐさらに 、プラスチックは高い体積固有抵抗を持っために摩擦などにより接触面で容易に静 電気を帯び、し力もそれが漏洩し難いとレ、う欠点を有してレ、る。
[0004] 特にディスプレイ分野においては CRT、 LCD,プロジェクター、 PDP、 ELパネル、 さらには FEDなどの次世代フラットディスプレイパネルへと移行するにつれ、パネル 前面保護の為のハードコート性、塵埃吸着防止のための持続的帯電防止性、更に は高画質を得るための高透明性を兼ね備えた透明プラスチック用のコーティング剤 が望まれている。
[0005] 更にその他の分野、例えば半導体ウェハー保存容器、光ディスク、磁気テープ、そ の他電子 ·電気部材、印刷部材、半導体生産現場用クリーンルーム部材等において も、静電気の発生による塵埃の吸着が問題となる。これら欠点を改善するため、ブラ スチック表面には帯電防止処理およびハードコート処理が施される。
[0006] 上記のような透明性を兼ね備えた帯電防止性ハードコーティング剤として、導電性 金属酸化物の微粉末を用いたコーティング剤が知られている。
[0007] 導電性金属酸化物の中で、安価で環境負荷の少なレ、物質として酸化亜鉛、酸化 錫などが挙げられる。特に酸化亜鉛の微粉末を用いた樹脂組成物としては、特許文
献 1、特許文献 2、特許文献 3に半透明および白色コーティング剤が開示されている
[0008] し力しながら、近年のディスプレイ用途等で要求される、優れた透明性、ハードコー ト性、帯電防止性を兼ね備えたコーティング剤は開示されていない。
[0009] 一方、酸化亜鉛には光触媒作用があることが知られており、蛍光灯や窓からの光や 紫外線に長期的に曝されるとハードコート性が低下する等の不具合を起こす懸念が あった。
特許文献 1:特公平 7 - 84570号公報。
特許文献 2:特公平 8 - 6055号公報。
特許文献 3:特開昭 61 - 211374号公報。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0010] 本発明の解決しょうとする課題は、導電性酸化亜鉛超微粒子を用いたコーティング 剤に関し、持続的な帯電防止性、優れた透明性、ハードコート性を兼ね備え、さらに 耐光性に優れた、安価で環境負荷の少ない導電性酸化亜鉛を用いたハードコート 樹脂組成物、該ハードコート樹脂組成物を使用するハードコートフィルムを提供する ことである。
課題を解決するための手段
[0011] 本発明は、 A成分として一次粒子の平均粒子径が 0. 05 μ m以下の導電性酸化亜 鉛を含有し、 B成分として含フッ素樹脂、 C成分として分子内に少なくとも一個以上の (メタ)アタリロイル基を有する紫外線硬化型 (メタ)アタリレートを含有する透明性、ノ、 ードコート性に優れ、且つ耐光性に優れた帯電防止性ハードコーティング樹脂組成 物であり、好ましくは、 A成分の含有割合が A成分、 B成分、および C成分の合計に 対して、 50質量%— 95質量%であり、さらに、 B成分の含有割合が成分 Bと成分 Cと の合計に対して、 0. 01 99. 99質量%であることを特徴とする前記の帯電防止性 ハードコーティング樹脂組成物であり、含フッ素樹脂が、フルォロォレフイン単量体〔
X]と炭素一炭素二重結合を有する単量体〔Y〕との共重合体であることを特徴とする 前記の帯電防止性ハードコーティング樹脂組成物であり、さらに前記含フッ素樹脂が
、フルォロォレフイン単量体〔X〕と炭素一炭素二重結合を有する単量体〔Y〕との共重 合体を幹とし、かつ(メタ)アクリル酸エステル単量体〔ζ〕の重合体を枝とするグラフト コポリマーである前記の帯電防止性ハードコーティング樹脂組成物であり、前記炭素
—炭素二重結合を有する単量体〔Υ〕として、ビュルエーテル類、ビュルエステル類、 ァリルエーテル類、不飽和カルボン酸エステル類のレ、ずれかを含む前記の帯電防止 性ハードコーティング樹脂組成物であり、溶媒としてアルコールおよび/またはケトン を含有することを特徴とする前記の帯電防止性ハードコーティング樹脂組成物である
[0012] また、本発明は、前記の帯電防止性ハードコーティング樹脂組成物の重合体を帯 電防止層として備え、しかも透明であることを特徴とする帯電防止性ハードコートフィ ルムであり、前記の帯電防止性ハードコートフィルム上に、該帯電防止性ハードコー トフイルムよりも屈折率が低い樹脂組成物層を具えたことを特徴とする反射防止性の 帯電防止性ハードコートフィルムであり、または、前記の帯電防止性ハードコートフィ ルムの片面に接着剤または粘着剤を備えたことを特徴とする帯電防止性ハードコー トフイルムである。力 Qえて、本発明は、前記の帯電防止性ハードコートフィルムを備え たことを特徴とするディスプレイである。
発明の効果
[0013] 導電性酸化亜鉛微粒子を用いた帯電防止性樹脂組成物に関し、帯電防止性、透 明性、ハードコート性を兼ね備え、且つ耐光性に優れたコーティング樹脂組成物が 提供される。また、該コーティング樹脂組成物を使用することにより、帯電防止性、透 明性、ハードコート性を兼ね備え、且つ耐光性に優れたハードコートフィルム、および 最終的には、帯電防止性、透明性、ハードコート性を兼ね備え、且つ耐光性に優れ るディスプレイが提供される。
発明を実施するための最良の形態
[0014] 以下、本発明について詳細に説明する。
[0015] 本発明に於いて、 Α成分として、一次粒子の平均粒径が 0. 05 /i m以下の導電性 酸化亜鉛を選択する。一次粒子の平均粒径の測定方法としては、透過型電子顕微 鏡 (TEM)や走查型電子顕微鏡(SEM)等を用いる手法があり、これらの方法で観
察された一次粒子の平均粒子径が 0. 05 /i m以下、好ましくは 0. 03 /i m以下である
[0016] また、導電性酸化亜鉛の導電性にっレ、ては、酸化亜鉛にアルミニウム、錫、ガリウ ム、インジウムなどの異原子がドーピングされ、抵抗値が好ましくは lk Q ' cm以下、 特に好ましくは 0. 5k Q ' cm以下である。
[0017] 上記の特性を有する導電性酸化亜鉛の例としては、「導電性酸化亜鉛 SC_18」( 堺化学工業 (株)製)等が挙げられるが、本発明に於いては、一次粒子の平均粒径が 0. 05 z m以下で、抵抗値が lk Q ' cm以下という数値範囲が満たされていれば良く 、特に限定されるものではない。
[0018] 帯電防止性ハードコート樹脂組成物中の A成分の導電性酸化亜鉛の含有割合は 、 A成分と、後述する B成分および C成分との合計に対して、 50質量%以上、 95質 量%以下であることが好ましぐ 70質量%以上、 90質量%以下がより望ましい。上記 の含有割合が 50質量%未満であると、導電性付与成分の絶対量が不足気味となる ために充分な帯電防止性が得られず、逆に 95重量%を超えるときはハードコート性 が悪化するほか、基材との密着性も悪くなつて剥離し易くなり、更には透明性も低下 してくるためである。
[0019] 導電性酸化亜鉛の一次粒子の平均粒径が 0. 05 μ ΐη以下の微粒子の場合には、 粒子間の凝集力が大きく二次凝集体を形成してしまいがちである。そのため透明な 樹脂組成物を得るためには、この二次凝集体を分散させる必要がある。
[0020] 上記の分散方法としては、湿式粉砕法が好適である。湿式粉碎法としては、ボール ミル、ビーズミル、アトライター等のメディア型、ホモジナイザー、デイスパー、ジェットミ ノレ、コロイドミノレ、ロールミル、超音波等の非メディア型が知られている力 本発明で はこれらのいずれを用いても構わなレ、。また、前記の分散方法の二種類以上を組み 合わせても良い。
[0021] B成分である含フッ素樹脂としては、ポリテトラフルォロエチレン、ポリクロ口トリフル ォロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなどの含フッ素単重合体、フルォロォレフイン単量 体〔X〕と分子内に炭素一炭素二重結合を持つ単量体〔Y〕との共重合体、また重合可 能な官能基を持つフルォロ単量体などが挙げられる。
[0022] 特に、フルォロォレフイン単量体〔X〕と分子内に炭素 炭素二重結合を持つ単量体 〔Y〕との共重合体が剛性を持ち、且つ種々の溶媒に溶解しやすいために好ましい。 力かる共重合体中における単量体〔X〕の重合単位/単量体〔Υ〕の重合単位との含 有];匕率 ίま、モノレ 匕率で、好ましく fま 40/60 60/40、特に好ましく fま 45/55— 55 /45が好適である。
[0023] フルォロォレフイン単量体〔X〕としては、テトラフルォロエチレン、トリフルォロェチレ ン、フッ化ビニリデン、フッ化ビュル、クロ口トリフルォロエチレン、ジクロロジフルォロェ チレン、へキサフルォロプロピレン、へキサフルォロイソブテンなどが例示できるが、 テトラフルォロエチレン、クロ口トリフルォロエチレンが特に好ましレ、。
[0024] 上記カルボン酸ビュルエステル類の具体例としては、酢酸ビュル、プロピオン酸ビ ニル、ビバリン酸ビュル、カプロン酸ビュル、力プリル酸ビュル、ラウリン酸ビュル、ミリ スチン酸ビュル、パルミチン酸ビュル、ステアリン酸ビュル、バーサチック 9酸ビュル、 バーサチック 10酸ビニル、シクロへキサン酸ビニル、安息香酸ビュル、 t ブチル安息 香酸ビュル等が挙げられる力 これらに限定されるものではない。
[0025] 上記ビエルエーテルの具体例としては、メチルビニルエーテル、ェチルビニルエー テル、ブチルビニルエーテル、シクロへキシルビュルエーテル、ヒドロキシメチルビ二 ノレエーテル、ヒドロキシェチルビニルエーテル、ヒドロキシブチルビュルエーテル、ヒド ロキシペンチルビニルエーテル、ヒドロキシへキシルビニルエーテル、ジエチレングリ コールモノビニルエーテル、ポリエチレングリコールモノビニルエーテル、ビュルグリ シジルエーテルなどが挙げられる力 S、これらに限定されるものではない。
[0026] 上記ァリルエーテルの具体例としては、ェチルァリルエーテル、ブチルァリルエー テノレ、ベンジノレアリノレエーテノレ、シクロへキシノレアリノレエーテノレ、エチレングリコーノレ モノアリノレエーテノレ、プロピレングリコーノレモノァリノレエーテノレ、ヒドロキシブチノレアリ ノレエーテノレ、ジエチレングリコーノレモノァリノレエーテノレ、ポリエチレングリコーノレモノァ リルエーテル、グリセリンモノアリルエーテル、ァリルグリシジルエーテル、ァリルアミン などが挙げられる力 S、これらに限定されるものではない。
[0027] 上記不飽和カルボン酸エステルとしては、メチル(メタ)アタリレート、ェチル(メタ)ァ タリレート、ブチル (メタ)アタリレート、イソブチル (メタ)アタリレート、 t_ブチル (メタ)ァ
タリレート、シクロへキシル(メタ)アタリレート、 2_ェチルへキシル(メタ)アタリレート、 ォクチル (メタ)アタリレート、イソォクチル (メタ)アタリレート、ノエル (メタ)アタリレート、 トリデシル (メタ)アタリレート、ラウリノレ (メタ)アタリレート、ベンジル (メタ)アタリレート、 イソボルニル(メタ)アタリレート、 2—ヒドロキシェチル(メタ)アタリレート、 2—ヒドロキシ プロピル (メタ)アタリレート、ヒドロキシブチル (メタ)アタリレート、グリシジル (メタ)アタリ レート、ジメチルアミノエチル(メタ)アタリレート、ジェチルアミノエチル (メタ)アタリレー ト、 (メタ)アクリルアミド、 N—メチロール (メタ)アクリルアミド、メチレンビス(メタ)アクリル エステルやクロトン酸ヒドロキシェチルなどが例示できる力 これらに限定されるもので はない。
[0028] また、前記炭素一炭素二重結合を有する単量体〔Y〕として、フッ素化、 ε—力プロラ タトン変性、 /3ケトエステル変性、シリコーン変性、若しくはアルコキシシリル化した、 カルボン酸ビエルエステル、ビニルエーテル、ァリルエーテル、若しくは不飽和カル ボン酸エステルを必要に応じて使用することができる。
[0029] 以上の様なフルォロォレフイン単量体〔X〕と分子内に炭素 炭素二重結合を持つ 単量体〔Υ〕との共重合体である含フッ素樹脂は、特開昭 60-21686号公報ゃ特開 平 5-21727号公報等に開示されている。また、市販品として旭硝子社製ルミフロン、 セントラル硝子社製セフラルコート、大日本インキ化学工業社製フルォロネートなど が相当する。
[0030] さらに、前記の含フッ素樹脂として、フルォロォレフイン単量体〔X〕と炭素 炭素二 重結合を有する単量体〔Υ〕との共重合体を幹とし、かつ(メタ)アクリル酸エステル単 量体〔ζ〕の重合体を枝とするグラフトコポリマーである含フッ素樹脂を用いると、塗膜 の強靱性を維持しつつ耐光性を向上することができる。グラフトコポリマー中の(メタ) アクリル酸エステル単量体〔Ζ〕の重合体の含有比率は、好ましくは 1一 99モル%、特 には 10— 90モル%が好適である。
[0031] 上記 (メタ)アクリル酸エステル単量体〔Ζ〕の具体例としては、前記炭素一炭素二重 結合を有する単量体〔Υ〕の不飽和カルボン酸エステルとして例示した (メタ)アタリノレ 酸エステルが挙げられる力 S、これらに限定されるものではない。
[0032] 以上の様なフルォロォレフイン単量体〔X〕と炭素一炭素二重結合を有する単量体〔 Y〕との共重合体を幹とし、かつ(メタ)アクリル酸エステル単量体〔Ζ〕の重合体を枝と するグラフトコポリマーである含フッ素樹脂は、特許第 3521054号公報等に開示さ れており、また市販品としてセントラル硝子社製のアクリルグラフト型フッ素樹脂セフラ ルコート FGシリーズなどが相当する。
[0033] 含フッ素樹脂の含有割合は、 Β成分と後述する C成分の合計に対して、 0. 01— 99 . 99質量%、好ましくは 5— 95質量%が望ましい。上記の含有割合が 0. 01質量% より少ないと良好な耐光性が得られず、 99. 99質量%より多いと基材との密着が不 足するためである。
[0034] 本発明に於いては、 C成分として、分子内に少なくとも一個以上の(メタ)アタリロイ ル基を有する紫外線硬化型 (メタ)アタリレートを選択する。
[0035] 前記の(メタ)アタリレートの具体例としては、メチル (メタ)アタリレート、ェチル (メタ) アタリレート、 η-ブチル (メタ)アタリレート、イソブチル (メタ)アタリレート、 t_ブチル (メ タ)アタリレート、ォクチル (メタ)アタリレート、イソォクチル (メタ)アタリレート、ノニル (メ タ)アタリレート、トリデシル (メタ)アタリレート、ラウリノレ (メタ)アタリレート、ベンジル (メ タ)アタリレート、 2—ヒドロキシェチル(メタ)アタリレート、 2—ヒドロキシプロピル(メタ)ァ タリレート、 2—ェチルへキシル(メタ)アタリレート、 2—ェチルへキシルカルビトールァ タリレート、ブトキシェチルアタリレート、エトキシエトキシェチルアタリレート、メトキシト リエチレングリコールアタリレート、メトキシポリエチレングリコールアタリレート、ステアリ ノレ(メタ)アタリレート、シクロへキシル(メタ)アタリレート、テトラヒドロフルフリノレ(メタ)ァ タリレート、イソボルニル(メタ)アタリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アタリレート、ジ シクロペンタニル(メタ)アタリレート、ジシクロべンジルアタリレート、ジシクロペンテ二 ルエチレングリコール付加物(メタ)アタリレート、フエニルダリシジルエーテルエポキシ アタリレート、フエノキシェチル(メタ)アタリレート、フエノキシ(ポリ)エチレングリコール アタリレート、ノユルフェノールエトキシ化アタリレート、アタリロイルォキシェチルフタル 酸、トリブロモフヱニルアタリレート、トリブロモフヱノールエトキシ化(メタ)アタリレート、 トリブロモフエニルメタタリレート、メタクリロイルォキシェチル酸、メタクリロイルォキシ ェチルマレイン酸、メタクリロイルォキシェチルフタル酸、ポリエチレングリコール(メタ
)アタリレート、ポリプロピレングリコール(メタ)アタリレート、 ;3 _カルボキシェチルァク リレート、 N-メチロールアクリルアマイド、 Ν—メトキシメチルアクリルアマイド、 N—エト アミドスルホン酸、 N—メチルアクリルアミド、 N—ジメチルアクリルアミド、 N—ジメチルァ ミノェチル (メタ)アタリレート、 N—ジメチルァミノプロピルアクリルアミド、アタリロイルモ ノレホリン、グリシジル(メタ)アタリレート、メタクリル酸ァリル、セチルメタタリレート、ペン タデシルメタアタリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アタリレート、ジェチル アミノエチル (メタ)アタリレート、メタクリロイルォキシェチル琥珀酸、イミド (メタ)アタリ レート、へキサンジオールジアタリレート、ネオペンチルグリコールジアタリレート、トリ エチレングリコールジアタリレート、ポリエチレングリコールジアタリレート、ポリプロピレ ングリコールジアタリレート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチル、ペンタエリス リトールジァクリレートモノステアレート、グリコールジアタリレート、 2—ヒドロキシェチル メタアタリロイルフォスフェート、ビスフエノール Aエチレングリコール付加物アタリレート 、ビスフエノール Fエチレングリコール付加物アタリレート、トリシクロデカンメタノールジ アタリレート、トリスヒドロキシェチルイソシァヌレートジアタリレート、 2—ヒドロキシー 1一 アタリ口キシー 3-メタクリロキシプロパン、トリメチロールプロパントリアタリレート、トリメチ ロールプロパンエチレングリコール付加物トリアタリレート、トリメチロールプロパンプロ ピレンダリコール付加物トリアタリレート、ペンタエリスリトールトリアタリレート、トリスァク リロイルォキシェチルフォスフェート、トリスヒドロキシェチルイソシァヌレートトリアタリレ ート、変性 ε -カプロラタトントリアタリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリアタリレ ート、グリセリンプロピレングリコール付加物トリアタリレート、ペンタエリスリトールテトラ アタリレート、ペンタエリスリトールエチレングリコール付加物テトラアタリレート、ジトリメ チローノレプロパンテトラアタリレート、ジペンタエリスリトーノレへキサ(ペンタ)アタリレー ト、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアタリレート、ウレタン(メタ)アタリレート 、エポキシ (メタ)アタリレート、ポリエステル (メタ)アタリレート、フッ素化(メタ)アタリレ ート、シリコーン変性 (メタ)アタリレートなどが挙げられる力 これらに限定されるもの ではない。
前記の(メタ)アタリレートは、単独もしくは 2種以上を任意に混合して使用することが
できる。なかでも、分子内に (メタ)アタリロイル基を 2個以上含有する多官能 (メタ)ァク リレートモノマーもしくはオリゴマーが重合後の皮膜が硬ぐ耐擦傷性が良好で好適 である。
[0037] 本発明の帯電防止性ハードコート樹脂組成物中には、光重合開始剤を添加するこ とができる。光重合開始剤は、紫外線や可視光線等の活性光線により増感させて、 当該樹脂組成物の光硬化を促進するために配合するものであり、公知の各種の光重 合開始剤が使用可能である。
[0038] 本発明の帯電防止性ハードコート樹脂組成物中には、ヒンダートァミン系の光安定 剤や有機系若しくは無機系の光吸収剤を添加することもできる。
[0039] 本発明の帯電防止性ハードコート樹脂組成物は、紫外線照射により硬化可能であ るので、プラスチックフィルム表面に帯電防止性ハードコート樹脂組成物からなる重 合体の層を形成するに際して、前記ハードコート層を形成させるための帯電防止性 ハードコート樹脂組成物として使用することができる。
[0040] 本発明の帯電防止性ハードコート樹脂組成物は、溶媒中に分散させることにより、 プラスチックフィルム表面に皮膜を形成する際のレべリング性が向上し、帯電防止性 ハードコートの皮膜を平滑および平坦に形成することが可能となる。その結果として、 皮膜表面の凹凸に起因するハードコート性および透明性の低下を抑制することがで きるという効果が得られる。
[0041] さらに、溶媒中に分散させることにより、導電性酸化亜鉛の分散性が向上し、その 結果として皮膜の透明性を一層向上させることができるという効果も得られる。本発明 の樹脂組成物における溶媒の含有量は、好ましくは 30— 99. 9質量%、特に好まし くは 50 99質量%である。
[0042] 本発明に用レ、ることができる溶媒成分としては、前記 B成分、 C成分等を溶解し得る ものであればどのようなものでも構わない。なかでも、メチルアルコール、ェチルアル コール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール類、メチルェチ ノレケトン、メチルイソプチルケトン等のケトン類が好適であり、単独または混合して用 レ、ることができる。更に、水またはトルエン、キシレン、酢酸ェチルなどの芳香族、脂 肪族の有機溶媒を必要に応じて選択し、前記アルコール類と組み合わせることもでき
る。
[0043] さらに、導電性酸化亜鉛を極めて好ましい状態でアルコールおよび/またはケトン 溶媒中に分散させるために、分散剤を効果的に添加することができる。分散剤として はァミン化合物またはシランカップリング剤が好ましい例として挙げられる。
[0044] また、本発明の帯電防止性ハードコート樹脂組成物中には、必要に応じて、スリツ プ性付与剤または表面滑性剤、酸化防止剤、硬化促進剤、チキソトロピー付与剤、レ ベリング剤、消泡剤、 pH調整剤などの添加剤をカ卩えることができる。またテープゃフ イルムやシートなどの基材との密着性を向上する目的で、アクリル樹脂、ポリエステノレ 樹脂、プチラール樹脂、ウレタン樹脂などのポリマーも添加することができる。
[0045] 本発明における帯電防止性ハードコート樹脂組成物の製造方法およびこれをフィ ルム表面にコーティングする方法として、例えば次の方法が挙げられる。
[0046] 予め導電性酸化亜鉛をアルコール溶媒中に分散して得られる分散液に、 B成分の 含フッ素樹脂および C成分の紫外線硬化可能な (メタ)アタリレートモノマーを添加し 、更に光重合開始剤等を溶解させて所望のコーティング液組成物を得る。但し、これ らの各成分の混合方法はこの順序に特に限定されない。
[0047] 前記のコーティング液組成物を、透明フィルム表面に一層コーティングし、乾燥して 溶媒を揮発させた後、紫外線を照射して、瞬時に硬化させることによって、本発明の 帯電防止性ハードコート樹脂組成物からなる重合体、即ち帯電防止性ハードコート 層(以下、「皮膜」という)を備えた透明で擦傷性に優れた帯電防止性ハードコートフィ ルムを得ることができる。
[0048] 前記のコーティング液組成物をフィルム表面にコーティングする方法としては、例え ば、浸漬法、グラビアコート法、ダイコート法、ロールコート法、バーコート法、噴霧法 、スピンコート法などの従来公知の方法を適用できる。
[0049] フィルム上に形成される皮膜の厚さとしては、 0. 01 μ m 50 μ mが選択され、 0.
1 111ー10 111の厚さがー層好ましレ、。 0. 01 x m未満の場合は、帯電防止性、ハ ードコート性が不足し、 50 z mより厚い場合には、透明性の不足、さらには基材がカ ールしてしまうことがあるためである。
[0050] 本発明に於いて、基材として、例えば、プラスチックフィルムが挙げられる。本発明
において前記プラスチックフィルムの厚みは 0· 0001— 10mm力 ¾1択され、 0. 0005 一 5mmが好ましぐいわゆるシートをも含有している。
[0051] 前記プラスチックフィルムの材質としては、好ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン 、ポリスチレン、ポリ塩化ビュル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリアクリル、 ポリカーボネート、トリァセチルセルロース、ポリエーテルスルフォン等のプラスチック が挙げられるが、本発明はこれに限定されるものではなレ、。これらの基材は透明度の 高いものが好ましいが、所望に応じて着色したフィルムを用いることができる。
[0052] 本発明の帯電防止性ハードコートフィルムは、前記した本発明の帯電防止性ハー ドコーティング樹脂組成物の硬化物からなるので、前記樹脂組成物硬化物の特徴で ある、ハードコート性、帯電防止性、透明性に優れる。該本発明の樹脂組成物を使用 し、ポリエステル、アクリル、ポリカーボネート、トリァセチルセルロース、ポリエーテル スルフォン等のプラスチックフィルム表面を被覆して、これらのフィルムに前記特性を 付与することができるという顕著な効果を示す。
[0053] また、前記の帯電防止性ハードコートフィルム上に、該帯電防止性ハードコートフィ ルムよりも屈折率が好ましくは 0. 1-0. 4程度低い樹脂組成物層を具える時には、 前記特性に加えて反射防止性にも優れるフィルムが得られる。このような構造を有す る帯電防止性ハードコートフィルムは、 CRT、 LCD,プロジェクター、 PDP、 ELパネ ノレ、さらには FEDなどを初めとする各種のディスプレイに好適である。また、本発明に なる帯電防止性ハードコートフィルムを備えたディスプレイは、前記帯電防止性ハー ドコートフィルの特徴である、ハードコート性、帯電防止性、透明性に優れ、更には反 射防止性にも優れるという特性を生力 て、長期間に渡り明るくて見やすい画像を提 供出来る。
実施例
[0054] 次に本発明の実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定される ものではない。
[0055] 実施例 1
(分散液製造方法:実施例および比較例に共通)
分散溶媒として、イソプロピルアルコール (以下、「IPA」という)を 1400質量部およ
び n—ブタノールを 1400質量部、分散剤として、トリエタノールアミンを 36質量部、一 次粒子平均径が 0. 02 μ ΐηで抵抗値 (粉体固有抵抗)が 500 Ω ' cmである導電性酸 化亜鉛 (堺化学工業製「SC-18」)を 1200質量部配合し、直径 0. 1mmのジルコ二 ァビーズを使用した循環式ビーズミルにより 30分間の分散処理を行った。得られた 分散液からジルコユアビーズを除去し、濃度調整のために希釈溶媒 1 (IPA: n—ブタ ノール = 50 : 50)、又は希釈溶媒 2 (メチルェチルケトン(以下、 「MEK」という)のい ずれ力、を更に添加することで導電性酸化亜鉛濃度が 20質量%の導電性酸化亜鉛 分散液(1)又は導電性酸化亜鉛分散液 (2)を得た。
[0056] (コーティング剤製造方法:実施例 1)前記の導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量 部を用意し、樹脂成分として、 3フッ化工チレン-ビュルエーテル共重合体の 40質量 %キシレン溶液(旭硝子製「ルミフロン LF200」)を 25質量部、ペンタエリスリトールトリ アタリレート/ペンタエリスリトールテトラアタリレート混合物(前者/後者の質量比 =6 0/40、 日本化薬社製「KAYARAD PET_30」)を 10質量部、光重合開始剤とし て、ベンジルジメチルケタールを 1質量部添加し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌 することで、所望のコーティング液組成物を得た。このとき固形成分中に占める導電 性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0057] (フィルム製造方法:実施例および比較例に共通)得られたコーティング液組成物を 、乾燥後の膜厚が 5 / mとなる様に、バーコ一ターにてポリエステルフィルム (東洋紡 績社製「コスモシャイン A4300」)に塗布し、 60— 100°Cの熱風乾燥機で 1一 2分間 乾燥した。次いで、高圧水銀ランプを用い、積算照射光量 750mj/cm2の紫外線(3 60nm)を照射することにより皮膜を形成した。
[0058] 性能試験方法は下記の通りである。
(表面抵抗率):
抵抗測定器 (アドバンテスト社製)を使用し、 JIS K6911に準拠して、印加電圧 10 00Vで測定した。
(全光線透過率およびヘーズ):
ヘーズメーター(スガ試験機社製)を使用し、 JIS K7361および JIS K7136に準 拠して測定した。
(鉛筆硬度):
スクラッチ試験機 (KASAI社製)を使用し、荷重 lkgで測定した。
(耐光性試験):
サンシャインウエザーメーター(スガ試験機社製)を用い、フィルムサンプルのコーテ イング面側に紫外線を照射し、 50— 200時間暴露した (水噴霧なし)。暴露後のフィ ルムサンプノレについて、触指により、コーティング面が白ィ匕(チョーキング)現象を起こ しているかどうか確認した。また、コーティング面をウェスによるスクラッチ試験(10往 復)を行い、スクラッチの前後でのヘーズ値の差を比較した。ヘーズ測定については ヘーズメーター (スガ試験機社製)を使用し、 JIS K7136に準拠して測定した。
[0059] 比較例 1
前記導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量部を用意し、樹脂成分として、ペンタエリ スリトールトリアタリレート/ペンタエリスリトールテトラアタリレート混合物((前者/後 者の質量比 = 60/40、 日本化薬社製「KAYARAD PET - 30」)を 19質量部、光 重合開始剤として、ベンジルジメチルケタールを 2質量部添加し、光重合開始剤が溶 解するまで撹拌することにより、コーティング液組成物を得た。固形成分中に占める 導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0060] 比較例 2
前記導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量部を用意し、樹脂成分として、ペンタエリ スリトールトリアタリレート/ペンタエリスリトールテトラアタリレート混合物((前者/後 者の質量比 = 60/40、 日本化薬社製「KAYARAD PET - 30」)を 19質量部、光 重合開始剤として、ベンジルジメチルケタールを 2質量部添加し、さらにヒンダートアミ ン系の光安定剤(クラリアントジャパン社「SANDUVIR 3053」)を 0. 1質量部添加 し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌することにより、コーティング液組成物を得た。 固形成分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0061] 比較例 3
前記の導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量部を用意し、樹脂成分として、ペンタ エリスリトールトリアタリレート Zペンタエリスリトールテトラアタリレート混合物((前者 Z 後者の質量比 = 60Z40、 日本化薬社製「KAYARAD PET - 30」)を 19質量部、
光重合開始剤として、ベンジルジメチルケタールを 2質量部添加し、さらに有機系光 吸収剤(クラリアントジャパン社「H〇STAVIN PR25」)を 0. 1質量部添加し、光重 合開始剤が溶解するまで撹拌することにより、コーティング液組成物を得た。固形成 分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0062] 実施例 2
前記の導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量部を用意し、樹脂成分として、 3フッ化 エチレン一ビュルエーテル共重合体の 40質量0 /0キシレン溶液(旭硝子製「ノレミフロン LF200」)を 5質量部、ペンタエリスリトールトリアタリレート/ペンタエリスリトールテトラ アタリレート混合物 ( (前者/後者の質量比 = 60740、 日本化薬社製「KAYARAD
PET-30」)を 18質量部、光重合開始剤として、ベンジルジメチルケタールを 1. 8 質量部添加し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌することにより、コーティング液組 成物を得た。固形成分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0063] 比較例 4
前記の導電性酸化亜鉛分散液(1) 381質量部を用意し、樹脂成分として、 3フッ化 エチレン ビニルエーテル共重合体の 40質量%キシレン溶液(旭硝子製「ノレミフロン LF200」)を 50質量部添加し、撹拌することにより、コーティング液組成物を得た。固 形成分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量%であった。
[0064] 実施例 3
前記の導電性酸化亜鉛分散液 (2) 381質量部を用意し、樹脂成分として、 3フッ化 エチレン ビニルエステル共重合体の 50質量%酢酸ブチル溶液(セントラル硝子社 製「セフラルコート A202B」)を 4質量部、ペンタエリスリトールトリアタリレート/ペンタ エリスリトールテトラアタリレート混合物((前者 Z後者の質量比 = 60/40、 日本化薬 社製「KAYARAD PET-30」)を 18質量部、光重合開始剤として、ベンジルジメチ ルケタールを 1. 8質量部添加し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌することにより、 コーティング液組成物を得た。固形成分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80 質量%であった。
[0065] 実施例 4
前記の導電性酸化亜鉛分散液 (2) 381質量部を用意し、樹脂成分として、 3フッ化
チレン一ビュルエステル共重合体の 50質量%酢酸ブチル溶液(セントラル硝子社製「 セフラルコート A202B」 )を 20質量部、ペンタエリスリトールトリアタリレート/ペンタエ リスリトールテトラアタリレート混合物((前者/後者の質量比 = 60/40、 日本化薬社 製「KAYARAD PET— 30」)を 10質量部、光重合開始剤として、ベンジルジメチル ケタールを 1質量部添加し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌することにより、コー ティング液組成物を得た。固形成分中に占める導電性酸化亜鉛の含有量は 80質量 %であった。
[0066] 実施例 5
前記の導電性酸化亜鉛分散液 (2) 381質量部を用意し、樹脂成分として、アタリノレ グラフト型 3フッ化工チレン一ビュルエステル共重合体の 50質量%キシレン溶液(セン トラル硝子社製「セフラルコート FG700X」)を 2質量部、ペンタエリスリトールトリアタリ レート/ペンタエリスリトールテトラアタリレート混合物((前者/後者の質量比 = 60Z 40、 日本化薬社製「KAYARAD PET— 30」)を 19質量部、光重合開始剤として、 ペンジノレジメチルケタールを 1. 9質量部添加し、光重合開始剤が溶解するまで撹拌 することにより、コーティング液組成物を得た。固形成分中に占める導電性酸化亜鉛 の含有量は 80質量%であった。
[0067] 実施例 6— 10および比較例 5— 7
実施例 5と同様にして、表 1に示した配合組成を有するコーティング液組成物を得 た。
[0068] 上記実施例及び比較例におけるコーティング剤の処方および得られた各フィルム の表面抵抗率、全光線透過率、ヘーズ、鉛筆硬度の結果および耐光性試験の結果 の値を表 1に一括して示す。
[0069] [表 1]
1
(表中の記号の説明) (耐光性試験 評価基準)
ΙΡΑ :イソプロピルアルコール ■C (触指によるチョーキング現象の確認)
Ε :メチルェチルケトン O:チヨ一キングなし
PETA :ペンタエリスリトールトリァクリレート/ペンタエリスリトール亍トラァクリレート混合物 チョーキング
■ Δ Η (ウェスによるスクラッチ試験前後でのヘーズ値の差)
ΔΗ = (スクラッチ試験後のヘーズ) 一 (スクラッチ試験前のへ一ズ)
〗〔0070
永久帯電防止性、更には高画質を得るための高透明性を兼ね備えた透明プラスチッ クフィルムおよびシート、更にその他の分野、例えば半導体ウェハー保存容器、光デ イスク、磁気テープ、その他電子'電気部材、印刷部材、半導体生産現場用クリーン ルーム部材等においても適用できる。 なお、本出願の優先権主張の基礎となる日本特許願 2004—022863号(2004年 1月 30日に日本特許庁に出願)の全明細書の内容をここに引用し、本発明の明細書 の開示として、取り入れるものである。