JPS6244413A - 樹脂成形品の成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、樹脂成形品の成形方法に関し、特に繊維強化
熱可塑性樹脂を用いる成形品の成形方法に関する。

（従来技術とその問題点） 強化熱可塑性樹脂の成形品は、ＩＪ　１４的強度が優れ
ていることから種々の分野で使用されている。

特に、ガラス艮繊維で強化した熱可塑性樹脂は、短繊維
強化のものに比べてＩＭＮによる補強効果が顕著なため
、高強度あるいは高衝撃性が要求される分野の成形品に
利用されている。

長繊維強化熱可塑性樹脂の成形方法としては、長ｔＪＡ
Ｎによる補強優位性を確保する！こめなどから圧縮成形
法が一般に採用されている。

圧縮成形法は、成形型に予め加熱軟化あるいは加熱溶融
した強化熱可塑性樹脂材（以下、ホットブランクと称す
る）を供給して、成形型を型締めすることでホットブラ
ンクを圧縮し、所定形状に成形する方法である。

ところで、この種の成形品は礪能性部材あるいは構造材
などとして利用されることが多いいため、成形品の寸法
精度が厳密に要求される。

成形品の一例を第２図（Ａ＞（Ｂ）に示す。

同図に示した成形品は、電話線ケーブルのジヨイントカ
バーとして使用されるものであって、円弧状若しくは角
形の基部１と、基部１の両側に一対のフランジ部２を成
形し、同一形状の２個を組み合せ、７ランジ部２の面間
にゴムパツキンを介在させて、ボルトで締め付け、密閉
し内圧をかけた状態で用いられる。

このため、特にフランジ部２の寸法精度は、密閉性を確
保する上で重要なポイントとなる。

この種のジヨイントカバーを上述した圧縮成形で成形す
ると、通常樹脂材料の後収縮が冷却速度の相違から内外
面で異なるため、第２図中に破線で示すように、成形品
の基部１の側面が内方に倒れ込む傾向にあって、これに
伴いフランジ部２に変形が生じ、十分な成形精度が得ら
れないという問題があった。

この対策としては、従来成形品に矯正治具を取付けて急
冷する方法や、変形量を考慮して金型寸法を予め見込ん
で、正規の寸法よりプラスにする方法などが採られてい
た。

しかしながら、前者の方法では、成形品の種類毎に異な
った冶具を用意しなければならず、特に大型の成形品の
場合、治具の製作費用や冶具に取付ける手間などで、生
産性が著しく低下する。

一方、後者の場合、成形品の肉厚、基部１．フランジ部
２の寸法、樹脂組成、強化繊維の種類などによって変形
量が異なるため、試行錯誤を繰返さなければならず、金
型製作に多大な費用がかかるという欠点があった。

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的とするところは、生産性の低下やコストア
ップを生じることなく、変形が少なく高い寸法精度が確
保できる樹脂成形品の成形方法を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 上記問題点を解決するため、本発明は、加熱軟化若しく
は加熱溶融した強化熱可塑性樹脂材料からなるホットブ
ランクを成形型内で圧縮成形する成形方法において、該
ホットブランクを成形品表面積とほぼ同じ面積の第１の
ホットブランクと、この第１のホットブランクよりも小
さい面積の第２のホットブランクとの少くとも２種類に
分別し、圧縮する際に該第１のホットブランクが成形品
内面側に位置するとともに該第２のホットブランクが成
形品外面側に位置するように供給することを特徴とする
。

（作　用） 成形品の内面器に位置する第１のホットブランクは、成
形品の表面積にほぼ同じ面積のため、圧縮されても金型
空間内を殆ど流動しない。

一方、成形品の外側面に位置する第２のホットブランク
は、第１のホットブランクよりも面積が小さいため、第
１のホットブランクの面に沿うようにして圧縮時に金型
空間内を流動し、流動量が大きくなるため、成形歪みが
この部分に集中する。

従って、冷却速度は成形品の内側で早く、外側で遅くな
り、硬化時の後収縮力が成形品の内側よりも外側で大と
なり、成形品の外側に引っ張る力が作用し、後収縮によ
る成形品の内側への倒れ込みを防止する。

また、従来同じ大きさのホットブランクを使用した場合
、成形品にホットブランクの大きさに対応したチャージ
パターン（痕跡）が生じ、気密容器となす際にこの部分
から漏洩が生ずる頻度が高くなっていたが、第１のホッ
トブランクが成形品の表面積とほぼ同じ面積のため、チ
ャージパターンの発生を緩和して気密性を向上させる。

（実　施　例） 以下、本発明の好適な実施例について添附図面を参照に
して詳細に説明する。

第１図は本発明に係る成形方法の一実施例を示している
。

同図に示す成形方法は、第２図（Ａ）に示した成形品を
製造する場合に、金型中にホットブランクを供給した状
態の概略説明図であって、下型１０上に直接載置されて
いる第１のホットブランク１２は、成形品の内面を形成
するものであって、成形品の表面積より若干小さい面積
を有している。

一方、第１のホットブランク１２上に載置された第２の
ホットブランク１４は、成形品の外面を形成するもので
あって、第１のホットブランク１２よりも小さいほぼ１
／２の面積を有している。

第１．第２ホットブランク１２．１４の供給が終わると
、上型１６を下方に下げて型締めを行ない、ホットブラ
ンク１２．１４を圧縮して成形する。

ここで、第１のホットブランク１２は成形品とほぼ同じ
面積となっていて、型締めをしても上。

下型１０．１６で隔成した空間内を殆ど流動しないで、
下型１０の形状に沿って変形する。

一方、第２のホットブランク１４は、型締め圧縮により
型１０．１６内の空間を、中心部から周縁に向けて、第
１のホットブランク１２の上面に沿うようにして流動し
ていく。

従って、成形品の形状についてみると、成形品の内面側
ではホットブランクの樹脂が殆ど流動しない状態で成形
されるとともに、成形品の外面側ではホットブランクの
樹脂が大きく流動した状態で成形され、非流動層と流動
層との二層状態で圧縮成形が行なわれる。

このため、成形時の変形層、すなわち流動量が大きい側
で成形による歪みをより多く受け、硬化する際の後収縮
力が大きくなって、その結果成形品を外方に引っ張る力
が作用し、第２図に破線で示す如き内側への倒れ込みが
防止される。

具体的な事例として、第２図（Ａ＞の成形品（設計値の
フランジ幅（ｊ２　）　２３８１′ｆｉｎ　、全長７１
０＋ｎｍ　）の場合、第１のホットブランク１２　（２
８５Ｘ６００ｍｍ）を２枚、第２のホットブランク１４
　（１６５ｘ６００ｍｎ　４枚、　　１４０ｘ　６００
ｍｍ１枚、　　１２５ｘ　６００ｍｍ１枚〉を３枚組合
わせて成形したところ、フランジ幅が２３６〜２３８ｍ
ｍのものが得られた。

第２図（Ｂ）の成形品（設計値のフランジ幅（１！　）
　２６２ｍｍ　、全長７００ｆｆｉｍ　）の場合、第１
のホットブランク１２　（２８５ｘ６００ｍｍ　）を２
枚、第２のホットブランク１４　（１６５ｘ６００１１
枚、　　１４０ｘ６００ｍｍ　１枚、　　１２５ｘ　６
００ｍ１ｍ　１枚、　　１００ｘ　５００ｍ１ｉ　２枚
）を５枚組合わせて成形したところ、フランジ幅２６１
〜２６２ｍｍの成形品が得られた。

このようにして得られた成形品を一対として組付け、そ
の内部に１ｋｇ／ｃぜ〜２　ｋｇ／　ｃぜの内圧をかけ
、フランジ部での密閉性を調べたところ、非常に良好な
結果が得られた。

また、組付時にも不良が発生せず、十分満足できるもの
であった。

ざらに、成形品に金属箔を貼着して透湿を防止する場合
もあるため、アルミ箔を成形品の表面にホットブランク
１２．１４の熱によって一体的に接着することも試みた
が、アルミ箔と成形品との間にエアーを抱き込むことも
なく接着性および外観も良好であった。

（発明の効果） 以上、実施例で詳細に説明したように、本発明による樹
脂成形品の成形方法は、複数に分別された面積の異なる
ホットブランクを成形品の内・外面側に応じて供給する
という比較的簡単な構成の生産適性に優れた成形方法で
あって、寸法Ｍ度の良い成形品や気密性のある成形品が
得られなどの効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の一実施例を示す概略説明図、第２
図は本発明方法が適用される成形品の断面図である。 １０・・・・・・下　型 １２・・・・・・第１のホットブランク１４・・・・・
・第２のホットブランク１６・・・・・・上　型

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 加熱軟化若しくは加熱溶融した強化熱可塑性樹脂材料か
   らなるホットブランクを成形型内で圧縮成形する成形方
   法において、該ホットブランクを成形品表面積とほぼ同
   じ面積の第１のホットブランクと、この第１のホットブ
   ランクよりも小さい面積の第２のホットブランクとの少
   くとも２種類に分別し、圧縮する際に該第１のホットブ
   ランクが成形品内面側に位置するとともに該第２のホッ
   トブランクが成形品外面側に位置するように供給するこ
   とを特徴とする樹脂成形品の成形方法。