JPS6327470Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は圧電素子の取付けを容易にするととも
に外部応力に対して圧電素子へかかる影響を少な
くし、さらには外部回路部品を取入れて一体とし
た圧電磁器フイルタを提供するものである。

従来におけるこの種圧電磁器フイルタについて
第１図に従つて説明すると、表裏に中央部で対抗
するように電極１を設けた圧電素子２を外部リー
ド端子３，３′にハンダ４，４′等で電気的に接続
する際、圧電素子２と外部リード端子３，３′の
位置規制を行わないと、電気的短絡や圧電素子２
の片寄りができ、リード端子３，３′の一部を除
く全体を樹脂モールドで被覆するかまたはケース
に入れるという外装の際、いびつになつたり、ケ
ースに入らなかつたりしていた。また、外部応力
に対してリード端子３，３′より直接圧電素子２
に応力がかかり易く、圧電素子２が割れ易い欠点
があつた。

本考案はこのような従来における欠点を除去す
べく創案されたものであり、以下その一実施例に
ついて第２図及び第３図に従つて説明する。図に
おいて、５及び５′は本考案実施例に使用する圧
電素子や部品を取付ける部分に、その形状に合わ
せて表裏に窪み６，６′，７，７′（７は図示せ
ず）を設けたリード端子で、このリード端子５，
５′の根元は規定の間隔でもつて連結部８に連結
されている。このリード端子５，５′の裏側の窪
み７，７′の部分に絶縁基板９の両端部を接着剤
等で取付け、かつ反対の表側の窪み６，６′の部
分に圧電素子１０の両端部をハンダ１１，１１′
等で電気的に接続するように取付ける。これによ
りリード端子５，５′の表裏に分けてかつリード
端子５，５′間に橋渡しされるように絶縁基板９、
圧電素子１０がこの両端部を窪み６，６′にはめ
込んだ状態で取付けられる。以降リード端子５，
５′の一部を除く全体を樹脂モールドにより被覆
するかケース（ともに図示せず）に入れて本考案
の圧電磁器フイルタは構成される。

本考案の構成によるとリード端子へ取付ける部
品の位置決めが容易にでき、かつ表側の圧電素子
と対応する裏側に絶縁基板を取付けることによ
り、外部応力がリード線を介して直接圧電素子に
かかるのを弱めることができる利点を有する。さ
らに、絶縁基板のかわりにチツプコンデンサや抵
抗を取付けると、外部応力の緩衝とともに第４図
ａ，ｂに示すような電気回路を一部品で構成でき
る利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の圧電磁器フイルタの圧電素子取
付けの一実施例を示す斜視図、第２図は本考案に
係る圧電磁器フイルタに使用するリード端子とそ
れに取付ける部品の一実施例を示す斜視図、第３
図は同リード端子に部品を取付けた状態の斜視
図、第４図ａ，ｂは本考案の他の実施例で絶縁基
板に代えて電気部品を取付けた時の回路例を示す
回路図である。 ５，５′……リード端子、６，６′，７，７′…
…窪み、９……絶縁基板、１０……圧電素子。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 厚みのある２本のリード端子の表裏の部品の取
   付け部に圧電素子と絶縁基板や抵抗、コンデンサ
   等の電気部品の端部形状に合せて窪みを設け、か
   つ前記リード端子間に橋渡しされるように圧電素
   子と絶縁基板や抵抗、コンデンサ等の電気部品を
   この両端部を前記窪みにはめ込んで前記リード端
   子の表裏に分けて取付け、前記リード端子のリー
   ド部を除く全体をモールド樹脂で被覆するかまた
   はケースに入れてなる圧電磁器フイルタ。