JPWO2019039330A1 - 鎧装ケーブルの端末構造、及び鎧装線の引留装置 - Google Patents
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Abstract
Description
本出願は、2017年08月23日付の日本国出願の特願2017−160542に基づく優先権を主張し、前記日本国出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、銅又は銅合金からなる複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部と、
各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
前記コア部の先端側に配置され、複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える。
導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部において、各鎧装線を引留める鎧装線の引留装置であって、
銅又は銅合金からなる各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える。
上述の鎧装を鉄線よりも導電率が高い銅線で構成すれば、この銅系鎧装を導電部として利用できる。例えば、銅系鎧装を循環電流の流路とすれば、ケーブルコアの遮蔽層を省略したり(特許文献2)、送電容量を増大したりできる。
本開示の鎧装ケーブルの端末構造、及び本開示の鎧装線の引留装置は、導電部として利用できる鎧装線を長期に亘り引留められる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一態様に係る鎧装ケーブルの端末構造は、
導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、銅又は銅合金からなる複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部と、
各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
前記コア部の先端側に配置され、複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える。
前記基板部に固定された前記複数の端末金具は、前記コア部から所定の間隔をあけて前記コア部と同心状に配置されており、
前記各鎧装線における前記コア部に近い根元側から前記端末金具までの領域の一部を前記コア部から離隔して保持するスペーサを備え、
前記スペーサは、前記各端末金具における前記基板部との固定箇所が前記コア部の軸方向に平行するように、前記各鎧装線の角度を調整する偏向部を備える形態が挙げられる。
ここでの平行とは、幾何学的な平行を満たす場合の他、平行と見做される程度に端末金具が配置される場合を含む。例えば、コア部の軸に対して端末金具の軸の傾きが3°以内程度となるように、端末金具が配置される場合を含む。
前記スペーサを前記支持体に固定する連結部材を備える形態が挙げられる。
前記端末金具は、ねじ加工が施された外周面を有し、
前記固定部材は、前記端末金具の外周面のうち、前記基板部の表裏面からそれぞれ突出する部分に螺合する根元側ナット及び先端側ナットを含み、
各第二の貫通孔を形成する内周面は、前記端末金具が螺合しない平滑な面で形成されている形態が挙げられる。
前記基板部よりも前記コア部の先端側に配置され、前記各端末金具の先端部が接続される集電板部を備える形態が挙げられる。
導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部において、各鎧装線を引留める鎧装線の引留装置であって、
銅又は銅合金からなる各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態に係る鎧装ケーブルの端末構造、及び鎧装線の引留装置を具体的に説明する。図中、同一符号は同一名称物を示す。
図1〜図4を参照して、実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1、及び実施形態の鎧装線の引留装置10を説明する。
図1A,図2は、鎧装ケーブル100の端部において、鎧装120をなす各鎧装線12が実施形態の鎧装線の引留装置10によって引留められた状態を示す。
図1Aは、この引留め状態を鎧装ケーブル100の軸Lに直交する方向からみた側面図である。図1Aにおいて、鎧装ケーブル100はその外観を示す。また、図1Aにおいて、引留装置10は鎧装ケーブル100の軸Lに平行な平面で切断した断面を示す。
図1Bは、図1Aの一点鎖線円内を拡大して示す拡大図である。この拡大図は、支持体3の一部を上記軸Lに平行な平面で切断した断面図である。切断位置は、支持体3において第二の貫通孔(後述の金具孔32)の内周形状が分かり易い位置としている。図1Bの拡大図では、端末金具2を仮想的に示し、連結部材42を省略している。
図2は、上述の引留め状態を鎧装ケーブル100の軸L方向に、図1Aの左側からみた正面図である。
図4は、図2から集電板部5及びナット56、接地用導体6を省略した状態で、鎧装ケーブル100の軸L方向からみた正面図である。図2,図4においてコア部110の詳細は省略している。
以下、図1A,図2,図4において、紙面下方を下側、紙面上方を上側と呼び、支持体3が設置対象に固定される側を紙面下方とする場合を説明する。また、この例では、鎧装ケーブルの端末構造1及び鎧装線の引留装置10は、海底ケーブルと陸上ケーブルとの接続箇所において各鎧装線12を引留める場合を説明する。
実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1及び実施形態の鎧装線の引留装置10は、図1Aに示すように、海底ケーブルなどのコア部110の外周に鎧装120を備える鎧装ケーブル100の端部において、段剥ぎされた露出箇所のうち、鎧装120をなす各鎧装線12の引留めに利用される。鎧装ケーブルの端末構造1は、代表的には実施形態の鎧装線の引留装置10を用いることで構築できる。
鎧装ケーブル100は、導体の外周に絶縁層を備えるコア部110と、複数の鎧装線12がコア部110の外周に配置されてなる鎧装120とを備える。鎧装120の外周には防食層などの保護層を備えることができる。コア部110の基本的構成は、従来の海底ケーブルなどを参照できる。代表的には、コア部110は、内側から順に、導体、内部半導電層、絶縁層、外部半導電層、遮水層、防食層などを備える。
実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1は、上述の鎧装ケーブル100の端部と、複数の端末金具2と、支持体3とを備える。
この例の端末金具2は、図3に示すように棒状の部材であり、一端側(図3では右側)に鎧装線12を圧縮接続する圧縮部20を備え、他端側(同左側)を支持体3に固定される固定軸部22とする。圧縮部20は、圧縮前において鎧装線12の先端部が収納される有底穴21を有しており、鎧装線12が収納された状態で圧縮される。この圧縮によって、鎧装線12は圧縮部20に固定されて、端末金具2と一体化される。この例では、圧縮前の有底穴21を円穴としている。そのため、有底穴21に鎧装線12の先端部が挿入された状態であって、圧縮前には、この円穴の内周面と平角線からなる鎧装線12の表裏面との間には半円柱状の隙間が生じる。そこで、この例の端末金具2は、有底穴21内に鎧装線12の先端部と共に収納される充填材25,25を備える。各充填材25,25は、鎧装線12の表裏面を挟むように配置される。充填材25,25で鎧装線12を挟むと共に、上記隙間を詰めることで、充填材25,25を介して鎧装線12と圧縮部20とを強固に接続できる。圧縮後の圧縮部20の大きさが所定の導体断面積を有するように、圧縮前の圧縮部20の大きさ(厚さ、有底穴21の穴径など)、充填材25の充填量などを選択するとよい。
支持体3は、コア部110の周囲に各鎧装線12を延伸状態で保持する部材である(図1A)。この支持体3は、各鎧装線12に取り付けられた各端末金具2が配置される基板部30と、基板部30に鎧装線12を引留める固定部材とを備える。この例の支持体3は、更に、基板部30を陸上などの設置対象に固定する台座部33を備える。台座部33は、基板部30に一体に成形されている。この例の支持体3は、鎧装ケーブル100の軸Lに平行な平面で切断した断面形状が逆T字状であり、厚板状の台座部33から基板部30が立設される(図1A)。この例では、台座部33に複数のボルト36が締め付けられて(図1A,図2)、支持体3は設置対象に固定される。
基板部30は一様な厚さを有する板材からなる(図1A)。基板部30の中央部には、基板部30の表裏面に貫通し、コア部110が挿通されるコア孔31が設けられている(図2,図4)。本例のコア孔31は単一である。台座部33が上述の設置対象に固定された状態において、基板部30は、その表裏面がコア部110の軸Lに実質的に直交するように配置され(図1A)、コア孔31にコア部110が挿通される。コア孔31の形状、大きさは、コア部110を挿通可能な範囲で適宜選択できる。この例のコア孔31は、その内径R3がコア部110の外径R100よりも十分に大きい円孔である(図2,図4も参照)。
固定部材は、基板部30に挿通される各端末金具2を基板部30に固定可能な種々の形態のものが利用できる。例えば、固定部材は、端末金具2の固定軸部22のねじ面に螺合するナットを利用できる。この例の固定部材は、各端末金具2の外周面のうち、基板部30の表裏面からそれぞれ突出する部分に螺合する根元側ナット23及び先端側ナット26を含む(図1A)。固定軸部22における根元側領域に根元側ナット23を締め付ける。固定軸部22における先端側領域に先端側ナット26を締め付ける。即ち、両ナット23,26によって基板部30を挟むようにして、固定軸部22に両ナット23,26を締め付ける。こうすることで、各端末金具2は、基板部30の金具孔32に直接螺合していないものの基板部30に強固に固定される。その結果、鎧装ケーブル100が引っ張られるなどしても、端末金具2が金具孔32から引き抜かれたり、金具孔32内で過度に移動したりするなどの不具合を防止できる。根元側ナット23のみ、又は先端側ナット26のみとすることもできる。しかし、本例のように両ナット23,26を備えると、端末金具2を基板部30に強固に固定できる。更に、図1Aに示すように両ナット23,26をダブルナットとすると、より強固に固定できる。
支持体3には、鎧装ケーブル100が引っ張られるなどした際に、基板部30に固定される複数の端末金具2を介して張力などが作用する。そのため、支持体3の構成材料は、上記張力などに十分に耐え得る材料が好適である。例えば鉄や鉄合金などの金属といった強度に優れる材料が好適である。
この例の鎧装ケーブルの端末構造1は、更にスペーサ4を備える。本例のスペーサ4は、各鎧装線12におけるコア部110に近い根元側(ここでは結束帯122の装着箇所)から端末金具2までの領域(中間領域)の一部をコア部110から離隔して保持する(図1A)。このスペーサ4は、各端末金具2における基板部30との固定箇所がコア部110の軸L方向に平行するように、各鎧装線12の角度を調整する偏向部40を備える。偏向部40を備えることで、偏向部40を有していない場合やスペーサ4が無い場合と比較して、鎧装ケーブル100が引っ張られるなどした際に各鎧装線12に軸L方向とは異なる方向の張力が付与されることを低減できる。特に、各鎧装線12における端末金具2の圧縮部20との接続箇所近傍に、軸L方向とは異なる方向の張力が付与されることを低減できる。かつ、各端末金具2が基板部30の表裏面に対して直交するように配置されるため、根元側ナット23及び先端側ナット26を締め付け易く、作業性にも優れる。
更に、この例の鎧装ケーブルの端末構造1は、各端末金具2の先端部が接続される集電板部5を備える(図1A)。集電板部5は、各端末金具2の先端部を介して各鎧装線12が電気的に接続され、各鎧装線12に流れる電流を集約する部材である。この例の集電板部5は、接地用導体6が接続されて、接地に利用される。端末金具2が接続されることで、集電板部5は、支持体3の基板部30に対して固定される。
実施形態の鎧装線の引留装置10は、上述の複数の端末金具2と、支持体3とを備える。更に、鎧装線の引留装置10は、上述のスペーサ4、連結部材42、介在部48を備えたり、集電板部5を備えたりすることができる。各構成要素の詳細は上述の通りである。
実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1は、例えば、以下のようにして構築する。以下に構築工程の概略を示す。
(1)鎧装ケーブル100の端部を段剥ぎして、コア部110や鎧装120を露出する。
この例では、支持体3をなす分割体3A,3B及びスペーサ4をなす半割れ部材をそれぞれコア部110の外周に配置し、半割れ部材を一体化する。スペーサ4を連結部材42によって支持体3に固定するまでの間、コア部110の外周面(図1Aでは上半分)とスペーサ4のコア孔41との間に介在部48を配置して、スペーサ4をコア部110の外周に保持する。支持体3をなす分割体3A,3Bを一体化した後、連結部材42によってスペーサ4を支持体3に固定する。
この例では、各鎧装線12の中間領域の一部をスペーサ4の偏向部40に沿わせる。各鎧装線12の先端側に取り付けられた各端末金具2を基板部30の金具孔32に挿通する。そして、固定軸部22の突出状態を調整しつつ、両ナット23,26のねじ込み位置を調整して締め付ける。根元側ナット23は予め固定軸部22に取り付けておく。
この例では、支持体3の基板部30よりもコア部110の先端側に分割片5a,5bを配置し、連結ボルト58及びナットで一体化する。各端末金具2を金具孔52、適宜連結板57及び接地用導体6の貫通孔に挿通する。各端末金具2における固定軸部22の突出状態を調整しつつ、ナット56,56のねじ込み位置を調整して締め付ける。
実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1及び実施形態の鎧装線の引留装置10によれば、各鎧装線12に取り付けられた端末金具2が支持体3の基板部30に挿通されると共に、固定部材(ここでは根元側ナット23及び先端側ナット26)によって基板部30に固定される。この構成により、各鎧装線12を延伸状態に維持できる。そのため、鎧装ケーブル100が船舶のアンカーなどに引掛けられて引っ張られるなどしても、各鎧装線12に過度の曲げなどが加わることを低減できる。従って、実施形態の鎧装ケーブルの端末構造1及び実施形態の鎧装線の引留装置10によれば、各鎧装線12が銅又は銅合金からなる場合に各鎧装線12を長期に亘り引留められ、銅系鎧装を導電部として良好に利用できる。
(a)基板部30の金具孔32に挿通された各端末金具2に根元側ナット23及び先端側ナット26を締め付けることで、各端末金具2を基板部30に容易に固定できる。そのため、作業性に優れる。
(b)偏向部40が設けられたスペーサ4を備えるため、各鎧装線12を適切に保持できる。その結果、各鎧装線12に過度の曲げなどが加わることをより低減できる。スペーサ4が連結部材42によって基板部30に固定されて、スペーサ4の位置ずれをより確実に防止できることからも、各鎧装線12を適切に保持できる。
(c)各端末金具2を基板部30に直接螺合させないため、各端末金具2に連なる鎧装線12が捻じられることなく、基板部30に強固に固定できる。各端末金具2を集電板部5にも直接螺合させないことからも、鎧装線12の捻回を防止できる。
(d)集電板部5を備えるため、各鎧装線12に流れる電流を効率よく集約できる。
(1)鎧装ケーブルの端末構造1及び鎧装線の引留装置10を海底ケーブルと予備ケーブルとの接続部(リペア接続部)などの中間接続箇所に利用する。
この場合、海底ケーブルの端部と予備ケーブルの端部との双方について、上述の端末金具2及び支持体3を用いた鎧装線12の引留めを行う。支持体3は台座部33を省略して、海底ケーブル側の基板部30と予備ケーブル側の基板部30とを連結軸で連結することが挙げられる。また、接地用導体6に代えて、海底ケーブル側の集電板部5と予備ケーブル側の集電板部5とを連結用導体で連結することが挙げられる。
(2)根元側ナット23に代えて、端末金具2は、固定軸部22の径方向外方に突出するフランジを備える。このフランジに別途ボルトを締め付けて、端末金具2を基板部30に固定する。
(3)支持体3を分割体3A,3Bの組物ではなく、一体成形物とする。
(4)集電板部5を分割片5a,5bの組物ではなく、一体成形物とする。
10 鎧装線の引留装置
12 鎧装線
2 端末金具
20 圧縮部、21 有底穴、22 固定軸部
23 根元側ナット(固定部材)、25 充填材
26 先端側ナット(固定部材)
3 支持体
3A,3B 分割体、30 基板部、30A,30B 基板片
31 コア孔(第一の貫通孔)、32 金具孔(第二の貫通孔)
33 台座部、33A,33B 台座片、36 ボルト
37,38 連結ボルト
4 スペーサ
40 偏向部、41 コア孔、42 連結部材、42h 貫通孔
46 ナット、48 介在部
5 集電板部
5a,5b 分割片、51 コア孔、52 金具孔、56 ナット
57 連結板、58 連結ボルト、59 フランジ
6 接地用導体
100 鎧装ケーブル
110 コア部、120 鎧装、122 結束帯
Claims (6)
- 導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、銅又は銅合金からなる複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部と、
各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
前記コア部の先端側に配置され、複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える鎧装ケーブルの端末構造。 - 前記基板部に固定された前記複数の端末金具は、前記コア部から所定の間隔をあけて前記コア部と同心状に配置されており、
前記各鎧装線における前記コア部に近い根元側から前記端末金具までの領域の一部を前記コア部から離隔して保持するスペーサを備え、
前記スペーサは、前記各端末金具における前記基板部との固定箇所が前記コア部の軸方向に平行するように、前記各鎧装線の角度を調整する偏向部を備える請求項1に記載の鎧装ケーブルの端末構造。 - 前記スペーサを前記支持体に固定する連結部材を備える請求項2に記載の鎧装ケーブルの端末構造。
- 前記端末金具は、ねじ加工が施された外周面を有し、
前記固定部材は、前記端末金具の外周面のうち、前記基板部の表裏面からそれぞれ突出する部分に螺合する根元側ナット及び先端側ナットを含み、
各第二の貫通孔を形成する内周面は、前記端末金具が螺合しない平滑な面で形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鎧装ケーブルの端末構造。 - 前記基板部よりも前記コア部の先端側に配置され、前記各端末金具の先端部が接続される集電板部を備える請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鎧装ケーブルの端末構造。
- 導体の外周に絶縁層を備えるコア部と、複数の鎧装線が前記コア部の外周に配置されてなる鎧装とを備える鎧装ケーブルの端部において、各鎧装線を引留める鎧装線の引留装置であって、
銅又は銅合金からなる各鎧装線の端部に取り付けられる端末金具と、
複数の前記端末金具を支持する支持体とを備え、
前記支持体は、
前記コア部が挿通される第一の貫通孔と、前記第一の貫通孔の外周に設けられ、各端末金具が挿通される第二の貫通孔とを備える基板部と、
前記基板部に前記各端末金具を固定する固定部材とを備える鎧装線の引留装置。
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