JPS6234340B2 - - Google Patents
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- JPS6234340B2 JPS6234340B2 JP56161285A JP16128581A JPS6234340B2 JP S6234340 B2 JPS6234340 B2 JP S6234340B2 JP 56161285 A JP56161285 A JP 56161285A JP 16128581 A JP16128581 A JP 16128581A JP S6234340 B2 JPS6234340 B2 JP S6234340B2
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- Japan
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- sbr
- styrene
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- rubber
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60C—VEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
- B60C1/00—Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
- B60C1/0016—Compositions of the tread
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明はすぐれた運動性能を発揮しかつ耐摩耗
性も良好な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは
結合スチレン量が大であり、しかもブタジエン部
の結合様式が特定範囲内にあるスチレンブタジエ
ン共重合体ゴムを含有するゴム組成物をキヤツプ
トレツド部に用いた空気入りタイヤに関する。 近年、省資源の立場にたつた低燃費タイヤ(タ
イヤの転がり抵抗を減少する事により自動車の燃
料消費量の低減を目的としたタイヤ)の開発とと
もに、タイヤ寿命を軽視しても安全性(湿潤路
面、乾燥路面での運動性能)を高めた競技用タイ
ヤのキヤツプトレツドゴム組成物に近いゴム組成
物をキヤツプトレツド部に利用したタイヤの開発
が進められている。その様な空気入りタイヤのキ
ヤツプトレツド用ゴム組成物には特公昭44−
14581号に示される如く結合スチレン量の大なる
(結合スチレン量30〜50%)スチレンブタジエン
共重合体ゴム(以下、ハイスチレンSBRと記す)
の使用が最も一般的である。しかしながらハイス
チレンSBRを用いた場合、耐摩耗性が著しく低下
してしまう欠点があつた。 このように湿潤路面および乾燥路面での運動性
能を高め、しかも耐摩耗性も良好なタイヤは未だ
得られていない。 本発明は耐摩耗性ならびに湿潤路面、乾燥路面
での運動性能にすぐれしかも加工性も良好な空気
入りタイヤを提供するとを目的とする。 従来、タイヤの運動性能を向上させる手段とし
て、前述のごとくハイスチレンSBRを使用するこ
とが提案されているが、このようなハイスチレン
SBRをゴム分として使用するゴム組成物にあつて
は、一般に耐摩耗性が低下してしまうので競技用
タイヤを除く一般タイヤのキヤツプトレツド部に
使用することは困難であり、或いはたとえ使用し
ても走行寿命の短いタイヤにならざるを得ないと
いう問題があつた。 本発明者らは前記目的に沿つてハイスチレン
SBRについて更に詳細なる検討を行なつた結果、
結合スチレン量が30〜50重量%、ブタジエン部の
結合様式が1,2ビニル結合20%以上、シス1,
4結合15%以上のハイスチレンSBRと結合スチレ
ン量が22〜25重量%のSBRとを特定割合で含有し
てゴム分とするゴム組成物をタイヤのキヤツプト
レツド部として用いることにより前記目的が達成
されることを見出し、本発明に到達した。 すなわち本発明のタイヤは、そのキヤツプトレ
ツド部に、結合スチレン量30〜50重量%であつ
て、かつブタジエン部のミクロ構造が1,2ビニ
ル結合20%以上、シス1,4結合15%以上であよ
うなハイスチレンSBR(以下、特定SBRという)
10〜50重量%と結合スチレン量が22〜25重量%の
SBR(以下、通常SBRという)90〜50重量%とか
らなるゴム分100重量部に対しカーボンブラツク
を75重量部以上配合したゴム組成物を使用するこ
とを特徴とするものである。 本発明のタイヤのキヤツプトレツド部に使用さ
れるゴム組成物において、特定SBRはゴム分中に
10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%含有され
る。10重量%未満ではタイヤの運動性能、すなわ
ち乾燥路面および湿潤路面での制動性能が低く、
50重量%を超えて配合すると耐摩耗性が悪くなる
と共に、混合、押出工程でのロールへの粘着がお
こり加工作業性が低下する。この特定SBRのスチ
レン含有量が50重量%を超えると耐摩耗性に劣
り、30重量%未満では運動性能が低い。また、
1,2ビニル結合が20%未満ではタイヤの運動性
能が十分発揮できず、シス1,4結合が15%未満
では耐摩耗性が低い。この特定SBRを油展してあ
るいはウエツトカーボンマスターバツチとして使
用してもよく、加工性の点から好ましい。 通常SBRとしては、油展したSBRも包含し、単
独または2種以上を混合して用いてもよい。 本発明においてカーボンブラツクは、ゴム分
100重量部に対して75重量部以上に配合され、そ
のカーボンブラツクは補強性が大なるものが良
く、従つてよう素吸着量が80mg/g以上でかつ
DBP吸油量100ml/100g以上のものを用いるのが
良い。カーボンブラツクの配合量が75重量部未満
では制動性能、耐摩耗性を含め、特定SBRを用い
た効果があらわれない。 本発明のタイヤのキヤツプトレツド部に使用す
るゴム組成物には老化防止剤、酸化亜鉛、ステア
リン酸、ワツクス、オイル、樹脂、加硫促進剤お
よびイオウ等の、通常、ゴムに配合される配合剤
が適宜、適量配合される。 以下、本発明を実施例および比較例に基づいて
具体的に説明する。 実施例1〜6および比較例1〜6 第1表の性質を有する各SBRおよびハイスチレ
ン樹脂と配合剤を第2表に示す割合で混合してゴ
ム組成物を調製した。このゴム組成物を160℃、
20分間プレス加硫して加硫物性を評価した。ま
た、得られた加硫ゴムを185/70HR13サイズのタ
イヤのキヤツプトレツド部に配置し、乾燥路面お
よび湿潤路面での制動性能を評価した。これらの
評価方法は下記のごとくして行なつた。 加硫物性の評価において、引張強さ、伸び、
300%引張応力、JIS硬さはJIS K6301に準拠して
行ない、耐摩耗性はピコ摩耗試験による比較例1
の摩耗減量の逆数を100とした指数表示で行な
い、数値が大きい程、摩耗減量が少なく耐摩耗性
にすぐれていることを示す。 乾燥路面および湿潤路面での制動性能は日本自
動車研究所総合試験路(茨城県筑波群谷田部町)
に同一条件で60Km/hrからの制動距離を測定し
て、比較例1の値を各測定値で除し、これを100
倍とした指数で表示し、数値が大なるほど運動性
能がすぐれていることを示す。 それぞれの測定結果を第2表および第1〜3図
に示す。なお、運動性能を耐摩耗性を組み合せた
総合評価値として、 √湿潤路面制動距離指数(A)×乾燥路面制動距離指
数(B)×耐摩耗性指数(C)×1/100の値を併せて第2
表に記載した。
性も良好な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは
結合スチレン量が大であり、しかもブタジエン部
の結合様式が特定範囲内にあるスチレンブタジエ
ン共重合体ゴムを含有するゴム組成物をキヤツプ
トレツド部に用いた空気入りタイヤに関する。 近年、省資源の立場にたつた低燃費タイヤ(タ
イヤの転がり抵抗を減少する事により自動車の燃
料消費量の低減を目的としたタイヤ)の開発とと
もに、タイヤ寿命を軽視しても安全性(湿潤路
面、乾燥路面での運動性能)を高めた競技用タイ
ヤのキヤツプトレツドゴム組成物に近いゴム組成
物をキヤツプトレツド部に利用したタイヤの開発
が進められている。その様な空気入りタイヤのキ
ヤツプトレツド用ゴム組成物には特公昭44−
14581号に示される如く結合スチレン量の大なる
(結合スチレン量30〜50%)スチレンブタジエン
共重合体ゴム(以下、ハイスチレンSBRと記す)
の使用が最も一般的である。しかしながらハイス
チレンSBRを用いた場合、耐摩耗性が著しく低下
してしまう欠点があつた。 このように湿潤路面および乾燥路面での運動性
能を高め、しかも耐摩耗性も良好なタイヤは未だ
得られていない。 本発明は耐摩耗性ならびに湿潤路面、乾燥路面
での運動性能にすぐれしかも加工性も良好な空気
入りタイヤを提供するとを目的とする。 従来、タイヤの運動性能を向上させる手段とし
て、前述のごとくハイスチレンSBRを使用するこ
とが提案されているが、このようなハイスチレン
SBRをゴム分として使用するゴム組成物にあつて
は、一般に耐摩耗性が低下してしまうので競技用
タイヤを除く一般タイヤのキヤツプトレツド部に
使用することは困難であり、或いはたとえ使用し
ても走行寿命の短いタイヤにならざるを得ないと
いう問題があつた。 本発明者らは前記目的に沿つてハイスチレン
SBRについて更に詳細なる検討を行なつた結果、
結合スチレン量が30〜50重量%、ブタジエン部の
結合様式が1,2ビニル結合20%以上、シス1,
4結合15%以上のハイスチレンSBRと結合スチレ
ン量が22〜25重量%のSBRとを特定割合で含有し
てゴム分とするゴム組成物をタイヤのキヤツプト
レツド部として用いることにより前記目的が達成
されることを見出し、本発明に到達した。 すなわち本発明のタイヤは、そのキヤツプトレ
ツド部に、結合スチレン量30〜50重量%であつ
て、かつブタジエン部のミクロ構造が1,2ビニ
ル結合20%以上、シス1,4結合15%以上であよ
うなハイスチレンSBR(以下、特定SBRという)
10〜50重量%と結合スチレン量が22〜25重量%の
SBR(以下、通常SBRという)90〜50重量%とか
らなるゴム分100重量部に対しカーボンブラツク
を75重量部以上配合したゴム組成物を使用するこ
とを特徴とするものである。 本発明のタイヤのキヤツプトレツド部に使用さ
れるゴム組成物において、特定SBRはゴム分中に
10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%含有され
る。10重量%未満ではタイヤの運動性能、すなわ
ち乾燥路面および湿潤路面での制動性能が低く、
50重量%を超えて配合すると耐摩耗性が悪くなる
と共に、混合、押出工程でのロールへの粘着がお
こり加工作業性が低下する。この特定SBRのスチ
レン含有量が50重量%を超えると耐摩耗性に劣
り、30重量%未満では運動性能が低い。また、
1,2ビニル結合が20%未満ではタイヤの運動性
能が十分発揮できず、シス1,4結合が15%未満
では耐摩耗性が低い。この特定SBRを油展してあ
るいはウエツトカーボンマスターバツチとして使
用してもよく、加工性の点から好ましい。 通常SBRとしては、油展したSBRも包含し、単
独または2種以上を混合して用いてもよい。 本発明においてカーボンブラツクは、ゴム分
100重量部に対して75重量部以上に配合され、そ
のカーボンブラツクは補強性が大なるものが良
く、従つてよう素吸着量が80mg/g以上でかつ
DBP吸油量100ml/100g以上のものを用いるのが
良い。カーボンブラツクの配合量が75重量部未満
では制動性能、耐摩耗性を含め、特定SBRを用い
た効果があらわれない。 本発明のタイヤのキヤツプトレツド部に使用す
るゴム組成物には老化防止剤、酸化亜鉛、ステア
リン酸、ワツクス、オイル、樹脂、加硫促進剤お
よびイオウ等の、通常、ゴムに配合される配合剤
が適宜、適量配合される。 以下、本発明を実施例および比較例に基づいて
具体的に説明する。 実施例1〜6および比較例1〜6 第1表の性質を有する各SBRおよびハイスチレ
ン樹脂と配合剤を第2表に示す割合で混合してゴ
ム組成物を調製した。このゴム組成物を160℃、
20分間プレス加硫して加硫物性を評価した。ま
た、得られた加硫ゴムを185/70HR13サイズのタ
イヤのキヤツプトレツド部に配置し、乾燥路面お
よび湿潤路面での制動性能を評価した。これらの
評価方法は下記のごとくして行なつた。 加硫物性の評価において、引張強さ、伸び、
300%引張応力、JIS硬さはJIS K6301に準拠して
行ない、耐摩耗性はピコ摩耗試験による比較例1
の摩耗減量の逆数を100とした指数表示で行な
い、数値が大きい程、摩耗減量が少なく耐摩耗性
にすぐれていることを示す。 乾燥路面および湿潤路面での制動性能は日本自
動車研究所総合試験路(茨城県筑波群谷田部町)
に同一条件で60Km/hrからの制動距離を測定し
て、比較例1の値を各測定値で除し、これを100
倍とした指数で表示し、数値が大なるほど運動性
能がすぐれていることを示す。 それぞれの測定結果を第2表および第1〜3図
に示す。なお、運動性能を耐摩耗性を組み合せた
総合評価値として、 √湿潤路面制動距離指数(A)×乾燥路面制動距離指
数(B)×耐摩耗性指数(C)×1/100の値を併せて第2
表に記載した。
【表】
【表】
【表】
第2表において、比較例1は通常SBR
(SBRA)をゴム分としたゴム組成物であり、こ
れに対して比較例2〜3および実施例1は通常
SBRの一部をスチレン含有量40重量%のハイスチ
レンSBR、すなわちSBR B、SBR C、SBR D
におきかえたゴム組成物である。比較例2はゴム
分中に20重量%を含有するSBR Bのブタジエン
部のシス1,4結合量が少ないため耐摩耗性に劣
る。比較例3は同様にゴム分中に20重量%含有す
るSBR Cのブタジエン部のシス1,4結合量が
やや少ないため耐摩耗性に幾分劣るのみならず、
1,2ビニル結合量も少ないため湿潤路面での制
動性能は比較例2ほど向上しない。これに対して
実施例1はゴム分中に20重量%を含有するSBR
Dのブタジエン部の1,2ビニル結合量およびシ
ス1,4結合量が多いため、比較例1に比べて乾
燥および湿潤路面での制動性能が向上し、しかも
耐磨耗性もほとんど損われない。この比較例2〜
3および実施例1のブタジエン部の1,2ビニル
結合量と乾燥および湿潤路面での制動性能との関
係を第1図に、またブタジエン部のシス1,4結
合量と耐摩綿性との関係を第2図にそれぞれ示
す。 実施例1〜5および比較例4〜5はゴム分中の
SBR AとSBR Dの含有量を変量したものである
が、第3図にも示されるごとく、SBR Dの増量
に従つて乾燥および湿潤路面での制動性能が向上
し、一方、耐摩耗性は徐々に低下する。この両特
性を考慮した総合評価値〔√(A)×(B)×(C)×1/10
0〕 から、SBR Dの含有量はゴム分中、10〜50重量
%が好ましい。なお、比較例5は比較的好ましい
総合評価値であるが、耐摩耗性が低すぎるため制
動性能とのバランスが悪く、またロール加工性も
劣るため好ましくない。 実施例6は実施例1の配合からカーボンブラツ
クおよびオイルを減量したものであるが、実施例
1に比べ湿潤路面および乾燥路面での制動性能に
幾分劣るものの比較的好ましい範囲にある。しか
しこれ以上のカーボンブラツクの減量は湿潤路面
および乾燥路面での制動性能が劣ることから好ま
しくない。 比較例6は実施例2のSBR Dにかえてハイス
チレン樹脂を配合したゴム組成物であるが、実施
例2ほど制動性能は向上せず、耐摩耗性に著しく
劣る。 以上説明したように、ハイスチレンSBRの中で
ブタジエン部の結合様式が1,2ビニル結合20%
以上、シス1,4結合15%以上のハイスチレン
SBRをゴム分中に10〜50重量%含有せしめ、残余
ゴム分を通常SBRとするゴム組成物をキヤツプト
レツド部に有するタイヤは耐摩耗性を犠性にする
ことなしに運動性能を向上することができ、また
加工性も良好である。
(SBRA)をゴム分としたゴム組成物であり、こ
れに対して比較例2〜3および実施例1は通常
SBRの一部をスチレン含有量40重量%のハイスチ
レンSBR、すなわちSBR B、SBR C、SBR D
におきかえたゴム組成物である。比較例2はゴム
分中に20重量%を含有するSBR Bのブタジエン
部のシス1,4結合量が少ないため耐摩耗性に劣
る。比較例3は同様にゴム分中に20重量%含有す
るSBR Cのブタジエン部のシス1,4結合量が
やや少ないため耐摩耗性に幾分劣るのみならず、
1,2ビニル結合量も少ないため湿潤路面での制
動性能は比較例2ほど向上しない。これに対して
実施例1はゴム分中に20重量%を含有するSBR
Dのブタジエン部の1,2ビニル結合量およびシ
ス1,4結合量が多いため、比較例1に比べて乾
燥および湿潤路面での制動性能が向上し、しかも
耐磨耗性もほとんど損われない。この比較例2〜
3および実施例1のブタジエン部の1,2ビニル
結合量と乾燥および湿潤路面での制動性能との関
係を第1図に、またブタジエン部のシス1,4結
合量と耐摩綿性との関係を第2図にそれぞれ示
す。 実施例1〜5および比較例4〜5はゴム分中の
SBR AとSBR Dの含有量を変量したものである
が、第3図にも示されるごとく、SBR Dの増量
に従つて乾燥および湿潤路面での制動性能が向上
し、一方、耐摩耗性は徐々に低下する。この両特
性を考慮した総合評価値〔√(A)×(B)×(C)×1/10
0〕 から、SBR Dの含有量はゴム分中、10〜50重量
%が好ましい。なお、比較例5は比較的好ましい
総合評価値であるが、耐摩耗性が低すぎるため制
動性能とのバランスが悪く、またロール加工性も
劣るため好ましくない。 実施例6は実施例1の配合からカーボンブラツ
クおよびオイルを減量したものであるが、実施例
1に比べ湿潤路面および乾燥路面での制動性能に
幾分劣るものの比較的好ましい範囲にある。しか
しこれ以上のカーボンブラツクの減量は湿潤路面
および乾燥路面での制動性能が劣ることから好ま
しくない。 比較例6は実施例2のSBR Dにかえてハイス
チレン樹脂を配合したゴム組成物であるが、実施
例2ほど制動性能は向上せず、耐摩耗性に著しく
劣る。 以上説明したように、ハイスチレンSBRの中で
ブタジエン部の結合様式が1,2ビニル結合20%
以上、シス1,4結合15%以上のハイスチレン
SBRをゴム分中に10〜50重量%含有せしめ、残余
ゴム分を通常SBRとするゴム組成物をキヤツプト
レツド部に有するタイヤは耐摩耗性を犠性にする
ことなしに運動性能を向上することができ、また
加工性も良好である。
第1図は比較例2〜3および実施例1に含有さ
れるハイスチレンSBRのブタジエン部の1,2ビ
ニル結合量と乾燥および湿潤路面での制動距離指
数との関係を示すグラフ、同様に第2図はシス
1,4総合量と耐摩耗性指数との関係を示すグラ
フ、および第3図は実施例1〜5および比較例4
〜5のSBR D含有量と耐摩耗性指数、乾燥およ
び湿潤路面での制動距離指数との関係を示すグラ
フ。
れるハイスチレンSBRのブタジエン部の1,2ビ
ニル結合量と乾燥および湿潤路面での制動距離指
数との関係を示すグラフ、同様に第2図はシス
1,4総合量と耐摩耗性指数との関係を示すグラ
フ、および第3図は実施例1〜5および比較例4
〜5のSBR D含有量と耐摩耗性指数、乾燥およ
び湿潤路面での制動距離指数との関係を示すグラ
フ。
Claims (1)
- 1 結合スチレン量が30〜50重量%以上で、ブタ
ジエン部の結合様式が1,2ビニル結合20%以
上、シス1,4結合15%以上のスチレンブタジエ
ン共重合体ゴム10〜50重量%と結合スチレン量が
22〜25重量%のスチレンブタジエン共重合体ゴム
90〜50重量%とからなるゴム分100重量部に対
し、カーボンブラツクを75重量部以上配合したゴ
ム組成物をキヤツプトレツド部に用いたことを特
徴とする空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56161285A JPS5863502A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56161285A JPS5863502A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5863502A JPS5863502A (ja) | 1983-04-15 |
JPS6234340B2 true JPS6234340B2 (ja) | 1987-07-27 |
Family
ID=15732197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP56161285A Granted JPS5863502A (ja) | 1981-10-09 | 1981-10-09 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5863502A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5560539A (en) * | 1978-10-27 | 1980-05-07 | Bridgestone Corp | Improved rubber composition for tread |
JPS5586827A (en) * | 1978-12-26 | 1980-07-01 | Bridgestone Corp | Improved rubber composition for tread |
JPS56110753A (en) * | 1980-02-08 | 1981-09-02 | Bridgestone Corp | Rubber composition for tire |
JPS56112947A (en) * | 1980-02-08 | 1981-09-05 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Rubber composition |
JPS5787443A (en) * | 1980-11-20 | 1982-05-31 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Improved rubber composition |
JPS57200431A (en) * | 1981-06-02 | 1982-12-08 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Rubber composition for tire tread |
-
1981
- 1981-10-09 JP JP56161285A patent/JPS5863502A/ja active Granted
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5560539A (en) * | 1978-10-27 | 1980-05-07 | Bridgestone Corp | Improved rubber composition for tread |
JPS5586827A (en) * | 1978-12-26 | 1980-07-01 | Bridgestone Corp | Improved rubber composition for tread |
JPS56110753A (en) * | 1980-02-08 | 1981-09-02 | Bridgestone Corp | Rubber composition for tire |
JPS56112947A (en) * | 1980-02-08 | 1981-09-05 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | Rubber composition |
JPS5787443A (en) * | 1980-11-20 | 1982-05-31 | Asahi Chem Ind Co Ltd | Improved rubber composition |
JPS57200431A (en) * | 1981-06-02 | 1982-12-08 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | Rubber composition for tire tread |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5863502A (ja) | 1983-04-15 |
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