JPS634310Y2 - - Google Patents
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- JPS634310Y2 JPS634310Y2 JP18050780U JP18050780U JPS634310Y2 JP S634310 Y2 JPS634310 Y2 JP S634310Y2 JP 18050780 U JP18050780 U JP 18050780U JP 18050780 U JP18050780 U JP 18050780U JP S634310 Y2 JPS634310 Y2 JP S634310Y2
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- magnetic disk
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Links
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Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ほぼ中央部に回転軸挿入孔を有する
と共に前記回転軸挿入孔から偏倚した位置に位置
規制ピン挿入孔を有するデイスク状の回転体であ
つて、軸心を中心として回転する回転軸及び前記
回転軸から離れた位置に偏倚可能な状態で取付け
られた位置規制ピンをそれぞれ有する回転駆動機
構上に装着され、位置決め面と駆動面とを有する
前記位置規制ピン挿入孔に挿入された前記位置規
制ピンによつて、前記位置決め面が前記回転体の
外周方向に附勢されると共に前記回転駆動機構の
回転駆動力が前記駆動面に伝達され、第1の位置
決め面と第2の位置決め面とを有する前記回転軸
挿入孔に挿入された前記回転軸に、前記位置規制
ピンの附勢力にて前記第1及び第2の位置決め面
のそれぞれ第1及び第2の係合点が圧着係合さ
れ、これによつて前記回転軸に対する前記回転体
の位置決めが行われるようにした回転デイスクに
関するものである。
と共に前記回転軸挿入孔から偏倚した位置に位置
規制ピン挿入孔を有するデイスク状の回転体であ
つて、軸心を中心として回転する回転軸及び前記
回転軸から離れた位置に偏倚可能な状態で取付け
られた位置規制ピンをそれぞれ有する回転駆動機
構上に装着され、位置決め面と駆動面とを有する
前記位置規制ピン挿入孔に挿入された前記位置規
制ピンによつて、前記位置決め面が前記回転体の
外周方向に附勢されると共に前記回転駆動機構の
回転駆動力が前記駆動面に伝達され、第1の位置
決め面と第2の位置決め面とを有する前記回転軸
挿入孔に挿入された前記回転軸に、前記位置規制
ピンの附勢力にて前記第1及び第2の位置決め面
のそれぞれ第1及び第2の係合点が圧着係合さ
れ、これによつて前記回転軸に対する前記回転体
の位置決めが行われるようにした回転デイスクに
関するものである。
可撓性を有する円板状磁気デイスク(いわゆる
磁気シート)を偏平状カセツト筐体内に収納して
成るデイスクカセツトを記録再生装置本体に装着
して、磁気デイスクを高速回転させると共に、磁
気ヘツドをこの磁気デイスクの半径方向に移動さ
せながら磁気デイスクの磁性面に対接させて、ビ
デオ信号、オーデイオ信号或いはデイジタル信号
を記録再生するようにしたものが従来より知られ
ている。
磁気シート)を偏平状カセツト筐体内に収納して
成るデイスクカセツトを記録再生装置本体に装着
して、磁気デイスクを高速回転させると共に、磁
気ヘツドをこの磁気デイスクの半径方向に移動さ
せながら磁気デイスクの磁性面に対接させて、ビ
デオ信号、オーデイオ信号或いはデイジタル信号
を記録再生するようにしたものが従来より知られ
ている。
第1図〜第10図は本考案を適用し得る回転デ
イスク及びその記録再生装置におけるデイスク回
転駆動装置を説明するためのものであつて、この
回転駆動装置は、可撓性を有するシート状の磁気
デイスク1が収納されたデイスクカセツト6と、
このデイスクカセツト6内の磁気デイスク1を回
転駆動する回転駆動機構とから構成されている。
イスク及びその記録再生装置におけるデイスク回
転駆動装置を説明するためのものであつて、この
回転駆動装置は、可撓性を有するシート状の磁気
デイスク1が収納されたデイスクカセツト6と、
このデイスクカセツト6内の磁気デイスク1を回
転駆動する回転駆動機構とから構成されている。
第1図に示すように、磁気デイスク1は例えば
0.04mm厚の薄い円板状の高分子フイルムから成
り、記録再生用磁気ヘツドが摺接される下面には
磁性層が均一に形成されて磁気記録媒体が構成さ
れている。また磁気デイスク1の中央には円形の
中央開口1aが設けられ(第3図参照)、この中
央開口1aには鉄等の磁性体から成る芯金3が取
付けられている。この芯金3は一枚の円板をプレ
ス加工したものであつて、第1図及び第3図に示
すように一方側には円板状凹部3aがそして他方
側には円板状凸部3bが設けられ、また芯金3の
周縁部にはリング状フランジ3cが設けられ、い
わゆる皿型形状に構成されている。そして第3図
に示すように芯金3のフランジ3cには凸部3b
の側にリング状を成す両面接着シート7が接着さ
れ、この両面接着シート7に磁気デイスク1の中
央開口1aの周縁部が接着されている。これによ
つて芯金3と磁気デイスク1とが一体的に結合さ
れている。
0.04mm厚の薄い円板状の高分子フイルムから成
り、記録再生用磁気ヘツドが摺接される下面には
磁性層が均一に形成されて磁気記録媒体が構成さ
れている。また磁気デイスク1の中央には円形の
中央開口1aが設けられ(第3図参照)、この中
央開口1aには鉄等の磁性体から成る芯金3が取
付けられている。この芯金3は一枚の円板をプレ
ス加工したものであつて、第1図及び第3図に示
すように一方側には円板状凹部3aがそして他方
側には円板状凸部3bが設けられ、また芯金3の
周縁部にはリング状フランジ3cが設けられ、い
わゆる皿型形状に構成されている。そして第3図
に示すように芯金3のフランジ3cには凸部3b
の側にリング状を成す両面接着シート7が接着さ
れ、この両面接着シート7に磁気デイスク1の中
央開口1aの周縁部が接着されている。これによ
つて芯金3と磁気デイスク1とが一体的に結合さ
れている。
また第2図に明示するように、この芯金3のほ
ぼ中央部にはほゞ正方形を成すモーター軸挿入孔
4が形成され、この挿入孔4から所定距離だけ偏
倚した位置に長方形状の位置規制ピン挿入孔5が
形成されている。なお上述のモーター軸挿入孔4
の中心O1は芯金3ひいては磁気デイスク1の中
心O2から外れて位置規制ピン挿入孔5側に僅か
に所定距離だけ偏倚している。またモーター軸挿
入孔4の一対の対角線d1及びd2が位置規制ピン挿
入孔5の互いに対向する一対の辺部とそれぞれ平
行になるように構成されている。さらに、前記挿
入孔4の一辺の長さはこの挿入孔4に挿入される
べきモーター軸の直径より長く構成されているた
め、モーター軸は挿入孔4内において多少のガタ
ツキがある状態で挿入されるようになつている。
なおこのように挿入孔4の中心を芯金3の中心か
ら偏倚させている理由は、後に詳述するが、デイ
スクカセツト6を装置本体に装着した際に芯金3
の挿入孔4内に挿入されるモーター軸の軸心と磁
気デイスク1の中心とを一致させるためである。
ぼ中央部にはほゞ正方形を成すモーター軸挿入孔
4が形成され、この挿入孔4から所定距離だけ偏
倚した位置に長方形状の位置規制ピン挿入孔5が
形成されている。なお上述のモーター軸挿入孔4
の中心O1は芯金3ひいては磁気デイスク1の中
心O2から外れて位置規制ピン挿入孔5側に僅か
に所定距離だけ偏倚している。またモーター軸挿
入孔4の一対の対角線d1及びd2が位置規制ピン挿
入孔5の互いに対向する一対の辺部とそれぞれ平
行になるように構成されている。さらに、前記挿
入孔4の一辺の長さはこの挿入孔4に挿入される
べきモーター軸の直径より長く構成されているた
め、モーター軸は挿入孔4内において多少のガタ
ツキがある状態で挿入されるようになつている。
なおこのように挿入孔4の中心を芯金3の中心か
ら偏倚させている理由は、後に詳述するが、デイ
スクカセツト6を装置本体に装着した際に芯金3
の挿入孔4内に挿入されるモーター軸の軸心と磁
気デイスク1の中心とを一致させるためである。
一方、磁気デイスク1を収納するためのカセツ
ト筐体2は、第1図に示すように、例えば静電防
止剤を含むABS樹脂製射出成形品から成る上ハ
ーフ2aと下ハーフ2bとから構成され、これら
の上下ハーフ2a,2bはその外周部が互いに溶
着されて全体として偏平な直方体状の形状を成し
ている。また下ハーフ2bのほゞ中央に円形の中
央開口8が設けられると共に、この中央開口8の
周縁部であつてかつ下ハーフ2bの内面にはリン
グ状突部9が一体成形されており、第3図に示す
ようにこの中央開口8に芯金3の凸部3bが、両
者の間隙(例えば約0.7mm)による多少のガタツ
キを有する状態で嵌合配置されている。また上ハ
ーフ2aの中央部の内面には、リング状突出部1
0が一体成形され、この突出部10の外周囲には
この突出部10と同心状を成すリング状突部11
が一体成形されている。なお上述の突出部10の
突出長さは突部11よりも長く、従つて突出部1
0は第3図に示すように突部11を越えて下ハー
フ2bの内面側に突出している。そしてこのリン
グ状突出部10は前記芯金3の凹部3a内に多少
のガタツキを有する状態で挿入配置されている。
また上下ハーフ2a,2bの内側面には中央開口
8に対して同心円上に沿つて延びる例えば4つの
円弧状リブ13,14が互いに等間隔でそれぞれ
一体成形されている。そして上下ハーフ2a,2
bを互いに重ね合わせてカセツト筐体2を組立て
た場合には、上ハーフ2aのリブ13と下ハーフ
2bのリブ14とが同一の円周上に配置されると
共に、カセツト筐体2の4つの隅部においてリブ
13及び14が互いに隣接状態で配置され、これ
によつて各隅部において実質的に一つのリブがそ
れぞれ構成される。そして磁気デイスク1は、こ
れらのリブ13,14によつて囲まれるように配
置されている。またリブ13は下ハーフ2bの下
面板の内面にそしてリブ14は上ハーフ2aの上
面板の内面に当接しており、これによつて偏平で
かつ小さな外力によつても変形し易いカセツト筐
体2が機械的に補強されている。さらに、磁気デ
イスク1が損傷を受けたり摩耗してしまうことの
ないように、上下ハーフ2a,2bには突部11
とリブ13、及び突部9とリブ14との間には磁
気デイスク保護用の不織布15a,15bがそれ
ぞれ熱溶着等により取付けられている。
ト筐体2は、第1図に示すように、例えば静電防
止剤を含むABS樹脂製射出成形品から成る上ハ
ーフ2aと下ハーフ2bとから構成され、これら
の上下ハーフ2a,2bはその外周部が互いに溶
着されて全体として偏平な直方体状の形状を成し
ている。また下ハーフ2bのほゞ中央に円形の中
央開口8が設けられると共に、この中央開口8の
周縁部であつてかつ下ハーフ2bの内面にはリン
グ状突部9が一体成形されており、第3図に示す
ようにこの中央開口8に芯金3の凸部3bが、両
者の間隙(例えば約0.7mm)による多少のガタツ
キを有する状態で嵌合配置されている。また上ハ
ーフ2aの中央部の内面には、リング状突出部1
0が一体成形され、この突出部10の外周囲には
この突出部10と同心状を成すリング状突部11
が一体成形されている。なお上述の突出部10の
突出長さは突部11よりも長く、従つて突出部1
0は第3図に示すように突部11を越えて下ハー
フ2bの内面側に突出している。そしてこのリン
グ状突出部10は前記芯金3の凹部3a内に多少
のガタツキを有する状態で挿入配置されている。
また上下ハーフ2a,2bの内側面には中央開口
8に対して同心円上に沿つて延びる例えば4つの
円弧状リブ13,14が互いに等間隔でそれぞれ
一体成形されている。そして上下ハーフ2a,2
bを互いに重ね合わせてカセツト筐体2を組立て
た場合には、上ハーフ2aのリブ13と下ハーフ
2bのリブ14とが同一の円周上に配置されると
共に、カセツト筐体2の4つの隅部においてリブ
13及び14が互いに隣接状態で配置され、これ
によつて各隅部において実質的に一つのリブがそ
れぞれ構成される。そして磁気デイスク1は、こ
れらのリブ13,14によつて囲まれるように配
置されている。またリブ13は下ハーフ2bの下
面板の内面にそしてリブ14は上ハーフ2aの上
面板の内面に当接しており、これによつて偏平で
かつ小さな外力によつても変形し易いカセツト筐
体2が機械的に補強されている。さらに、磁気デ
イスク1が損傷を受けたり摩耗してしまうことの
ないように、上下ハーフ2a,2bには突部11
とリブ13、及び突部9とリブ14との間には磁
気デイスク保護用の不織布15a,15bがそれ
ぞれ熱溶着等により取付けられている。
カセツト筐体2の上下ハーフ2a,2b及び不
織布15a,15bには、磁気デイスク1の半径
方向に延びかつ互いに同形状を成す長孔16,1
7及び18がそれぞれ形成され、これらの長孔1
6,17,18は互いにそれぞれ対向配置されて
重ね合わされている。そして下ハーフ2bの長孔
17からは下側の不織布15bの長孔18を介し
て磁気ヘツドが挿入され、上ハーフ2aの長孔1
6からは上側の不織布15aの長孔18(図示さ
れず)を介してデイスク押え用パツドが挿入され
得るようになつている。なお第1図において、1
9a,19bは上下ハーフ2a,2bを組合わせ
る際に互いに嵌合される位置決め用の突起であ
る。
織布15a,15bには、磁気デイスク1の半径
方向に延びかつ互いに同形状を成す長孔16,1
7及び18がそれぞれ形成され、これらの長孔1
6,17,18は互いにそれぞれ対向配置されて
重ね合わされている。そして下ハーフ2bの長孔
17からは下側の不織布15bの長孔18を介し
て磁気ヘツドが挿入され、上ハーフ2aの長孔1
6からは上側の不織布15aの長孔18(図示さ
れず)を介してデイスク押え用パツドが挿入され
得るようになつている。なお第1図において、1
9a,19bは上下ハーフ2a,2bを組合わせ
る際に互いに嵌合される位置決め用の突起であ
る。
次に上述の如きデイスクカセツト6が装着され
る記録再生装置本体20の構造に付き第4図〜第
9図を参照して説明する。
る記録再生装置本体20の構造に付き第4図〜第
9図を参照して説明する。
第4図に示すように、この装置本体のシヤーシ
22には、デイスクカセツト6を受けるための4
本のカセツト受け用ピン23,24,25,26
が植設されており、このデイスクカセツト6の4
つの隅部がこれらのピン23〜26によつて受け
られるようになつている。そして、一対の支軸2
7,28を中心として回動可能にシヤーシ22に
取付けられたカセツト押え部材29によつて上方
から押えられて所定位置に配置保持されるように
構成されている。
22には、デイスクカセツト6を受けるための4
本のカセツト受け用ピン23,24,25,26
が植設されており、このデイスクカセツト6の4
つの隅部がこれらのピン23〜26によつて受け
られるようになつている。そして、一対の支軸2
7,28を中心として回動可能にシヤーシ22に
取付けられたカセツト押え部材29によつて上方
から押えられて所定位置に配置保持されるように
構成されている。
またシヤーシ22にはデイスクカセツト6内の
磁気デイスク1を回転駆動する回転駆動機構30
が設けられている。即ち、カセツト受け用ピン2
3〜26によつて囲まれた部分のほゞ中央位置
に、カセツト筐体2内の磁気デイスク1を回転駆
動するための偏平型ブラシレスモーター31が固
着されている。そして第5図に示すように、この
モーター31の回転子32の上面にはリング状円
板の一部を欠落して成るスペーサ33と、カセツ
ト筐体2内の磁気デイスク1の位置規制(センタ
ー出し)を行なうための位置規制ピン34が固着
された板ばね部材35と、リング状凹部36を上
面に有する円板状ヨーク37とが一対の止ねじ3
8により共締めされている。上述の板ばね部材3
5はスペーサ33とヨーク37との間に介在さ
れ、スペーサ33、板ばね部材35及びヨーク3
7はさらに一本の止ねじ39によつて共締めされ
ている。従つてこれらはモーター31のモーター
軸31aと一緒に回転駆動されるようになつてい
る。
磁気デイスク1を回転駆動する回転駆動機構30
が設けられている。即ち、カセツト受け用ピン2
3〜26によつて囲まれた部分のほゞ中央位置
に、カセツト筐体2内の磁気デイスク1を回転駆
動するための偏平型ブラシレスモーター31が固
着されている。そして第5図に示すように、この
モーター31の回転子32の上面にはリング状円
板の一部を欠落して成るスペーサ33と、カセツ
ト筐体2内の磁気デイスク1の位置規制(センタ
ー出し)を行なうための位置規制ピン34が固着
された板ばね部材35と、リング状凹部36を上
面に有する円板状ヨーク37とが一対の止ねじ3
8により共締めされている。上述の板ばね部材3
5はスペーサ33とヨーク37との間に介在さ
れ、スペーサ33、板ばね部材35及びヨーク3
7はさらに一本の止ねじ39によつて共締めされ
ている。従つてこれらはモーター31のモーター
軸31aと一緒に回転駆動されるようになつてい
る。
この板ばね部材35は、第5図に示すように、
そのほゞ中央部にほゞ馬蹄形を成す開口40が設
けられている。そしてこの板ばね部材35には巾
狭に形成された一対のL字状アーム部42を介し
てピン取付部43が一体成形されており、このピ
ン取付部43は上述の一対のアーム部42によつ
て両持ち支持されている。そしてこのピン取付部
43には既述の位置規制ピン34が固着されてい
る。即ち、第6図〜第8図に示すように位置規制
ピン34はほゞ中央部にフランジ44を有する軸
部45と、この軸部45の上端部に嵌合固着され
た軸受部46と、この軸受部46との間に配設さ
れたボールベアリング47によつて軸部45に対
して回転自在に取付けられた円筒部48とから構
成されている。前記軸部45はピン取付部43を
貫通しており、その貫通している下端部に筒状取
付部材49が嵌合固着されている。そして軸部4
5のフランジ44と取付部材49とにより板ばね
部材35のピン取付部43が挟持されており、こ
れによつて位置規制ピン34がピン取付部43に
固定されている。そしてこの位置規制ピン34の
円筒部48がヨーク37の凹部36に設けられた
開口50を貫通し、かつ筒状取付部材49が回転
子32を貫通した状態で配置されている。従つて
このピン34は前記開口50内において、板ばね
部材35の弾性により第6図において矢印A方向
に偏倚可能であると共に、特に板ばね部材35の
アーム部42の弾性により第6図においてこのア
ーム部42を中心として矢印B方向及びC方向に
回動可能(換言すれば、ヨーク37の半径方向に
移動可能)である。なお前記ピン34は、第6図
において示す距離S1が第10図において示す距離
S2よりも僅かに長くなるような位置に取付けられ
ている。
そのほゞ中央部にほゞ馬蹄形を成す開口40が設
けられている。そしてこの板ばね部材35には巾
狭に形成された一対のL字状アーム部42を介し
てピン取付部43が一体成形されており、このピ
ン取付部43は上述の一対のアーム部42によつ
て両持ち支持されている。そしてこのピン取付部
43には既述の位置規制ピン34が固着されてい
る。即ち、第6図〜第8図に示すように位置規制
ピン34はほゞ中央部にフランジ44を有する軸
部45と、この軸部45の上端部に嵌合固着され
た軸受部46と、この軸受部46との間に配設さ
れたボールベアリング47によつて軸部45に対
して回転自在に取付けられた円筒部48とから構
成されている。前記軸部45はピン取付部43を
貫通しており、その貫通している下端部に筒状取
付部材49が嵌合固着されている。そして軸部4
5のフランジ44と取付部材49とにより板ばね
部材35のピン取付部43が挟持されており、こ
れによつて位置規制ピン34がピン取付部43に
固定されている。そしてこの位置規制ピン34の
円筒部48がヨーク37の凹部36に設けられた
開口50を貫通し、かつ筒状取付部材49が回転
子32を貫通した状態で配置されている。従つて
このピン34は前記開口50内において、板ばね
部材35の弾性により第6図において矢印A方向
に偏倚可能であると共に、特に板ばね部材35の
アーム部42の弾性により第6図においてこのア
ーム部42を中心として矢印B方向及びC方向に
回動可能(換言すれば、ヨーク37の半径方向に
移動可能)である。なお前記ピン34は、第6図
において示す距離S1が第10図において示す距離
S2よりも僅かに長くなるような位置に取付けられ
ている。
一方、第5図に示すように、ヨーク37の凹部
36内には円周方向にほゞ等間隔となるように4
対のマグネツト52が接着剤等により接着固定さ
れている。そしてヨーク37の内及び外側のフラ
ンジ37a,37bの上面にはカーボンが混入さ
れたテフロン製シート等から成る滑性シート5
3,54がそれぞれ貼付されている。なおこの滑
性シート53,54の上面(すなわち芯金3の受
面)は第6図〜第8図に示すように互いに同一平
面上に配置されると共に前記マグネツト52の上
面よりも上方に配され、前記ピン34の円筒部4
8がこれらの滑性シート53,54の上面から上
方へ突出した状態になつている。
36内には円周方向にほゞ等間隔となるように4
対のマグネツト52が接着剤等により接着固定さ
れている。そしてヨーク37の内及び外側のフラ
ンジ37a,37bの上面にはカーボンが混入さ
れたテフロン製シート等から成る滑性シート5
3,54がそれぞれ貼付されている。なおこの滑
性シート53,54の上面(すなわち芯金3の受
面)は第6図〜第8図に示すように互いに同一平
面上に配置されると共に前記マグネツト52の上
面よりも上方に配され、前記ピン34の円筒部4
8がこれらの滑性シート53,54の上面から上
方へ突出した状態になつている。
なお第4図において、55はモーターカバーで
あつて、このモーターカバー55の上面に設けら
れた開口56内にはヨーク37が回転自在の状態
で配置されると共に、このヨーク37に貼付され
た滑性シート53,54がモーターカバー55の
上面から上方に突出している。
あつて、このモーターカバー55の上面に設けら
れた開口56内にはヨーク37が回転自在の状態
で配置されると共に、このヨーク37に貼付され
た滑性シート53,54がモーターカバー55の
上面から上方に突出している。
次に装置本体20のヘツド移動装置に付き第4
図及び第9図を参照して説明する。
図及び第9図を参照して説明する。
このヘツド移動装置は、磁気ヘツド58が取付
板59を介して固着されているヘツド支持基体6
0と、ステツプモーター61によつて軸心を中心
として回転駆動される送りねじ62とをそれぞれ
具備している。シヤーシ22の垂直片部63には
ステツプモーター61がねじ止めされ、このステ
ツプモーター61のモーター軸61aは送りねじ
62に直結されている。そして送りねじ62の他
端部はシヤーシ22の切起し片64に回転自在に
取付けられ、かつ送りねじ62はシヤーシ22に
対して水平に配置されている。
板59を介して固着されているヘツド支持基体6
0と、ステツプモーター61によつて軸心を中心
として回転駆動される送りねじ62とをそれぞれ
具備している。シヤーシ22の垂直片部63には
ステツプモーター61がねじ止めされ、このステ
ツプモーター61のモーター軸61aは送りねじ
62に直結されている。そして送りねじ62の他
端部はシヤーシ22の切起し片64に回転自在に
取付けられ、かつ送りねじ62はシヤーシ22に
対して水平に配置されている。
また本例においては、ヘツド支持基体60が送
りねじ62の軸心方向に沿つて移動され得るよう
に構成されている。即ち、シヤーシ22には一対
のガイド軸取付部65,66が設けられ、これら
の取付部65,66には断面円形のガイド軸67
の両端部が固定されている。なおこのガイド軸6
7は前記送りねじ62に平行に配置されている。
そしてガイド軸67は前記ヘツド支持基体60を
貫通した状態で、このヘツド支持基体60に取付
けられたスリーブ68によつて軸受けされてい
る。従つて、ヘツド支持基体60はガイド軸67
によつて案内されて第4図において矢印D及びE
方向に摺動移動するように構成されている。
りねじ62の軸心方向に沿つて移動され得るよう
に構成されている。即ち、シヤーシ22には一対
のガイド軸取付部65,66が設けられ、これら
の取付部65,66には断面円形のガイド軸67
の両端部が固定されている。なおこのガイド軸6
7は前記送りねじ62に平行に配置されている。
そしてガイド軸67は前記ヘツド支持基体60を
貫通した状態で、このヘツド支持基体60に取付
けられたスリーブ68によつて軸受けされてい
る。従つて、ヘツド支持基体60はガイド軸67
によつて案内されて第4図において矢印D及びE
方向に摺動移動するように構成されている。
一方、第4図及び第9図に示すように、ヘツド
支持基体60には互いに間隔を隔てて対向してい
る一対の針状部材取付部71が一体成形されてい
る。そして送りねじ62がヘツド支持基体60の
垂直片部63に設けられた開口72を貫通してお
り、かつこれら一対の針状部材取付部71の間に
配置されている。一対の取付部71の上面には、
送りねじ62の軸心と直交する方向に対して送り
ねじ62のねじ部のピツチ角に相当する傾きを有
しかつ同一の直線上に沿つて延びるV字溝73
a,73bがそれぞれ設けられている。そしてこ
れらのV字溝73a,73b内に両端部が挿入配
置された状態で針状部材74が一対の取付部71
間に掛け渡されると共に、送りねじ62のねじ山
とねじ山の間(すなわちねじ谷)にガタツキなく
このねじ山に沿つて挿入配置されている。なおこ
の針状部材74はこれの上部に押え板75を一対
の止ねじ76によつて取付部71の上面側に締め
付けることにより、上述の如き配置状態で取付部
71に固着されている。さらに、第9図に示すよ
うに、一方側の取付部71の下面には前記止ねじ
76により板ばね77が共締めされており、この
板ばね77の自由端の弾性復元力によつて送りね
じ62は針状部材74及び押え板75側に常時附
勢されている。このため、針状部材74と送りね
じ62のねじ部との係合が外れてしまうことがな
く、しかも針状部材74が互いに隣接するねじ山
間にガタツキなく常に係合している。
支持基体60には互いに間隔を隔てて対向してい
る一対の針状部材取付部71が一体成形されてい
る。そして送りねじ62がヘツド支持基体60の
垂直片部63に設けられた開口72を貫通してお
り、かつこれら一対の針状部材取付部71の間に
配置されている。一対の取付部71の上面には、
送りねじ62の軸心と直交する方向に対して送り
ねじ62のねじ部のピツチ角に相当する傾きを有
しかつ同一の直線上に沿つて延びるV字溝73
a,73bがそれぞれ設けられている。そしてこ
れらのV字溝73a,73b内に両端部が挿入配
置された状態で針状部材74が一対の取付部71
間に掛け渡されると共に、送りねじ62のねじ山
とねじ山の間(すなわちねじ谷)にガタツキなく
このねじ山に沿つて挿入配置されている。なおこ
の針状部材74はこれの上部に押え板75を一対
の止ねじ76によつて取付部71の上面側に締め
付けることにより、上述の如き配置状態で取付部
71に固着されている。さらに、第9図に示すよ
うに、一方側の取付部71の下面には前記止ねじ
76により板ばね77が共締めされており、この
板ばね77の自由端の弾性復元力によつて送りね
じ62は針状部材74及び押え板75側に常時附
勢されている。このため、針状部材74と送りね
じ62のねじ部との係合が外れてしまうことがな
く、しかも針状部材74が互いに隣接するねじ山
間にガタツキなく常に係合している。
また第4図に示すようにヘツド支持基体60に
は、フエルト等から成るパツド78が設けられた
パツド支持部材79が回動可能に取付けられてい
る。即ち、このヘツド支持基体60には、シヤー
シ22に対して垂直方向に延びかつ互いに対向す
る一対の垂直片80が設けられ、これらの垂直片
80に軸受がそれぞれ設けられている。そしてパ
ツド支持部材79に固着された軸81が上述の軸
受(図示せず)によつて軸受けされると共に、一
方側の垂直片80とパツド支持部材79との間に
架設された圧縮コイルばね82によつてパツド支
持部材79は軸81を中心として第4図において
矢印F方向すなわちパツド78が磁気ヘツド58
に圧着する方向に常時附勢されている。なおデイ
スクカセツト6が装置本体20に装着されていな
い場合には、所定の附勢機構(図示せず)により
パツド支持部材79は前記圧縮コイルばね82の
附勢力に抗して第4図において矢印G方向に附勢
されるため、パツド78は磁気ヘツド58から離
されている。従つて第4図はデイスクカセツト6
の非装着時における装置本体20の状態を示すも
のである。そしてデイスクカセツト6を装着した
場合にはパツド支持部材79は圧縮コイルばね8
2の附勢力によつて矢印F方向に回動され、この
結果、カセツト筐体2の長孔16,17に露呈さ
れている磁気デイスク1がパツド78と磁気ヘツ
ド58とにより挟持されるように構成されてい
る。
は、フエルト等から成るパツド78が設けられた
パツド支持部材79が回動可能に取付けられてい
る。即ち、このヘツド支持基体60には、シヤー
シ22に対して垂直方向に延びかつ互いに対向す
る一対の垂直片80が設けられ、これらの垂直片
80に軸受がそれぞれ設けられている。そしてパ
ツド支持部材79に固着された軸81が上述の軸
受(図示せず)によつて軸受けされると共に、一
方側の垂直片80とパツド支持部材79との間に
架設された圧縮コイルばね82によつてパツド支
持部材79は軸81を中心として第4図において
矢印F方向すなわちパツド78が磁気ヘツド58
に圧着する方向に常時附勢されている。なおデイ
スクカセツト6が装置本体20に装着されていな
い場合には、所定の附勢機構(図示せず)により
パツド支持部材79は前記圧縮コイルばね82の
附勢力に抗して第4図において矢印G方向に附勢
されるため、パツド78は磁気ヘツド58から離
されている。従つて第4図はデイスクカセツト6
の非装着時における装置本体20の状態を示すも
のである。そしてデイスクカセツト6を装着した
場合にはパツド支持部材79は圧縮コイルばね8
2の附勢力によつて矢印F方向に回動され、この
結果、カセツト筐体2の長孔16,17に露呈さ
れている磁気デイスク1がパツド78と磁気ヘツ
ド58とにより挟持されるように構成されてい
る。
次に以上の如く構成した記録再生装置の動作を
説明する。
説明する。
先ず、図外のカセツト装着機構によつてデイス
クカセツト6を装置本体20のカセツト受け用ピ
ン23〜26上に装着する。これに伴なつて、カ
セツト押え部材29が前記カセツト装着機構に連
動して支軸27,28を中心に回動し、これによ
つてカセツト押え部材29によりデイスクカセツ
ト6が弾性的に下方へ押圧される。この結果、こ
のデイスクカセツト6はカセツト押え部材29と
カセツト受け用ピン23〜26とによつてこれら
の間に弾性的に挟持されて位置規制された状態で
保持される。
クカセツト6を装置本体20のカセツト受け用ピ
ン23〜26上に装着する。これに伴なつて、カ
セツト押え部材29が前記カセツト装着機構に連
動して支軸27,28を中心に回動し、これによ
つてカセツト押え部材29によりデイスクカセツ
ト6が弾性的に下方へ押圧される。この結果、こ
のデイスクカセツト6はカセツト押え部材29と
カセツト受け用ピン23〜26とによつてこれら
の間に弾性的に挟持されて位置規制された状態で
保持される。
一方、長孔16,17が設けられた側のデイス
クカセツト6の部分は磁気ヘツド58とパツド7
8との間に挿入配置される。そして図外の附勢機
構によりデイスクカセツトの装着動作に連動し
て、パツド支持部材79が圧縮コイルばね82の
附勢力によつて第4図において矢印F方向に回動
され、この結果、カセツト筐体2の長孔16,1
7をそれぞれ介して露呈されている磁気デイスク
1の一部が磁気ヘツド58とパツド78とにより
これらの間に挟持される。
クカセツト6の部分は磁気ヘツド58とパツド7
8との間に挿入配置される。そして図外の附勢機
構によりデイスクカセツトの装着動作に連動し
て、パツド支持部材79が圧縮コイルばね82の
附勢力によつて第4図において矢印F方向に回動
され、この結果、カセツト筐体2の長孔16,1
7をそれぞれ介して露呈されている磁気デイスク
1の一部が磁気ヘツド58とパツド78とにより
これらの間に挟持される。
このようにしてデイスクカセツト6が装着され
るのに伴なつてデイスクカセツト6の下ハーフ2
bの中央開口8内に嵌合された芯金3は、ヨーク
37のマグネツト52により吸引されてヨーク3
7の滑性シート53,54上に吸着される。これ
と同時に、芯金3のモーター軸挿入孔4内にはモ
ーター31のモーター軸31aが挿入される。そ
して芯金3の位置規制ピン挿入孔5と位置規制ピ
ン34との位置が互いにずれている場合には、こ
のピン34は芯金3とマグネツト52との間に作
用する吸引力によりこの芯金3にて下方へ押圧さ
れる。この結果、第7図において実線で示すよう
に、ピン34は板ばね部材35、特にアーム部4
2の弾性復元力に抗して下方へ押圧移動されるこ
とになる。このような状態の下で装置本体20が
記録又は再生モードに切換えられてモーター31
のモーター軸31aが回転駆動されると、芯金3
に対して板ばね35及びヨーク37と一緒に位置
規制ピン34が回動する。即ち、磁気デイスク1
は既述の如く磁気ヘツド58とパツド78とによ
つて挟持され、これによりこの磁気デイスク1に
は負荷トルクが作用しているので、ヨーク37に
貼付された滑性シート53,54と芯金3、及び
芯金3と位置規制ピン34との間に摩擦力が作用
してもこの芯金3は回転駆動されず、このピン3
4は静止状態にある芯金3に対して相対的に回動
する。しかる後、ピン34が回動して第10図に
おいて仮想線で示すように芯金3の位置規制ピン
挿入孔5に達すると、ピン34の円筒部48が板
ばね部材35の弾性復元力によつて前記挿入孔5
内に入り込むことになる。なおデイスクカセツト
6の装着時に位置規制ピン34の位置が前記挿入
孔5の位置と一致した場合には、装着時にこのピ
ンが挿入孔5内に入り込む。
るのに伴なつてデイスクカセツト6の下ハーフ2
bの中央開口8内に嵌合された芯金3は、ヨーク
37のマグネツト52により吸引されてヨーク3
7の滑性シート53,54上に吸着される。これ
と同時に、芯金3のモーター軸挿入孔4内にはモ
ーター31のモーター軸31aが挿入される。そ
して芯金3の位置規制ピン挿入孔5と位置規制ピ
ン34との位置が互いにずれている場合には、こ
のピン34は芯金3とマグネツト52との間に作
用する吸引力によりこの芯金3にて下方へ押圧さ
れる。この結果、第7図において実線で示すよう
に、ピン34は板ばね部材35、特にアーム部4
2の弾性復元力に抗して下方へ押圧移動されるこ
とになる。このような状態の下で装置本体20が
記録又は再生モードに切換えられてモーター31
のモーター軸31aが回転駆動されると、芯金3
に対して板ばね35及びヨーク37と一緒に位置
規制ピン34が回動する。即ち、磁気デイスク1
は既述の如く磁気ヘツド58とパツド78とによ
つて挟持され、これによりこの磁気デイスク1に
は負荷トルクが作用しているので、ヨーク37に
貼付された滑性シート53,54と芯金3、及び
芯金3と位置規制ピン34との間に摩擦力が作用
してもこの芯金3は回転駆動されず、このピン3
4は静止状態にある芯金3に対して相対的に回動
する。しかる後、ピン34が回動して第10図に
おいて仮想線で示すように芯金3の位置規制ピン
挿入孔5に達すると、ピン34の円筒部48が板
ばね部材35の弾性復元力によつて前記挿入孔5
内に入り込むことになる。なおデイスクカセツト
6の装着時に位置規制ピン34の位置が前記挿入
孔5の位置と一致した場合には、装着時にこのピ
ンが挿入孔5内に入り込む。
そしてモーター軸31aの矢印H方向への回転
に伴なつてピン34がさらに回動し、ピン34の
円筒部48が前記挿入孔5の一対の長辺のうちモ
ーター軸31aから遠い方の長辺5aに先ず係合
する。なおこの長辺5aが位置決め面である。次
いでピン34はさらに回動されるが、この際磁気
デイスク1には磁気ヘツド58とパツド78とに
よる挟持力及びヨーク37と芯金3との回転数の
差による慣性力が磁気デイスク1及び芯金3に負
荷トルクとして働いているため、ピン34の円筒
部48がボールベアリング47によつて回転され
つつ挿入孔5の短辺5bに係合することになる。
なおこの短辺5bが駆動面である。この際、既述
の如く第6図に示す距離S1が第10図に示す距離
S2より僅かに長く構成されているので、第8図に
示すように、ピン34は板ばね部材35のアーム
部42の捩れ変形によつて傾斜された状態に置か
れる。即ち、ピン34の軸心は第8図において垂
直方向に対し僅かな傾きを有することになり、こ
のため芯金3には板ばね部材35のアーム部42
の弾性復元力によりピン34の円筒部48を介し
て第8図及び第10図において外周方向である矢
印I方向の附勢力が常時作用することになる。
に伴なつてピン34がさらに回動し、ピン34の
円筒部48が前記挿入孔5の一対の長辺のうちモ
ーター軸31aから遠い方の長辺5aに先ず係合
する。なおこの長辺5aが位置決め面である。次
いでピン34はさらに回動されるが、この際磁気
デイスク1には磁気ヘツド58とパツド78とに
よる挟持力及びヨーク37と芯金3との回転数の
差による慣性力が磁気デイスク1及び芯金3に負
荷トルクとして働いているため、ピン34の円筒
部48がボールベアリング47によつて回転され
つつ挿入孔5の短辺5bに係合することになる。
なおこの短辺5bが駆動面である。この際、既述
の如く第6図に示す距離S1が第10図に示す距離
S2より僅かに長く構成されているので、第8図に
示すように、ピン34は板ばね部材35のアーム
部42の捩れ変形によつて傾斜された状態に置か
れる。即ち、ピン34の軸心は第8図において垂
直方向に対し僅かな傾きを有することになり、こ
のため芯金3には板ばね部材35のアーム部42
の弾性復元力によりピン34の円筒部48を介し
て第8図及び第10図において外周方向である矢
印I方向の附勢力が常時作用することになる。
このように芯金3は矢印I方向に移動されるた
め、モーター軸挿入孔4の4辺のうち位置規制ピ
ン挿入孔5から遠い方の2辺4a,4bが2点に
おいてモーター軸31aに圧着係合し、芯金3が
位置決めされる。なおこの2辺4a,4bが第1
及び第2の位置決め面であり、P及びQがそれぞ
れ第1及び第2の係合点であるこれによつて、芯
金3に貼付されている磁気デイスク1の中心がモ
ーター軸31aのほゞ軸心上に配置されることに
なる。そしてこの状態で、モーター軸31aが回
動してピン34が第10図において矢印H方向に
回動するのに伴ない、ピン34の円筒部48が前
記挿入孔5の短辺5bを押圧するため、その短辺
5bに回転駆動機構30の回転駆動力が伝達さ
れ、芯金3ひいては磁気デイスク1が矢印H方向
に回転する。この際、上述の如く磁気デイスク1
はモーター軸31aに同心状に配置されているの
で、磁気デイスク1はほゞセンター出しが成され
た状態で回転駆動されることになる。
め、モーター軸挿入孔4の4辺のうち位置規制ピ
ン挿入孔5から遠い方の2辺4a,4bが2点に
おいてモーター軸31aに圧着係合し、芯金3が
位置決めされる。なおこの2辺4a,4bが第1
及び第2の位置決め面であり、P及びQがそれぞ
れ第1及び第2の係合点であるこれによつて、芯
金3に貼付されている磁気デイスク1の中心がモ
ーター軸31aのほゞ軸心上に配置されることに
なる。そしてこの状態で、モーター軸31aが回
動してピン34が第10図において矢印H方向に
回動するのに伴ない、ピン34の円筒部48が前
記挿入孔5の短辺5bを押圧するため、その短辺
5bに回転駆動機構30の回転駆動力が伝達さ
れ、芯金3ひいては磁気デイスク1が矢印H方向
に回転する。この際、上述の如く磁気デイスク1
はモーター軸31aに同心状に配置されているの
で、磁気デイスク1はほゞセンター出しが成され
た状態で回転駆動されることになる。
次にヘツド移動装置の動作に付き述べる。先
ず、上述の如くデイスクカセツト6を装着した状
態の下で、装置本体20が例えば再生モードに切
換えられると、磁気デイスク1が、既述の如く回
転する。これに伴ない、磁気デイスク1の記録面
に摺接している磁気ヘツド58により記録情報が
読み出され、この読み出された情報に含まれる垂
直同期信号がステツプモーター駆動回路(図示せ
ず)に供給される。そしてこの垂直同期信号が供
給される毎に前記駆動回路からステツプモーター
61に所定の駆動電流が供給され、モーター軸6
1aが所定の回転角度(例えば15゜)ずつ第4図
において矢印J方向へ回転駆動される。このモー
ター軸61aの回転に伴なつて、送りねじ62の
ねじ山間にガタツキなく挿入配置された針状部材
74がこの送りねじ62により矢印D方向に送ら
れる。これによつて、針状部材74と共にヘツド
支持基体60がガイド軸67によつて案内されて
矢印D方向に間欠的にすなわち磁気デイスク1の
1回転毎に次の円環状記録トラツクへ移動(ステ
ツプ移動)する。従つて、ヘツド支持基体60に
取付けられた磁気ヘツド58とパツド支持部材7
9が一体になつてかつ磁気デイスク1を挟持した
状態で摺動し、デイスクカセツト6のヘツド及び
パツド挿入用長孔16,17内をその長手方向す
なわち磁気デイスク1の半径方向に沿つて間欠的
に移動することになる。
ず、上述の如くデイスクカセツト6を装着した状
態の下で、装置本体20が例えば再生モードに切
換えられると、磁気デイスク1が、既述の如く回
転する。これに伴ない、磁気デイスク1の記録面
に摺接している磁気ヘツド58により記録情報が
読み出され、この読み出された情報に含まれる垂
直同期信号がステツプモーター駆動回路(図示せ
ず)に供給される。そしてこの垂直同期信号が供
給される毎に前記駆動回路からステツプモーター
61に所定の駆動電流が供給され、モーター軸6
1aが所定の回転角度(例えば15゜)ずつ第4図
において矢印J方向へ回転駆動される。このモー
ター軸61aの回転に伴なつて、送りねじ62の
ねじ山間にガタツキなく挿入配置された針状部材
74がこの送りねじ62により矢印D方向に送ら
れる。これによつて、針状部材74と共にヘツド
支持基体60がガイド軸67によつて案内されて
矢印D方向に間欠的にすなわち磁気デイスク1の
1回転毎に次の円環状記録トラツクへ移動(ステ
ツプ移動)する。従つて、ヘツド支持基体60に
取付けられた磁気ヘツド58とパツド支持部材7
9が一体になつてかつ磁気デイスク1を挟持した
状態で摺動し、デイスクカセツト6のヘツド及び
パツド挿入用長孔16,17内をその長手方向す
なわち磁気デイスク1の半径方向に沿つて間欠的
に移動することになる。
このようにして、磁気ヘツド58が磁気デイス
ク1に摺接しつつ、モーター軸31aの1ステツ
プ回転毎すなわち各円環状記録トラツクに記録さ
れている垂直同期信号毎に磁気デイスク1の外周
側から中心側に向かつてその半径方向にステツプ
移動する。そしてヘツド支持基体60が所定位置
まで移動されて、磁気デイスク1の磁性面の内側
終縁部付近に磁気ヘツド58が達すると、図外の
検出機構によりヘツド支持基体60の位置が検出
されてヘツドの移動が停止される。
ク1に摺接しつつ、モーター軸31aの1ステツ
プ回転毎すなわち各円環状記録トラツクに記録さ
れている垂直同期信号毎に磁気デイスク1の外周
側から中心側に向かつてその半径方向にステツプ
移動する。そしてヘツド支持基体60が所定位置
まで移動されて、磁気デイスク1の磁性面の内側
終縁部付近に磁気ヘツド58が達すると、図外の
検出機構によりヘツド支持基体60の位置が検出
されてヘツドの移動が停止される。
以上の如き動作に伴なつて、磁気デイスク1の
記録面に記録されている情報が再生されることに
なる。なお記録時においても既述の場合と同様の
動作が行なわれる。
記録面に記録されている情報が再生されることに
なる。なお記録時においても既述の場合と同様の
動作が行なわれる。
しかしながら、上述の如き回転駆動装置に装着
される磁気デイスク1では、モーター軸31aが
圧着係合するモーター軸挿入孔4の2辺4a,4
bが共に直線状であるため、既述の如き磁気デイ
スク1の位置決め動作時に前記モーター軸31a
が2辺4a,4bに衝突すると、これらの2辺4
a,4bに変形(即ち、めくれやバリ等)が生じ
てしまう。モーター軸挿入孔4の2辺4a,4
b、即ち磁気デイスク1の位置決め部(センター
出し部)が多少でも変形を生じてしまうと、磁気
デイスク1の初期装着時における所定位置からず
れた位置に保持されることになり、前記2辺4
a,4bの変形量が大きくなればなるほど、ずれ
の量は大きくなる。従つて、多数回の装着後には
磁気デイスク1のセンター出しを高精度で行なう
ことができない不都合がある。このように正確な
センター出しが行なわれないと、特にピツチの非
常に狭いトラツクを記録及び/又は再生する場合
には、モーター軸挿入孔4の変形による中心ずれ
の量がトラツキングエラーの許容量を大巾に越え
てしまい、記録再生特性の大巾な劣化を来たして
しまうことになる。
される磁気デイスク1では、モーター軸31aが
圧着係合するモーター軸挿入孔4の2辺4a,4
bが共に直線状であるため、既述の如き磁気デイ
スク1の位置決め動作時に前記モーター軸31a
が2辺4a,4bに衝突すると、これらの2辺4
a,4bに変形(即ち、めくれやバリ等)が生じ
てしまう。モーター軸挿入孔4の2辺4a,4
b、即ち磁気デイスク1の位置決め部(センター
出し部)が多少でも変形を生じてしまうと、磁気
デイスク1の初期装着時における所定位置からず
れた位置に保持されることになり、前記2辺4
a,4bの変形量が大きくなればなるほど、ずれ
の量は大きくなる。従つて、多数回の装着後には
磁気デイスク1のセンター出しを高精度で行なう
ことができない不都合がある。このように正確な
センター出しが行なわれないと、特にピツチの非
常に狭いトラツクを記録及び/又は再生する場合
には、モーター軸挿入孔4の変形による中心ずれ
の量がトラツキングエラーの許容量を大巾に越え
てしまい、記録再生特性の大巾な劣化を来たして
しまうことになる。
そこで本考案者が上述の如き不都合を解消する
ために検討を重ねたところ、モーター軸31aの
2辺4a,4bへの衝突回数(磁気デイスク1の
装着回数)が少ないうちはこれら相互間の圧着係
合部分の当接面積が小さいため2辺4a,4bの
変形量、特に摩耗量は非常に大きく、また衝突回
数が或る程度多くなるにつれてこれら相互間の圧
着係合部分の当接面積が大きくなるので前記変形
量は少なくなる(第11図参照)ということに着
目するに致つた。そこで、芯金3のモーター軸挿
入孔4の2辺4a,4bのうちのモーター軸31
aと圧着係合すべき部分、即ち第1及び第2の係
合点P及びQに初期から予め既述の如き変形に応
じた微小寸法の凹部を設けておけば、磁気デイス
ク1の初期における規制位置と、多数回装着後に
おける規制位置との相互間のずれ量を多数回装着
後においても充分に許容範囲内に抑えることがで
き、常に高精度の位置決め(センター出し)を行
なうことができるという結論に達した。
ために検討を重ねたところ、モーター軸31aの
2辺4a,4bへの衝突回数(磁気デイスク1の
装着回数)が少ないうちはこれら相互間の圧着係
合部分の当接面積が小さいため2辺4a,4bの
変形量、特に摩耗量は非常に大きく、また衝突回
数が或る程度多くなるにつれてこれら相互間の圧
着係合部分の当接面積が大きくなるので前記変形
量は少なくなる(第11図参照)ということに着
目するに致つた。そこで、芯金3のモーター軸挿
入孔4の2辺4a,4bのうちのモーター軸31
aと圧着係合すべき部分、即ち第1及び第2の係
合点P及びQに初期から予め既述の如き変形に応
じた微小寸法の凹部を設けておけば、磁気デイス
ク1の初期における規制位置と、多数回装着後に
おける規制位置との相互間のずれ量を多数回装着
後においても充分に許容範囲内に抑えることがで
き、常に高精度の位置決め(センター出し)を行
なうことができるという結論に達した。
本考案は上述の如き検討を経て成されたもので
あつて、冒頭に述べた回転デイスクにおいて、回
転軸挿入孔の第1及び第2の係合点に回転軸の外
周面とほぼ同じ曲率を有する凹部を形成し、第1
及び第2の係合点の摩耗を防ぐようにしたもので
ある。このように構成することによつて、回転駆
動機構への回転体の装着回数が多くなつても、回
転駆動機構の回転軸に対する回転体の位置ずれを
許容範囲内に抑えることができ、従つて回転体の
位置決めを常に高精度で行なうことが可能とな
る。
あつて、冒頭に述べた回転デイスクにおいて、回
転軸挿入孔の第1及び第2の係合点に回転軸の外
周面とほぼ同じ曲率を有する凹部を形成し、第1
及び第2の係合点の摩耗を防ぐようにしたもので
ある。このように構成することによつて、回転駆
動機構への回転体の装着回数が多くなつても、回
転駆動機構の回転軸に対する回転体の位置ずれを
許容範囲内に抑えることができ、従つて回転体の
位置決めを常に高精度で行なうことが可能とな
る。
以下本考案を既述の如き磁気デイスクに適用し
た一実施例に付き第11図〜第13図を参照して
説明する。なお本実施例においては、芯金3のモ
ーター軸挿入孔4の形状及び形成位置を変更した
ものであつて、その他の構成は既述の場合と全く
同一であつてよい。従つて、第2図及び第6図と
共通する部分には共通の符号を付してその説明を
省略する。
た一実施例に付き第11図〜第13図を参照して
説明する。なお本実施例においては、芯金3のモ
ーター軸挿入孔4の形状及び形成位置を変更した
ものであつて、その他の構成は既述の場合と全く
同一であつてよい。従つて、第2図及び第6図と
共通する部分には共通の符号を付してその説明を
省略する。
第12図に示すように、芯金3の正方形状モー
ター軸挿入孔4は、その対角線d1が位置規制ピン
挿入孔5の短辺5bに対して角度θ(例えば30゜)
を成すように形成されている。このように構成し
た理由はモーター軸31aからモーター軸挿入孔
4の2辺4a,4bが受けるトルクを考慮したた
めであつて、この挿入孔4を上述の如く配設する
ことによつて、前記2辺4a,4bの双方とモー
ター軸31aとの圧着係合が第1の係合点Pと第
2の係合点Qとの2箇所において確実に行なわれ
るようになつている。即ち、位置規制ピン34の
回動に伴ない、芯金3に作用する回転駆動トルク
によつて、モーター軸31aがモーター軸挿入孔
4の1辺4aから離れてしまうことがないように
構成されている。
ター軸挿入孔4は、その対角線d1が位置規制ピン
挿入孔5の短辺5bに対して角度θ(例えば30゜)
を成すように形成されている。このように構成し
た理由はモーター軸31aからモーター軸挿入孔
4の2辺4a,4bが受けるトルクを考慮したた
めであつて、この挿入孔4を上述の如く配設する
ことによつて、前記2辺4a,4bの双方とモー
ター軸31aとの圧着係合が第1の係合点Pと第
2の係合点Qとの2箇所において確実に行なわれ
るようになつている。即ち、位置規制ピン34の
回動に伴ない、芯金3に作用する回転駆動トルク
によつて、モーター軸31aがモーター軸挿入孔
4の1辺4aから離れてしまうことがないように
構成されている。
また第13図に明示するように、モーター軸挿
入孔4の2辺4a,4bには、モーター軸31a
が圧着係合すべき第1の係合点P及び第2の係合
点Qにこのモーター軸31aの外周面84とほぼ
同じ曲率を有する凹部、即ち円弧状の微小寸法の
凹部85a,85bがそれぞれ設けられている。
これらの凹部85a,85bの加工方法の一例を
述べると、モーター軸31aと同一の直径(例え
ば3.992mm)及び外形寸法を有する加工用丸棒
(図示せず)をモーター軸挿入孔4内に挿入して
2辺4a,4bに打ち付け、この際の衝撃(加圧
変形)にて所定箇所にいわゆる打痕をつけること
により円弧状凹部85a,85bが成形される。
なお、研摩、放電加工、プレス等によつて凹部8
5a,85bを成形するようにしてもよい。ここ
でこれらの凹部85a,85bの具体的な寸法の
一例を述べると、2辺4a,4bから円弧状凹部
85a,85bの頂部までの長さlは例えば
13.5μm程度であつてよい。なおこのような凹部
85a,85bが形成された状態の下で、モータ
ー軸31aの軸心に対する芯金3ひいては磁気デ
イスク1のセンター出しが成されるように構成さ
れている。
入孔4の2辺4a,4bには、モーター軸31a
が圧着係合すべき第1の係合点P及び第2の係合
点Qにこのモーター軸31aの外周面84とほぼ
同じ曲率を有する凹部、即ち円弧状の微小寸法の
凹部85a,85bがそれぞれ設けられている。
これらの凹部85a,85bの加工方法の一例を
述べると、モーター軸31aと同一の直径(例え
ば3.992mm)及び外形寸法を有する加工用丸棒
(図示せず)をモーター軸挿入孔4内に挿入して
2辺4a,4bに打ち付け、この際の衝撃(加圧
変形)にて所定箇所にいわゆる打痕をつけること
により円弧状凹部85a,85bが成形される。
なお、研摩、放電加工、プレス等によつて凹部8
5a,85bを成形するようにしてもよい。ここ
でこれらの凹部85a,85bの具体的な寸法の
一例を述べると、2辺4a,4bから円弧状凹部
85a,85bの頂部までの長さlは例えば
13.5μm程度であつてよい。なおこのような凹部
85a,85bが形成された状態の下で、モータ
ー軸31aの軸心に対する芯金3ひいては磁気デ
イスク1のセンター出しが成されるように構成さ
れている。
上述の如く、凹部85a,85bの変形量を
13.5μm程度としたのは次のような理由からであ
る。即ち、磁気デイスク1の装着回数を2000回と
設定し、かつモーター軸挿入孔4の2辺4a,4
bの変形によつて発生するトラツキングエラーの
許容量を例えば6μm程度と設定した場合、0〜
2000回の装着によつて生じる変形量である
13.5μm或いはこれ以上の円弧状凹部85a,8
5bを始めから形成しておけば、第11図からわ
かるように、2000回の装着を行なつても(即ち、
第11図のグラフにおいて装着回数「2000回」か
ら「4000回」に対応)モーター軸挿入孔4の2辺
4a,4bの変形量(ひいてはトラツキングエラ
ー)は6μm以内に抑えられることになる。即ち、
13.5μmの凹部85a,85bを予め成形してあ
るのでモーター軸31aと2辺4a,4bとの圧
着係合面積を始めから大きくとれるため、装着回
数が少ないうちは勿論、装着回数が増えてもこれ
ら2辺4a,4bの凹部85a,85bの変形量
が小さく抑えられるからである。この結果、2000
回以上の装着後においてもトラツキングエラーが
許容範囲内に抑えられるため、2000回以上の装着
が充分に可能となる。
13.5μm程度としたのは次のような理由からであ
る。即ち、磁気デイスク1の装着回数を2000回と
設定し、かつモーター軸挿入孔4の2辺4a,4
bの変形によつて発生するトラツキングエラーの
許容量を例えば6μm程度と設定した場合、0〜
2000回の装着によつて生じる変形量である
13.5μm或いはこれ以上の円弧状凹部85a,8
5bを始めから形成しておけば、第11図からわ
かるように、2000回の装着を行なつても(即ち、
第11図のグラフにおいて装着回数「2000回」か
ら「4000回」に対応)モーター軸挿入孔4の2辺
4a,4bの変形量(ひいてはトラツキングエラ
ー)は6μm以内に抑えられることになる。即ち、
13.5μmの凹部85a,85bを予め成形してあ
るのでモーター軸31aと2辺4a,4bとの圧
着係合面積を始めから大きくとれるため、装着回
数が少ないうちは勿論、装着回数が増えてもこれ
ら2辺4a,4bの凹部85a,85bの変形量
が小さく抑えられるからである。この結果、2000
回以上の装着後においてもトラツキングエラーが
許容範囲内に抑えられるため、2000回以上の装着
が充分に可能となる。
一方、比較のために付言すると、前記2辺4
a,4bに凹部85a,85bを形成せずに直線
状とした場合には、第11図から明らかなよう
に、100回程度の装着を行なつただけで、2辺4
a,4bの変形量が6μmを越えてしまい、ひいて
はトラツキングエラーの許容値を越えてしまう。
a,4bに凹部85a,85bを形成せずに直線
状とした場合には、第11図から明らかなよう
に、100回程度の装着を行なつただけで、2辺4
a,4bの変形量が6μmを越えてしまい、ひいて
はトラツキングエラーの許容値を越えてしまう。
以上本考案を一実施例に付き説明したが、本考
案はこの実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基いて各種の変更が可能であ
る。
案はこの実施例に限定されるものではなく、本考
案の技術的思想に基いて各種の変更が可能であ
る。
例えば、芯金3のモーター軸挿入孔4を正方形
に構成する必要は必ずしもなく、モーター軸31
aと少なくとも2箇所で圧着係合し得る形状であ
ればどのような形状であつてもよい。また、モー
ター軸挿入孔4の2辺4a,4bに設けられる凹
部85a,85bの変形量は、装着回数及び変形
の許容量等を考慮して各種に変更してもよい。
に構成する必要は必ずしもなく、モーター軸31
aと少なくとも2箇所で圧着係合し得る形状であ
ればどのような形状であつてもよい。また、モー
ター軸挿入孔4の2辺4a,4bに設けられる凹
部85a,85bの変形量は、装着回数及び変形
の許容量等を考慮して各種に変更してもよい。
以上の如く本考案は、回転軸挿入孔の第1及び
第2の係合点に回転軸の外周面とほぼ同じ曲率を
有する凹部を形成し、第1及び第2の係合点の摩
耗を防ぐようにしたものである。故に本考案の回
転デイスクによれば、凹部を回転軸挿入孔の第1
及び第2の係合点に予め形成してあるので、この
回転軸挿入孔と回転軸との圧着係合部分の面積を
始めから大きくとることができ、この結果、回転
軸挿入孔の第1及び第2の係合点の摩耗が防止さ
れ、多数回の装着後においても回転軸挿入孔の圧
着係合部分の変形が小さく抑えられる。従つて、
回転駆動機構上への回転体の装着回数が多くなつ
ても、回転駆動機構に対して回転体は常に高精度
に位置決め(例えばセンター出し)されることに
なる。
第2の係合点に回転軸の外周面とほぼ同じ曲率を
有する凹部を形成し、第1及び第2の係合点の摩
耗を防ぐようにしたものである。故に本考案の回
転デイスクによれば、凹部を回転軸挿入孔の第1
及び第2の係合点に予め形成してあるので、この
回転軸挿入孔と回転軸との圧着係合部分の面積を
始めから大きくとることができ、この結果、回転
軸挿入孔の第1及び第2の係合点の摩耗が防止さ
れ、多数回の装着後においても回転軸挿入孔の圧
着係合部分の変形が小さく抑えられる。従つて、
回転駆動機構上への回転体の装着回数が多くなつ
ても、回転駆動機構に対して回転体は常に高精度
に位置決め(例えばセンター出し)されることに
なる。
第1図〜第10図は本考案を適用し得る回転デ
イスク及びその記録再生装置におけるデイスク回
転駆動装置を説明するためのものであつて、第1
図はデイスクカセツトの分解斜視図、第2図は芯
金をその凹部側から見た平面図、第3図はデイス
クカセツトの中央部分を一部省略して示すデイス
クカセツトの要部の拡大断面図、第4図は上述の
デイスクカセツト及びこのデイスクカセツトが装
着される記録再生装置本体を示す分解斜視図、第
5図は回転駆動機構の分解斜視図、第6図は第4
図における−線断面図、第7図及び第8図は
位置規制ピンの動作を説明するためのものであつ
て第6図と同様の断面図、第9図はヘツド移動装
置の要部の分解斜視図、第10図は芯金のモータ
ー軸挿入孔及び位置規制ピン挿入孔内にモーター
軸及び位置規制ピンが挿入されてこの芯金が位置
規制された状態を示す平面図、第11図は芯金の
中心位置のずれと装着回数との関係を示すグラ
フ、第12図及び第13図は本考案の一実施例を
示すものであつて、第12図は芯金をその凹部側
から見た平面図、第13図は芯金のモーター軸挿
入孔の形状を拡大して示す平面図である。 なお図面に用いられている符号において、1…
…回転体である磁気デイスク、3……芯金、4…
…回転軸挿入孔であるモーター軸挿入孔、4a,
4b……第1及び第2の位置決め面である2辺、
P,Q……第1及び第2の係合点、5……位置規
制ピン挿入孔、5a……位置決め面である長辺、
5b……駆動面である短辺、30……回転駆動機
構、31……モーター、31a……回転軸である
モーター軸、34……位置規制ピン、35……板
ばね部材、58……磁気ヘツド、84……外周
面、85a,85b……凹部、である。
イスク及びその記録再生装置におけるデイスク回
転駆動装置を説明するためのものであつて、第1
図はデイスクカセツトの分解斜視図、第2図は芯
金をその凹部側から見た平面図、第3図はデイス
クカセツトの中央部分を一部省略して示すデイス
クカセツトの要部の拡大断面図、第4図は上述の
デイスクカセツト及びこのデイスクカセツトが装
着される記録再生装置本体を示す分解斜視図、第
5図は回転駆動機構の分解斜視図、第6図は第4
図における−線断面図、第7図及び第8図は
位置規制ピンの動作を説明するためのものであつ
て第6図と同様の断面図、第9図はヘツド移動装
置の要部の分解斜視図、第10図は芯金のモータ
ー軸挿入孔及び位置規制ピン挿入孔内にモーター
軸及び位置規制ピンが挿入されてこの芯金が位置
規制された状態を示す平面図、第11図は芯金の
中心位置のずれと装着回数との関係を示すグラ
フ、第12図及び第13図は本考案の一実施例を
示すものであつて、第12図は芯金をその凹部側
から見た平面図、第13図は芯金のモーター軸挿
入孔の形状を拡大して示す平面図である。 なお図面に用いられている符号において、1…
…回転体である磁気デイスク、3……芯金、4…
…回転軸挿入孔であるモーター軸挿入孔、4a,
4b……第1及び第2の位置決め面である2辺、
P,Q……第1及び第2の係合点、5……位置規
制ピン挿入孔、5a……位置決め面である長辺、
5b……駆動面である短辺、30……回転駆動機
構、31……モーター、31a……回転軸である
モーター軸、34……位置規制ピン、35……板
ばね部材、58……磁気ヘツド、84……外周
面、85a,85b……凹部、である。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ほぼ中央部に回転軸挿入孔を有すると共に前記
回転軸挿入孔から偏倚した位置に位置規制ピン挿
入孔を有するデイスク状の回転体であつて、 軸心を中心として回転する回転軸及び前記回転
軸から離れた位置に偏倚可能な状態で取付けられ
た位置規制ピンをそれぞれ有する回転駆動機構上
に装着され、 位置決め面と駆動面とを有する前記位置規制ピ
ン挿入孔に挿入された前記位置規制ピンによつ
て、前記位置決め面が前記回転体の外周方向に附
勢されると共に前記回転駆動機構の回転駆動力が
前記駆動面に伝達され、 第1の位置決め面と第2の位置決め面とを有す
る前記回転軸挿入孔に挿入された前記回転軸に、
前記位置規制ピンの附勢力にて前記第1及び第2
の位置決め面のそれぞれ第1及び第2の係合点が
圧着係合され、これによつて前記回転軸に対する
前記回転体の位置決めが行われるようにした回転
デイスクにおいて、 前記回転軸挿入孔の前記第1及び第2の係合点
に前記回転軸の外周面とほぼ同じ曲率を有する凹
部を形成し、前記第1及び第2の係合点の摩耗を
防ぐようにしたことを特徴とする回転デイスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18050780U JPS634310Y2 (ja) | 1980-12-16 | 1980-12-16 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18050780U JPS634310Y2 (ja) | 1980-12-16 | 1980-12-16 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57102089U JPS57102089U (ja) | 1982-06-23 |
JPS634310Y2 true JPS634310Y2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=29977159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18050780U Expired JPS634310Y2 (ja) | 1980-12-16 | 1980-12-16 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS634310Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-12-16 JP JP18050780U patent/JPS634310Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57102089U (ja) | 1982-06-23 |
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