WO2001053184A1 - Systeme d'ascenseur - Google Patents

Description

明 細 書 エレべ一タ装置 技術分野

この発明は、 エレベータ装置に関し、 '特に昇降路内に制御盤を設置したエレべ ータに関するものである。

'景技杯丁

従来のエレベータ装置では、 昇降路の上部に配置された機械室内に、 巻上機及 び制御盤等が設置されている為、 建物の最上部に機械室の設置スペースを確保す る必要があり、 その結果、 建物の利用効率が低下するとともに、 建物の高さが高 くなつてしまう。

これに対し、 例えば図 5及び図 6に示すように、 昇降路内であって昇降路壁と 昇降体であるかごの昇降領域との間の隙間に、巻上機と制御盤を重ねて設置する、 機械室を用いないエレべ一タ装置が提案されている。 尚、 図において、 1 は昇降 路、 2は昇降路内を昇降する昇降体であるかご、 ' 3はかご 2を昇降駆動する巻上 機、 4は卷上機 3に捲回されかご 2を吊持する主索、 5は巻上機 3を挟んで、 主 索 4のかご 2とは反対側で吊持される釣合い錘、 6は巻上機 3を駆動制御する制 御盤、 7は昇降するかご 2を案内するかごガイ ドレール、 8は昇降する釣合い錘

5を案内する錘ガイ ドレール、 9は乗客がかご 2に乗降する乗場、 1 0は乗場 9 に設けた乗場ドア、 1 1 はかご 2に設けられ乗場ドア 1 0と連動して開閉するか ごドア、 1 2はかごドア 1 1 を吊持して開閉駆動するかごドア装置である。

また、 日本出願特開平 7 _ 1 0 4 3 4号公報 （対応欧州出願 E P 0 6 3 1 9 6

7 ) には、 巻上機及び制御盤を昇降路内の最上部に設置し、 機械室を省略したェ レベータ装置が示されている。 また、 日本出願特開平 7— 1 0 4 3 7号公報 （対 応欧州出願 E P 0 6 3 1 9 6 8 ) には、 巻上機及び制御盤を昇降路の底部に設置、 機械室を省略したエレべ一タ装置が示されている。 しかし、 これらのエレべ一タ 装置では、 機械室は省略されるものの、 昇降路の高さが高くなつたり、 昇降路の 水平断面積が大きくなつたりする恐れがあった。

また、 日本出願特開平 8— 4 0 6 7 5号公報 （対応欧州出願 E P 0 6 8 0 9 2 0 ) には、 昇降路の側壁に開口部を穿ち、 その壁の厚さに制御盤を含む駆動機器 の主要部を収めることが示されている。 しかし、 この装置では昇降路壁の厚み方 向での駆動機器の厚さに制限が生じ、 駆動機器の形状設計を困難にする。 また、 この構造であると駆動機器の反昇降路側の面が、 昇降路に隣接する部屋若しくは 通路に面することになり、 ェレべ一タ装置に対する防音対策が必要となる。 発明の開示

この発明は、 上記のような問題点を解決することを課題としてなされたもので あり、 昇降路壁に出入口以外の必要以上の開口部を設けること無しに、 また建物 の高さを低くすることができることによって、 建築物への負担を少なく し利用効 率を向上させたエレベータ装置を得ることを目的とする。 図面の簡単な説明

図 1 は、 この発明の実施の形態 1 によるエレベータ装置の斜視図、

図 2は、 この発明の実施の形態 1 によるエレベータ装置の垂直断面図、 図 3は、 この発明の実施の形態 2によるエレベータ装置の昇降路最上部の垂直 断面図、

図 4は、 この発明の実施の形態 2によるエレベータ装置の昇降路頂部上方から 見た昇降路内平面図、

図 5は、 従来のエレベータ装置の斜視図、

図 6は、 図 5で示す従来のエレベータ装置の昇降路頂部上方から見た昇降路内 平面図である。 発明を実施するための最良の形態

以下、 この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。 実施の形態 1 .

図 1 はこの発明の実施の形態 1 によるエレベータ装置の斜視図、 図 2はエレべ —タ装置の垂直断面図である。 図において、 背景技術で示した図 5と図 6で表わ した符号と同一のものは同じ符号を与えている。 1 は昇降路、 2は昇降路内を昇 降する昇降体であるかご、 3はかご 2を昇降駆動する巻上機、 4は巻上機 3に捲 回されかご 2を吊持する主索、 5は巻上機 3を挟んで、 主索 4によりかご 2とは 反対側で吊持される釣合い錘、 6は巻上機 3を駆動制御する制御盤、 7は昇降す るかご 2を案内するかごガイ ドレール、 8は昇降する釣合い錘 5を案内する錘ガ イ ドレール、 9はかご 2に乗降する乗場、 1 0は乗場 9に設けた乗場ドア、 1 1 はかご 2に設けられ乗場ドア 1 0と連動して開閉するかごドア、 1 2はかごドア 1 1 を吊持して開閉駆動するかごドア装置である。 1 3は開閉するかごドア 1 1 を案内するかご敷居、 1 4は乗場ドア 1 0を吊持する乗場ドア装置、 1 5は開閉 する乗場ドア 1 0を案内する乗場敷居、 1 6は乗場敷居 1 5を受ける為に昇降路 1の中に突設した建物部材、 1 7はかご 2への乗降に供する為昇降路 1 に穿った 開口部である。

このようなエレベータ装置では、 巻上機を駆動制御する制御盤 6が、 昇降路内 であって、 乗場ドア装置 1 4、 乗場敷居 1 5、 或いは昇降路内に突設した建物部 材 1 6などの凸部を垂直投影した領域内に設置されているので、 昇降路内をかご 2などの昇降体が昇降する領域と干渉することが無い。 また、 この乗場の開口部 1 7の上下方向には、 各階床でのかごへの昇降を妨げることが無いように、 主索、 ガバナロープ、 ガイ ドレールなどの昇降方向長てに配設される部材が設置される ことがないので、 特に開口部上方に設置した制御盤とそれらの部材とが干渉する こと無く、 また制御盤の保守などにも支障をきたさない。 また同様に開口部上方 に設置した場合には、 乗場からかご上に乗り込める位置にかごを移動させ、 その 後電源を遮断してかごの停止処理を施した後に、 乗場ドアを乗場側から開き、 か ご上に乗り込んで、 かごを足場として開口部上方の制御盤の保守を容易に実施す ることができる。 実施の形態 2 .

なお、 先の実施の形態 1 . の図 2では、 乗場のある二つの階床の間に制御盤 6 を配置したが、 例えば図 3に示すように最上階の乗場の上方に制御盤を配置して も良い。 この場合には特に、 かごの最大上昇範囲の上方に配置することで昇降路 壁からの凸部の範囲を超えて、 水平方向に厚し、制御盤を用いることができる。

図 3はこの発明の実施の形態 2 . によるエレベータ装置の昇降路最上部の垂直 断面図、 図 4は上記エレベータ装置の昇降路頂部上方から見た昇降路平面図であ る。 図において、 先に説明した符号と同一のものは同じ符号を与えている。 1 7 は最上階の乗場、 1 8は昇降路 1 の頂部の天井、 1 9は昇降路 1内を上昇し得る 最上位置にあるかごを示す。

この様なエレベータ装置では、 制御盤 6が昇降路内であって、 乗場ドア装置 1 4、 乗場敷居 1 5、 或いは昇降路内に突設した建物部材 1 6などの凸部の上方に 配置され、 またかごドア装置の上方に掛かる位置まで突設するように厚みのある 構造となっている。 なお、 かご 2は昇降路内を上昇し得る最上位置 1 9の上方に 制御盤 6が配設されているので、 お互いに干渉することはない。 したがって制御 盤 6の厚みも、 昇降路壁からの凸部の寸法に制限されずに設計することができる。 また、 制御盤のかご上方への飛び出し量も上記凸部の寸法に見合うだけ、 後退さ せることができるので、 かご上での保守作業などへの支障も軽減できる。 特に保 守作業などの時に踏み込むことの無いかごドア装置の上方に突設することで支障 はほとんど生じない。 また、 制御盤の表面がかご上の保守作業域に近くなる為、 制御盤の保守作業も容易になる。

産業上の利用可能性

昇降路内の壁から突出した建物部材若しくは建物壁面に固着させた機材からな る凸部の垂直投影した領域に重ねて、 昇降路内に制御盤を設置したもので、 制御 盤を収納する所謂機械室を必要とせず、 また昇降路内を昇降する昇降体と緩衝せ ずに配置することができる。

また制御盤は、 昇降路内への出入口となる昇降路壁面の開口部上方に設置され ているので、 開口部の正面には昇降方向長てに配設されるエレベータの部材を配 置されることがないので、 特に開口部上方に設置した制御盤と上記部材とが干渉 すること無く、 また制御盤の保守などにも支障をきたさない。

また制御盤は、 開口部に設置され昇降路内に突設される乗場ドア装置の上方に 設置されているので、 保守作業時に乗場ドア装置を開き、 かご上に搭乗すること によつて容易に制御盤の所に近づき点検することができる。

- また制御盤は、 昇降路内であって上記昇降体が到達し得る最上位の位置より上 方に配置されているので、 昇降路内の壁から突出した建物部材若しくは建物壁面 に固着させた機材からなる凸部の垂直投影した領域のほかに、 昇降体ドア装置を 垂直投影した領域と更に重ねて配置することにより、 制御盤の厚みも増加するこ とが可能となり、 昇降路壁からの凸部の寸法に制限されずに制御盤の設計をする ことができ、 また制御盤の表面がかご上の保守作業域により近くなる為、 制御盤 の保守作業も容易になる。

Claims

請 求 の 範 囲

1 . 昇降路壁と底部を有する昇降路、

上記昇降路の壁面より昇降路内側に突出する建物部材若しくは建物壁面に固着 させた機材からなる凸部を有し、 上記凸部と干渉すること無しに昇降路内を昇降 する昇降体、 及び ―

上記昇降体の昇降方向へ上記凸部を投影した領域と重ねて、 上記昇降路内に配 置され、 上記昇降体の昇降を制御する制御盤

を備えているエレべ一タ装置。

2 . 制御盤は、 昇降路内への出入口となる昇降路壁面の開口部上方に設置されて いる請求項〗記載のエレベータ装置。

3 . 昇降路内への出入口となる昇降路壁面の開口部には、 上記開口部を閉鎖開放 する乗場ドア装置を設け、

制御盤は、 上記乗場ドア装置の上方に設置されている請求項 1記載のエレべ一 タ装置。

4 . 昇降体に設けられ、 乗場ドア装置と係合して開口部を閉鎖開放する昇降体ド ァ装置を設け、

制御盤は、 上記昇降体の昇降方向へ上記昇降体ドア装置を投影した領域と少な くとも一部は重なり、 上記昇降路内であって上記昇降体が到達し得る最上位の位 置より上方に配置されている請求項 1記載のエレベータ装置。