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JPS6389656A - 透明導電膜及びその生成方法 - Google Patents

透明導電膜及びその生成方法

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Publication number
JPS6389656A
JPS6389656A JP61234149A JP23414986A JPS6389656A JP S6389656 A JPS6389656 A JP S6389656A JP 61234149 A JP61234149 A JP 61234149A JP 23414986 A JP23414986 A JP 23414986A JP S6389656 A JPS6389656 A JP S6389656A
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JP
Japan
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substrate
transparent conductive
indium
film
conductive film
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Granted
Application number
JP61234149A
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English (en)
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JPH058527B2 (ja
Inventor
Shizuko Katsube
勝部 倭子
Koji Okuda
浩司 奥田
Masayuki Kawaguchi
正幸 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihen Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Daihen Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology, Daihen Corp filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP61234149A priority Critical patent/JPS6389656A/ja
Publication of JPS6389656A publication Critical patent/JPS6389656A/ja
Publication of JPH058527B2 publication Critical patent/JPH058527B2/ja
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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はアナログ液晶表示板やアナログ液晶スイッチ等
に用いるのに好適な透明導電膜及びその生成方法に関す
るものである。
[従来の技術] アナログ液晶表示板やアナログ液晶スイッチ等に用いる
透明導電膜は光透過性が良く、適当な面抵抗を有し、均
一性が良好であることが必要とされる。透明導電膜の面
抵抗値が小さすぎると電力損失が大きくなったり、発熱
のため液晶の寿命が短くなったりし、逆に面抵抗値が大
きすぎると素子の高周波特性が悪くなる。この種の用途
では、一般には105〜103Ω/口程度の面抵抗値が
必要である。
従来この種の用途に用いられていた透明導電膜は、酸化
錫SnO2と酸化インジウム1n203との混合物から
なっていた。酸化錫SnO2と酸化インジウム)nzO
sとの混合物を膜生成用組成物として真空蒸着法により
透明導電膜を生成させる場合、酸化錫と酸化インジウム
との総量に対する酸化錫の含有比を増大させることによ
り、生成される透明導電膜の面抵抗値を増大させること
ができ、酸化錫の量と酸化インジウムの量との和に対す
る酸化錫の含有比を95%とした場合に最大の面抵抗1
i17X105Ω/口が得られている。
[発明が解決しようとする問題点] 酸化錫と酸化インジウムとの混合物からなる透明導電膜
においては、酸化錫の量と酸化インジウムの量との総和
に対する酸化錫の含有比を増大させることにより、生成
される透明導電膜の面抵抗値を増大させることができる
が、得られる面抵抗値の最大値は105のオーダーであ
り、106以上のオーダーの面抵抗値を有する透明導電
膜を得ることはできなかった。
本発明の目的は、101〜101fiΩ/口の範囲の広
範囲の面抵抗値を得ることができる透明導電膜及びその
生成方法を提案することにある。
[問題点を解決するための手段] 特許請求の範囲第1項に記載された本願筒1の発明は、
10’〜io”Ω/口の範囲の広範囲の面抵抗値を得る
ことができる透明導電膜で、酸化ケイ素と酸化インジウ
ムとの混合酸化物を主成分とし、インジウム及びケイ素
の総量に対するインジウムの含有比を25重量パーセン
ト以上としたものである。
また特許請求の範囲第2項、第4項、第5項及び第6項
にそれぞれ記載された本願筒2ないし第5の発明は基板
上に透明導電膜を生成する方法で、第2の発明の方法に
おいては、酸化ケイ素の量と酸化インジウムの総量に対
する酸化インジウムの含有比を20重量パーセント以上
とした膜生成用組成物を蒸発材料として用い、電子ビー
ム加熱蒸着法または電子ビーム加熱イオンプレーテイン
グ法により基板上に膜を生成させる。
また本願筒3の発明においては、上記第2の発明の方法
により基板上に透明導電膜を生成させた後、基板の耐熱
温度以下200℃以上の温度に保たれた大気炉中で前記
膜を熱処理する。
第4の発明においては、酸化ケイ素またはケイ素からな
るペレットと酸化インジウムまたはインジウムからなる
ペレットとを用い、ケイ素原子に対するインジウム原子
の蒸発速度比を0.1以上とするように制御しつつそれ
ぞれのベレットを独立にかつ同時に加熱蒸着させる二元
蒸着法により基板上に透明導電膜を生成させる。
第5の発明の方法においては、上記第4の発明の方法に
より基板上に透明導電膜を生成させた後、基板の耐熱温
度以下200℃以上のifl!に保たれた大気炉中で前
記膜を熱処理する。
[発明の作用] 上記第1の発明のように、酸化ケイ素と酸化インジウム
との混合酸化物を透明導電膜の主成分として、インジウ
ムの量とケイ素の母との総和に対するインジウムの含有
比を25重ラバーセント以上とすると、101〜101
aΩ/口の広範囲の面抵抗値を有する透明導電膜を得る
ことができる。
また第2及び第4の発明の方法によると、蒸着条件を適
当に選択することにより、種々の面抵抗値を有する透明
導lRwAを容易に得ることができ、アナログ液晶素子
に用いる電極のように、面抵抗値が105〜103Ω/
口の範囲の透明導電膜を容易に得ることができる。
更に、第3及び第5の発明のように、基板上に透明導電
膜を生成した後熱処理を行うと、透明導電膜の光透過率
を高くすることができる。
[実施例] 以下添附図面を参照して本発明の詳細な説明する。
実施例1 酸化ケイ素$10と酸化インジウム1nzo3とを混合
した蒸着材料のベレットを用い、電子ビーム加熱蒸着法
によりガラス基板(コーニング7059、透過率92%
)上に透明導電膜を生成させた。
第1図は電子ビーム加熱蒸着法を実施する蒸着装置の構
成を示したもので、同図において1は真空チャンバ、2
は真空チャンバ1内に配置された基板支持板であり、基
板支持板2にはガラス基板3が取付けられている。基板
支持板2は膜の均一性を得るために回転できる構造とな
っている。
真空チャンバ1にはバルブ4及び排気管5を介して真空
ポンプ6が接続され、これによりチャンバ1内が10−
6Torrまで排気される。
基板支持板2の上方には基板加熱用ヒータ7が配置され
、真空チャンバ1内の排気が開始されると同時に、また
は排気が完了した侵にヒータ7により基板3が所望の温
度まで加熱される。
真空チャンバ1にはガス導入管8が設けられていて、こ
のガス導入管8にバルブ9を介して酸素ガス供給源10
が接続されており、真空チャンバ1内が排気され、基板
3が所望の温度まで加熱された後に酸基ガスが、所定の
ガス圧に達するまでチャンバ1内に供給される。
11は電子ビーム蒸着源で、この蒸着源は蒸発材料のベ
レット12が入れられているハース部(るつぼ)11a
と、電子ビーム発生用フィラメント11bと、図示しな
い直流電源から直流電圧が印加されている加速電極11
Cと、加速電極11Cにより加速された電子ビームeを
ハース部11aのベレット12の上に直接照射するよう
に湾曲させる磁極11dとからなり、ベレット12は電
子ビームにより加熱されて蒸発する。ハース部11aは
水冷されており、これによりハース部11aを構成する
物質が蒸発するのが防止されている。
図示してないが、基板3と電子ビーム蒸着m11との間
にはシャッタが配設され、ベレットが蒸発している状態
でこのシャッタを所定時間開くことにより、蒸着源11
から蒸発させた蒸発物質の蒸気を基板3の表面に付着さ
せて基板3の表面に所定の膜厚の透明導電膜を生成させ
る。
ベレットを構成する蒸発材料の組合せとしては、3iと
In、SiOとIrz 03 、Sio2とIn2O3
等が考えられるが、蒸発温度、蒸発の仕方(溶解性か昇
華性か)等を考慮すると、2物質を混合して1ベレツト
を構成する場合には、共に昇華性の蒸発を行うS10と
1nzo3との組合せが最適である。
この場合膜質に影響を与えるパラメータとじては、蒸発
物質の混合比、基板3の温度、酸素圧力、蒸着速度等の
成膜条件が挙げられる。
基板3の温度が低すぎたり、酸素圧力が少なすぎたり、
蒸着速度が速すぎたりすると、酸化が充分に行われない
ため、光の透過性が著しく悪くなる。実用上、透明導電
膜つきガラス基板の光透過率は75%以上あることが必
要である。実験の結果、75%以上の透過率を有する透
明導電膜を得るためには、基板温度を300℃以上、酸
素圧力を1 X 10’Torr以上、蒸着速度を5人
/ SeC以下に設定する必要があることが明らかにな
った。
上記の様な成膜条件下で1n20aの含有比αを変えた
種々のペレットを用意して、約700人の透明導電膜を
生成させ、その面抵抗値と光透過率とを測定したところ
、第2図及び第3図のような結果が得られた。ここで含
有比αは、SiOの質量Xと1n203の質MYとの総
和に対するIn2O3の質IYの比(重量%)[α= 
(Y/(X+Y))xloolである。
第2図より、含有比αを20重量%以上の範囲で調整す
ることによって、10’〜1011Ω/口の広範囲の面
抵抗値を連続的に得ることができることが明らかになっ
た。この場合、最も低い面抵抗値(数+07口)は従来
の5nOzを不純物として用いたITOIIと同程度の
値であり、SiOを不純物として用いてもITO膜と同
程度の面抵抗値が得られることが明らかになった。また
本発明のようにSiOを不純物とした場合、含有比αが
約50重量%以下20重世%以上の範囲で従来のITO
膜では得られなかった、106〜10”Ω/口の面抵抗
を得ることができ、しかもその面抵抗値はIn2O3の
含有比を変えることにより制御することが可能である。
これにより、液晶のアナログ応用に適した高抵抗の透明
導電膜を得ることが可能になる。
また第3図より、酸化インジウムの含有比αを20重量
%以上とした場合、得られた透明導電膜つきガラス基板
の透過率はいずれも75%(波長500nm)以上であ
ることが分る。
第2の実施例 第2の実施例では、電子ビーム加熱蒸着法に代えて、電
子ビーム加熱イオンプレーテイング法により透明導電膜
を生成させた。第4図は電子ビーム加熱イオンプレーテ
イング法を実施する装置の構成を概略的に示したもので
、同図において第1図の各部と同等な部分には同一の符
号を付しである。この装置では、基板支持板2と電子ビ
ーム加熱蒸着源11との門にイオン化電極15が配設さ
れ、この電極15に高周波電11116から高周波電力
が供給されている。また直流バイアス電源17から基板
支持板2と接地間に負の直流バイアス電圧が印加されて
いる。またガス導入管8にはバルブ9を介して酸素ガス
及びアルゴンガスの供給源10−が接続されている。そ
の他の点は第1図の装置と同様である。
上記の装置により透明導電膜の生成を行わせる場合は、
例えば真空チャンバ1内を10−6Torrまで排気し
た後、酸素ガスをその分圧が3X10−’Torrにな
るまで供給し、更にアルゴンガスを、チャンバー内の総
圧力が4X10−”Torrになるまで供給する。また
高周波電源16からイオン化電極15に100〜300
Wの高周波電力を供給し、バイアス電源17から基板支
持板2に100〜200■のバイアス電圧を印加する。
これによりイオン化電極15の近傍のガスをイオン化し
てプラズマ状態にする。このように電子ビーム加熱蒸着
源11と基板3との間にプラズマ領域を形成すると、蒸
着源11から蒸発した蒸着材料の分子はプラズマ領域を
通過する際にその一部がイオン化され、基板3上での反
応が促進されて薄膜の生成が促進される。
上記のようなイオンプレーテイング法によると、蒸着材
料の分子及び酸素ガスの一部がイオン化されて活性とな
り、基板3上での酸化物薄膜の生成が促進されるため、
第1実施例のような普通の電子ビーム加熱蒸着法による
場合に比べて基板の温度をより低温にし、蒸着速度をよ
り速くしても良好な透明導電膜を得ることができる。−
例を挙げると、酸化インジウムIn2O3の含有比αが
35重量%、基板温度が200℃、酸素の分圧が3X 
10 ’ Torr、アルゴンの分圧が3.7X10−
3Torr、高周波電力が200W、直流バイアス電圧
が100Vの条件下で、蒸着速度を10人/ secと
して、膜厚700人、面抵抗値5x10’Ω/口、透過
率89%(波長500 n1l)の透明導電膜を得るこ
とができた。
同様な条件で第1図の蒸着装置により透明導電膜を生成
したところ、酸化が不十分になるため、得られた透明導
電膜の面抵抗値は1011Ω/口以上、透過率は53%
(波長500 nm)となり、アナログ液晶ディスプレ
イ等の電極に用いるには不適当な膜しか得ることができ
なかった。
第3の実施例 第3の実施例では、酸化ケイ素S10または5102単
独のペレットと、酸化インジウムInz03単独のペレ
ットとをそれぞれ作成し、これらを独立に加熱して同時
に蒸発させることにより基板にS膜を蒸着する二元蒸着
法を採用した。
第5図は二元蒸着法を実施する装置の構成を概略的に示
したもので、この装置ではハース部11a1フィラメン
ト11b、加速電極11C及び磁極11dからなる第1
の電子ビーム加熱蒸着源11と、ハース部11a′、フ
ィラメント11b′、加速電極11C′及び磁極11d
′からなる第2の電子ビーム加熱蒸着源11′とが真空
チャンバ1の下部に並べて設けられていて、第1の加熱
蒸着源11のハース部にSlOまたは5iOz単独から
なるペレット12が、また第2の加熱蒸着源11′のハ
ース部にIn2O3単独からなるペレット12′が入れ
られている。膜質の均一性を得るために、電子ビーム加
熱蒸着源11.11′および基板の位置が適当に選ばれ
、基板は回転される。その他の点は第1図の装置と同様
である。
この場合、蒸着源11及び11′にそれぞれ供給する電
力を加減することにより、SiOまたは5102及びI
nz03の蒸発層を調節することができる。
第1図及び第4図の装置による場合のように、異なる物
質を混合して1ベレツトを構成すると、蒸着時間の経過
に伴ってペレットの混合比が変化するおそれがあるが、
この第3の実施例によればその心配はなく、再現性良(
透明導電膜の生成を行わせることができる。
一例として、蒸発材料に3iQ2のペレットと1n20
3のペレットとを用い、基板温度を400℃、酸素分圧
を3X10−’Torrとし、5iOzの蒸着速度を2
.3人/sec、Inz 03の蒸着速度を0.7人/
Secとするように電子ビーム加熱蒸着源11及び11
′への電力の供給を制御した。その結果、膜厚が700
人、面抵抗値が3X10”Ω/口、透過率が81%(波
長500nl)の透明導電膜を得ることができた。
インジウム及びケイ素原子換算の蒸着速度比r(In/
Si)を約0.1以下にすると、面抵抗値は1011Ω
/口以上となり、実用には適さないものとなる。101
〜1016Ω/口の範囲の所望の面抵抗を得る為には、
蒸着速度速度比r(In/Si)を0.1以上に選ぶ必
要がある。
また蒸着速度比を0.1として生成した膜について蛍光
X線分析を行った結果、膜中のインジウム含有比(イン
ジウムinの質量とケイ素3iの質量との総和に対する
インジウムinの質量の比)α′は約25〜30重量%
であった。これより、101〜iQl@Ω/口の面抵抗
を得るためには、膜中のインジウム含有費を25重量%
以上に設定する必要があることが分る。
第5図の装置にイオン化電極を設けるとともに、基板支
持板2に直流バイアス電圧を印加して、イオンプレーテ
イング法により二元蒸着法を実施するようにしても同様
な効果を得ることができる。
第4の実施例 第4の実施例では、第6図の装置を用いて斜め蒸着法に
より透明導電膜の生成を行った。
すなわち、この実施例では、基板3と電子ビーム加熱蒸
着源11とを横方向にずらして配置するとともに基板3
を水平方向に対して一定の角度傾け、基板3の板面に対
して角度(鋭角)θ(=5〜15度)を成す方向から蒸
着を行った。基板下部に蒸着窓14を有したマスク13
を設け、蒸着物質は蒸着窓14のみを通過し、基板上に
蒸着される構造となっている。基板を回転させずに矢印
15方向に一定速度で移動させることにより、基板全面
に均一な膜が得られるようになっている。
この様な方法によれば、ガラス基板3上に蒸着方向に沿
った結晶粒成長が起り、配向膜の機能を兼ね備えた透明
導電膜を得ることができる。従って配向膜を形成する工
程を必要とする液晶素子等を製造する場合に、この方法
を採用すると、配向膜を形成する工程を省くことができ
、工数の削減を図ることができる。
第5の実施例 酸化物透明導電膜の電気的特性及び光学的特性は膜の酸
化状態により大きく変化する。酸化が不十分であると、
面抵抗値が不安定になり、透過率が著しく低下する。前
記各実施例においては、酸化を十分に行わせるように基
板の温度や酸素分圧、蒸着速度、高周波電力等の諸条件
が選択されているが、蒸着により透明導電膜を生成した
後に熱処理を行うと電気的特性及び光学的特性を更に改
善することができる。また透明導電膜の生成を行った後
に熱処理を行うと、蒸着時の基板の温度が低かったり、
蒸着速度が速かったり、酸素分圧が低かったりした場合
でも、電気的特性及び光学的特性が優れた透明導電膜を
得ることができる。
第7図は熱処理の効果を示す実験の結果を示したもので
、同図においてAは基板のみの透過率を光の波長に対し
て示している。またBは第1の実施例で1nzoaの含
有比を35重量%、基板温度を400℃、酸素分圧を3
 X 10 ’ Torr、蒸着速度を3人として形成
した透明導電膜つきガラス基板の透過率を示し、CはB
の膜を大気炉内に入れて、400℃で30分熱処理した
後の透過率を示している°。これらの結果から、蒸着を
行った後に熱処理を行うことにより、透過率が大幅に改
善され、透明導電膜つきガラス基板の透過率をガラス基
板のみの透過率92%近くまで改善できることが分る。
この92%という透過率は一般の3n02と1nzos
との混合膜つきガラス基板の透過率(約82%)に比べ
てはるかに大きな値である。このような高い透過率はベ
レットの1n203含有比を小さい範囲(50重量%以
下)に選定した場合に得られる。このように高い透過率
が得られるのは、5iOzの含有により、膜の屈折率が
ガラス基板の屈折率に近付き、基板と膜の界面での反射
が減少するためであると考えられる。
次に第8図は第1図に示す電子ビーム加熱蒸着法により
透明導電膜を形成した後、膜を大気炉に入れて、400
℃で熱処理を行った場合の熱処理時間に対する面抵抗値
の変化を示している。この実験は、ベレットのIn2O
3含有比αを30゜50及び90重量%とした場合につ
いてそれぞれ行い、これらの各場合における蒸着条件は
、基板温度を200℃、酸素分圧を1 X 10 ’ 
Torr、蒸着速度を5人/SeCとした。これらの結
果から、熱処理時間が2時間以上になると面抵抗値がほ
ぼ一定になり、面抵抗値の安定化を図り得ることが分る
膜に熱処理を施す場合の熱処理温度の好ましい範囲を求
めるため、熱処理温度を種々変えて実験を行ったところ
、透過率に関しては、200℃の温度で熱処理を行って
も第7図と同様な結果が得られることが明らかになった
。従って熱処理温度は200℃以上に設定するのが好ま
しいことが分っている。
尚熱処理温度を低く設定した場合に抵抗値の安定化を図
るためには、熱処理温度を高く設定した場合に比べて熱
処理時間を長くする必要がある。
例えば熱処理温度を200℃とした場合、抵抗値の安定
化を図るためには、熱処理温度を400℃とした場合の
熱処理必要時間(約2時間)より長い時間を必要とする
。これは、膜の酸化の程度が熱処理温度と時間との積に
関係していることにあると思われる。蒸着により基板に
膜が生成された段階で膜の酸化の程度がかなり進んでい
る場合には、熱処理温度を低くしても熱処理時間を短く
することができる。実際に熱処理を行うに当っては、蒸
着により得られた膜の酸化状態に応じて適当な熱処理条
件を選ぶことになる。
次に熱処理温度の上限は、基板の耐熱性及び膜の耐熱性
により定まるが、一般に基板の耐熱温度(基板を軟化さ
せたり基板に熱歪みを生じさせたりすることがない温度
の上限)の方が膜の耐熱温度に比べて低いので、実際に
は熱処理温度の上限は基板の耐熱温度により決まる。例
えばガラス基板が用いられる場合の耐熱温度は約500
℃であり、プラスチック等の有機材料基板が用いられる
場合の耐熱温度は約200℃以下である。熱処理温度は
、これら基板の耐熱温度以下200℃以上の範囲で、生
成された膜の酸化状態に応じて適当な値に設定すればよ
い。
[発明の効果] 本願筒1の発明の透明環Nliの組成によれば、10’
〜101flΩ/口の範囲の面抵抗値を有し、高い透過
率を有する透明導電膜を得ることができる。また特許請
求の範囲第2項及び第5項にそれぞれ記載された本願筒
2及び第4の発明によれば、各蒸着条件を適当に選定す
ることにより、従来の方法では得られなかった、面抵抗
値が105〜1Q 1107口の範囲の高抵抗透明導電
膜を容易に得ることができる。特に第4の発明によれば
、3i0とInz03とを混合して1ペレツトを構成す
る場合に比べて面抵抗値の再現性を良くすることができ
る。また特許請求の範囲第4項及び第6項にそれぞれ記
載された第3及び第5の発明によれば、蒸着により膜を
生成した後熱処理を行うため、透明環′RIIlの透過
率を高くすることができる上に、面抵抗値の安定化を図
ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例で用いる蒸着装置の構成
を概略的に示す構成図、第2図は第1の実施例により得
られた透明導電膜の面抵抗値と■n203含有比との関
係を示す線図、第3図は同実施例により得られた透明導
電膜の透過率と酸化インジウム含有比との関係を示す線
図、第4図ないし第6図はそれぞれ本発明の第2ないし
第4の実施例で用いる蒸着装置の構成を概略的に示す構
成図、第7図はガラス基板と第1の実施例により得られ
た透明導電膜と第5の実施例により得られた透明導電膜
とについて透過率と波長との関係を示す線図、第8図は
第5の実施例により得られる透明導電膜の面抵抗値と熱
処理時間との関係を示す線図である。 1・・・真空チャンバ、2・・・基板支持板、3・・・
ガラス基板、8・・・ガス導入管、11.11−・・・
電子ビーム加熱蒸着源、12.12′・・・ベレット、
13・・・マスク、14・・・蒸着窓、15・・・基板
移動方向。 第1図 第3図 第2図     第8図 第7図 CHu北ao&!2.1jJ14L j度憂(/+榎→ 手続ネ甫正書 く自発) 1、事件の表示 特願昭61−234149号2、発明
の名称 透明導電膜及びその生成方法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 (114)工業技術院長 (026)株式会社ダイヘン 4、代理人 ;1)工業技術院長の復代理人 東京都港区新橋4−31−6  文山ビル6階東京都港
区新橋4−31−6  文山ビル6階5、補正の対象 図面第1図 6、補正の内容 図面第1図を別紙の通り訂正する。 以上 第1図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化ケイ素と酸化インジウムとの混合酸化物を主
    成分とし、インジウム及びケイ素の総量に対するインジ
    ウムの含有比を25重量パーセント以上としたことを特
    徴とする透明導電膜。
  2. (2)基板上に透明導電膜を生成させる方法において、 酸化ケイ素と酸化インジウムとを主成分として酸化ケイ
    素及び酸化インジウムの総量に対する酸化インジウムの
    含有比を20重量パーセント以上とした膜生成用組成物
    を蒸発材料として用い、電子ビーム加熱蒸着法または電
    子ビーム加熱イオンプレーテイング法により前記基板上
    に膜を生成させることを特徴とする透明導電膜の生成方
    法。
  3. (3)前記電子ビーム加熱蒸着法または電子ビーム加熱
    イオンプレーテイング法は前記基板の板面に対して傾斜
    した方向から前記蒸発材料を蒸発させる斜め蒸着法であ
    る特許請求の範囲第2項に記載の透明導電膜の生成方法
  4. (4)基板上に透明導電膜を生成させる方法において、 酸化ケイ素と酸化インジウムとを主成分とし酸化ケイ素
    及び酸化インジウムの総量に対する酸化インジウムの含
    有比を20重量パーセント以上とした膜生成用組成物を
    蒸発材料として用い、電子ビーム加熱蒸着法または電子
    ビーム加熱イオンプレーテイング法により前記基板上に
    膜を生成させ、次いで基板の耐熱温度以下200℃以上
    の温度に保たれた大気炉中で前記膜を熱処理することを
    特徴とする透明導電膜の生成方法。
  5. (5)基板上に透明導電膜を生成させる方法において、 酸化ケイ素またはケイ素からなるペレツトと酸化インジ
    ウムまたはインジウムからなるペレツトとを用い、 ケイ素原子に対するインジウム原子の蒸発速度比を0.
    1以上とするように制御しつつそれぞれのペレツトを独
    立にかつ同時に加熱蒸着させて前記基板上に膜を生成さ
    せることを特徴とする透明導電膜の生成方法。
  6. (6)基板上に透明導電膜を生成させる方法において、 酸化ケイ素またはケイ素からなるペレツトと酸化インジ
    ウムまたはインジウムからなるペレツトとを用い、 ケイ素原子に対するインジウム原子の蒸発速度比を0.
    1以上とするように制御しつつそれぞれの蒸発材料を独
    立にかつ同時に加熱蒸着させて前記基板上に膜を生成さ
    せ、 次いで基板の耐熱温度以下200℃以上の温度に保たれ
    た大気炉中で前記膜を熱処理することを特徴とする透明
    導電膜の生成方法。
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