WO2003091567A1 - Tubulure d'alimentation en carburant - Google Patents

Description

^ 明 細 書 フューエルデリパリパイプ

技術分野

本発明は、 自動車の燃料供給系に使用されるフューエルデリバリパイプに関す る 背景技術

自動車のエンジンにおける燃料供給系では、 ポンプによって燃料供給配管を通 して燃料をフューエルデリバリパイプに送り、 このフューエルデリバリパイプに 取り付けられているインジェク夕から適正量の燃料をエンジンの吸気マ二ホール ドに噴射している。

従来のフューエルデリバリパイプは、 金属製の箱状または管状の本体をもって おり、 大別してチューブを潰して加工し継ぎ目の無いものと、 上下二つの箱状の ケースを口一付けで接合したものとがある。

まず、 図 8は、 前者のフユ一エルデリバリパイプを示し、 その本体部 2は、 金 属製のチューブを潰して断面長方形にするとともに、 その両端部に蓋をして密閉 したものである。 このフユ一エルデリバリパイプの本体部 2の底面には、 穴が複 数形成され、 各々の穴にィンジヱク夕取付用のホルダ 4が取り付けられている。 本体部 2には、 ブラケヅト 6が 2つ固着され、 このブラケット 6には取付ボルト 穴 7があけられている。

これに対して、 図 1 1に示すフユ一エルデリバリパイプの本体部 8は、 板金を プレス加工してぞれそれ成形したアッパーゲ一ス—1 0 aとロア一ケース 1 0 bの 二つのケースからなり、 ロアーケース 1 0 bにアッパーケース 1 0 aを組み合わ せてから、 重なり部分をロー付けすることにより、 両者を一体に接合したもので ある。 ィンジ工クタ取付用のホルダ 4はロア一ケース 1 0 bの下面に取り付けら れ、 また取付ボルト穴 7があいているブラケット 6が同じように固着されている ₍ フユ一エルデリバリパイプでは、 それが用いられるエンジンのインジヱクタの 位置に応じて取付ボルト穴 7の位置が自ずと決まってくる。

図 9のフユ一エルデリバリパイプの場合、 本体部 2がチューブを潰して形成し た箱形であることから取付ボルト穴 7に対する逃げを加工できないという制約を 受ける。 このため、 本体部 2から延ばしたブラケット 6に取付ボルト穴 7を形成 しなければならず、 図 1 0に示すように、 本体部 2に近い位置に取付ボルト穴 7 のあるエンジンに取り付ける場合には、 限界があるという問題がある。

この点、 図 1 1のフューエルデリバリパイプでは、 図 1 2に示すように、 アツ パ一ケース 1 0 a、 ロアーケース 1 0 bをプレス加工するときに同時に逃げとし ての凹部 9を形成しておくことにより、 本体部 8に接近させて取付ボルト穴 7を 配置することができるため、 取付ポルト穴 7の位置についての設計上の自由度が 高いという利点はある。

しかしながら、 アッパーケース 1 0 a、 ロア一ケース 1 0 bの重なり部分を口 一付けすることにより、 本体部 2の側面縦壁の板厚が倍になり、 本体部 2の剛性 がそれだけ高くなる。

自動車の燃料配管にあっては、 ィンジェクタが開閉するたびに燃料の脈動現象 が配管内に顕著に現れることが常に問題となる。 この脈動を低減するためには、 フユーエルデリバリパイプ本体が圧力変動とともに変形して脈動を吸収すること が有利であるが、 図 1 1のフユ一エルデリバリパイプでのようにフユ一エルデリ バリパイプ本体の剛性が高すぎると、 脈動吸収性は著しく低下する。 発明の開示

そこで、 本発明の目的は、 前記従来技術の有する問題点を解消し、 取付ボルト 穴の位置等についての設計自由度を高めるとともに、 脈動等を吸収性の高い柔構 造のフユ一エルデリバリパイプを提供することにある。

前記の目的を達成するために、 本発明のフユ一エルデリバリパイプは、 燃料供 給系から燃料供給配管を通して圧送される燃料をインジェクタに供給するフュー エルデリバリパイプにおいて、 フユ一エルデリバリパイプ本体部と、 前記フュー エルデリバリパイプ本体部に固着されたィンジェクタ取付部と、 前記フューエル デリバリパイプ本体部に固着された取付用ブラケットとを備え、 前記フューエル デリバリパイプ本体部は第 1のケースと第 2のケースとから構成され、 前記第 1 のケースと前記第 2のケースはそれそれの端縁部を囲うように形成されたフラン ジ部を有し、 前記第 1ケースの前記フランジ部と前記第 2ケースの前記フランジ 部とは、 重ねられ口一付けまたは溶接により液密に接合されていることを特徴と する。

また、 前記第 1ケースの前記フランジ部と前記第 2ケースの前記フランジ部と は、 前記第 1のケースと前記第 2のケースとが対面する方向に対面して重ねられ ていることを特徴とする。

また、 前記フランジ部は、 外方へ突出して形成されていることを特徴とする。 また、 前記フユ一エルデリバリパイプ本体部は、 前記取付用ブラケットのボル ト穴に対する逃げ部を形成する凹部を有することを特徴とする。

また、 前記フランジ部は、 前記凹部に対応する位置に前記取付用のボルト穴が 形成された延長部分を有することを特徴とする。

また、 前記第 1ケース若しくは前記第 2のケースのいずれかが、 板状の部材か ら形成されていることを特徴とする。

本発明によれば、 縦壁面同士を同方向に重ね合わて厚みが倍になる継手構造と 異なり、 フランジ部同士が縦壁面とは略垂直になる継手構造となるので、 第 1ケ 一スと第 2ケースを口一付け接合した後で剛性が大きくならないようにすること ができ、 また、 板金素材を絞ってプレス成形により取付ボルト穴等に対する逃げ 形状を付加することが簡単であり、 設計上の自由度を高くできる。 図面の簡単な説明

図 1は、 本発明によるフユ一エルデリバリパイプの第 1実施形態を示す斜視図 である。

図 2は、 第 1実施形態によるフユ一エルデリノ^;リノ ィプの本体の側面図である _c 図 3は、 第 1実施形態によるフユ一エルデリバリパイプ本体の横断面図である ( 図 4は、 フユ一エルデリバリパイプ本体に設けた逃げ形状を示す平面図である < 図 5は、 本発明の第 2実施形態によるフューエルデリバリパイプの平面図であ る ο 図 6は、 第 2実施形態によるフューエルデリバリパイプの横断面図である。 図 Ίは、 本発明の第 3実施形態によるフユ一エルデリパリパイプの横断面図で ある。

図 8は、 従来のフユ一エルデリバリパイプを示す側面図である。

図 9は、 図 8のフユ一エルデリバリパイプの横断面図である。

図 1 0は、 取付ブラケットの取付ボルト穴と本体の位置関係を示す平面図であ る。

図 1 1は、 従来の他のフユ一エルデリバリパイプの横断面図である。

図 1 2は、 図 1 1のフューエルデリバリパイプの平面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明によるフューエルデリバリパイプの一実施形態について、 添付の 図面を参照しながら説明する。

第 1実施形態

図 1は、 本発明によるフユ一エルデリバリパイプについての第 1の実施形態を 示す斜視図である。 参照符号 2 0はフユーエルデリバリパイプ、 2 2は燃料配管 で、 これらがリタ一ンレスシステムの燃料供給装 ¾を構成している。 図示しない 燃料タンクの燃料は、 ポンプから吐出されて燃料配管 2 2を通ってフユ一エルデ リノ リパイプ 2 0に供給されるようになっている。

図 2に示すように、 フューエルデリパリパイプ 2 0の本体部は、 この実施形態 では、 ロアーケース 1 2とアッパーケース 1 3を口一付けにより接合してなるも のである。 ロア一ケース 1 2とァヅパ一ケース 1 3は、 板金に絞り加工を施すプ レス加工工程を経て成形された同一形状の長方形皿状ケースで、 それそれ端縁部 を囲うようにフランジ部 1 2 a、 1 3 aが形成されている。 フランジ部 1 2 a、 1 3 aは本体部の外方へ突出するように形成され同じ幅を有する。 フランジ部 1 2 aとフランジ部 1 3 aとは、 ロア一ケース 1 2とアッパーケース 1 3とが対面 する方向に対面し重なり合うようになっている。 ロアーケース 1 2、 アッパーケ ース 1 3の素材である鋼板は、 例えば、 S P C D、 S P C E、 S P C Cなどの低 炭素鋼や、 S U S 3 0 4、 S U S 3 0 4 Lなどの耐熱鋼のものが用いられる。 アッパーケース 1 3には、 燃料配管 2 2の端末部が接続されている。 ロア一ケ —ス 1 2の底面には、 所要数の燃料供給口が形成され、 この燃料供給口には、 図 示しないィンジェクタを取り付けるためのインジェク夕取付部 1 5が固着されて いる。 また、 ロアーケース 1 2には、 取付用ブラケット 1 6が 2箇所に取りつけ られている。 この取付用ブラケット 1 6の端部には、 取付ボルト穴 1 7が形成さ れている。

この実施形態では、 図 1に示すように、 取付ボルト穴 1 7の位置はロアーケ一 ス 1 2、 ァヅパ一ケース 1 3に接近した位置となっており、 この取付ボルト穴 1 7の位置に対応させて、 ロア一ケース 1 2、 ァヅパ一ケース 1 3には逃げ部とし ての凹部 1 8が形成されている。 この凹部 1 8に連なる部分のフランジ部 1 2 a、 1 3 aの幅は、 他の部分よりも狭くなつている （図 4参照） 。

このようなロア一ケース 1 2とアッパーケース 1 3は、 銀ろうなどのろう合金 を介在させてフランジ部 1 2 a、 1 3 a同士を重ね合わせ、 口一付けにより液密 に接合される。 ロー付けによる接合の他、 レーザ溶接や、 高周波アーク溶接など の溶接によって接合してもよい。

以上のような実施形態によれば、 ロアーケース 1 2とアッパーケース 1 3とに フューエルデリパリパイプ 2 0の本体部を分割し、 本体部の側面縦壁とは略直角 なロア一ケース 1 2のフランジ部 1 2 aと、 アッパーケース 1 3のフランジ部 1 3 b同士を重ね合わせて、 ロー付け接合のための継手構造とすることで、 図 1 1 に示した従来例のように、 縦壁面同士を同方向に重ね合わて厚みが倍になる継手 構造と異なり、 ロー付け接合した後で本体部の剛性が大きくならないようにする ことができる。 このため、 フユ一エルデリバリパイプ 2 0内部の圧力変動ととも に本体部の各壁面が変形して脈動を吸収する桑構造という観点からは、 有利な構 造となる。

しかも、 ロア一ケース 1 2、 ァヅパ一ケース 1 3は同一形状であり、 板金素材 を絞ってプレス成形できるので、 量産性が高いとともに、 取付ボルト穴 1 7の位 置などに対する設計上の自由度を高めることが可能となる。

例えば、 本実施形態のように、 取付ボルト 1 7穴の位置が本体部 2 0に接近し ているようなアレンジの場合、 凹部 1 8を逃げ形状として簡単に付加することが できる。 さらに、 凹部 1 8がある部位では、 内圧の受圧面積が他の部位に比べて 小さくなり、 フランジ部 1 2 a、 1 2 bを引き剥がそうとする力が相対的に小さ くなるため、 フランジ幅を小さくできる。 このことは、 凹部 1 8のへこみ量を少 なくできることにつながるので、 絞り加工が容易になる。 第 2実施形態

次に、 図 5並びに図 6を参照しながら、 本発明の第 2の実施形態によるフュー エルデリバリパイプについて説明する。

この実施形態は、 第 1実施形態における取付用ブラケット 1 6を用いることな く、 エンジンに取りつけられるようにした実施形態である。

凹部 1 8の逃げ部の形状は、 第 1実施形態と同様であるが、 この凹部 1 8のあ る部位では、 フランジ部 1 2 a、 1 3 bは幅広の延長部 1 9となって取付ボルト 穴 1 7が形成されている。

このような第 2実施形態によれば、 取付用ブラケヅト 1 6の代用としてフラン ジ部 1 2 a、 1 3 bを活用して、 部品点数を削減できる上に、 取付ボルト穴 1 7 の位置についての設計自由度は第 1実施形態と同様である。 第 3実施形態

図 7は、 本発明の第 3の実施形態によるフューエルデリバリパイプ 2 0を示す c この第 3実施形態は、 ロアーケース 1 2を板状のロアープレート 2 3とした実施 形態である。

この第 3実施形態によれば、 ロア一ケース 1 2の替わりのロアプレート 2 3の 周縁部がフランジ部として機能し、 アッパーケース 1 3のフランジ部 1 3 aとろ ぅ材を介在させて重ね合わせて口一付けすることができる。 なお、 ァヅパーケ一 ス 1 3の方を板形状としても、 同じようにフューエルデリバリパイプ 2 0を構成 することができる。

以上の説明から明らかなように、 本発明によれば、 取付ボルト穴の位置等につ いての設計自由度を高めるとともに、 剛性を高めることなく脈動等を吸収性を高 めた柔構造とすることができる。

Claims

請求の範囲

1 . 燃料供給系から燃料供給配管を通して圧送される燃料をインジェク夕に 供給するフューエルデリバリパイプにおいて、

フューエルデリバリパイプ本体部と、

前記フューエルデリバリパイプ本体部に固着されたィンジェク夕取付部と、 前記フユ一エルデリバリパイプ本体部に固着された取付用ブラケットと を備え、

前記フユ一エルデリバリパイプ本体部は第 1のケースと第 2のケースとから構 成され、

前記第 1のケースと前記第 2のケースはそれそれの端縁部を囲うように形成さ れたフランジ部を有し、

前記第 1ケースの前記フランジ部と前記第 2ケースの前記フランジ部とは、 重 ねられロー付けまたは溶接により液密に接合されている

ことを特徴とするフューエルデリバリパイプ。

2 . 前記第 1ケースの前記フランジ部と前記第 2ケースの前記フランジ部と は、 前記第 1のケースと前記第 2のケースとが対面する方向に対面して重ねられ ている

ことを特徴とする請求項 1に記載のフューエルデリバリパイプ。

3 . 前記フランジ部は、 外方へ突出して形成されている

ことを特徴とする請求項 1に記載のフユーエルデリノ Jパイプ。

4 . 前記フユ一エルデリバリパイプ本体部は、 前記取付用ブラケットのボル ト穴に対する逃げ部を形成する凹部を有する

ことを特徴とする請求項 1に記載のフューエルデリパリパイプ。

5 . 前記フランジ部は、 前記凹部に対応する位置に前記取付用のボルト穴が 形成された延長部分を有する

ことを特徴とする請求項 4に記載のフユ一エルデリバリパイプ。

6 . 前記第 1ケース若しくは前記第 2のケースのいずれかが、 板状の部材か ら形成されている

ことを特徴とする請求項 1に記載のフューエルデリバリパイプ。