JPS6229481A - 自動二輪車のブレ−キ冷却構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動二輪車のブレーキ冷却構造に関するもので
ある。

（従来の技術） 目動二輪車は一方に左右のメンバから構成されるリヤフ
ォーク後端部間に車軸を横架固定し、車軸で後輪を回転
自在に支持するとともに、ディスクブレーキ式のもので
はブレーキディスクを車輪側に、キャリパをリヤフォー
ク側に設け、車軸を両持としたためリヤフォークは比較
的断面が小さいもので足り、且つキャリパはりャフォー
クの一方のメンバ、車輪の外側にあるため風通しが良く
、ブレーキ装置は走行風で冷却される。

（発明が解決しようとする問題点） ところでリヤフォークを一部とし、これの後端で車軸を
支持するようにした片持式リヤフォークでは、リヤフォ
ークの一側に車軸を延出し、延出端に車輪を支持せざる
を得す、この場合ブレーキディスクは車輪の内側でリヤ
フォークとの間に配設せざるを得す、又キャリパもリヤ
フォークと車輪間に配設せざるを得す、走行冷却風はリ
ヤフォークと車輪で邪魔され、冷却効果が低下する。

特に片持式リヤフォークではりャフォーク前部が左右の
フレームに軸支されるため幅広で、一方、車輪は車体中
心線上に設けられ、これの−側にリヤフォーク後端部が
位置し、中間部は幅のあるタイヤを収納するため外側方
に弯曲し、且つ後端部は内側方に臨むためブレーキ装置
は車輪幅内に配設されるため冷却効果は更に低下する。

本発明ｔ±以上の問題点に鑑みなされたもので、その目
的とする処は、上記自動二輪車において走行冷却風をブ
レーキ装置に効果的に供給し、冷却効果を高めるととも
に、以上を簡素な構成で、既設の機構に僅少の変更を加
えるだけで実現することができるようにした自動二輪車
のブレーキ冷却装置を提供するにある。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するための手段は、片持式リヤフォ
ークの後端部に車軸を横架し、該車軸のリヤフォーク後
端部一側から外側方に延出し左延出部に後車輪を支持し
た自動二輪車において、リヤフォークと後車輪間にブレ
ーキ装置を配設するとともにリヤフォークを中空とし、
該リヤフォークの側面の一部に走行風取入口を設け、ブ
レーキ装置に臨む部分の側面に走行風排出口を設けるよ
うにしたことである。

（上記手段による作用） 上記手段によれば、車輪に邪魔されることなくリヤフォ
ークの側面から走行風を取り入れ、リヤフォーク内をダ
クトとしてブレーキ装置に走行風を案内し、冷却するこ
とができる。

（実施例） 次に本発明の好適一実施例を添付図面を参照しつつ説明
する。

第１図は自動二輪車（１）の説明的外観側面図で、フレ
ーム（２）前部のへラドチューブ（３）に前輪（４）を
支持するフロントフォーク（５）をハンドル（６）によ
り操向自在に支持し、フレーム（２）の前部下位にはエ
ンジン（７）を、上位には燃料タンク（８）を各搭載し
、タンク（８）の後方にはシート（９）を搭載し、又フ
レーム（２）の中間下部から後方にリヤフォーク（工０
）を摺動自在に延出し、これの後端で後輪（１１）を支
持し、図中（１２）はりャフォーク（１０）前部とフレ
ーム間に介設されたりャクッション、（１３）は前部を
覆うフェアリング、（１４）は排気管である。

第２図はリヤフォーク及び車輪、車軸部の横断平面図で
、リヤフォーク（１０）は前端部（ｔＯａ）が二股（１
０ｂ）、（１０ｂ）　状で幅広で左右のフレームメンバ
（２ａ）、（２ａ）の後下部に揺動自在に支持され、二
股（ＩＯｂ）　、　（１０ｂ）間にリヤクッションユニ
ット（１２）が臨む。リヤフォーク（１０）の前部（１
０ｃ）は二股（ｊｏｂ）、（１０ｂ）をつなぐように−
側、実施例では車体前後方向の左側に延びてブリッジ状
とし、中間部（ｌｏｄ）は車輪（１１）（７）タイヤ（
ｌｌａ）を収納すべく左外側方に弯曲膨出し、後部（１
０ｅ）はタイヤ（ｌ　ｌａ）を避けて内側の車体中心線
方向に寄って後方に直線的に延出する。

以上のリヤフォーク（１０）は断面ボックス状の中空と
し、内部に全長に亘り空間（Ｓ）が形成されている。

リヤフォーク（１０）の後端部（１０ｆ）には幅方向に
貫通する筒孔を備える支持部（１０ｇ）を形成し、これ
に円筒状ホルダ（１５）をチェノアジャストのため回転
自在に横架嵌合し、支持部（１０ｇ）の後端部に縦通せ
るポル）　（Ｉ［ｉ）、（１Ｂ）でホルダを弛緩或は固
定し、かかるホルダ（１５）に車軸（１７）を軸受（１
８）　。

（１９）介して回転自在に偏心支持せしめる。車軸（１
７）の左端延出部（１７ａ）には被動部材（２０）をス
プライン嵌合等して結合し、これの内側に駆動部材（２
１）を軸受（２２）を介して回転自在に軸（１７）上に
支持し、駆動部材（２１）と被動部材（２０）とは所謂
ドリブンフランジで係合し、駆動部材（２１）はスプロ
ケット（２１ａ）　、チェノ（２３）を介してエンジン
（７）のドライブスプロケット（７ａ）に連結され、エ
ンジン出力で車軸（１７）を回転駆動する。

車軸（１７）の他端（１７ｂ）はリヤフォーク後端部右
側に延出し、延出部（１７ｂ）にハブディスク（２４）
をスプライン嵌合とナラ）　（２５）で結着し、ハブデ
ィスク（２４）の周辺内側面にはブレーキディスク（２
７）を鋲着等して固着し、ハブディスク（２４）のブレ
ーキディスク（２７）と反対側の周辺外側面には後車輪
（１１）のディスク部（ｌｌｂ）の基部（Ｉ　ｌｃ）を
ボルト・ナラ）　（２Ｂ）で結着する。車輪（１１）の
ディスク部（Ｉｌｂ）は径方向中間部から内側に屈曲し
てタイヤ（ｌｌａ）を車体中心線上に臨ませ、タイヤ（
ｌｌａ）は外側方に弯曲したリヤフォーク中間部（１０
ｄ）の内側の凹部（＋ｏｈ）に臨み、タイヤ内側のリム
（ｌｉｄ）の内方にリヤフォーク後部（１０ｅ）の右側
が臨む。

リヤフォーク（１０）の後部（１０ｅ）の車軸（１７）
手前の車輪（１１）側、即ち右側にはブレーキキャリパ
（２８）を取付支持し、キャリパ（２８）は取・付板（
２９）に取付支持され、リヤフォーク後部（１０ｅ）の
この側に取付板（２９）の先部を回動しないように係止
連結（２９ａ）　Ｌ、取付板（２９）の基部（２９ｂ）
はホルダ（１５）のこの側の延出部（１５ａ）に嵌合支
持せしめ、キャリパ左右に離間したパッド（２８ａ）、
　（２８）間にディスク（２７）の一部が臨む。

以上のリヤフォーク（１０）の中間部（１０ｄ）の車輪
（１１）のタイヤ（Ｉｌａ）と面とする反対側の外側面
（１０ｉ）には走行風取入用開口（３０）を設け、開口
（３０）は実施例では前外傾して開口した取入ガイド部
材（３１）を開口部Ｈｏｊ）に嵌着して取入用開口（３
０）を形成した。一方、リヤフォーク（１０）の後部（
ｆｏｅ）の反対側、即ち車輪（１１）の側（１０ｋ）に
は排風口（３２）を設け、排風口（３２）はキャリパ（
２８）の下側に臨む、尚図面中（３３）はキャリパ（２
８）へのブレーキオイルホースで、ホース（２日）はり
ャフォーク（１０）内を通して後部（１０ｅ）上に設け
た導出口（３４）から導出される。

以上において、走行風により走行風はリヤフォーク（１
０）側面の既述の開口（３０）からりャフォーク（１０
）内の空間（Ｓ）内に取り入れられ、走行風はガイド部
材（３１）で指向されて効率良く取り入れられ、空間（
Ｓ）内をダクトとして後方に送られる。そして走行風は
排風口（３２）から排出され、この部分に臨むブレーキ
装置に指向性のある強い冷却風を吹き付け、冷却を行う
。

（発明の効果） 以上で明らかな如く本発明によれば、ブレーキディスク
、キャリパが車輪とりヤスオーク間に挟まれて配設され
、リヤフォークが大きく、側面の投影面積が大きく、前
方からタイヤが臨んで袋小路の如き位置に配設されたと
しても、リヤフォークをダクトとして走行風をブレーキ
装置に供給してこれの冷却を図ることができ、指向され
た気流がブレーキ装置に供給されることから強制空冷的
な機能を果し、高い冷却効果が得られる他、中空リヤフ
ォーク内をダクトとして利用するため格別の風ガイド機
構を必要とせず、簡易に構成できる等多大の利点がある
。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車の概略説明図、第２図はリヤフォーク、車輪、車軸
部の横断面図、第３図は同要部の縦断側面図である。 尚図面中（１）は自動二輪車、（１０）はリヤフォーク
、（１１）は車輪、（１７）は車軸、（２７）、（２Ｂ
）はブレーキ、（３０）は走行風取入口、（３２）は同
排出口である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 片持式リヤフォークの後端部に車軸を横架し、該車軸の
   リヤフォーク後端部一側から外側方に延出し左延出部に
   後車輪を支持した自動二輪車において、リヤフォークと
   後車輪間にブレーキ装置を配設するとともにリヤフォー
   クを中空とし、該リヤフォークの側面の一部に走行風取
   入口を設け、ブレーキ装置に臨む部分の側面に走行風排
   出口を設けるようにしたことを特徴とする自動二輪車の
   ブレーキ冷却構造。