JPS626084Y2 -

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【考案の詳細な説明】この考案は体型補整肌着（フアンデーシヨン）
のガードルに関するものである。

従来のガードルは標準的な体型をもとにしてサ
イズ展開をしている。

しかし、各人の体型は標準体型に対してアンバ
ランスとなつている場合が多い。

このため、前記のように標準体型に基づいて一
律につくられたガードルを着用すると無理が生
じ、かえつて体型がくずれる場合がある。

例えばウエストが太くてズン胴の人がガードル
を着用すると、ヒツプが合つてもウエストがきつ
くて肉がはみ出して体型をくずすことになる。ま
た、ウエストが極端に細い人の場合はウエストが
合つてもヒツプがきつくなるなどの問題がある。

この考案は上記のような従来のガードルの問題
を解決することを目的とするもので、ウエストを
自在に調整し得るようにして体型の如何にかかわ
らず、ガードルを無理なく着用できるようにした
ものである。

すなわち、この考案はガードルにおいて、その
ウエスト部の一部に、上部が開いた切欠き部を設
け、この切欠き部の上部両端間の間隔調整手段を
設けたもので、ウエストに設けた切欠きの上部両
端の間隔を調整することにより着用者のウエスト
にガードルのウエストを正確に合せて体型を整え
ることができる。

以下にこの考案のガードルを添附図面に示す一
実施例に基づいて詳細に説明する。

図のＡはガードル本体で、公知のガードルと同
様の構成であり、１はウエスト部、２はこのウエ
スト部１の後部中央に設けた切欠き部であり、こ
の切欠き部２は上部が開いたＵ字形の周縁を有し
ているが、Ｖ字形でもよくその形状は任意であ
る。

Ｂは切欠き部２の上部両端間の間隔調整手段で
あつて、第１図ないし第３図の例は複数組の係止
具を用いるものである。

すなわち、この例の場合、切欠き部２の上部一
端には上下一対の金属などからなるフツク状係止
具３を有する短かい布片４を縫着する。

また、切欠き部２の上部他端に縫着した長い布
片５には前記係止具３に係脱する上下一対のルー
プ状係止具６を取付けるが、この係止具６は複数
組を前後に適当間隔で配置する。

この例では係止具３を任意の係止具６に係合さ
せることによりガードル本体Ａのウエスト部１の
長さを段階的に調整できる。

第４図の例は切欠き部２の上部両端をバンド７
により連結し、このバンド７の長さを調整するも
のである。

すなわち、切欠き部２の上部一端に輪状に縫着
した短かい布片８に縦長のリング９をはめる。

切欠き部２の上部他端には長いバンド７を縫着
し、このバンド７の端部を前記リング９に通した
のち、この端部をバンド７に摺動自在に取付けた
バツクル１０に止めてこのバツクル１０の摺動に
よりバンド７の長さを調整する。

この考案は上記のようにガードルのウエスト部
に上部が開いた切欠き部を設け、この切欠き部の
上部両端間の間隔を複数組の係止具や長さ調整自
在のバンドなどで自在に調整することにより着用
者のウエストにガードルのウエスト部を一致させ
ることができる。

従つてこの考案のガードルを着用する場合は、
先ず自分のヒツプに合つたガードルを選んで着用
し、ウエスト部の切欠き部の間隔調整手段の調整
によりウエスト部を自分のウエストに合せること
によつて、ガードルを自分の体型に一致させるこ
とができるものである。

なお、図示の実施例はフツク式の係合具を用い
る例と、バツクルにより長さを調整するバンドを
用いる例を示したが、その他にボタンにより調整
し得る構造にしたり、ベルベツトフアスナーを用
いるなどの種々の構造を用いることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のガードルの一実施例を示す
正面図、第２図は同上の後面図、第３図、第４図
は間隔調整手段の各例を示す一部切欠拡大後面図
である。１……ウエスト部、２……切欠き部、Ａ……ガ
ードル本体、Ｂ……間隔調整手段。