JPS62169023A - 体内脂肪重量計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は、身体中の脂肪組織重量を測定するための、体
内脂肪重量計に関するものである。

〔従来の技術〕

肥満であるか否かを〔身長−１００）　Ｘｏ、９の式に
よって判定することも広く行われているが、あくまでも
目安にすぎず、実際には身体中の脂肪組織量と除脂肪体
重との構成比率がどのようになっているかによって判断
されなければならない。かかる構成比率は、ある種の分
野、例えば痩身その他の美容処理や健康管理の面におい
て大きな影響を与えるため正確に把握することが要求さ
れる。

しかしながら、身体内部に関しては、個人差も極めて大
きく、正確な測定が難しい。そのため、以下のような各
種の測定方法が知られている。

・水中体重法 ・スキンホールド法 ・全体内水分量より求める方法 ・ＴＯＢＥＣ法 ・超音波を利用する方法 水中体重法は、身体の密度を測定し、これから体重に占
める脂肪量（脂肪貯蔵率）を求めるために、全身を水中
に沈め水中での体重を測定し、身体の密度を求めるもの
である。この方法では、全体を水中に沈めるための設備
や努力を必要とし、さらに、２０〜３０分程度の時間を
要し、体内ガスの存在によって誤差の生ずる欠点がある
。

スキンホールド法は、皮下脂肪をカリバーで摘むことに
よって脂肪組織重量を推定する方法であるが、全脂肪重
量と皮下脂肪とが確実に比例するとの仮定自体に問題が
あり、その精度には疑義がある。さらに測定者には精度
の均一化のために技術的訓練が要求される。

全体内水分量より求める方法は、物質の希釈度から体内
水分量を求め、それより脂肪〔％〕を求めるものである
。測定補助物質、例えば重水素等を使用して身体内の水
分量を測定し、この値から間接的に身体中の脂肪組織量
と除脂肪体重との構成比率を求める方法であり、精度も
±０．８χ程度であるが、実験用設備のあるところで約
２４時間の測定時間を必要とする。

ＴＯＢＥＣ法は、インピーダンス法の原理を利用するも
のである。これは、大きなコイル内に体をいれた時と出
した時との体の電気的伝導性の違いによって測定するも
のである。時間的には数秒ですむものの、装置が大型か
つ高価となる欠点がある。

超音波法は、安全でなんらの苦痛をも伴うことなしに測
定できる方法であるが、スキンホールド法と同様に部分
的に行うことから精度が低下する欠点がある。

しかしながら、これら従来技術では、あるものはあくま
でも概算値が得られるに過ぎず、またあるものは判定に
格別の熟練を必要とするなど、簡易かつ正確な測定を行
うことは不可能であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、大規模な設備や身体に対する補助物質を使用
することなしに、身体中の脂肪組織重量を簡易に測定す
るための装置を提供することを目的とするものであり、
そして特に、簡易体重計と同様の装置に電極を付加し得
られた値を演算処理することによって電気的に身体中の
脂肪組織重量を測定する装置を提供することを目的とす
るものである。

〔問題点を解決するため゛の手段〕

この目的を達成するために本発明においては、インピー
ダンス法を利用する。この方法は良伝導性の物質、例え
ばゲル状のものや適当な金属等を皮膚に接触させ、電極
を通じて体内に交流の微弱電流を流し検電用電極より取
り出しオーム数に換算するものである。原理的には、脂
肪以外の部分は含有水分が多いため良好な伝導度を示す
のに対し、脂肪組織部分は含有水分が少ないため絶縁性
ないしは不伝導性となることにある。このようにして取
り出されたオーム数により体の密度を求めて、この値か
ら脂肪量（％）、そして必要であれば脂肪重量を求める
ものである。

この目的は、特許請求の範囲に記載の構成を有する、体
内脂肪重量計、すなわち、身体の末端部間におけるイン
ピーダンスを測定するために、被測定者の足に接触させ
る足用電極または手に接触させるための手用電極の少な
くとも一方を具備する体内脂肪重量計によって達成され
る。

〔発明の効果〕

本発明にかかる方法は極めて微弱で人体には感知しえな
い電流を手足等に接触させた電極から流すものであるこ
とから全く無害でなんらの自覚もなく老齢者または幼児
等においてもなんら支障なく適用することができる。装
置も小型に形成することができ、測定場所の制約もない
。得られたデータの演算処理もマイクロプロセッサによ
り迅速かつ正確に実施することが可能であり、前述のよ
うな従来技術の欠点は大幅に軽減される。

したがって、引き続く美容処理や健康管理を適切に実施
することが可能となる。

実施例に即して本発明を開示する前に、本発明にかかる
装置の測定に関する基礎的事項について説明する。

一般に人体の肥満を決定する要素は、身長に比して体重
が多いことのみを指すことが多い。しかしながら、実際
には、当人の健康な理想状態を基準として脂肪重量がど
れだけ多いかによって決定されるべきものである。した
がって、前述の筒易式〔身長−１００）　Ｘｏ、９で求
めても、正しい値を得ることは困難である。

実際に脂肪（％）を求める式には、各種のものが知られ
ているが、′骨子筋肉量（ＬＢＭ）から求める以下の式
がある。

骨子筋肉量＝０．４９３６ｘ身長２／抵抗十０．３３３
２　ｘ体重＋６．４９３ 脂肪（χ）＝（１−（骨子筋肉量／体重））・１００ま
た、体密度（Ｂ　Ｄ）から求める式としては、体密度＝
　１．１５５４−０．０８４１　Ｘ体重×抵抗／身長２
脂肪（χ）　＝（４，９５／体密度−４，５）・１００
がある。これらは共に男性の場合の式であるが、各係数
を変更することによって女性の場合にも同様に表すこと
ができる。なお、このような性別以外に年齢や手足の長
さ等による補正係数を適宜導入することによってより正
確な結果を期待することができる。

本発明にかかる装置は、水中体重法を応用しているので
、本実施例では後者の式を利用するが、体内水分１（Ｔ
ＢＷ）を利用するような他式によることも可能である。

以下、本発明にかかる伝導率測定装置を実施例に基づい
て説明する。

〔実施例〕

本発明にかかる体内脂肪重量計は、身体の脂肪組織と除
脂肪組織との関係が、身体のインピーダンスと密接な関
わりを有することを利用して体内脂肪重量を測定する装
置に関するものである。

第１図は、本発明にかかる体内脂肪重量計の実施例を示
す斜視図で、全体的には、簡易型体重計いわゆるヘルス
メータと同様の形状をしている。

体内脂肪重量計１０には、被測定者の足が接触するよう
に配設された電極１２、条件設定のためのキー人力部１
４、脂肪量表示部１６、体重表示部１８が形成されてい
る。この電極１２は、被測定者が所定部位に素足で接触
することにより測定することができるように構成されて
いるが、後述のように一方または両方を手に接触させる
電極とすることができる。またこれら電極を適当なスイ
ッチの操作によりあるいは氷体に形成された電極用ジャ
ックに電極リードのプラグを挿入することにより切換え
使用することもできる。かかる構成により、両足間の数
値、あるいは片足−片手間の数値、両手間の数値を任意
に選択して測定することができる。これらを適宜組み合
わせることによってより正確な測定結果を得ることがで
きる。

第２図は、本発明にかかる体内脂肪重量計の内部構成を
示すブロック図である。体内脂肪重量計１０には、第１
図で示した外部から観察し得る部分の電極１２、キーボ
ード入力部１４、脂肪量および体重の表示部１６および
１８があり、他の電気的回路要素を有する。足用電極１
２を含む破線で示された部分２０は、体重測定用の台で
あり、体重測定部２２によって電気的に測定される。イ
ンピーダンス測定部２４は、電極１２からの入力を受け
てブリッジ法や平衡法等の適当な手段によりインピーダ
ンス測定を行い、対応する電気出力を発生する。なお、
電極１２とインピーダンス測定部２４との間には切換え
回路２６が接続されており、図示されていない外部電極
を三方または両方使用する際の切換えを行う。この外部
電極は例えば被測定者の手に接触させる手用電極として
形成することができる。

かかる構成により、足用電極１２上に被測定者が素足を
載せるのみで、足−足間インピーダンス測定が可能とな
る。また、外部電極として手に接触させるための手用電
極と足用電極とを左右いずれかづつ使用することによっ
て被測定者の手−足間インピーダンスを測定することが
可能となる。

さらに、手用電極を左右共使用することにより、被測定
者の手−手間インピーダンスを測定することが可能とな
る。それぞれの測定値は身体の長さが異なるため当然異
なる値となることが予想される。このような異なる値を
積極的に利用して、被測定者の体質等を考慮した補正に
利用することができる。かかる測定態様は、極めて容易
に選択可能であるため、適宜組合せ測定することによっ
て同一人の正確な測定値をえることができる。格別の補
正を要しない場合には、何れか一考により簡潔に測定可
能であることは当然である。

体重測定部２２及びインピーダンス測定部２４の測定値
は演算処理装置２８に導かれ、前述した式に従った演算
処理を行う。この場合、キーボード入力装雪１４から直
接、または適当な容量並びに構成の記憶装置３０を介し
て入力される被測定者用データを含めて演算処理が行わ
れる。被測定者用データとしては、性別、身長、年齢、
手足の長さ等がある。その他の条件を入力してより正確
な演算処理を行うことも可能である。

演算処理された結果は、脂肪量表示部１６および体重表
示部１８に表示される。これらの表示部は共用し、必要
に応じて切換え表示することもできる。さらに実測かつ
演算された値のほかに、所与条件から得られた理想値を
参考的に常時あるいは選択的に表示するように構成する
ことも可能である。

本発明にかかる体内脂肪重量計によって身体の脂肪組織
と除脂肪体重との関係を求める場合は、従前の各方式と
比して以下のような利点がある。

■　極めて迅速にかつ正確な測定が可能である。

■　薬品その他の測定補助物質を使用しないので無害で
あり、安全性が高い。

■　水槽等の大規模な設備が不要であり、体重計と同様
に簡易に測定できる。

■　使用者の技術や勘に左右されない。

■　電池電源を使用することができるため、携帯用装置
とすることができる。

■　測定誤差が生じ難い。

■　被測定者に何等の負担もかけないため、測定に伴う
制約が大幅に減少する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明にかかる体内脂肪重量計の構成例を示
す外観斜視図、第２図は、本発明にかかる体内脂肪重量
計の構成例を示すブロック図である。 図中の参照符号の対応は以下の通りである。 １０：体内脂肪重量計 １２：足用電極 １４：条件設定部 １６：脂肪量表示部 １８：体重表示部 ２２：体重測定部 ２４：インピーダンス測定部 ２６：切換え回路 ２８：演算処理部 ３０；記憶装置

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 身体の末端部間におけるインピーダンスを測定し、測定
   されたインピーダンス値及び体重身長等の身体的条件の
   測定値を演算処理して、体内の脂肪組織重量を測定する
   ための体内脂肪重量計において、 前記身体の末端部間におけるインピーダンスを測定する
   ために、被測定者の足に接触させる足用電極または手に
   接触させるための手用電極の少なくとも一方を具備する
   体内脂肪重量計。