JPWO2011004525A1 - マルチバンド無線機 - Google Patents
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Abstract
サポートする周波数バンドの数が増大しても、部品点数の増加を抑えると共に、セルサーチを規定された時間内で完了するマルチバンド無線機を提供する。マルチバンド無線機(1)において、チューナブル共用器(13)と、受信専用チューナブルフィルタ(14)とのうち、アンテナと接続されていない側には、次に切替える予定の受信チャネルが予め設定される。アンテナスイッチ(15)は、通常送受信モードでは、チューナブル共用器(13)とアンテナとを接続し、コンプレスモードでは、チューナブル共用器(13)、又は受信専用チューナブルフィルタ(14)と、アンテナとの接続を相互に切替える。
Description
本発明は、携帯電話や無線LAN等に用いられるマルチバンド無線機に関し、より特定的には、サポートする周波数バンドの数が増大しても、部品点数の増加を抑えると共に、セルサーチを規定された時間内で完了するマルチバンド無線機に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の進化に合わせて、サポートする周波数バンドの数が増大してきている。従来、UMTSでマルチバンドをサポートするためには、複数の周波数バンドの数に合わせて、複数の増幅器(PA)、及び複数の共用器(Dup)を備える必要があった。なお、UMTSには、W−CDMAや、TD−CDMA等を含んでいる。図6は、このような従来のマルチバンド無線機50の構成を示すブロック図である。図6において、従来のマルチバンド無線機50は、RFIC51と、並列接続された複数の増幅器(PA)を備えた増幅回路52と、複数の増幅器に対応した複数の共用器(Dup)と、アンテナスイッチ(ANT−SW)54とを備える。ここで、説明を簡単にするため、図6に示すマルチバンド無線機50において、増幅器及び共用器の数を2つに減らして簡略化した構成を図7に示す。
図7は、図6に示す従来のマルチバンド無線機50の構成の一部を抜き出して簡略化した図である。図7において、マルチバンド無線機50は、RFIC51と、並列接続された2つの増幅器521、522と、2つの増幅器521,522に対応した2つの共用器531、532と、アンテナスイッチ54とを備える。制御部(図示せず)は、サポートする周波数バンドに合わせて、アンテナスイッチ54の接続を共用器531側か、共用器532側かに切替えて、使用する増幅器521、522、及び共用器531,532を切替える。しかし、従来のマルチバンド無線機50には、サポートする周波数バンドの数に合わせて、増幅器及び共用器などの部品点数が増加し、回路規模が増大するという課題があった。
そこで、UMTSバンドの増大に対して、並列送信回路の本数を削減するために、広帯域PAと、帯域を所望の周波数に切替えるチューナブル共用器とを用いて部品点数の増加を抑えるという取り組みがなされている(例えば、非特許文献1参照)。図8は、非特許文献1に記載の従来のマルチバンド無線機60の構成を示すブロック図である。図8において、従来のマルチバンド無線機60は、RFIC61と、広帯域PA621を備えた増幅回路62と、チューナブル共用器63とを備える。このように、従来のマルチバンド無線機60は、UMTSバンドの増大に対して、広帯域PA621と、チューナブル共用器63とを用いることで、部品点数の増加を抑えていた。
原田博司、"コグニティブ無線技術"、[online]、2008年2月27日、ユビキタスITSシンポジウム、[2009年6月19日検索]、インターネット<URL: http://www.itsforum.gr.jp/Public/J3Schedule/P20/3harada.pdf>
マルチバンド無線機50は、移動通信時に基地局セル間でハンドオーバを行うために、コンプレスモード(Compressed Mode)という、通常の送受信をある区間止めて、高速で受信周波数を切替えて空きチャネルをサーチする機能(以下、セルサーチと記す)を実行することが必要である。セルサーチは、システムによって規定された時間内に完了する必要があり、例えば、666μsec程度の短時間内で完了することが求められる。このようなセルサーチを実現するためには、従来のマルチバンド無線機50は、アンテナスイッチ54の接続を切替えることで、RFIC51内の受信モード(アクティブなRFブロックや、シンセサイザの周波数設定)を高速に切替えていた。
一方、従来のマルチバンド無線機60は、セルサーチ時には、アンテナスイッチが存在しないため、チューナブル共用器63の周波数を切替えることで、RFIC61内の受信モード(アクティブなRFブロックや、シンセサイザの周波数設定)を高速に切替える必要があった。しかしながら、単なるアンテナスイッチの切替えとは異なり、チューナブル共用器63の周波数の切替えは、正確に周波数を合わせ込む必要があるために応答時間が必要であり、セルサーチが規定された時間内に完了しない恐れがあるという課題があった。
それ故に、本発明の目的は、上記従来の課題を解決するものであり、サポートする周波数バンドの数が増大しても、部品点数の増加を抑えると共に、セルサーチを規定された時間内で完了するマルチバンド無線機を提供することである。
本発明は、複数の周波数バンドに対応したマルチバンド無線機に向けられている。そして、上記目的を達成するために、本発明のマルチバンド無線機は、送信信号を生成し、受信信号を処理するRFICと、送信信号を増幅する広帯域PAと、広帯域PAが増幅した送信信号をアンテナに向けて出力すると共に、アンテナを介して受信した受信信号をRFICに出力するチューナブル共用器と、アンテナを介して受信した受信信号をRFICに出力する受信専用チューナブルフィルタと、チューナブル共用器、又は受信専用チューナブルフィルタと、アンテナとの接続を相互に切替えるアンテナスイッチとを備える。チューナブル共用器と、受信専用チューナブルフィルタとのうち、アンテナと接続されていない側には、次に切替える予定の受信チャネルが予め設定される。アンテナスイッチは、通常送受信モードでは、チューナブル共用器とアンテナとを接続し、コンプレスモードでは、チューナブル共用器、又は受信専用チューナブルフィルタと、アンテナとの接続を相互に切替える。
また、マルチバンド無線機は、チューナブル共用器、及び受信専用チューナブルフィルタがサポートする周波数レンジを複数に分割してもよい。この場合、マルチバンド無線機は、チューナブル共用器として、複数に分割された周波数レンジに対応した複数のチューナブル共用器と、広帯域PAとして、複数のチューナブル共用器に対応した複数の広帯域PAと、受信専用チューナブルフィルタとして、複数に分割された周波数レンジに対応した複数の受信専用チューナブルフィルタとを備える。
また、チューナブル共用器、及び受信専用チューナブルフィルタがサポートする周波数レンジは、周波数の高低に応じて、複数に分割することが可能である。
また、マルチバンド無線機は、送信信号を増幅する少なくとも1つのTDMA用広帯域PAと、少なくとも1つのTDMA用広帯域PAが増幅した送信信号を、アンテナに向けて出力する、少なくとも1つのTDMA用送信フィルタとをさらに備えてもよい。
以上のように、本発明のマルチバンド無線機は、チューナブル共用器と、広帯域PAとを備えることで、サポートする周波数バンドの数が増大しても、部品点数の増加を抑えることができる。また、セルサーチ時に、チューナブル共用器と、受信専用チューナブルフィルタのうち、アンテナスイッチ(すなわち、アンテナ)と接続されていない側には、予め切替える予定の受信チャネルを設定した上で、アンテナスイッチが、チューナブル共用器と、受信専用チューナブルフィルタとの接続を相互に切替える。これによって、セルサーチ時に、所望の受信チャネルに切替えるまでの時間が短縮され、セルサーチを規定された時間内で完了することが可能となる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、マルチバンド無線機1は、UMTSをサポートし、RFIC11と、広帯域PA121から構成される増幅回路12と、広帯域PA121に対応したチューナブル共用器(Dup)13と、受信専用チューナブルフィルタ14と、アンテナスイッチ(ANT−SW)15とを備えている。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、マルチバンド無線機1は、UMTSをサポートし、RFIC11と、広帯域PA121から構成される増幅回路12と、広帯域PA121に対応したチューナブル共用器(Dup)13と、受信専用チューナブルフィルタ14と、アンテナスイッチ(ANT−SW)15とを備えている。
RFIC11は、送信信号を生成し、受信信号を処理する。増幅回路12において、広帯域PA121は、RFIC11が生成した送信信号を増幅する。チューナブル共用器13には、制御部(図示せず)より、所望の送信チャネル及び受信チャネルが設定される。チューナブル共用器13は、広帯域PA121が増幅した送信信号をアンテナスイッチ15に出力すると共に、アンテナスイッチ15を介して受信した受信信号をRFIC11に出力する。受信専用チューナブルフィルタ14は、制御部より、所望の受信チャネルが設定され、アンテナスイッチ15を介して受信した受信信号をRFIC11に出力する。アンテナスイッチ15は、アンテナ(図示せず)と、チューナブル共用器13、又は受信専用チューナブルフィルタ14との接続を切替える。制御部は、RFIC11内に設けられてもよいし、別途設けられてもよい。
マルチバンド無線機1は、移動通信時に基地局セル間でハンドオーバを行うために、コンプレスモード(Compressed Mode)という、通常の送受信をある区間止めて、高速で受信周波数を切替えて空きチャネルをサーチする機能(すなわち、セルサーチ)が必要である。図2は、コンプレスモードにおけるセルサーチの動作の一例を示す図である。図2において、マルチバンド無線機1は、通常送受信モードでは、送信チャネルTX1、受信チャネルRX1を使用しているものとする。マルチバンド無線機1は、ハンドオーバーに先立ち、コンプレスモードを動作させる。コンプレスモードでは、マルチバンド無線機1は、セルサーチを実行し、受信チャネルをRX2,RX3,RX4の順に切替えて、空きチャネルをサーチするものとする。
マルチバンド無線機1は、空きチャネルのサーチが完了すると、コンプレスモードを終了し、通常送受信モードに戻り、送信チャネルTX1、及び受信チャネルRX1を使用する。その後、マルチバンド無線機1は、セルサーチで発見した空きチャネルを用いて、ハンドオーバーを実行する。なお、ハンドオーバー実行時の動作は、本発明の本質ではないので説明を省略する。セルサーチは、システムによって規定された時間内に完了する必要があり、例えば、666μsec程度の短時間内で完了することが求められる。また、この例では、セルサーチにて、受信チャネルをRX2,RX3,RX4の順に切替えているので、1チャネル当たり、200μsec程度の短時間に受信チャネルを切替えて空きチャネルをサーチすることが求められる。なお、サーチする受信チャネルは、上述した数及び順番に限られず任意である。
以下、マルチバンド無線機1のセルサーチ時の動作について、図1及び図2を用いて詳細に説明する。通常送受信モードでは、アンテナスイッチ15は、チューナブル共用器13側に接続される。また、チューナブル共用器13は、送信チャネルTX1、及び受信チャネルRX1に設定されているものとする。
まず、制御部は、セルサーチに先立って、通常送受信モード時に、受信専用チューナブルフィルタ14を予め受信チャネルRX2に設定しておく。次に、制御部は、セルサーチの開始時に、アンテナスイッチ15を受信専用チューナブルフィルタ14側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、セルサーチ開始後すぐに、受信専用チューナブルフィルタ14を動作させ、短時間に受信チャネルRX2に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側のチューナブル共用器13の受信チャネルをRX3に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX2でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続をチューナブル共用器13側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、受信チャネルRX2のサーチ完了後すぐに、チューナブル共用器13を動作させ、短時間に受信チャネルRX3に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側の受信専用チューナブルフィルタ14の受信チャネルをRX4に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX3でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続を受信専用チューナブルフィルタ14側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、受信チャネルRX3のサーチ完了後すぐに、受信専用チューナブルフィルタ14を動作させ、短時間に受信チャネルRX3に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側のチューナブル共用器13の受信チャネルをRX1に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX4でのサーチが完了すると、コンプレスモードを終了し、アンテナスイッチ15の接続をチューナブル共用器13側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、受信チャネルRX4のサーチ完了後すぐに、チューナブル共用器13を動作させ、短時間に通常送受信モードに戻ることができる。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1によれば、チューナブル共用器13と、広帯域PA121とを備えることで、サポートする周波数バンドの数が増大しても、部品点数の増加を抑えることができる。また、セルサーチ時に、チューナブル共用器13と、受信専用チューナブルフィルタ14とのうち、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側には、予め切替える予定の受信チャネルを設定した上で、アンテナスイッチ15が、チューナブル共用器13と、受信専用チューナブルフィルタ14との接続を相互に切替える。これによって、セルサーチ時に、所望の受信チャネルに切替えるまでの時間が短縮され、セルサーチを規定された時間内で完了することが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2は、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1と比較して、UMTSと、TDMA(Time Division Multiple Access)とを並存させることを特徴とする。ここでは、TDMAとして、GSM(Global System for Mobile Communications)が並存するものとする。図3は、本発明の第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2の構成の一例を示すブロック図である。図3において、マルチバンド無線機2は、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1と比較して、さらに、GSM(TDMA)用の送信経路として、GSM(TDMA)用広帯域PA122、及びGSM(TDMA)用送信フィルタ16を備える。アンテナスイッチ15は、アンテナと、チューナブル共用器13、受信専用チューナブルフィルタ14、又はGSM用送信フィルタ16との接続を切替える。GSM送信時には、制御部は、アンテナスイッチ15の接続を切替え、GSM用広帯域PA122、及びGSM用送信フィルタ16を動作させる。
第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2は、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1と比較して、UMTSと、TDMA(Time Division Multiple Access)とを並存させることを特徴とする。ここでは、TDMAとして、GSM(Global System for Mobile Communications)が並存するものとする。図3は、本発明の第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2の構成の一例を示すブロック図である。図3において、マルチバンド無線機2は、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1と比較して、さらに、GSM(TDMA)用の送信経路として、GSM(TDMA)用広帯域PA122、及びGSM(TDMA)用送信フィルタ16を備える。アンテナスイッチ15は、アンテナと、チューナブル共用器13、受信専用チューナブルフィルタ14、又はGSM用送信フィルタ16との接続を切替える。GSM送信時には、制御部は、アンテナスイッチ15の接続を切替え、GSM用広帯域PA122、及びGSM用送信フィルタ16を動作させる。
UMTSでは、制御部は、セルサーチに先立って、通常送受信モード時に、受信専用チューナブルフィルタ14を予め受信チャネルRX2に設定しておく。次に、制御部は、セルサーチの開始時に、アンテナスイッチ15を受信専用チューナブルフィルタ14側に切替える。これによって、マルチバンド無線機2は、セルサーチ開始後すぐに、受信専用チューナブルフィルタ14を動作させ、短時間に受信チャネルRX2に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側のチューナブル共用器13の受信チャネルをRX3に設定しておく。以下の動作は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2によれば、第1の実施形態と同様の効果に加え、UMTSと、GSM等のTDMAシステムとを共存させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るマルチバンド無線機は、第1〜2の実施形態に係るマルチバンド無線機1、2と比較して、チューナブル共用器13、及び受信専用チューナブルフィルタ14の周波数レンジを複数に分割することを特徴とする。図4は、本発明の第3の実施形態に係るマルチバンド無線機3aの構成の一例を示すブロック図である。図4に示すマルチバンド無線機3aは、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1のチューナブル共用器13、及び受信専用チューナブルフィルタ14の周波数レンジを2分割した例を示す。なお、周波数レンジは、2分割に限らず、任意の数に分割できるものとする。
第3の実施形態に係るマルチバンド無線機は、第1〜2の実施形態に係るマルチバンド無線機1、2と比較して、チューナブル共用器13、及び受信専用チューナブルフィルタ14の周波数レンジを複数に分割することを特徴とする。図4は、本発明の第3の実施形態に係るマルチバンド無線機3aの構成の一例を示すブロック図である。図4に示すマルチバンド無線機3aは、第1の実施形態に係るマルチバンド無線機1のチューナブル共用器13、及び受信専用チューナブルフィルタ14の周波数レンジを2分割した例を示す。なお、周波数レンジは、2分割に限らず、任意の数に分割できるものとする。
図4において、マルチバンド無線機3aは、RFIC11と、第1の広帯域PA121と、第2の広帯域PA123と、第1のチューナブル共用器131と、第2のチューナブル共用器132と、第1の受信専用チューナブルフィルタ141と、第2の受信専用チューナブルフィルタ142と、アンテナスイッチ15とを備えている。ここでは、マルチバンド無線機3aがサポートする周波数レンジを周波数の高低に応じて2分割し、第1の広帯域PA121と、第1のチューナブル共用器131と、第1の受信専用チューナブルフィルタ141とが低周波数レンジをカバーするものとする。また、第2の広帯域PA123と、第2のチューナブル共用器132と、第2の受信専用チューナブルフィルタ142とが高周波数レンジをカバーするものとする。
マルチバンド無線機3aは、低周波数レンジにおける通常送受信モードでは、送信チャネルTX1、受信チャネルRX1を使用し、コンプレスモードでは、受信チャネルをRX2,RX3,RX4の順に切替えて、空きチャネルをサーチするものとする。また、マルチバンド無線機3aは、高周波数レンジにおける通常送受信モードでは、送信チャネルTX5、受信チャネルRX5を使用し、セルサーチでは、受信チャネルをRX6,RX7,RX8の順に切替えるものとする。
なお、マルチモード無線機3aを低周波数レンジで動作させるか、高周波数レンジで動作させるかは、制御部が、送信チャネル、又は受信チャネルの周波数を所定のしきい値と比較することで判定してもよいし、ルックアップテーブル(LUT)等を参照することで判定してもよい。
まず、低周波数レンジ側の動作について説明する。低周波数レンジ側で動作中において、通常送受信モードでは、アンテナスイッチ15は、第1のチューナブル共用器131側に接続される。また、第1のチューナブル共用器131は、送信チャネルTX1、受信チャネルRX1に設定されているものとする。制御部は、セルサーチに先立って、通常送受信モード時に、第1の受信専用チューナブルフィルタ141を予め受信チャネルRX2に設定しておく。
次に、制御部は、セルサーチの開始時に、アンテナスイッチ15を第1の受信専用チューナブルフィルタ141側に切替える。これによって、マルチバンド無線機3aは、セルサーチ開始後すぐに、第1の受信専用チューナブルフィルタ141を動作させ、短時間に受信チャネルRX2に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側の第1のチューナブル共用器131の受信チャネルをRX3に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX2でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続を第1のチューナブル共用器131側に切替える。これによって、マルチバンド無線機3aは、受信チャネルRX2のサーチ完了後すぐに、第1のチューナブル共用器131を動作させ、短時間に受信チャネルRX3に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側の第1の受信専用チューナブルフィルタ141の受信チャネルをRX4に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX3でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続を第1の受信専用チューナブルフィルタ141側に切替える。これによって、マルチバンド無線機3aは、受信チャネルRX3のサーチ完了後すぐに、第1の受信専用チューナブルフィルタ141を動作させ、短時間に受信チャネルRX3に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側の第1のチューナブル共用器131の受信チャネルをRX1に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX4でのサーチが完了すると、コンプレスモードを終了し、アンテナスイッチ15の接続を第1のチューナブル共用器131側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、受信チャネルRX4のサーチ完了後すぐに、第1のチューナブル共用器131を動作させ、短時間に通常送受信モードに戻ることができる。
次に、高周波数レンジ側の動作について説明する。高周波数レンジ側で動作中において、通常送受信モードでは、アンテナスイッチ15は、第2のチューナブル共用器132側に接続される。また、第2のチューナブル共用器132は、送信チャネルTX5、受信チャネルRX5に設定されているものとする。制御部は、セルサーチに先立って、通常送受信モード時に、第2の受信専用チューナブルフィルタ142を予め受信チャネルRX6に設定しておく。以降、セルサーチ時には、第2のチューナブル共用器132と、第2の受信専用チューナブルフィルタ142の受信チャネルをRX7、RX8に設定し、アンテナスイッチ15との接続を交互に切替える。この切替え手順は、低周波数レンジ側で説明したものと同様であるので、説明を省略する。
また、第3の実施形態に係るマルチバンド無線機は、第2の実施形態にも適用することが可能である。図5は、本発明の第3の実施形態に係るマルチバンド無線機3bの構成の一例を示すブロック図である。図5に示すマルチバンド無線機3bは、第2の実施形態に係るマルチバンド無線機2のチューナブル共用器13、及び受信専用チューナブルフィルタ14の周波数レンジを2分割した例である。図5において、マルチバンド無線機3bは、図4に示すマルチバンド無線機3aと比較して、さらに、GSM用の送信経路として、第1のGSM用広帯域PA122と、第2のGSM用広帯域PA124と、第1のGSM用送信フィルタ161と、第2のGSM用送信フィルタ162とを備える。
アンテナスイッチ15は、アンテナと、第1のチューナブル共用器131、第2のチューナブル共用器132、第1の受信専用チューナブルフィルタ141、第2の受信専用チューナブルフィルタ142、第1のGSM用送信フィルタ161、又は第2のGSM用送信フィルタ162との接続を切替える。GSM送信時には、制御部は、アンテナスイッチ15の接続を切替え、第1のGSM用広帯域PA122、及び第1のGSM用送信フィルタ161を動作させるか、あるいは第2のGSM用広帯域PA124、及び第2のGSM用送信フィルタ162を動作させる。
UMTSでのマルチバンド無線機3bの動作については、上述したマルチバンド無線機3aと同様であるので、説明を省略する。
次に、図5に示すマルチバンド無線機3bを用いて、本発明の効果の1つである部品点数の増加を抑えることについて説明する。マルチバンド無線機3bは、チューナブル共用器131,132と、広帯域PA121,123とを備えることで、図6に示すマルチバンド無線機50と比較して、同じ数の周波数バンドをサポートすることが可能である。それにも係わらず、マルチバンド無線機3bは、アンテナスイッチ15のポート数を10から6に、RFIC11の受信側ポート数を8組から4組に、増幅回路12の出力側ポート数を10から4に、チューナブル共用器131,132の数を8から2に減少させている。ただし、必要な構成として受信専用チューナブルフィルタ141,142が増加しているが、全体として見ると、部品点数の増加を抑えることができている。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るマルチバンド無線機3a、3bによれば、第1〜2の実施形態と比較して、チューナブル共用器、及び受信専用チューナブルフィルタの周波数レンジを複数に分割することで、広帯域な周波数レンジをサポートすることが可能となる。
本発明のマルチバンド無線機は、携帯電話や無線LAN等の通信機器等に用いられる。
1〜3 マルチバンド無線機
11 RFIC
12 増幅回路
121,123 広帯域PA
122,124 GSM用広帯域PA
13,131,132 チューナブル共用器
14,141,142 受信専用チューナブルフィルタ
15 アンテナスイッチ
16,161,162 GSM用送信フィルタ
11 RFIC
12 増幅回路
121,123 広帯域PA
122,124 GSM用広帯域PA
13,131,132 チューナブル共用器
14,141,142 受信専用チューナブルフィルタ
15 アンテナスイッチ
16,161,162 GSM用送信フィルタ
次に、制御部は、受信チャネルRX3でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続を受信専用チューナブルフィルタ14側に切替える。これによって、マルチバンド無線機1は、受信チャネルRX3のサーチ完了後すぐに、受信専用チューナブルフィルタ14を動作させ、短時間に受信チャネルRX4に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側のチューナブル共用器13の受信チャネルをRX1に設定しておく。
なお、マルチバンド無線機3aを低周波数レンジで動作させるか、高周波数レンジで動作させるかは、制御部が、送信チャネル、又は受信チャネルの周波数を所定のしきい値と比較することで判定してもよいし、ルックアップテーブル(LUT)等を参照することで判定してもよい。
次に、制御部は、受信チャネルRX3でのサーチが完了すると、アンテナスイッチ15の接続を第1の受信専用チューナブルフィルタ141側に切替える。これによって、マルチバンド無線機3aは、受信チャネルRX3のサーチ完了後すぐに、第1の受信専用チューナブルフィルタ141を動作させ、短時間に受信チャネルRX4に切替えることができる。また、この際、制御部は、アンテナスイッチ15(すなわち、アンテナ)と接続されていない側の第1のチューナブル共用器131の受信チャネルをRX1に設定しておく。
次に、制御部は、受信チャネルRX4でのサーチが完了すると、コンプレスモードを終了し、アンテナスイッチ15の接続を第1のチューナブル共用器131側に切替える。これによって、マルチバンド無線機3aは、受信チャネルRX4のサーチ完了後すぐに、第1のチューナブル共用器131を動作させ、短時間に通常送受信モードに戻ることができる。
Claims (4)
- 複数の周波数バンドに対応したマルチバンド無線機であって、
送信信号を生成し、受信信号を処理するRFICと、
前記送信信号を増幅する広帯域PAと、
前記広帯域PAが増幅した送信信号をアンテナに向けて出力すると共に、前記アンテナを介して受信した受信信号を前記RFICに出力するチューナブル共用器と、
前記アンテナを介して受信した受信信号を前記RFICに出力する受信専用チューナブルフィルタと、
前記チューナブル共用器、又は前記受信専用チューナブルフィルタと、前記アンテナとの接続を相互に切替えるアンテナスイッチとを備え、
前記チューナブル共用器と、前記受信専用チューナブルフィルタとのうち、前記アンテナと接続されていない側には、次に切替える予定の受信チャネルが予め設定されており、
前記アンテナスイッチは、通常送受信モードでは、前記チューナブル共用器と前記アンテナとを接続し、コンプレスモードでは、前記チューナブル共用器、又は前記受信専用チューナブルフィルタと、前記アンテナとの接続を相互に切替える、マルチバンド無線機。 - 前記チューナブル共用器、及び前記受信専用チューナブルフィルタがサポートする周波数レンジを複数に分割し、
前記チューナブル共用器として、前記複数に分割された周波数レンジに対応した複数のチューナブル共用器と、
前記広帯域PAとして、前記複数のチューナブル共用器に対応した複数の広帯域PAと、
前記受信専用チューナブルフィルタとして、前記複数に分割された周波数レンジに対応した複数の受信専用チューナブルフィルタとを備える、請求項1に記載のマルチバンド無線機。 - 前記チューナブル共用器、及び前記受信専用チューナブルフィルタがサポートする周波数レンジは、周波数の高低に応じて、複数に分割される、請求項2に記載のマルチバンド無線機。
- 前記送信信号を増幅する少なくとも1つのTDMA用広帯域PAと、
前記少なくとも1つのTDMA用広帯域PAが増幅した送信信号を、前記アンテナに向けて出力する、少なくとも1つのTDMA用送信フィルタとをさらに備える、請求項1に記載のマルチバンド無線機。
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