JPS63192865A - 多層/多元薄膜形成スパッタリング装置およびその運転方法 - Google Patents
多層/多元薄膜形成スパッタリング装置およびその運転方法Info
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- JPS63192865A JPS63192865A JP2506587A JP2506587A JPS63192865A JP S63192865 A JPS63192865 A JP S63192865A JP 2506587 A JP2506587 A JP 2506587A JP 2506587 A JP2506587 A JP 2506587A JP S63192865 A JPS63192865 A JP S63192865A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、基板に対して、複数のスパッタ室を有するス
パッタリング装置に関する。
パッタリング装置に関する。
[従来の技術]
近年、多元化合物薄膜、多層薄膜等をスパッタリングに
より形成することが注目されている。
より形成することが注目されている。
多元化合物薄膜の場合、■目的の多元化合物をターゲッ
トとしてスパッタリングを行なう方法、■多元化合物を
構成する各元素毎にターゲットを設け、これらのターゲ
ットを同時にスパッタリングする方法、■多元化合物を
構成する各元素を適当な面積比で1枚のターゲットに配
置してスパッタリングを行なう方法が提案されている。
トとしてスパッタリングを行なう方法、■多元化合物を
構成する各元素毎にターゲットを設け、これらのターゲ
ットを同時にスパッタリングする方法、■多元化合物を
構成する各元素を適当な面積比で1枚のターゲットに配
置してスパッタリングを行なう方法が提案されている。
一方、多層薄膜の場合、■各層の成分元素毎にターゲッ
トを設け、これらのターゲットを同一円周上に配置して
、基板を該円周上を順次移動させてスパッタリングする
方法、■各層の成分元素毎にターゲットを設け、これら
のターゲットを直線的に配置し、基板を該直線上を順次
移動させてスパッタリングする方法が提案されている。
トを設け、これらのターゲットを同一円周上に配置して
、基板を該円周上を順次移動させてスパッタリングする
方法、■各層の成分元素毎にターゲットを設け、これら
のターゲットを直線的に配置し、基板を該直線上を順次
移動させてスパッタリングする方法が提案されている。
[発明が解決しようとする問題点]
しかし、上記従来の方法は、多元化合物薄膜および多層
薄膜のいずれについても、次のような問題点があった。
薄膜のいずれについても、次のような問題点があった。
即ち、多元化合物薄膜の場合、多元化合物をターゲット
としてスパッタリングを行なう■の方法は、一般に、ス
パッタされた原子が、ターゲット。
としてスパッタリングを行なう■の方法は、一般に、ス
パッタされた原子が、ターゲット。
の多元化合物と同じ組成比で基板に付着することが期待
できず、多元化合物の一部の蒸気、または、多元化合物
の構成元素の一部を含む気体を補充する必要がある。そ
のため、この方法を適用できる化合物の範囲が限られて
いるという問題があった。
できず、多元化合物の一部の蒸気、または、多元化合物
の構成元素の一部を含む気体を補充する必要がある。そ
のため、この方法を適用できる化合物の範囲が限られて
いるという問題があった。
構成元素毎のターゲットを同時スパッタリングする■の
方法は、ターゲツト面と平行な面に基板が配置され、こ
の基板を、ターゲツト面と垂直な軸を中心として回転さ
せて、各元素が均等若しくは所望の割合で付着するよう
にすると共に、各ターゲットに供給する電力を変化させ
て、各成分元素の付着量を制御し、所望の組成比の膜を
得るようにしている。しかし、各ターゲットに供給する
電力は、放電の維持の必要から、変化し得る範囲が狭く
、必然的に各成分元素の付着量の制御も狭い範囲となら
ざるを得ない、そのため、この方法では、広い範囲にわ
たって任意の組成比で薄膜を形成することが困難である
という欠点があった。
方法は、ターゲツト面と平行な面に基板が配置され、こ
の基板を、ターゲツト面と垂直な軸を中心として回転さ
せて、各元素が均等若しくは所望の割合で付着するよう
にすると共に、各ターゲットに供給する電力を変化させ
て、各成分元素の付着量を制御し、所望の組成比の膜を
得るようにしている。しかし、各ターゲットに供給する
電力は、放電の維持の必要から、変化し得る範囲が狭く
、必然的に各成分元素の付着量の制御も狭い範囲となら
ざるを得ない、そのため、この方法では、広い範囲にわ
たって任意の組成比で薄膜を形成することが困難である
という欠点があった。
しかも、この方法では、複数個の各ターゲツト面と平行
な回転円盤上に基板を配置することになるので、同一組
成比となる領域が狭く、量産用には適していないという
欠点もあった。
な回転円盤上に基板を配置することになるので、同一組
成比となる領域が狭く、量産用には適していないという
欠点もあった。
さらに、スパッタリングする元素によっては、他のター
ゲットの元素と化合して、当該ターゲット表面を汚染し
やすいという問題があった。ターゲットが汚染されると
、組成制御に悪影響を与えるだけでなく、汚染されたタ
ーゲット表面の比抵抗が変化した場合、放電が不安定と
なる問題もあった。
ゲットの元素と化合して、当該ターゲット表面を汚染し
やすいという問題があった。ターゲットが汚染されると
、組成制御に悪影響を与えるだけでなく、汚染されたタ
ーゲット表面の比抵抗が変化した場合、放電が不安定と
なる問題もあった。
多元化合物を構成する各元素を適当な面積比で1枚のタ
ーゲットに配置してスパッタリングを行なう■の方法で
は、ターゲットの構成を変更しなければ、組成比を変え
ることができず、また、スパッタリングする元素によっ
ては、ターゲットを汚染し、上記同様の問題を発生する
という欠点があった。
ーゲットに配置してスパッタリングを行なう■の方法で
は、ターゲットの構成を変更しなければ、組成比を変え
ることができず、また、スパッタリングする元素によっ
ては、ターゲットを汚染し、上記同様の問題を発生する
という欠点があった。
一方、多層薄膜の場合、基板を、各層の成分元素ターゲ
ットの下を順次移動させてスパッタリングする■および
■の方法は、いずれも供給電力を変化させて付着量を変
え、各層の膜厚を制御するため、上記したように付着量
の変化できる範囲が限られ、制御できる膜厚の範囲が狭
いという欠点があった。また、上記■の方法にあっては
、スパッタリングする元素によっては、ターゲットを汚
染し、上記同様の問題を発生するという欠点があった。
ットの下を順次移動させてスパッタリングする■および
■の方法は、いずれも供給電力を変化させて付着量を変
え、各層の膜厚を制御するため、上記したように付着量
の変化できる範囲が限られ、制御できる膜厚の範囲が狭
いという欠点があった。また、上記■の方法にあっては
、スパッタリングする元素によっては、ターゲットを汚
染し、上記同様の問題を発生するという欠点があった。
なお、上記■の方法では、各ターゲット毎にスパッタ室
を構成することにより、ターゲットの汚染を防止するこ
とができる利点がある。ただし。
を構成することにより、ターゲットの汚染を防止するこ
とができる利点がある。ただし。
上記■の方法は、多層膜を構成する各元素の層を多重に
被着する場合、r&膜に時間がかかる欠点がある。
被着する場合、r&膜に時間がかかる欠点がある。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたもので、そ
の第1の目的は、複数のターゲットを各ターゲット毎に
各々独立してスパッタリングすることができて、各ター
ゲットの汚染を防止できると共に、各元素の付着量を広
範囲にかつ精密に制御できるスパッタリング装置を提供
することにある。
の第1の目的は、複数のターゲットを各ターゲット毎に
各々独立してスパッタリングすることができて、各ター
ゲットの汚染を防止できると共に、各元素の付着量を広
範囲にかつ精密に制御できるスパッタリング装置を提供
することにある。
また、本発明の第2の目的は、組成比、膜厚、添加量等
を精密に設定することができ多元化合物薄膜、多層薄膜
、超格子薄膜等の形成に好適なスパッタリング装置を提
供することにある。
を精密に設定することができ多元化合物薄膜、多層薄膜
、超格子薄膜等の形成に好適なスパッタリング装置を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段]
本発明は、上記問題点を解決する手段として、中央真空
槽と、その外側に各々独立に連結して設けられる複数の
スパッタ室とを備え、上記中央真空槽に1回転可能に設
けられると共に、外周側面部に基板を保持する基板保持
機構を配置し。
槽と、その外側に各々独立に連結して設けられる複数の
スパッタ室とを備え、上記中央真空槽に1回転可能に設
けられると共に、外周側面部に基板を保持する基板保持
機構を配置し。
上記中央真空槽と各スパッタ室との連結部に、上記基板
保持機構に保持される基板にスパッタリング膜形成可能
に連通ずる窓を設け。
保持機構に保持される基板にスパッタリング膜形成可能
に連通ずる窓を設け。
かつ、上記スパッタ室の基板前方位置に可変絞りを配置
して構成することを特徴とする。
して構成することを特徴とする。
上記各スパッタ室は、各々排気系に接続されて、それぞ
れが排気される構成とすることが好ましい、もっとも、
排気系自体は、共通で合ってもよい。
れが排気される構成とすることが好ましい、もっとも、
排気系自体は、共通で合ってもよい。
上記中央真空槽と、その内部に配置される基板保持機構
とは1円筒形状に形成することが好ましく、両者は同心
的に配置される。また、中央真空槽と基板保持機構とは
、配置時に、前者の内周面と後者の外周面との間隙が、
できるだけ狭くなるように近接して配置できる構成であ
ることが望ましい。
とは1円筒形状に形成することが好ましく、両者は同心
的に配置される。また、中央真空槽と基板保持機構とは
、配置時に、前者の内周面と後者の外周面との間隙が、
できるだけ狭くなるように近接して配置できる構成であ
ることが望ましい。
上記連結部の基板前方位置に配置される可変絞りは、ス
パッタ室側から連通窓を通して基板に付着する元素の量
を制御てきるものであれば、どのような形態であっても
よく、例えば、礼状のものであっても、スリット状のも
のであってもよい。
パッタ室側から連通窓を通して基板に付着する元素の量
を制御てきるものであれば、どのような形態であっても
よく、例えば、礼状のものであっても、スリット状のも
のであってもよい。
また、この可変絞りは、スパッタ室外部からNI日度の
謂π操作ができる構造であることが好ましく、しかも、
望ましくは、シャッタとして使用できるよう、全開・全
閉ができる構造とする。もちろん、可変絞りとは別にシ
ャッタを設けてもよい。
謂π操作ができる構造であることが好ましく、しかも、
望ましくは、シャッタとして使用できるよう、全開・全
閉ができる構造とする。もちろん、可変絞りとは別にシ
ャッタを設けてもよい。
[作用〕
上記のように構成される本発明は1次のように作用する
。
。
基板保持機構を中央真空槽に配置し、該中央真空槽の外
側に、複数のスパッタ室を各々独立して設けであるので
、各スパッタ室では、独立してスパッタリングすること
ができる0例えば、印加する電力を各スパッタ室毎に変
えたり、各スパッタ室毎に異なる!!類のターゲットを
配置することができる。もちろん、同種のターゲットを
複数個配置することもでき、また、一部のスパッタ室を
予備としておくこともでき、さらに、この予備のスパッ
タ室を基板の観察用として、あるいは、蒸着室として使
用することもできる。
側に、複数のスパッタ室を各々独立して設けであるので
、各スパッタ室では、独立してスパッタリングすること
ができる0例えば、印加する電力を各スパッタ室毎に変
えたり、各スパッタ室毎に異なる!!類のターゲットを
配置することができる。もちろん、同種のターゲットを
複数個配置することもでき、また、一部のスパッタ室を
予備としておくこともでき、さらに、この予備のスパッ
タ室を基板の観察用として、あるいは、蒸着室として使
用することもできる。
各スパッタ室では、各々のターゲットからスパッタリン
グされて飛び出した物質が、当該スパッタ室から窓を通
して中央真空槽に進入し、各層の位置にある基板に付着
することとなる。この際。
グされて飛び出した物質が、当該スパッタ室から窓を通
して中央真空槽に進入し、各層の位置にある基板に付着
することとなる。この際。
上記基板保持機構を高速回転させると共に、各ターゲッ
トを同時にスパッタリングすると、保持される各基板に
、各スパッタ室のターゲットからの元素が混在して付着
し、基板温度等の条件を適当に設定することにより、付
着した元素が化合して、目的の多元化合物薄膜が形成さ
れる。
トを同時にスパッタリングすると、保持される各基板に
、各スパッタ室のターゲットからの元素が混在して付着
し、基板温度等の条件を適当に設定することにより、付
着した元素が化合して、目的の多元化合物薄膜が形成さ
れる。
また、本発明は、上記スパッタ室の基板前方位置に可変
絞りを配置しであるので、絞りの開口度を調整すること
により、スパッタリング物質の単位時間当りの該絞り通
過量、即ち、各元素の基板付着量が制御できる。従つて
、基板に付着する元素の存在比が設定でき、所望の組成
比で多元化合物薄膜を形成できる。同時に、膜厚も精密
に設定できる。
絞りを配置しであるので、絞りの開口度を調整すること
により、スパッタリング物質の単位時間当りの該絞り通
過量、即ち、各元素の基板付着量が制御できる。従つて
、基板に付着する元素の存在比が設定でき、所望の組成
比で多元化合物薄膜を形成できる。同時に、膜厚も精密
に設定できる。
一方、上記基板保持機構を回転させつつ、最下層から積
層順に、対応する元素を各スパッタ室から飛び出させる
ことにより、多層膜を形成することができる。この際、
上記同様に、絞りを適当な開口度に設定することにより
、各層の膜厚を制御することができる。また、各層毎に
、基板保持機構の回転数を変化させて、膜厚を制御する
ことも可能である。この基板保持機構の回転速度をIJ
ffiすることにより、基板が各スパッタ室の絞りの開
口部分の前を通過する時間が定まり、その結果、スパッ
タリング物質の基板に付着する総量が精密に設定できる
。
層順に、対応する元素を各スパッタ室から飛び出させる
ことにより、多層膜を形成することができる。この際、
上記同様に、絞りを適当な開口度に設定することにより
、各層の膜厚を制御することができる。また、各層毎に
、基板保持機構の回転数を変化させて、膜厚を制御する
ことも可能である。この基板保持機構の回転速度をIJ
ffiすることにより、基板が各スパッタ室の絞りの開
口部分の前を通過する時間が定まり、その結果、スパッ
タリング物質の基板に付着する総量が精密に設定できる
。
また、本発明は、各スパッタ室が独立しているので、あ
るスパッタ室の前にある基板に他のスパッタ室のターゲ
ットからのスパッタリング物質が付着することが殆どな
く、また、各スパッタ室のターゲットが各々他のスパッ
タ室のターゲットから飛び出した元素に汚染されること
も防止される。
るスパッタ室の前にある基板に他のスパッタ室のターゲ
ットからのスパッタリング物質が付着することが殆どな
く、また、各スパッタ室のターゲットが各々他のスパッ
タ室のターゲットから飛び出した元素に汚染されること
も防止される。
なお、上記作用は、基板保持機構の外周側面と中央真空
槽の内周側面とを近接させるほど、より効果的に働く、
即ち、両者が近接するほど、両者の間隙が十分狭くなる
ので、スパッタリングされた物質が隣接のスパッタ室の
前にある基板の位置まで回り込むことが阻止される。
槽の内周側面とを近接させるほど、より効果的に働く、
即ち、両者が近接するほど、両者の間隙が十分狭くなる
ので、スパッタリングされた物質が隣接のスパッタ室の
前にある基板の位置まで回り込むことが阻止される。
本発明のスパッタリング装置によれば、多元化合物薄膜
にあっては、組成比を広範囲にわたって所望の値とする
ことが可能となると共に、膜厚も正確に所望値とするこ
とができる。また、多層薄膜にあっては、各層の膜厚お
よび全体の膜厚を精密に制御することができる。
にあっては、組成比を広範囲にわたって所望の値とする
ことが可能となると共に、膜厚も正確に所望値とするこ
とができる。また、多層薄膜にあっては、各層の膜厚お
よび全体の膜厚を精密に制御することができる。
さらに、本発明によれば、基板保持機構の外周側面全体
に、均一に元素を付着させることができるので、同一組
成比の化合物、または、同一膜厚の層を形成できる領域
の面積が広く、従って、多数の基板に、多元化合物薄膜
または多層膜を形成てき、量産が容易となる。しかも、
各スパッタ室では、最適放電状態を維持できるので、安
定かつ高能率のスパッタリングが可能となり、高速成膜
を実現できる。
に、均一に元素を付着させることができるので、同一組
成比の化合物、または、同一膜厚の層を形成できる領域
の面積が広く、従って、多数の基板に、多元化合物薄膜
または多層膜を形成てき、量産が容易となる。しかも、
各スパッタ室では、最適放電状態を維持できるので、安
定かつ高能率のスパッタリングが可能となり、高速成膜
を実現できる。
〔実施例]
本発明の実施例について1図面を参照して説明する。
〈実施例の構成〉
第1図に本発明スパッタリング装置の一実施例の構造を
示す。
示す。
同図に示す実施例のスパッタリング装置は、中央真空槽
2と、その外側に各々独立に連結して設けられる複数の
スパッタ室48〜4dと、観察室6とを備え、かつ、上
記中央真空槽2に、回転可能に設けられると共に、外周
側面部に基板を保持する基板保持機構8を配置して構成
される。
2と、その外側に各々独立に連結して設けられる複数の
スパッタ室48〜4dと、観察室6とを備え、かつ、上
記中央真空槽2に、回転可能に設けられると共に、外周
側面部に基板を保持する基板保持機構8を配置して構成
される。
中央真空槽2は、金属、本実施例ではステンレススチー
ルにより製作され、下端側をベースプレートlOにより
閉塞し、上端側を開放した円筒形に形成されている。上
端には、゛上蓋12が図示しないガスケットを介して載
置され、真空封止できるようになっている。また、中央
真空槽2の側面の、スパッタ室48〜4dと観察室6と
が連結されている部分には、連通窓14が各々設けであ
る。この連通窓14は、本実施例では、断面矩形状に開
口しである。
ルにより製作され、下端側をベースプレートlOにより
閉塞し、上端側を開放した円筒形に形成されている。上
端には、゛上蓋12が図示しないガスケットを介して載
置され、真空封止できるようになっている。また、中央
真空槽2の側面の、スパッタ室48〜4dと観察室6と
が連結されている部分には、連通窓14が各々設けであ
る。この連通窓14は、本実施例では、断面矩形状に開
口しである。
上記中央真空槽2の内部には、後述する基板保持機構8
を支持すると共に、基板加熱用のヒータ20を装着した
回転支持部16が設けである。この回転支持部16は、
第3図に示すように、その下端側が、ベースプレートl
Oに載置固着されている。また、回転支持部16の上面
中心部には、軸受18が設けである。
を支持すると共に、基板加熱用のヒータ20を装着した
回転支持部16が設けである。この回転支持部16は、
第3図に示すように、その下端側が、ベースプレートl
Oに載置固着されている。また、回転支持部16の上面
中心部には、軸受18が設けである。
上記ヒータ20は1例えば、赤外線ヒータを使用し、回
転支持部16内周面に沿って、複数本が配置されている
。配置位置は、本実施例では、各スパッタ室48〜4d
および観察室6の各連通窓14に対応するよう設定しで
ある。これらのヒータ20は、第3図に示すように、ベ
ースプレート10に設けである電流導入端子22を介し
て、外部の電源に接続される。なお1回転支持部16の
該ヒータ20に隣接する部分には、赤外線を透過できる
ように窓17が設けである。
転支持部16内周面に沿って、複数本が配置されている
。配置位置は、本実施例では、各スパッタ室48〜4d
および観察室6の各連通窓14に対応するよう設定しで
ある。これらのヒータ20は、第3図に示すように、ベ
ースプレート10に設けである電流導入端子22を介し
て、外部の電源に接続される。なお1回転支持部16の
該ヒータ20に隣接する部分には、赤外線を透過できる
ように窓17が設けである。
各スパッタ室48〜4dおよび観察室6は、基本的には
、同一の外形で形成しである。即ち、各々はぼ円筒形状
に形成してあり、一端側を中央真空槽の側周面に連結固
着し、他端側な、スパッタ室48〜4dについてはター
ゲット保持部24により真空封止し、観察室6について
は、観察窓保持部26により真空封止する構造となって
いる。
、同一の外形で形成しである。即ち、各々はぼ円筒形状
に形成してあり、一端側を中央真空槽の側周面に連結固
着し、他端側な、スパッタ室48〜4dについてはター
ゲット保持部24により真空封止し、観察室6について
は、観察窓保持部26により真空封止する構造となって
いる。
これらのスパッタ室4a〜4dおよび観察室6は、各々
独立に中央真空槽2に連結され、本実施例では、正五角
形の頂点に対応する位置を各々中心として取り付けであ
る。また、これらのスパッタ室48〜4dおよび観察室
6は、各々真空配管80を介して図示しない排気系に接
続してあり、それでれ個別に排気される。もっとも、排
気系は共通であってもよい、なお1本実施例では、中央
真空槽2自体は個別に排気されず、上記連通窓14を介
してスパッタ室48〜4dおよび観察室6から排気され
る。
独立に中央真空槽2に連結され、本実施例では、正五角
形の頂点に対応する位置を各々中心として取り付けであ
る。また、これらのスパッタ室48〜4dおよび観察室
6は、各々真空配管80を介して図示しない排気系に接
続してあり、それでれ個別に排気される。もっとも、排
気系は共通であってもよい、なお1本実施例では、中央
真空槽2自体は個別に排気されず、上記連通窓14を介
してスパッタ室48〜4dおよび観察室6から排気され
る。
上記上蓋12は、ステンレスチール板にて形成され、そ
の中央部には、回転導入器28が設けてあり、周縁部に
は、ガス導入口30と、基板温度モニタ用熱電対32が
設けである。これらは、いずれも真空シールが施されて
いる。
の中央部には、回転導入器28が設けてあり、周縁部に
は、ガス導入口30と、基板温度モニタ用熱電対32が
設けである。これらは、いずれも真空シールが施されて
いる。
回転導入器28は、上記上蓋12を貫くと共に軸状に形
成してあり、下部側に、後述する基板保持機構8と連結
して、これを回動させる駆動側継手部34を備え、上部
側に、モータおよびギヤボックスからなる回転駆動機構
38を連結しである。駆動側継手部34には、後述する
受動側継手部44と係合して回転を伝達する突起36が
設けである。
成してあり、下部側に、後述する基板保持機構8と連結
して、これを回動させる駆動側継手部34を備え、上部
側に、モータおよびギヤボックスからなる回転駆動機構
38を連結しである。駆動側継手部34には、後述する
受動側継手部44と係合して回転を伝達する突起36が
設けである。
また、本実施例では、第1図に示すように、上蓋12上
に、エアロツク式基板導入機構40を備えている。
に、エアロツク式基板導入機構40を備えている。
上記中央真空槽2内挿入される基板保持機構8は、円筒
状に形成され、上部側が平板42により閉じられ、この
平板42の中央部に、上記突起36と係合する穴45を
有する受動側継手部44が設けである。また、基板保持
機構8の外周側面には、溝部46が円周状を等間隔で5
箇所、即ち、上記スパッタ室48〜4dおよび観察室6
に対応して設けである。この溝部46には、基板ホルダ
48が各々装着しである。
状に形成され、上部側が平板42により閉じられ、この
平板42の中央部に、上記突起36と係合する穴45を
有する受動側継手部44が設けである。また、基板保持
機構8の外周側面には、溝部46が円周状を等間隔で5
箇所、即ち、上記スパッタ室48〜4dおよび観察室6
に対応して設けである。この溝部46には、基板ホルダ
48が各々装着しである。
この基板ホルダ48は、断面台形状に形成され、上記溝
部46にあり差し状に嵌合する構造となっている。基板
ホルダ48の前面側に基板50が装着保持されている。
部46にあり差し状に嵌合する構造となっている。基板
ホルダ48の前面側に基板50が装着保持されている。
また、該ホルダ48の上端部には、螺子穴52が設けあ
る。この螺子穴52に、上記した基板導入機構40内に
あるホルダ着脱機構(図示せず)の螺子が螺合して、該
着脱機構によりホルダ48を基板保持機構8に着脱する
。
る。この螺子穴52に、上記した基板導入機構40内に
あるホルダ着脱機構(図示せず)の螺子が螺合して、該
着脱機構によりホルダ48を基板保持機構8に着脱する
。
スパッタ室48〜4dに設けられているターゲット保持
部24は、第2図および第3図に示すように、シリンダ
状のスパッタ室43〜4dの各々に、0−リング54を
介して挿入され、スパッタ室4a〜4dのフランジ56
にボルト58で固定しである。この保持部24は、ボル
ト58の締め方により、挿入深さを調節することができ
る。
部24は、第2図および第3図に示すように、シリンダ
状のスパッタ室43〜4dの各々に、0−リング54を
介して挿入され、スパッタ室4a〜4dのフランジ56
にボルト58で固定しである。この保持部24は、ボル
ト58の締め方により、挿入深さを調節することができ
る。
ターゲット保持部24は、ターゲット60と水冷電極6
2とを保持する。この場合、水冷電極62には高電圧が
印加されるので、絶縁部材78により保持される。水冷
電極62には給排水部が設けてあり、内部に冷却水が注
入され、ターゲット60を冷却する。
2とを保持する。この場合、水冷電極62には高電圧が
印加されるので、絶縁部材78により保持される。水冷
電極62には給排水部が設けてあり、内部に冷却水が注
入され、ターゲット60を冷却する。
また、スパッタ室48〜4dには、可変絞り64が設け
である。この絞り64は、連通窓14の前方に近接して
設けられる0本実施例では、2枚の遮蔽板66a、66
bと、この遮蔽板66a166bを開閉駆動する絞り開
閉機構68とを有して構成される。
である。この絞り64は、連通窓14の前方に近接して
設けられる0本実施例では、2枚の遮蔽板66a、66
bと、この遮蔽板66a166bを開閉駆動する絞り開
閉機構68とを有して構成される。
遮蔽板66a、66bは、ステンレススチールからなり
、下部側が敷居溝70に摺動自在に嵌め込まれている。
、下部側が敷居溝70に摺動自在に嵌め込まれている。
また、絞り開閉機構68は、送り螺旋を構成する回転軸
72と、該回転軸72に設けられる螺条(図示せず)に
螺合するナツト部74a、74bとからなる0回転軸7
2に設けられる螺条は、遮蔽板66a、66bに対応し
て設けられ、その旋回方向が左右逆になっている。従っ
て、該回転軸72を回転させると、ナツト部74a、7
4bが相互に逆方向に移動することとなる。また、ナツ
ト部74a、74bは、それぞれ対応する遮蔽板66a
、66bに連結固定され、回転軸72の回転により、遮
蔽板66a、66bを回転軸72のの軸方向に沿って移
動させる。
72と、該回転軸72に設けられる螺条(図示せず)に
螺合するナツト部74a、74bとからなる0回転軸7
2に設けられる螺条は、遮蔽板66a、66bに対応し
て設けられ、その旋回方向が左右逆になっている。従っ
て、該回転軸72を回転させると、ナツト部74a、7
4bが相互に逆方向に移動することとなる。また、ナツ
ト部74a、74bは、それぞれ対応する遮蔽板66a
、66bに連結固定され、回転軸72の回転により、遮
蔽板66a、66bを回転軸72のの軸方向に沿って移
動させる。
回転軸72は、その一端が真空シールを介してスパッタ
室48〜4dの外側に突出している。従って、各スパッ
タ室48〜4dのおいて、真空を破ることなく絞り64
の開口度を調節することができる。この場合、絞り64
の開口度は、回転軸72の回転数により設定できる。
室48〜4dの外側に突出している。従って、各スパッ
タ室48〜4dのおいて、真空を破ることなく絞り64
の開口度を調節することができる。この場合、絞り64
の開口度は、回転軸72の回転数により設定できる。
また、スパッタ室48〜4dの外周側面には、観察窓7
6が設けてあり、放電状態の観察を行なうことができる
。
6が設けてあり、放電状態の観察を行なうことができる
。
〈実施例の作用〉
上記のように構成された本実施例のスパッタリング装置
により薄膜を形成する場合の作用について説明する。
により薄膜を形成する場合の作用について説明する。
準備作業として、先ず、スパッタ室48〜4dの内から
使用するスパッタ室を選ぶ0例えば、48〜4cの3室
を選び、それらの水冷電極62に、スパッタリングすべ
き物質のターゲット60を装着し、該水冷電極62をタ
ーゲット保持部24に装着し、該保持部24を対応する
スパッタ室4a〜4cに装着する。この際、ボルト58
の締め方により、挿入深さを調節して電極間隔な所望値
に設定しておく。
使用するスパッタ室を選ぶ0例えば、48〜4cの3室
を選び、それらの水冷電極62に、スパッタリングすべ
き物質のターゲット60を装着し、該水冷電極62をタ
ーゲット保持部24に装着し、該保持部24を対応する
スパッタ室4a〜4cに装着する。この際、ボルト58
の締め方により、挿入深さを調節して電極間隔な所望値
に設定しておく。
一方、基板50を装着した基板ホルダ48を基板保持機
構8に装着して、この保持機構8を中央真空槽2に挿入
し、さらに、上蓋12により該中央真空槽2の開口部を
封止して、排気を開始する。この際、駆動側継手部34
と受動側継手部44とを1回転を伝達するように係合す
る。
構8に装着して、この保持機構8を中央真空槽2に挿入
し、さらに、上蓋12により該中央真空槽2の開口部を
封止して、排気を開始する。この際、駆動側継手部34
と受動側継手部44とを1回転を伝達するように係合す
る。
真空槽2内を高真空(例えばtx 10−’Torr)
に排気して、残留不純物ガスの除去を行なった後、放電
を行なうためのガス、例えば、高純度A「ガスをガス導
入口30から中央真空槽2内に導入する。ガスは、中央
真空槽2から連通窓14を通って各スパッタ室48〜4
dおよび観察室6から排気される。このガスの導入量を
、最適平衡分圧。
に排気して、残留不純物ガスの除去を行なった後、放電
を行なうためのガス、例えば、高純度A「ガスをガス導
入口30から中央真空槽2内に導入する。ガスは、中央
真空槽2から連通窓14を通って各スパッタ室48〜4
dおよび観察室6から排気される。このガスの導入量を
、最適平衡分圧。
例えばsx 10−”Torr程度となるように調整保
持する。なお1本実施例では1図示していないが、ター
ゲット60の後方にマグネットを配置して、低ガス圧で
放電できるようにしである。
持する。なお1本実施例では1図示していないが、ター
ゲット60の後方にマグネットを配置して、低ガス圧で
放電できるようにしである。
この間、基板50をヒータ20によりベーキングすると
共に、基板温度モニタ用熱電対32により測定して、所
定温度、例えば200 ”Cに保持する。この場合、フ
ィーバツク制御により自動的に所定温度に保持するよう
にしてもよい。
共に、基板温度モニタ用熱電対32により測定して、所
定温度、例えば200 ”Cに保持する。この場合、フ
ィーバツク制御により自動的に所定温度に保持するよう
にしてもよい。
また、回転導入器28を介して回転駆動機構38により
基板保持機構8を回転させる0回転速度は、例えば、0
.1rp−〜500rp■とする0通常、多元化合物薄
膜を形成するときは高速とし、多層膜を形成するときは
低速とする。もちろん、基板保持機構8を回転させずに
スパッタリングすることもでき、また、連続回転でなく
、一定角度ずつステップ回動させてもよい。
基板保持機構8を回転させる0回転速度は、例えば、0
.1rp−〜500rp■とする0通常、多元化合物薄
膜を形成するときは高速とし、多層膜を形成するときは
低速とする。もちろん、基板保持機構8を回転させずに
スパッタリングすることもでき、また、連続回転でなく
、一定角度ずつステップ回動させてもよい。
各スパッタ室、本実施例では48〜4cにおいて、絞り
64を完全に閉め、プレスバッタリングを行なう0本実
施例では、可変絞りをシャッタとしても使用しているが
、シャッタを別に備えている装置であればシャッタを閉
める。この後、回転軸72を回転して該絞り64を所定
の開口度で開く、開口度は、回転軸72の回転数と、必
要付着量とを考慮して設定する。
64を完全に閉め、プレスバッタリングを行なう0本実
施例では、可変絞りをシャッタとしても使用しているが
、シャッタを別に備えている装置であればシャッタを閉
める。この後、回転軸72を回転して該絞り64を所定
の開口度で開く、開口度は、回転軸72の回転数と、必
要付着量とを考慮して設定する。
スパッタリングに際しては、ターゲット物質の電気抵抗
に合わせて、直流電力または高周波電力を選定する0例
えば、Se等のように高抵抗のものには高周波電力を使
用し、CuおよびInのように低9抵抗のものには直流
電力を使用する。
に合わせて、直流電力または高周波電力を選定する0例
えば、Se等のように高抵抗のものには高周波電力を使
用し、CuおよびInのように低9抵抗のものには直流
電力を使用する。
このような準備のもとで、多元化合物薄膜を形成すると
きは、各ターゲット60を同時にスパッタリングする。
きは、各ターゲット60を同時にスパッタリングする。
一方、多層薄膜を形成するときは、各ターゲット60を
積層順にスパッタリングする。この場合、スパッタリン
グは各ターゲット60について同時に行ない、可変絞り
64をシャッタとして、必要時のみ順次開放して、ター
ゲット物質を選択的に基板に到達させ、多層膜を形成す
ることが好ましい。
積層順にスパッタリングする。この場合、スパッタリン
グは各ターゲット60について同時に行ない、可変絞り
64をシャッタとして、必要時のみ順次開放して、ター
ゲット物質を選択的に基板に到達させ、多層膜を形成す
ることが好ましい。
なお、各ターゲット60は、水冷電極62に冷却水を循
環して冷却する。
環して冷却する。
また、薄膜の形成状態は、観察室6の観察窓により観察
することができる。
することができる。
〈実験例〉
次に、上記装置による薄膜の製作実験例について説明す
る。
る。
(a)実験例1 、 r Cu1nSet多元化合物
薄膜」スパッタ室4a〜4dの内から4a〜4cの3室
を選んで、それらにCu、In、 Seの各物質のター
ゲットを装着し、また、ガラス基板を基板保持機構8に
装着して、これらを本実施例装置に装着し、真空槽2内
を lx 10−’Torr程度に排気して。
薄膜」スパッタ室4a〜4dの内から4a〜4cの3室
を選んで、それらにCu、In、 Seの各物質のター
ゲットを装着し、また、ガラス基板を基板保持機構8に
装着して、これらを本実施例装置に装着し、真空槽2内
を lx 10−’Torr程度に排気して。
残留不純物ガスの除去を行なった後、高純度Arガス導
入した。このArガス圧は、スパッタリング中、 sx
10−”Torr程度に保持した。また、上記基板保
持機構8に装着保持されているガラス基板の基板温度を
200℃に保持した。
入した。このArガス圧は、スパッタリング中、 sx
10−”Torr程度に保持した。また、上記基板保
持機構8に装着保持されているガラス基板の基板温度を
200℃に保持した。
上記雰囲気中で、基板保持機構8を100rp■の回転
速度で回転させつつ、Seターゲットについては高周波
電力(1001) 、 CuおよびInターゲットにつ
いては直流電力(0,3KV、100mA)を各々供給
して、スパッタリングを行なった。この時、各可変絞り
64の開口度は、各ターゲットについて次のように設定
した。
速度で回転させつつ、Seターゲットについては高周波
電力(1001) 、 CuおよびInターゲットにつ
いては直流電力(0,3KV、100mA)を各々供給
して、スパッタリングを行なった。この時、各可変絞り
64の開口度は、各ターゲットについて次のように設定
した。
Cu= (7X 50)■■禦
In・−(6x50)■■黛
5e−−−(0,76X 50)as”上記のように
して、スパッタリングを行なったところ、毎時600人
の堆積速度で、黒色で光沢の。
して、スパッタリングを行なったところ、毎時600人
の堆積速度で、黒色で光沢の。
ある薄膜が形成された。得られた膜について、X線回折
で調べたところ、この膜がカルコパイライト型構造のC
u1nSe2多結晶膜であることを確認できた。
で調べたところ、この膜がカルコパイライト型構造のC
u1nSe2多結晶膜であることを確認できた。
また、X線マイクロアナライザによる組成分析の結果、
得られた膜の組成比は。
得られた膜の組成比は。
Cu−23at$ 、 In−27atl 、
5e=50at$であった。
5e=50at$であった。
なお、CuおよびInの各ターゲットについて、Seの
付着による汚染は、観察されなかった。
付着による汚染は、観察されなかった。
(b)実験例2 、 r Cu−In−8e多層薄膜
」基板保持機構8を0.1rpmの回転速度で回転させ
ると共に、基板温度を室温とし、各ターゲットに対応す
る可変絞り64をシャッタとして用い、膜の積層順に従
って順次1分間ずつ全開する条件で、その他は上記実験
例1と同様にしてスパッタリングを行なったところ、ガ
ラス基板上に下層から順に、Cu(100人)in(3
00人)・Se(80人)の各層およびCu(100人
)in(300人)・5e(80人)の各層を積層した
多層膜が得られた。
」基板保持機構8を0.1rpmの回転速度で回転させ
ると共に、基板温度を室温とし、各ターゲットに対応す
る可変絞り64をシャッタとして用い、膜の積層順に従
って順次1分間ずつ全開する条件で、その他は上記実験
例1と同様にしてスパッタリングを行なったところ、ガ
ラス基板上に下層から順に、Cu(100人)in(3
00人)・Se(80人)の各層およびCu(100人
)in(300人)・5e(80人)の各層を積層した
多層膜が得られた。
また、 CuおよびInの各ターゲットについて、Se
の付着による汚染は、観察されなかった。
の付着による汚染は、観察されなかった。
〈他の実施例〉
上記実施例では、中央真空槽の外側に4個のスパッタ室
と観察室を設けていたが、全てをスパッタ室としてもよ
い、また、スパッタ室の一部を予備室として、観察室と
して使用することもできる。さらに、一部を蒸着室とす
ることもできる。
と観察室を設けていたが、全てをスパッタ室としてもよ
い、また、スパッタ室の一部を予備室として、観察室と
して使用することもできる。さらに、一部を蒸着室とす
ることもできる。
上記実施例では、観察室を含めて5室設けであるが、こ
れに限らず、スパッタ室の数を少なく、または、多くす
ることができる。
れに限らず、スパッタ室の数を少なく、または、多くす
ることができる。
この他、上記実施例では、多元化合物薄膜、多層薄膜の
形成に使用する例を示したが、半導体や誘電体中に、他
の物質を微量添加することにも使用できる0例えば、半
導体に不純物を導入する場合は、当該半導体を基板とし
、不純物をターゲットとして、絞りの開口度を非常に小
さくすると共に、基板保持機構を高速回転させて、スパ
ッタリングすることにより添加することができる。もっ
とも、半導体が薄膜の場合、それ自身もスパッタリング
で形成しつつ、不純物の添加を行なうこともできる。
形成に使用する例を示したが、半導体や誘電体中に、他
の物質を微量添加することにも使用できる0例えば、半
導体に不純物を導入する場合は、当該半導体を基板とし
、不純物をターゲットとして、絞りの開口度を非常に小
さくすると共に、基板保持機構を高速回転させて、スパ
ッタリングすることにより添加することができる。もっ
とも、半導体が薄膜の場合、それ自身もスパッタリング
で形成しつつ、不純物の添加を行なうこともできる。
[発明の効果]
以上説明したように本発明は、複数のターゲットを各タ
ーゲット毎に各々独立してスパッタリングすることがで
きて、各ターゲットの汚染を防止できると共に、各元素
の付着量を広範囲にかつ精密に制御できる効果がある。
ーゲット毎に各々独立してスパッタリングすることがで
きて、各ターゲットの汚染を防止できると共に、各元素
の付着量を広範囲にかつ精密に制御できる効果がある。
従って、本発明によれば1組成比の正確な多元化合物薄
膜や、各層の膜厚が正確に設定された多層薄膜、さらに
は超格子薄膜等を容易に製作することができる。
膜や、各層の膜厚が正確に設定された多層薄膜、さらに
は超格子薄膜等を容易に製作することができる。
第1図は本発明スパッタリング装置の一実施例の構造を
示す要部分解斜視図、第2図は上記実施例において中央
真空槽とスパッタ室の構造を示す要部截断平面図、第3
図は中央真空槽とスパッタ室の構造を示す断面図である
。 2・・・中央真空槽 48〜4d・・・スパッタ室
6・・・観察室 8・・・基板保持機構10・
・・ベースプレート
示す要部分解斜視図、第2図は上記実施例において中央
真空槽とスパッタ室の構造を示す要部截断平面図、第3
図は中央真空槽とスパッタ室の構造を示す断面図である
。 2・・・中央真空槽 48〜4d・・・スパッタ室
6・・・観察室 8・・・基板保持機構10・
・・ベースプレート
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 中央真空槽と、その外側に各々独立に連結して設けられ
る複数のスパッタ室とを備え、 上記中央真空槽に、回転可能に設けられると共に、外周
側面部に基板を保持する基板保持機構を配置し、 上記中央真空槽と各スパッタ室との連結部に、上記基板
保持機構に保持される基板にスパッタリング膜形成可能
に連通する窓を設け、 かつ、上記スパッタ室の基板前方位置に可変絞りを配置
して構成することを特徴とするスパッタリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2506587A JPS63192865A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層/多元薄膜形成スパッタリング装置およびその運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2506587A JPS63192865A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層/多元薄膜形成スパッタリング装置およびその運転方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63192865A true JPS63192865A (ja) | 1988-08-10 |
JPH0317906B2 JPH0317906B2 (ja) | 1991-03-11 |
Family
ID=12155520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2506587A Granted JPS63192865A (ja) | 1987-02-05 | 1987-02-05 | 多層/多元薄膜形成スパッタリング装置およびその運転方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS63192865A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5753092A (en) * | 1996-08-26 | 1998-05-19 | Velocidata, Inc. | Cylindrical carriage sputtering system |
WO2001055477A1 (fr) * | 2000-01-27 | 2001-08-02 | Nikon Corporation | Procede de fabrication d'un film de materiau composite renfermant un element generateur de gaz |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739172A (en) * | 1980-08-19 | 1982-03-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Apparatus for preparing thin film |
JPS6052574A (ja) * | 1983-09-02 | 1985-03-25 | Hitachi Ltd | 連続スパツタ装置 |
-
1987
- 1987-02-05 JP JP2506587A patent/JPS63192865A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739172A (en) * | 1980-08-19 | 1982-03-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Apparatus for preparing thin film |
JPS6052574A (ja) * | 1983-09-02 | 1985-03-25 | Hitachi Ltd | 連続スパツタ装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5753092A (en) * | 1996-08-26 | 1998-05-19 | Velocidata, Inc. | Cylindrical carriage sputtering system |
WO2001055477A1 (fr) * | 2000-01-27 | 2001-08-02 | Nikon Corporation | Procede de fabrication d'un film de materiau composite renfermant un element generateur de gaz |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0317906B2 (ja) | 1991-03-11 |
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