JPS6213563A - ステンレス鋼の着色処理方法 - Google Patents
ステンレス鋼の着色処理方法Info
- Publication number
- JPS6213563A JPS6213563A JP15376885A JP15376885A JPS6213563A JP S6213563 A JPS6213563 A JP S6213563A JP 15376885 A JP15376885 A JP 15376885A JP 15376885 A JP15376885 A JP 15376885A JP S6213563 A JPS6213563 A JP S6213563A
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- JP
- Japan
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- stainless steel
- oxide film
- colored
- corrosion resistance
- oxidizing atmosphere
- Prior art date
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- Pending
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- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明はステンレス鋼表面の着色処理技術に関し、ステ
ンレス鋼表面に美感を与えるとともに金属イオンの溶出
を少くする処理技術、特に鉄の溶出を嫌う食品、医薬品
工業分野あるいは原子力、純水製造等の分野で使用する
ステンレス機器、配管、部品類の表面処理を行う技術に
関する。
ンレス鋼表面に美感を与えるとともに金属イオンの溶出
を少くする処理技術、特に鉄の溶出を嫌う食品、医薬品
工業分野あるいは原子力、純水製造等の分野で使用する
ステンレス機器、配管、部品類の表面処理を行う技術に
関する。
(従来の技術)
ステンレス鋼の表面に薄い酸化被膜を形成すれば被膜で
の光の干渉現象により発色することは知られている。こ
の種の酸化被膜形成による着色金属は、酸化被膜の膜厚
を変化させることにより地肌の金属光沢を生かしたまま
各種の色彩、色調が得られるので、装飾材料や建築材料
として有用である。そして、高温酸化法によると強固な
酸化被膜が得られ、特に本願出願人の先願、特願昭59
−181524に開示の方法によれば色むらが生じない
。
の光の干渉現象により発色することは知られている。こ
の種の酸化被膜形成による着色金属は、酸化被膜の膜厚
を変化させることにより地肌の金属光沢を生かしたまま
各種の色彩、色調が得られるので、装飾材料や建築材料
として有用である。そして、高温酸化法によると強固な
酸化被膜が得られ、特に本願出願人の先願、特願昭59
−181524に開示の方法によれば色むらが生じない
。
(発明が解決しようとする問題点)
耐蝕性金属であるステンレス鋼の着色金属は耐蝕性の向
上も期待されているが、現実には処理方法によっては却
って着色処理前の素地金属より耐蝕性が低下することが
ある(後記第3表参照)。従って耐蝕性が要求される用
途に使用する場合には問題が残る。
上も期待されているが、現実には処理方法によっては却
って着色処理前の素地金属より耐蝕性が低下することが
ある(後記第3表参照)。従って耐蝕性が要求される用
途に使用する場合には問題が残る。
このように耐蝕性の低下が起る理由は、機械的研磨後に
加熱処理して得た酸化被膜が緻密でなく不均一に形成さ
れることにより素地金属に隙間腐蝕が生ずるためである
と考えられる。
加熱処理して得た酸化被膜が緻密でなく不均一に形成さ
れることにより素地金属に隙間腐蝕が生ずるためである
と考えられる。
この1つの対策として、高温酸化により着色酸化被膜を
形成したステンレス鋼物品を硝酸系の溶液に浸漬して被
膜不完全部の素地金属を不動態化する処理法がある。こ
の対策は耐蝕性の低下の防止にある程度役立つが、その
反面着色酸化被膜の溶解が起って色調が変化する危険性
がある。
形成したステンレス鋼物品を硝酸系の溶液に浸漬して被
膜不完全部の素地金属を不動態化する処理法がある。こ
の対策は耐蝕性の低下の防止にある程度役立つが、その
反面着色酸化被膜の溶解が起って色調が変化する危険性
がある。
本発明は上記従来技術の問題点に解決を与え、色彩、色
調がさらに良く、耐蝕性を一段と向上させることのでき
るステンレス鋼の着色酸化被膜形成の処理法を提供する
ことを目的とする。
調がさらに良く、耐蝕性を一段と向上させることのでき
るステンレス鋼の着色酸化被膜形成の処理法を提供する
ことを目的とする。
(問題点を解決するための手段)
本発明においては、着色処理しようとするステンレス鋼
物品の表面を先づ電解研磨し、電解研磨により金属素地
表面の特性を酸化被膜形成の目的に対し改善されたもの
とし然る後に酸化性雰囲気中で着色すべき色調に対応し
た温度および時間で加熱処理を施こすようにする。
物品の表面を先づ電解研磨し、電解研磨により金属素地
表面の特性を酸化被膜形成の目的に対し改善されたもの
とし然る後に酸化性雰囲気中で着色すべき色調に対応し
た温度および時間で加熱処理を施こすようにする。
本発明方法を工程の順序として具体的に詳細説明すると
次のとおりである。
次のとおりである。
(I)着色処理しようとするステンレス鋼物品の表面を
通常の清浄化処理したのち電解研磨により充分に研磨す
る。
通常の清浄化処理したのち電解研磨により充分に研磨す
る。
(II)次に酸化被膜形成の加熱処理を行う。この処理
は酸化性雰囲気中で着色すべき色調に対応した温度およ
び時間を以って行う。この温度、時間はステンレス鋼の
種類、望むところの相互関連により蓄積データ、事前試
行により定める。必要に応じ前記特願の開示技術に準じ
高融点微細粒コーティング剤を併用して処理することも
できる。
は酸化性雰囲気中で着色すべき色調に対応した温度およ
び時間を以って行う。この温度、時間はステンレス鋼の
種類、望むところの相互関連により蓄積データ、事前試
行により定める。必要に応じ前記特願の開示技術に準じ
高融点微細粒コーティング剤を併用して処理することも
できる。
(作用)
ステンレス鋼物品の表面を電解研磨することにより表面
性状は物理的に機械研磨と異なるだけでなく一種の科学
的研磨であることにより特有の化学的変化も起る筈であ
る。これを酸化性雰囲気中で所定温度に所要時間保持し
て希望の着色被膜を形成すると、機械研磨後に同条件で
酸化被膜形成を行なったものに較べて、被膜が緻密であ
り、美感が良くなり、耐蝕性が優れているという結果と
なって顕われる。これは電解研磨したステンレス鋼の表
面の金属組成が電解研磨前の金属組成より変化し、鉄と
クロムとの性質の差により、表面のクロムが1.5〜2
倍に濃縮されたものになることが充分に推測され、クロ
ム成分が多く鉄分が少くなることが耐蝕性向上に良好に
作用していると考えられるからである。
性状は物理的に機械研磨と異なるだけでなく一種の科学
的研磨であることにより特有の化学的変化も起る筈であ
る。これを酸化性雰囲気中で所定温度に所要時間保持し
て希望の着色被膜を形成すると、機械研磨後に同条件で
酸化被膜形成を行なったものに較べて、被膜が緻密であ
り、美感が良くなり、耐蝕性が優れているという結果と
なって顕われる。これは電解研磨したステンレス鋼の表
面の金属組成が電解研磨前の金属組成より変化し、鉄と
クロムとの性質の差により、表面のクロムが1.5〜2
倍に濃縮されたものになることが充分に推測され、クロ
ム成分が多く鉄分が少くなることが耐蝕性向上に良好に
作用していると考えられるからである。
(実施例)
ステンレス鋼物品としてSUS 304およびSUS
316ステンレス鋼の1インチ径のパイプおよび30m
m×40mm×1mmのテストピースを使用した。
316ステンレス鋼の1インチ径のパイプおよび30m
m×40mm×1mmのテストピースを使用した。
本発明の処理方法を次のように実施した。
被着色面をパフ研磨して表面の固体異物を除きケトン又
はアルコールで脱脂清浄化したのち、先づ電解研磨を行
った。
はアルコールで脱脂清浄化したのち、先づ電解研磨を行
った。
この電解研磨の条件は、所定の平滑性を得るため、酸性
系電解液を用い、電流密度5〜30A/dm2前後、通
電時間15分前後とした。
系電解液を用い、電流密度5〜30A/dm2前後、通
電時間15分前後とした。
その後、電解液を充分に除去し、水洗し、乾燥し、これ
を加熱炉内に入れて第1表の温度および時間の条件で加
熱処理を行って着色酸化被覆を形成した。着色酸化被覆
の色調はそれぞれ表中記載のとおりである。
を加熱炉内に入れて第1表の温度および時間の条件で加
熱処理を行って着色酸化被覆を形成した。着色酸化被覆
の色調はそれぞれ表中記載のとおりである。
第1表
ステンレス鋼の場合、加熱温度によって酸化被膜の色が
変化し加熱時間ともに着色濃度が増すが約30分でほぼ
安定した状態となる。
変化し加熱時間ともに着色濃度が増すが約30分でほぼ
安定した状態となる。
前記実施例の本発明処理方法の寸法のテストピースを従
来技術の処理方法による比較テストピースとともに耐蝕
試験を行なった結果を次に示す。
来技術の処理方法による比較テストピースとともに耐蝕
試験を行なった結果を次に示す。
(I)SUS 304ステンレス鋼
イオン交換によって得た純水3lに85%乳酸1ccを
添加した約PH3の溶液250ccに各テストピースを
50℃で48時間浸漬した結果を第2表に示す。
添加した約PH3の溶液250ccに各テストピースを
50℃で48時間浸漬した結果を第2表に示す。
第2表
(II)SUS 316ステンレス鋼
純水を窒素ガスで脱気し酸素を追出した180℃の純水
に各テストピースを250時間浸漬した結果を第3表に
示す。
に各テストピースを250時間浸漬した結果を第3表に
示す。
第3表
(発明の効果)
上記のように本発明方法によると要約して次の効果が得
られる。
られる。
(a)従来技術のように着色処理後、硝酸系の不動態化
による耐蝕性向上処理が不要となる。
による耐蝕性向上処理が不要となる。
(b)電解研磨後に着色処理を施すことによって色調の
変化がなく、かつ耐蝕性の向上した着色材を得ることが
できる。
変化がなく、かつ耐蝕性の向上した着色材を得ることが
できる。
Claims (1)
- ステンレス鋼の表面を電解研摩し、その後、酸化性雰囲
気中で高温加熱処理することにより電解研磨面に着色酸
化被膜を形成させることを特徴とするステンレス鋼の着
色処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15376885A JPS6213563A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | ステンレス鋼の着色処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15376885A JPS6213563A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | ステンレス鋼の着色処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6213563A true JPS6213563A (ja) | 1987-01-22 |
Family
ID=15569708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15376885A Pending JPS6213563A (ja) | 1985-07-11 | 1985-07-11 | ステンレス鋼の着色処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6213563A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0243353A (ja) * | 1988-08-04 | 1990-02-13 | Tadahiro Omi | 金属酸化処理装置及び金属酸化処理方法 |
JPH02141566A (ja) * | 1988-11-21 | 1990-05-30 | Shinko Pantec Co Ltd | 超純水製造供給装置用機器配管材料 |
WO1991004350A1 (en) * | 1989-09-21 | 1991-04-04 | Osaka Sanso Kogyo Ltd. | Stainless steel material for use in clean system |
JPH0472053A (ja) * | 1990-11-30 | 1992-03-06 | Nishida Kogyo:Kk | 錆面を装飾用に利用した製品の製造方法 |
US5484512A (en) * | 1992-01-08 | 1996-01-16 | Shinko Pantec Co., Ltd. | Methods and apparatuses for producing high purity oxygen and hydrogen |
KR100761903B1 (ko) | 2006-05-01 | 2007-09-28 | 김영희 | 고내식성 컬러강재의 제조방법 |
JP2008522041A (ja) * | 2004-12-16 | 2008-06-26 | ザ ジレット カンパニー | 色のついたかみそりブレード |
CN100455697C (zh) * | 2005-12-19 | 2009-01-28 | 广东工业大学 | 一种马氏体不锈钢活塞环的着色方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021370A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-02 | Hisashi Yokoo | カラ−ステンレス材の製造方法 |
-
1985
- 1985-07-11 JP JP15376885A patent/JPS6213563A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6021370A (ja) * | 1983-07-14 | 1985-02-02 | Hisashi Yokoo | カラ−ステンレス材の製造方法 |
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