JPS62152744A - アルコ−ル飲料缶用アルミニウム製イ−ジ−オ−プン缶蓋 - Google Patents
アルコ−ル飲料缶用アルミニウム製イ−ジ−オ−プン缶蓋Info
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- JPS62152744A JPS62152744A JP29310085A JP29310085A JPS62152744A JP S62152744 A JPS62152744 A JP S62152744A JP 29310085 A JP29310085 A JP 29310085A JP 29310085 A JP29310085 A JP 29310085A JP S62152744 A JPS62152744 A JP S62152744A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、アルコール飲料用缶詰容器の缶蓋として好適
なアルミニウム製イージーオープン缶蓋に関する。
なアルミニウム製イージーオープン缶蓋に関する。
(従来の技術)
従来、飲料缶詰としては炭酸飲料、果汁飲料、コーヒー
、ビール、日本酒等多種類の内容物を充填した飲料缶詰
が供給されているが、近年、ワイン缶詰やワインクーラ
ー、ワインカクテル等従来の炭酸飲料や果汁飲料にワイ
ンを加えたようなワイン入りアルコール飲料缶詰も市場
に供給されている。
、ビール、日本酒等多種類の内容物を充填した飲料缶詰
が供給されているが、近年、ワイン缶詰やワインクーラ
ー、ワインカクテル等従来の炭酸飲料や果汁飲料にワイ
ンを加えたようなワイン入りアルコール飲料缶詰も市場
に供給されている。
か)る飲料缶詰容器の缶蓋としては従来より化成処理の
施されたアルミニウム製基材の内面側にエポキシフェノ
ール樹脂系塗料やビニルオルガノゾル系塗料(いわゆる
NPC塗料)等を塗布し、単一の樹脂保護被膜を形成せ
しめイージーオープン缶蓋形状としたものや、更に前記
エポキシフェノール樹脂塗料からなる内面塗膜上に第2
保護被膜としてエポキシ化大豆油を安定剤或はフェザー
リング防止剤として比較的多くブレンド使用したタイプ
の熱硬化型ビニル樹脂系塗料を積層塗布し塗膜を形成せ
しめたイージーオープン缶蓋等が多用されてきた。これ
らは従来の炭酸飲料、果汁、コーヒー等の内容物に対し
ては実用上支障なく用いられるが、アルコール飲料、特
にワインやワイン入りアルコール飲料の如くベースワイ
ン中に雑菌の繁殖防止やWJ酵抑制のため亜硫酸やメタ
重亜硫酸カリウム等を亜硫酸換算で10〜350PPM
程度含有するものを用いたアルコール飲料を充填すると
長期間保存中に腐蝕性の強い亜TiA酸が塗膜中を浸透
してゆき、缶蓋内面側に塗膜上腐蝕がおこり蓋材のアル
ミニウムが溶出し、それにともなって、亜硫酸が還元さ
れ硫化水素等を発生し、内容物のフレーバーを悪くする
という問題があり、アルコール飲料、特にワインやワイ
ン入りアルコール飲料を充填する缶詰容器の缶蓋として
、前記の如き問題のないものが求めれていた。
施されたアルミニウム製基材の内面側にエポキシフェノ
ール樹脂系塗料やビニルオルガノゾル系塗料(いわゆる
NPC塗料)等を塗布し、単一の樹脂保護被膜を形成せ
しめイージーオープン缶蓋形状としたものや、更に前記
エポキシフェノール樹脂塗料からなる内面塗膜上に第2
保護被膜としてエポキシ化大豆油を安定剤或はフェザー
リング防止剤として比較的多くブレンド使用したタイプ
の熱硬化型ビニル樹脂系塗料を積層塗布し塗膜を形成せ
しめたイージーオープン缶蓋等が多用されてきた。これ
らは従来の炭酸飲料、果汁、コーヒー等の内容物に対し
ては実用上支障なく用いられるが、アルコール飲料、特
にワインやワイン入りアルコール飲料の如くベースワイ
ン中に雑菌の繁殖防止やWJ酵抑制のため亜硫酸やメタ
重亜硫酸カリウム等を亜硫酸換算で10〜350PPM
程度含有するものを用いたアルコール飲料を充填すると
長期間保存中に腐蝕性の強い亜TiA酸が塗膜中を浸透
してゆき、缶蓋内面側に塗膜上腐蝕がおこり蓋材のアル
ミニウムが溶出し、それにともなって、亜硫酸が還元さ
れ硫化水素等を発生し、内容物のフレーバーを悪くする
という問題があり、アルコール飲料、特にワインやワイ
ン入りアルコール飲料を充填する缶詰容器の缶蓋として
、前記の如き問題のないものが求めれていた。
(発明が解決しようとする問題点)
本発明はかかる従来の問題を解消し、特にワインやワイ
ン入りアルコール飲料の如く亜硫酸或は亜硫酸発生成分
を含有するアルコール飲料を充填し長期間保存しても塗
膜上腐蝕や金属溶出をおこさず、缶蓋容器全体の品質低
下や、内容物のフレーバー等の品質低下をおこさないア
ルミニウム製イージーオープン缶蓋を提供するものであ
る。
ン入りアルコール飲料の如く亜硫酸或は亜硫酸発生成分
を含有するアルコール飲料を充填し長期間保存しても塗
膜上腐蝕や金属溶出をおこさず、缶蓋容器全体の品質低
下や、内容物のフレーバー等の品質低下をおこさないア
ルミニウム製イージーオープン缶蓋を提供するものであ
る。
(問題点を解決するための手段)
本発明は、前記問題点を解消するためになされたもので
あって、内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム
製基材を用いて缶蓋成形加工を行なった後、内面側の第
1保護被膜上に第2保護被膜を積層被覆したアルコール
飲料缶用アルミニウム製イージーオープン缶蓋において
、前記第1保護被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料か
ら形成した膜厚2〜81Lの保護被膜であり、第2保護
被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料又は熱硬化型ビニ
ル樹脂系塗料から形成したガラス転移温度55℃以上で
あって、かつ膜厚3〜141Lの保護被膜であり、総膜
厚が5〜221Lであることを特徴とする。
あって、内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム
製基材を用いて缶蓋成形加工を行なった後、内面側の第
1保護被膜上に第2保護被膜を積層被覆したアルコール
飲料缶用アルミニウム製イージーオープン缶蓋において
、前記第1保護被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料か
ら形成した膜厚2〜81Lの保護被膜であり、第2保護
被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料又は熱硬化型ビニ
ル樹脂系塗料から形成したガラス転移温度55℃以上で
あって、かつ膜厚3〜141Lの保護被膜であり、総膜
厚が5〜221Lであることを特徴とする。
以下本発明について更に詳しく説明する。
内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム製基材を
用いてイージーオープン缶蓋としての加工を行なった後
、内面側の第1保護被膜上に第2保護被膜を積層被覆し
た際に、前記第1保護被膜と第2保護被膜との密着性が
良いこと、両波膜の膜厚関係、アルコール飲料に対して
耐腐蝕性が良いこと等について、種々検討した結果、第
1保護被膜としてはエポキシフェノール樹脂系塗料、ま
た第2保護被膜としては第1保護被膜と同一材のエポキ
シフェノール樹脂系塗料、又はエポキシフェノール樹脂
と優れた密着性を有する熱硬化型ビニル樹脂系塗料であ
って、かついずれもガラス転移温度55℃以上のものが
最適であると知見し、本発明を完成した。
用いてイージーオープン缶蓋としての加工を行なった後
、内面側の第1保護被膜上に第2保護被膜を積層被覆し
た際に、前記第1保護被膜と第2保護被膜との密着性が
良いこと、両波膜の膜厚関係、アルコール飲料に対して
耐腐蝕性が良いこと等について、種々検討した結果、第
1保護被膜としてはエポキシフェノール樹脂系塗料、ま
た第2保護被膜としては第1保護被膜と同一材のエポキ
シフェノール樹脂系塗料、又はエポキシフェノール樹脂
と優れた密着性を有する熱硬化型ビニル樹脂系塗料であ
って、かついずれもガラス転移温度55℃以上のものが
最適であると知見し、本発明を完成した。
まず、本発明に用いるアルミニウム製基材W材としては
JIS 3004の如きアルミニウムーマンガン系合金
、JIS 5052.5082.5182の如きアルミ
ニウムーマグネシウム系合金等従来より一般に用いられ
ているものを使用することができる。
JIS 3004の如きアルミニウムーマンガン系合金
、JIS 5052.5082.5182の如きアルミ
ニウムーマグネシウム系合金等従来より一般に用いられ
ているものを使用することができる。
か)るアルミニウム製基材はその内外面側に予めリン酸
クロメート等の化成表面処理を施したものを用いること
が好ましい。
クロメート等の化成表面処理を施したものを用いること
が好ましい。
次に第1保護被膜について説明する。
この第1保護被膜は缶蓋材から蓋形状への打抜き曲げ加
工等の缶蓋への成形加工時に蓋板材のアルミニウム基材
自体の傷付を防止すると共に、蓋材の表面を滑り易くし
て成形加工時の搬送等を容易ならしめるのに役立つ。即
ち、内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム製基
材板からイージーオープン缶蓋に加工する製造工程にお
いて下地アルミニウム製蓋材を保護するとともに、缶詰
容器の缶蓋として用いた際、内容物からアルミニウム製
蓋材を保護する効果がある。
工等の缶蓋への成形加工時に蓋板材のアルミニウム基材
自体の傷付を防止すると共に、蓋材の表面を滑り易くし
て成形加工時の搬送等を容易ならしめるのに役立つ。即
ち、内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム製基
材板からイージーオープン缶蓋に加工する製造工程にお
いて下地アルミニウム製蓋材を保護するとともに、缶詰
容器の缶蓋として用いた際、内容物からアルミニウム製
蓋材を保護する効果がある。
本発明においては、第1保護板被膜をビスフェノールA
型エポキシ樹脂50〜95重口部とレゾール型フェノー
ル樹脂50〜5重量部とから成るエポキシフェノール樹
脂系塗料であって、膜厚2〜8uの保護被覆層とするも
のである。即ち膜厚が2uより薄いと前記の様な効果が
得られず、また膜厚が81Lより厚いとイージーオープ
ン缶蓋形状に加工する工程で、加工部にクラックが発生
したり引張開口片を引張り、開口すると開口部に塗膜が
残るいわゆるフェザーリングをおこす。
型エポキシ樹脂50〜95重口部とレゾール型フェノー
ル樹脂50〜5重量部とから成るエポキシフェノール樹
脂系塗料であって、膜厚2〜8uの保護被覆層とするも
のである。即ち膜厚が2uより薄いと前記の様な効果が
得られず、また膜厚が81Lより厚いとイージーオープ
ン缶蓋形状に加工する工程で、加工部にクラックが発生
したり引張開口片を引張り、開口すると開口部に塗膜が
残るいわゆるフェザーリングをおこす。
次に前記第1保護被膜の施された塗装アルミニウム薄板
からイージーオープン缶蓋形状に加工する方法としては
、通常の製法、例えば塗装板から円形缶蓋形状のものを
打抜き、その周縁にカール部を形成し、シーリングコン
パウンドを塗布し、次いで缶蓋外面側にスコア線加工、
引張開口片取付はリベット加工、更には所望によりビー
ド加工を施す方法により実施することが出来る。
からイージーオープン缶蓋形状に加工する方法としては
、通常の製法、例えば塗装板から円形缶蓋形状のものを
打抜き、その周縁にカール部を形成し、シーリングコン
パウンドを塗布し、次いで缶蓋外面側にスコア線加工、
引張開口片取付はリベット加工、更には所望によりビー
ド加工を施す方法により実施することが出来る。
続いて第2保護被膜について説明する。
この第2保護被膜は缶蓋の成形加工時に傷付いた第1保
護被膜を保護すると共に缶蓋材の耐腐蝕性を向上させる
ためのものである。また第2保護被膜は第1保護被膜と
同系統のエポキシフェノール樹脂系塗料、又は第1保護
被膜と優れた密着性を有する熱硬化型ビニル樹脂系塗料
であって、かつガラス転移温度55℃以上のものである
。
護被膜を保護すると共に缶蓋材の耐腐蝕性を向上させる
ためのものである。また第2保護被膜は第1保護被膜と
同系統のエポキシフェノール樹脂系塗料、又は第1保護
被膜と優れた密着性を有する熱硬化型ビニル樹脂系塗料
であって、かつガラス転移温度55℃以上のものである
。
即ち本発明においては、前記方法で得られたイージーオ
ープン缶蓋の缶蓋内面側の第1保護被膜の上にエポキシ
フェノール樹脂系塗料又は熱硬化型ビニル樹脂系塗料か
ら形成したガラス転移温度55℃以上であって、かつ膜
厚3〜141Lに塗布して第2保護被膜を積層被覆する
ものである。
ープン缶蓋の缶蓋内面側の第1保護被膜の上にエポキシ
フェノール樹脂系塗料又は熱硬化型ビニル樹脂系塗料か
ら形成したガラス転移温度55℃以上であって、かつ膜
厚3〜141Lに塗布して第2保護被膜を積層被覆する
ものである。
該第2保護被膜の一つであるエポキシフェノール樹脂系
塗料としては、第1保護板被膜と同様のビスフェノール
A型エポキシ樹脂50〜95重量部とレゾール型フェノ
ール樹脂50〜5重喰部の組成から成るものである。
塗料としては、第1保護板被膜と同様のビスフェノール
A型エポキシ樹脂50〜95重量部とレゾール型フェノ
ール樹脂50〜5重喰部の組成から成るものである。
また、熱硬化型ビニル樹脂系塗料としては、側鎖にカル
ボキシル基或は水酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体60〜95重量部と、エポキシ樹脂を必須的に
用いアミノ樹脂或はフェノール樹脂の少なくとも1種を
用いた樹脂組成物40〜5重量部とからなるものである
。また所望により、ワックス等、上記以外の成分を被覆
膜の物性、例えばすべり性、傷付性等の改質材として少
量添加した塗料としてもよい。
ボキシル基或は水酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体60〜95重量部と、エポキシ樹脂を必須的に
用いアミノ樹脂或はフェノール樹脂の少なくとも1種を
用いた樹脂組成物40〜5重量部とからなるものである
。また所望により、ワックス等、上記以外の成分を被覆
膜の物性、例えばすべり性、傷付性等の改質材として少
量添加した塗料としてもよい。
該第2保護被膜は、第1保護被膜の塗装欠陥薄膜部等の
被覆不良部や加工時の塗膜欠陥部を被覆保護し、更にワ
インやワイン入りアルコール飲料の如く亜硫酸の様な塗
膜下腐蝕をおこし、自らは硫化物に変化しフレーバーに
悪影響を与えるような成分を含有する内容物を充填した
場合、その成分の浸透を防ぎ塗膜下腐蝕や金属溶出を押
え、それによる硫化物の発生やフレーバーへの悪影響を
防ぐ効果を有する保護被覆層として穫めて重要であり、
種々な塗料の中でも、前記の如き物性を有する2種類が
特に適しており、膜厚としては3〜14μの厚さとする
ものである。
被覆不良部や加工時の塗膜欠陥部を被覆保護し、更にワ
インやワイン入りアルコール飲料の如く亜硫酸の様な塗
膜下腐蝕をおこし、自らは硫化物に変化しフレーバーに
悪影響を与えるような成分を含有する内容物を充填した
場合、その成分の浸透を防ぎ塗膜下腐蝕や金属溶出を押
え、それによる硫化物の発生やフレーバーへの悪影響を
防ぐ効果を有する保護被覆層として穫めて重要であり、
種々な塗料の中でも、前記の如き物性を有する2種類が
特に適しており、膜厚としては3〜14μの厚さとする
ものである。
該第2保護被膜はスプレー塗装による方法が適している
。該第2保護被膜の膜厚が3aより簿いと前記保護被覆
効果が1qられず、また膜厚が14/fより厚いと通常
のスプレー塗装後の焼付塗膜中に気泡が発生しやすく、
缶胴フランジ部へ巻締するとチャックウオール部に微小
クラックが発生し保護効果が低下するという問題があり
、またフェザーリングが発生する。
。該第2保護被膜の膜厚が3aより簿いと前記保護被覆
効果が1qられず、また膜厚が14/fより厚いと通常
のスプレー塗装後の焼付塗膜中に気泡が発生しやすく、
缶胴フランジ部へ巻締するとチャックウオール部に微小
クラックが発生し保護効果が低下するという問題があり
、またフェザーリングが発生する。
また従来、熱硬化型ビニル樹脂系塗料においては安定剤
として或はフェザーリング防止を目的としてエポキシ化
大豆油を10〜15重社%ブレンドして使用しているが
、か)る成分を用いると塗膜の耐フェザーリング性は向
上するが逆に塗膜にクラックが発生しやすくなり、更に
亜硫酸ガス等腐蝕促進成分が塗膜を浸透しやすくなると
いう問題が生じる。
として或はフェザーリング防止を目的としてエポキシ化
大豆油を10〜15重社%ブレンドして使用しているが
、か)る成分を用いると塗膜の耐フェザーリング性は向
上するが逆に塗膜にクラックが発生しやすくなり、更に
亜硫酸ガス等腐蝕促進成分が塗膜を浸透しやすくなると
いう問題が生じる。
そこでこれらの保護被膜について物性を調べた結果、ガ
ラス転移温度が54℃以下であることが判った。そこで
前記問題が生じないようにその組成比率については十分
注意する必要があり、更に第2保護被膜のガラス転移温
度を55℃以上にする必要があり、特に熱硬化型ビニル
樹脂系塗料においては前記エポキシ化大豆油のブレンド
量の調節に注意を要する。また前記第1保護被膜及び第
2保護被覆からなる全保護被膜膜厚は5〜22μの範囲
とすることが最適である。即ち総膜厚が5uより薄いと
アルミニウム製蓋材の保護効果がなく、また総膜厚が2
21Lより厚いと、本イージーオープン缶蓋を容器本体
の開口部に巻締により取りつけた際、缶蓋チャックウオ
ール部に加工歪が発生し、ミクロなりラックが発生し、
当該部から内容物中の亜硫酸ガス等が浸透し、更には開
口時にフェザーリングが発生するので好ましくない。
ラス転移温度が54℃以下であることが判った。そこで
前記問題が生じないようにその組成比率については十分
注意する必要があり、更に第2保護被膜のガラス転移温
度を55℃以上にする必要があり、特に熱硬化型ビニル
樹脂系塗料においては前記エポキシ化大豆油のブレンド
量の調節に注意を要する。また前記第1保護被膜及び第
2保護被覆からなる全保護被膜膜厚は5〜22μの範囲
とすることが最適である。即ち総膜厚が5uより薄いと
アルミニウム製蓋材の保護効果がなく、また総膜厚が2
21Lより厚いと、本イージーオープン缶蓋を容器本体
の開口部に巻締により取りつけた際、缶蓋チャックウオ
ール部に加工歪が発生し、ミクロなりラックが発生し、
当該部から内容物中の亜硫酸ガス等が浸透し、更には開
口時にフェザーリングが発生するので好ましくない。
かくして得られた本発明のアルコール飲料缶用アルミニ
ウム製イージーオープン缶蓋はアルコール飲料、とくに
ワイン入りアルコール飲料の如く、亜硫酸或は亜硫酸を
発生する成分を含有する腐蝕性の高いアルコール飲料用
の缶詰容 。
ウム製イージーオープン缶蓋はアルコール飲料、とくに
ワイン入りアルコール飲料の如く、亜硫酸或は亜硫酸を
発生する成分を含有する腐蝕性の高いアルコール飲料用
の缶詰容 。
器の缶蓋として特に適しているが、それに限定されるも
のでなく、それよりも腐蝕性の低いビール、日本酒、耐
ハイの如きアルコール飲料用としても使用できる。
のでなく、それよりも腐蝕性の低いビール、日本酒、耐
ハイの如きアルコール飲料用としても使用できる。
(実施例)
次に本発明の実施例について説明する。後述する実施例
A、B−1、C,D−1、Eと比較例B−2、B−3、
D−2、F、GSHとのアルミニウム溶出量、フレーバ
ー保持性、缶蓋内面腐蝕状況について調べた結果は表の
通りである。
A、B−1、C,D−1、Eと比較例B−2、B−3、
D−2、F、GSHとのアルミニウム溶出量、フレーバ
ー保持性、缶蓋内面腐蝕状況について調べた結果は表の
通りである。
また実施例および比較例における部は重量部を表わす。
尚、塗膜のガラス転移温度はレオパイブロン(東洋ボー
ルドウィン(t1製、110サイクル、昇温条件1博/
分)で測定した値を示す。
ルドウィン(t1製、110サイクル、昇温条件1博/
分)で測定した値を示す。
(缶蓋の作成)
〈缶ffA>リン酸クロメート系化成処理を施したアル
ミニウム板(5182材板厚0.3m)の蓋内面となる
側にビスフェノールA型エポキシ樹脂75部とビスフェ
ノール、O−クレゾールから得られるレゾール型フェノ
ール樹脂25部からなるエポキシフェノール樹脂系塗料
をロールコートし205℃10分間の焼付けを行ない、
乾燥塗膜厚3uの第1保護被膜を形成した。
ミニウム板(5182材板厚0.3m)の蓋内面となる
側にビスフェノールA型エポキシ樹脂75部とビスフェ
ノール、O−クレゾールから得られるレゾール型フェノ
ール樹脂25部からなるエポキシフェノール樹脂系塗料
をロールコートし205℃10分間の焼付けを行ない、
乾燥塗膜厚3uの第1保護被膜を形成した。
次に塗装アルミニウム板を缶蓋形状に打ち抜き、カール
部にシーリングコンパウンドを設けたのち、スコア線加
工及び引張開口片取りつけのリベット加工を行ない、イ
ージーオープン缶蓋の形状とした。その後、この缶蓋内
面側に側鎖にカルボキシルキ基を有する塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂と、側鎖に水酸基を有する塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂85部、エポキシ樹脂10部
及びメラミン樹脂5部からなりエポキシ化大豆油を含有
しない熱硬化型ビニル樹脂系塗料(^)をスプレーコー
トし200℃で90秒焼付けを行いガラス転移温度80
℃で平均膜厚的7Uの第2保護被膜を形成せしめ、アル
ミニウム製イージーオープン缶蓋(2)を作成した。
部にシーリングコンパウンドを設けたのち、スコア線加
工及び引張開口片取りつけのリベット加工を行ない、イ
ージーオープン缶蓋の形状とした。その後、この缶蓋内
面側に側鎖にカルボキシルキ基を有する塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂と、側鎖に水酸基を有する塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂85部、エポキシ樹脂10部
及びメラミン樹脂5部からなりエポキシ化大豆油を含有
しない熱硬化型ビニル樹脂系塗料(^)をスプレーコー
トし200℃で90秒焼付けを行いガラス転移温度80
℃で平均膜厚的7Uの第2保護被膜を形成せしめ、アル
ミニウム製イージーオープン缶蓋(2)を作成した。
〈缶蓋B−1〜B−3〉第1保護被膜塗料として缶HA
の熱硬化型ビニル樹脂系塗料(A)に対しエポキシ化大
豆油を5重量%ブレンドした熱硬化型ビニル樹脂系塗料
(B)を用いる以外は缶MAと同様にしてガラス転移温
度65℃で膜厚が7JL。
の熱硬化型ビニル樹脂系塗料(A)に対しエポキシ化大
豆油を5重量%ブレンドした熱硬化型ビニル樹脂系塗料
(B)を用いる以外は缶MAと同様にしてガラス転移温
度65℃で膜厚が7JL。
2μ、161Lの3種の第2保護被膜を形成せしめたア
ルミニウム製イージーオープン缶蓋(B−1)(B−2
)(B−3)を作成した。
ルミニウム製イージーオープン缶蓋(B−1)(B−2
)(B−3)を作成した。
〈缶MO〉第2保護被膜の塗料としてビスフェノールA
型エポキシ樹脂75部とp−クレゾール、m−クレゾー
ルから得られるレゾール型フェノール樹脂25部からな
るエポキシフェノール樹脂系塗料(C)を用い、210
℃で3.5分の焼付けを行なう以外は缶HAと同様にし
てガラス転移温度120℃の第2保護被膜を形成せしめ
アルミニウム製イージーオー72缶i (C)を作成し
た。
型エポキシ樹脂75部とp−クレゾール、m−クレゾー
ルから得られるレゾール型フェノール樹脂25部からな
るエポキシフェノール樹脂系塗料(C)を用い、210
℃で3.5分の焼付けを行なう以外は缶HAと同様にし
てガラス転移温度120℃の第2保護被膜を形成せしめ
アルミニウム製イージーオー72缶i (C)を作成し
た。
く缶蓋D−1〜D−3〉第2保護被膜の塗料としてビス
フェノールA型エポキシ樹脂70部とビスフェノールA
から得られるレゾール型フェノール樹脂30部からなる
エポキシフェノール樹脂系塗料(ロ)を用いる以外は缶
蓋Cと同様にして膜厚が各31L、10JL131Lの
第1保護被膜を設け、更にガラス転移温度122℃で膜
厚が各7a、7、a、16gの第2保護被膜を設けたア
ルミニウム製イージーオープン缶蓋(D−1)(D−2
>(D−3)を作成した。
フェノールA型エポキシ樹脂70部とビスフェノールA
から得られるレゾール型フェノール樹脂30部からなる
エポキシフェノール樹脂系塗料(ロ)を用いる以外は缶
蓋Cと同様にして膜厚が各31L、10JL131Lの
第1保護被膜を設け、更にガラス転移温度122℃で膜
厚が各7a、7、a、16gの第2保護被膜を設けたア
ルミニウム製イージーオープン缶蓋(D−1)(D−2
>(D−3)を作成した。
く缶蓋E〉第2保護被膜の塗料としてビスフェノールA
型エポキシ樹脂95部とビスフェノールAからなるレゾ
ール型フェノール樹脂5部からなるエポキシフェノール
樹脂系塗料(Dを用いる以外は缶蓋Cと同様にしてガラ
ス転移温度117℃で膜厚71Lの第2保護被膜を形成
せしめたアルミニウム製イージーオー72缶W (E)
を作成した。
型エポキシ樹脂95部とビスフェノールAからなるレゾ
ール型フェノール樹脂5部からなるエポキシフェノール
樹脂系塗料(Dを用いる以外は缶蓋Cと同様にしてガラ
ス転移温度117℃で膜厚71Lの第2保護被膜を形成
せしめたアルミニウム製イージーオー72缶W (E)
を作成した。
〈缶IF>第1保護被膜として缶HAで用いたエポキシ
フェノール樹脂系塗料を用いて塗膜を形成せしめ、第2
保護被膜の塗料として、側鎖にカルボキシル基を有する
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂と、(I11鎖に水
酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂72部
、エポキシ樹脂8部、メラミン樹脂5部、エポキシ化大
豆油15部からなる従来から炭酸飲料用缶等の缶蓋内面
側のエンドリペアトップコート塗料として用いられてき
たエポキシ化大豆油含有熱硬化型ビニル樹脂系塗料(F
)を用いガラス転移温度45℃の第2保護被膜を形成せ
しめる以外は缶flAと同様にしてアルミニウム製イー
ジーオー72缶II(F)を作成した。
フェノール樹脂系塗料を用いて塗膜を形成せしめ、第2
保護被膜の塗料として、側鎖にカルボキシル基を有する
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂と、(I11鎖に水
酸基を有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂72部
、エポキシ樹脂8部、メラミン樹脂5部、エポキシ化大
豆油15部からなる従来から炭酸飲料用缶等の缶蓋内面
側のエンドリペアトップコート塗料として用いられてき
たエポキシ化大豆油含有熱硬化型ビニル樹脂系塗料(F
)を用いガラス転移温度45℃の第2保護被膜を形成せ
しめる以外は缶flAと同様にしてアルミニウム製イー
ジーオー72缶II(F)を作成した。
〈缶蓋G〉リン酸クロメート系化成処理を施したアルミ
ニウム板(5182材板厚0.36m>の蓋内面となる
側に缶HAの第1保護被膜の塗料と、 同じエボキフ
ェノール系塗料を乾燥膜厚約6uとなるようにロールコ
ートし、205℃で10分間焼付けを行なった。
ニウム板(5182材板厚0.36m>の蓋内面となる
側に缶HAの第1保護被膜の塗料と、 同じエボキフ
ェノール系塗料を乾燥膜厚約6uとなるようにロールコ
ートし、205℃で10分間焼付けを行なった。
次に、この塗装アルミニウム板を用い、打ら抜き加工、
シーリングコンパウンド塗布スコア加工、リベット加工
を行ないイージーオープン缶蓋(G)を作成した。
シーリングコンパウンド塗布スコア加工、リベット加工
を行ないイージーオープン缶蓋(G)を作成した。
く缶iH>第1保護被膜の塗料として従来の最も一般的
なNRC塗料である塩化ビニルペースト44部、エポキ
シル基含有塩化ビニル酢酸ビニル共重合体44部、エポ
キシ樹脂4部、フェノール樹脂8部からなるビニルオル
ガノゾル塗料を用い200℃で10分間の焼付けを行な
う以外は缶WGと同様にして膜厚的10.ccの塗膜を
形成したアルミニウム製イージーオープン缶蓋(巾を作
成した。
なNRC塗料である塩化ビニルペースト44部、エポキ
シル基含有塩化ビニル酢酸ビニル共重合体44部、エポ
キシ樹脂4部、フェノール樹脂8部からなるビニルオル
ガノゾル塗料を用い200℃で10分間の焼付けを行な
う以外は缶WGと同様にして膜厚的10.ccの塗膜を
形成したアルミニウム製イージーオープン缶蓋(巾を作
成した。
(実部保存試験用缶詰の作成)
板厚0.36 mのJIS 3004アルミニウム板を
絞りしごき成形後脱脂、水洗、リン酸ジルコニウム系化
成処理を行ない純水で水洗後乾燥し、缶内面側に塩化ビ
ニル樹脂系オルガノゾル塗料をスプレーコートし205
℃×1.5分の焼付を行ない缶内面側に平均膜厚約6u
の塗膜を形成せしめ、次いで缶用開口部にネックイン加
工、フランジ加工を行ないアルミニウム製絞りしごき缶
胴を作成した。
絞りしごき成形後脱脂、水洗、リン酸ジルコニウム系化
成処理を行ない純水で水洗後乾燥し、缶内面側に塩化ビ
ニル樹脂系オルガノゾル塗料をスプレーコートし205
℃×1.5分の焼付を行ない缶内面側に平均膜厚約6u
の塗膜を形成せしめ、次いで缶用開口部にネックイン加
工、フランジ加工を行ないアルミニウム製絞りしごき缶
胴を作成した。
次いで白ワイン、炭酸水、クエン酸、リンゴ酸、メタ重
亜硫酸カリウムを用いてワイン入り炭酸飲料水(アルコ
ール濃度6%、亜硫酸換算濃度1100PP、 OH=
2.9)を調整し、これを前記アルミニウム製絞りし
ごき缶胴に充填し炭酸ガスブローを行ないヘッドスペー
スの空気を除去したのち前記缶MA−Hを2重巻締し試
験色番号1〜12の部品質評価用缶詰を作成した。
亜硫酸カリウムを用いてワイン入り炭酸飲料水(アルコ
ール濃度6%、亜硫酸換算濃度1100PP、 OH=
2.9)を調整し、これを前記アルミニウム製絞りし
ごき缶胴に充填し炭酸ガスブローを行ないヘッドスペー
スの空気を除去したのち前記缶MA−Hを2重巻締し試
験色番号1〜12の部品質評価用缶詰を作成した。
(試験方法)
実缶保存試験用缶詰を空温及び37℃で3ケ月間保存し
た後開缶し缶蓋内面側の腐蝕状態、内容物中へのアルミ
ニウム溶出量、内容物のフレーバー保持性について試験
を行なった。
た後開缶し缶蓋内面側の腐蝕状態、内容物中へのアルミ
ニウム溶出量、内容物のフレーバー保持性について試験
を行なった。
(イ)フレーバー保持性評価
作成試験缶を37℃で3ケ月間保存した内容物をとりだ
し、ビン保存品を基準に風味の評価をパネラ−20名に
より3段階評価で行なった。
し、ビン保存品を基準に風味の評価をパネラ−20名に
より3段階評価で行なった。
○(ビンと差異なし)、Δ(すこし差異が認められる)
、×(かなりの差賃が認められる) (ロ)缶蓋内面腐蝕状況評価 前記内容物充填缶を開けたときの、缶内面側の腐蝕状態
を観察し評価した。
、×(かなりの差賃が認められる) (ロ)缶蓋内面腐蝕状況評価 前記内容物充填缶を開けたときの、缶内面側の腐蝕状態
を観察し評価した。
O(腐蝕なし)、Δ(わずかに[1)、×(腐蝕大)
(ハ)アルミニウム溶出量の測定
原子吸光分光分析装置により測定
表に示すように本発明の実施例である試験化番号1.2
.5.6.9では缶蓋内面側に塗膜上腐蝕はなくアルミ
ニウム溶出量も極めて低い水準であり内容物のフレーバ
ーも標準のガラス容器保存品と同じ良好なレベルにあっ
た。それに対し、第2保護被膜の膜厚が薄すぎる試験化
番号3は色品質が不良であり、第1保護被膜或は第2保
護被膜が厚すぎる試験化番号4.7.8では塗膜発泡、
フェザーリング、チャックウオール部のクラック発生等
があった。
.5.6.9では缶蓋内面側に塗膜上腐蝕はなくアルミ
ニウム溶出量も極めて低い水準であり内容物のフレーバ
ーも標準のガラス容器保存品と同じ良好なレベルにあっ
た。それに対し、第2保護被膜の膜厚が薄すぎる試験化
番号3は色品質が不良であり、第1保護被膜或は第2保
護被膜が厚すぎる試験化番号4.7.8では塗膜発泡、
フェザーリング、チャックウオール部のクラック発生等
があった。
また、第2保護被膜として従来のエポキシ生大豆油含有
熱硬化型ビニル樹脂系塗料任)からなる塗膜を形成せし
めた缶1(F)を用いた試験缶番号10即ちガラス転移
温度が45℃のように該温度が54℃以下のものでは、
保護被膜が積層の被覆にもか)わらず塗膜上腐蝕が進行
し、アルミニウム溶出量が多く、フレーバー保持性も不
良であった。更に、試験化番号11のエポキシフェノー
ル樹脂系塗料単一層の缶蓋も同様に不良であった。
熱硬化型ビニル樹脂系塗料任)からなる塗膜を形成せし
めた缶1(F)を用いた試験缶番号10即ちガラス転移
温度が45℃のように該温度が54℃以下のものでは、
保護被膜が積層の被覆にもか)わらず塗膜上腐蝕が進行
し、アルミニウム溶出量が多く、フレーバー保持性も不
良であった。更に、試験化番号11のエポキシフェノー
ル樹脂系塗料単一層の缶蓋も同様に不良であった。
また従来の最も一般的なNRC缶詰を用いた試験色番号
12は試験色番号10.11に比べ塗膜下腐蝕、アルミ
ニウム溶出量は少なくフレーバー保持性も良いが、必ず
しも充分ではなく本発明の実施例に比較すると劣ってい
た。
12は試験色番号10.11に比べ塗膜下腐蝕、アルミ
ニウム溶出量は少なくフレーバー保持性も良いが、必ず
しも充分ではなく本発明の実施例に比較すると劣ってい
た。
即ち実施例A、B−1、C,D−1、Eは比較例B−2
、B−3、D−2、D−3、F、G、Hに比してアルミ
ニウム溶出量が低く、フレーバー保持性に優れ、かつ缶
蓋内面が腐蝕せず缶蓋巻締時のクラックや開口時のフェ
ザーリング等も発生しないことが確認された。
、B−3、D−2、D−3、F、G、Hに比してアルミ
ニウム溶出量が低く、フレーバー保持性に優れ、かつ缶
蓋内面が腐蝕せず缶蓋巻締時のクラックや開口時のフェ
ザーリング等も発生しないことが確認された。
(発明の効果〉
このように本発明によるときは、アルミニウム製基材の
内面側に形成した第1保護被膜はエポキシフェノール樹
脂系塗料から形成した膜厚2〜8uの保護被膜であり、
また缶蓋成形加工後に内面側の第1保護被膜上に積層被
覆する第2保護被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料又
は熱硬化型ビニル樹脂系塗料から形成したガラス転移温
度55℃以上であって、かつ膜厚3〜14μの保護被膜
とし、更に総膜厚を5〜2iとした。従って、特にワイ
ンやワイン入りアルコール飲料の如く亜硫酸或は亜硫B
醗酵成分を含有するアルコール飲料を充填し、長期間保
存しても塗膜下腐蝕や金属溶出をおこさず、缶詰容器全
体の品質低下や、内容物のフレーバー等の品質低下をお
こさず、更に缶蓋巻締時のクラックや開口時の)lデー
リング等の発生しないアルコール飲料缶用アルミニウム
製イージーオープン缶蓋を提供するの効果がある。
内面側に形成した第1保護被膜はエポキシフェノール樹
脂系塗料から形成した膜厚2〜8uの保護被膜であり、
また缶蓋成形加工後に内面側の第1保護被膜上に積層被
覆する第2保護被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料又
は熱硬化型ビニル樹脂系塗料から形成したガラス転移温
度55℃以上であって、かつ膜厚3〜14μの保護被膜
とし、更に総膜厚を5〜2iとした。従って、特にワイ
ンやワイン入りアルコール飲料の如く亜硫酸或は亜硫B
醗酵成分を含有するアルコール飲料を充填し、長期間保
存しても塗膜下腐蝕や金属溶出をおこさず、缶詰容器全
体の品質低下や、内容物のフレーバー等の品質低下をお
こさず、更に缶蓋巻締時のクラックや開口時の)lデー
リング等の発生しないアルコール飲料缶用アルミニウム
製イージーオープン缶蓋を提供するの効果がある。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、内面側に第1保護被膜を形成したアルミニウム製基
材を用いて缶蓋成形加工を行なった後、内面側の第1保
護被膜上に第2保護被膜を積層被覆したアルコール飲料
缶用アルミニウム製イージーオープン缶蓋において、前
記第1保護被膜はエポキシフェノール樹脂系塗料から形
成した膜厚2〜8μの保護被膜であり、第2保護被膜は
エポキシフェノール樹脂系塗料又は熱硬化型ビニル樹脂
系塗料から形成したガラス転移温度55℃以上であって
、かつ膜厚3〜14μの保護被膜であり、総膜厚が5〜
22μであることを特徴とするアルコール飲料缶用アル
ミニウム製イージーオープン缶蓋。 2、第1保護被膜がビスフェノールA型エポキシ樹脂5
0〜95重量部とレゾール型フェノール樹脂50〜5重
量部とから成るエポキシフェノール樹脂系塗料であり、
第2保護被膜がビスフェノールA型エポキシ樹脂50〜
95重量部と、レゾール型フェノール樹脂50〜5重量
部とから成るエポキシフェノール樹脂系塗料、又は側鎖
にカルボキシル基或は水酸基を有する塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体60〜95重量部と、アミノ樹脂或はフ
ェノール樹脂の少なくとも1種とエポキシ樹脂40〜5
重量部とからなる熱硬化型ビニル樹脂系塗料であること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアルコール飲
料缶用アルミニウム製イージーオープン缶蓋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29310085A JPS62152744A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | アルコ−ル飲料缶用アルミニウム製イ−ジ−オ−プン缶蓋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29310085A JPS62152744A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | アルコ−ル飲料缶用アルミニウム製イ−ジ−オ−プン缶蓋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62152744A true JPS62152744A (ja) | 1987-07-07 |
Family
ID=17790421
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29310085A Pending JPS62152744A (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | アルコ−ル飲料缶用アルミニウム製イ−ジ−オ−プン缶蓋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62152744A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02251434A (ja) * | 1989-03-27 | 1990-10-09 | Hokkai Can Co Ltd | アルミニウム合金製缶蓋及び飲料用缶容器 |
WO2003029089A1 (en) * | 2001-09-28 | 2003-04-10 | Barokes Pty Ltd. | Process for packaging wine in aluminium cans |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55146740A (en) * | 1979-05-01 | 1980-11-15 | Kawasaki Steel Co | Painted steel plate for can |
JPS5657645A (en) * | 1979-10-17 | 1981-05-20 | Hokkai Can | Can body having excellent sulfidation resisting property |
JPS56102973A (en) * | 1980-01-19 | 1981-08-17 | Hokkai Can Co Ltd | Production of can body |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP29310085A patent/JPS62152744A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS55146740A (en) * | 1979-05-01 | 1980-11-15 | Kawasaki Steel Co | Painted steel plate for can |
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JPS56102973A (en) * | 1980-01-19 | 1981-08-17 | Hokkai Can Co Ltd | Production of can body |
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JP2005503971A (ja) * | 2001-09-28 | 2005-02-10 | バロークス プロプライアタリー リミテッド | アルミニウム缶内にワインをパッケージングする方法 |
CN1309620C (zh) * | 2001-09-28 | 2007-04-11 | 巴罗克斯股份有限公司 | 用于将葡萄酒包装在铝罐中的方法 |
AU2002304976B2 (en) * | 2001-09-28 | 2007-07-12 | Intelligent Packaging Pty Limited | Process for packaging wine in aluminium cans |
KR100857679B1 (ko) | 2001-09-28 | 2008-09-08 | 바로크스 피티와이 엘티디 | 알루미늄 캔에 포도주를 포장하는 공정 |
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