JPS6311179A - ゴルフボ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は飛距離の大きいゴルフボールに関する。

来の技　　び　■が　　しようとする５　貞従来、ゴル
フボールの飛距離の増大を計るため、ゴルフボールのデ
ィンプルの配列の仕方、数、大きさくディンプル直径や
深さ）などにつき種々検討がなされ、その最適化が計ら
れてきたが、本発明者らの検討によるとボール飛距離に
影響を与える因子としてはこれらディンプルの配列の仕
方、数、大きさ等に加えてディンプルの断面形状や空間
体積が重要であることを見い出した。

即ち、従来のゴルフボールのディンプルの断面形状はボ
ール球面を鋭くえぐるもので、空力的には揚力の割に抗
力が大きく、このため飛び性能は初期に与えられた運動
量を十分活用できず、飛距離が不十分なものであり、従
って従来の断面形状は空力特性を十分生かしたものでは
なかった。

この点に鑑み、本出願人は先にディンプルの断面形状を
特定の形状とすることにより飛距離を増大させたゴルフ
ボールを提案した（特開昭６０−１６３６７４号）が、
更に飛距離の大きいゴルフボールが望まれる。特に、デ
ィンプル総数が４００以上というディンプル数の多いゴ
ルフボールや２種類以上の大きさのディンプルを有する
ゴルフボールの設計に当り、飛距離増大に関連したディ
ンプルの形状、サイズなどの最適化、検討は従来殆どな
されておらず、これらゴルフボールの飛び性能をより増
大することが要望される。

本発明はこのような要望に応えたもので、形成すべきデ
ィンプルの総数に応じ、また互に異なる大きさのディン
プルを必要種類形成する場合に、飛距離増大の観点から
ディンプルを最適化して設計でき、このため飛距離の増
大したゴルフボールを提供することを目的とする。

。　占を　　するための　　　び 即ち、本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討
を行った結果、ディンプルの断面形状及びディンプルの
総体積を特定の範囲とすることが重要であり、これによ
ってディンプル数の多いゴルフボール、数種類にも及ぶ
多数のディンプルを持つゴルフボールを設計する場合に
もディンプルを最適化して飛距離を増大させることがで
きることを知見した。

より具体的には、表面に多数のディンプルを有するゴル
フボールにおいて、各ディンプルの縁部によって囲まれ
る平面下のディンプル空間体積を前記平面を底面としか
つこの底面からの各ディンプルの最大深さを高さとする
円柱体積で除した値Ｖｏが下記式（１） ％式％（１） の範囲にあるディンプルを全ディンプル数の少なくとも
９０％とし、かつ下記式（２） （但し、Ｖｓは各ディンプルの縁部によって囲まれる平
面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半径を
示す、） で表わされるディンプル総体積比ＶＲが下記式（３）％
式％（３） はディンプル総数を表わし、２５０≦Ｎ≦６００の範囲
の整数である。） の範囲とすることにより、ディンプル総数１種類に応じ
てディンプルを最適化し得ることを見い出し、本発明を
なすに至ったものである。

以下、本発明につき更に詳しく説明する。

本発明に係るゴルフボールは、まずそのディンプル形状
に特徴を有するもので、従来の深くエツジ部をえぐった
形状からエツジ部をより滑らかにした形状にしたもので
ある。より具体的には、上述したようにディンプルの縁
部によって囲まれる平面下のディンプルの空間体積ＶＰ
を前記平面を底面としかつこの底面からのディンプルの
最大深さを高さとする円柱体積Ｖ□で除した値（以下、
対円柱体積比という）Ｖｏ（Ｖｐ／Ｖａ）が下記式（１
） ％式％（１） の範囲にあるディンプルを全ディンプル数の少なくとも
９０％有しているものである。

ここで、本発明ディンプル形状につき更に詳述すると、
ディンプル平面形状が円形状の場合、第１図に示したよ
うにディンプル１上にボール直径の仮想球面２を設定す
ると共に、ボール直径より０．１６ｍｍ小さい直径の球
面３を設定し、この球面３の円周とディンプル１との交
点４を求め、該交点４における接線５と前記仮想球面２
との交点６の連なりをディンプル縁部７とする。この場
合、上述したディンプル縁部７の設定は１通常ディンプ
ル１の縁部はまるみを帯びているため、このような設定
がないとディンプル縁部の正確な位置がわからないため
である。そして、第２図に示したように前記縁部７によ
って囲まれる平面（円：直径り、）８下のディンプル空
間９の体積Ｖｐを求める。一方、前記平面８を底面とし
、この平面８からのディンプル最大深さＤＰを高さとす
る円柱１０の体積Ｖ。

ｖｏ＝創ｈ」Ｌ を求める。これにより、円柱体積ＶＱに対するディンプ
ル空間体積Ｖｐの比Ｖ。

ｖｏ＝＝Ｖｐ／Ｖ。

を算出する。

なお、ディンプル平面形状が円形状でない場合は、この
ディンプルの最大直径（もしくは平面最大長さ）を求め
、ディンプル平面がこの最大直径（最大長さ）を有する
円形状であると仮定し、以下上記と同様にしてＶｏを算
出する。

本発明ゴルフボールのディンプル形状は、このようにし
て算出したＶｏが０．３５〜０．４７、より好ましくは
０．４０〜０．４７であるものであり。

しかもＶｏが０．３５〜０．４７のディンプルが全ディ
ンプル数の９０％以上、より好ましくは９５％以上、最
も好ましくは全ディンプルが前記ｖ０範囲にあるゴルフ
ボールを用いることにより、ボール飛距煎を増大し得る
ものである。

ここで、本発明ゴルフボールのディンプル断面形状を例
示すると第３，４図に示す通りであり、第３図はＶｏＯ
，４３、第４図はＶｏＯ，ｊ７のディンプル断面形状で
ある。

なお、上記Ｖｏ範囲外の断面形状としては、第５図（Ｖ
ｏ＝０．４８〜０．５０）、第６図（ｖＯ＝０．５１）
のものなどが挙げられる。

更に、本発明のゴルフボールは、下記式（２）（但し、
Ｖｓは各ディンプルの縁部によって囲まれる平面下のデ
ィンプル空間体積の総和、Ｒはボールの半径を示す。） で表わされるディンプル総体積比ｖＲが下記式（３）％
式％（３） はディンプル総数を表わし、２５０≦Ｎ≦６００の範囲
の整数である。） の範囲とするものであり、このように対円柱体積比Ｖｏ
に加えてディンプル総体積比ＶＲを上記のように規定す
ることにより、ディンプル総数に応じて飛距離増大を計
ることができたものである。

なお、前記式（２）において、Ｖｓは下記式（４）によ
って表わすことができる。

Ｖｓ：Ｎ１Ｖｐｌ　＋Ｎ２Ｖｐｚ＋−＋ＮｙｌＶｐｎ：
Σ’、Ｎ１Ｖｐｉ　・・・・・・（４）１＝１ （但し、ＶＰ□、Ｖｐ、・・・Ｖｐｎは互に異なる大き
さのディンプルの体積を表わし、Ｎ１．　Ｎ、、・・・
ＮｎはそれぞれｖＰ、、ｖＰ２・・・Ｖ　ｐ　ｎの体積
を有するディンプルの数を表わす。） ここで、ＶＲＬ及びＶＲＬＩとしては、特にボールの構
造に応じて選定し、ディンプル総体積比ＶＲを下記範囲
とすることが好ましい（括弧内は最適範囲である）。

ラージサイズツーピースボール　： ＶＲＬ＝１．１２（１，１４）、ＶＲｕ＝１．２４（１
，２２）スモールサイズツーピースボール： ＶＲＬ＝１．１６（１，１８）、　ＶＲｕ＝１．２８（
１，２６）ラージサイズ糸巻きボール ＶＲＬ＝１．１６（１，１８）、ＶＲｕ＝１．２８（１
，２６）スモールサイズ糸巻きボール　　： ＶＲＬ＝１．１９（１，２１）、ＶＲｕ＝１．３１（１
，２９）本発明において、ディンプルのＶｏ及びＶＲの
値は上述した通りであるが、ディンプルの平面形状は特
に制限されない。例えば、ディンプルの平面形状は円形
状が好ましいが、多角形等の形状を取り得る。また、デ
ィンプルの最大直径や最大深さも限定されないが、最大
直径は２〜４ｍｍ、最大深さは０．１〜０　、４　ｍｍ
とすることが好ましい。

更に、本発明ゴルフボールにおいて、ディンプル数は２
５０〜６００個、より好ましくは３５０〜６００個とす
るものであるが、ディンプルの配列の仕方は特に制限さ
れず、従来からの配列態様が採用し得、例えば正二十面
体配列、正十二面体配列、正八面体配列などの適宜な配
列態様とすることができるが、ディンプルはこれらの配
列に従ってボール表面上に均一に分布させることが好ま
しい。

本発明の上述したディンプル形状は、直径が４１．１５
ｍｍ以上で重量が４５．９２　ｇ以下のスモールボール
、直径が４２．６７ｍｍ以上で重量が４５．９２ｇ以下
のラージボールなどの種類を問わず適用でき、その飛距
離を増大することができる。

また、ボールの構成も問わず、ツーピースボールや糸巻
きボールなどに適用され得るが、特にショアＤ硬度６０
度以上、より好ましくは６５〜７３度のアイオノマー樹
脂を主成分とするカバーを有するゴルフボールに適用し
た場合、上述したディンプル構成による飛距離増大効果
が有効に発揮される。

２月■υ弧教 本発明のゴルフボールは、ディンプルの対円柱体積比Ｖ
ｏ及び総体積比ｖＲを上述した範囲としたことにより、
ディンプル総数やディンプルの大きさの種類、数に応じ
てディンプル設計を最適化し得、飛び性能を増大するこ
とができる。

以下、実施例と比較例とを示し、本発明を具体的に説明
する。

〔実施例、比較例〕

第１表に示す性状のディンプルを有するラージサイズの
ツーピースゴルフボール及び糸巻きゴルフボール並びに
第２表に示す性状のディンプルを有するスモールサイズ
のツーピースゴルフボール及び糸巻きゴルフボールをそ
れぞれ後述の如く製作し、Ｔ　ｒｕｅ　Ｔ　ｅｍｐｅｒ
社の打撃ロボットを用いて打撃テストを行い、その飛距
離を評価した。なお、ディンプルはボール表面にかたよ
りなく均等に配列した。

ツーピースポール コ　　ア 組成： シスー１，４−ポリブタジェンゴム　１００重量部ジメ
タクリル酸亜鉛　　　　　　　　　３０　〃充填剤　　
　　　　　適量 過酸化物　　　　　　　　　適量 カバー 組　成： 柱面品名）、シヨアＤ硬度６８度）　１００重量部チタ
ニウムジオキサイド　　　　　　　　１　〃厚　さ：　
　２．３ｍｍ コア組成物をモールド中で１５０℃において２５分間加
硫し、ソリッドコアを得る。次いで。

ソリッドコアにカバー組成物を被覆し、これをモールド
中で１３０℃において３分間加圧成型することにより、
直径４２．７ｍｍ、重量４５．２　ｇ、硬度（ＰＧＡ）
１００のラージサイズツーピースボール及び直径４１．
２ｍｍ、重量４５．２　ｇ、硬度（ＰＧＡ）１００のス
モールサイズツーピースボールを得た。

糸巻きボール センター 組成： シスー１，４−ポリブタジェンゴム　　１００重量部硫
　　　　黄　　　　　　　　　　　　　　　　　　５　
　〃ジンクオキサイド　　　　　　　　　　１０　　Ｉ
Ｉバリウムサルフェート　　　　　　　　６８　ｌ！加
硫促進剤　　　　　　　　　　　　　　１　〃促進助剤
　　　　　　　　　　３　〃 糸ゴム 組成： シスー１，４−ポリイソプレンゴム　　５０重量部天然
ゴム　　　　　　　　　　５０　／！硫　　　　黄　　
　　　　　　　　　　　　　　　　Ｉ　　　ｎジンクオ
キサイド　　　　　　　　　　０．６／／加硫促進剤　
　　　　　　　　　　　１．５　ｎ促進助剤　　　　　
　　　　　ｌ　　７Ｆカバー 組　成： チタニウムオキサイド　　　　　　　　　１　〃厚　さ
：　　２．Ｏｍｍ センター組成物を１５０’Ｃにおいて２０分間加硫する
と共に、糸ゴム組成物を１５０’Ｃにおいて４０分間加
硫した後、センターに糸ゴムを巻き付ける。次いで、こ
れにカバー組成物を被覆し、１５０℃において５分間加
圧成型することにより、直径４２．７ｍｍ、重量４５．
２　ｇ、硬度（Ｐ　Ｇ　Ａ）９０のラージサイズアイオ
ノマーカバー糸巻きボール及び直径４１．２ｍｍ、重量
４５．２　ｇ、硬度（ＰＧＡ）９０のスモールサイズア
イオノマーカバー糸巻きボールを得た。

第１表及び第７，８図にラージボール（ツーピースボー
ル〔第７図〕及び糸巻きボール〔第８図〕）の結果を示
し、第２表及び第９，１０図にスモールボール（ツーピ
ースポール〔第９図〕及び糸巻きボール〔第１０図〕）
の結果を示す。

なお、ラージボールの結果はヘッドスピード４５ｍ／ｓ
ｅｅにおける飛び（トータル距離）を下記基準で評価し
た結果として表わした。

ツーピースポールの場合 ０２２５ｍより大 Δ　２２３〜２２５ｍ Ｘ　　２２３ｍより小 糸巻きボールの場合 ０２２３ｍより大 Δ　２２１〜２２３ｍ Ｘ　　２２１ｍより小 また、スモールボールの結果はヘッドスピード４１ｍ／
ｓｅｃにおける飛び（トータル距離）を下記基準で評価
した結果として表わした。

ツーピースポールの場合 ○　２０７ｍより大 Δ　２０５〜２０７ｍ Ｘ　　２０５ｍより小 糸巻きボールの場合 ０２０５ｍより大 △　２０３−２０５ｍ Ｘ　　２０３ｍより小 ここで、結果は打撃２０回の平均値の結果である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はそれぞれディンプル空間体積及び円
柱体積の算出の仕方を説明する説明図、第３図及び第４
図はそれぞれ本発明ゴルフボールのディンプルの一例を
示す断面図、第５図及び第６図はそれぞれ比較例ゴルフ
ボールのディンプルの断面図、第７図は種々のディンプ
ル形状及び個数を有するラージサイズツーピースポール
を打った場合のトータル距離とディンプル数、総体積比
の関係を示すグラフ、第８図は種々のディンプル形状及
び個数を有するラージサイズ糸巻きボールを打った場合
のディンプル数、総体積比の関係を示すグラフ、第９図
は種々のディンプル形状及び個数を有するスモールサイ
ズツーピースポールを打った場合のトータル距離とディ
ンプル数、総体積比の関係を示すグラフ、第１０図は種
々のディンプル形状及び個数を有するスモールサイズ糸
巻きボールを打った場合のトータル距離とディンプル数
、総体積比の関係を示すグラフである。 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、表面に多数のディンプルを有するゴルフボールにお
   いて、各ディンプルの縁部によって囲まれる平面下のデ
   ィンプル空間体積を前記平面を底面としかつこの底面か
   らの各ディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除
   した値Ｖ＿Ｏが下記式（１） ０．３５≦Ｖ＿Ｏ≦０．４７……（１） の範囲にあるデインプルを全ディンプル数の少なくとも
   ９０％有し、かつ下記式（２） ＶＲ＝（Ｖ＿Ｓ）／（４／３πＲ＾３）×１００……（
   ２）（但し、Ｖ＿Ｓは各ディンプルの縁部によって囲ま
   れる平面下のディンプル空間体積の総和、Ｒはボルの半
   径を示す。） で表わされるディンプル総体積比Ｖ＿Ｒが 下記式（３） Ｖ＿Ｒ＿Ｌ−Ｎ／１５００≦Ｖ＿Ｒ≦Ｖ＿Ｒ＿Ｕ−Ｎ／
   １５００……（３）（但し、Ｖ＿Ｒ＿Ｌ＝１．１０、Ｖ
   ＿Ｒ＿Ｕ＝１．３３であり、Ｎはディンプル総数を表わ
   し、２５０≦Ｎ≦６００の範囲の整数である。） の範囲にあることを特徴とするゴルフボール。 ２、ゴルフボールがラージサイズのツーピースゴルフボ
   ールであり、かつ式（３）においてＶ＿Ｒ＿Ｌが１．１
   ２、Ｖ＿Ｒ＿Ｕが１．２４である特許請求の範囲第１項
   記載のゴルフボール。 ３、ゴルフボールがスモールサイズのツーピースゴルフ
   ボールであり、かつ式（３）においてＶ＿Ｒ＿Ｌが１．
   １６、Ｖ＿Ｒ＿Ｕが１．２８である特許請求の範囲第１
   項記載のゴルフボール。 ４、ゴルフボールがラージサイズの糸巻きゴルフボール
   であり、かつ式（３）においてＶ＿Ｒ＿Ｌが１．１６、
   Ｖ＿Ｒ＿Ｕが１．２８である特許請求の範囲第１項記載
   のゴルフボール。 ５、ゴルフボールがスモールサイズの糸巻きゴルフボー
   ルであり、かつ式（３）においてＶ＿Ｒ＿Ｌが１．１９
   、Ｖ＿Ｒ＿Ｕが１．３１である特許請求の範囲第１項記
   載のゴルフボール。 ６、ショアＤ硬度６０度以上のアイオノマー樹脂を主成
   分とするカバー層を有する特許請求の範囲第１項乃至第
   ５項のいずれか１項に記載のゴルフボール。