JPWO2004021396A1 - 蛍光ランプおよびその製造方法、並びに照明器具 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、四角形状をなした蛍光ランプが従来から知られている(特許文献2、3参照)。特許文献2に記載された蛍光ランプは、管外径が25〜32mm、屈曲部の内側の曲率半径が20〜40mm、対向する直線部間の外側寸法が190〜220mmの正方形をなしたバルブを用いた30Wタイプの角形蛍光ランプである。特許文献3に記載された蛍光ランプは、管外径が12.75〜13.25mm、対向する直線部間の外側寸法が135mmであり、放電路長が450〜470mm(管長500〜520mm)でほぼ正方形をなしたバルブを用いた角形蛍光ランプである。
[特許文献1] 特許第3055769号公報
[特許文献2] 特開昭58−152365号公報
[特許文献3] 特公平3−59548号公報
上記特許文献1の細径環形蛍光ランプは、直管バルブに保護膜および蛍光体層を形成した後、両端に電極を封装し、直管バルブ全体が軟化するように加熱して直管バルブを環状に曲成して製造されるものであるので、蛍光体層の熱劣化により初期光束が低下しやすい。また、加熱工程によってバルブ中のアルカリ成分が析出し、蛍光体層と反応して経時的に劣化しやすく、光束維持率が低下しやすいという課題を有している。
また、細径環形蛍光ランプは、直管バルブが長手方向に引き伸ばされながら環状に曲成されるため、直管バルブに形成された保護膜および蛍光体層が曲成時にひび割れを起こしやすく、保護膜および蛍光体層を厚膜化できないという課題がある。一般的に、蛍光体層は厚膜化するほど初期光束が向上し、保護膜も厚膜化することによって光束維持率を図ることができる。しかし、細径環形蛍光ランプは、上記理由により、蛍光体層および保護膜の厚膜化が困難であるため、厚膜化による初期光束の向上や光束維持率の改善には限界があった。
上記特許文献2に記載の角形蛍光ランプは、一般の太管の30W形の蛍光ランプを単に四角形に形成したものであって、バルブの曲成プロセスやランプ特性改善については考慮していない。
特許文献3に記載の角形蛍光ランプは、管長が500〜520mmと短かいので光出力が低く、従来の細径環形蛍光ランプ並みの高出力点灯は期待できない。特に、対向する直線部間の外側寸法が135mmと短かいので、一対の電極をバルブの内側に屈曲させて配置しなければならず、製造が煩雑であるとともに寸法の異なる相似形状の同種ランプとの同心状の組合せ配置ができないという不都合もあった。
本発明は、小形かつ高効率で点灯可能であって光出力特性が向上した蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを用いた照明器具を提供することを目的とする。
バルブは、複数の直管部と、この直管部に挟まれて連通する屈曲部とから形成されている。屈曲部は、1本の直管状バルブの屈曲部形成予定部を加熱して曲げ加工することにより形成される。また、複数の直管状バルブを曲げ加工し、この端部同士を接続して形成されたものであってもよい。
屈曲部は直管状バルブを単純に曲げ加工しただけのものの他、屈曲部の断面形状が直管部のそれとほぼ同形状になるようにドラム巻付けによる成形またはモールド成形により形成してもよい。
直管状バルブの管長は、ほぼ放電路長になるので、従来の細径環形蛍光ランプと同等の光出力を得ることを考慮して800〜3000mm、好ましくは800〜2500mmの範囲とする必要がある。
直管部の管内径は、12〜20mmの範囲内であり、ランプ効率などのランプ特性や製造条件を考慮した管内径の最適範囲は14〜18mmである。なお、屈曲部近傍の直管部は屈曲部の形成加工において若干管外径が変化して部分的に上記範囲から外れることが考えられるが、本発明の場合、直管部の大部分が上記範囲内であればよい。
蛍光ランプは一般的にその管径を小さくすればランプ効率が向上することが知られており、本発明では、直管部の管外径を20mm以下としている。直管部の管外径が20mm以下であれば、従来技術の細径環形蛍光ランプと同等のランプ効率を達成することが可能となる。一方、直管部の管外径を12mm未満とすると、屈曲部を有するガラスバルブとしての機械的強度を確保するのが困難となるので不可であり、また同サイズの従来の環形蛍光ランプと同等の光出力が得られないので実用的ではない。
管外径が29mmである従来の環形蛍光ランプ(形名「FCL」)のランプ効率を10%以上向上させるためには、管外径を65%以下に小さくする必要がある。すなわち、直管部の管外径は18mm以下であればよい。この管外径であれば、蛍光ランプとしての薄形化も十分満足できる。また、光出力やランプ効率などの特性面を考慮すると、直管部の管外径は14mm以上とするのが好ましい。
バルブは、直管部を3本以上有している。また、直管部同士をつなぐ屈曲部は、直管部よりも1個少なくなるように形成されている。屈曲部は、直管部が略同一平面状に位置するように屈曲形成されている。そして、バルブは、両側に位置する直管部の屈曲部がつながっていない端部に電極が封装され、この両端部が近接するように形成されている。
バルブは、複数の直管部の配置関係の略中心を囲む1本の放電路を形成する。すなわち、バルブは、屈曲部によって直管部の管内部が連結されており、両端部に封装された一対の電極によって1本の放電路が形成される。なお、直管部は、全てが同一の長さである必要はなく、1本のみが長さが異なっていてもよい。管長が略同じの4本の直管部を3個の屈曲部でつないだ場合には、バルブは、直管部によって略四角形状を形成する。
バルブは、その形状が多角形であればよく、形状は四角形に限定されない。したがって、五角形や六角形などであってもよい。また、一辺の長さが異なる2本のバルブを内側および外側にそれぞれ同一平面上に同心軸状に配置して端部同士を気密につないで2重管形状としたバルブであってもよい。
蛍光体層は、屈曲部形成前に直管状バルブ内面に塗布、形成されるものである。
口金はソケットなどの給電手段と接続する電気接続手段を有しているが、この電気接続手段は、バルブの両端部から離れた位置に設けられていてもよい。また、口金は、給電手段との機械的接続によって保持手段としての機能を発揮するような構成であってもよい。
本発明によれば、管外径が12〜20mmの直管状バルブの屈曲部形成予定部のみを軟化するように加熱し、曲げ加工により屈曲部を形成したので、直管部に形成された蛍光体層の熱劣化が低減されて初期光束の低下が抑制され、より高効率で点灯することが可能となる。
また、バルブの直管部は、加熱軟化して屈曲加工されないので、蛍光体層や保護膜を厚膜化しても当該部分の蛍光体層や保護膜がひび割れたり、剥がれたりしにくくなり、これらを原因とする外観不良を生じたり、光束維持率が低下するのを防止することができる。
上記蛍光ランプにおいて、屈曲部の内側面の曲率半径が管外径の1〜3倍の範囲内であり、屈曲部の蛍光体層の付着量(mg/cm2)が直管部のそれの1/2以上となるように屈曲部形成予定部が曲げ加工されているのが望ましい。
屈曲部の内側面の曲率半径が小さくなると、屈曲部の外側のガラスの伸びが大きくなり、蛍光体層が剥がれ易くなる。しかし、本発明は管外径12〜20mmの直管バルブを曲げ加工するので、管外径が25mm以上の従来の直管バルブに比べて外側のガラスの伸びを小さくすることが可能である。しかし、内側面の曲率半径が直管部の管外径よりも小さくなると蛍光体層が剥がれ著しく発生するため、この曲率半径は直管部の管外径以上とする必要がある。また、内側面の曲率半径が直管部の管外径の3倍を超えた屈曲部では、管長が800〜2500mmの直管バルブを曲げ加工したバルブに対して屈曲部の占める割合が大きくなるのでランプ効率の向上の効果が得られない。また屈曲部が大きく湾曲した形状となるため放電路長が小さくなるとともに多角形バルブのイメージが損なわれるので、この曲率半径は直管部の管外径の3倍以下とする必要がある。
また、屈曲部の蛍光体層は外側のガラスが伸びるので単位内表面積あたりの付着量(mg/cm2)が小さくなるが、この付着量が直管部の付着量の1/2以上となるように外側のガラスの伸びを調節して屈曲部形成予定部を曲げ加工することで、蛍光体層の剥がれを目立たなくすることが可能であり、また屈曲部から所望の光出力を得ることができる。
ここで屈曲部は湾曲する内側面および外側面と隣接する直管部の外周面とが交わる点に挟まれた領域で定義される。したがって、直管状バルブの屈曲部形成予定部とは必ずしも一致しないが、その差は小さくして曲げ加工することが好ましいことはいうまでもない。
上記蛍光ランプにおいては、直管部における蛍光体微粒子の塗布量を4.0〜7.0mg/cm2とするのが望ましい。この塗布量が4.0mg未満であると、従来の細径環形蛍光ランプよりも光出力を向上させる効果が少ない。蛍光体微粒子の直管部における塗布量が6.0mg/cm2を超えると屈曲部における蛍光体層の剥がれが発生し始め、75mg/cm2を超えると、蛍光体層の膜厚を大きくしたことによる光出力向上の効果は顕著に現れない。
したがって、直管部の蛍光体層を構成する蛍光体微粒子の塗布量を4.0〜7.5mg/cm2とすることにより、光出力を向上させることができ、4.0〜6.0mg/cm2とすると、直管部の蛍光体層にひび割れや引き剥がれを生させることを抑制することできる。
上記蛍光ランプにおいて、屈曲部形成予定部の長さは直管状バルブの全長の5〜50%、好ましくは15〜50%の範囲内であることが望ましい。
蛍光体層の熱劣化が少ない直管部がバルブ全体に占める割合が大きいほど初期光束の低下が少なくなり、光出力の改善効果が高い。そこで、屈曲部形成予定部の長さは、直管状バルブの全長の50%以下とすることとした。屈曲部形成予定部の長さが50%を超えると、曲げ加工時に熱劣化する蛍光体層が多くなり、光出力の改善効果が低くなってしまう。一方、屈曲部形成予定部の長さが5%未満であると、屈曲部の加工が困難となり、また屈曲部の機械的強度を確保することも困難である。
こうすることにより、屈曲部形成予定部の長さが直管状バルブの全長の5〜50%の範囲内であるので、熱劣化しにくい蛍光体層が形成された直管部の長さが適度に大きいので、製造が容易で、機械的強度も確保でき、光出力の改善効果が高い蛍光ランプとすることができる。
上記蛍光ランプにおいて、バルブ内面には膜厚は0.5μm以上の保護膜が形成されているのが望ましい。
保護膜は、膜厚が0.5μm以上であると屈曲部の蛍光体層または保護膜のひび割れを抑制することができるとともに、バルブ中のアルカリ成分と水銀との反応や、バルブ内へ水銀が打ち込まれる現象を抑制する効果が期待でき、ランプ点灯中の水銀の消費量が低減できる。また、直管部が実質的に引き伸ばされることがないので、直管状バルブに形成された保護膜の膜厚を0.5μm以上に大きくしても屈曲部形成工程によって直管部の保護膜にひび割れなどが生じるおそれがなく、保護膜の機能を十分発揮させることができる。
本発明の蛍光ランプの保護膜の膜厚を0.5μm以上とすれば、保護膜の機能とともに直管部が軟化する程度まで直接加熱されないことと相俟って水銀消費量が大きく低減される。これにより、ランプ電力あたりの封入水銀量を0.15mg/W以下としてもランプ定格寿命時間に至るまでは水銀が枯渇せずに点灯を継続することが可能であることが確認された。
上記蛍光ランプにおいて、バルブは、5本の直管部により略四角形状に形成されており、この略四角形状の対角線位置それぞれに屈曲部が形成されており、この略四角形状の一辺の略中央に位置するバルブ両端部に口金が設けられている。
こうすることにより、発光部が略四角形状の各辺を形成する光源を提供するとともに、口金が略四角形状の一辺の略中央に位置するので、バルブ両端部が同一線上に配置されるため、口金の取付け構造を簡単にすることができる。
上記蛍光ランプにおいて、バルブの両端部に対し口金がその中心軸回りに回動する回動角を所定値角以下に規制する回動規制手段を、具備していることが望ましい。
こうすることにより、口金が所定角以上に回動するのを回動規制手段により規制できるので、一対の電極に接続されてバルブの両端部を気密に貫通して外部へ延在し、口金のピン等の受電端子に接続されるアウターリード線が引っ張られて断線し、またはバルブ両端部が破損し、あるいは一対のアウターリード線同士のショートによる点灯回路の破損、口金ピン等との溶着部から引っ張られて取り外されるのを防止することができる。
回動規制角は正逆回動方向で各45°以下であることが望ましい。なぜならアウターリード線の断線や一対のアウターリード線同士のショートによる点灯回路の破損、ガラスバルブ両端部の破損等を防止しつつ、口金が正逆方向に各45°以下で回動して口金ピンの位置を適宜調整することにより、照明器具本体側の給電ソケットとの接続可能領域を拡大させることができる。
上記蛍光ランプにおいて、回動規制手段は、口金とこの口金が外嵌されるバルブの両端部の軸横断面形状を共に楕円形に形成してなることが望ましい。
こうすることにより、相互に嵌合する口金とバルブ両端部との両軸横断面形状が楕円形であるので、口金の回動は阻止される。したがって、アウターリード線の断線や外れ、一対のアウターリード線同士のショートによる点灯回路の破損、バルブ両端部の破損を防止することができる。
上記蛍光ランプにおいて、回動規制手段は、口金とこの口金が外嵌されるバルブの両端部の両接合部の少なくとも一方に形成されて、口金が所定角を超えて回動する際にこの口金に係止して所定角を超える回動を規制する係止手段であることが望ましい。
こうすることにより、係止手段により回動規制角を正確に設定することができる。
本発明は、管外径12〜20mmの複数の直管部が屈曲部を介して同一平面状に連接され、中心を囲む1本の放電路が形成されるように電極が封装された一対の両端部を近接させて形成されており、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたバルブと;このバルブの両端部に設けられた口金と;を具備しており、点灯時に少なくとも1つの屈曲部に最冷部が形成されることを特徴とする。
本発明の蛍光ランプによれば、管外径が12〜20mmの直管部を有するバルブの屈曲部に最冷部が形成されるので、電極からバルブ端部までの距離を必要以上に長くして放電路長を短くすることなく最冷部を確保でき、ランプ効率を一層向上させることができる。
上記蛍光ランプにおいて、屈曲部の管内径が直管部の管内径の1.2倍以上であることが望ましい。
ここでいう屈曲部の管内径とは、放電路の軸中心に直交する方向の内径を意味し、この方向の屈曲部断面形状が真円形でない場合には、断面内側の最大幅寸法を意味する。
最冷部を形成するためには、放電が形成されないいわゆる非放電領域をより大きくする必要があるが、直管部の管外径が12〜20mmのバルブの場合には、入力電力の大きさにもよるが、屈曲部の管内径が直管部の管内径の1.2倍以上あれば概ね所望の最冷部温度が確保できることが実験により確認された。なお、より確実に最冷部を確保するためには、屈曲部の管内径を直管部の管内径の1.5倍以上とするのが好ましい。また、屈曲部の機械的強度を考慮すると、屈曲部の管内径を直管部の管内径の2.5倍以下とするのが好ましく、より好ましくは1.8倍以下とするのがよい。
こうすることにより、管外径が12〜20mmの直管部を有するバルブの屈曲部に最冷部が形成されるので、放電路長を短くすることなく所望の最冷部を確保でき、ランプ効率を一層向上させることができる。
上記蛍光ランプにおいて、管壁負荷が0.05W/cm2以上で点灯することが望ましい。
管壁負荷とは、バルブの内表面積あたりのランプ入力電力を意味し、この管壁負荷の値が大きいほど発熱量が多く、バルブ温度が高くなる傾向にある。なお、ここでいう「バルブの内表面積」とは、バルブ全内表面積ではなく、放電路が形成される領域におけるバルブの内表面積をいう。
バルブ温度が高くなるとバルブ内の水銀蒸気圧が高くなって最適値を超えるため、バルブに最冷部を形成する必要がある。特に、管壁負荷が0.05W/cm2以上の場合に、本発明の最冷部をバルブに形成すると、水銀蒸気圧が適正化してランプ効率が一層向上することが判明した。この効果は、管壁負荷が0.1W/cm2以上の場合にさらに顕著に現れる。
こうすることにより、0.05W/cm2以上の管壁負荷で点灯するので、水銀蒸気圧が適正化してランプ効率が一層向上する。
上記蛍光ランプにおいて、屈曲部は、隣接する直管部の一方の先端がつなぎ部よりも直管部の軸線方向に延在して突出していることが望ましい。
直管状バルブの先端が隣接する直管状バルブのつなぎ位置よりも突出するように屈曲部を形成することで、この突出領域が非放電領域となって最冷部が形成される。したがって、屈曲部を特別な形状に加工することなく、直管状バルブの先端を突出させるだけで所望の最冷部が形成可能となる。
こうすることにより、直管状バルブの先端を突出させるだけで屈曲部に最冷部を形成させることが可能となるので、屈曲部の形成が容易となる。
本発明の蛍光ランプは、管外径12〜20mm、管長800〜3000mmのガラス管が部分的に屈曲してほぼ同一平面内で交互に隣接した複数の直管部および屈曲部を形成し、両端が直管部になっていて、かつ、互いに隣接して位置することにより、全体として多角形状をなすとともに、両端から延在して封止された一対の排気用細管を備えているガラスバルブ、ガラスバルブの内面側に配設された蛍光体層、ガラスバルブの両端内部に封装された一対の電極、ならびにガラスバルブの内部に封入された放電媒体を備えた放電容器と;放電容器の両端部に配設された口金と;を具備していることを特徴としている。
本発明によれば、一対の細管のそれぞれから排気してから放電媒体を封入する構成であるから、管外径12〜20mm、管長800〜3000mmから形成された細くて長尺な放電容器が多角形であるにもかかわらず、排気が良好に行われるため、放電容器内への不純ガスの残留が低減する。その結果、蛍光ランプの光束維持率が向上する。
上記蛍光ランプにおいて、一対の細管は、互いにほぼ平行に延在するように少なくとも一方の一部が屈曲されていることが望ましい。
こうすることにより、本発明は、製造工程が容易になる。すなわち、一対の細管の先端部がほぼ平行であると、一対の細管を排気ヘッドに接続するのが容易になるとともに、製造設備の構造を簡単にすることが可能になる。また、排気の前にガス洗浄を行う場合にも一対の細管を利用してこれを行いやすくなる。さらに、排気後に放電媒体を封入する際にも、工程が容易になる。
上記蛍光ランプの製造方法は、管外径12〜20mm、管長800〜2500mmのガラス管の内面側に蛍光体層を配設し、電極を支持し、かつ、一対の細管を備えた電極マウントをガラス管の両端に封着して、直管状のガラスバルブを備えた放電容器を形成する放電容器形成工程と;直管状のガラスバルブを部分的に加熱軟化させて屈曲することによりほぼ同一平面内で交互に隣接した複数の直管部および屈曲部を形成し、両端が直管部になっていて、かつ、互いに隣接して位置し、全体として多角形状のガラスバルブを備えた放電容器に成形する放電容器成形工程と;放電容器成形工程の後にガラスバルブの両端から延在する一対の細管から放電容器の内部を排気し、次に放電媒体を封入してから細管を封止する排気・封入工程と;放電容器の両端部に口金を配設する口金付け工程と;を具備していることを特徴としている。
排気・封入工程は、放電容器成形工程の後にガラスバルブの両端から延在する一対の細管から放電容器の内部を排気し、次に放電媒体を封入してから細管を封止する工程である。その中で排気工程は、一対の細管を経由して放電容器の両端から同時に排気を行う。排気工程の前処理として不活性ガス洗浄を行うことが許容される。この場合にも一対の細管を経由して洗浄を行うことができる。
放電媒体の封入工程は、一対の細管の一方または両方を用いて行われる。水銀蒸気は、純水銀およびアマルガムのいずれの態様として封入されても、細管を経由して放電容器の内部に封入される。
放電容器の内部を排気し、続いて放電媒体を封入した後、一対の細管は封止される。細管の封止は、放電媒体の封入装置への接続管のバルブを閉じて、細管の途中をガスバーナーで加熱して行う。すると、加熱部分のガラスが溶融して切り離され、放電容器内の低圧のために、溶融した先端部が細管内に入り込んで固化する。その結果、一対の細管の先端は、ともにその内面が内側へ突出するという本発明における特徴的構造部分が形成される。
本発明においては、以上説明したように放電容器内の排気をガラスバルブの両端から延在する一対の細管を経由して同時的に行うので、放電容器が多角形であったとしても、排気が確実で良好に行われる。そのため、得られた蛍光ランプの光束維持率が向上する。
上記蛍光ランプにおいて、一対の細管が相互に対向する封止端部側へ水平方向に延在してから曲率半径15〜30mmで湾曲する湾曲部を介して各先端部が立設されていることが望ましい。
一対の細管の各湾曲部の曲率半径が15〜30mmであるので、これら細管から挿入された水銀またはアマルガムなどの水銀封入媒体が自重により細管内を円滑移動してバルブ内に挿入される。
これにより、水銀を気密容器内へ確実かつ迅速に封入することができ、その封入作業の効率を向上させることができる。
なお、一対の細管外端部の湾曲部の曲率半径が15mm未満である場合には、これら湾曲部が直角に近付いて鋭角的になるので、この細管外端部への水銀の挿入困難性が一段と増大するという課題が生ずる。
一方、これら湾曲部の曲率半径が30mmを超過する場合には、これら湾曲部の起立角が逆に鈍角になる。このために、各細管の起立部が気密容器の各封止端部側へ拡大する拡大量が増大するので、非発光の一対の封止端部同士の間隔の拡大を招きランプ効率を低下させるという課題が生ずる。
しかし、本発明は、各細管の湾曲部の曲率半径が15〜30mmであるので、これら課題を未然に防止することができる。
上記蛍光ランプにおいて、一対の細管は、相互に対向する各封止端部側へそれぞれ水平方向へ延在する各水平部の中心軸が互いにずれるように構成していることが望ましい。
こうすることにより、一対の細管(排気管)の外端部の水平部を、その中心軸同士がずれるように構成されているので、これら一対の細管の外端部の水平部同士を当接させずに互いの封止端部近傍までそれぞれ延在させることができる。
このために、暗部となる一対の封止端部間の間隔を増大させることなく、一対の細管の各水平部の長さを長くできるので、暗部を増大させずに、湾曲部の曲率半径を容易に大きくすることができる。
本発明の照明装置は、照明装置本体と;照明装置本体に配設された上記蛍光ランプと;蛍光ランプに周波数10kHz以上の高周波電圧を印加して点灯する高周波点灯回路と;を具備していることを特徴としている。
本発明において、「照明装置」とは、請求の範囲第1項ないし第3項に規定する蛍光ランプの発光を利用する装置の全てを包含する広い概念であり、例えば照明器具、標識灯、表示灯および広告灯などが該当する。また、「照明装置本体」とは、照明装置から蛍光ランプおよび高周波点灯回路を除いた残余の部分をいう。照明装置は、蛍光ランプが例えば透光性グローブやセードのような部材によって閉じられた空間内において点灯する構成であることを許容する。しかし、外部に開放された状態で点灯するような構成であってもよい。
また、高周波点灯回路は、蛍光ランプを高周波点灯する回路手段であり、所望により高周波出力の切換手段を配設することができる。切換手段は、蛍光ランプを高効率点灯させる低電力モードと、高出力点灯させる高電力モードとを切り換えることができる構成であったり、これらモード間を連続的に変化させる構成であったりしてもよい。点灯回路の切換手段を切り換えることによって、蛍光ランプの点灯電力が調整される。
蛍光ランプは、照明器具本体の形状または照明器具の光学特性に合わせて取り付けられ、同一形状または異なる形状の複数の蛍光ランプを組み合わせて同一平面状またはバルブ同士の配設高さを変えて器具本体に装着される。
そうして、本発明によれば、上記蛍光ランプを高周波点灯することにより、高効率で点灯する照明装置を得ることができる。
第2図(a),(b),(c),(d)は第1図で示す蛍光ランプの製造工程を説明する概略図である。
第3図は、本発明の第3の実施形態である蛍光ランプを示す正面図である。
第4図は、本発明の第4の実施形態である蛍光ランプを示す正面図である。
第5図は、本発明の第5の実施形態である蛍光ランプを示す正面図である。
第6図は、同じく第5の実施形態の要部を示す一部断面正面図である。
第7図は、同じく第5の実施形態の主アマルガムの水銀蒸気圧特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
第8図は、本発明の第6の実施形態である蛍光ランプにおける主アマルガムの水銀蒸気圧特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
第9図は、本発明の第7の実施形態である蛍光ランプにおけるガラスバルブと電極との位置関係を従来の円環形蛍光ランプのそれとともに示す要部正面図である。
第10図は、本発明の第8の実施形態である蛍光ランプの要部拡大図である。
第11図は、第10図のXI−XI線切断部の端面図である。
第12図は、同じく第8の実施形態の変形例を示す切断部端面図である。
第13図は、本発明の第9の実施形態である蛍光ランプの正面図である。
第14図は、第13図で示す屈曲部の拡大図である。
第15図(a)は、本発明の第10の実施形態である照明装置を示す正面図、同(b)は同側面図である。
第16図は、本発明の第11の実施形態の蛍光ランプの正面図である。
第17図(a),(b)は第16図のC−C線に沿った切断部の各要部拡大断面図である。
第18図は、直管状ガラスバルブの屈曲部形成予定部の焼き幅と屈曲幅との相対関係を示す要部拡大図である。
第19図は、本発明の第12の実施形態である蛍光ランプを示す正面図である。
第20図は、第19図で示す実施形態の第1変形例に係る蛍光ランプの正面図である。
第21図は、第19図で示す実施形態の第3変形例に係る蛍光ランプの正面図である。
第22図(a)は、第13の実施形態である蛍光ランプを示す正面図、同(b)は同(a)の電極封止端部の部分拡大図である。
第23図(a)〜(e)は本発明の第13の実施形態の第1〜第5変形例に係る各蛍光ランプの正面図である。
第24図は、本発明の第14の本実施形態である照明器具を示す上面外略図である。
第25図は、本発明の第15の実施の形態に係る蛍光ランプの一部断面を拡大して示す口金を除去した状態のワイヤランプの正面図である。
第26図は、第25図で示す蛍光ランプの管端部の拡大断面図である。
第27図(a),(b),(c),(d),(e),は、第25図で示す蛍光ランプの放電容器の成形工程を説明する各概略工程図である。
第28図(a)は本発明の第16の実施形態の排気前の放電容器の略図的一部断面図、同(b)は同側面図である。
第29図(a)は本発明の第17の実施形態の口金を除去した状態のワイヤランプの正面図、同(b)は本発明の第18の実施形態のワイヤランプの正面図である。
第30図は、本発明の第19の実施形態の一対の細管およびその周辺の拡大側面図である。
第31図は、第30図の平面図である。
第32図は、第30図、第31図で示す一対の細管の傾倒角を示す図である。
第1図および第2図は本発明の第1の実施の形態を示し、第1図は蛍光ランプの正面図、第2図は第1図の蛍光ランプの製造工程を説明する概略図である。
これらの図において、1は蛍光ランプであり、放電容器DVと口金6とを具備している。放電容器DVは直線部が略正方形を形成する矩形状のガラスバルブ2を有し、以下のように構成されている。すなわち、このガラスバルブ2内には希ガスおよび水銀からなる放電媒体が封入される。希ガスはアルゴン(Ar)ガスであり、封入圧力は約320Paである。なお、希ガスとしてはアルゴンの他に、またはアルゴンに加えてネオン、クリプトン、キセノン等の周知の放電媒体が使用可能である。
ガラスバルブ2の内面には金属酸化物微粒子からなる保護膜3が形成されており、この保護膜3の内面に三波長発光形の蛍光体微粒子からなる蛍光体層4が形成されている。蛍光体層4は、三波長発光形で相関色温度5000Kとなる蛍光体微粒子を塗布量が4.0〜7.5mg/cm2、好ましくは4.0〜6.0mg/cm2の範囲内で塗布し、乾燥・焼成工程を経て約20μmの膜厚で形成されている。また、保護膜の塗布量は、0.6〜0.8mg/cm2である。
蛍光体層4を構成する蛍光体は、三波長発光形蛍光体、ハロ燐酸塩蛍光体など周知の蛍光体で構成可能であるが、発光効率の観点から三波長発光形蛍光体の使用が好ましい。
三波長発光形の蛍光体としては、450nm付近に発光ピーク波長を有する青系蛍光体としてBaMg2Al16O27:Eu2+、540nm付近に発光ピーク波長を有する緑系蛍光体として(La,Ce,Tb)PO4、610nm付近に発光ピーク波長を有する赤系蛍光体としてY2O3:Eu3+などが適用可能であるが、これらに限定されない。
なお、保護膜3に使用される金属酸化物微粒子には、アルミナ(Al2O3)やシリカ(SiO2)など周知のものを使用して膜厚0.5μm以上とするのが好ましい。
また、平均粒径が約2.5μmのリン酸ストロンチウム(Sr2P2O7)微粒子からなる膜厚約10〜20μmの保護膜としてもよい。
ガラスバルブ2は、4本の直管部2bおよび3箇所の屈曲部2cを有しており、4本の直管部2bが略正方形の各辺を形成するように同一平面状に連接配置されている。このときのガラスバルブ2の1辺の長さLは200mm以上とするのが好ましく、本実施形態の場合、Lは約300mmである。ガラスバルブ2の両端部2dは互いに近接配置されており、この両端部2dにはエミッタ物質が塗布されたトリプルコイルからなるフィラメント電極5,5がそれぞれ封装されている。電極5,5は、予め図示しないフレアステムに封着された一対のリード線により支持されて電極マウントに構成され、この電極マウントがガラスバルブ11両端部2dに封着されることによりフィラメント電極5,5がバルブ内に封装される。一方のフレアステムには、排気用細管2fが取付けられており、この細管2f内に水銀蒸気圧制御用のアマルガム2gが収容されている。
直管部2bの管外径は12〜20mm、肉厚は0.8〜1.5mm好ましくは0.8〜1.2mmであり、本実施形態の場合は管内径が約16mm、肉厚が約1.2mmである。直管部2bは、屈曲部2cを介して内部が連通されており、一対の電極5,5間に直管部2bが形成する略正方形の中心を囲むように1本の放電路が形成される。
ガラスバルブ2の両端部2d,2dには口金6が両端部2d,2dを跨ぐように被着されている。口金6は、一対の電極5,5と電気的に接続された4本のピンからなる給電部6aを備えている。蛍光ランプ1は、ガラスバルブ2の直管部2bがなす略正方形状の対角線位置に屈曲部2cが3箇所形成され、残りの1箇所に口金6が設けられるように構成されている。
屈曲部2cは、直管部2bとほぼ同様の略円管形状の断面形状を有している。屈曲部2cの断面形状は、略三角形状や略四角形形状であってもよい。屈曲部2cが外側方向に突出する形状であると、放電路が内側に形成されるため非放電領域を大きくなって冷却効果の高い最適な最冷部を得ることが可能となり、水銀蒸気圧制御用のアマルガムを使用しなくても温度特性を向上させることができる。
第2図(a)〜(d)はこのように構成される蛍光ランプ1に使用されるガラスバルブ2の製造方法を示す概略工程図である。このガラスバルブ2の製造方法は、第2図(a)に示すように、まず、保護膜3および蛍光体層4があらかじめ形成された1本の円管直管状バルブ2aを用意し、両端部2d,2dの一方に排気管2fを備え、一対のリード線を導入するフレアステム(図示しない)を介して電極5,5をバルブ2a内に装着する。
一対の電極5,5は、フィラメントにエミッタ物質が塗布された熱陰極形電極であるが、他の電極であってもよい。なお、ランプを高出力点灯させる必要がある場合には、熱陰極形の電極にトリプルコイルを用いることが好ましい。なお、電極5,5を支持するリード線は、ボタンステム、ビードステム、ピンチシール部などによって封装支持されていてもよい。また、このステムなどには排気用または水銀合金収納用の細管が取付けられていてもよい。
直管状バルブ2aは全長1200mmであり、屈曲部形成予定部2eを3箇所有している。この予定部2eの1箇所の長さl1,l2,l3はそれぞれ約90mmであり、3箇所の予定部2eの合計長さは270mmであっての直管状バルブ2a全長の約23%である。
第2図(a)に示すように、まず屈曲部形成予定部2eをガスバーナーBで加熱軟化し、第2図(b)に示すように直管部2b同士のなす角度が約90°となるように曲げ加工を行った後、モールド成形などにより所定の形状に第1の屈曲部2cを形成する。その後、第1の屈曲部2cの隣の屈曲部形成予定部2eをガスバーナーBで加熱軟化、曲げ加工およびモールド成形を行い、第2図(c)に示すように第2の屈曲部2cを形成する。最後に第2の屈曲部2cの隣の屈曲部形成予定部2eをガスバーナーBで加熱軟化、曲げ加工およびモールド成形を行い、第2図(d)に示すように第3の屈曲部2cを形成し、排気管2fから排気を行い、水銀を封入してガラスバルブ2が完成する。
屈曲部2cは、曲げ加工により形成されるが、直管状バルブ2aの屈曲部形成予定部2e以外は過度に加熱する必要がないので、蛍光体層4を屈曲部2cの形成前に塗布しても蛍光体が熱的に劣化しにくく、光束維持率が大きく改善されるという利点を有している。この効果は、直管状バルブ2aの全長に対する屈曲部形成予定部2eの全長さが50%以下、好ましくは30%以下、最適には20%以下としたときに特に顕著に現れる。
蛍光ランプ1は、以下の寸法とすることができる。従来の30W形の環形蛍光ランプに相当するものは、ガラスバルブ2の全長Lが225mm、内側最大幅が192mm、管外径が16mm、ガラスバルブ2の肉厚が1.0mmに形成される。この蛍光ランプの定格ランプ電力は20W、高出力特性のランプ電力27Wで点灯される。従来の32W形の環形蛍光ランプに相当するものは、ガラスバルブ2の全長Lが299mm、内側最大幅が267mm、管外径が16mm、ガラスバルブ2の肉厚が1.0mmに形成される。この蛍光ランプの定格ランプ電力は27W、高出力特性のランプ電力38Wで点灯される。従来の40W形の環形蛍光ランプに相当するものは、ガラスバルブ2の全長Lが373mm、内側最大幅が341mm、管外径が16mm、ガラスバルブ2の肉厚が1.0mmに形成される。この蛍光ランプの定格ランプ電力は34W、高出力特性のランプ電力48Wで点灯される。
次に、本実施形態の作用について説明する。蛍光ランプ1は、口金6の給電部6aから高周波電力が入力され、バルブ2内の低圧水銀蒸気放電により点灯する。蛍光ランプ1は、ランプ入力電力が20W以上、ランプ電流は200mA以上、管壁負荷が0.05W/cm2以上、ランプ効率が50lm/W以上となるように点灯される。また、直管部2bの断面積あたりのランプ電流であるランプ電流密度は、75mA/cm2以上である。本実施形態の場合には、ランプ入力電力は50W、ランプ電流は380mA、ランプ効率は90lm/Wである。
バルブ2内にはアマルガムが封入されていてもよい。例えば、水銀の定量封入のために亜鉛−水銀などのアマルガムを封入してもよい。水銀蒸気圧制御用のアマルガムをバルブ内に配設すると、周囲温度が比較的高くなっても最適な状態で蛍光ランプが点灯される。
アマルガムはペレット状、柱状、板状などどのような形状であってもよい。アマルガムは、バルブの端部に封着されたステムに配設された細管内やバルブ2内などに収容される。アマルガムは溶融、機械的保持などの手段によってこれらいずれかの位置に固定または収納される。また、アマルガムはバルブ内を移動可能に収容されていてもよい。
蛍光ランプ1の点灯時には、バルブ2の温度は約80℃に上昇するが、本実施形態の場合には細管2f内にはビスマス(Bi)−錫(Sn)−鉛(Pb)系のアマルガムが収容されているので、このアマルガムの水銀蒸気圧特性によってバルブ内蒸気圧が適正値に制御され、高いランプ効率で点灯することが可能となる。
なお、本実施形態の場合には、ガラスバルブ2が1本の直管状バルブ2aを局部的に曲成することで形成したが、ガラスバルブ2はL字状に曲成された2本のバルブの端部同士をつないで1個の屈曲部を形成してガラスバルブ2を構成しても構わない。
ガラスバルブ2は、ソーダライムガラスや鉛ガラスなどの軟質ガラスで形成されるが、ほうケイ酸ガラスや石英ガラスなどの硬質ガラスであってもよい。また、実質的に鉛成分を含まず、酸化ナトリウムの含有量が1.0質量%以下であり、軟化温度が720℃以下のものを使用することができる。ここで、「鉛成分を実質的に含まない」とは、不純物程度であれば含まれていてもよいことを意味し、好ましくは0.1質量%以下をいう。最も好ましいのは、全く鉛成分を含有していないガラスであることはいうまでもない。酸化ナトリウムの含有量が0.1質量%以下とは、酸化ナトリウムがガラスに含有されていない場合も含まれるものとする。また、酸化ナトリウムの含有量が0.1質量%以下と規定したのは、前記数値を上回るとガラスバルブ2の内面に析出するナトリウム成分によって蛍光ランプ1の光出力に影響するからである。実質的に鉛を含まない組成で、酸化ナトリウムの含有量が1.0質量%以下とし、軟化温度が720℃以下のガラスとしては、K2OおよびLi2Oの含有量とCaO、MgO、BaOおよびSrOの含有量とを調整して得ることができる。ここで、軟化温度とは、ガラスの粘度η=107.65dPa・sとなる温度である。
ガラスバルブ2に酸化ナトリウムが0.1質量%を超えると点灯中にアルカリ成分としてナトリウムがガラスバルブ2内面に多く析出する。このナトリウムがガラスバルブ2の内面に析出すると、ナトリウムとガラスバルブ2内に封入された水銀蒸気とが反応して、ガラスバルブ2が着色して可視光透過率を低下したり、ナトリウムが蛍光体層4の蛍光体物質と反応して蛍光体物質が劣化し、可視光の出力が低下するという問題を引き起こす。特に、従来のソーダライムガラスは、酸化ナトリウムが15〜17質量%含有しているため、可視光の出力が低下が著しい。
そこで、酸化ナトリウムの含有率が0.1質量%以下で軟化温度が720℃以下、例えば692℃のガラスからなる直管状バルブ2aに蛍光体の塗布し、その後に屈曲部を形成すると、バルブ内面に析出するナトリウムが極めて少なくなり、ナトリウムの反応による可視光出力の低下が抑制される。また、軟化温度が720℃以下であるので、屈曲部形成時の加熱温度が低く抑えられ、周辺の蛍光体の熱劣化が少なくなり、光出力が向上する。
本実施形態のガラスバルブの組成は以下のとおりであり、軟化温度は692℃である。
SiO2:65.0質量%、Al2O3:4.0質量%、Na2O:0.05質量%、K2O:11.0質量%、Li2O3:2.8質量%、CaO:2.0質量%、MgO:1.4質量%、SrO:5.0質量%、BaO:8.5質量%、SO3:0.15質量%、B2O3:0質量%、Sb2O3:0質量%、Fe2O3:0.03質量%、その他:0.17質量%
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、保護膜3を構成する金属酸化物が平均粒径が約5.0〜50nmのγ(ガンマ)アルミナからなる微粒子であり、表面積が80m2/g以上であって、バルブ内表面積あたりの微粒子の塗布量が0.01〜0.1mg/cm2で形成されている。
第2の実施形態の場合、保護膜3の塗布量を少なくして膜厚を小さくしても直管部2bが実質的に引き伸ばされることがないので、屈曲部形成工程によって直管部2bの蛍光体層4の熱劣化が少なく、また、保護膜3の膜厚が小さいので屈曲部2cにおいてにひび割れを生じにくくして保護膜3の機能を十分発揮させることができる。また、微粒子の比表面積が80m2/g以上であるので、保護膜3は非常に緻密な構造となり、バルブ2から析出したアルカリ成分や水銀などが保護膜3によってブロックされ、蛍光体層4の経時劣化やバルブ2の着色を効果的に抑制することが可能となる。
第3図は、本発明の第3の実施形態である蛍光ランプ1Aを示す正面図である。本実施形態は、略四角形状ガラスバルブ2が5本の直管部2bを有し、対角線上に4個の屈曲部2cが形成されており、口金6がバルブ2の一辺の略中央に位置している点を除いて、第1の実施形態と同一である。
第4図は、本発明の第4の実施形態である蛍光ランプ1Bを示す正面図である。本実施形態は、ガラスバルブ2の両端部2d,2dと対向する直管部2bとの間を掛け渡す口金6Bを設けたものであり、この口金6Bに、バルブ2の矩形中心位置にて給電部である口金ピン6aを配設したものである。なお、図示しない照明器具側のランプホルダに装着されるランプ保持機構を給電部の近傍に設け、この照明器具へのランプ装着と同時に電気的接続が行われるようにしてもよい。このように口金6Bをバルブ2がなす四角形の対向する2辺に掛け渡すように形成することで、バルブ2の支持が安定し、取付け強度が向上すると共に、バルブ2自体の強度が向上する。また、給電部をバルブ2がなす四角形のほぼ中心に配置することで、ランプの着脱時におけるバランス性が向上するので、交換が容易になる。
第5図ないし第7図は、本発明の第5の実施形態である蛍光ランプ1Cを示し、第5図は正面図、第6図は要部を示す一部断面正面図、第7図は主アマルガムの水銀蒸気圧特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
本実施形態は、ガラスバルブ2の屈曲部2cの内径を所定寸法に設定し、所定の水銀蒸気圧特性のアマルガム2g用い、かつ、排気用の細管の長さを所定範囲に設定している点で以上説明した上記各実施形態と異なる。
すなわち、ガラスバルブ2の屈曲部2cの内径は、ガラスバルブ2の屈曲部2cの形成予定部を加熱軟化させて屈曲する際に、金型を用いて成形することにより、直管部2bの内径の0.6〜1.0の範囲、図示の場合0.86倍に設定されている。また、ガラスバルブ2の一端部のステム2hから外部に延在する排気用細管2fの突出長が10mm以上になっていて、その先端部に最冷部が形成される。なお、ガラスバルブ2と蛍光体層3との間には保護膜が介在しているが、図示を省略している。
屈曲部2cの内径は、屈曲部2cの断面で計測するものとする。また、屈曲部2cの断面形状が非円形の場合、内径は、最小の管径により決定するものとする。屈曲部2cの内径が直管部のそれの0.6未満になると、屈曲部2cの温度は高くなるが、屈曲部2cでアークが絞られてランプ電圧が上昇し、これに伴ってランプ電力が過入力状態となって、水銀の蛍光体層4への打ち込みが増加するために、その結果、蛍光体の早期劣化を招くので、好ましくない。また、屈曲部2cの内径が直管部のそれの1.0倍を超えると、屈曲部2cの温度が低下して最冷部が形成されやすくなるので、好ましくない。これに対して、バルブの屈曲部2cの内径を直管部2bの内径に対して0.6〜1.0倍の範囲内に設定すれば、屈曲部2cの温度が直管部2bの温度と略同等になる。
第6図に示すようにアマルガムは、主アマルガム2gおよび補助アマルガム2iからなる。主アマルガム2gは、いずれも質量比でBi40〜50%、Pb15〜35%、Sn15〜40%およびHg6%以上を含有していて、排気用細管2f内に留置されるように封入されることによって、ガラスバルブ2の内部へ水銀蒸気が導入される。また、主アマルガム2gは、上記の組成範囲であって、水銀の含有量が9質量%であり、第7図に示す水銀蒸気圧特性を有している。
補助アマルガム2iは、ステンレス鋼の基板に被着したInまたはAuからなり、点灯時に電源側となる導入線2jの電極5に接近した位置に基板を溶接することにより配設されている。
第8図は、本発明の第6の実施形態である蛍光ランプにおける主アマルガムの水銀蒸気圧特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
本実施形態は、主アマルガム2gの組成が第5の実施形態と異なる。すなわち、主アマルガム2gは、いずれも質量比でBi50〜60%、Pb40〜50%、In0〜3%およびHg3〜5%を含有している。また、主アマルガム2gは、Inの含有量に応じて図に示すように水銀蒸気圧特性が変化する。
主アマルガム2gは、バルブ端部を加熱してバルブの端面に形成される環状のモールド成形部内に融着させて固定したり、細管の途中にネック部を形成するなどにより、主アマルガム2gがバルブ内に落ちないようにして細管内に留置させたりする構成を採用することもできる。
また、主アマルガム2gは、これが近接するバルブ2の部位の温度または細管の外表面の温度が50℃において水銀蒸気圧が約0.13〜約1.1Paの範囲内にあり、かつ、上記部分の温度が100℃において約1.2〜約13Paの範囲内にあるのが好ましい。
第9図は、本発明の第7の実施形態である蛍光ランプにおけるガラスバルブと電極との位置関係を従来の円環形蛍光ランプ(第9図左側)のそれとともに示す要部正面図である。
本実施形態は、水銀蒸気圧制御用のアマルガムの封入に代えて排気側の管端部側に配設される電極5の電極高さHMを30〜50mmの範囲内、例えば40mmに設定して、管端部に最冷部が形成されるように構成されている。本発明においては、電極5がガラスバルブ2の直管部2bに対向する位置にあるため、ガラスバルブの内面と電極5との間の距離が円環形蛍光ランプのそれより大きくなり、そのため、電極5が管壁の蛍光体層に接触しにくくなることが第9図から理解できる。なお、第9図において、2gは水銀定量封入用の亜鉛アマルガムであり、蛍光体層は、説明の都合上図示を省略している。
また、ガラスバルブ2の最冷部は、電極高さが大きいため、排気側の管端部側における封着部近傍の環状のモールド成形部2k(アマルガム2g付近)または排気用細管2fの先端部に形成される。
第10図は本発明の第8の実施形態に係る蛍光ランプ1Dの口金6とその周辺の拡大正面図、第11図は第10図のXI−XI線に沿う切断部の端面図である。
本実施形態は一対の電極5,5を封装するガラスバルブ2の軸方向両端部2d,2dに外嵌される例えばプラスチック製の口金6Dがガラスバルブ2の両端部2d,2dに対し管軸回りに回動するのを阻止する回動規制手段を設けた点で上記各実施形態とは相違する。
すなわち、第10図に示すように蛍光ランプ1はガラスバルブ2の軸方向両端部2d,2d内に一対の電極5,5を封装し、これら各電極5の両端に接続された一対の導入線2j,2jをガラスバルブ2の両端部2d,2dから気密に延出させ、その外端部であるアウターリード線2ja,2jaの先端を口金6の各口金ピン6aの内端部に固着している。
ガラスバルブ2はこれら各対のアウターリード線2ja,2jaを外部へ気密に延出させる両端部2d,2dを直径方向に圧潰してピンチシール部2pにそれぞれ形成し、導入線2jを気密に封止しており、このピンチシール部2pが扁平形状をなすようにモールド成形等により形成している。
第11図に示すように口金6Dは、そのプラスチック製の口金本体6bの係合突起6x,6yを、ピンチシール部2pの両側端部に外嵌可能な上下2分割構造の円筒体で形成している。
このために、口金6Dはガラスバルブ2に対し管軸回りの回動が阻止されるので、アウターリード線2jaの断線防止、これら各対のアウターリード線2ja,2ja同士の接触、つまりショートによる図示しない点灯回路の破損、ガラスバルブ2の両端部2d,2dの破損等を防止することができる。
すなわち、従来の円環形蛍光ランプの口金のように、その管軸回りに口金本体が回動する場合には、各アウターリード線2jaの両端がピンチシール部2pと口金6Dのピン6aの内端部とにそれぞれ固着されているので、口金6の回動によりアウターリード線2jaに引張りや捩れが発生して断線したり、ピンチシール部2pが破損し、または、その逆に隣り合うアウターリード線2ja同士が接触してショートし、点灯回路を破損させるという課題があった。
しかし、本実施形態の蛍光ランプ1Dによれば回動規制手段により口金本体6bをガラスバルブ2に対し殆ど回動させないので、上記した従来の口金の課題を解決することができる。
第12図は上記口金6Dの回動規制手段の他の変形例を示す断面図である。この回動規制手段は口金6Dの正逆方向各45°以下ずつの管軸回りの回動を許容するものであり、ガラスバルブ2の両端部2d,2dの軸横断面形状がほぼ円形の両端部2dの外周面に、その中心角がほぼ直角位置にて複数の外向係止凸部2mをガラスフリット等によりそれぞれ突設している。この場合、第10図に示すようにピンチシール部2pを形成する必要はなく、第9図右側に示すようなフレアステムを用いたバルブ端部2dに利用することが可能である。
一方、口金本体6bの嵌合孔6cbの内周面には、上記ガラスバルブ両端部2mの周方向で隣り合う一対の凸部2m同士の周方向中間部にて、嵌合孔中心側へ突出する一対の内向係止凸部6e,6eを直径方向で対向する位置にて一体または一体的に突設する。
これにより、口金6Dをガラスバルブ2に対して時計方向(正方向)に45°回動する一方、反時計方向(逆方向)に45°回動することができる。但し、この場合、かかる回動がなされてもアウターリード線2ja,2jaが引っ張られて断線したり、ピンチシール部2pが破損しないための十分な長さに予め形成しておく必要があると共に、一対のアウターリード線2ja,2ja同士の電気的接触を防止し得る手段を予め講じておく必要がある。
この口金6Dによれば、口金6Dがガラスバルブ2に対して正,逆双方向に45°ずつ管軸回りに回動することができるので、ガラスバルブ2を図示しない照明器具本体のランプホルダに固定した後も、口金6を回動させることにより、照明器具本体に固定した給電用ソケットへの装着可能領域を拡大させることができる。なお、この口金6Dの回動可能角は正,逆方向各45°に限定されるものではなく、外向係止凸部2mと内向係止凸部6eの各位置を適宜変更することにより必要に応じて適宜選択することができる。
第13図は本発明の第9実施形態に係る蛍光ランプ1Eの正面図、第14図はその屈曲部の拡大図である。
本実施形態は、ガラスバルブ2の屈曲部2cの曲率半径が小さ過ぎると、屈曲部2cの外側が伸び過ぎて肉薄になり過ぎて割れ易くなるので、この屈曲部2cの曲率半径と肉厚とを所定値に規定することにより、蛍光ランプ1Eの強度向上を図った点に特徴がある。
第14図に示すように、屈曲部2cは内側面2c1の曲率半径r1と外側面2c2の曲率半径r2の中心Oが略同一位置になるように形成されている。屈曲部2cの内側面2c1は、ガラスバルブ2が形成する仮想の環状平面の中心部に対向する面を意味し、屈曲部2cの外側面2c2は、屈曲部2cにおいて内側面2c1から管軸を中心として180°反対側に位置する面(ガラスバルブ2が形成する環状平面の中心部から同平面に沿って平行に放射する方向を向いた面)を意味する。
曲率半径r1,r2は、内側面2c1および外側面2c2とガラスバルブ2が形成する仮想の環状平面とが直交する位置に形成される曲線によって定義され、簡易的にはガラスバルブ2が形成する仮想の環状平面の直交方向からガラスバルブを観察したときに屈曲部2cに形成される内郭線および外郭線の曲率半径でそれぞれ定義することが可能である。なお、曲率半径r1の最適範囲は10〜30mm、曲率半径r2の最適範囲は25〜55mmであり、本実施形態における曲率半径r1は15mm、曲率半径r2は31.5mmである。また屈曲部2cの強度強化のために、屈曲部2cの外側面2c2側の肉厚t2と内側面2c1側の肉厚t1はそれぞれ0.5mm以上となるように屈曲形成されている。また、バルブ2の全長Lが大きくなると屈曲部2cに加わる応力が大きく外側のガラスの伸び率が大きくなるため、やはり屈曲部の肉厚を大きくして機械的強度を確保する必要がある。これらの事実を踏まえて実験を行ったところ、直管部の肉厚をt0とした場合、0.36(L/r1)≦t0≦0.2(L/r1)なる関係式を満たすように肉厚t0を調整すれば屈曲部2cの強度は確保できることが分かった。
なお、屈曲部2cの管径Dcは隣接する直管部2bの管径Dbと略同一になるように形成される。このように屈曲部2cを形成することによって、環状バルブ2の屈曲部2cの外観が直管部2bから連続した曲線を描いて構成されているように視認されるため、発光管2の外観が向上するとともに、点灯時に局部的に温度が低い部分が形成されないため、最冷部が形成されにくく、屈曲部2cに凝集による黒化やしみなどが発生しにくくなる。
なお、本実施形態における屈曲部2cの管径Dcおよび直管部2bの管径Dbはいずれも16.5mmである。また、直管部2bの長さlは237mmである。
このように各屈曲部2cおよび直管部2bの肉厚を所定値に規定したので、蛍光ランプ1を取り扱う上で通常発生することが想定される程度の衝撃に対しては耐え得る強度を確保することができる。
第15図は、本発明の第10の実施形態である照明装置を示すものであり、第15図(a)は正面図、第15図(b)は側面図をそれぞれ示す。
本実施形態は、上記第1〜第9の実施形態の蛍光ランプ1,1A〜1Eのいずれか(例えば1)を使用した照明装置である。蛍光ランプ1は、器具本体10のソケット11に接続されるとともに、バルブ側面に沿った形状を有するバネからなるランプホルダ12に装着される。蛍光ランプ1の中央部には、器具本体10に取付けられた四角錐形状のピラミッド形白色反射体13が配置される。この反射体13は中空に形成されており、内部に点灯装置などが収納されている。なお、この反射体13はランプ1側に直接取付けられていてもよい。
本実施形態の照明装置は、四角錐形状の反射体13が四角形蛍光ランプ1の中心に配設されているので、器具下側方向への反射効率が高く、照明効率を向上させることができる。
第16図及び第17図は本発明の第11の実施形態を示し、第16図は蛍光ランプの正面図、第17図(a),(b)は第16図のC−C線に沿った切断部の各要部拡大端面図である。
これらの図において、101Aは蛍光ランプで、直線部が略正方形を形成する矩形状のガラスバルブ102を有している。このガラスバルブ102内には希ガスおよび水銀からなる放電媒体が封入される。希ガスはアルゴン(Ar)ガスであり、封入圧力は約320Paである。
ガラスバルブ102の内面には金属酸化物微粒子としてのアルミナ(Al2O3)微粒子からなる膜厚約1.0μmの保護膜103が形成されており、この保護膜103の内面に三波長発光形の蛍光体微粒子からなる蛍光体層104が形成されている。蛍光体層104は、三波長発光形で相関色温度5000Kとなる蛍光体微粒子を塗布量が4.0〜6.0mg/cm2の範囲内で塗布し、乾燥・焼成工程を経て約20μmの膜厚で形成されている。
ガラスバルブ102は、横断面形状が円形の4本の直管部102bおよび3箇所の屈曲部102cを有しており、4本の直管部102bが略正方形の各辺を形成するように同一平面状に連接配置されている。このときのガラスバルブ102の1辺の長さlは200mm以上とするのが好ましく、本実施形態の場合、lは約300mmである。ガラスバルブ102の両端部102dは互いに近接配置されており、この両端部102dにはエミッタ物質が塗布されたトリプルコイルからなるフィラメント電極105,105がそれぞれ封装されている。
直管部102bの管内径は12〜20mm、肉厚は0.8〜1.5mmであり、本実施形態の場合は管内径が約16mm、肉厚が約1.2mmである。直管部102bは、屈曲部102cを介して内部が連通されており、一対の電極105,105間に直管部102bが形成する略正方形の中心を囲むように1本の放電路が形成される。
ガラスバルブ102の両端部102d,102dには口金6が両端部102d,102dを跨ぐように被着されている。口金106は、一対の電極105,105と電気的に接続された4本のピンからなる給電部106aを備えている。蛍光ランプ101は、ガラスバルブ102の直管部102bがなす略正方形状の対角線位置に屈曲部102cが3箇所形成され、残りの1箇所に口金106が設けられるように構成されている。
第17図は、屈曲部102cの断面形状を示しており、第17図(a)の場合にはその断面形状は頂部102c1が4本の直管部102bがなす平面の外側方向に突出する略二等辺三角形状をなしており、第17図(b)の場合には底辺102c1’が外側方向に突出する略二等辺三角形状をなしている。
屈曲部102cの管内径(最大径)aは、屈曲部102cの断面形状である頂部102c1を頂点とする略二等辺三角形の高さを示している。管内径D1は直管部102bの管内径の1.2〜2.0倍以上となるように形成されている。本実施形態の場合は、直管部2bの管内径が約13.6mmであり、屈曲部102cの管内径D1が約27.2mmであって直管部102bの管内径の約2倍である。なお、管内径の最小幅bは、屈曲部102cの断面形状である略二等辺三角形の底辺方向の長さとほぼ同じであって、直管部102bの管内径と同じ約13.6mmである。
屈曲部102cの肉厚は、屈曲部102cの機械的強度を保つため、直管部102bの肉厚と同等か、それ以上とすることが望ましい。特に第17図(a)の場合における頂部102c1の肉厚は、屈曲部102cの断面形状が略二等辺三角形状となるため薄くなりやすいため、直管部102bの肉厚の0.8〜1.2倍とするのが好ましい。
第17図(b)のように、底辺102c1’が外側方向に突出する屈曲部102cは、放電路が内側に形成されるため非放電領域を大きくすることができるため、冷却効果が高く、最適な最冷部を得ることが容易となる。
次に、本実施形態の作用について説明する。蛍光ランプ101Aは、口金106から高周波電力が入力され、バルブ102内の低圧水銀蒸気放電により点灯する。蛍光ランプ1は、ランプ入力電力が20W以上、ランプ電流は200mA以上、管壁負荷が0.05W/cm2以上、ランプ効率が50lm/W以上となるように点灯される。また、直管部102bの断面積あたりのランプ電流であるランプ電流密度は、75mA/cm2以上である。本実施形態の場合には、ランプ入力電力は50W、ランプ電流は380mA、ランプ効率は90lm/Wである。
蛍光ランプ101Aの点灯時には、少なくとも1つの屈曲部102cに最冷部が形成される。本実施形態の場合、周囲温度25℃でガラスバルブ102が露出した状態で点灯したときの直管部102bの外表面温度は約80℃であるのに対し、屈曲部102cの頂部102c1の温度は50℃であり、この頂部102c1に最冷部が形成されることが確認された。最冷部としては、頂部102c1の外表面温度が約40〜65℃の範囲であればよく、最冷部がこの温度範囲内であれば、蛍光ランプ101Aを最適な水銀蒸気圧となるので高いランプ効率で点灯することが可能となる。
なお、本実施形態の場合には、ガラスバルブ102が1本の直管状バルブ102aを局部的に曲成することで形成したが、ガラスバルブ102は複数本の直管状バルブの端部同士をつないで屈曲部を形成しても構わない。例えば、複数の直管状バルブの端部を局部的に加熱溶融させ、吹き破りによって連結部を形成し、この連結部同士をつなぐとともに、モールド成形によって所望の形状の屈曲部102cを形成することも可能である。
第18図は第16図で示すように1本の長い直管状バルブ102aを局所的に加熱軟化させて複数の屈曲部102cを形成して四角形にする場合において、この直管状バルブ102aの加熱幅、すなわち10dとしての焼き幅xと、屈曲部102cの屈曲幅cと、の寸法上の相対関係を示している。
第18図に示すように、屈曲幅cは屈曲部102cの屈曲外側管壁102C0に最冷部を形成するために必要な長さであり、この屈曲外側管壁102C0に形成される最冷点C0から、その径方向反対側の屈曲内側管壁102Ciの外面中心までの長さを示し、この屈曲幅cの長さにより直管状バルブ102aの焼き幅xの長さが左右され、屈曲部内側の幅寸法W(屈曲幅cの長さ方向に直交し、かつ直感部の長手方向に平行な方向の長さ)は焼き幅xに比例して小さくなる。
すなわち、予め内面に保護膜103や蛍光体膜104を形成した1本の長い直管状バルブ102aを局所的に加熱軟化させて所要角で屈曲させて四角形に形成する場合、その屈曲部102cにはガラスバルブ102aの伸縮が発生し、この伸縮により保護膜103や蛍光体膜104に剥離や亀裂(クラック)が生じ、その部分が光束劣化の原因を引き起こすので、幅寸法Wおよび焼き幅xの長さは小さい方が好ましい。
また、屈曲部102cの最冷点c0の温度はランプ電流が等しい場合、屈曲幅cに依存する。
そこで、この最冷点c0において最適の最冷点温度を得るために、屈曲幅cを直管状バルブ102aの管外径dよりも長く設定すると共に、屈曲内側管壁102ciを、屈曲内側両端同士を最短距離でほぼ直線状に結ぶほぼ直状(平面)壁102cisに形成することにより、焼き幅xを最小焼き幅xaに形成することができる。なお、直状壁102ciは直線状の平面であるのが好ましいが、これに限らず、多少湾曲面になっていても構わない。また、幅寸法Wは直管部102bから連続的に変形された平面102ciの幅寸法と定義できる。
したがって、この屈曲幅cと屈曲部内側の幅寸法Wは次の式[数1]により求めることができる。
これに対し、屈曲内側管壁102ciを円弧壁102ciaに形成する場合には、その焼き幅wは上記最小焼き幅wminよりも長い焼き幅wa(wmin<wa)になってしまう。
第19図は、本発明の第12の実施形態である蛍光ランプ101Bを示す正面図である。この実施形態は、ガラスバルブ2の屈曲部102cに、隣接する直管部102bの一方の先端102eがつなぎ部よりも直管部102bの軸線方向に延在して突出する突部102eを形成している点に特徴がある。各突部102eの突出長daは、5.0〜20mmの範囲であって、好ましくは直管部の管外径の0.2〜1.2倍の長さである。本実施形態の場合には、突出長daは約10mmとなっている。
また、屈曲部102cは、5本の直管状バルブ2bをつなぎ合わせて4箇所形成されるものである。すなわち、略正方形状の1辺が他の1辺の1/2の長さの直管部102b’,102b’によって形成されており、この直管部102b’,102b’の端部102dに電極(図示しない)がそれぞれ封装されている。口金6は、直管部102b’,102b’の端部102dを跨ぐように設けられている。
本実施形態の場合、屈曲部102cを先端102eとして形成でき、つなぎ加工後のモールド成形などの特別な加工が不要なので、複数の直管部102bをつないでバルブ102を形成する場合であっても、バルブ102を容易に形成することができる。
第20図で示す蛍光ランプ101cのように上記突部102eを形成せずに5本の直管状バルブ102bを接続するつなぎ加工し、その後、モールド加工により四角形形状に形成してもよい。本実施形態の蛍光ランプは第12の実施形態と同様にバルブ管外径が12〜20mmと細径なので、バルブ先端同士またはバルブ先端と側面とをつなぎ加工することが容易に行なえるとともに、バルブ側面同士を小径の連結管でつなぐよりも機械的強度が高い接続を行うことができる。
第21図は第16図で示す第11の実施形態の第1の変形例にかかる蛍光ランプ101Fの正面図である。この蛍光ランプ101Fは、その角形のガラスバルブ102の一方の電極5を封装した1辺(第21図では右側辺)の電極端部の外端面を、他方の電極105を封装した他辺(第21図では下辺)の電極端部の外側面(下面)の図中水平方向延長線まで延伸Laさせた点に特徴があり、この点以外は第11の実施形態と同一である。
したがって、この蛍光ランプ101Fによれば、そのガラスバルブ102の一端部を延伸Laさせた分だけ、放電路長を長くすることができるので、電極封止端部間の暗部を解消ないし縮小することができる。このために、蛍光ランプ101Fの美観と全光束を向上させることができる。
第22図(a)は本発明の第14の実施形態である蛍光ランプ101Gを示す正面図である。本実施形態はほぼ口の字状に形成されたシームレスの角形ガラスバルブ12を備えている。このガラスバルブ112はその内面に保護膜と蛍光体膜をそれぞれ形成し、希ガスと水銀とを封入し、軸方向両端部内にて一対の電極115,115をラインシールやピンチシールによりそれぞれ封止して一対の電極封止端部115a,115aを形成し、この電極封止端部115a,115aを第22図(b)に示すようにその根元部からガラスバルブ112の屈曲一平面に対してほぼ平行または垂直方向、かつ角形ガラスバルブ112の内側へ屈曲させて第22図中左右方向に並設し、これら一対の電極封止端部115a,115a以外の部分でほぼ閉じた口の字状に屈曲している。これら一対の電極封止端部115a,115aの外面には、これら電極封止端部115a,115a同士を跨ぐように角筒状の口金116が被着されている。口金116は一対の電極115,115と電気的に接続された、例えば4本のピン116aを有する給電部116bを備えている。
この蛍光ランプ101Gによれば、ガラスバルブ112が、暗部となる一対の電極封止端部115a,115a以外の発光部分で口の字状にほぼ閉じた環形を形成しているので、暗部を殆ど見せずにほぼ閉じた口の字状または環形の発光を得ることができ、その美観を向上させることができる。
また、口金116が角形ガラスバルブ112の角形内方へ突出し、角形外方には突出していないので、この蛍光ランプ101Gの梱包時やその輸送時等での電極封止端部115a,115aの破損を防止ないし低減できるうえに、ガラスバルブ112の外側のスペースを有効に活用することができる。
さらに、第22図(b)に示すように、蛍光ランプ101Gでは各電極115をフレアステム115bによりマウントしているが、このフレアステム115bをボタンステムに置換してもよい。これによれば、ボタンステムはフレアステムよりも高さが低いので、その分、電極封止端部115aの長さlbを低くして暗部を縮小することができる。
第23図(a)〜(e)はこの第14の実施形態の第1〜第5変形例に係る蛍光ランプ101H,101I,101J,101K,101Lの正面図である。第23図(a)で示す第1変形例に係る蛍光ランプ101Hは、その各屈曲部112c1を、第22図(a)で示す蛍光ランプ101Gの屈曲部112cの曲率半径よりも大きい円弧により形成した点に特徴があり、これ以外は第14実施形態の蛍光ランプ101Gと同様の構成である。以下、第2〜第5変形例においても、特に言及せずに説明を省略した部分は第14実施形態と同様の構成である。
第23図(b)で示す第2変形例に係る蛍光ランプ101Iは、その各屈曲部112c2を、第22図(a)で示す蛍光ランプ101Gの屈曲部112cの屈曲幅wcよりも大きい幅により形成した点に特徴がある。これによれば、上述したように屈曲部112c2の屈曲幅wcが大きいので、屈曲部112c2に最冷部を形成させることができる。
第23図(c)で示す第3変形例に係る蛍光ランプ101Jは一対の電極封止端部115a,115aを角形ガラスバルブ112の角形の外方へ突出するように屈曲平面にほぼ平行に屈曲した点に特徴がある。これによれば、一対の電極封止端部115a,115aが角形のガラスバルブ112の角形内側に突出しないので、その角形内側スペースを有効に使用することができる。
第23図(d),(e)で示す第4変形例に係る蛍光ランプ101Kは一対の電極封止端部115a,115aが第23図の紙面裏面側(d)、表面側(e)へそれぞれ突出するように屈曲した点に特徴がある。この蛍光ランプ101Lによっても、角形ガラスバルブ112の角形内側と外側とに電極封止端部が突出しないので、このガラスバルブ112の角形内側と外側のスペースを有効に利用することができる。
第24図は、本発明の第15の本実施形態である照明器具を示す上面外略図である。照明器具は、平面形状が平板状の器具本体110を有しており、この器具本体110に蛍光ランプ101x,101yおよび101zが同心円状に組合わされるように配置されている。これら各蛍光ランプ101x〜101zは上記本発明の第11〜第14実施形態に係る蛍光ランプ101A〜101Lのいずれか、またはこれら蛍光ランプ101A,101Lの組合せよりなる。
器具本体110には、図示しない点灯装置としてのインバータ装置が配設されており、蛍光ランプ101x、101yおよび101zはこの点灯装置によって10kHz以上の高周波でランプ電力を供給され、高周波点灯する。
蛍光ランプ101xは、従来の30W形の環形蛍光ランプに相当するものであり、ガラスバルブ102の全長lが225mm、内側最大幅が192mm、管外径が16mm、ガラスバルブ102の肉厚が1.0mmに形成されている。この蛍光ランプ101xの定格ランプ電力は20W、高出力特性のランプ電力27Wで点灯される。
蛍光ランプ101yは、従来の32W形の環形蛍光ランプに相当するものであり、ガラスバルブ102の全長lが299mm、内側最大幅が267mm、管外径が16mm、ガラスバルブ102の肉厚が1.0mmに形成されている。この蛍光ランプ101bの定格ランプ電力は27W、高出力特性のランプ電力38Wで点灯される。
蛍光ランプ101zは、従来の40W形の環形蛍光ランプに相当するものであり、ガラスバルブ102の全長lが373mm、内側最大幅が341mm、管外径が16mm、ガラスバルブ102の肉厚が1.0mmに形成されている。この蛍光ランプ101cの定格ランプ電力は34W、高出力特性のランプ電力48Wで点灯される。
第25図は、本発明の蛍光ランプにおける第16の実施形態を示し、第25図は口金を除去した状態のワイヤランプの正面図、第26図は管端部の拡大断面図、第27図は放電容器の成形工程を説明する概略図である。
これらの図において、蛍光ランプFLは、放電容器DVおよび口金Bを具備して構成されている。放電容器DVは、全体としてほぼ正方形をなし、内部に屈曲した1本の放電路を有している。また、放電容器DVは、ガラスバルブ202、保護膜203、蛍光体層204および一対の電極205、205を備えているとともに、その内部にアマルガム202g、202gを含む放電媒体が封入されている。
ガラスバルブ202は、1本の直状円管状ガラス管を局部的に加熱、軟化させることにより屈曲させて形成され、全体としてほぼ正方形をなしている。そして、正方形の4辺をなす3つの直管部202bと2つの短い直管部202b、それぞれ隅角部を形成する4つの屈曲部202cおよび一対の端部202dが同一平面状に連接配置されている。これら一対の管端部202d,202dには一対の細管202f,202fを備えている。
3つの直管部202bは、正方形の隣接する3辺を構成し、2つの短い直管部202bは、その互いに対向方向から延在して残余の1辺を構成している。屈曲部202cは、隣接する一対の直管部202b同志および202bと202bを直角につないでいる。一対の端部202d、202dは、一対の直管部202b、202bの自由端部にそれぞれ形成され、ガラス管を後述の屈曲加工をする前に、それぞれ電極マウントMのフレアステムSをガラス管の端部に封着することにより、封止されている。
なお、電極マウントMは、フレアステムH、細管202f、電極205およびリードワイヤ202jからなる組立体であり、予め組み立てられて、ガラス管の端部202dにフレアステムHのフレア部分がガラス溶着されることにより、その一対がガラス管に封着されている。そうして、ガラスバルブ202の封止、後述する細管202fのガラスバルブ202への接続、電極205の封装および電極205からのリードワイヤ202jの導出が行われる。また、ガラスバルブ202の両方の端部202dには、第26図に示すように、フレアステムHを封着した際にモールド成形されることにより、絞り部202kが形成されている。
一対の細管202fは、ガラスバルブ202の一対の端部202dから外部へ延在している。そして、各細管202fの内端がガラスバルブ202の内部の排気孔に連通している。一方、各細管202fの外端は、第26図に示すように、その内面が内側へ突出して封止される。また、一対の細管202fは、先端部がほぼ直角に屈曲されて互いに平行で、かつ、管軸に対してほぼ直交方向に延在している。なお、一対の細管202fは、その先端202f2が封止される以前においては長く延長している。
次に、第27図を参照しながら、本実施の形態における蛍光ランプFLの製造方法を説明する。この製造方法は、第2図で説明した製造方法とほぼ同一であるため、第2図と相違する点について詳述する。
まず、第27図(a)に示すように、まず第1の屈曲部形成予定部をガスバーナーBで加熱して、ガラスを軟化させ、第27図(b)に示すように直管部202b、202bのなす角度が約90°となるように曲げ加工を行った後、モールド成形などにより所定の形状をなした第1の屈曲部202cを形成する。さらに、第1の屈曲部202cに隣接する屈曲部形成予定部をガスバーナーBで同様に加熱してガラスを軟化させ、曲げ加工およびモールド成形を行って、第27図(c)に示すように第2の屈曲部202cを形成する。以下、第27図(d)、同(e)に示すように同様に順次曲げ加工およびモールド成形を行うことにより、4つの屈曲部202cが形成されて第25図に示す正方形に成形された放電容器DVを得る。また、一対の細管202f、202fは、中間部が図において下方へほぼ直角に屈曲されて先端部が平行に長く延在している。なお、各細管202fは、放電媒体の封入後に封止される際に短縮される。
排気・封入工程では、放電容器DVの内部を排気してから放電媒体を封入する。放電容器DVの一対の端部201dから延在する一対の細管202f,202fを図示しない排気装置にそれぞれ接続して、放電容器DV内を両方の端部202d側から同時に排気する。これにより放電容器DVが多角形であっても、良好に排気が行われる。排気した後、一方の細管202fを経由して希ガスとアマルガム202gを放電容器DV内に封入する。その後、一対の細管202fの中間部を加熱溶融すると、放電容器DV側に残留する部分の先端が閉じて封止が行われる。このようにして封止された細管202fの先端部202f2は、内面が内方へ突出する。
以下、第28図ないし第32図を参照して本発明の蛍光ランプFLのその他の実施の形態について説明する。なお、各図において、第25図ないし第27図と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
第28図は、本発明の第17の実施形態を示し、第28図(a)は排気前の放電容器の略図的一部断面図、第28図(b)は同じく側面図である。本実施形態は、細管202fの中間部をガラスバルブ202の多角形部分を含む面に対して直角に屈曲させている点で異なる。排気・封入装置の構成によっては都合のよい構成である。
第29図(a)は、本発明の第18の実施形態を示し、口金を除去した状態のワイヤランプの正面図である。
すなわち、ガラスバルブ202は、3つの屈曲部202cおよび一対の細管202fからなる。そして、両端の直管部202bの自由端側の端部202dがほぼ直角に対向して近接している。
第29図(a)に示すように、ガラスバルブ202の一方の図において上下方向に延在する直管部202bの端部202dから突出している一方の細管202fは、管軸に沿ってまっすぐ伸びている。これに対して、ガラスバルブ202の図において左右方向に延在する直管部202bの端部202dから突出する他方の細管202f´は、中間部でほぼ直角に屈曲して先端が一方の細管202fとほぼ平行に揃えられている。
第29図(b)は、本発明の第19の実施形態を示すワイヤランプの正面図である。本実施形態は、第29図(a)に示す第3の実施ガラスバルブ202との対比において一対の細管202fの構成が異なる。
すなわち、一対の細管202fは、ともに中間部で緩く湾曲して先端部が四角形の対角線に沿った外方に向かってほぼ平行に延在している。
第30図〜第32図は本発明の第20の実施形態を示しており、本実施形態は第28図(b)で示す一対の細管202f,202fの形状を改良した一対の細管201g,201hに特徴がある。その形状以外はこれら一対の細管202f,202fと同じ構成である。
すなわち、これら一対の細管201g,201hは、第28図で示す細管202f,202fと同様に、その内端部をガラスバルブ202の内部に連通させ、かつ、管軸に沿って延在させる一方、各外端部201g2,201h2を、ガラスバルブ202の一対の端部202d,202dから外部へ延在させている。
そして、第30図および第30図の平面図である第31図に示すように一対の細管201g,201hは、その外端部201g2,201h2の途中を円弧状に湾曲させて垂直方向に起立させ、これらの両湾曲部201g2a,201h2a同士を第30図中紙面の表裏方向(排気管201g,201hの径方向)で所要の間隔を置いて交差させている。
すなわち、第30図,第31図に示すように一対の細管201g,201hの各外端部201g2,201h2は、相互にほぼ同形同大に形成され、ガラスバルブ202の一対の端部202d,202dの一方から、その反対側(対向側)の端部1d側へ向けて各端部202dの中心軸O上を水平方向に延在する水平部201g2b,201h2bと、上記湾曲部201g2a,201h2aと、これら湾曲部201g2a,201h2aから垂直方向に起立する起立部201g2c,201h2cとをそれぞれ一体に連成している。
つまり、第31図に示すように一対の細管外端部201g2,201h2の各水平部201g2b,201h2bは、相互に対向するガラスバルブ202の端部202d,202d側へ向けてこれらの中心軸O上で延在し、両者の衝突を避けるために、これら先端部同士が当接する中点cの若干手前において、ガラスバルブ202の正方形の内側と外側との前後方向へ向けて離れるように所要角(排気管突出角度)で傾斜しつつ、第30図に示すように起立方向(垂直方向)へ円弧状に湾曲して直管状の起立部201g2c,201h2cに連成されている。
このとき、ガラスバルブ202の一対の端部202d,202d同士の間隔lは例えば30mm、各湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径Rは20mm、上記排気管突出角度は第32図に示すように相互に反対方向に各々45°ずつにそれぞれ形成されている。なお、曲率半径Rは15mm〜30mm以内であることが望ましい。
なお、第30図,第31図中の符号201g3,201h3は、一対の細管201g,201hの各起立部201g2c,201h2cに外嵌固定されるリング状の口ゴムである。排気工程時、これら口ゴム201g3,201h3の外面には、図示しない排気装置の排気ヘッドの開口先端部が気密に外嵌され、ガラスバルブ201内が排気される一方、その排気後、放電媒体がガラスバルブ201内へ圧送され、封入されるようになっている。これら、排気、封入工程後は、各排気管外端部201g2,201h2は口金B内に納まる所要の長さでピンチオフされ、口金B内に収容されて被覆される。口金Bはその外周面に、例えば4本の受電ピン207を立設し、これら受電ピン7の内端部には上記4本のリードワイヤ201gをそれぞれ電気的に接続している。
この蛍光ランプFLによれば、一対の細管201g,201hによりガラスバルブ202を、その両端からほぼ同時的に排気する一方、一対の細管201g,201hを通して放電媒体をガラスバルブ202の両端からほぼ同時的に封入することができる。このために、ガラスバルブ202が仮に細くて長尺な多角形であっても、排気が良好に行なわれるため、放電容器内への不純ガスの残留が著減する。その結果、蛍光ランプの光束維持率が向上する。
そして、一対の細管201g,201hの各湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径が15〜30mmであるので、これら細管201g,201hから挿入した水銀が自重により細管201g,201hの起立部201g2c,201h2cおよび水平部201g2b,201h2b内をそれぞれ円滑に移動してガラスバルブ202内に挿入される。
これにより、水銀をガラスバルブ201内へ確実かつ迅速に封入することができ、その封入作業の効率を向上させることができる。
なお、一対の細管外端部201g2,201h2の湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径が15mm未満である場合には、これら湾曲部201g2a,201h2aの起立角が直角ないし鋭角的になるので、この細管外端部への水銀の挿入困難性が一段と増大するという課題が生ずる。
一方、これら湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径が30mmを超過する場合には、これら湾曲部201g2a,201h2aの起立角が逆に鈍角になる。このために、各細管201g,201hの起立部201g2c,201h2cがガラスバルブ201の各封止端部201d側へ拡大する拡大量が増大するので、非発光の一対の封止端部202d,202d同1士の間隔の拡大を招きランプ効率を低下させるという課題が生ずる。
本実施形態では、各細管201g,201hの湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径が15〜30mmであるので、これら課題を未然に防止することができる。
また、一対の細管201g,201hの外端部201g2,201h2の水平部201g2b,201h2bを、その途中で中心軸同士がずれるように傾倒しているので、これら一対の細管201g,201hの外端部201g2,201h2の水平部201g2b,201h2b同士を当接(衝突)させずに互いの封止端部201d,201d近傍までそれぞれ延在させることができる。
このために、暗部となるガラスバルブ202の一対の封止端部202d,202d間の間隔を増大させることなく、一対の細管201g,201hの各水平部201g2b,201hbの長さを長くできるので、暗部を増大させずに、湾曲部201g2a,201h2aの曲率半径を容易に大きくすることができる。
そして、ガラスバルブ202の形状が矩形環状に形成され、その環状の軸方向両端部である一対の封止端部202d,202dが所定の間隔lを置いて対向配置されているので、ガラスバルブ202の軸方向の長さが仮に長い場合でも、一対の封止端部202d,202dにそれぞれ突設される一対の細管201g,201hは相互に近接配置されるので、一対の細管201g,201hを介して行う排気工程を容易に行うことができる。また、ガラスバルブ202の排気を、そのガラスバルブ202の両封止端部202d,202dに突設した一対の細管201g,201hを通して同時的に行うことができるので、ガラスバルブ202が例えば正方形等多角形であっても確実に排気することができる。このために、得られた蛍光ランプFLの光束維持率を向上させることができる。
なお、上記各実施形態ではガラスバルブを正方形に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、長方形や円形または2重環形のバルブにも適用可能であり、さらにガラスバルブの外径や軸方向長さも上記各実施形態に限定されるものではない。
そして、管径が小さいために薄形で、かつ、高効率で点灯可能であって光出力特性が向上するとともに、排気が確実に行われて光束維持率が良好な蛍光ランプを提供することができる。
Claims (18)
- 管外径12〜20mm、管長800〜2500mmの1本の直管状バルブの屈曲部形成予定部を加熱して曲げ加工により複数の屈曲部および屈曲部に隣接する直管部を形成し、この直管部が屈曲部を介して同一平面状に配設され、直管部および屈曲部を介して1本の放電路が形成されるように電極が封装された一対の両端部を近接させて形成され、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたバルブと;
このバルブの両端部に設けられた口金と;
を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。 - 屈曲部の内側面の曲率半径は管外径の1〜3倍の範囲内であり、屈曲部の蛍光体層の封着量(mg/cm2)が直管部のそれの1/2以上となるように屈曲形成予定部が曲げられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- 蛍光体層を構成する蛍光体微粒子の直管部における塗布量が4.0〜7.5mg/cm2であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- バルブ内面には膜厚が0.5μm以上の保護膜が形成されていて、蛍光体層はこの保護膜上に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- 屈曲部形成予定部の長さが直管状バルブの全長の5〜50%の範囲内であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- バルブは、5本の直管部により略四角形状に形成されており、この略四角形状の対角線位置それぞれに屈曲部が形成され、この略四角形状の一辺の略中央に位置するバルブの両端部に口金が設けられていることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- バルブの両端部に対し口金がその中心軸回りに回動する回動角を所定角以下に規制する回動規制手段を、具備していることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- 回動規制手段は、口金とこの口金が外嵌されるバルブの両端部の軸横断面形状を共に楕円形に形成してなることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- 回動規制手段は、口金とこの口金が外嵌されるバルブの両端部の両接合部の少なくとも一方に形成されて、口金が所定角を超えて回動する際にこの口金に係止して所定角を超える回動を規制する係止手段であることを特徴とする請求の範囲第1項記載の蛍光ランプ。
- 管外径12〜20mmの複数の直管部が屈曲部を介して同一平面状に連接され、中心を囲む1本の放電路が形成されるように電極が封装された一対の両端部を近接させて形成されており、内面に蛍光体層が形成され、水銀を含む放電媒体が封入されたバルブと;
このバルブの両端部に設けられた口金と;
を具備しており、点灯時に少なくとも1つの屈曲部に最冷部が形成されることを特徴とする蛍光ランプ。 - 屈曲部の管内径の最大長が直管部の管内径の1.2倍以上であることを特徴とする請求の範囲第10項記載の蛍光ランプ。
- 屈曲部は、隣接する直管部の一方の先端がつなぎ部よりも直管部の軸線方向に延在して突出していることを特徴とする請求の範囲第10項記載の蛍光ランプ。
- 管外径12〜20mm、管長800〜3000mmのガラス管が部分的に屈曲してほぼ同一平面内で交互に隣接した複数の直管部および屈曲部を形成し、両端が直管部になっていて、かつ、互いに隣接して位置することにより、全体として多角形状をなすとともに、両端から延在して封止された一対の排気用細管を備えているガラスバルブ、ガラスバルブの内面側に配設された蛍光体層、ガラスバルブの両端内部に封装された一対の電極、ならびにガラスバルブの内部に封入された放電媒体を備えた放電容器と;
放電容器の両端部に配設された口金と;
を具備していることを特徴とする蛍光ランプ。 - 一対の細管は、互いにほぼ平行に延在するように少なくとも一方の一部が屈曲されていることを特徴とする請求の範囲第13項記載の蛍光ランプ。
- 一対の細管は、相互に対向する各バルブ端部側へそれぞれ水平方向へ延在する各水平部の中心軸が互いにずれるように構成されていることを特徴とする請求の範囲第13項記載の蛍光ランプ。
- 照明装置本体と;
照明装置本体に配設された請求の範囲第1項,第10項または第13項記載の蛍光ランプと;
蛍光ランプに周波数10kHz以上の高周波電圧を印加して点灯する高周波点灯回路と;
を具備していることを特徴とする照明装置。 - 管外径12〜20mm、管長800〜3000mmのガラス管の内面側に蛍光体層を配設し、電極を支持し、かつ、一対の細管を備えた電極マウントをガラス管の両端に封着して、直管状のガラスバルブを備えた放電容器を形成する放電容器形成工程と;
直管状のガラスバルブを部分的に加熱軟化させて屈曲することによりほぼ同一平面内で交互に隣接した複数の直管部および屈曲部を形成し、両端が直管部になっていて、かつ、互いに隣接して位置し、全体として多角形状のガラスバルブを備えた放電容器に成形する放電容器成形工程と;
放電容器成形工程の後にガラスバルブの両端から延在する一対の細管のそれぞれから放電容器の内部を排気し、次に放電媒体を封入してから細管を封止する排気・封入工程と;
放電容器の両端部に口金を配設する口金付け工程と;
を具備していることを特徴とする蛍光ランプの製造方法。 - 一対の細管は、相互に対向するバルブ両端部側へ水平方向に延在してから曲率半径15〜30mmで湾曲する湾曲部を有することを特徴とする請求の範囲第17項記載の蛍光ランプの製造方法。
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