JPS63500800A - インタフェロン誘発された蛋白をコ−ドする遺伝子の動物中への挿入 - Google Patents
インタフェロン誘発された蛋白をコ−ドする遺伝子の動物中への挿入Info
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- JPS63500800A JPS63500800A JP50574986A JP50574986A JPS63500800A JP S63500800 A JPS63500800 A JP S63500800A JP 50574986 A JP50574986 A JP 50574986A JP 50574986 A JP50574986 A JP 50574986A JP S63500800 A JPS63500800 A JP S63500800A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
インタフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子の動物中への挿入
本発明は、インクフエロン誘発された蛋白をコードする遺伝子の動物中への挿入
に関するものである。さらに本発明は、ウィルス感染から動物を保護しうるイン
タフエロン誘発された蛋白をコードする遺伝子を動物中へ挿入することからなる
ウィルス感染に対する動物の保護方法に関するものである。
好適具体例において、本発明はインフルエンザウィルスに対したとえば哺乳動物
または鳥類などの動物を保護する方法に関するものである。
オルトミキソウイルス感染はヒト(インフルエンザ)、馬(馬インフルエンザお
よび咽頭インフルエンザ)並びに豚(豚インフルエンザ)を含む各種の哺乳動物
における感染、並びに七面鳥、アヒルおよび鶏を含む各種の鳥類動物にューキャ
スル病および家禽疫病)における感染を引き起す〔ザ・インフルエンザ・ウィル
ス・アンド・インフルエンザ、キルボーネ編集、アカデミツク・プレス出版、ニ
ューヨーク(1975))、感染はしばしば死亡および/または重大な経済上の
損失をもたらす。
約25年前、同系交配実験ネズミff:A2Gは、試験した他′の全での同系交
配種に対し致死的であるインフルエンザウィルスの投与に対し耐性であること〔
リンデンマン、パイロロジー、第16巻、第203頁(1964))、およびこ
の特徴はMxと呼ばれる単一の優性対立遺伝子によって受け継がれることが突き
止められた〔リンデンマン、Proc、Soc。
Exp、 B i o 1.、 Med、 、第116巻、第203頁(196
4))、それ以来、僅か1riの他の耐性実験種SL/N1ALか見い出されて
いない、インビボおよびインビトロ試験が示すところでは、インフルエンザウィ
ルスに対するこの耐性は、インクフェロン(α型もしくはβ型であるが、T型で
ない)によって媒介され〔ハラ−等、ジャーナル・エキスベリメンタル・メジメ
ン、第149巻、第601〜612頁(1979);ハラ−等、ネイチャー、第
283巻、第660−662頁(1980);アルンハイターおよびステへり(
Arch、Vir、)、第76巻、第127頁(1983);ステへり等、パイ
ロロジー、第132巻、第456−461頁(1984) ) 、かつI型IF
Nで刺戟した後、Mx+細胞(Mx−細胞でない)はMxと命名した蛋白を生産
する〔ホリスベルガー、ス°テヘリおよびハラ−、プロシーディング・ナショナ
ル・アカデミ−・サイエンス。
USA、、第80巻、第1910〜1914頁(1983))。
M x ”およびMx−〇IFN処理したネズミ細胞が他のウィルスに対し示す
感受性には差がなかったので〔ハラ−等、ネイチャー、第283巻、第660〜
662頁(1980))、Mx遺伝子の作用はミキソウイルス特異性である。■
型のIFNは、Mxの他に多くの蛋白を誘発し或いはその細胞内レベルを増大さ
せる。現在まで、インフルエンザウィルスに対する耐性がMx発現自身によるも
のであるかどうか、或いは他のIFN銹発された蛋白を補なうにはMxが必要と
されるかどうか決定することができなかった。さらに、実験ネズミおよび野性ネ
ズミの両者にはMx−遺伝子の頻度が高いため、Mx+が野性もしくは突然変異
の表現型を示すかどうかが明らかでなかった。
本発明者等は、ネズミM x CD N Aを分離しかつその構造を決定し、ネ
ズミ細胞におけるMxの発現はIFN(インクフエロン)処理がなくともインフ
ルエンザウィルスに対し耐性を付与するのに充分であることを示し、さらにMx
−表現型はMx遺伝子における欠失から生ずることを確認した。
本発明者等は、TFN−αで処理したラットおよびヒト細胞が抗−Mx抗体に対
し交差反応する蛋白を合成することを突き止め、このことはこれら蛋白がネズミ
Mx蛋白に対し構造上の相同性を有することを示している。本発明者等は、ヒト
細胞がIFN−α(IFN−γでない)誘発に呼応して80.000ダルトンの
蛋白を合成しかつこの蛋白が他のヒトもしくはネズミ蛋白には見られない少な(
とも1種の抗原決定子とネズミMxとを共有することを突き止めたCP、ステへ
り。
等、モレキュラ・セルラー、バイオロジー、第5巻、第2150−2153頁(
1985))。さらに本発明者等は、ネズミMx cDNAが多くの哺乳動物に
おけるゲノムDNAにハイプリント化することを突き止めた0本明細書において
、特記しない限り、Mx蛋白と言う用語は抗Mx抗体に対し交差反応するポリペ
プチド或いはネズミMx cDNAに対しハイブリッド化するDNAによりコー
ドされるポリペプチドを包含すると了解すべきである。 。
本発明者等は、欠陥Mx遺伝子を有しかつインフルエンザに対し感受性である動
物細胞の耐性を、この細胞中へMx遺伝子を挿入することにより実質的に向上さ
せうろことを突き止めた。遺伝子の天然補体の1部としてMx遺伝子を有する細
胞はインフルエンザに対する耐性を発生するが、これはインクフヱロンで処理し
た後においてのみである。さらに本発明者等は、永久的に発現されるMx遺伝子
を細胞中へ挿入することにより、動物細胞中にMx蛋白を生せしめれば、この細
胞はインフルエンザウィルスに対し永久的に耐性になることを突き止めた。この
種の細胞、特に動物におけるこの種の細胞は、遺伝子の天然補体の1部としてこ
の種の遺伝子を有する細胞よりもインフルエンザウィルスに対し耐性が大である
。何故なら、後者は抗ウイルス状態が確立される前に先ず最初にインクフェロン
を産生せねばならないからである。同様に、Mx蛋白以外のインクフェロン誘発
された蛋白に関する遺伝子を動物細胞中へ挿入すれば、この種の細胞がインクフ
ェロンにより刺戟されていなくても、インクフェロンTABされた蛋白を生産さ
せることができる。
さらに、インクフエロン誘発された蛋白は他の有利な作用をも与える。たとえば
、インタフェロンは細胞表面にてHLAクラス■型蛋白およびβ−マイクログロ
ブリンの発現を誘発し、かつ表面にこれら蛋白を有する癌細胞は免疫系によって
一層容易に破壊されることが示されている〔ヒュイ等、ネイチャー、第311巻
、第750〜752頁(1984)、タナ力等、サイエンス、第228巻、第2
6−30頁(1985);ワリソヒ等、ネイチャー、第315巻、第301〜3
05頁(1985))、たとえば、表面にHLAクラスI型蛋白およびマイクロ
グロブリンを肴するI!瘍細胞が生物内で発生すれば、これは急速に破壊されて
癌を発生しない。
かくして、本発明者等による知見は、抗ウイルス性のインクフェロン誘発された
蛋白をコードする遺伝子を動物へ与えることにより、インフルエンザまたはその
他のオルトミキソウイルス感染に対しヒトを含む動物を保護する方法をもたらす
。これは、過当な遺伝子を胚芽系組織の細胞中(好ましくは、受胎した卵細胞も
しくは極めて早期の胚芽中)へ挿入し、次いで動物中へのこれら細胞(好ましく
は受胎した卵細胞または極めて早期の胚芽)の発生を容易化させて行なうことが
できる。このようにして動物における感染の潜在的部位の細胞中でなく、動物中
へ遺伝子を挿入すれば、所望の遺伝子を永久に保持しかつウィルス感染に対し耐
性となるこの種の動物の子孫を生せしめることができる。同様にして、オルトミ
キソウイルスに対する耐ウィルス特性以外の有利な性質、たとえばピコルナウィ
ルス感染のようなウィルス感染(たとえば口蹄疫ウィルス)またはたとえば犬ジ
ステンパもしくはリンデルペスト(牛に感染する)のようなバラミキソウィルス
感染に対する抗1t!!特性もしくは抗ウイルス特性を有するインクフエロン誘
発された蛋白をコードする遺伝子を動物(たとえばヒトを含む哺乳動物並びに鳥
類および魚類)に対して付与することができる。
遺伝子を胚芽系組織の細胞中へ挿入する場合、この挿入は動物中に現存する細胞
或いは動物から取出されている細胞を用いて行なうことができる。たとえば、卵
子を動物の輸卵管から流出させ、試験管内で受胎させ、所望の遺伝子を微量注入
し、次いで動物へ手術して戻し、または他の動物へ移植・することができる、さ
らに、胚芽(たとえば1細胞もしくは2細胞の胚芽)を微量注入することもでき
る。これらの技術は、ハマー等、ネイチャー、第315@、第680〜683頁
(1985)に充分記載されている。
本発明は、天然インクフェロンの誘発なしに或いはインクフェロン誘発された蛋
白の不充分な発現の下で動物中にインクフェロン誘発蛋白を生産させる方法に関
するものであり、この種の蛋白をコードする遺伝子を動物中へ挿入することがら
なっている0本発明の好適具体例においては、インクフェロン誘発された蛋白を
コードする遺伝子を含んだ組換DNA分子をたとえば1細胞胚芽のような動物細
胞中へ挿入し、かつ動物中へのこれら細胞の発生を容易化させる。これら組換D
NA分子が挿入されている動物細胞を培養して、産業上有用な量の所望蛋白を製
造することができる。
好適具体例において、本発明はウィルス感染に対する動物の保護方法に関するも
のであり、この方法はウィルス感染から動物を保護しうるインクフェロン誘発さ
れた蛋白をコードする遺伝子を、感染に対し感受性である動物中へ挿入すること
からなっている。好ましくは、インクフェロン誘発された抗ウイルス性蛋白をコ
ードする遺伝子を含んだ組換DNA分子をたとえば11111胞胚芽のような動
物細胞中へ挿入し、かつ動物中へのこの細胞の発生を容易化させる。
より好適な具体例において本発明は、感染に対し感受性である動物中へ、Mx蛋
白をコードする遺伝子を挿入することからなる、インフルエンザウィルスによる
感染に対し動物を保護する方法に関する。好ましくはMx蛋白は、保護すべき動
物の種類に通富見られるようなMx蛋白である。たとえば、豚Mx蛋白をコード
する遺伝子が豚中へ挿入される。特に好適な具体例においては、Mx蛋白(たと
えば豚Mx蛋白)をコードする遺伝子を含んだ組換DNA分子を、たとえば1細
胞胚芽のような動物細胞(たとえば腫細胞)中へ挿入し、がつ動物中へのこの細
胞の発生を容易化させる。
好ましくは、Mx遺伝子の発現は構成プロモータもしくはウィルス感染に対し特
に感受性である組織(たとえば呼吸器官もしくは腸管の粘膜)にて活性であるプ
ロモータ、或いは外来薬剤(インクフエロンを含む)により便利に活性化しうる
プロモータの制御下にある。本発明の方法は、動物がインクフェロン誘発遺伝子
を持たない場合或いはインクフェロン誘発された蛋白の発現が不充分である場合
に有益である。本明細書中で使用する「インクフェロン誘発された蛋白の不充分
な発現」という表現は、1つもしくはそれ以上の理由でインクフエロン誘発され
た蛋白の発現を増大させかつ/または連続的にすることが望ましいことを言味す
る。これは次の場合のいずれかとすることができる:
+11動物はインクフェロン誘発された遺伝子を有するが、この遺伝子はインク
フェロン誘発の後にのみ所望の蛋白を発現し、かつ所望蛋白の発現を連続的にす
るのが有利な場合;または
(2)動物は所望のインクフェロン誘発された遺伝子を有するが、細胞に対する
この種の遺伝子の1回もしくはそれ以上の追加が有利である場合。
さらに本発明は、インクフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子を含んだ組
換DNA分子で形質転換された動物細胞、並びにこの種の細胞を含む動物に関す
るものである。好適具体例において、本発明はウィルス感染に対し細胞を保護し
うるインタフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子を含んだ組換DNA分子
により形質転換され、自然状態においてウィルス感染に対し感受性である動物細
胞に関し、さらにこの種の細胞を含む動物に関するものである。特に好ましくは
、ウィルス感染はインフルエンザであり、がっ遺伝子はMx蛋白をコードする遺
伝子である。或いは、Mx蛋白と類似した抗ウィルス作用を有するポリペプチド
(たとえば、Mx蛋白の断片であるポリペプチドまたはより安定もしくはより効
果的となり或いはインビボにて一層高い治療指数を存するよう改変したMx蛋白
の誘導体)をコードする遺伝子を、Mx蛋白をコードする遺伝子の代りに用いる
こともできる。すなわち、本明1iI書においては特記しない限り、「インクフ
ェロン誘発された蛋白」と言う用語は、たとえばMx蛋白のような天然の蛋白だ
けでなく、インクフェロンXff Qされた蛋白の作用と同様な生物学的作用を
存する他のポリペプチドをも包合すると了解すべきである。
一般に、本発明の方法は、天然状態においてインクフェロン誘発された蛋白のた
めの所望遺伝子を持たず、或いは構成的に活性な型でこの遺伝子を持たず、或い
はIFN刺戟後に抗ウイルス保護を与えるのに充分な量で蛋白を生産しないよう
な動物細胞に適用することができる。しかしながら、本発明の方法は、さらにこ
の種の遺伝子の1種もしくはそれ以上を既に有する動物細胞に対し、インクフエ
ロン誘発された蛋白をコードする遺伝子の1種もしくはそれ以上を追加して、天
然のIFN制御下で構成的にまたは任意にインクフエロン誘発された蛋白を全て
の組織もしくは成る種の組織で所望の効果(たとえば、ウィルス感染に対する抗
性)を生せしめるのに充分な量にて生産させるように適用することもできる。
さらに本発明は、式:
%式%
を有するポリペプチドにも関するものであり、ここで単一文字のアミノ酸コード
によって示されるアミノ酸は次のように規定される:
A−A、Ia C=Cys
D=Asp E=G1u
F=Phe c=cty
H=His I=11e
K””L)’S L=Leu
M=Met N=Asn
P=Pro Q=G1n
R=Arg 5=Set
T=Th r V=Va I
W=Trp ’ Y=Tyr
さらに本発明は、他の動物の細胞によって合成されるふズミMx蛋白と同類であ
るポリペプチド、特にネズミMx蛋白に向けられたモノクローナル抗体2C12
CP、ステへり等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、
第1821−1825頁(1985))で免疫沈澱させうるIFN誘発性の80
,000ダルトンのヒトMxポリペプチドに関するものである。
さらに本発明は、上記ポリペプチドを含む医薬組成物、並びに動物(たとえばヒ
トを含む哺乳動物並びに鳥類および魚類)におけるウィルス感染の治療(治療ま
たは予防)のためのポリペプチドの使用に関するものである。ウィルス感染の治
療に同様な用途を有する上記ポリペプチドの誘導体および断片も作成しうろこと
が了解されよう。この種のHR4体および断片も本発明の範囲内に包含されると
考えられ、上記ポリペプチドに対する説明(たとえば下記の治療方法および組成
物の説明)は特記しない限りこれらの誘導体および断片をも包含すると了解すべ
きである。
さらに本発明は、上記ポリペプチドを製造するのにを用な組換DNA分子にも関
するものである。好適組換DNA分子ん)C−GTGCGCCCCTにTATT
CA CCTCA T CCA CA CCCTcACrGGCTCTGGGT
にTGC−AGCAl:A:lA CCTC−CCCCTGCCTCCCAT
CCCTCT CATTαχ℃ACCA GA G h −CAGGACATA
CATCCAAAAACAACAGACCATC入八CCTGC;T(、GTA
GTCCCCAにごAATCAGGへCTACATGATAGTCAAGTCC
AGA(1;CTCAGCAGCACATCCAACACCAGCTGAGCC
TGACTCAGGCTTTTCAGAAAGA(、CAAGTCTrCTrC
A+IIGC;ATCACTCAGGAA(、ATCλAAτ八λATAGへA
GTCATCA(、AにTCCAAGCcAGGAGcτCC入G人AC。
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(、^CC入rcrccrロ工τCGTにAAτλ人AATCkGTGCCTτ
CAATAGGAATATCATC入ATTT GATACAAGCACA G
CAGTGACACCAGkGAGkACaAAGAAGTTCCTGλんりK
に(GGCh −=τ入AGCCτGCAτCAGC,CTCGGCAGAAG
C”nGccAAA’:’τCTCCCATのDNA配列、
(′b)前記DNA配列に対しハイブリッド化しかつ発現に際しアミノ酸配列が
上記に示されたポリペプチドまたはその他のMx蛋白(ヒ) M x蛋白を含む
)をコードするDNA配列、および
TCI遺伝子コードの結果として上記DNA配列まで縮退しかつアミノ酸配列が
上記されたポリペプチドまたはその他のMx蛋白(ヒトMx蛋白を含む)をコー
ドするDNA配列よりなる群から選択されたDNA配列を特徴とする。
図面の簡単な説明
第1図は電気泳動により分析したゲルフラクション10〜19からのmRNA%
Mx” BALB−A、2G−mx細胞(+)からの未分画mRNAおよびMx
−BALB/c細胞(−)からの未分画mRNAの免疫沈澱された翻訳生成物の
放射能写ス図を示しく詳細については実施例1参照)、第2A図はpMx34c
DNA挿入物の制限地図を示し、第2B図はpMx34cDNA挿入物のヌクレ
オチド配列および対応のアミノ酸配列を示し、これらヌクレオチドの番号はGs
のストリングの後の第1ヌクレオチドから出発し、第2C図はネズミM x蛋白
のアミノ酸配列を示し、アミノ酸の番号は第1メチオニン残基から出発し、第2
D図はMx−DNAをクローン化してpMx34を生成させたベクターpH03
27を示し、クローン化はc、DNAがSV40早期プロモータから転写される
ような方向性で5stT部位に挿入され、
第3図はp S V 2− n e o (a)もしくはpSV2−neoおよ
びp M x 34プラスミドD N A (b)により形質転換されたG41
8−耐性NIH3T3細胞のMx特異性抗体による免疫螢光性を示し、pMx3
4で形質転換された細胞のみがその核内にMx蛋白を含有し、
第4図はインフルエンザウィルス(a、b)またはvSv(c、d)が感染した
トランスフェクトNIH3T3細胞の特異性抗体による免疫螢光性を示し、細胞
を組換Mx蛋白(a、C)の合成およびインフルエンザウィルス蛋白山)もしく
はVSV G蛋白(dlの合成につき分析し、この図面は校内にMx蛋白を有す
る細胞がウィルス複製の徴候を示さないのに対し、殆んどまたは全<Mx蛋白を
核内に持たない細胞がその細胞質中にウィルス蛋白ををすることを示し、第5図
はIFN処理したMx’″およびMx−細胞からのRNAにおけるMx特異性転
写物を示し、その際ポリソーム結合したmRNAのノーザンプロット(3μg)
をp M x34挿入物の1.Okb BamHI制限断片にノ\イブリッド化
させ、血清を含まない媒体(C)もしくは300U/mlのネズミIFN−α/
β(IFN)のいずれかで処理したBALB−A2G−Mx (Mx”)および
B 、A L B / C(Mx−)胚芽細胞からmRNAを作成し、第6図は
Mx cDNAに関するネズミゲノム配列のサウザン移動分析を示し、その際ネ
ズミ肝臓DNA試料(10μg)を制限エンドヌクレアーゼで切断し、0.8%
アガロースゲルで電気泳動にかけ、ニトロセ、ルロース膜へ移しかつMx cD
NAの(P” )−放射能標識された断片でハイブリフト化させ、さらにBAL
B−A2G−mx (+)もしくはBALB/c (−)ネズミ(A)からのD
NAをMxcDNAのヌクレオチド658〜2317に対応する断片或いはMx
cDNAの1.0kb BAM H11部(B) へハイブリッド化させ、異
なるネズミ種からのEcoRI−切断DNA (C)およびH4ndn[−切断
DNA (D)をヌクレオチド658〜2317に対応するMX CDNAの同
じ断片と比較した。
Mx蛋白以外のインクフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子も、下記する
方法を用いて動物細胞中へ導入することができる。この種の他の蛋白は2’、5
’オリゴアデニレートシンセターゼ〔バグリオニ、セル、117−1!、第25
5頁(1979);バグリオ二等、バイオケミストリー、第18巻、第1765
−1770頁(1979))、蛋白キナーゼ〔ジャルビス等、セル、第14巻、
第879〜887頁(1978))、グアノシン結合蛋白〔ディング等、ジャー
ナル・バイオロジカル・ケミストリー、第258巻、第7746〜7750頁、
(1983))、)(LA I型〔バシャム等、プロシーディング・ナショナル
・アカデミ−・サイエンス、第79巻、第3265−3269頁(1982);
ヨシエ等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第257巻、第131
69〜13172頁(1982))、β2−マイクログロブリンCローザ等、E
MBOJ、、第2巻、8239頁(1983)) 、並びにフィル等により分離
された他の蛋白〔ネイチャー、第301巻、第437〜439頁(1983)、
およびアンチバイラル・リサーチ、第3巻、第303−314頁(1983))
を包含する。
所望のインクフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子は、一般に遺伝子が発
現制御配列に作用結合されている組換DNA分子の1部として細胞中へ導入され
る。インクフェロン誘発された蛋白をコードする遺伝子を含んだ組換DNA分子
を宿主細胞中へ導入する方法は次の通りである:(al直接的微量注入〔ハマー
等、ネイチャー、第315巻、第680〜683頁(1985);
山)ウィルスベクターの使用〔ムニオン等、ジャーナル・パイロロジー、第7巻
、第813〜820頁(1971));(C1細胞−細胞融合、すなわち植換中
に包封された所定数の染色体の細胞に対する融合〔ホルニエール等、プロシーデ
ィング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、第74巻、第319〜323頁
(1977));
+dlカルシウムーDNA錯体の微量沈澱物の細胞エンドシトシス〔バチエッチ
およびグラハム、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、第
74巻、第1590〜1594頁(1977);マイトランドおよびマクドーガ
ル、セル、第11巻、第233〜241頁(1977);ペリセル等、セル、第
14巻、第133〜141頁(1978);ビグシー等、セル、第14巻、第7
25〜731頁(1,978);および1981年9月3日公開のPCT特許出
願公開第WO31102426号参照〕 ;(e)ミニセル融合;
(11エレクトロポレーシヨン〔ノイマン等、EMBOJ、、第1巻、第841
頁(1982)):
fgl D N Aを有するリポソームとの融合〔フロシーおよびババハドゴプ
ール、マイクロバイオロジー・アンド・イミュノロジー、第96巻、第171〜
191頁(1982)におけるカレントトピックス〕 ;
(hlプラスミドDNAを有する細面性原形質との融合〔ショフナー、プロシー
ディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、第77巻、第2163−21
67頁(1980);ラスールザデガン等、ネイチャー、第295巻、第257
〜259頁(1982))。
上記技術のいずれか1つの使用は、たとえば情報挿入の効率、DNAの特定の性
質もしくは情報に関する選択性、DNA断片の許容寸法などの各種の因子に依存
する。
カルシウム−DNA錯体の微量沈澱物を用いる場合、選択標識を有する遺伝子を
含め複数の無関係な遺伝子を用いることができ、かつ共存結合していないDNA
の混合物をコンプレツシヨンによって導入することができ、すなわちDNAの種
々異なる断片がしばしば同時に感受性細胞中へ入る。したがって、選択標識を有
するような細胞は、導入することが望ましい遺伝子(たとえば、MX蛋白の遺伝
子)の遺伝能力をも有すると思われる。
本発明を実施する際、所望の遺伝子は1細胞胚芽中へ導入されると思われる〔た
とえばハマー等、上記〕、これは微量注入によるトランスゲニックウサギ、羊お
よび豚の生産につき記載している。さらに、動物中への胚芽の発生は、好ましく
は他の雌動物(養母)中への移動によって容易化される。
しかしながら、所望の遺伝子は他の組織の細胞、たとえば骨髄細胞、肝臓細胞お
よび腸粘膜の細胞にも導入することができる〔米国特許第4,497,796号
〕。さらに、所望の遺伝子は呼吸器官の細胞にも導入することができる。
インクフェロン誘発された蛋白のための遺伝子を動物中へ導入する一般的な目的
は、動物へ所望の蛋白(たとえば保護作用または他の幾つかの有利な作用を有す
る蛋白)を付与することにある。しかしながら、本発明の方法は、適当な宿主(
たとえば動物細胞)を用いてインクフェロン誘発された蛋白を産業生産するのに
も適用することができる。後者の目的で、当業者はベクターの発現制御配列に作
用結合された所望のDNA配列を有する発現ベクターによって適当な宿主を形質
転換基せ、この宿主を適当な増殖条件下で培養し、かつ培養物から所望のポリペ
プチドを回収するという公知方法から選択することができる。好ましくは、宿主
細胞を静止期に達せしめた後、所望ポリペプチドを回収することができる。
本発明のポリペプチドは、ウィルス感染に対し細胞を保護する際に細胞内でこれ
を発現させるのに有用である。しかしながら、ポリペプチドまたは他のインクフ
ェロン誘発された蛋白は、たとえばヒトにおいて、これらがを劾であるインフル
エンザおよび/または他のウィルスに対し予防および/または治療用途にてかっ
/またはこれらウィルス病の伝染を防止するため次のように施こすこともできる
:fat呼吸器官(たとえば鼻の通路および/または肺)への噴霧、
(ト))注射、または
(C1局部投与。
これらの用途の場合、たとえば無凹水(注射用もしくは鼻腔内用)のような慣用
の医薬上許容しうるキャリヤ、或いは皮膚病学上許容しうるクリームまたは軟膏
と配合される。好ましくは、ポリペプチドまたは他のインクフェロン誘発された
蛋白は凍結乾燥され(好ましくは、たとえばグリシンのような増量剤を用いて)
、かつ次いでたとえば無菌水のようなキャリヤにより使用前に再編成される。本
発明のポリペプチドまたはその他のインクフェロン誘発された蛋白は、1日1回
の投与で或いは分割投与(たとえば毎日4回)で投与することができる。正確な
投与量は処方医などの臨床医によって決定され、患者の種類、患者の年齢および
体重、患者の病状、処方された医薬に対する患者の反応、並びに患者における副
作用の観察に依存する。
本発明の好適具体例においては、抗インフルエンザに有効量のヒトMx蛋白を、
この種の治療を必要とするヒトに対し予トδ的にまたは治療的に投与する。組1
DNA法によるヒトMx蛋白の製造については、後記実施例9に記載する。
以下の説明は、その後の研究または産業上の目的で有用なインクフェロン誘発さ
れた蛋白を発現させかつ次いで分離するためのを用な指針とすることを!図する
が、当業者は記載した多くの技術がインクフェロン誘発された蛋白の分離を所望
せずに、所望の生物学的作用(たとえば抗ウィルス作用)を生物内もしくは細胞
内で生せしめる目的でインクフエロン誘発された蛋白を発現させようとする場合
にも有益であることが判るであろう。
インクフエロン誘発された蛋白をコードするDNA配列をクローン化しかつ発現
させる際、広範な種類のベクターを使用することができる。これらは、たとえば
染色体、非染色体および合成のDNA配列の断片よりなるベクター、たとえばS
V40の各種の公知誘導体、公知の細菌性プラスミド、たとえばco IEl、
pcRl、pBR322,pMB9を含むイー・コリからのプラスミドおよびそ
の誘導体、広範囲の宿主プラスミド(たとえばRP4)、ファージDNA、たと
えばファージλの多数の誘導体(たとえばNM989)、並びにその他のDNA
ファージ、たとえばM13およびフィラメント状一本in D N Aファージ
、酵母プラスミド、たとえば2μプラスミドもしくはその誘導体、並びにプラス
ミドとファージDNAとの組合せから誘導されるベクター、たとえばファージD
NAもしくはその他の発現制御配列を用いるよう改変したプラスミドを包含する
。
それぞれ特異性クローン化もしくは発現ビークルには、各種の部位を選択してイ
ンクフエロン誘発された蛋白をコードするDNA配列を挿入することができる。
これらの部位は一般にこれらを切断する利尿エンドヌクレアーゼによって命名さ
れ、かつ当業者に充分認識されている。これらの部位へDNA配列を挿入して組
換DNA分子を生成させる各種の方法も周知されている。これらは、たとえばd
G−dCもしくはdA−dT、f:端結合、直接的結合、合成リンカ−、エンド
ヌクレアーゼおよびポリメラーゼ結合修復反応に続く結合またはDNAポリメラ
ーゼ、および適当な一本鎖雛型によるDNAストランドの延長に続く結合などを
包含する。勿論、本発明に有用なりローン化もしくは発現ビークルは、選択した
DNA断片を挿入するための制限エンドヌクレアーゼ部位を持たなくても良いこ
とを了解すべきである。率ろ、ビークルは他の手段によって断片へ結合すること
もできるであろう。
インクフェロン誘発された蛋白をコードするDNA配列の発現には、これらのD
NA配列を発現ベクターにおける1種もしくはそれ以上の発現制御配列に作用結
合させる。選択したDNA配列をクローン化ビークル中へ挿入する前または後に
行ないうろこの種の作用結合により、発現制御配列は挿入されたDNA配列の発
現を制御しかつ促進することができる。
広範な種類の発現制御配列(作用結合した際にDNA配列の発現を制御する配列
)の任意のものをこれらベクターに使用して、インクフェロン誘発された蛋白を
コードするDNA配列を発現させることができる。この種の有用な発現制御配列
は、たとえばSV40の早期および後期プロモータ、上ac系、土工上系、工人
旦もしくは工上工系、ファージλの主オペレータおよびプロモータ領域、fdコ
ート蛋白の制御領域。
3−ホスホグリセレートキナーゼまたはその他の糖分解酵素のプロモータ、酸ホ
スファターゼのプロモータ(たとえばpho5)、酵母α−接合因子のプロモー
タ、並びに原核もしくは真核細胞またはそのウィルスおよび各種のその組合せの
遺伝子の発現を制御することが知られたその他の配列を包含する。哺乳動物細胞
においては、さらにデヒドロホレートレダクターゼをコードする単位へ遺伝子を
結合させ、かつ宿主である支那ハムスター卵細胞に対し選択することにより発現
単位を増殖させることも可能である。
ベクターまたは発現ビークル(特に本発明で使用される選択DNA断片および発
現制御配列を挿入すべく選択される部位)は、たとえば特定の制限酵素に対し怒
受性の部位の個数、発現すべき蛋白の寸法、ベクター配列に対する開始コドンお
よび停止コドンの相対的位置のような発現特性など各種の因子、並びに当業者に
認識されたその他多くの因子によって決定される。特定蛋白配列に対するベクタ
ー、発現制御配列および挿入部位の選択はこれら因子のバランスによって決定さ
れ、必ずしも全ての選択が所定の場合に同等に有効であるとは限らない。
本発明の好適具体例において、イー・コリにてMx蛋白を発現させることを所望
する場合は、バタテリオファージλ(PL)から誘導された発現制御配列を用い
、これをMxcDNAに融合させて、原核配列の末端におけるATGをMx配列
の第2コドンに隣接させる。
インタフェロン誘発された蛋白を発現させることを所望する場合は、次の異なる
種類のプロモータを使用することができる:
(11構成プロモータ;
(2) 天然のインクフェロン依存性プロモータ(たとえばMxを天然で欠如す
るか、またはこれを極めて弱く発現する動物);
(3)増大した発現割合を有するが、まだインクフェロン依存性(全ての動物に
対し)であるハイブリッドプロモータ〔ハイブリッドプロモータの説明について
は、ライヤルス等、セル、第41巻、第497〜507頁(1985)を参照す
ることができる〕 ;または
(4) インクフェロン以外の物質に依存するプロモータ。
ヒトを含む哺乳動物または鳥類の細胞にてMx蛋白の発現を達成しようとする場
合は、好ましくはメクロチオニンプロモータを用いる。
次いで、発現制御配列に作用結合した所望の遺伝子を有する組換DNA分子を用
いて広範な種類の適当な宿主を形質転換させ、これら宿主(形質転換体)が遺伝
子を発現しかつノλイブリフトDNAによりコードされるインクフエロン誘発さ
れたポリペプチドを生産することができる。さらに、この組換DNA分子を用い
て宿主を形質5.換させ、これによりこの宿主が複製に際しインクフェロン誘発
された蛋白をコードする遺伝子源としてさらに組換DNA分子を生成するように
することもできる。
動物細胞(たとえば上記したようにヒトを含む哺乳動物細胞または鳥類細胞)の
他、さらに組換DNA分子およびインクフェロン誘発蛋白を生産するには広範な
種類の宿主が有用である。これらの宿主はたとえばイー・コリ、バチルスおよび
ストレプトミセスのような細菌類、並びに酵母のような真菌類、並びに組織培養
の植物細胞を包含する。
上記用途に対する適当な宿主の選択は、当業者で認識された多くの因子によって
決定される。これらは、たとえば選択ベクターとの適合性、副生物の毒性、所望
ポリペプチドの回収容易性、発現特性、生物安全性およびコスト等を包含する。
特定の組換DNA分子またはポリペプチドにつき、これらファクターのいずれか
だけで宿主を完全に選択することはできない、寧ろ、これら因子をバランスさせ
ねばならず、必ずしも全ての宿主が特定の組換DNA分子の発現に対し同等に有
効でないことを認識すべきである。
クローン化もしくは発現ビークルの選択部位に挿入されるDNA配列は、所望ポ
リペプチドをコードする実際の遺伝子の1部でないヌクレオチドを含んでも良く
、或いはこの蛋白のための全遺伝子の断片のみを含んでも良いことが了解されよ
う、必要とされることは、どのDNA配列を用いても形質転換された宿主が所望
のインクフエロン誘発されたポリペプチドを生産することのみである。たとえば
、本発明の方法に使用されるDNA配列は、発現ベクターにおける同じ解読枠に
て少なくとも1種の真核もしくは原核キャリヤ蛋白をコードするDNA配列また
は少なくとも1種の真核もしくは原核信号配列をコードするDNA配列またはそ
の組合せの1部に融合させることができる。この種の構成は所望DNA配列の発
現に役立ち、宿主細胞からの所望ポリペプチドの精製を向上させまたはその分泌
および熟成を可能にする。或いは、DNA配列をATG開始コドンを単独で、ま
たは所望ポリペプチドの第1アミノ酸をコードする配列に直接融合された他のコ
ドンと組合せて含むこともできる。この種の構成は、たとえばメチオニルまたは
その他のペプチジルポリペプチドの生産を可能にする。次いで、このN−末端メ
チオニンもしくはペプチドを各種の公知の方法により細胞内または細胞外で切断
し、或いはポリペプチドをメチオニンまたはこれに結合した他の融合体と共に使
用することもできる。
以下、限定はしないが実施例により本発明を説明する。
実施例
実施例1
蛋白MxをコードするmRNAの部分精製、対応B A L B / cおよび
同系のBALB−A2G−Mxネネズからネズミ胚芽細胞を作成した〔ステへり
等、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第182
1〜1825頁(1985)、アルミハイターおよびステへり、アルチ・パイロ
ロジー、第76巻、第127頁(1983))。これらの細胞を、10%胎児牛
血清を含をするジュルベッコの改変最小必須培地で培養した。これら細胞を3〜
5回使用した。
融合性の細胞単層(約107個の細胞/ 150 y1皿)を、300単位/m
lの部分精製されたネズミ■FN−α/β(107単位/■)を含有する血清を
含まない培地で3時間処理した〔トベイ等、Proc、Soc、Exp、Bio
l。
Med、、第146巻、第809〜815頁(1974))。
コロンおよびバングにより実質的に記載されたようにしてポリソーム結合したm
RNAを分離した〔ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第257巻、
第9234〜9237頁(1982))、ただし、ポリ (A)” RNAをフ
ェノール/クロロホルムでの抽出によってさらに精製した。
ベセスダ・リサーチ・ラボラドリース社から入手したウサギ網状赤血球溶解物の
インビトロ蛋白合成系において、製造業者の指針にしたがいmRNAを翻訳した
。放射能活性アミノ酸としてS25メチオニン(1200Ci/ミリモル;2p
ci/μff)を用いて10.cog/mlのmRNAを18μβの反応物で翻
訳した。このmRNAを部分精製するため、Mx+胚芽細胞から得られた6 0
p gのポリ(A)” RNAを寸法分画し、メチル水銀−ヒドロキシアガロ
ースでの電気泳動により1000 U/mlのmu−IFN ct/βで次のよ
うに3時間処理した:
60μgのポリ (A)′″RNAをIFN−処理されたBALB−A2G−M
x胚芽細胞からエタノールで沈澱させ、20ミリモルのメチル−HgOHを含有
する60μlの0.5×電気泳動緩衝液(50ミリモルのla酸と5ミリモルの
硼酸ナトリウムと10ミリモルの硫酸ナトリウムと1ミリモルのEDTAを含有
)に熔解させ、50“Cにて5分間培養し、3C111X0.2CI11のスロ
フトに充填し、かつ6ミリモルのメチル−HgOHを含有する電気泳動緩衝液に
てLGT (低ゲル化温度)アガロース(FMCコーポレーション社)の12%
ゲルに対し’fE−fi液で電気泳動にかけ、これについてはベイソーおよびダ
ビッドソンによりアナリチカル・バイオケミストリー、第70巻、第75頁(1
976)に記載されている0次いで、このゲルを0.2モルの酢酸アンモニウム
と20ミリモルの2−メルカプトエタノールとの溶液中に10分間浸漬し、次い
でこれを40枚の寸法2mlのスライスに切断した。mRNAを1固々のゲルフ
ラクション力)ら抽出し、そのPH固々のアガローススライスを65℃にて3分
間溶解させ、フェノールおよびクロロホルムで抽出し、かつエタノールでの沈澱
により個々のゲルフラクションからmRNAを回収した。個々のゲルフラクショ
ン(10〜19)のmRNAの1部またはIFN−処理されたMx” BALB
−A2G−mx細胞(+)もしくはMx−BALB/c細胞(−)のいずれかか
らの未分画mR,NA100μgを、放射能活性アミノ酸として33gメチオニ
ンを用いることにより、網状赤血球溶解物のインビトロ蛋白合成系で翻訳した。
6μlの各翻訳生成物を43μlのPBSで希釈し、Mx蛋白に対する抗体を含
をする1μ!のネズミ高免疫血清〔ステへり等、ジャーナル・バイオロジカル・
ケミストリー、第260巻、第1821〜1825頁(1985))を添加し、
かつこの混合物を4 ’cにて2時間培養した。抗体を蛋白A−セファローズで
回収し、免疫沈澱した蛋白をステへり等によりジャーナル・バイオロジカル・ケ
ミストリー、第260t−1第1821−1825頁(1985)に記載された
ように8%5DS−ポリアクリルアミドゲルでの電気泳動(頂部から底部への電
気泳動)によって分析し、さらに放射能写夏によって可視化させた。長さ約3k
bのmRNAを有するゲルフラクションは、蛋白MxをコードするmRNAを含
有した(第1図)。
Mx mRNA活性が10〜20倍?E縮された0、5/jgのポリ(A)”
mRNAフラクションを使用して、オカヤマおよびベルクの方法〔モレキュラ・
セルラー・バイオロジー、第2巻、第161〜170頁(1982))にしたが
い、ベクター処理されたcDNA合成を行なったが、その際pK CR〔オーハ
レ等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス・USA、第7
8巻、第10527〜31頁(1981))から誘導したクローン化ベクターp
HG327を用い、3stlリンカをpKCRの独特なりamH1部位に挿入し
てBamH1部位を再生させ、リンカに整列させた。
SSt■部位におけるクローン化を行なうことにより、クローン化した配列およ
び13amHIの便利な切断を可能にした。
得られたハイブリッドプラスミドを用いて、ハナハンの方法〔ジャーナル・モレ
キュラー・バイオロジー、第166巻、第557〜580頁(1983))によ
りイー・コリ菌株DH−1細胞を形質転換させた。1gのRNAは約2X10’
の形質転換体を発生した。
Mx″特異性のc DNA挿入物を存する組換プラスミドを同定するため、Mx
部位の対立遺伝子が相違し〔ステへり等、パイロロジー、第132巻、第456
頁(1984))かつその結果として蛋白Mxを合成する能力が相違する同系ネ
ズミ種B A L B / cおよびBALB−A2G−Mxを利用した(Ba
lb/c種はMx−であり、Mx蛋白を蓄積しない)〔ステへり等、ジャーナル
・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1821〜1825頁(19
85);ホリスベルガー、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエ
ンス、第80巻、第1910〜1914頁(1983))。
Mx−同系ネズミのIFN−処理された細胞におけるmRNA複合体は蛋白Mx
をコードするmRNA以外には殆んど同一であると仮定して、コロニーハイブリ
ッド化の差〔セント・プローブ、セル、第16巻、第443頁(1979)iヘ
イジメーカー、ジーン、第8巻、第391頁(1980))によりc DNA保
存物をスクリーニングした。ハイブリッド化プローブとして、未分画でな(寸法
分画された(約長さ3kb)のIFN処理されたBA、LB−A2G−Mx細胞
またはIFN処理されたB A、 L B / c細胞のいずれがのmRNAが
ら作成・コリDH−1(直径90のプレート当り5001固)を、100μg/
mlのアンピシリンを含有するLB培地で増殖させた。タウブおよびトンプソン
の方法〔アナリチカル・バイオケミストリー、第12Ei!、第222〜230
頁(1982) )によりコロニーハイプリント化のためのフィルタを作成した
0選択されたメチル−HgOHアガロースゲルフラクションから回収したm R
N Aの逆転写用のプライマとして、オリゴdTを用いることによりp32放射
能標識したcDNA (2x 10’ c pm/pg RNA)を作成した。
「=」プローブを作成するためIFN処理されたBALB/C胚芽細胞からのm
RN Aを使用し、「+」プローブを作成するためIFN処理された同系BA
LB−A2G−Mx胚芽細胞からのmRNAを使用した。先ず最初にフィルタを
「−」プローブにハイブリッド化させた。放射能写真の後、ハイプリント化プロ
ーブを、0.5M NaOHで室温にて5分間培養しかつ0.5 M トリス−
MCI(pH8)で中和することによりフィルタから洗浄した0次いで、これら
フィルタを「+」プローブにバイブリソ、ド化させた。ハイブリッド化は、15
0mMのトリス−MCI(pH5)と0.75MのNaC1と5mMのEDTA
と0.2%のSDSと0.02%の生血清アルブミンと0.02%のポリビニル
ピロリドンと0.02%のフィコールと0.2■/m+の鮭楕子DNAとを含有
する溶液中にて5X10’cpm/m+で65℃にて14時間行なった。これら
フィルタを0.2 xSSC(SSCは0.15MのNaC1および0.015
Mクエン酸ナトリウムである)および0.2%SDSの溶液にて65℃で洗浄
し、かつフィルタをフジRXフィルムに一70℃にて強化スクリーンを介して露
出させた。「+」プローブにハイブリッド化するが「−」プローブにはハイブリ
ッド化しないコロニーを釣り上げて再クローン化した。
分析した10.000種のクローンのうち、BALB−A2G−Mx細胞からの
cDNAに強力にハイブリッド化するがB A L B / c細胞からのcD
NAには検出可能にハイブリッド化しない2種のコロニーを同定した。これら2
種のコロニーの刷出したcDNA挿入物は互いにハイブリッド化し、このことは
これらが思らく同じmRNA種類から誘導されたことを示している。大きい方の
クローン(pMx5)の挿入物は長さ約1kbであった。これはIFN処理され
たBALB・A 2 G −M x細胞のmRNAに対しハイブリッド化したが
、Mx cDNAにつき予想されるように未処理比較細胞のmRNAにはハイブ
リッド化しなかった。
さらに、このcDNAを次のようなハイブリッド化翻訳分析により同定した:m
Mx5プラスミドDNAもしくはベクターDNAをニトロセルロースフィルタに
結合させ、かつIFN処理されたBALB−A2G−Mx細胞のポリ(A)”R
NAにハイブリッド化させた。pMx5DNAを固定したがベクターDNAを固
定せず、Mx蛋白をコードするmRNAを効率的に結合し、これは変性条件下で
フィルタから遊離されたRNAをインビトロで翻訳しかつこの生成物を免疫沈澱
およびゲル電気泳動により分析して示した。かくして、pMx5は思ら(M x
蛋白をコードするMxRNAに対し相補的なcDNAを含有すると結論された。
この結論に対する明確な証明は、下記するような形質転換実験によって得られた
。
予備的なノーザン形質転換分析を次のように行なった:上記したようなメチル−
HgOHアガロースにより3μgのポリ (A)” RNAを電気泳動にかけた
。電気泳動後、ゲルを0.2Mの酢酸アンモニウムと20mMの2−メルカプト
エタノールに15分間浸漬し、水で10分間洗浄し、かつRNAを20XSSC
によりニトロセルロース膜へ移した〔トーマス、プロシーディング・ナショナル
・アカデミ−・サイエンス、第77巻、第5201〜5205頁(1980))
、この膜を80℃にて減圧下に2時間焼成し、かつ20mMのPipes (p
H6,4)と5xsscと50%のホルムアミドと0.2■/II+1の鮭楕子
DNAと0.1%のSDSと0.04%の牛血清アルブミンと0.04%のポリ
ビニルピロリドンと0.04%のフィコールとよりなる溶液中で42℃にて6時
間予備ハイブリッド化した。ニック翻訳により2 x 10” c pm/μg
の比活性まで放射能標識したMx cDNAの制限断片2×10 ’ c p
m/mlにて同じ緩衝中で42℃にて18時間ハイブリッド化した0次いで、こ
の膜をI X5SCと0.1%のSDSとで50℃にて洗浄し、かつ−70℃に
て放射能写真にかけた。この分析は、RNAにおける全長MXが長さ約3.5k
bであり、pMx5のcDNA挿入物よりもずっと長いことを示した。したがっ
て、全長Mx cDNAの分離を行なった。
全長Mx cDNAクローンを分離するため、cDNA保存物(全部で約10,
000種の独立した形質転換体を有する4つのバッチ)を液体培養で増殖させた
。形質転換したイー・コリDH−1(培地11当り2.5X10’)を、100
μg/+olのアンピシリンを含有するLB培地にて静止期まで増殖させた。こ
れら培養物から作成したプラスミドは、室温にて10分間にわたりpH12,4
で処理し、次いでトリス−HCI(pH7,5)での再生とフェノール抽出とエ
タノール沈澱とによりスーパーコイル型につき濃縮した9次いで、このDNAを
LGTアガロースの0.8%ゲルにより電気泳動にかけ、約2000bpより大
きくかつ約5ooobpまでの挿入物を有するプラスミド(適当な比較と対比し
た移動から推定)を分離し、かつこれを使用してイー・コリDH−1を形質転換
させた。コロニーハイブリッド化用のフィルタを作成し〔タウブおよびトンプソ
ン、アナリチカル・バイオケミストリー、第126巻、第222〜230頁(1
9B2))、かつp M x5のニック翻訳され、P″2放射能標識された(1
0”cpm/μg)挿入物へハイブリッド化させた。ハイブリッド化および洗浄
の条件は上記と同様である。陽性クローンを釣り上げかけ再クローン化した。
約200,000 ftのアンピシリン耐性コロニーを、pMx 5のニック翻
訳挿入物に対するハイブリッド化によって分析した。
200.000 [のコロニーのうち約1%が陽性のハイブリッド化信号を与え
た。さらに、任意に選択した48種のクローンを特性化した。全クロー、ンの挿
入物は、ポリAから上流の約lkbに位置する単一のBamHI部位を有した。
1種のクローンの挿入物は長さ3.3 kb (pMx34)であり、12種の
クローン(pMx41を含む)は2.5〜2.8 k bの挿入物を有し、かつ
残余のクローンは2.5 k bより短い挿入物を有した。9MX34およびp
Mx41については実施例2に記載するように詳細に特性化した。
さらに、イー・コリDS−10にてネズミMx蛋白を発現させるため、完全な作
成を行なった。先ず最初にTrpプロモータをMxコード配列に融合させて、A
UGコドンに末端整列させた。イー・コリDS−10を得られた組換DNA分子
で形質転換させ、かつこの形質転換体を30℃にて増殖させた0次いで、形質転
換体をリゾチームで破壊しかつ解凍した。破壊した細菌を遠心分離した後、上澄
液を5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動にかけ、次いで推定のMx蛋白を
膜フィルタに移した。次いで、蛋白含有の膜をMxに対するネズミ抗体と共に培
養した。S−ペルオキシダーゼ酵素に結合した山羊抗−ネズミ抗体を用いて、抗
原−抗原複合体を検出し、したがって72.000〜75,000ダルトンのバ
ンドはネズミMx蛋白として陽性であると同定された。
実施例1に記載したように得られた制限断片をポリヌクレオチドキナーゼにより
5’ (P” ’ )標識するか、或いはクレノーDNAポリメラーゼによりま
たは末端トランスフェラーゼにより、放射能標識されたジデオキシ−ATPを用
いて3′(P” ’ )−標識し、かつマキサムおよびギルバートの方法〔プロ
シーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス。
USA、第74巻、第560〜564頁(1977))にしたがい配列決定した
。
pMx34のcDNA挿入物における制限地図およびヌクレオチド配列を第2区
に示す。ヘテロポリマ配列は3218個のヌクレオチドからなり、かつ12@固
のG残基が存在し、次いで約80個のA残基が存在した。番号付けはGsのスト
リングに続く最初のヌクレオチドから出発した。ヌクレオチド214における最
初のA、 T Gから位置2107におけるT A A 停止コドンまで存在す
る開放解読枠は、631個のアミノ酸を有する蛋白をコードする。最初のATC
コドンの上流における配列は3個の解読枠の全ての翻訳停止信号を含み、このこ
とはpMx34がMx cDNAの完全なコード化領域を有しかつ次のATGコ
ドンが位置802に位置するため位置214におけるA、 T Gで翻訳が開始
すると思われることを示している。Mx cDNAコード化配列に続いて110
8bpの3′−非翻訳領域が存在し、この領域は位置3199における一致した
ポリA付加信号A 、6.、 T A A Aを含有する。
プラスミドpMx 34を含有するイー・コリ (イー・コリDH−1/pMx
34と命名する)を1985年7月30日付けでアメリカン・タイプ・カルチャ
ー・コレクションに寄託し、ATCC嵐53207が付与された。
逆転写酵素のエラーおよびその他のクローン化の間違いを最小化するため、pM
x34とは無関係に生じたp M x 41のヌクレオチド配列を決定した。p
Mx41の2650bp挿入物は、Mx゛特異性mRNAの不完全コピーであっ
た。
pMx41の配列はp M x 34のヌクレオチド658〜3218に対応し
、1個のヌクレオチドの相違もなかった。
蛋白Mxの予想アミノ酸配列を第2B図に示す。番号付けは、配列の最初のメチ
オニンから出発する。主たるMx!Il訳生成物は631個のアミノ酸残基より
なり、72,037の分子量を有する。
cDNAクローンのヌクレオチド配列から推定したMX、蛋白は、631個のア
ミノ酸から構成される。Mx蛋白の計算分子!72,037を実験値72,50
0 Cホリスベルガー等、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエ
ンス、第80巻、第1910〜1914頁(1983) ) 、75.000
(ステへり等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1
821−1825頁(1985))および78 、000〔ホリスベルガー等、
ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1730−173
3頁(1985))と比較することができ、これらは天然Mx蛋白の5DS−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動により推定された。
驚くことに、Mx蛋白は帯電アミノ酸が極めて多い幾つかの領域を有し、たとえ
ば位置76〜89のセグメントは3(固の陰帯電したアミノ酸と6個の陽帯電し
たアミノ酸とを存し、位置93〜107のセグメントは8個の陰帯電した残基を
有し、また位置511〜522の断片は1個のアミノ酸を除いて交互に塩基性と
酸性との残基で構成される。40個のカルボキシ末端残基は26個の親水性残基
を含み、そのうち20個が帯電している。位置606〜614のセグメントは7
(固の塩基性アミノ酸で構成される。陽帯電した領域は、核酸のような陰帯電し
た細胞成分と相互作用する。
親水性範囲の幾つかは酸性残基の緻密な列で構成され、成るものは交互に塩基性
および酸性であり、また成るものは主として塩基性残基、特に配列Arg−Gl
u−Lys−Lys”Lys−Phe−Leu−L’ys−Arg−Argをカ
ルボキシ末端の近傍に有する。(カルボキシ近位)の塩基性アミノ酸の範囲Pr
o−Lys−Lys−Lys−Arg−Lys−Valは、SV40大型T抗原
の核位面になると思われる〔カルゾロン等、セル、第39巻、第499−509
頁(1984>)。
Mx蛋白の予想配列と4.ooo+ffi以上の公知蛋白配列とのコンピュータ
による比較では、インフルエンザウィルス蛋白とMx蛋白との間に顕著な相同性
を検出しなかった。
S V 4.0早期プロモータに対する相対的位置およびプラスミドpMx、3
4におけるMx cDNAの方向性は、真核細胞におけるその発現の試験を可能
にする。5x1o’個のNIH3T3ネズミ細胞を、10%の胎児牛血清を含有
するジュルベソコの改変最小必須培地にて直径9011の皿で18時間培養した
0次いで、10m1の新鮮な培地を添加し、その4時間後に20部gの燐酸カル
シウム沈澱したDNAを添加した。1部gのpSV2−neo (サウザンおよ
びベルク、ジャーナル・モI/キュラ・アプライド・ゲネチフクス、第1巻、第
327〜341頁(1982))プラスミドDNAと、B A L B / c
の肝臓から得られた20部gの高分子量キャリヤDNAとを用い、或いは1.c
+gのpsV2−neoと20部gのS;li+−線状pMx 34プラスミド
DNAとを用いて、ウィグラ等の方法〔プロシーディング・ナショナル・アカデ
ミ−・サイエンス、USA、第77巻、第3567−3570頁(1979))
にしたがいDNA沈澱物を作成した。混合物を37℃にて20時間維持した後、
DNA含を培地を新たな培地と交換し、かつこれら細胞を24時間増殖させた。
次いで、これらをトリプシン処理しかつ1:8の分割比にて新たなプレートに接
種した。24時間後に培地を1■/徊1の0418(ゲネチシン、ギブコ社)を
含有する培地と交換し、この培地を2〜3日毎に交換した。耐性クローン(プレ
ート1枚当り50〜100個)が2週間後に出現した。これら細胞に、pSV2
−neoプラスミドDNA (形質転換細胞には薬剤0418に対する耐性を付
与)の1部と線状化したII) M X 34プラスミドDNAの20部もしく
はキャリヤDNAの20部とによってトランスフェクトさせた。これらの細胞を
、1■/mlのネオマイシン同族体G418(ギブコ社)が補充された培地に保
った。
0418耐性を発現する永久トランスフェクトされた細胞を選択し、単一クロー
ンを分離することなく各プレートのG418耐性細胞を保存した。免疫螢光分析
を用いて、約100種の個々の0418耐性の形質転換体につき蛋白Mxを合成
する性質を示す保存物の能力を分析した。
G4.18M性細胞をガラスカバースリップ上にて20時間増殖させ、PBSで
洗浄し、3%バラホルムアルデヒドで25℃にて10分間固定し、かつ0.5%
トリトンX−100で5分間透過性にした。Mx蛋白を検出するため、固定され
かつ透過性にした細胞を、Mx蛋白にりJする抗体を有する0、4%ネネズ高免
疫血清と共に、5%の正常山羊血清を含有するPBS中にて15分間培養した〔
ステへり等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第18
21〜1825頁(1985))、結合した抗体を示すため、ガラスカバースリ
ップ上
IgGCノルジツク社)と共に25゛cにて15分間培養し、5%正常山羊血清
を含有するPBS虫で1:50に希釈し、PBSで洗浄しかつ5.0mMトリス
−HC1(p)18.6 )および50%グリセリン中に入れた。ライヘルド−
ユング・ポリバール顕微鏡を用いて、紫外線入射光の螢光顕微鏡分析のために用
いた。
原Mx=3T3ネズミ細胞、およびMX CDNAでなくpSV2−neoプラ
スミドでトランスフェクトされた3T3細胞は、これらがIFNで処理されてい
てもいな(でも蛋白Mxを合成することができなかった(第3A図および第4図
)、これに対し、Mx cDNAでトランスフェクトされた3T3細胞の高比率
はMx蛋白を合成した。Mx cDNAはSV40早期プロモータの制御下で発
現されたので、組換Mx蛋白はトランスフェクトされた細胞内で構成的に合成さ
れ、IFHによる誘発を必要としなかった。IFN処理されたMx+細胞におけ
る天然蛋白と同様に、組換蛋白Mxはトランスフェクトされた3T3細胞の核中
に蓄積した(第3B図)、プレート34/6から生ずるトランスフェクトされた
細胞の約30%がMx蛋白を合成した(第3B図)。
IFNによる処理は、トランスフェクトされた細胞におけるMx蛋白発現に対し
検出可能に影響を与えなかった。形質転換細胞においてMx蛋白はSV40早期
プロモータの制御下で構成的に転写されるので、これはMx遺伝子の発現が単に
転写制御の下に置かれる限り予想された結果である0個々の細胞におけるMx蛋
白発現のレベルは変化することができた。トランスフェクトされた細胞の少数は
、1000 U10+1のIFN−α/βで18時間処理した充分誘発されたM
x”胚芽細胞と同程度のMx蛋白(免疫螢光染色により測定)を含をしたのに対
し、Mx蛋白発現性3T3細胞の大半は低濃度のMx蛋白を含有した0組換およ
び天然Mx蛋白は3[の異なる特異性モノクローナル抗体との反応性において区
別することができず、かつウェスタンプロットにおいてこれらは同じ見掛は分子
量を有した。
保存物34/6の細胞を、0418含有の培地中で3ケ月以上増殖させた。この
期間の後、蛋白Mx発現性細胞の個数並びに相対的発現レベル(免疫螢光分析に
より測定)は比較的一定に留まり、これは蛋白Mxが細胞増殖を阻害しなかった
ことを示している。希釈を制限することにより、蛋白Mx−生産性3T3細胞を
クローン化した。2サイクルのクローン化および増殖の後、約95%の蛋白Mx
生産性細胞を存する培養物を得たが、これら培養物はまだ非生産性細胞を含有し
、培養物34/6におけると同様に個々の細胞の蛋白Mx発現レベルは均一でな
く、このことはトランスフェクト細胞におけるMx蛋白合成の錯体調整を示唆し
ている。
ガラスカバースリップ上のトランスフェクトされた34/6細胞の培養物に、イ
ンフルエンザAウィルスの菌株FPV−B或いは比較実験として小水胞性口内炎
ウィルス(V S V)のインディアナ株を感染させた。1ml当り約10’個
のプラーク形成単位(PFU)までNIH3T3細胞上で増殖させたプラーク精
製したウィルスから各ウィルスを作成した。これら細胞をいずれかのウィルスに
より、2%FC3(胎児牛血清)を含有する培地で1細胞当りl0PFUの倍率
にて室温で3時間感染させた0次いで、これらの細胞を培地で2回洗浄し、2%
FC3を含有する培地中で37℃にて3〜4時間培養した。これらの条件下で、
NIH3T3比較細胞培養物の個々の細胞の98%は、特異性抗ウイルス抗体で
の免疫螢光分析で分析した際、陽性となった。細胞を室温にて3%パラホルムア
ルデヒドにより10分間固定し、かつこれらを0.1%トリトンX−100によ
り5分間透過性にした。Mx蛋白とウィルス蛋白(すなわち、どのウィルスを感
染用に使用するかに応じてインフルエンザウィルス蛋白もしくはVSvG蛋白)
を同時に監視するため、固定されかつ透過性にした細胞をMx蛋白に指向される
ネズミ抗体とウィルス蛋白(インフルエンザもしくはVSV)に対するウサギ抗
体との混合物で処理した。0.4%のMx蛋白に対する抗体を含有するネズミ高
免疫血清〔ステへり等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260
巻、第1821〜1825頁(1985))と、0.2%のインフルエンザウィ
ルスに対するウサギ抗血清と、2.5%のvsv c蛋白に対するウサギ抗血清
〔アルンハイター等、セル、第39巻、第99−109頁(1984))とを使
用した。これら抗血清を、5%の正常山羊血清を含有するPBSで希釈した。こ
れら抗体を有する混合物を25℃にて15分間培養した。Mx蛋白に結合した抗
体を可視化させるため、ローダミン結合した山羊抗−ネズミ抗体(ノルジツク社
)を使用した。ウィルス蛋白に結合−ウサギ抗体(ツルジンク社)を使用した。
培養物をこれら標識された抗体に対し5%の正常山羊血清を含有するPBS中2
%にて室温で10分間反応させた。カバースリップをPBSで洗浄し、これらを
50mMのトリス−HCI(pH8,6)と50%のグリセリンとに入れ、かつ
個々の細胞をUV入射光螢光顕微鏡分析によりローダミン−およびフルオレシン
−特異性螢光の両者につき分析した。このように免疫螢光技術を用いて、個々の
細胞を蛋白Mxを合成する能力と同時にインフルエンザウィルス蛋白の合成につ
き分析することができた。第4図に示す通り、フルオレシン核によって証明され
るようにMxを生産した細胞(第4a図)はインフルエンザ特異性蛋白を含有し
なかった(第4b図)、インフルエンザ特異性蛋白を生産する細胞はMx陰性で
ある。
かくして、組換Mx蛋白を含有するトランスフェクト細胞はインフルエンザウィ
ルス蛋白の合成を可能にしなかったのに対し、M!蛋白を欠如する細胞はインフ
ルエンザウィルスFPV−Bに対し感受性であった(第4a図および第4b図)
。
Mx蛋白発現性細胞はインフルエンザウィルスに対し選択的に保護された。Mx
蛋白を欠如する細胞とMx蛋白を含有する細胞との両者は、ローダミンvSvに
対し完全に感受性であった(第4C図および第4d図)0個々の細胞のインフル
エンザウィルスに対する耐性程度は可変であった。高濃度のMx蛋白を有する細
胞は充分保護されたのに対し、低濃度のMx蛋白しか含有しない細胞は小程度し
か保護されなかった。
Mx蛋白と1細胞当り10プラ一ク形成単位の倍率にてインフルエンザAウィル
スFPV−Bで感染された746個の個々の34/61[1胞のインフルエンザ
ウィルス蛋白の相対量を記録した。37℃にて3時間後、免疫螢光分析により各
細胞を、Mx蛋白およびインフルエンザウィルス蛋白の高生産体、恒生産体また
は非生産体のそれぞれとして分類した。第1表は多量のMX蛋白を合成した細胞
の100%がインフルエンザウィルスに対し耐性であったことを示している。
第1表
トランスフェクトされたNIH3T3細胞におけるMx蛋白の合成とインフルエ
ンザウィルスの阻止と多量 0 0 36
少量 24 54 76
検出できず 385 162 9
殆んどMx蛋白を生産しなかった細胞の約50%はインフルエンザウィルスに対
する特異性抗体で染色可能であったのに対し、検出可能量のMX蛋白を含有しな
かった細胞の98%はインフルエンザウィルス陽性であった。
同一の培養において、高レベルのMxを発現する細胞がインフルエンザウィルス
に対し耐性であるのに対し、Mx蛋白を欠如する細胞は充分感受性であることを
示すことにより、クローン化配列がMx19能をコードすることを証明した。M
x蛋白がIFNの添加なしにその抗ウィルス活性を発揮しうるかどうかの質問に
ついては、yesと答えられる。IFN誘発されたMx4″細胞と同様なレベル
にてMx蛋白を発現したMx cDNA形質転換3T3細胞は、IFNを添加し
なくてもインフルエンザウィルス感染に対し耐性であった。
かくして、予想外に、Mxの存在はIFN処理がなくてもインフルエンザウィル
ス感染に対し細胞を保護するのに充分である。しかしながら、天然のMx細胞は
、IFNで処理された後にのみインフルエンザウィルスに対し耐性を発生す、る
。
実施例5
B A L B / cまたは同系BALB・A2G−Mxネネズの細胞を、血
清を含有しない培地または300U/mlのIFN−α/βを含有する培地で3
時間処理して、ポリソーム結合したポリ (A)“RNAを作成した。各調製物
のmRNA3μgをメチル水銀ヒドロキシル−アガロースゲルで電気泳動しくベ
イリーおよびダビソドソン、アナリチカル・バイオケミストリー、第70巻、第
75頁(1976))、mRNAをニトロセルロース膜へ移し、次いでこのmR
NAを放射能標識されたMx cDNAプローブにハイブリッド化させた〔トー
ツス、プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サイエンス、第77巻、第
5201−5205頁(1980) ) 。
IFN処理されたMx’″細胞は長さ約3.5 k bのmRNAを含有し、こ
れはMx cDNAに対し強力にバイブリフト化した。未処理比較細胞からのm
RNAはMx CDNAに対しハイブリッド化しなかった(第5図)、Mx c
DNAのコード化領域から得られたプローブと、反復配列を有するMxcDNA
の3′非コード化領域から得られたプローブとにより同一の結果が得られた。
IFN−α/βに呼応してMx−胚芽細胞はMx cDNAプローブにハイブリ
ッド化したmRNAを合成することを突き止めた。このmRNAはMx+細胞の
MX−特異性m RN Aよりも短い約200〜500個のヌクレオチドであっ
た。
Mx−細胞のポリソームポリ(A)= RNA調製物は極めて低濃度のこのmR
NAを含有し、ノーザンプロットで検出するのに丁度足る濃度であった(第5図
)、未処理比較細胞ではMx特異性mRNAを検出することができなかった0M
x +およびMx−細胞のMx−特異性mRNAの合成は、したがって同様な制
御下にあると思われる。
さらに、3ugのポリ (A)” RNAをQ、5 aoX O,200スロツ
トに充填しかつ1.2%のシグマ■型アガロースのゲルで電気泳動することによ
り、分析ゲル電気泳動を行なった。電気泳動の後、これらゲルを0.2Mの酢酸
アンモニウムと20mMの2−メルカプトエタノールとの溶液に10分間?+
’tMし、かつ臭化エチジウムで染色するかまたはこれらのゲルをノーザン移動
分析に使用した。
M x−ネズミの欠陥の性質を調べるため、放射能標識されたpMx41の1.
65k b B a mH!断片をプローブとして使用することにより、B A
L B / cネズミからの染色体DNAのサウザンプロットを分析した。
第6A図に示すように、同系BALB−A2G−MxおよびB A L B /
cネズミの制限パターンは同一でなかった。EcoRI−切断されたMx±D
NAの5kbおよび7.5 k bにおけるバンドはB A L B / cD
NAでは存在しなかったが、約4kbにおける新たなバンドが出現した。Ba
m HI切断されたDNAにおける2、3kbの弱いバンドと6.5 k bの
強いバンドとはMx−BALB/c DNAには欠如した代りに、7kbに新た
なバンドが検出された。同様に、M x :!:D N Aの3kbおよび10
kbのH4ndll+断片はMx−DNAにおける9kb[i片で置換され、か
つ5kb Pst+断片は2.5 k b断片で置換された。サウザンブローブ
としてMx cDNAの放射能標識されたl、Q k bのBamHT断片を用
いて、Mx“ネズミからのDNAにおけると同様にMx−ネズミからのDNAに
対し僅かな重なったバンドを得た(第6B図)、これらの結果は、BALB/C
ゲノムのMx遺伝子における欠失と一致する。
この欠失ば恐らくエキソンとイントロンとの両者を含むと思われ、Mx cDN
Aの位置2317におけるBamHI部位の上流に位置すると思われる。
8種の異なるネズミ種の制御パターンを比較した(第6C図および第6D図)。
2種の同系ftBALB−A2G−MxおよびSL/NiA、並びに異種の親戻
り動物(T9XCBA)FluRは表現型においてMx”であったのに対し、同
系種BALB/c J、A/J、129/JおよびC57BL/6Jは同一のE
c oRI制限パターンを示し、このことはこれらの種類がMx遺伝子の同一欠
如を有することを示唆している。種類CBAの制限パターンは他のMx一種類と
は明らかに相違し、かつHi ndl−切断DNAにおいてもCBADNAとM
x” DNAとの間に明らかな相違が見られた。
Mx” DNAで得られたl Okbにおける強いバンドはCBAネズネズ検出
されず、その代りに5kbにおけるバンドが見い出された。かくして、少なくと
も2種の異なるMx一対立遺伝子が同系種類の間で生じ、長さおよび/または位
置において異なる欠失を伴なった。これら2種類の欠失が独立しているのか、或
いは一方が他方から誘導されるのかどうかは、まだ未知である。
これらの結果は明らかに、Mx−の頻度にもかかわらず野性の表現型がMx+で
あり、かつM x−は欠失によってこれから生ずることを示している。実験種類
におけるM x ”の優性はファウンダー効果によるものであるが、ハラ−等に
より野性種に見い出されたMx一対立遺伝子の高頻度は説明されないままである
。
実施例日
ネズミM xに対し相同性を有する他の哺乳動物蛋白の免疫沈澱分析
他の哺乳動物におけるネズミM Xに対し相同性の蛋白が存在するかどうかを決
定するため、他の動物からのインクフェロン誘発された蛋白に対するネズミMx
特異性抗体の交差反応性を分析した。
3種の異なるモノクローナル抗体(5D11.6D4および2C12)(ステへ
り等、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1821〜
1825頁(1985) )を使用して、ヒトおよびラット細胞をネズミMxに
対し相同性の蛋白の存在につきスクリーニングした。TFN処理された細胞およ
び未処理細胞(比較)を325メチオニンで代謝的に標識し、かつこれら細胞の
細胞質抽出物を免疫沈澱分析に使用した。IFN−α/β処理した同系BALB
−A2G−Mx (Mx”)細胞〔ステへり等、上記〕からの細胞抽出物で免疫
化したBALB/c (Mx”’)ネズミからモノクローナル抗体5D11.6
D4および2C12を作成した。
ネズミ細胞の細胞質抽出物を免疫沈澱分析した際、3種のモノクローナル抗体は
全てネズミMx蛋白に対し高特異性を示し、かつ単一の75,000ダルトンの
蛋白を沈澱し、これはポリクローナル抗−Mx抗体と同様であった〔ステへり等
、ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1821−18
25頁(1985))。
ヒト細胞の細胞質抽出物を免疫沈澱分析した際、r FN−α誘発の後に新鮮な
肺血液リンパ球(PBL)、培養されたヒト胎児肺細胞(HF、LC)、並びに
新生児および成人供与体からの培養皮rt繊維芽細胞のような種々の細胞により
合成された2C12−交差反応性ヒト蛋白を見い出した。健全供与体からのヒト
PBLをイー・コリ産生されたIFN−α2(10”U/■)または天然IFN
−α(10’U/■)と共に培養した。他のPBLは、比較として未処理のまま
にした。これら細胞を37℃にて2時間維持した後、細胞を洗浄しかつ細胞蛋白
を335メチオニンで代謝的に標識した0次いで、細胞抽出物を作成し、かつス
テへり等の方法〔ジャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第
1821−1825頁(1985))にしたがってその1部をネズミMx蛋白に
対する抗体により免疫沈澱しうる蛋白につき分析した。
全ヒト供与体(11種の全て)のIFN処理されたPBLは、モノクローナル抗
体2C12で免疫沈澱しうる80.000ダルトンの蛋白を合成した。この蛋白
は未処理比較細胞では検出できなかった。イー・コリ産生したIFN−α2およ
び天然IFN−αは、PBLにおいてこの蛋白の合成を誘発する能力において区
別できなかった。ネズミMx蛋白に対する2種のイカのモノクローナル抗体(6
D4および5D11)はヒト蛋白に対し反応しなかった。また、ポリクローナル
抗血清〔ステへり等、上記〕は、低いが顕著な交差反応の測定値を示した。
次いで、HFLCをネズミMxに対し相同性の蛋白の合成につき分析した。この
場合も、モノクローナル抗体2C12はIFN−α2誘発された80.000ダ
ルトンの蛋白を沈澱したが、6D4もしくは5D11は沈澱しなかった。この蛋
白は、未処理HFLCでは検出できなかった。1ml当り5〜25UのIFN−
α2の濃度は明らかに交差反応性のヒト蛋白の合成を誘発させた。この誘発は1
25U/mlにて一層顕著となり、かつ625もしくは3125U/a+1にて
最大値に達した。
HFLCは、IFN処理の開始後2時間で比較的低割合にて交差反応性蛋白を合
成した0合成の割合は時間と共に増大し、かつ6〜12時間で最大に達した。
HFLC抽出物において、モノクローナル2C12は低濃度で存在する第2のI
FN−α2誘宛蛋白(分子量約75.’000グルトン)と反応した。この蛋白
は80.000ダルトンの蛋白の減成生成物または未改変先駆体を示し、或いは
これは独特なmRNAの生成物である。
次いで、HFLCの抽出物を種々の時間にわたり高濃度(10’ U/ml)の
イー・コリ産生されたIFN−γ(5×10’U/■)で処理したが、認めうる
量の80.000ダルトンの蛋白を検出することができなかった。IFN−γの
この調製物はHFLCに対し他の点では活性であり、これは67にのGBP、す
なわち種々異なる種類のIFNにより繊維芽細胞で誘発されるグアニレート結合
蛋白の合成を誘発する能力、或いはHFLCにおけるウィルス複製を阻止する能
力によって証明された。
さらに、同様な手順を用いて、未処理でなくIFN処理されたラットの胚芽細胞
は、抗−Mx抗体に対し交差反応する蛋白を合成することを突き止めた。モノク
ローナル抗体5D11および6D4は単一のIFN−誘発された72,000ダ
ルトンの蛋白を免疫沈澱するのに対し、2C12は多量の2種の80、000ダ
ルトン蛋白と少量の72.000および65.000ダルトンの蛋白を免疫沈澱
させた。ヒトおよびネズミにおけると同様に、抗−Mx抗体に対し交差反応する
全てのラット蛋白は未処理の比較細胞には存在せず、IFN−αで処理された細
胞にて強力に誘発されるが、IFN−rで処理された細胞では誘発されなかった
。さらに、抗体2C12は高度の特異性を示した。これは正常な未処理細胞に存
在する全てのヒト蛋白を識別することができなかった。°さらに、これは蛋白M
x基以外全てのネズミ蛋白に対し特異的に反応しなかった〔ドライジング等、パ
イロロジー、第140巻、第192−196頁(1984);ステへり等、ジャ
ーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1821〜1825頁
(1985))。
上記の結果は、2C12交差反応性蛋白が少なくとも1種の独特な抗原決定子(
他のヒトもしくはネズミ蛋白には見られない)とネズミMxとを共有すること、
並びにこの実施例で記載したヒトおよびネズミ蛋白の両者の合成がIFN−αに
より誘発されるがIFN−γでは誘発されず、したがって同様な制御下にあると
思われることを示している。かくして、上記の2012交差反応性蛋白は、ネズ
ミMx蛋白のヒト同族体であると思われる。
実施例9
ヒトMx cDNAの分離および発現
先ず最初に、ネズミcDNAに対するヒト遺伝子の交差ハイブリッド化に対する
最適条件を決定した。この決定のため、先ず最初に3ftの制限酵素(たとえば
BamHI、EcoIrおよびBglI[)とネズミcDNA比較とを用いて全
ヒトDNAのサウザンプロットを作成した。ヒトDNAを許容しうる条件下でネ
ズミcDNAとハイブリッド化させた後、種々異なる厳密な条件下で洗浄して、
交差ハイブリッド化のための最適条件を決定した。
次いで、充分なMx、mRNA含有量を有するヒト細胞ラインまたはその組織、
並びに最適IFN誘発条件を決定した。
この決定のため、まず最初にヒトリンパ球およびヒト細胞ライン(たとえばヘラ
細胞、HEL60細胞、WISHl[1胞。
単細胞、リンパ芽球およびダウジ細胞)を種々異なる濃度(0,30,300,
3000U/ml)のヒトインクフエロンαで0.2.4および10時間にわた
り処理した。次いで、RNAおよび必要に応じポリ (A)′″RNAを各試料
並びに陽性比較細胞(I FN誘発されたネズミM x ”細胞)から精製した
0次いで、ニック翻訳されたネズミMx cDNAを用いて、上記のような最適
条件下でRNAをドツトしかつノーイブリッド化させた6次いで、放射能分析に
よりノーイブリッド化を定量化し、かつ適当なMX mRNA含有量を有するヒ
ト細胞ラインもしくは組織並びに最適IFN誘発条件を決定した。
ヒトMx mRNA含有のポリ (A)”RNAを作成しかつ特性化するため、
上記で決定された条件下にてヒトMXmRNAの最良の原料であることが判明し
た細胞を誘発させた。次いで、標準法によりポリ(A)”RNAを精製し、かつ
ノーザンプロット分析を行なってMx mRNAの長さを決定した。
次いで、c DNA保存物を作成しかつスクリーニングした。
ノーザンプロット分析により特性化されたポリ (A)” RNAを雛型として
用いることにより、ガブシーホフマン法でcDNAを作成した。二重鎖cDNA
をECOR■COR−ゼで処理し、次いで二重鎖cDNAをDNAリガーゼによ
りEC0RIリンカ−に結合させた。アガロースゲルで分画した後、Mx mR
NAの長さ±200ヌクレオチドに対応するcDNAフラクションをλgtlo
の横方向断片(アーム)に結合させ、次いで得られた組換ファージを組込んだ0
次いで、このファージを用いてイー・コリに感染させた。感染した細菌を常法に
したがってプレート塗抹した(T、マニアチス等、モレキュラ・クローニング・
コールド・スプリンク′ハーバ−・ラボラドリース社、ニューヨーク (198
2))。
次いで、得られた保存物を上記したような最適交差反応条件下で、ニック翻訳さ
れたネズミcDNAでスクリーニングした。
クローン化されたMx cDNAを特性化するため、先ず最初に推定Mx cD
NAをスミスービルンシュティールによる方法〔ヌクレイツク・アシッド・リサ
ーチ、第3巻、第2387頁(1,976))による制限地図化にかけた。次い
で、マキサム−ギルバート法〔プロシーディング・ナショナル・アカデミ−・サ
イエンス、USA、第74巻、第506−564頁(1977))により、MX
CDNAを配列決定しかつこの配列をネズミMx cDNAの配列と比較して
、相同性の程度を決定した。
ヒ)Mx cDNAの機能競合性を試験するため、先ず最初に上記のように決定
されたコード化配列を(構成)SV40早期プロモータの制御下で補乳動物発現
ベクターpβGにクローン化させた0次いで、このベクターをMxネズミL細細
胞へ、並びにヒトヘラ細胞およびCos細胞中へ導入した。
次いで、ネズミMx (これはヒト蛋白に対し交差反応することが示されている
)に対する螢光性抗体を用いて、−次的および永久に形質転換された細胞にてそ
の場におけるMxの発現を試験した。形質転換細胞にインフルエンザウィルスを
感染させた後、上記したように螢光性抗−インフルエンザ抗体を用いてその場で
ウィルス複製につき評価した〔ステへり等、セル、第44巻、第147−158
頁(1986)参照〕。
ヒトMx蛋白を生成させるため、ヒトMxのコード化配列を各種のプロモータ(
たとえばTrp、λ、PLもしくはtac)および種々異なる3′非コード化領
域に融合させて、イー・コリで発現させた。或いは、Mxコード化配列を[FN
信号配列に結合させて、DHFR−プラスミドにて発現させ、その際メトトレキ
セート増殖技術を用いた0次いで、免疫学的方法〔たとえばP、ステへり等、ジ
ャーナル・バイオロジカル・ケミストリー、第260巻、第1821〜1825
頁(1985) )により発現を測定した。免疫親和性クロマトグラフィーに関
する方法によってMxを精製した。
細胞フリー系および組織培養におけるネズミおよびヒ) M x蛋白の生物学的
活性を評価するため、次の方法を用いた:(i)細胞中への微量注入および上記
したようなウィルス耐性の試験;(ii)インフルエンザウィルス複製に対する
細胞フリー系の使用〔たとえばフルーグ等、パイロロジー、第56巻、第201
−206頁(1985))(これはMxがインフルエンザウィルスRNA合成を
阻止することにより作用すると思われ、この活性につき分析することができる)
; (iii)Mx−充填された血小板を用いる細胞中へのMxの導入および
細胞融合或いはMx生産性イー・コリとL細胞との融合、またはMx充項された
リポソームとネズミL929細胞との融合、或いはMxの溶液によるネズミL9
29細胞の単なる処理、および上記のようなインフルエンザウィルス耐性につい
ての分析。
動物におけるMx蛋白の生物学的活性を評価するため、Mx−ネズミにヒトもし
くはネズミ蛋白溶液またはリポソーム含有Mxを静脈注射した。インフルエンザ
ウィルスを感染させた後、生存するネズミを計数した。
以上、本発明を多数の具体例につき説明したが、ここに説明した具体例を改変し
て本発明の方法および組成物を用いる他の具体例を提供しうろことが明らかであ
り、したがって本発明の範囲は実施例により上記した特定具体例のみに限定され
ないことが了解されよう。
FIG、1
ム
3kb
TCTTCTC;AATCAAACCrC;丁TATATCCAACTCG入入
TCCTCCTGGλ入入AC入TACλAλGATC;入GTTCTTAAC
AACGTC入GAAGG AAAG入GCTGATTrCrrCλTCC人C
TC入CTCC;ATACCAAGT790 B10 230
8go 870 c190
910 9コ0 950
121.0 1230 1250
1270 1290 1:ll。
13コ0 1コ50 1370
1450 1470 14り0
1810 18:10 1850
1E170 1890 1910
2290 2310 23コ0
TACA rrrr丁rrTτGCAAAAATrTTAAC入AGGATrC
CACCTCTCrTTrAC;CCCACCACCCATCAGAGGTAG
TGGAAC;ACAAAACTTATTA GCCTATCC;A C0AA
G rCCACCTGTrCA CC■lT
ACTTCTTTGCG(、CCGAC;CTCAGTCTTCCTTGC,C
ACCAGTTC,1CTCCCA”fAACAAACACbA
2650 2670 2ら90
2710 27コ0 2750
AGCTATAGTCCAGTCCTTrCCACAGGCAGAAACTAA
GAATGAATCAGC入CCTGAACTTCAAC;C;AACCTCA
CAAGτAC;TrCTrACGτcAcx入入TσTCGCTC;Tへ人A
CCACAAeGACAGACCAAACCAAGCCAA(、CCTCCC;
TrGCrCATCTCCCACTCτrrc’rc入C;GTCATATs
コ010 3030 3050
丁ATACTCCTTCATCATGCGTCCTTrCATGTATTTGC
AATC;TCATATCAAAGCATCCTrTC3070、309031
10
AGCTGTGTCTGCTrCAGCCAAACATTCTrTCATCTC
TrTcCTTCAGC人ACAC八τCATTTC3130へ 3150 3
170
ACCTCTGTACCCCACCAAA−へCATCATrTにATATAA
CTAjtσITTCCA入αシGAσ■χ;AAGTA (Ala) = 3
4 (5,43<) C(Cys) a 11 (1,758+D TAspl
g 3日 (6,5k) E (Glul −59(9,35g)’r (P
ha) a 24 +3.8X) G (Gly) −30(4,75X)H(
His) = 7 (1,1811(Ile) −44(7,0klK ILy
s) −54(Ei、:5k) L (Leul = 68 +10.8k1M
(Metl −13(2,05kl N +Asn1−2513.95に)P
(Prol x21 (3,35″4) O(Gln)−38+6.OS+1
RIArgl = 36 (5,7U S +5erl = 40 +5.35
X1丁 (Thrl −31+4.9XI V (Val+ = 40 (E、
35J′fJ (Trp) = 3 +0.5りI Y(丁yrl = 15
12.4klアミノ酸12J 2N
MDSVNNL争 C’RHY E E K V RF Cr DLZI)TL
RALGVEODLALPAIAvlGDO5s(iKss ν+LEA[、S
G VALPRGSGIVTRCPLVLKLRKLKEGEEWRGKVS
YDDI Σ ν ELSDPSEI/EEAINXGQNFIAGVGL G
l5DKL15LDV6’hPNVPDLTLIDLPG 工 TRVAVG
NQPAD 工GRQrKRLIKTYIQKQET!NLV、VVPSNVD
I 入 丁 TEALSMAOεVDPEGDRTIGVLTKPD[、VDR
GAEGKVLDVMRNLVYPLKKGYM I VKCRGOQDIOE
QLSLTEAFOKEOVFFKDH5Yr S I LLEDGKATVP
CLAERL T EELT S HlCに S L P L L E D O
X N Ei S HQ S A SEELQKYGADIPEDDRTRM
S FLVNKISAFNRNIMNL 工 QAQETVS 三 GDSR[
、F’TKLRN 三 FLAWDDHI z E yr K x D sp=
ν OS KMKEFENQYRGRELPGFVDY に AFE S I
I K K F2 V K A L E E 5 A v N HL RRV
TKMVQT 入 FVKIL’ENDFGDFLNLCCTAKSKI に
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ν Y CQDOVYKET(、KTrREKEAEKEK丁 KALrNPA
TFONNSQFPOKGLTTTEMTQHLKAYYQE(RRNIGRQ
IPLIrQYFILK 丁 FGEEI EKM 阿 LQLLQDTSKC
5WFLE二 O6D T REKKKFLKRRLLRLDEARQKL ^
に F S D
FIG、2D
9にpnl QSall 9 0(71II 中 Sal lQ Bam D
I [;] Eco旧 7 Pvull 中Pst lFIG、 5
FIG、6A
FIG、 6B
FIG、6C
FIG、6D
手続補正書却
昭和62年 5月18日
特許庁長官 黒 1) 明雄 殿
1、事件の表示
PCT/US 86101818
2、発明の名称
3、補正をする者
事件との関係 特許出願人
住所 アメリカ合衆国、カリフォルニア州 92122、サン ディエゴ、カミ
ノ ヒュアータ 78585、?!正の対象
(1) 明細書および請求の範囲の翻訳文6、補正の内容
C関 T 麺 存 邦 告
1merMl<Pal^l1obc+honlio、 PCT/us10uq+
a
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ウイルス感染に対し動物へ保護しうるインタフェロン誘発された蛋白をコー ドする遺伝子を動物中へ挿入することを特徴とするウイルス感染に対する動物の 保護方法。 2.ウイルス感染がインフルエンザウイルスによって引き起こされ、かつ遺伝子 がMx蛋白をコードする請求の範囲第1項記載の方法。 3.遺伝子が組換DNA分子における発現制御配列に作用結合されている請求の 範囲第1項または第2項記載の方法る4.インタフェロン誘発された蛋白をコー ドする遺伝子を含む組換DNA分子で形質転換された宿主。 5.宿主がその天然状態においてウイルス感染に対し感受性である動物細胞であ り、かつ組換DNA分子がウイルス感染に対し細胞を保護しうるインタフェロン 誘発された蛋白をコードする遺伝子を含む請求の範囲第4項記載の宿主。 6.ウイルス感染がインフルエンザであり、かつ遺伝子がMx蛋白をコードする 遺伝子である請求の範囲第5項記載の宿主。 7.遺伝子が組換DNA分子における発現制御配列に作用結合されている請求の 範囲第4項乃至第6項のいずれかに記載の宿主。 8.式: 【配列があります】 を有するDNA配列。 9.(a)請求の範囲第8項記載のDNA配列、(b)請求の範囲第8項記載の DNA配列にハイブリッド化しかつ発現に際しMx蛋白をコードするDNA配列 、および (c)遺伝子コードの結果として前記DNA配列まで縮退しかつ発現に際しMx 蛋白をコードするDNA配列よりなる群から選択されたDNA配列を含む組換D NA分子。 10.DNA配列が組換DNA分子における発現制御配列に作用結合されている 請求の範囲第9項記載の組換DNA分子。 11.(a)構成プロモータ、 (b)天然のインタフェロン依存性プロモータ、(c)インタフェロン依存性で あるが、天然のインタフェロン依存性プロモータよりも大きい発現を示すハイブ リツドプロモータ、および (d)インタフェロン以外の物質に依存するプロモータよりなる群から選択され るプロモータを含む請求の範囲第9項記載の組換DNA分子。 12.(a)アミノ酸配列: 【配列があります】 からなる第一ポリペプチド、および (b)前記第一ポリペプチドの少なくとも1つの断片からなり、インフルエンザ に対する動物の保護作用を有する第二ポリペプチド よりなる群から選択されるポリペプチド。 13.(a)モノクローナル抗体2C12で免疫沈澱することができかつヒト末 梢血液リンバ球,ヒト胎児肺細胞およびヒト繊維芽細胞にてインタフェロン−α もしくはインクフェロン−βにより誘発させうるが、インタフェロン−γでは誘 発させえない約80,000ダルトンの分子量を有する蛋白、および (b)前記蛋白の少なくとも1つの断片からなり、インフルエンザに対し動物の 保護作用を有するポリペプチドよりなる群から選択されるポリペプチド。 14.抗ウイルス上有効量の請求の範囲第12項または第13項記載のポリペプ チドと、医薬上許容しうるキャリヤとからなる抗ウイルス医薬組成物。 15.抗ウイルス上有効量の請求の範囲第12項または第13項記載のポリペプ チドを、感染に対し感受性である動物に対し投与することを特徴とする動物にお けるウイルス感染の治療もしくは予防方法。
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