JPS6182048A - 差動制限装置 - Google Patents
差動制限装置Info
- Publication number
- JPS6182048A JPS6182048A JP7233885A JP7233885A JPS6182048A JP S6182048 A JPS6182048 A JP S6182048A JP 7233885 A JP7233885 A JP 7233885A JP 7233885 A JP7233885 A JP 7233885A JP S6182048 A JPS6182048 A JP S6182048A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- differential
- hydraulic
- clutch
- gear
- pressure
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- Pending
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、左右輪に回転差を生じた場合に低速回転側へ
の伝達トルクを増大させる差動制限装置に関する。
の伝達トルクを増大させる差動制限装置に関する。
(従来の技術)
従来の差動制限装置としては1例えば「自動車工学全書
9巻 動力伝達装置」 (昭和55年11月15日 −
山海堂発行)の第321ページ〜第324ページに記載
されているような装置が知られている。
9巻 動力伝達装置」 (昭和55年11月15日 −
山海堂発行)の第321ページ〜第324ページに記載
されているような装置が知られている。
尚、イニシャルトルクを付与するものとして、前記文献
の図5.32に示されるような、ばねを用いたトルク比
例予圧式差動制限装置も知られている。
の図5.32に示されるような、ばねを用いたトルク比
例予圧式差動制限装置も知られている。
また、外部油圧を用いて差動制限させるものとして、特
開昭53−45832号公報に記載されているような差
動装置が知られている。
開昭53−45832号公報に記載されているような差
動装置が知られている。
(発明が解決しようとする問題点)
しかしながら、前者のばねを用いたトルク比例予圧式差
動制限装置にあっては、ばねの付勢力により一定のイニ
シャルトルクしか付与できないものであったし、このイ
ニシャルトルクは一般路での通常走行時を考慮して設定
トルクの大きさを小さく抑えていたものであったため、
左右輪に回転差を生じなくても差動制限作用を望まれる
高速直進時や低摩擦係数路での走行時において、ばねに
よるイニシャルトルクだけでは、直進安定性を高めたり
、低摩擦係数路での走破性を高めたりするのに十分な差
動制限作用が期待できないという問題点があった。
動制限装置にあっては、ばねの付勢力により一定のイニ
シャルトルクしか付与できないものであったし、このイ
ニシャルトルクは一般路での通常走行時を考慮して設定
トルクの大きさを小さく抑えていたものであったため、
左右輪に回転差を生じなくても差動制限作用を望まれる
高速直進時や低摩擦係数路での走行時において、ばねに
よるイニシャルトルクだけでは、直進安定性を高めたり
、低摩擦係数路での走破性を高めたりするのに十分な差
動制限作用が期待できないという問題点があった。
また、後者の差動装置にあっては、差動制限を行なわせ
ようとする場合には、常時、外部から油圧を供給しなけ
れば差動制限作用が得られないものであったし、もし、
油圧系が故障した場合には、普通の差動装置となってし
まうという問題点があった。
ようとする場合には、常時、外部から油圧を供給しなけ
れば差動制限作用が得られないものであったし、もし、
油圧系が故障した場合には、普通の差動装置となってし
まうという問題点があった。
さらに、乗用車や4輪駆動車等において、油圧コントロ
ールだけで様々な走行条件に応じた差動制限作用を行な
わせようとする場合には、油圧コントロール装置がきわ
めて複雑となるものであった。
ールだけで様々な走行条件に応じた差動制限作用を行な
わせようとする場合には、油圧コントロール装置がきわ
めて複雑となるものであった。
(問題点を解決するための手段)
すなわち、上述のような問題点を同時に解決することを
目的として本発明はなされたもので、この目的達成のた
めに本発明では、ディファレンシャルケースの内部に対
向して配置された一対のサイドギヤと、該サイドギヤに
噛み合うピニオンメートギヤと、該ピニオンメートギヤ
を支持するピニオンメートシャフトと、該ピニオンメー
トシャフトに形成されたカム部と係合するカム面を有す
るプレッシャリングと、該プレッシャリングと前記ディ
ファレンシャルケースとの間に配設された摩擦クラッチ
と、を備えた差動制限装置において、前記摩擦クラッチ
に、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを付与す
るクラッチ締結手段を設けた。
目的として本発明はなされたもので、この目的達成のた
めに本発明では、ディファレンシャルケースの内部に対
向して配置された一対のサイドギヤと、該サイドギヤに
噛み合うピニオンメートギヤと、該ピニオンメートギヤ
を支持するピニオンメートシャフトと、該ピニオンメー
トシャフトに形成されたカム部と係合するカム面を有す
るプレッシャリングと、該プレッシャリングと前記ディ
ファレンシャルケースとの間に配設された摩擦クラッチ
と、を備えた差動制限装置において、前記摩擦クラッチ
に、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを付与す
るクラッチ締結手段を設けた。
(作 用)
従って、本発明の差動制限装置では、上述のように、駆
動トルクに比例して差動制限させる機構を残したままで
、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを付与する
クラッチ締結手段を設けたことで、旋回時や片輪スリッ
プ時等において、左右輪に回転差を生じると、駆動トル
クに比例した差動制限作用が得られると共に、高速走行
時や低摩擦係数路走行時等の必要時に、クラッチ締結手
段に流体圧を加えると、流体圧の大きさに応じたイニシ
ャルトルクを得ることができる。
動トルクに比例して差動制限させる機構を残したままで
、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを付与する
クラッチ締結手段を設けたことで、旋回時や片輪スリッ
プ時等において、左右輪に回転差を生じると、駆動トル
クに比例した差動制限作用が得られると共に、高速走行
時や低摩擦係数路走行時等の必要時に、クラッチ締結手
段に流体圧を加えると、流体圧の大きさに応じたイニシ
ャルトルクを得ることができる。
また、前述のように、差動制限を行なうのに、常時、外
部から流体圧を供給する必要がないことで、流体圧の使
用頻度を抑制できるし、さらに、外部流体圧の供給装置
類が故障しても差動制限装置としての機能を保有させる
ことができる。
部から流体圧を供給する必要がないことで、流体圧の使
用頻度を抑制できるし、さらに、外部流体圧の供給装置
類が故障しても差動制限装置としての機能を保有させる
ことができる。
(実施例)
以下、本発明の実施例を図面により詳述する。
尚、この実施例を述べるにあたって、自動車の差動制限
装置を例にとる。
装置を例にとる。
まず1.第1図及び第2図に示す実施例について、その
構成を説明する。
構成を説明する。
■はハウジングであって、スタッドポルト2によって車
体側に支持されるもので、このハウジングlは、フロン
トハウジング1aとリヤハウジングibとピストンハウ
ジングlcとによって構成されている。
体側に支持されるもので、このハウジングlは、フロン
トハウジング1aとリヤハウジングibとピストンハウ
ジングlcとによって構成されている。
3はディファレンシャルケースであって、前記ハウジン
グ1に対してテーパーローラベアリング4.4′により
回転自在に支持されたもので、このディファレンシャル
ケース3は、左側ディファレンシャルケース3aと右側
ディファレンシャルケース3bとによって構成されてい
る。
グ1に対してテーパーローラベアリング4.4′により
回転自在に支持されたもので、このディファレンシャル
ケース3は、左側ディファレンシャルケース3aと右側
ディファレンシャルケース3bとによって構成されてい
る。
尚、ディファレンシャルケース3にはプロペラシャフト
5に設けられたピニオンギヤ6と噛み合うリングギヤ7
が設けられ、プロペラシャフト5からの回転駆動力はデ
ィファレンシャルケース3に伝達される。
5に設けられたピニオンギヤ6と噛み合うリングギヤ7
が設けられ、プロペラシャフト5からの回転駆動力はデ
ィファレンシャルケース3に伝達される。
8.8′はサイドギヤであって、前記ディファレンシャ
ルケース3の内部に対向して配置されたもので、このサ
イドギヤ8,8′には、左側駆動軸9と右側駆動軸9′
とがスプライン結合により設けられる。
ルケース3の内部に対向して配置されたもので、このサ
イドギヤ8,8′には、左側駆動軸9と右側駆動軸9′
とがスプライン結合により設けられる。
10はピニオンメートシャフトであって、前記サイドギ
ヤ8,8′の間に配置されたもので、このピニオンメー
トシャフトlOにはサイドギヤ88′ と噛み合うピニ
オンメートギヤ11が支持されている。
ヤ8,8′の間に配置されたもので、このピニオンメー
トシャフトlOにはサイドギヤ88′ と噛み合うピニ
オンメートギヤ11が支持されている。
12.12’はプレッシャリングであって、前記ディフ
ァレンシャルケース3のスライド溝3Cに嵌合状態で設
けられたもので、このプレッシャリング12.1′2′
は、前記スライド溝3Cとの嵌合によって、回転方向に
固定され、軸方向にスライド可能に設けられている。
ァレンシャルケース3のスライド溝3Cに嵌合状態で設
けられたもので、このプレッシャリング12.1′2′
は、前記スライド溝3Cとの嵌合によって、回転方向に
固定され、軸方向にスライド可能に設けられている。
尚、このプレッシャリング12.12’には、第2図に
示すように、対向位置に7字溝(カム面)12a、12
a’が形成され、前記ピニオンメートシャフト10の端
部に形成されたV字カム部lOaに接触係合させている
。
示すように、対向位置に7字溝(カム面)12a、12
a’が形成され、前記ピニオンメートシャフト10の端
部に形成されたV字カム部lOaに接触係合させている
。
13.13’は摩擦クラッチであって、前記プレッシャ
リング12,12’ とディファレンシャルケース3と
の間に配設されたもので、この摩擦クラッチ13.13
’は多板クラッチ構造であり、ディファレンシャルケー
ス3に固定されたフリクションプレート13a、13a
’と、サイドギヤ8,8′に固定されたフリクションデ
ィスク13b、13b’ と、によって構成されている
。
リング12,12’ とディファレンシャルケース3と
の間に配設されたもので、この摩擦クラッチ13.13
’は多板クラッチ構造であり、ディファレンシャルケー
ス3に固定されたフリクションプレート13a、13a
’と、サイドギヤ8,8′に固定されたフリクションデ
ィスク13b、13b’ と、によって構成されている
。
14.14’はリアクションプレートであって、前記摩
擦クラッチ13.13’の外側面に接して配置されたも
ので、このリアクションプレート14.14’はディフ
ァレンシャルケース3の開孔部3dから軸方向突出部1
4a、14a’を挿通させて取り付けている。
擦クラッチ13.13’の外側面に接して配置されたも
ので、このリアクションプレート14.14’はディフ
ァレンシャルケース3の開孔部3dから軸方向突出部1
4a、14a’を挿通させて取り付けている。
尚、リアクションプレート14.14’は、ディファレ
ンシャルケース3と共に回転スル。
ンシャルケース3と共に回転スル。
15.15’はスラスト軸受としてのニードルベアリン
グであって、前記リアクションプレート14.14’
とスペーサー16.16’ との間に介装されたもので
、一方のニードルベアリング15は、スペーサー16.
ブツシュロッド17及び油圧ピストン18を介してハウ
ジング1で支持され、他方のニードルベアリング15′
は、スペーサー16′を介してハウジング1で支持され
ている。
グであって、前記リアクションプレート14.14’
とスペーサー16.16’ との間に介装されたもので
、一方のニードルベアリング15は、スペーサー16.
ブツシュロッド17及び油圧ピストン18を介してハウ
ジング1で支持され、他方のニードルベアリング15′
は、スペーサー16′を介してハウジング1で支持され
ている。
18はクラッチ締結手段としての油圧ピストンであって
、前記ハウジング1に軸方向往復動可能に配置されたも
ので、この油圧ピストン18の一端面側には、ブツシュ
ロッド17が設けられ、他端面側には圧油室19及び油
圧ポート20が設けられている。
、前記ハウジング1に軸方向往復動可能に配置されたも
ので、この油圧ピストン18の一端面側には、ブツシュ
ロッド17が設けられ、他端面側には圧油室19及び油
圧ポート20が設けられている。
21は作動油圧装置であって、前記油圧ピストン18へ
の作動油圧を供給させるもので、この作動油圧装置21
は、油圧ポンプ22を駆動させるモータ23と、油圧ポ
ンプ22により加圧させたリザーブタンク24からの加
圧油を油圧ポート20に供給する圧油パイプ25と、該
圧油パイプ25の途中に設けられたチェックバルブ26
と、圧油パイプ25を流れる加圧油が所定圧以上のとき
に、リザーブタンク27へ逃がすリリーフバルブ28と
、油圧ボート20側へ加圧油を供給するか、リザーブタ
ンク27へ戻すかの切り換えを行なうソレノイドバルブ
29と、前記圧油パイプ25に設けられた圧力スイッチ
30と、前記モータ23とソレノイドバルブ29と圧力
スイッチ30の作動を制御するコントローラ31と、に
よって構成されている。
の作動油圧を供給させるもので、この作動油圧装置21
は、油圧ポンプ22を駆動させるモータ23と、油圧ポ
ンプ22により加圧させたリザーブタンク24からの加
圧油を油圧ポート20に供給する圧油パイプ25と、該
圧油パイプ25の途中に設けられたチェックバルブ26
と、圧油パイプ25を流れる加圧油が所定圧以上のとき
に、リザーブタンク27へ逃がすリリーフバルブ28と
、油圧ボート20側へ加圧油を供給するか、リザーブタ
ンク27へ戻すかの切り換えを行なうソレノイドバルブ
29と、前記圧油パイプ25に設けられた圧力スイッチ
30と、前記モータ23とソレノイドバルブ29と圧力
スイッチ30の作動を制御するコントローラ31と、に
よって構成されている。
尚、作動油圧装置21はスイッチの入操作によってモー
タ23.ソレノイドバルブ29及び圧力スイッチ30が
作動し、以後は所定圧の加圧油を油。
タ23.ソレノイドバルブ29及び圧力スイッチ30が
作動し、以後は所定圧の加圧油を油。
圧ポート20に供給するように制御させる。
次に、作用を説明する。
(イ)一般路走行時
一般路走行時には、作動油圧装置21のスイッチを切っ
た状態にしておくことで、油圧ピストン18は作動させ
ないが、油圧ピストン18を作動させなくても普通の差
動制限装置構造となっているために、差動制限作用は得
られる。
た状態にしておくことで、油圧ピストン18は作動させ
ないが、油圧ピストン18を作動させなくても普通の差
動制限装置構造となっているために、差動制限作用は得
られる。
つまり、プレッシャリング12.12’は、ピニオンメ
ートシャフトlOとのカム作用により左右に押し開かれ
フリクションディスク13b 、13b′及びフリクシ
ョンプレート13a、13a’を圧着して摩擦クラッチ
13.13’を結合させ、このクラッチ作用により、空
転しない(固定側の)車輪に、空転している車輪に伝え
られるトルクより大きなトルクを伝達することができる
。
ートシャフトlOとのカム作用により左右に押し開かれ
フリクションディスク13b 、13b′及びフリクシ
ョンプレート13a、13a’を圧着して摩擦クラッチ
13.13’を結合させ、このクラッチ作用により、空
転しない(固定側の)車輪に、空転している車輪に伝え
られるトルクより大きなトルクを伝達することができる
。
この特性は、第3図のグラフAであられされるもので、
グラフBは差動制限装置なしの場合の特性を示し、固定
側や空転側にかかわらず左右の車輪には同じトルクが伝
達される。
グラフBは差動制限装置なしの場合の特性を示し、固定
側や空転側にかかわらず左右の車輪には同じトルクが伝
達される。
また、前記プレッシャリング12.12’ を押し開く
力Rは、R=Q、cosθ(0;プレッシャリングを回
そうとする力に対する反力Fの斜面方向分力、θ;斜面
角度)であられされ(第2図参照)、この力Rは摩擦ク
ラッチ13.13’の締結力となり、その反力は、リア
クションプレート14.14’ 及びニードルベアリン
グ15.15’を介してハウジング1で吸収される。
力Rは、R=Q、cosθ(0;プレッシャリングを回
そうとする力に対する反力Fの斜面方向分力、θ;斜面
角度)であられされ(第2図参照)、この力Rは摩擦ク
ラッチ13.13’の締結力となり、その反力は、リア
クションプレート14.14’ 及びニードルベアリン
グ15.15’を介してハウジング1で吸収される。
従って、前述の差動制限作用によって、車両が旋回して
左右の車輪に回転差がある場合、低速側の車輪のトルク
が増大し、アンダステア特性となると共に、車両の駆動
力が差動制限装置なしに比べて増加し、車両の駆動性能
が向上する。
左右の車輪に回転差がある場合、低速側の車輪のトルク
が増大し、アンダステア特性となると共に、車両の駆動
力が差動制限装置なしに比べて増加し、車両の駆動性能
が向上する。
(ロ)高速道等での直進時
高速道等での直進時には、特に直進安定性が要求される
ために作動油圧9置21のスイッチを入れると、加圧油
は油圧ボート20から加圧油室19に入り、油圧ピスト
ン18を、第1図右方に移動させ、摩擦クラッチ13を
押圧してクラッチ結合させると共に、その反力で摩擦ク
ラッチ13’も押圧してクラッチ結合させる。
ために作動油圧9置21のスイッチを入れると、加圧油
は油圧ボート20から加圧油室19に入り、油圧ピスト
ン18を、第1図右方に移動させ、摩擦クラッチ13を
押圧してクラッチ結合させると共に、その反力で摩擦ク
ラッチ13’も押圧してクラッチ結合させる。
従って、前述のカム作用による摩擦クラッチ13.13
’ の締結力に加えて、油圧ピストン18により摩擦ク
ラッチ13.13’に締結力が付与されるため、差動制
限作用はさらに大きくなり、直進走行中に路面状況の変
化や片側車輪が浮くような事態が発生しても急激な駆動
力の低下を抑え、尻振り等のない安定した直進走行を行
なうことができる。
’ の締結力に加えて、油圧ピストン18により摩擦ク
ラッチ13.13’に締結力が付与されるため、差動制
限作用はさらに大きくなり、直進走行中に路面状況の変
化や片側車輪が浮くような事態が発生しても急激な駆動
力の低下を抑え、尻振り等のない安定した直進走行を行
なうことができる。
、尚、作動油圧装M21のスイッチを入れた場合のトル
ク特性は、設定圧力によりイニシャルトルクの大きさが
異なる特性となり、グラフでは、第3図の領域C内に描
かれる特性線図となるものである。
ク特性は、設定圧力によりイニシャルトルクの大きさが
異なる特性となり、グラフでは、第3図の領域C内に描
かれる特性線図となるものである。
また、摩擦クラッチ13.13’に作用する油圧ピスト
ン18及びカム作用による締結力の反力 ゛は、リア
クレヨンプレート14’、ニードルベアリング15′及
びスペーサー16’を介してハウジング1で吸収される
。
ン18及びカム作用による締結力の反力 ゛は、リア
クレヨンプレート14’、ニードルベアリング15′及
びスペーサー16’を介してハウジング1で吸収される
。
(ハ)片輪がぬかるみ等に入った場合
片輪がぬかるみや砂等の路面摩擦係数の低い所に入った
場合にも、前述の(ロ)と同様に、作動油圧装置2′の
スイッチを入れると、摩擦クラッチ13.13’の締結
力に比例して、高速側車輪(めかるみ等に入った車輪)
から低速側車輪(脱出側の車輪)へより大きなトルクが
伝達されることから、脱出が容易となり、また路面摩擦
係数の低い道路を走行する際も容易に走破できる。
場合にも、前述の(ロ)と同様に、作動油圧装置2′の
スイッチを入れると、摩擦クラッチ13.13’の締結
力に比例して、高速側車輪(めかるみ等に入った車輪)
から低速側車輪(脱出側の車輪)へより大きなトルクが
伝達されることから、脱出が容易となり、また路面摩擦
係数の低い道路を走行する際も容易に走破できる。
尚、作動油圧装置21のスイッチを入れ、外部からの油
圧により摩擦クラッチ13.13’の締結力を強めて大
きな差動制限作用を得る場合としては、前述の場合に限
らず、走行状況を判断して適宜に行なってよい。
圧により摩擦クラッチ13.13’の締結力を強めて大
きな差動制限作用を得る場合としては、前述の場合に限
らず、走行状況を判断して適宜に行なってよい。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、具
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく1本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
体的な構成はこの実施例に限られるものではなく1本発
明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があって
も本発明に含まれる。
例えば、クラッチ締結手段としては、実施例のような油
圧ピストン構造に限らず、他の構造による手段であって
もよい。
圧ピストン構造に限らず、他の構造による手段であって
もよい。
(発明の効果)
以上、説明してきたように1本発明の差動制限装置によ
れば、駆動トルクに比例して差動制限させる機構を残し
たままで、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを
付与するクラッチ締結手段を設けた構成としたため、駆
動トルクに比例した差動制限作用が得られると共に、ク
ラッチ締結手段に加える流体圧の大きさに応じたイニシ
ャルトルクを得ることができるという効果が得られる。
れば、駆動トルクに比例して差動制限させる機構を残し
たままで、外部からの流体圧によりイニシャルトルクを
付与するクラッチ締結手段を設けた構成としたため、駆
動トルクに比例した差動制限作用が得られると共に、ク
ラッチ締結手段に加える流体圧の大きさに応じたイニシ
ャルトルクを得ることができるという効果が得られる。
また、差動制限を行なうのに常時、外部から流体圧を供
給する必要がなく、流体圧の使用頻度を抑制でき、しか
も外部流体圧の供給装置類が故障しても差動制限装置と
して使用できる。
給する必要がなく、流体圧の使用頻度を抑制でき、しか
も外部流体圧の供給装置類が故障しても差動制限装置と
して使用できる。
さらに、外部流体圧によりイニシャルトルクを付与する
だけであるため、外部流体圧の供給装置の構成を簡単に
することができる。
だけであるため、外部流体圧の供給装置の構成を簡単に
することができる。
第1図は本発明実施例の差動制限装置を示す断面図、第
2図は第1図の矢印Z方向からみた矢視図、第3図は実
施例装置におけるトルク特性線図である。 3・・・ディファレンシャルケース 8.8′・・・サイドギヤ lO・・・ビニオンメートシャフト LOa・・・V字カム部(カム部) 11・・・ピニオンメートギヤ 12.12’・・・プレッシャリング 12a、12a’・・−V字溝(カム面)13.13’
・・・摩擦クラッチ 18・・・油圧ピストン(クラッチ締結手段)21・・
・作動油圧装置 特 許 出 願 人 日産自動車株式会社
2図は第1図の矢印Z方向からみた矢視図、第3図は実
施例装置におけるトルク特性線図である。 3・・・ディファレンシャルケース 8.8′・・・サイドギヤ lO・・・ビニオンメートシャフト LOa・・・V字カム部(カム部) 11・・・ピニオンメートギヤ 12.12’・・・プレッシャリング 12a、12a’・・−V字溝(カム面)13.13’
・・・摩擦クラッチ 18・・・油圧ピストン(クラッチ締結手段)21・・
・作動油圧装置 特 許 出 願 人 日産自動車株式会社
Claims (1)
- 1)ディファレンシャルケースの内部に対向して配置さ
れた一対のサイドギヤと、該サイドギヤに噛み合うピニ
オンメートギヤと、該ピニオンメートギヤを支持するピ
ニオンメートシャフトと、該ピニオンメートシャフトに
形成されたカム部と係合するカム面を有するプレッシャ
リングと、該プレッシャリングと前記ディファレンシャ
ルケースとの間に配設された摩擦クラッチと、を備えた
差動制限装置において、前記摩擦クラッチに、外部から
の流体圧によりイニシャルトルクを付与するクラッチ締
結手段を設けたことを特徴とする差動制限装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233885A JPS6182048A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 差動制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7233885A JPS6182048A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 差動制限装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18179784A Division JPS6159044A (ja) | 1984-08-31 | 1984-08-31 | 差動制限装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6182048A true JPS6182048A (ja) | 1986-04-25 |
Family
ID=13486404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7233885A Pending JPS6182048A (ja) | 1985-04-04 | 1985-04-04 | 差動制限装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6182048A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6388349A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-04-19 | Toyota Motor Corp | 差動制限装置 |
US4910366A (en) * | 1987-07-21 | 1990-03-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Engine idle position detecting switch |
US4950214A (en) * | 1988-05-05 | 1990-08-21 | Uni-Cardan Ag | Differential drive |
US5299986A (en) * | 1991-01-21 | 1994-04-05 | Carraro S.P.A. | Differential lock device |
US5469950A (en) * | 1993-03-15 | 1995-11-28 | Ipumatic Ab | Device for transmitting torque between two rotatable shafts |
US6383109B1 (en) * | 1998-11-20 | 2002-05-07 | Steyr Daimler Puch Fahrzeugtechnik Ag & Co Kg | Drive mechanism for driving a four wheel drive vehicle with speed-difference-dependent hydraulic clutch |
-
1985
- 1985-04-04 JP JP7233885A patent/JPS6182048A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6388349A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-04-19 | Toyota Motor Corp | 差動制限装置 |
US4910366A (en) * | 1987-07-21 | 1990-03-20 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Engine idle position detecting switch |
US4950214A (en) * | 1988-05-05 | 1990-08-21 | Uni-Cardan Ag | Differential drive |
US5299986A (en) * | 1991-01-21 | 1994-04-05 | Carraro S.P.A. | Differential lock device |
US5469950A (en) * | 1993-03-15 | 1995-11-28 | Ipumatic Ab | Device for transmitting torque between two rotatable shafts |
US6383109B1 (en) * | 1998-11-20 | 2002-05-07 | Steyr Daimler Puch Fahrzeugtechnik Ag & Co Kg | Drive mechanism for driving a four wheel drive vehicle with speed-difference-dependent hydraulic clutch |
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