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JPWO2013171815A1 - 電気化学検出器およびその製造方法 - Google Patents

電気化学検出器およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

電気化学検出器100は、レドックスサイクルを発生させることにより、液体中の物質を検出する電気化学検出器であって、第1の電極面20aを有する第1の作用電極20と、第2の電極面40aを有する第2の作用電極40と、複数の絶縁性のスペーサー粒子50とを備え、前記第1および第2の電極面20a、40aの間に電場Fが形成されるように、前記第1および第2の電極面20a、40aが向かい合うように配置され、複数のスペーサー粒子50が、前記第1および第2の電極面20a、40aを離間するように、前記第1および第2の電極面20a、40aに沿って配置されている。

Description

本発明は、液体中のイオン、有害物質、生理活性物質の定性、定量分析に用いる電気化学センサー、クロマトグラフィー等の検出器に使用する電気化学検出器およびその製造方法に関し、特に、目的物質を高感度にかつ少量の溶液で検出可能な電気化学検出器およびその製造方法に関する。
電気化学測定は、溶液中に含まれるイオンや分子の定性分析などに用いられ、検体物質を含む試料溶液に作用電極を浸漬し、検体物質が作用電極上で電気化学的に反応した際に作用電極に流れる電流値を測定することによって、試料溶液中の検体物質を検出する。
電気化学測定に用いられる電気化学検出器として、2つのくし型の作用電極を組み合わせたものが広く用いられている(例えば、特許文献1)。
図11にその一例を示す。図11(a)は、2つのくし型の作用電極を組み合わせた電気化学検出器の平面図、図11(b)は図11(a)のA−A’における断面図である。図11に示した電気化学検出器は、絶縁性基板801の上にくし型の作用電極802および803がかみあうように形成されている。電気化学測定は次のように行われる。まず、検体物質を含む試料溶液200の液滴がこの電気化学検出器に垂らされる。次に、作用電極802および803にそれぞれ異なった電位を与えると、検体物質は一方の作用電極(例えば、802)で酸化され、その後、隣接するもう一方の作用電極(例えば、803)で還元されてもとの物質に戻る。この結果、2つの電極802、803間で酸化と還元を繰り返す、いわゆるレドックスサイクルが生じる。
図12は、2つのくし型の作用電極を組み合わせた電気化学検出器において発生するレドックスサイクルの様子を模式的に示す。試料溶液中の検体物質である還元体Redは、例えば、作用電極802において酸化されて酸化体Oxとなった後に、隣接するもう一方の作用電極803で還元されてもとの還元体Redに戻る。ひとつの還元体Redが酸化と還元を繰りかえすことにより、酸化還元反応にともなって作用電極に流れる電流の見かけの量が増加することになる。
したがって、このような電極を用いて電気化学測定を行えば試料溶液中の検体物質を感度よく検出することができる。特に、検体物質の酸化還元反応が発生する隣接する2つ作用電極の密度が大きいほど、すなわち、図11における作用電極802および803の電極幅および間隔が小さいほど、単位時間あたりのレドックスサイクルの発生数も多くなり、高感度な電気化学測定が可能となる。
近年、電気化学検出器を用いた電気化学測定は、生体中の抗原などのタンパク質を測定するバイオセンサにも応用されている。この場合、タンパク質を検出するには、例えば、タンパク質と酵素標識された抗体との複合体を形成し、さらに、その複合体の酵素標識と基質とを反応させて、レドックスサイクルを行う物質(レドックス種)を生成する。生成されるレドックス種の量はタンパク質の量に比例するため、生成したレドックス種を電気化学測定にて検出することで、タンパク質の濃度を間接的に測定することが可能となる。
特開平1−272958号公報
しかしながら、前記従来の2つのくし型の作用電極を組み合わせた電気化学検出器は、以下の課題を有している。
まず、作用電極802、803が同一平面にあるため、試料溶液はこの平面上に滴下され、表面張力によりこの平面から上方に膨らんだ状態で保持される。電圧が印加されると、作用電極802、803間には電場が発生するが、この電場の強さは試料溶液の上部に向かうにつれて小さくなる。このため、例えば、一方の作用電極802で酸化された検体物質が、隣接するもう一方の作用電極803に到達せずに試料溶液の上部に拡散してしまい、還元されず、レドックスサイクルが断ち切られてしまう。この結果、作用電極802、803を流れる電流の増加が抑制されてしまい、検出感度が低下するという課題を有していた。
一方、図11に示したような2つのくし型の作用電極802および803は、薄膜状の導電体を、公知のフォトリソグラフィ技術などを用いて微細加工することによって形成される。これを用いた電気化学測定の検出感度向上には上述したように作用電極の電極幅および間隔を小さくする必要がある。しかし、このような微細加工をするために、極めて高度な加工技術や高価な加工装置が必要となり、コストアップの要因となっていた。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、高感度な電気化学測定が可能で、かつ、低コストで作製可能な電気化学検出器およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る電気化学検出器は、レドックスサイクルを発生させることにより、液体中の物質を検出する電気化学検出器であって、第1の絶縁性基板と、前記第1の絶縁性基板の一主面に形成された第1の作用電極と、第2の絶縁性基板と、前記第2の絶縁性基板の一主面に形成された第2の作用電極と、複数の絶縁性のスペーサーとを備え、前記第1および第2の作用電極が、平面視において重複し且つ向かい合うように配置され、前記複数のスペーサーが、前記第1および第2の作用電極を離間するように、前記第1および第2の作用電極に沿って配置されていることを特徴とする。
本発明に係る電気化学検出器の製造方法は、第1の絶縁性基板の一主面に第1の作用電極を形成する工程と、第2の絶縁性基板の一主面に第2の作用電極を形成する工程と、前記第1の作用電極上に複数のスペーサーを配置する工程と、前記第2の作用電極を、前記第1および第2の作用電極が平面視において重複し且つ向かい合うように配置する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る電気化学検出器およびその製造方法は、高感度な電気化学測定が可能で、かつ、低コストに作製可能な電気化学検出器およびその製造方法を提供できる。
(a)は第1実施形態に係る電気化学検出器100の構成を模式的に示す斜視図であり、(b)は図1の断面構成を模式的に示す図である。 (a)は第1実施形態に係る電気化学検出器100の分解斜視図であり、(b)は電気化学検出器100を構成する第1の絶縁性基板10を第1の作用電極20が形成された一主面からみた斜視図であり、(c)は第2の絶縁性基板30を第2の作用電極40が形成された一主面からみた斜視図である。 第1実施形態に係る電気化学検出器100を用いた電気化学測定装置を模式的に示す斜視図である。 (a)は第1実施形態に係る電気化学検出器100に試料溶液200を接触させた場合の断面構成を模式的に示す図であり、(b)は電気化学検出器100に生じるレドックスサイクルを模式的に説明するための断面図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の電気化学検出器100の製造方法を説明するための工程斜視図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の電気化学検出器100の製造方法を説明するための工程斜視図である。 (a)および(b)は、第1実施形態の電気化学検出器100の製造方法を説明するための工程斜視図である。 第2実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。 第3実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。 第4実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。 (a)は従来の電気化学検出器の平面図であり、(b)は(a)のA−A’における断面図である。 従来の電気化学検出器に生じるレドックスサイクルを模式的に説明するための断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面においては、説明の簡潔化のため、実質的に同一の機能を有する構成要素を同一の参照符号で示す。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
(第1実施形態)
図1および図2を参照しながら、第1実施形態に係る電気化学検出器について説明する。
図1(a)は、第1実施形態で用いる電気化学検出器の斜視図を模式的に示している。図1(b)は、図1(a)のA−A’、B−B’、C−C’、D−D’、で囲まれた平面で切り取られる断面構成を模式的に示している。
図2(a)は、第1実施形態の電気化学検出器を分解した斜視図である。図2(b)は、第1の絶縁性基板10を第1の作用電極20が形成された一主面からみた斜視図を模式的に示している。図2(c)は、第2の絶縁性基板30を第2の作用電極40が形成された一主面からみた斜視図を模式的に示している。
電気化学検出器100は、第1の絶縁性基板10と、第1の絶縁性基板10の一主面に形成された第1の作用電極20と、第2の絶縁性基板30と、第2の絶縁性基板30の一主面に形成された第2の作用電極40と、複数の絶縁性のスペーサー粒子50を備えている。第1の作用電極20は第1の電極面20aを有し、第2の作用電極40は第2の電極面40aを有している。第1の電極面20aおよび第2の電極面40aの間に電場Fが形成されるように、第1の電極面20aおよび第2の電極面40aが向かい合うように配置されている。第1実施形態において、第1の電極面20aおよび第2の電極面40aは平面であり、平面視において重複している。複数のスペーサー粒子50が、第1の電極面20aおよび第2の電極面40aを離間するように、第1の電極面20aおよび第2の電極面40aに沿って配置されている。
また、望ましい構成として、第1の絶縁性基板10は第3の電極41を備えており、第3の電極41は、第2の作用電極40と、接続部材80を介して電気的に接続されている。
さらに、第1の絶縁性基板10は、第1の作用電極20と同一面上に参照電極60と対向電極70を備えていることが望ましい。また、第1の絶縁性基板は、測定を容易にするための取り出し電極21、42、61、71を備えている。第1の作用電極20は取り出し電極21と、第3の電極41は取り出し電極42と、参照電極60は取り出し電極61と、対向電極70は取り出し電極71と、配線を介して電気的に接続されている。
絶縁性基板10および30は、少なくとも作用電極の形成された面の表面が絶縁性の基板であれば材質を問わないが、例えば、ガラス基板、樹脂基板、セラミック基板、石英基板、または酸化膜付きシリコン基板から構成される。絶縁性基板10および30の厚さは、例えば、100μm〜2mmである。
作用電極20および40は、導電性材料から構成することができ、例えば、金、白金、銀、クロム、チタン、ステンレスなどの金属や、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物から構成される。特に、検体物質を酸化または還元させるための電子授受の容易さの観点から金、白金や、導電性カーボン粉末を含むペースト組成物が好ましい。作用電極20および40の厚さは、例えば、10nm〜35μmであり、表面粗さは、例えば、中心線平均粗さRaで0.01μm〜1μmである。作用電極20および40は、1種の導電性材料から構成される必要は無く、例えば異なる材料で構成された2層以上の積層構造の電極であっても良い。この場合、作用電極20および40の表層は導電性材料から構成される。これらの表層は、検体物質に接する領域、すなわち検体物質との間で電子を授受して酸化または還元反応を起こさせる実質的な領域であるので、導電性を必要とする。この場合、表層の導電性材料の厚さは、あまり薄すぎるとピンホールなどが生じるため、例えば、5nm〜5μmであることが好ましい。
絶縁性のスペーサー粒子50は、少なくとも表面が絶縁性の粒子であれば材質を問わないが、例えば、シリカ、ガラス、樹脂、または、セラミックから構成される。スペーサー粒子50の役目は、第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離を一定に保つギャップ制御である。つまり、第1の作用電極20および第2の作用電極40に対して垂直な方向の、スペーサー粒子50の高さが、第1の電極面20aおよび第2の電極面40aの離間距離を決定する。その高さは、例えば、20nm以上且つ3μm以下である。また、スペーサー粒子50の個数は、第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離を一定に保つために必要な個数であり、少なくとも3個以上である。この個数が多すぎると、第1の作用電極20および第2の作用電極40の表面を覆ってしまい電気化学反応に必要な作用電極の面積を確保できない。このため、この個数は、実際には、例えば3個以上且つ20個以下となる。また、スペーサー粒子50は、第1の電極面20a又は第2の電極面40aに配置されている。第1実施形態では、第2の電極面40aが第1の電極面20aよりも大きく、平面視において第1の電極面20aの全体が第2の電極面40aの内側に位置し、重複している。この重複領域におけるスペーサー粒子50の面密度は、0.01個/mm2以上1個/mm2以下であることが望ましい。スペーサー粒子50の形状は図1(b)および図2(a)において球状であるが、複数のスペーサー粒子の高さがそろっている限りにおいては、これに限定されず、例えば、楕円球上や円柱状であっても良い。なお、スペーサー粒子50は、第1の作用電極20または第2の作用電極40の少なくともどちらかに接着などにより固定されている方が望ましい。
第3の電極41、参照電極60、および、対向電極70は、導電性材料から構成することができ、例えば、金、白金、銀、クロム、チタン、ステンレスなどの金属や、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物から構成される。製造の簡略化の観点から、第3の電極41は、第1の作用電極20と同じ材質、厚さ、および、表面粗さであることが望ましい。
接続部材80は、導電性材料から構成することができ、例えば、金、アルミニウム、銅、ハンダなどの金属や、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物、から構成される。接続部材80の高さは、スペーサー粒子50と同じであることが望ましく、例えば、20nm以上3μm以下である。接続部材80の個数は、図2(a)においては1個であるが、これに限らず、複数あってもよい。
図3および図4を参照しながら、第1実施形態に係る電気化学検出器100を用いた電気化学測定の方法について説明する。
図3は、電気化学検出器100を用いた電気化学測定装置の斜視図を模式的に示している。第1の作用電極20(図2(a))に接続された取り出し電極21は、デュアル用ポテンショスタット91に接続されている。第2の作用電極40(図2(c))に接続部材80(図2(a))および第3の電極41(図2(b))を介して接続された取り出し電極42は、ポテンショスタット92に接続されている。また、参照電極60(図2(a))に接続された取り出し電極61は、デュアル用ポテンショスタット91とポテンショスタット92に接続されている。対向電極70(図2(a))に接続された取り出し電極71は、ポテンショスタット92に接続されている。さらに、ポテンショスタット92は、ファンクションジェネレータ93に接続されている。
図3に示す電気化学測定装置において、デュアル用ポテンショスタット91により第1の作用電極20の電位を一定とし、ファンクションジェネレータ93により第2の作用電極40の電位を変化させることによって、第1の作用電極20と第2の作用電極40とにそれぞれ異なる電位を与えられる。参照電極60は電位の基準となる。電気化学測定においては、検体物質を含む試料溶液を第1の作用電極20と第2の作用電極40の間に存在させ、第1の作用電極20と第2の作用電極40とにそれぞれ異なる電位を与える。その電位差に基づき第1の作用電極20と第2の作用電極40との間に、検体物質のレドックスサイクルが発生し、作用電極20、40に電流が流れる。この電流値を検出することにより、検体物質を検出することができる。
図4(a)は、電気化学検出器100において、検体物質を含む試料溶液200を第1の作用電極20と第2の作用電極40の間に存在させた場合の断面構成を模式的に示している。図4(b)は、第1の作用電極20と第2の作用電極40の間に存在する試料溶液中の検体物質が酸化還元されることによって生じるレドックスサイクルを模式的に示している。
試料溶液200は、例えば、注射器やスポイトなどを用い、第1の作用電極20と第2の作用電極40に挟まれた空間の閉じられていない側面のいずれかから毛細管現象を利用して注入される。注入された試料溶液200は、その表面張力により、第1の作用電極20、第2の作用電極40、参照電極60、および、対向電極70に接触するように保持される。
図4(b)に示されるように、試料溶液200に含まれる検体物質である還元体Redは、例えば、第1の作用電極20において酸化されて酸化体Oxとなった後に、第1の作用電極20に向かい合う第2の作用電極40で還元されてもとの還元体Redに戻る。還元された還元体Redは、第1の作用電極20における酸化反応と第2の作用電極40における還元反応を繰り返し、レドックスサイクルが生じる。酸化反応および還元反応の際に、第1の作用電極20および第2の作用電極40のそれぞれに電流が流れるが、この電流値をデュアル用ポテンショスタット91およびポテンショスタット92で測定することによって、試料溶液中の検体物質を検出できる。
第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離は、例えば、20nm以上且つ3μm以下である。しかし、離間距離は、使用する条件にあわせて適宜適切なものを設定することができる。さらに説明すると、離間距離が小さいほど、検体物質の移動距離が短くなる。この結果、単位時間あたりのレドックスサイクルの発生数が多くなり、高感度な電気化学測定が可能になる。したがって、電気化学検出器の感度を高めるには、離間距離は、小さければ小さいほど良い。しかし、第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離は、少なくとも検体物質の大きさを上回る必要がある。特に、電気化学検出器100が生体中のタンパク質などを測定するバイオセンサに用いられる場合、タンパク質の大きさはおよそ20nm程度であるため、第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離は、20nm以上に設定される。また、生体が血液である場合、血液に含まれる検体すべきタンパク質以外の赤血球、白血球、血小板といった血液成分は、レドックスサイクルにおけるタンパク質の移動経路を阻害し、電気化学測定の感度を低下させる要因となる。したがって、第1の作用電極20と第2の作用電極40に挟まれた空間への血液成分の進入を防ぐ観点から、その離間距離は、血液成分の大きさより小さいことが好ましい。赤血球、白血球、血小板のうち、最も小さい血液成分は血小板であり、その大きさはおよそ3μm程度であるため、第1の作用電極20と第2の作用電極40の離間距離は、3μm以下に設定される。また、加工限界・加工精度を考慮しても、離間距離は例えば20nm以上且つ3μm以下となる。
次に、図5(a)から図7(b)を参照しながら、第1実施形態の電気化学検出器100の製造方法の一例について説明する。
まず、図5(a)に示すように、第1の絶縁性基板10を用意する。第1実施形態では、例えば、厚さ1.5mmのガラス基板を用いているが、他の絶縁性基板(例えば、樹脂基板、セラミック基板、石英基板、酸化膜付きシリコン基板)を用いてもよい。
次に、図5(b)に示すように、絶縁性基板10の一主面に金属メッキをパターン形状に施すことによって、電極パターンを形成する。この電極パターンは、第1の作用電極20とそれに配線を介して接続される取り出し電極21、第3の電極41とそれに配線を介して接続される取り出し電極42、参照電極60とそれに配線を介して接続される取り出し電極61、対向電極70とそれに配線を介して接続される取り出し電極71、を含んでいる。
第1実施形態では、金属メッキは、例えば、厚さ3μmの金メッキであるが、他の金属(例えば、白金、銀、クロム、チタン、ステンレス)を用いても良い。
第1実施形態では、絶縁性基板10への電極パターンの形成は金属メッキをパターン形状に施すことによって実行しているが、他の方法を用いても良い。例えば、絶縁性基板10の一主面の全面に金属メッキを施し、次いで、パターン形状にエッチングすることによって実行すればよい。また例えば、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物をパターン形状に印刷することによって実行してもよい。また、絶縁性基板10に2層の導電層を形成してもよい。例えば、まず、絶縁性基板10の一主面の全面に1層目の金属メッキを施し、次いで、パターン形状にエッチングすることによって、1層目を形成する。さらにその上に、金属メッキを施すことや、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物を印刷することによって、2層目を形成してもよい。
次に、図6(a)に示すように、第2の絶縁性基板30を用意する。第1実施形態では、例えば、厚さ1mmのガラス基板を用いているが、他の絶縁性基板(例えば、樹脂基板、セラミック基板、石英基板、酸化膜付きシリコン基板)を用いてもよい。
次に、図6(b)に示すように、絶縁性基板30の一主面に金属メッキをパターン形状に施し、第2の作用電極40を形成する。
第1実施形態では、金属メッキは、例えば、厚さ3μmの金メッキであるが、他の金属(例えば、白金、銀、クロム、チタン、ステンレス)を用いても良い。
絶縁性基板30への第2の作用電極40の形成も、上述した絶縁性基板10への電極パターンの形成と同様の方法を用いて、実行できる。
次に、図7(a)に示すように、第1の作用電極20の上に、複数のスペーサー粒子50を載置し、第3の電極41の上に接続部材80を形成する。さらに、第1の作用電極20と第2の作用電極40が平面視において重複し且つ向かい合うように、第2の絶縁性基板30を第1の絶縁性基板10に対して位置あわせして配置する。図1(b)および図2(c)に示されるように、第1の作用電極20の方が第2の作用電極40よりも小さい。そして、位置合わせにおいて、平面視において第1の作用電極20の全体が、第2の作用電極40に重複するように、第2の絶縁性基板30が第1の絶縁性基板10に対して配置される。
第1実施形態では、絶縁性のスペーサー粒子50は、例えば、粒径1μmの球状の樹脂粒子であるが、他の粒子(例えば、シリカ、ガラス、セラミック)を用いても良い。
第1の作用電極20への複数のスペーサー粒子50の載置は、例えば、スペーサー粒子50を散布して第1の作用電極20に付着させることによって行うことができる。スペーサー粒子50を散布する方法は、湿式散布法、乾式散布法などが利用できる。湿式散布法は、スペーサー粒子50が分散された液体を噴霧して、液体は蒸発させてスペーサー粒子50を第1の作用電極20に付着させる。湿式散布法は、液体に接着性のある材料を含ませることにより、スペーサー粒子50を第1の作用電極20に接着固定できる利点を有している。また、湿式散布法は、スペーサー粒子50が分散された液体を噴霧する代わりに、例えば、この液体を第1の作用電極20の上に塗布してもよい。乾式散布法は、帯電させたスペーサー粒子50を散布して、スペーサー粒子50を第1の作用電極20に付着させる。なお、第2の絶縁性基板30は第1の絶縁性基板10に対して固定されており、複数のスペーサー粒子50は作用電極20、40に挟み込まれることによって固定されている。このため、乾式散布法においても、複数のスペーサー粒子50の位置は固定されている。ここで、第2の絶縁性基板30の第1の絶縁性基板10に対する固定は、後述する接続部材80の両絶縁性基板10、30に対する固定により行われる。
第1実施形態では、接続部材80は、例えば、銀粉末を含むペースト組成物であるが、他の材料(例えば、金、アルミニウム、銅、ハンダなどの金属や、金属粉末や導電性カーボン粉末を含むペースト組成物)を用いても良い。
接続部材80の形成は、例えば、ペースト組成物の印刷によって行うことができる。この場合、次の工程において第2の作用電極40と接続部材80が接合されるため、接続部材80は未硬化のままにしておかれる。接続部材80として、金、アルミニウム、銅などの金属を用いる場合、ワイヤの先端を超音波により溶断して金属バンプを形成する方法でも、接続部材80は形成できる。
次に、図7(b)に示すように、第1の作用電極と第2の作用電極40が向かい合うように位置あわせした絶縁性基板30を、絶縁性基板10に複数の絶縁性スペーサー50を挟むように重ね合わせる。さらに、第2の作用電極40と接続部材80を接続する。
接続部材80がペースト組成物の場合、前工程で未硬化のままに保たれている。この場合、第2の作用電極40と接続部材80の接続は、加熱処理によりペースト組成物を硬化することによって行うことができる。接続部材80として、金、アルミニウム、銅などの金属バンプを用いる場合、絶縁性基板10または30に超音波をかけることにより、第2の作用電極40と金属バンプの先端を超音波溶接することにより、第2の作用電極40と接続部材80の接続を実行できる。
(第2実施形態)
図8を参照しながら、第2実施形態に係る電気化学検出器200について説明する。図8は、第2実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。図8は、図1(b)に対応している。
第2実施形態に係る電気化学検出器200は、第2の絶縁性基板30に形成される第2の作用電極40の代わりに、第2の作用電極140を備えている。第2の作用電極140は、第2の電極面140aを有する金属板であり、剛体として機能する。このため、第2実施形態では、第2の絶縁性基板30が用いられていない。
(第3実施形態)
図9を参照しながら、第3実施形態に係る電気化学検出器300について説明する。図9は、第3実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。図9は、図1(b)に対応している。
第3実施形態に係る電気化学検出器300は、2つの検出ユニット1を備えている。2つの検出ユニット1は、電場Fと平行な方向に沿って配置されている。検出ユニット1は、第1の作用電極20、第2の作用電極40、複数のスペーサー50、第3の電極41、及び接続部材80を備えている。第1の作用電極20、第2の作用電極40、及び複数のスペーサー50は、検出ユニット1の必須要素である。第3の電極41及び接続部材80は、検出ユニット1の選択的要素である。また、電気化学検出器300は、2つの検出ユニット1を支持する構造として、2つの第1の絶縁性基板10及び2つの第2の絶縁性基板30を備えている。第1の作用電極20及び第2の作用電極40は、第1実施形態と同様に、それぞれ第1の絶縁性基板10及び第2の絶縁性基板30上に形成されている。下側の検出ユニット1の第2の絶縁性基板30の上面に、上側の検出ユニット1の第1の絶縁性基板10の下面が固定されている。ここで、2つの検出ユニット1は、同じ姿勢で重ねられている。
(第4実施形態)
図10を参照しながら、第4実施形態に係る電気化学検出器400について説明する。図10は、第4実施形態で用いる電気化学検出器の断面構成を模式的に示す図である。図10は、図1(b)に対応している。
第4実施形態に係る電気化学検出器400も、2つの検出ユニット1を備えている。第4実施形態に係る電気化学検出器400は、検出ユニット1を支持する構造において、第3実施形態に係る電気化学検出器300と異なっている。電気化学検出器400は、2つの検出ユニット1を支持する構造として、第1の絶縁性基板10、第2の絶縁性基板30、及び絶縁性の中間基板90を備えている。下側の検出ユニット1の第1の作用電極20及び第3の電極41は、第1の絶縁性基板10上に形成されている。上側の検出ユニット1の第2の作用電極40は、第2の絶縁性基板30上に形成されている。下側の検出ユニット1の第2の作用電極40は、中間基板90の下面上に形成されており、上側の検出ユニット1の第1の作用電極20及び第3の電極41は、中間基板90の上面上に形成されている。つまり、第4実施形態に係る中間基板90は、第3実施形態に係る中間の第1の絶縁性基板10及び第2の絶縁性基板30を兼用する基板である。
(本実施形態の効果)
第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400及びその製造方法は、次の構成を有することにより、次の作用、効果を有している。
(1)第1−4実施形態に係る電気化学検出器は、レドックスサイクルを発生させることにより、液体中の物質を検出する電気化学検出器100−400であって、第1の電極面20aを有する第1の作用電極20と、第2の電極面40aを有する第2の作用電極40と、複数の絶縁性のスペーサー50とを備え、前記第1および第2の電極面20a、40aの間に電場Fが形成されるように、前記第1および第2の電極面20a、40aが向かい合うように配置され、前記複数のスペーサー50が、前記第1および第2の電極面20a、40aを離間するように、前記第1および第2の電極面20a、40aに沿って配置されている。
従来、2つの作用電極が同一平面上に形成されているので、この平面から膨らむように保持される試料溶液200の内部には、電場の強度のむらが発生する。この場合、還元体Redおよび/または酸化体Oxが電場の強度が低い領域に移動すると、レドックスサイクルが断ち切られてしまう。一方、第1−4実施形態では、2つの作用電極20、40が向かい合うように配置されているので、2つの作用電極20、40間に平行な電場Fが形成される。このため、2つの作用電極20、40に満たされた試料溶液200の内部に、電場Fの強度のむらが発生しにくい。この結果、レドックスサイクルが断ち切られにくい。つまり、検出感度が低下しにくい。したがって、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、高感度な電気化学測定が可能である。
また、高感度な電気化学測定を行うためには、2つの作用電極20、40間の距離を狭めることが好ましい。ここで、第1−4実施形態では、スペーサー50により、2つの作用電極20、40間の離間距離が決定されている。このため、第1−4実施形態は、電極の微細加工を行うことなく、2つの作用電極20、40を狭めることが可能である。したがって、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、高感度な電気化学測定を可能としながら、低コストで作製可能である。
(2)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、スペーサーは粒子状である。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、2つの作用電極20、40に満たされる試料溶液200の容量の減少を抑制しながら、2つの作用電極20、40間の離間距離を確保できる。
(3)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、スペーサーが球状または円柱状から選ばれる少なくとも1種の形状で構成される。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、比較的容易にスペーサーを形成できる。
(4)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、第1の電極面20aと第2の電極面40aとの離間距離が20nm以上且つ3μm以下である。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、検体物質のサイズに対する高い汎用性を有している。
(5)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、第1の電極面20a又は第2の電極面40aにおけるスペーサーの面密度が、0.01個/mm2以上且つ1個/mm2以下である。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、2つの作用電極20、40に満たされる試料溶液200の容量の減少を抑制しながら、2つの作用電極20、40間の離間距離を確保できる。
(6)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、参照電極60および対向電極70のうち少なくとも一つを備える。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、電気化学測定における検出精度を高めることができる。
(7)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、第1および第2の作用電極20、40が金、白金から選ばれる少なくとも1種の金属を含む。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、作用電極20、40の劣化を抑制できる。
(8)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、第1および第2の作用電極20、40が導電性カーボン粉末を含むペースト組成物から構成されている。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、作用電極20、40の劣化を抑制できる。
(9)第3、4実施形態に係る電気化学検出器300、400は、電場Fと平行な方向に沿って配置された2つの検出ユニット1を備えている。検出ユニット1が、第1の作用電極20、第2の作用電極40、及び複数のスペーサー50を備えている。
このため、第3、4実施形態に係る電気化学検出器300、400は、多量の試料溶液を収納でき、電気化学検出における精度を向上できる。
(10)第1、3、4実施形態に係る電気化学検出器100、300、400は、第1の絶縁性基板10を備えている。第1の作用電極20が第1の絶縁性基板10の一主面に形成されている。
このため、第1、3、4実施形態に係る電気化学検出器100、300、400は、電極を製造するのに必要な材料の量を低減できる。
(11)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、第1の絶縁性基板10の一主面に形成される第3の電極41と、第2の作用電極40と第3の電極41とを電気的に接続する接続部材80とを備えている。
第2の作用電極40に電位を印加するための配線が第1の絶縁性基板10に形成されるので、第2の絶縁性基板40の大型化が抑制される。ここで、第2の絶縁性基板の大型化は、試料溶液200を作用電極20、40間に満たすことを困難にする。このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、第2の絶縁性基板40によって、試料溶液200の配置が阻害されることを抑制できる。
(12)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400において、参照電極60および/または対向電極70は、第1の絶縁性基板10の一主面に形成される。
参照電極60および/または対向電極70に電位を印加するための配線が第1の絶縁性基板10に形成されるので、第2の絶縁性基板40の大型化が抑制される。このため、本実施形態に係る電気化学検出器100は、第2の絶縁性基板40によって、試料溶液200の配置が阻害されることを抑制できる。
(13)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、第2の絶縁性基板30を備えている。第2の作用電極40が第2の絶縁性基板30の一主面に形成されている。
このため、第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400は、電極を製造するのに必要な材料の量を低減できる。
(14)第4実施形態に係る電気化学検出器400は、隣り合う2つの検出ユニット1の間に配置される絶縁性の中間基板90と、検出ユニット1の開放側に配置される絶縁性の端基板(絶縁性基板10、30)とを備えている。中間基板90の両主面に、第1および第2の作用電極20、40が形成されている。端基板10、30の一主面に、第1または第2の作用電極20、40が形成されている。
このため、第4実施形態に係る電気化学検出器400は、電極を形成するための基板に必要な材料の量を低減できる。
(15)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400の製造方法は、第1の電極面20aを有する第1の作用電極20上に複数のスペーサー50を配置する工程と、第2の電極面40aを有する第2の作用電極40aを、第1および第2の電極面20a、40aの間に電場が形成されるように、第1の電極面20aと向かい合うように配置する工程と、を含む。
このため、第1−4実施形態に係る製造方法は、高感度な電気化学測定が可能であり、且つ低コストで作製可能な電気化学検出器100を提供できる。
(16)第3、4実施形態に係る電気化学検出器300、400の製造方法において、複数の検出ユニット1が電場Fと平行な方向に沿って配置されるように、複数のスペーサー50を配置する工程及び第2の作用電極40を配置する工程が複数回実行される。検出ユニット1が、第1の作用電極20、第2の作用電極40、及び複数のスペーサー50を備えている。
このため、第3、4実施形態に係る製造方法は、多量の試料溶液を収納でき、電気化学検出における精度を向上できる電気化学検出器300、400を提供できる。
(17)第3、4実施形態に係る電気化学検出器300、400の製造方法は、第1の絶縁性基板10の一主面に第1の作用電極20を形成する工程と、第2の絶縁性基板30の一主面に第2の作用電極40を形成する工程と、を更に含む。
このため、第3、4実施形態に係る製造方法は、電極を製造するのに必要な材料の量を低減できる。
(18)第1−4実施形態に係る電気化学検出器100−400の製造方法は、第1の絶縁性基板10の一主面に第3の電極41を形成する工程と、第2の作用電極40と第3の電極41とを接続部材80を介して電気的に接続する工程と、を含む。
このため、第1−4実施形態に係る製造方法は、第2の絶縁性基板40によって試料溶液200の配置が阻害されることを抑制できる電気化学検出器100−400を提供できる。
(19)第1−4本実施形態に係る電気化学検出器100−400の製造方法は、参照電極60および対向電極70のうち少なくとも一つを第1の絶縁性基板10の一主面に形成する工程と、を含む。
このため、第1−4実施形態に係る製造方法は、第2の絶縁性基板40によって試料溶液200の配置が阻害されることを抑制できる電気化学検出器100−400を提供できる。
(20)第4実施形態に係る電気化学検出器400の製造方法は、絶縁性の中間基板90の両主面に第1または第2の作用電極20、40を形成し、隣り合う2つの検出ユニット1の間に中間基板90を配置する工程と、絶縁性の端基板10、30の一主面に第1または第2の作用電極20、40を形成し、検出ユニット1の開放側に端基板10、30を配置する工程とを更に備えている。
このため、第4実施形態に係る電気化学検出器400は、電極を形成するための基板に必要な材料の量を低減できる。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。例えば、上記実施形態では、第1の作用電極20と第2の作用電極40の形状は、略矩形の形状を示したが、第1の作用電極20と第2の作用電極40が向かい合うように配置されている限りにおいては、これに限定されず、例えば、円形や多角形であっても良い。また、第2の作用電極は、図2(c)において、第2の絶縁性基板の端部から全周に渡って一定距離離れて形成されているが、第1の作用電極20と向かい合うように配置されている限りにおいてはこれに限定されず、例えば、第2の絶縁性基板の一主面の全面または少なくとも一部に形成されていても良い。また、図3の電気化学測定装置において、電気化学検出器100のデュアル用ポテンショスタット91、ポテンショスタット92、および、ファンクションジェネレータ93への接続方法は、所望の測定が達成される限りにおいてはこれに限定されず、例えば、電気化学検出器100の取り出し電極21、取り出し電極42、取り出し電極61、および、取り出し電極71をすべてデュアル用ポテンショスタット91に接続し、デュアル用ポテンショスタット91のみにより、参照電極60を電位の基準として、第1の作用電極20と第2の作用電極40とにそれぞれ異なる電位を与えてもよい。
本発明は、例えば、液体中のイオン、有害物質、生理活性物質の定性、定量分析に用いる電気化学センサー、クロマトグラフィー等の検出器に使用する電気化学検出器に適用できる。
10 第1の絶縁性基板
20 第1の作用電極
21 取り出し電極
30 第2の絶縁性基板
40 第2の作用電極
41 第3の電極
42 取り出し電極
50 絶縁性のスペーサー粒子
60 作用電極
61 取り出し電極
70 対向電極
71 取り出し電極
80 接続部材
91 デュアル用ポテンショスタット
92 ポテンショスタット
93 ファンクションジェネレータ
100 電気化学検出器
200 試料溶液
801 絶縁性基板
802 作用電極
803 作用電極

Claims (20)

  1. レドックスサイクルを発生させることにより、液体中の物質を検出する電気化学検出器であって、
    第1の電極面を有する第1の作用電極と、
    第2の電極面を有する第2の作用電極と、
    複数の絶縁性のスペーサーとを備え、
    前記第1および第2の電極面の間に電場が形成されるように、前記第1および第2の電極面が向かい合うように配置され、
    前記複数のスペーサーが、前記第1および第2の電極面を離間するように、前記第1および第2の電極面に沿って配置されていることを特徴とする電気化学検出器。
  2. 前記スペーサーが粒子状であることを特徴とする請求項1記載の電気化学検出器。
  3. 前記スペーサーが球状および円柱状から選ばれる少なくとも1種の形状で構成されていることを特徴とする請求項2記載の電気化学検出器。
  4. 前記第1および第2の電極面との離間距離が20nm以上且つ3μm以下であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  5. 前記第1または第2の電極面における前記スペーサーの面密度が、0.01個/mm2以上且つ1個/mm2以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  6. 参照電極および対向電極のうち少なくとも一つを備えていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  7. 前記第1および第2の作用電極が金および白金から選ばれる少なくとも1種の金属を含んでいることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  8. 前記第1および第2の作用電極が導電性カーボン粉末を含むペースト組成物から構成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  9. 前記電場と平行な方向に沿って配置された複数の検出ユニットを備えており、
    前記検出ユニットが、前記第1の作用電極、前記第2の作用電極、及び前記複数のスペーサーを備えている、請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  10. 第1の絶縁性基板を備えており、
    前記第1の作用電極が前記第1の絶縁性基板の一主面に形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  11. 前記第1の絶縁性基板の前記一主面に形成される第3の電極と、
    前記第2の作用電極と前記第3の電極とを電気的に接続する接続部材とを備えていることを特徴とする請求項10に記載の電気化学検出器。
  12. 前記参照電極および/または前記対向電極は、前記第1の絶縁性基板の前記一主面に形成されることを特徴とする請求項10又は11に記載の電気化学検出器。
  13. 第2の絶縁性基板を備えており、
    前記第2の作用電極が前記第2の絶縁性基板の一主面に形成されていることを特徴とする請求項10から12のいずれか1つに記載の電気化学検出器。
  14. 隣り合う2つの前記検出ユニットの間に配置される絶縁性の中間基板と、前記検出ユニットの開放側に配置される絶縁性の端基板とを備えており、
    前記中間基板の両主面に、前記第1または第2の作用電極が形成されており、
    前記端基板の一主面に、前記第1または第2の作用電極が形成されている、請求項9に記載の電気化学検出器。
  15. 第1の電極面を有する第1の作用電極上に複数のスペーサーを配置する工程と、
    第2の電極面を有する第2の作用電極を、前記第1および第2の電極面の間に電場が形成されるように、前記第1の電極面と向かい合うように配置する工程と、を含むことを特徴とする電気化学検出器の製造方法。
  16. 複数の検出ユニットが前記電場と平行な方向に沿って配置されるように、前記複数のスペーサーを配置する前記工程及び前記第2の作用電極を配置する前記工程が複数回実行され、
    前記検出ユニットが、前記第1の作用電極、前記第2の作用電極、及び前記複数のスペーサーを備えている、請求項15に記載の電気化学検出器の製造方法。
  17. 前記第1の絶縁性基板の一主面に前記第1の作用電極を形成する工程と、
    前記第2の絶縁性基板の一主面に前記第2の作用電極を形成する工程と、を更に含むことを特徴とする請求項15または16に記載の電気化学検出器の製造方法。
  18. 前記第1の絶縁性基板の前記一主面に第3の電極を形成する工程と、
    前記第2の作用電極と前記第3の電極とを接続部材を介して電気的に接続する工程と、を含むことを特徴とする請求項17記載の電気化学検出器の製造方法。
  19. 参照電極および対向電極のうち少なくとも一つを前記第1の絶縁性基板の前記一主面に形成する工程と、を含むことを特徴とする請求項17または18記載の電気化学検出器の製造方法。
  20. 絶縁性の中間基板の両主面に前記第1または第2の作用電極を形成し、隣り合う2つの前記検出ユニットの間に前記中間基板を配置する工程と、
    絶縁性の端基板の一主面に前記第1または第2の作用電極を形成し、前記検出ユニットの開放側に前記端基板を配置する工程とを更に備えている、請求項16に記載の電気化学検出器の製造方法。
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