JPS62184184A - 転写紙による防染用▲蝋▼の転写方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、蝋防染加工の中で蝋付け（蝋描き）工程の
簡素化技術に関する。

（ロ）従来の技術と問題点 従来の防染用蝋付けは、加熱或いは溶剤混入で低粘度化
した蝋を筆やチャンチン等で蝋付けを行い、又繊細で先
鋭な図柄や防染面積が広いものは型紙や彫刻ロール等を
用い布帛に蝋付けをしている。しかし、此れ等の作業に
は高度の熟練を必要とした。

この発明は、繊細で先鋭なデザインや広い防染面積を有
する図柄の蝋付けが高度の熟練を要することなく簡単に
出来る方法を提供することを目的とする。

（ニ）問題点を解決するための手段 この発明は、転写紙によって蝋付けするものであり、そ
の方法を実施した実施例を図面にもとづいて説明すれば
次の通りである。

第２図は陽柄（防染面積が着色面積より広い図柄）を転
写する時の転写紙Ａの積層断面を示すもので、親水性糊
料皮膜２（以後「糊膜」と云う）と、離型紙３と、疎水
性蝋皮膜４（以後「蝋膜」と云う）の三者を密着積層し
、台紙１に粘着させたものである。各層の物質特性を説
明すれば、台紙１は片面に粘着性を持ち、厚みは０．５
ｎｍ以上を必要とし、不足の場合は図柄の切り込み作業
で支障をきたす。

糊膜２は皮膜が強靭であり、しかも冷水により容易に膨
潤糊化し、抱水性と希釈抵抗性が有り、染色斑の防止か
ら水洗による脱のり性も要求される。

この糊膜２の糊剤として高粘度アルギン酸ソーダ、ＣＭ
Ｃ（カルボキシメチルセルローズ）が適し、皮膜の厚み
は加工布帛の厚みに対し転写紙Ａでは１０〜１５％の厚
みで、第４図に示す転写紙Ｂでは７〜１２％の厚みが適
している。

離型紙３は吸水により紙繊維質がたやすく解離するもの
。

蝋１漠４は５０〜６０℃の融点を呈し、厚みは加工布帛
に対し１５０〜２００％が適している。

以上各層の特性を有する転写紙Ａにデザインをスケッチ
し、離型紙３に達する迄切り込みを入れ、不要の繊成４
を剥離排除し、露出した糊膜２に冷水を与え、膨潤糊化
させる（第３図）。

但し絵柄（防染面積が着色面積より少ない図柄）の場合
は、転写紙Ｂを使用し、露出している糊膜２に冷水を与
え、膨潤糊化させた後、転写紙Ａの使用法に準じ、布帛
５に転写する事も出来る（第４図）。

（ホ）作用 吸水糊化した糊膜２に布帛５を重ね、その上から紙６．
更にその上を耐水フィルム７で覆い、上からかるく押え
、糊化した糊膜２を布帛５に転写印捺した後、射水フィ
ルム７に熱湯８を注ぎ、繊成４を溶融し、糊ｒＥ４２の
未印捺部に含浸転写させる（第１図）。水冷後に台紙１
を静かに剥がし。

水洗いから染色工程に移る。

（へ）発明の効果 この発明は、中粘度に糊化した糊剤を布帛に転写印捺し
、その後に加熱溶融した蝋を布帛に転写をするため、先
に印捺した糊剤の抱水により溶融蝋が布帛上での浸透拡
散を阻害し、繊細な図柄も簡単に蝋付は出来る効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の転写紙による防染用蝋の転写方法の実施
例を示す模型図で、 第１図は布帛５に繊成４を転写した図、第２図は転写紙
Ａの積層断面図 第３図は露出した糊膜２を膨潤糊化した図、第４図は転
写紙Ｂの積層断面図。 Ａ、Ｂ：転写紙 ２：親水性糊料皮膜 ３：離型紙 ４：疎水性蝋皮膜 ５：布帛

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）親水性糊料皮膜２と疎水性蝋皮膜４で離型紙３を挟
   み積層した転写紙を使用し、スケッチしたデザインから
   見て不要個所の疎水性蝋皮膜４或いは親水性糊料皮膜２
   を剥離切除し、親水性糊料皮膜２の露出面に給水膨潤糊
   化したものを布帛５に転写印捺し、その後に疎水性蝋皮
   膜４を加熱溶融させ布帛５に含浸転写する。 以上の転写を一枚の転写紙によって行うことを特徴とす
   る転写紙による防染用蝋の転写方法。