JPWO2005092389A1 - 複合粒子および被覆複合粒子 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)リード粒子に薬物が付着した複合粒子において、該リード粒子に糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有させることを特徴とする該複合粒子の凝集抑制方法。
(2)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である前記(1)記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(3)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である前記(1)記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(4)リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子が分散した液中に、薬物を分散または溶解して含有させて該リード粒子に薬物を付着させることにより得られる複合粒子である前記(1)〜(3)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(5)リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物が静電的に付着した複合粒子である前記(1)〜(4)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(6)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である前記(1)〜(5)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(7)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である前記(1)〜(6)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(8)薬物が、核酸である前記(1)〜(7)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(9)薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である前記(8)記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(10)リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子である前記(1)〜(9)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(11)リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子が、リード粒子が分散した液中に、薬物および付着競合剤を分散または溶解して含有させて該リード粒子に薬物および付着競合剤を付着させることにより得られる複合粒子である前記(10)記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(12)リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物および付着競合剤が静電的に付着した複合粒子である前記(10)または(11)記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(13)付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である前記(10)〜(12)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(14)付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である前記(10)〜(12)のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
(16)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である前記(15)記載の複合粒子の凝集抑制剤。
(17)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である前記(15)記載の複合粒子の凝集抑制剤。
(19)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子が分散した液中に、薬物および付着競合剤を分散または溶解して含有させて、該リード粒子に該薬物および該付着競合剤を付着させる工程を含む、リード粒子に薬物が付着した複合粒子の製造方法。
(20)付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である前記(19)記載の複合粒子の製造方法。
(21)付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である前記(19)記載の複合粒子の製造方法。
(22)薬物が、核酸である前記(19)〜(21)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
(23)薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である前記(18)または(22)記載の複合粒子の製造方法。
(24)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である前記(18)〜(23)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
(25)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である前記(18)〜(23)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
(26)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である前記(18)〜(25)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
(27)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である前記(18)〜(25)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
(28)前記(18)〜(27)のいずれかに記載の複合粒子の製造方法によって製造できる複合粒子。
および該リード粒子に付着した薬物としての核酸を含有する複合粒子。
(30)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子、
該リード粒子に付着した薬物、
および該リード粒子に付着した付着競合剤を含有する複合粒子。
(31)付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である前記(30)記載の複合粒子。
(32)付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である前記(30)記載の複合粒子。
(33)薬物が、核酸である前記(30)〜(32)のいずれかに記載の複合粒子。
(34)薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である前記(29)または(33)記載の複合粒子。
(35)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である前記(29)〜(34)のいずれかに記載の複合粒子。
(36)糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である前記(29)〜(34)のいずれかに記載の複合粒子。
(37)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である前記(29)〜(36)のいずれかに記載の複合粒子。
(38)リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である前記(29)〜(36)のいずれかに記載の複合粒子。
次いで、液A中の極性有機溶媒の割合を減少させることによって、複合粒子を被覆層成分からなる被覆層で被覆する工程を含む被覆複合粒子の製造方法。
(40)液Aを調製する工程が、前記(28)〜(38)のいずれかに記載の複合粒子が分散した極性有機溶媒を含む液(液B)を調製する工程、
液B中の極性有機溶媒と同一または異なった極性有機溶媒を含む溶媒に被覆層成分を溶解させた液(液C)を調製する工程、
および液Bと液Cを混合する工程を含む工程である前記(39)記載の被覆複合粒子の製造方法。
(41)被覆層が脂質膜である前記(39)または(40)記載の被覆複合粒子の製造方法。
(42)被覆層が水溶性高分子誘導体を含有する被覆層である前記(41)記載の被覆複合粒子の製造方法。
(43)前記(39)〜(42)のいずれかに記載の被覆複合粒子の製造方法によって製造できる被覆複合粒子。
該被覆層を構成する被覆層成分が、該複合粒子が不溶でかつ分散できる濃度範囲で極性溶媒を含む溶媒に、相対的に極性溶媒の濃度が高いときには溶解し、低いときには析出または集合する成分である被覆複合粒子。
(45)被覆層が脂質膜である前記(44)記載の被覆複合粒子。
(46)被覆層が水溶性高分子誘導体を含有する被覆層である前記(45)記載の被覆複合粒子。
(47)被覆複合粒子の平均粒子径が300nm以下である前記(44)〜(46)のいずれかに記載の被覆複合粒子。
スフィンゴ糖脂質としては、例えばガラクトシルセレブロシド、ラクトシルセレブロシド、ガングリオシド等があげられる。
スフィンゴイド類としては、例えばスフィンガン、イコサスフィンガン、スフィンゴシン、それらの誘導体等があげられる。誘導体としては、例えばスフィンガン、イコサスフィンガン、スフィンゴシン等の−NH2を−NHCO(CH2)xCH3(式中、xは0〜18の整数を表し、中でも6、12または18が好ましい)に変換したもの等があげられる。
ここで、高分子における塩は、例えば金属塩、アンモニウム塩、酸付加塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付加塩等を包含する。金属塩としては、例えばリチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、亜鉛塩等があげられ、アンモニウム塩としては、例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウム等の塩があげられ、酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、および酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩があげられ、有機アミン付加塩としては、例えばモルホリン、ピペリジン等の付加塩があげられ、アミノ酸付加塩としては、例えばグリシン、フェニルアラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン等の付加塩があげられる。
(工程1)本発明の複合粒子を極性有機溶媒含有水溶液、好ましくはエタノール等のアルコール類を含有する水溶液に分散(懸濁)させる。
(工程2)上記極性有機溶媒含有水溶液と同一または異なった極性有機溶媒含有水溶液、好ましくは同一の極性有機溶媒含有水溶液または極性有機溶媒に脂質膜となる脂質および/または界面活性剤(脂質膜を構成する成分)を溶解する。このとき、さらに水溶性高分子誘導体(例えば、ポリエチレングリコール修飾脂質誘導体等)を添加してもよく、ここで添加する水溶性高分子誘導体の量は特に限定されるものではない。
(工程3)工程1で得られた液と工程2で得られた液を混合する。
(工程4)工程3で得られた混合液に少しずつ水を添加するか、該混合液を透析するかまたは該混合液から極性有機溶媒を留去し、該混合液中の極性有機溶媒の相対的割合を減少させ、脂質膜で被覆された被覆複合粒子を、懸濁液の形態で得る。
CAGプロモーターに連結したβ−ガラクトシダーゼ遺伝子を含む8.5kbのプラスミド(以下、pCAG−LacZ)、またはCAGプロモーターに連結したRLuc遺伝子を含む6.1kbのプラスミド(以下、pCAG−RLuc)である。
プラスミドpRL−null vector[プロメガ(Promega)社製]1μgを30μLのバッファー(pH7.5)[Universal Buffer H;50mmol/Lトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、6.6mmol/L塩化マグネシウム、10mmol/Lジチオスレイトールおよび100mmol/L塩化ナトリウム、宝酒造社製、以下同様]に溶解し、10単位の制限酵素Sal IとEcoR Iを加えて37℃で2時間消化反応を行った。得られた反応溶液をアガロースゲル電気泳動に付した後、3.3kbpのDNA断片を精製キット[QIAEX II Gel Extraction Kit、クアゲン(QIAGEN)社製、以下同様]を用いて回収した。
次に国際公開第01/33957号パンフレットに記載のプラスミドpBSKS(+)CAG promoter1μgを30μLのバッファー(pH7.5)に溶解し、制限酵素Sal IとEcoR Iを加えて37℃で2時間消化反応を行った、得られた反応溶液をアガロースゲル電気泳動に付した後、1.7kbpのCAGプロモーターを含むDNA断片を精製キットを用いて回収した。
上記で得られた、プラスミドpRL−null vector由来のSal I−EcoR I断片(3.3Kbp)0.1μgおよびプラスミドpBSKS(+)CAG promoter由来のSal I−EcoR I断片(1.7kbp)0.1μgをT4リガーゼ緩衝液[66mmol/Lトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、10mmol/L塩化マグネシウム、1mmol/Lジチオスレイトールおよび0.1mmolアデノシン三リン酸、宝酒造社製]30μLに溶解し、T4 DNAリガーゼ100単位(宝酒造社製)を加え、16℃で16時間連結反応を行った。
得られた反応液を用いて大腸菌DH5α(東洋紡社製)をコーエンらの方法[“プロシーディングズ・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)”,1972年,第69巻,p.2110−2114参照]によって形質転換し、アンピシリン耐性株を得た。この形質転換株から公知の方法に従ってpCAG−Rlucプラスミドを単離した。
CUGGAUCGUAAGAAGGCAGdT.dT3’とアンチセンス配列5’
CUGCCUUCUUACGAUCCAGdTdT3’とからなるsiRNAである。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
DOTAP/蒸留水を30mg/mLになるように混合し、ボルテックスミキサーで振とう攪拌した。得られた懸濁液を室温で0.4μmのポリカーボネートメンブランフィルターに4回、0.1μmのポリカーボネートメンブランフィルターに10回、さらに0.05μmのポリカーボネートメンブランフィルターに24回通してリード粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、15mg/mLのODN水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
比較例1と同様にリード粒子を調製した。得られたリード粒子の懸濁液0.02mLに、8mg/mLのpCAG−RLucプラスミド水溶液0.005mLを添加して複合粒子を調製した。
実施例1〜11および比較例1〜2で得られた各複合粒子について、複合粒子の平均粒子径を動的光散乱(DLS)測定装置(NanoZS、マルバーン社製)で測定した。
結果を表1に示す。
得られたリード粒子の懸濁液0.04mLに、2mg/mLのpCAG−LacZプラスミド水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
DOTAP/蒸留水を30mg/mLになるように混合し、ボルテックスミキサーで振とう攪拌した。得られた懸濁液を室温で0.4μmのポリカーボネートメンブランフィルターに4回、0.1μmのポリカーボネートメンブランフィルターに10回、さらに0.05μmのポリカーボネートメンブランフィルターに24回通してリード粒子を調製した。
得られたリード粒子の懸濁液0.04mLに、2mg/mLのpCAG−LacZプラスミド水溶液0.01mLを添加して複合粒子を調製した。
実施例12および比較例3で調製された各複合粒子の凝集物の生成を目視で観察した。結果を表2に示す。
得られた複合粒子の懸濁液に、被覆層成分のEPC[日本油脂製;以下同様]/PEG−DSPEを120mg/25mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.25mLを添加し、次に蒸留水23mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液から、実施例13と同様に被覆複合粒子の調製を経て、製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液から、実施例13と同様に被覆複合粒子の調製を経て、製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液から、実施例13と同様に被覆複合粒子の調製を経て、製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液を、実施例13と同様に被覆複合粒子の調製を経て、製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液から、実施例13と同様に被覆複合粒子の調製を経て、製剤を得た。
実施例13〜18で得られた各製剤について、被覆微粒子の平均粒子径を動的光散乱(DLS)測定装置(A model ELS−800、大塚電子製)で測定した。結果を表3に示す。
実施例13および実施例15〜17で得られた各製剤における、プラスミドおよびEPCの仕込み量に対する回収率を以下のように求めた。
各製剤を水で10倍希釈し、この希釈液200μLに10w/v%トライトンエックス−100(TritonX−100、和光純薬製、以下同様)水溶液200μLを加え、2μg/mLエチジウムブロマイド(和光純薬社製)水溶液200μL、さらに生理食塩水1400μLを加えた。蛍光光度計(日立、F−4500)を使用して、励起波長580nmおよび蛍光波長615nmでの蛍光を測定することにより、各製剤中のプラスミドを定量した。また、製剤中のEPCを、リン脂質Cテストワコー(和光純薬製、以下同様)による酵素法により定量した。プラスミドおよびEPCの回収率は、それぞれ下記式(1)および(2)で算出した。結果を表4に示す。
得られた複合粒子の懸濁液に、被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/25mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.25mLを添加し、次に蒸留水23mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加し、次に、120重量部のEPCに対し50重量部のPEG−DSPE(複合粒子懸濁液の4vol%)を少量のエタノールに溶解して混合し、70℃で2分間加温して、製剤を得た。
実施例19で得られた製剤における被覆微粒子の平均粒子径をDLS測定装置(A model ELS−800、大塚電子製)で測定した。結果を表5に示す。
実施例19で得られた製剤における、siRNAおよびEPCの仕込み量に対する回収率を以下のように求めた。
製剤を水で20倍希釈し、この希釈液50μLに10w/v%Triton X−100水溶液50μLを加え、さらに生理食塩水400μLを加えた。蛍光マイクロプレートリーダー(ワラック(WALLAC)、アルボエスエックス1420マルチラベルカウンター(ARVOTMSX 1420 Multilabel counter))を使用して、励起波長485nmおよび蛍光波長530nmでの蛍光を測定することにより、製剤中のsiRNAを定量した。また、製剤中のEPCを、リン脂質Cテストワコー(和光純薬製)による酵素法により定量した。siRNAおよびEPCの回収率は、それぞれ下記式(3)および(4)で算出した。結果を表6に示す。
得られたリード粒子の懸濁液0.25mLに、15mg/mLのODN水溶液0.125mLを添加して複合粒子を調製した。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPCを120mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)を添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPE(日本油脂製、以下同様)を120mg/10mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、PBSを添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/25mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、PBSを添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/50mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、PBSを添加して再懸濁して製剤を得た。
得られたリード粒子の懸濁液0.25mLに、2mg/mLのpCAG−RLucプラスミド水溶液0.0625mL、および20mg/mLのデキストラン硫酸水溶液0.0625mLを添加して複合粒子を調製した。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPCを120mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/10mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/25mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加して再懸濁して製剤を得た。
得られた複合粒子の懸濁液に、エタノール0.5mLを加え、さらに被覆層成分のEPC/PEG−DSPEを120mg/50mg/mLになるようにエタノールに溶解した溶液0.125mLを添加し、次に蒸留水11.5mLを徐々に加え、エタノールの濃度が5vol%以下になるよう調整し被覆複合粒子を調製した。
得られた被覆複合粒子の懸濁液を超遠心(1時間、110,000×g、25℃)し、上清を除去し、生理食塩水を添加して再懸濁して製剤を得た。
実施例20〜27で得られた各製剤について、被覆微粒子の平均粒子径をDLS測定装置(NanoZS、マルバーン社製)で測定した。結果を表7に示す。
実施例20〜27で得られた各製剤における、EPCの仕込み量に対する回収率を試験例4と同様に求めた。結果を表8に示す。
Claims (47)
- リード粒子に薬物が付着した複合粒子において、該リード粒子に糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有させることを特徴とする該複合粒子の凝集抑制方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である請求項1記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である請求項1記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子が分散した液中に、薬物を分散または溶解して含有させて該リード粒子に薬物を付着させることにより得られる複合粒子である請求項1〜3のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物が静電的に付着した複合粒子である請求項1〜4のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である請求項1〜5のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である請求項1〜6のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 薬物が、核酸である請求項1〜7のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である請求項8記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子に薬物が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子である請求項1〜9のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子が、リード粒子が分散した液中に、薬物および付着競合剤を分散または溶解して含有させて該リード粒子に薬物および付着競合剤を付着させることにより得られる複合粒子である請求項10記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- リード粒子に薬物および付着競合剤が付着した複合粒子が、リード粒子に薬物および付着競合剤が静電的に付着した複合粒子である請求項10または11記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である請求項10〜12のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である請求項10〜12のいずれかに記載の複合粒子の凝集抑制方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有する、リード粒子に薬物が付着した複合粒子の凝集抑制剤。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である請求項15記載の複合粒子の凝集抑制剤。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である請求項15記載の複合粒子の凝集抑制剤。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子が分散した液中に、薬物として核酸を分散または溶解して含有させて、該リード粒子に薬物としての該核酸を付着させる工程を含む、リード粒子に薬物としての該核酸が付着した複合粒子の製造方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子が分散した液中に、薬物および付着競合剤を分散または溶解して含有させて、該リード粒子に該薬物および該付着競合剤を付着させる工程を含む、リード粒子に薬物が付着した複合粒子の製造方法。
- 付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である請求項19記載の複合粒子の製造方法。
- 付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である請求項19記載の複合粒子の製造方法。
- 薬物が、核酸である請求項19〜21のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
- 薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、オリゴヌクレオチド、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である請求項18または22記載の複合粒子の製造方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である請求項18〜23のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である請求項18〜23のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である請求項18〜25のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である請求項18〜25のいずれかに記載の複合粒子の製造方法。
- 請求項18〜27のいずれかに記載の複合粒子の製造方法によって製造できる複合粒子。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子、
および該リード粒子に付着した薬物としての核酸を含有する複合粒子。 - 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤を含有するリード粒子、
該リード粒子に付着した薬物、
および該リード粒子に付着した付着競合剤を含有する複合粒子。 - 付着競合剤が、脂質、界面活性剤、核酸、蛋白質、ペプチドおよび高分子から選ばれる1つ以上の物質である請求項30記載の複合粒子。
- 付着競合剤が、デキストラン硫酸、デキストラン硫酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルタマン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン、ケタラン硫酸およびデキストランフルオレセインアニオニックから選ばれる1つ以上の物質である請求項30記載の複合粒子。
- 薬物が、核酸である請求項30〜32のいずれかに記載の複合粒子。
- 薬物としての核酸が、遺伝子、DNA、RNA、プラスミドおよびsiRNAから選ばれる1つ以上の物質である請求項29または33記載の複合粒子。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、水溶性高分子の脂質誘導体または脂肪酸誘導体である請求項29〜34のいずれかに記載の複合粒子。
- 糖、ペプチド、核酸および水溶性高分子から選ばれる1つ以上の物質の脂質誘導体もしくは脂肪酸誘導体または界面活性剤が、ポリエチレングリコール化脂質、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン化脂質、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステルおよびポリエチレングリコールアルキルエーテルから選ばれる1つ以上の物質である請求項29〜34のいずれかに記載の複合粒子。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつリード粒子である請求項29〜36のいずれかに記載の複合粒子。
- リード粒子が、薬物と静電的に逆の電荷をもつ脂質を含有するリポソームを構成成分とする微粒子である請求項29〜36のいずれかに記載の複合粒子。
- 請求項28〜38のいずれかに記載の複合粒子が分散し、かつ被覆層成分が溶解した極性有機溶媒を含む液(液A)を調製する工程、
次いで、液A中の極性有機溶媒の割合を減少させることによって、複合粒子を被覆層成分からなる被覆層で被覆する工程を含む被覆複合粒子の製造方法。 - 液Aを調製する工程が、請求項28〜38のいずれかに記載の複合粒子が分散した極性有機溶媒を含む液(液B)を調製する工程、
液B中の極性有機溶媒と同一または異なった極性有機溶媒を含む溶媒に被覆層成分を溶解させた液(液C)を調製する工程、
および液Bと液Cを混合する工程を含む工程である請求項39記載の被覆複合粒子の製造方法。 - 被覆層が脂質膜である請求項39または40記載の被覆複合粒子の製造方法。
- 被覆層が水溶性高分子誘導体を含有する被覆層である請求項41記載の被覆複合粒子の製造方法。
- 請求項39〜42のいずれかに記載の被覆複合粒子の製造方法によって製造できる被覆複合粒子。
- 請求項28〜38のいずれかに記載の複合粒子および該複合粒子を被覆する被覆層からなる被覆複合粒子であって、
該被覆層を構成する被覆層成分が、該複合粒子が不溶でかつ分散できる濃度範囲で極性溶媒を含む溶媒に、相対的に極性溶媒の濃度が高いときには溶解し、低いときには析出または集合する成分である被覆複合粒子。 - 被覆層が脂質膜である請求項44記載の被覆複合粒子。
- 被覆層が水溶性高分子誘導体を含有する被覆層である請求項45記載の被覆複合粒子。
- 被覆複合粒子の平均粒子径が300nm以下である請求項44〜46のいずれかに記載の被覆複合粒子。
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