JPS6217168A - 自己潤滑性を有する摺接部材 - Google Patents
自己潤滑性を有する摺接部材Info
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- JPS6217168A JPS6217168A JP15484685A JP15484685A JPS6217168A JP S6217168 A JPS6217168 A JP S6217168A JP 15484685 A JP15484685 A JP 15484685A JP 15484685 A JP15484685 A JP 15484685A JP S6217168 A JPS6217168 A JP S6217168A
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- Japan
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- sliding contact
- contact member
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- diffusion coating
- powder
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- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、金属基材表面にAllパック法によるA(1
拡散コ一テイング層を形成してなる自己潤滑性を有する
摺接部材に関するものである。
拡散コ一テイング層を形成してなる自己潤滑性を有する
摺接部材に関するものである。
(従来技術)
近年、自動車エンジンの高出力化にともない、ターボチ
ャージャー、過給装置、排ガス利用のEGr(等を使用
したエンジンに生じるシリンダ系の異常摩耗、スカッフ
ィング、腐蝕摩耗等を防止するために、シリンダ材を構
成する摺接部材の摺動特性の向上、即ち、耐摩耗性およ
び自己潤滑性の向上を図ることが大きな課題となってい
る。
ャージャー、過給装置、排ガス利用のEGr(等を使用
したエンジンに生じるシリンダ系の異常摩耗、スカッフ
ィング、腐蝕摩耗等を防止するために、シリンダ材を構
成する摺接部材の摺動特性の向上、即ち、耐摩耗性およ
び自己潤滑性の向上を図ることが大きな課題となってい
る。
従来からよく知られている耐摩耗性、耐食性処理として
は、ガス軟窒化、クロムメッキ、線爆溶射等の技術があ
るが、ガス軟窒化処理の場合、鋳鉄(FCH系合金鋳鉄
)の基地を硬化するため黒鉛部の囲りの縁が刃物となり
、ピストンおよびピストンリング等にかじりが生じ、そ
の結果、摩耗スカッフが発生し、又、クロムメッキの場
合、硫酸腐蝕に弱く、腐蝕摩耗がおこり、更に、ステン
レス系の線爆溶射の場合、ピストンリングとの相性が悪
く、スカッフが発生する等の欠点があり、上記課題を満
足させることが、困難であった。
は、ガス軟窒化、クロムメッキ、線爆溶射等の技術があ
るが、ガス軟窒化処理の場合、鋳鉄(FCH系合金鋳鉄
)の基地を硬化するため黒鉛部の囲りの縁が刃物となり
、ピストンおよびピストンリング等にかじりが生じ、そ
の結果、摩耗スカッフが発生し、又、クロムメッキの場
合、硫酸腐蝕に弱く、腐蝕摩耗がおこり、更に、ステン
レス系の線爆溶射の場合、ピストンリングとの相性が悪
く、スカッフが発生する等の欠点があり、上記課題を満
足させることが、困難であった。
一方、金属基材の表面にAll拡散コーティング層を形
成する表面処理方法、所謂Aσバック法が開発されてい
る(例えば、特開昭56−81668号公報参照)。
成する表面処理方法、所謂Aσバック法が開発されてい
る(例えば、特開昭56−81668号公報参照)。
しかしながら、従来の/lパック処理は、Niを含む金
属基材をパック剤′(通常、Aσ粉末、アルミナ粉末お
よびハロゲン化活力剤からなる)に埋め込み、不活性ガ
ス中で高温処理(約8oo℃以上)して、金属基材表面
に、All拡散コーティング層を形成するものなので、
該Au拡散コーティング層は、体心立方晶構造を有する
高硬度のA(lNiが支配的となり、六方晶構造を有し
、自己潤滑性に富むA(L、Ni2をわずがしが含まな
いものとなっている。かかる構造の/l拡散コーティン
グ層を有する材料でシリンダ等の摺接部材を形成する場
合、摺接部材自体の耐摩耗性および耐食性において非常
に優れた性質を有する反面、高硬度なため相手部材を著
しく摩耗させてしまうという欠点があり、摺接部材とし
て不適格なものとなる。
属基材をパック剤′(通常、Aσ粉末、アルミナ粉末お
よびハロゲン化活力剤からなる)に埋め込み、不活性ガ
ス中で高温処理(約8oo℃以上)して、金属基材表面
に、All拡散コーティング層を形成するものなので、
該Au拡散コーティング層は、体心立方晶構造を有する
高硬度のA(lNiが支配的となり、六方晶構造を有し
、自己潤滑性に富むA(L、Ni2をわずがしが含まな
いものとなっている。かかる構造の/l拡散コーティン
グ層を有する材料でシリンダ等の摺接部材を形成する場
合、摺接部材自体の耐摩耗性および耐食性において非常
に優れた性質を有する反面、高硬度なため相手部材を著
しく摩耗させてしまうという欠点があり、摺接部材とし
て不適格なものとなる。
(発明か解決しようとする間、照点)
そこで、相手部材の摩耗を減少させるためには、自己潤
滑特性を有するAQ3Nitの混合比を増大させること
が考えられるが、A(13Ni、の混合比が大きくなり
すぎると、機械的に脆く、熱的にも不安定なA (13
N +2の性質が支配してクラック剥離を生じやすくな
る。従って、All拡散コーティング層におけるA(1
:+N!2とACINiとの混在比率を最適にコントロ
ールする必要がある。
滑特性を有するAQ3Nitの混合比を増大させること
が考えられるが、A(13Ni、の混合比が大きくなり
すぎると、機械的に脆く、熱的にも不安定なA (13
N +2の性質が支配してクラック剥離を生じやすくな
る。従って、All拡散コーティング層におけるA(1
:+N!2とACINiとの混在比率を最適にコントロ
ールする必要がある。
本発明者らは、All拡散コーティング層におけるAL
NtzとA(LNiとの混合比率がAllパック処理に
おける処理温度に大きく依存していることに着目し、パ
ック処理温度を種々変化させ、得られた。l拡散コーテ
ィング層の摺動特性(即ち、摩耗量および摩擦係数)と
相手部材(ここでは片状黒鉛鋳鉄を使用)の摩耗量とを
調べたところ第3図および第4図に示す結果が得られた
。第3図および第4図には、A (13N it/ A
(l N i比に対する摺接部材と相手部材との摩耗
量および摩擦係数の変化が示されている。ここで、A
(13N 12/ A (lNi比は、A(l拡散コー
ティング層に対するX線解析によるX線強度比で表され
ている。これら第3図および第4図から明らかな如<
、All拡散コーティング層におIt ルA (13
N L/ A iL N i比が0.4〜4(換言すれ
ば、A(13Ni、の生成比率が30〜80%)である
とき、A(l拡散コーティング層および相手部材が共に
優れた摺動特性を示すことが判明したのである。
NtzとA(LNiとの混合比率がAllパック処理に
おける処理温度に大きく依存していることに着目し、パ
ック処理温度を種々変化させ、得られた。l拡散コーテ
ィング層の摺動特性(即ち、摩耗量および摩擦係数)と
相手部材(ここでは片状黒鉛鋳鉄を使用)の摩耗量とを
調べたところ第3図および第4図に示す結果が得られた
。第3図および第4図には、A (13N it/ A
(l N i比に対する摺接部材と相手部材との摩耗
量および摩擦係数の変化が示されている。ここで、A
(13N 12/ A (lNi比は、A(l拡散コー
ティング層に対するX線解析によるX線強度比で表され
ている。これら第3図および第4図から明らかな如<
、All拡散コーティング層におIt ルA (13
N L/ A iL N i比が0.4〜4(換言すれ
ば、A(13Ni、の生成比率が30〜80%)である
とき、A(l拡散コーティング層および相手部材が共に
優れた摺動特性を示すことが判明したのである。
(発明の目的)
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、A(1
パツク処理により金属基材表面に析出するA11aN+
2、AQNiの2化合物の混在比率を適当に選ぶことに
よって、摺動特性に優れた摺接部材を得ることを目的と
するものである。
パツク処理により金属基材表面に析出するA11aN+
2、AQNiの2化合物の混在比率を適当に選ぶことに
よって、摺動特性に優れた摺接部材を得ることを目的と
するものである。
(目的を達成するための手段)
本発明では、上記目的を達成するための手段として、金
属基材(詳しくは、Niを含む金属基材)の摺接面に、
30〜80%(X線解析強度比による割合)のA (1
3N Lを含み且つ残りが実質的にA(L N iから
なるAu拡散コーティング層を設けている。
属基材(詳しくは、Niを含む金属基材)の摺接面に、
30〜80%(X線解析強度比による割合)のA (1
3N Lを含み且つ残りが実質的にA(L N iから
なるAu拡散コーティング層を設けている。
(作 用)
本発明では、上記手段によって、下記の如き作用が得ら
れる。
れる。
即ち、All拡散コーティング層において、自己潤滑性
に富むA11N+2と高硬度のA(lNiとが好適な混
在比で存在することとなっているため、摺接部材の摺動
特性が著しく向上する。
に富むA11N+2と高硬度のA(lNiとが好適な混
在比で存在することとなっているため、摺接部材の摺動
特性が著しく向上する。
又、上記/l拡散コーティング層は、摩擦係数ら低く、
自動車エンジン用のシリンダ等として使用する場合、摺
動抵抗が軽減される。
自動車エンジン用のシリンダ等として使用する場合、摺
動抵抗が軽減される。
(実施例1)
金属母材の表面にNiメッキを施してなる片状黒鉛鋳鉄
からなる金属基材に、下記の条件で/1バック処理を施
し、第1図に示すように金属基材の表面に/l拡散コー
ティング層を形成した。
からなる金属基材に、下記の条件で/1バック処理を施
し、第1図に示すように金属基材の表面に/l拡散コー
ティング層を形成した。
なお、第1図はその断面組織を示し、電子顕微鏡で40
0倍に拡大しており、図中Aは母材を、BはNiメッキ
層を、CはAu拡散コーティング層をそれぞれ示してい
る。また、図中矩形痕は硬度試験の跡である。
0倍に拡大しており、図中Aは母材を、BはNiメッキ
層を、CはAu拡散コーティング層をそれぞれ示してい
る。また、図中矩形痕は硬度試験の跡である。
パック剤の組成
A(1203粉末(# 100〜200):54.5〜
62.5(重量%)All粉末(# 10G 〜200
):30.0(重量%)ミツシュメタル粉末(#80〜
200):0.5(重量%)NH,CQ粉末=7〜15
(重量%) 上記パック剤中に前記金属基材を埋め込み、これを不活
性ガス(例えば、N2、N7、Ar等)雰囲気中にて6
00℃で2.0時間加熱処理した。上記処理により得ら
れたA(l拡散コーティング層にX線解廿〒を行ったと
ころ、第5図図示のX線強度図が得られた。これを公知
の手法で解析してみると、このへ〇拡散コーティング層
は、38%のA(IaNi2と62%のA IlN i
とからなっていることがわかる。なお、パック処理温度
を変化させると、Al13N i2/ A (l N
i比の異なるものが得られる。即ち、加熱処理温度を5
00〜750℃の範囲で種々変化させ、それぞれの処理
温度で得られた摺接部材(シリンダ)と相手部材(ピス
トンリング)とを乾式摩耗テストにかけたところ、第7
図図示の如く処理温度によって摺動特性の異なる摺接部
材が得られた。
62.5(重量%)All粉末(# 10G 〜200
):30.0(重量%)ミツシュメタル粉末(#80〜
200):0.5(重量%)NH,CQ粉末=7〜15
(重量%) 上記パック剤中に前記金属基材を埋め込み、これを不活
性ガス(例えば、N2、N7、Ar等)雰囲気中にて6
00℃で2.0時間加熱処理した。上記処理により得ら
れたA(l拡散コーティング層にX線解廿〒を行ったと
ころ、第5図図示のX線強度図が得られた。これを公知
の手法で解析してみると、このへ〇拡散コーティング層
は、38%のA(IaNi2と62%のA IlN i
とからなっていることがわかる。なお、パック処理温度
を変化させると、Al13N i2/ A (l N
i比の異なるものが得られる。即ち、加熱処理温度を5
00〜750℃の範囲で種々変化させ、それぞれの処理
温度で得られた摺接部材(シリンダ)と相手部材(ピス
トンリング)とを乾式摩耗テストにかけたところ、第7
図図示の如く処理温度によって摺動特性の異なる摺接部
材が得られた。
なお、Ai1パック処理温度が550℃以下になると、
Niメッキ層への/l拡散が十分に行なわれず、所望の
All拡散コーティング層が得られないところから、第
7図図示の如く、耐摩耗性に劣るものとなり、Allパ
ック処理温度が700℃以上の高温となると二本実施例
では、優れた耐摩耗性を示しているが、第9図図示の如
<Niメッキ層が母材から剥離することかあるため望ま
しくない。これは母材とメッキ層との熱膨張係数の差に
基づくものと考えられろ。第9図には、パJり処理温度
に対する鋳鉄母材上におけるNiメッキ層の剥離面積率
の変化が示されている。
Niメッキ層への/l拡散が十分に行なわれず、所望の
All拡散コーティング層が得られないところから、第
7図図示の如く、耐摩耗性に劣るものとなり、Allパ
ック処理温度が700℃以上の高温となると二本実施例
では、優れた耐摩耗性を示しているが、第9図図示の如
<Niメッキ層が母材から剥離することかあるため望ま
しくない。これは母材とメッキ層との熱膨張係数の差に
基づくものと考えられろ。第9図には、パJり処理温度
に対する鋳鉄母材上におけるNiメッキ層の剥離面積率
の変化が示されている。
ただし、Atl拡散コーティング層の厚さは、パック処
理時間に左右され、所望に応じてパック処理時間を決定
する必要がある。
理時間に左右され、所望に応じてパック処理時間を決定
する必要がある。
(実施例2)
金属母材の表面にN1−Pメッキを施してなる片状黒鉛
鋳鉄からなる金属基材に、下記の条件でAf1パック処
理を施し、第2図に示すように金属基材の表面に/l拡
散コーティング層を形成した。
鋳鉄からなる金属基材に、下記の条件でAf1パック処
理を施し、第2図に示すように金属基材の表面に/l拡
散コーティング層を形成した。
第2図(a)はその断面組織を示し、電子顕微鏡で10
0倍に拡大1.ており、図中A′は母材を、B′はNi
メッキ層を、C′はA(l拡散コーティング層をそれぞ
れ示している。また、第2図(b)はその表面部分をさ
らに400倍に拡大したちのである。なお、図中の矩形
痕は硬度試験の圧痕である。
0倍に拡大1.ており、図中A′は母材を、B′はNi
メッキ層を、C′はA(l拡散コーティング層をそれぞ
れ示している。また、第2図(b)はその表面部分をさ
らに400倍に拡大したちのである。なお、図中の矩形
痕は硬度試験の圧痕である。
パック剤の組成
Aσ203粉末(# 100〜200):54.5〜6
2.5(重量%)A1粉末(# 100〜200):3
0.0(重量%)ミツシュメタル粉末(#80〜200
):Q、5(重量%)NH,C(l粉末ニア−15(重
量%)上記パック剤中に前記金属基材を埋め込み、これ
を不活性ガス(例えば、Hl、N2、Ar等)雰囲気中
にて600℃で1.0時間加熱処理した。上記処理によ
り得られたAll拡散コーティング層にX線解析を行っ
たところ、第6図図示のX線強度図が得られた。これを
公知の手法を用いて解析してみると、このAσ拡散コー
ティング層は、80%のA(13Nltと20%のAf
lNiとからなっていることがわかる。なお、バック処
理温度を変化させると、A C13Nft/A (lN
i比の異なるものが得られる。
2.5(重量%)A1粉末(# 100〜200):3
0.0(重量%)ミツシュメタル粉末(#80〜200
):Q、5(重量%)NH,C(l粉末ニア−15(重
量%)上記パック剤中に前記金属基材を埋め込み、これ
を不活性ガス(例えば、Hl、N2、Ar等)雰囲気中
にて600℃で1.0時間加熱処理した。上記処理によ
り得られたAll拡散コーティング層にX線解析を行っ
たところ、第6図図示のX線強度図が得られた。これを
公知の手法を用いて解析してみると、このAσ拡散コー
ティング層は、80%のA(13Nltと20%のAf
lNiとからなっていることがわかる。なお、バック処
理温度を変化させると、A C13Nft/A (lN
i比の異なるものが得られる。
即ち、加熱処理温度を500〜750℃の範囲で種々変
化させ、それぞれの処理温度で得られた摺接部材(シリ
ンダ)と相手部材(ピストンリング)とを乾式摩耗テス
トにかけたところ、第8図図示の如く処理温度によって
摺動特性の異なる摺接部材が得られた。なお、Aαパッ
ク処理温度が500℃以下になると、Niメッキ層への
/Ml拡散が十分に行なわれず、所望のA(l拡散コー
ティング層が得られないところから、第8図図示の如く
、耐摩耗性に劣るものとなり、Allパック処理温度が
700℃以上の高温となると、本実施例では、優れた耐
摩耗性を示しているが、第9図図示の如(Niメッキ層
が母材から剥離することがあるため望ましくない。
化させ、それぞれの処理温度で得られた摺接部材(シリ
ンダ)と相手部材(ピストンリング)とを乾式摩耗テス
トにかけたところ、第8図図示の如く処理温度によって
摺動特性の異なる摺接部材が得られた。なお、Aαパッ
ク処理温度が500℃以下になると、Niメッキ層への
/Ml拡散が十分に行なわれず、所望のA(l拡散コー
ティング層が得られないところから、第8図図示の如く
、耐摩耗性に劣るものとなり、Allパック処理温度が
700℃以上の高温となると、本実施例では、優れた耐
摩耗性を示しているが、第9図図示の如(Niメッキ層
が母材から剥離することがあるため望ましくない。
上記実施例1および2の如くして得られた摺接部材(例
えば、シリンダ)と相手部材(例えば、ピストンリング
)との摩耗テストの結果が従来の表面処理法によるもの
と比較して第10図および第11図に示されている。
えば、シリンダ)と相手部材(例えば、ピストンリング
)との摩耗テストの結果が従来の表面処理法によるもの
と比較して第10図および第11図に示されている。
第1θ図には、乾式摩耗テストの結果が示されており、
テスト装置としては、第12図図示の往復摺動テスター
が使用された。即ち、基台11上に固定された摺接部材
(シリンダ片)12上面に、相手部材(ピストンリング
片)13を所定面圧Pで押し付けながら往復動させて、
両者の摩耗重量を計測した。ここで、符号14はモータ
、15はモータ14の回転運動を往復運動に変換するク
ランク、16は相手部材I3を支持するボルダ−117
は該ホルダー16と前記クランクとを連結する連係部材
、18は支持台である。
テスト装置としては、第12図図示の往復摺動テスター
が使用された。即ち、基台11上に固定された摺接部材
(シリンダ片)12上面に、相手部材(ピストンリング
片)13を所定面圧Pで押し付けながら往復動させて、
両者の摩耗重量を計測した。ここで、符号14はモータ
、15はモータ14の回転運動を往復運動に変換するク
ランク、16は相手部材I3を支持するボルダ−117
は該ホルダー16と前記クランクとを連結する連係部材
、18は支持台である。
なお、テスト条件は下記の如くであった。
面圧P :0.4Kg/mm2、速度ニア00サイクル
/分、距離N・20000、摩擦長さ:l0mm、摩擦
方式:大気中往復摩擦、摩耗計測1重量法 又、第11図には、腐蝕摩耗テストの結果が示されてい
る。テスト装置としては、前記乾式摩耗テストにおいて
使用されたと同じ往復摺動テスター(第12図図示)が
使用された。
/分、距離N・20000、摩擦長さ:l0mm、摩擦
方式:大気中往復摩擦、摩耗計測1重量法 又、第11図には、腐蝕摩耗テストの結果が示されてい
る。テスト装置としては、前記乾式摩耗テストにおいて
使用されたと同じ往復摺動テスター(第12図図示)が
使用された。
なお、テスト条件は下記の如くであった。
面圧P :11.6Kg/+n+u’、速度ニア00サ
イクル/分、距離N :40000、摩擦長さ二10m
m、テスト温度:常温、使用した腐蝕性潤滑油:ディー
ゼルエンジンオイル84%、軽油10%、水1%、F(
,90,5%の混合液、注油方法N= 40000回に
1回滴下注油、摩耗計測:重量上記両テストの結果から
明らかな如く、本発明実施例によるAll拡散コーティ
ング層は、従来のいかなる表面処理層に比べても、極め
て優れた耐摩耗性および耐腐蝕摩耗性を有していること
がわかる。
イクル/分、距離N :40000、摩擦長さ二10m
m、テスト温度:常温、使用した腐蝕性潤滑油:ディー
ゼルエンジンオイル84%、軽油10%、水1%、F(
,90,5%の混合液、注油方法N= 40000回に
1回滴下注油、摩耗計測:重量上記両テストの結果から
明らかな如く、本発明実施例によるAll拡散コーティ
ング層は、従来のいかなる表面処理層に比べても、極め
て優れた耐摩耗性および耐腐蝕摩耗性を有していること
がわかる。
なお、上記All拡散コーティング層の層厚範囲として
は5〜50μであり、実用上の見地からは10〜20μ
あればよい。また、A(l拡散コーティング層において
、A(13Nitが30%以上混在していないと、自己
潤滑性の効果か発揮されず、相手部材の摩耗をはやめる
おそれがある。又、A(lNiが20%以上混在してい
ないと、延性が不足し、コーティング層の密着性および
耐久性を確保することができなくなる。
は5〜50μであり、実用上の見地からは10〜20μ
あればよい。また、A(l拡散コーティング層において
、A(13Nitが30%以上混在していないと、自己
潤滑性の効果か発揮されず、相手部材の摩耗をはやめる
おそれがある。又、A(lNiが20%以上混在してい
ないと、延性が不足し、コーティング層の密着性および
耐久性を確保することができなくなる。
上記各実施例においては、金属母材にNiメッキあるい
はN1−Pメッキを施したものについて述べたが、金属
基材自体にNiを含むものであれば、上記各実施例と同
様のAct拡散コーティング層を形成することができる
ことは勿論である。
はN1−Pメッキを施したものについて述べたが、金属
基材自体にNiを含むものであれば、上記各実施例と同
様のAct拡散コーティング層を形成することができる
ことは勿論である。
(発明の効果)
収車の如く 、本発明によれば、金属基材の摺接面に、
X線強度比率において30〜80%のAl13N i
2を含み、残りが実質的にA(lNiからなるAΩ拡散
コーティング層を設けたので、自己潤滑性に富むA Q
3N 12の適度な混在により、摺動特性が著しく向
上するとともに、延性に富むAuNiの存在により、金
属基材への密着性および耐久性も著しく向上する。従っ
て、自動車エンジン用のシリンダ等の材料として最適な
摺接部材が得られるのである。
X線強度比率において30〜80%のAl13N i
2を含み、残りが実質的にA(lNiからなるAΩ拡散
コーティング層を設けたので、自己潤滑性に富むA Q
3N 12の適度な混在により、摺動特性が著しく向
上するとともに、延性に富むAuNiの存在により、金
属基材への密着性および耐久性も著しく向上する。従っ
て、自動車エンジン用のシリンダ等の材料として最適な
摺接部材が得られるのである。
第1図および第2図(a) 、 (b)は、本発明の実
施例1および実施例2にかかる自己潤滑性を有する摺接
部材の金属組織の断面を示す図、第3図は、All拡散
コーティング層におけるA (13N +2/ ACL
Ni比に対する摺接部材(実線A)および相手部材(実
線B)の摩耗量の変化を示す特性図、第4図は、Arl
拡散コーティング層におけるAC13N12/ A (
l N i比に対する摺接部材の摩擦係数の変化を示す
特性図、第5図および第6図は、本発明の実施例1およ
び実施例2にかかる摺接部材のA1拡散コーティング層
のX線解析によるX線強度図、第7図および第8図は、
NiメッキおよびN1−Pメッキに対するパック処理温
度を種々変化させて得られた摺接部材と相手部材との摩
耗テストの結果を示す図、第9図は、パック処理温度に
対する鋳鉄母材上におけるNiメッキ層の剥離面積率の
変化を示す特性図、第1θ図および第11図は、本発明
実施例にがかる摺接部材の乾式摩耗テストおよび腐蝕摩
耗テストの結果を示す図、第12図は、摩耗テスト装置
の概略を示す側面図である。 第2図(b) A石Nb/AIN+比 第5図
施例1および実施例2にかかる自己潤滑性を有する摺接
部材の金属組織の断面を示す図、第3図は、All拡散
コーティング層におけるA (13N +2/ ACL
Ni比に対する摺接部材(実線A)および相手部材(実
線B)の摩耗量の変化を示す特性図、第4図は、Arl
拡散コーティング層におけるAC13N12/ A (
l N i比に対する摺接部材の摩擦係数の変化を示す
特性図、第5図および第6図は、本発明の実施例1およ
び実施例2にかかる摺接部材のA1拡散コーティング層
のX線解析によるX線強度図、第7図および第8図は、
NiメッキおよびN1−Pメッキに対するパック処理温
度を種々変化させて得られた摺接部材と相手部材との摩
耗テストの結果を示す図、第9図は、パック処理温度に
対する鋳鉄母材上におけるNiメッキ層の剥離面積率の
変化を示す特性図、第1θ図および第11図は、本発明
実施例にがかる摺接部材の乾式摩耗テストおよび腐蝕摩
耗テストの結果を示す図、第12図は、摩耗テスト装置
の概略を示す側面図である。 第2図(b) A石Nb/AIN+比 第5図
Claims (1)
- 1.金属基材の摺接面に、X線強度比率において30〜
80%のAl_3Ni_2を含み且つ実質的にAlNi
からなるAl拡散コーティング層を設けたことを特徴と
する自己潤滑性を有する摺接部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60154846A JPH0649931B2 (ja) | 1985-07-13 | 1985-07-13 | 自己潤滑性を有する摺接部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60154846A JPH0649931B2 (ja) | 1985-07-13 | 1985-07-13 | 自己潤滑性を有する摺接部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6217168A true JPS6217168A (ja) | 1987-01-26 |
JPH0649931B2 JPH0649931B2 (ja) | 1994-06-29 |
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ID=15593174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60154846A Expired - Fee Related JPH0649931B2 (ja) | 1985-07-13 | 1985-07-13 | 自己潤滑性を有する摺接部材 |
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Country | Link |
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JP (1) | JPH0649931B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1995008722A1 (en) * | 1993-09-21 | 1995-03-30 | Federal-Mogul Corporation | Engine bearing surface treatment |
JP2005281861A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-10-13 | Osaka Gas Co Ltd | Al拡散コーティング層の形成方法及びAl拡散コーティング層を有する耐熱部材 |
US7175888B2 (en) | 2004-03-03 | 2007-02-13 | General Electric Company | Mischmetal oxide TBC |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5687661A (en) * | 1979-12-19 | 1981-07-16 | Hitachi Ltd | Metal article coating method |
-
1985
- 1985-07-13 JP JP60154846A patent/JPH0649931B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5687661A (en) * | 1979-12-19 | 1981-07-16 | Hitachi Ltd | Metal article coating method |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO1995008722A1 (en) * | 1993-09-21 | 1995-03-30 | Federal-Mogul Corporation | Engine bearing surface treatment |
JP2005281861A (ja) * | 2004-03-03 | 2005-10-13 | Osaka Gas Co Ltd | Al拡散コーティング層の形成方法及びAl拡散コーティング層を有する耐熱部材 |
US7175888B2 (en) | 2004-03-03 | 2007-02-13 | General Electric Company | Mischmetal oxide TBC |
US7229705B1 (en) | 2004-03-03 | 2007-06-12 | General Electric Company | Mischmetal oxide TBC |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0649931B2 (ja) | 1994-06-29 |
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