JPS6336905B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

［発明の技術分野］ この発明は、たとえばダイヤモンド砥粒からな
る主砥粒に補助砥粒を結合した研削砥石に関す
る。 ［発明の技術的背景とその問題点］ ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒をレジンなどの
結合材によつて結合した研削砥石が知られている
が、これら砥粒を保持している結合材の耐摩耗
性、耐熱性が悪いために充分な研削性能が得られ
ない。すなわち、研削作業時における摩耗熱によ
つ結合材が発熱し、結合材の劣化を引き起し、砥
粒が脱落したり破壊されるため、高切込み（30μ
ｍ以上）に耐えられず、研削能率が悪いという欠
点がある。また、ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒
のみが研削に作用しているため砥石の減耗が早い
とともに表面あらさが悪く、仕上げ研削耗度が低
いという欠点もある。 ［発明の目的］ この発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、研削能率の向上と
仕上げ研削精度を向上することができる研削砥石
を提供しようとするものである。 ［発明の実施例］ 以下、この発明を図面に示す一実施例にもとづ
いて説明する。図中１…はダイヤモンド砥粒ある
いはCBN砥粒からなる主砥粒で、２…は上記主
砥粒１よりも小さい粒径をもつたホツトプレス窒
化ケイ素に10〜20μｍの厚さでCuまたはNiコーテ
イングした補助砥粒である。この補助砥粒２…は
レンジボンドからなる結合材３中に５〜10vo1％
混合して上記主砥粒１…とともに焼結することに
より研削砥石４が構成されている。 このホツトプレス窒化ケイ素は、耐熱、高温耐
摩耗性に優れているとともに表１に示すような代
表的性質を有しており、このことと、補助砥粒２
…上に金属コーテイングされていることとは結合
材３の過度な減耗を防止させ、主砥粒１…と結合
材３との結合力低下を防ぐことにより、主砥粒１
…の脱落および破壊を防止している。さらに、主
砥粒１…の過度の脱落防止できることは主砥粒１
と補助砥粒２との間に粒径差による間〓部５の形
成を安定化することができ、研削時に生じる切屑
の排出を適度に制御できるようになる。以上の効
果が相俟つて研削精度および研削能率が顕著に向
上し、高切込み加工にも適合する研削砥石とな
る。

【表】 なお、上記一実施例においては、結合材３中に
ホツトプレス窒化ケイ素を５〜10vo1％混入する
ようにしたが、要求される研削能率と精度によ
り、その含有容量および粒径を任意に変更可能で
あり、また結合材３中にレジンボンドを用いた
が、他の硬化性樹脂材料を用いてもよい。さら
に、ホツトプレス窒化ケイ素へのコーテイング材
料およびコーテイング量においても被研削材料に
よつて適宜変更可能である。 ［発明の効果］ この発明は以上説明したように主砥粒と金属被
覆されたホツトプレス窒化ケイ素からなる補助砥
粒とを結合材によつて一体に焼結したから、高切
込み研削（30μｍ〜50μｍ）が可能になるととも
に砥石減耗が少なくなり、研削能率の大幅な向上
と仕上げ研削精度の向上を図ることができる。ち
なみに、従来の研削砥石と比較すると表２のとお
りである。

【表】 【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の一実施例を示す研削砥石の断
面図である。 １……主砥粒、２……補助砥粒、３……結合
材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 研削に作用する超砥粒からなる主砥粒と、こ
   の主砥粒よりも粒径が小さいホツトプレス窒化ケ
   イ素砥粒からなり金属被膜が被着された補助砥粒
   と、上記主砥粒及び上記補助砥粒を分散保持する
   結合材とを具備することを特徴とする研削砥石。 ２ 超砥粒はダイヤモンド砥粒であることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の研削砥石。 ３ 金属被覆は銅またはニツケルからなることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の研削砥
   石。