JPWO2008050637A1 - ブラシレスモータ - Google Patents
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Abstract
ブラシレスモータ3は、マグネット33を備えたロータ22と、マグネット33とエアギャップ45を介して対向する複数個のティース27を備えたステータ21とを有する。ティース27の先端部には、エアギャップ45に臨んで複数個の補助溝20が形成されている。補助溝20の溝幅Sと、隣接するティース27間の開口部46の開口幅Wとの比W/Sを0.9≦W/S≦1.1としつつ、開口部46の中心M1と補助溝20の中心M2との間の角度θwと、隣接する補助溝20の中心M2間の角度θsの比θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲に設定する。
Description
本発明は、電動パワーステアリング装置の駆動源などに使用されるブラシレスモータに関し、特に、インダクタンスとコギングトルクの双方の低減を図ったブラシレスモータに関する。
自動車等の操舵力補助のため、近年多くの車両にいわゆるパワーステアリング装置が装備されている。このようなパワーステアリング装置としては、近年、エンジン負荷軽減や重量低減等の観点から、電気式の動力操舵装置(いわゆる電動パワーステアリング装置、以下、適宜EPSと略記する)を搭載した車両が増大している。このようなEPSの動力源としては、従来よりブラシ付きのモータが多く使用されているが、近年では、メンテナンス性に優れ、小型で高トルクが得られることから、ブラシレスモータの使用が増大している。
ところが、ブラシレスモータでは、ロータ側のマグネットとステータ側のコアティースとの間の吸引力により、いわゆるコギングトルクが生じやすい傾向がある。このようなコギングトルクは、騒音や振動の原因となるのみならず、EPS用モータにおいては操舵感を悪化させる一因ともなる。そこで、従来より、コギングトルクを減少させるべく、ステータを多スロット化し、トルクムラを細分化する方式が知られている。しかしながら、スロットを無限に多くすることは不可能であり、多スロット化はモータサイズの面から自ずと限界がある。このため、コアティース先端の磁束が密となる部分に溝を設け、ティース先端部を二股状に分割形成し、これによって擬似的に多スロット化を図る方式など、種々のコギング対策が提案されている。
例えば、特許文献1のブラシレスモータでは、ティース先端に1/2スロットピッチの補助溝を設け、見かけ上スロットが倍増したような構成としている。また、特許文献2のブラシレスモータでは、ステータコアの両端にオーバーハング部を設け、ステータコア端面から流れ込む磁束を抑制する。これにより、ティース先端部からステータコアに流入する磁束量を増大させ、補助溝による疑似多スロット効果を向上させている。さらに、特許文献3の電動機では、回転子を2P、固定子を3P構造とし、ピッチ4θにて設けたティース先端に、スロット中心から角度θ,2θの間隔で補助溝を等間隔に配置してコギングを低減させる構成が示されている。
実公平7-47981号公報
特開平10-42531号公報
特開2004-194489号公報
しかしながら、前述のようにティース先端に補助溝を設ける構成では、実際には、ステータの加工歪等により、回転位置に応じたコギングの釣り合いがモータごとに変化し、モータ特性の安定化が図れないという問題があった。すなわち、加工歪のような一定化が困難な変動要因に基づきコギングが変化するため、コギングのロバスト性(安定性)が悪化し、却って、モータ特性が安定しないという問題があった。
一方、ブラシレスモータを集中巻き構成とすると、ティース間の間隔が狭くなる。このため、ティースからの漏れ磁束が多くなり、その分、インダクタンスが大きくなる傾向がある。インダクタンスが大きくなると、モータの電気的時定数が大きくなり、それに伴い、ステータコイルに印加する駆動電圧と、ステータコイルに流れる電流に位相差が生じる。このような位相差が生じると、ステータ−ロータ間の電気子反作用が大きくなり、高負荷時のトルクが低下する、いわゆるトルクダレが生じるおそれがある。
本発明の目的は、インダクタンス低減を図りつつ、補助溝によるコギングトルク低減等の効果を効率良く発揮させ得るブラシレスモータを提供することにある。
本発明のブラシレスモータは、マグネットを備えたロータと、前記マグネットとエアギャップを介して対向する複数個のティースを備えたステータとを有し、前記ティースの先端部に、前記エアギャップに臨んで複数個の補助溝を形成してなるブラシレスモータであって、前記補助溝の周方向に沿った幅Sと、隣接する前記ティースの先端部に形成された開口部の周方向に沿った幅Wとの比W/Sが、0.9≦W/S≦1.1であり、かつ、前記開口部の周方向に沿った中心M1と、前記補助溝の周方向に沿った中心M2との間の角度をθw、隣接する前記補助溝の前記中心M2間の角度をθsとしたとき、前記θsと前記θwの比θs/θwが、0.66≦θs/θw≦0.965であることを特徴とする。
本発明にあっては、W/Sを0.9≦W/S≦1.1としつつ、θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲に設定することにより、インダクタンスの低減を図りつつ、コギングを小さく抑えることができ、コギングのロバスト性改善や、高出力域における電機子反作用の影響低減を図ることができる。このため、例えば、当該ブラシレスモータを電動パワーステアリング装置の駆動源として用いると、コギング低減により、ステアリングの戻り性が向上する。また、インダクタンス低減により、高負荷時のトルクダレが少なくなるため、アシスト力が安定し、操舵フィーリングの向上も図られる。
前記ブラシレスモータにおいて、前記θsと前記θwの比θs/θwを、好ましくは、0.7≦θs/θw≦0.9に設定しても良い。また、前記ブラシレスモータを、前記マグネットが6極、前記ティース間に形成されたスロットの数が9個の6極9スロット構成としても良い。さらに、前記ブラシレスモータを電動パワーステアリング装置の駆動源として用いても良い。
本発明のブラシレスモータによれば、マグネットを備えたロータと、マグネットとエアギャップを介して対向する複数個のティースを備えたステータとを有し、ティースの先端部にエアギャップに臨んで複数個の補助溝を形成したブラシレスモータにて、補助溝幅Sと、隣接するティース間の開口幅Wとの比W/Sを0.9≦W/S≦1.1としつつ、ティース間の開口部の中心M1と補助溝の中心M2との間の角度θwと、隣接する補助溝中心M2間の角度θsの比θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲に設定することにより、インダクタンスの低減を図りつつ、コギングを小さく抑えることが可能となる。従って、コギングのロバスト性改善や、高出力域における電機子反作用の影響低減を図ることが可能となる。
また、例えば、当該ブラシレスモータを電動パワーステアリング装置の駆動源として用いた場合、コギング低減により、ステアリングの戻り性が向上し、スムーズなステアリング操作が可能となる。また、インダクタンス低減による高出力域での電機子反作用の影響減により、高負荷時のトルクダレが少なくなり、アシスト力が安定し、操舵フィーリングの向上を図ることが可能となる。
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト
3 ブラシレスモータ
4 ステアリングホイール
5 ステアリングギヤボックス
6 タイロッド
7 車輪
8 アシストモータ部
9 減速機構部
11 トルクセンサ
12 制御装置
20 補助溝
21 ステータ
22 ロータ
23 ハウジング
24 ステータコア
25 巻線
26 継鉄部
27 ティース
28 スロット
29 給電配線
30 ブラケット
31 回転軸
32 ロータコア
33 マグネット
34 マグネットホルダ
35 ベアリング
36 ベアリング
37 スプライン部
41 レゾルバ
42 レゾルバステータ
43 レゾルバロータ
44 コイル
45 エアギャップ
46 開口部
M1 開口部中心
M2 補助溝中心
S 溝幅
W 開口幅
θs M1−M2間の角度
θw M2間の角度
2 ステアリングシャフト
3 ブラシレスモータ
4 ステアリングホイール
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20 補助溝
21 ステータ
22 ロータ
23 ハウジング
24 ステータコア
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26 継鉄部
27 ティース
28 スロット
29 給電配線
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31 回転軸
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36 ベアリング
37 スプライン部
41 レゾルバ
42 レゾルバステータ
43 レゾルバロータ
44 コイル
45 エアギャップ
46 開口部
M1 開口部中心
M2 補助溝中心
S 溝幅
W 開口幅
θs M1−M2間の角度
θw M2間の角度
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明によるブラシレスモータを用いた電動パワーステアリング装置の構成を示す断面図である。図1の電動パワーステアリング装置(EPS)1は、ステアリングシャフト2に対し動作補助力を付与するコラムアシスト式の構成となっており、本発明によるブラシレスモータ3(以下、モータ3と略記する)が動力源として使用されている。
ステアリングシャフト2には、ステアリングホイール4が取り付けられている。ステアリングホイール4の操舵力は、ステアリングギヤボックス5内に配された図示しないピニオンとラック軸を介して、タイロッド6に伝達される。タイロッド6の両端には車輪7が接続されている。ステアリングホイール4の操作に伴ってタイロッド6が作動し、図示しないナックルアーム等を介して、車輪7が左右に転舵する。
EPS1では、ステアリングシャフト2に、操舵力補助機構であるアシストモータ部8が設けられている。アシストモータ部8には、モータ3と共に、減速機構部9とトルクセンサ11が設けられている。減速機構部9には、図示しないウォームとウォームホイールが配されている。モータ3の回転は、この減速機構部9によって、ステアリングシャフト2に減速されて伝達される。モータ3とトルクセンサ11は、制御装置(ECU)12に接続されている。
ステアリングホイール4が操作され、ステアリングシャフト2回転すると、トルクセンサ11が作動する。ECU12は、トルクセンサ11の検出トルクに基づいて、モータ3に対し適宜電力を供給する。モータ3が作動すると、その回転が減速機構部9を介してステアリングシャフト2に伝達され操舵補助力が付与される。ステアリングシャフト2は、この操舵補助力と手動操舵力によって回転し、ステアリングギヤボックス5内のラック・アンド・ピニオン結合により、この回転運動がラック軸の直線運動に変換され、車輪7の転舵動作が行われる。
図2は、モータ3の構成を示す軸方向の断面図である。図2に示すように、モータ3は、外側にステータ21、内側にロータ22を配したインナーロータ型のブラシレスモータとなっている。ステータ21は、ハウジング23と、ハウジング23の内周側に固定されたステータコア24、及び、ステータコア24に巻装された巻線25とを備えた構成となっている。ハウジング23は、鉄等にて有底筒状に形成されている。ハウジング23の開口部には合成樹脂製のブラケット30が取り付けられている。ステータコア24は鋼板を多数積層した構成となっており、ステータコア24の内周側には複数個のティースが突設されている。
図3は、図2のモータ3の径方向に沿った断面図である。図3に示すように、ステータコア24は、リング状の継鉄部26と、継鉄部26から内側方向へ突出形成されたティース27とから形成されている。ティース27は9、個設けられている。各ティース27の間にはスロット28(9個)が形成され、モータ3は9スロット構成となっている。各ティース27の先端部には、補助溝20が形成されている。各ティース27には巻線25が集中巻にて巻装されている。巻線25は、各スロット28内に収容されている。巻線25は、給電配線29を介してバッテリ(図示せず)と接続されている。巻線25に対しては、高調波成分を含んだ台形波形状の相電流(U,V,W)が供給される。
ロータ22はステータ21の内側に配置されており、回転軸31と、ロータコア32、マグネット33を同軸状に配した構成となっている。回転軸31の外周には、鋼板を多数積層した円筒形状のロータコア32が取り付けられている。ロータコア32の外周には、セグメントタイプのマグネット33が配置されている。マグネット33とティース27との間には、エアギャップ45が形成されている。マグネット33とティース27の先端部は、エアギャップ45を介して対向している。補助溝20は、このエアギャップ45に臨んで形成されている。マグネット33は、回転軸31に固定されたマグネットホルダ34に取り付けられており、周方向に沿って6個配置されている。すなわち、当該モータ3は、6極9スロット(6P9S)構成となっている。
本発明によるモータ3では、このような6P9S構成を採りつつ、補助溝20の溝幅Sと、ティース27の開口幅Wとの比W/Sが、0.9≦W/S≦1.1となるように設定されている。図4はティース27の構成を示す説明図であり、図4に示すように、溝幅Sは、補助溝20の周方向に沿った幅寸法、開口幅Wは、隣接するティース27の先端部に形成された開口部46の周方向に沿った間隙寸法である。また、モータ3では、従来のブラシレスモータとは異なり、補助溝20がティース27先端に等分に配置されておらず、W/Sを前述の範囲に設定しつつ、補助溝20を次のような範囲に設けている。すなわち、開口部46の中心M1と、補助溝20の中心M2との間の角度をθw、隣接する補助溝20の中心M2間の角度をθsとすると(図4参照)、0.66≦θs/θw≦0.965の関係が成り立つように補助溝20が形成されている。
図5は、6P9S構成のブラシレスモータにてW/S=1とした場合の、θs/θwとコギングトルク量(N・m)及びインダクタンス(H)との関係を示すグラフである。発明者らの実験によれば、θs/θwとコギングトルク量やインダクタンス(以下、適宜コギングトルク等と略記する)との間には相関関係があり、θs/θwが大きすぎても小さすぎても、コギングトルク等が増大することが分かった。この場合、θs/θwが小さいと、ティース27中心部の磁気抵抗が大きくなり、隣接するティースへの漏れ磁束が多くなってコギングトルク等が増大すると考えられる。一方、θs/θwが大きいと、ティース27先端の磁束が飽和気味となり、隣接するティースへ磁束が漏れやすくなってコギングトルク等が増大すると考えられる。
そこで、本発明のモータ3では、前述の関係を鑑み、θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲(図4の枠A)に設定した。図4に示すように、この範囲においてコギングトルク等は極小値を取り(θs/θw=0.77付近)、これにより、インダクタンスの低減を図りつつ、コギングを小さく抑えることが可能となる。このように、コギングが抑えられると、加工歪によるコギングの釣り合い変化も抑えられ、コギングのロバスト性も改善される。また、インダクタンスが抑えられると、高出力側の電機子反作用の影響が低減でき、高負荷時におけるトルクダレも低減できる。
回転軸31の一端部は、ハウジング23の底部に圧入されたベアリング35に回転自在に支持されている。回転軸31の他端部は、ブラケット30に取り付けられたベアリング36によって、回転自在に支持されている。回転軸31の端部(図2において左端部)には、スプライン部37が形成されている。回転軸31は、スプライン部37に取り付けられた図示しないジョイント部材によって、減速機構部9のウォーム軸に接続される。ウォーム軸には、ウォームが形成されている。ウォームは、減速機構部9にて、ステアリングシャフト2に固定されたウォームホイールと噛合している。
ブラケット30内には、ベアリング36と、ロータ22の回転を検知するレゾルバ41が収容されている。レゾルバ41は、ブラケット30側に固定されたレゾルバステータ42と、ロータ22側に固定されたレゾルバロータ43とから構成されている。レゾルバステータ42にはコイル44が巻装されており、励磁コイルと検出コイルが設けられている。レゾルバステータ42の内側には、マグネットホルダ34の左端部に固定されたレゾルバロータ43が配置される。レゾルバロータ43は、金属板を積層した構成となっており、三方向に凸部が形成されている。
回転軸31が回転すると、レゾルバロータ43もまたレゾルバステータ42内にて回転する。レゾルバステータ42の励磁コイルには高周波信号が付与されており、凸部の近接離反により検出コイルから出力される信号の位相が変化する。この検出信号と基準信号とを比較することにより、ロータ22の回転位置が検出される。そして、ロータ22の回転位置に基づき、巻線25への電流が適宜切り替えられ、ロータ22が回転駆動される。
このようなEPS1では、ステアリングホイール4が操作されてステアリングシャフト2が回転すると、この回転に応じた方向にラック軸が移動して転舵操作がなされる。この操作により、トルクセンサ11が作動し、その検出トルクに応じて、図示しないバッテリから給電配線29を介して巻線25に電力が供給される。巻線25に電力が供給されるとモータ3が作動し、回転軸31とウォーム軸が回転する。ウォーム軸の回転は、ウォームホイールを介してステアリングシャフト2に伝達され、操舵力がアシストされる。
前述のように、本発明によるモータ3では、従来のブラシレスモータに比して、無通電時の脈動であるコギングトルクの低減が図られている。このため、ステアリングの戻り性が向上し、スムーズなステアリング操作が可能となる。例えば、右折時等にステアリングを切り、その後直進のためにステアリングを戻す場合には、一般に運転者はステアリングに力を加えない。この際、EPSは操舵力をアシストしない(通電していない)状態となっており、このときモータのコギングが大きいと、ステアリングが途中で止まってしまいスムーズに直進位置に戻らない可能性がある。その点、当該モータ3を用いたEPSでは、ステアリングの戻りを妨げるコギングトルクが抑えられているため、ステアリングの戻り性が向上し、ステアリング操作もスムーズになる。また、モータ3では、コギングトルク低減と共にインダクタンスも抑えられるため、高負荷時のトルクダレが少なくなり、アシスト力が安定し、操舵フィーリングの悪化が抑えられる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施例では、θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲に設定した例を示したが、図4から分かるように、コギングトルク等の低減のためには、θs/θwを0.7≦θs/θw≦0.9の範囲(図4の枠B)に設定することがより好ましい。また、前述の実施例では、モータ3として6極9スロットのモータを例に挙げて説明したが、モータ構成はこれには限定されず、2極3スロットの整数倍のモータにも、本発明は適用可能である。
例えば、前述の実施例では、θs/θwを0.66≦θs/θw≦0.965の範囲に設定した例を示したが、図4から分かるように、コギングトルク等の低減のためには、θs/θwを0.7≦θs/θw≦0.9の範囲(図4の枠B)に設定することがより好ましい。また、前述の実施例では、モータ3として6極9スロットのモータを例に挙げて説明したが、モータ構成はこれには限定されず、2極3スロットの整数倍のモータにも、本発明は適用可能である。
さらに、前述の実施例では、インナーロータ型のブラシレスモータを用いた例を示したが、本発明は、ステータの外側にロータを配したアウタロータ型のブラシレスモータにも適用可能である。加えて、前述の実施例では、本発明による制御方法をコラムアシスト式EPSのモータに適用した例を示したが、ラック軸と同軸状にモータを配したラックアシスト式や、ラック軸と噛合するピニオンギヤに補助力を付与するピニオンアシスト式のEPS用モータにも適用可能である。
Claims (4)
- マグネットを備えたロータと、前記マグネットとエアギャップを介して対向する複数個のティースを備えたステータとを有し、前記ティースの先端部に、前記エアギャップに臨んで複数個の補助溝を形成してなるブラシレスモータであって、
前記補助溝の周方向に沿った幅Sと、隣接する前記ティースの先端部に形成された開口部の周方向に沿った幅Wとの比W/Sが、0.9≦W/S≦1.1であり、かつ、
前記開口部の周方向に沿った中心M1と、前記補助溝の周方向に沿った中心M2との間の角度をθw、隣接する前記補助溝の前記中心M2間の角度をθsとしたとき、前記θsと前記θwの比θs/θwが、0.66≦θs/θw≦0.965であることを特徴とするブラシレスモータ。 - 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記θsと前記θwの比θs/θwが、0.7≦θs/θw≦0.9であることを特徴とするブラシレスモータ。
- 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記ブラシレスモータは、前記マグネットが6極、前記ティース間に形成されたスロットの数が9個の6極9スロット構成であることを特徴とするブラシレスモータ。
- 請求項1記載のブラシレスモータにおいて、前記ブラシレスモータは、電動パワーステアリング装置の駆動源として使用されることを特徴とするブラシレスモータ。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006289499 | 2006-10-25 | ||
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