JPS6140234Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は一般家庭等に使用する浴槽の蓋で、
その特長とする所は、容易に捲込み、捲戻しがで
き、且つ、平坦状に敷設すると共に強度を著しく
向上せしめた捲込用風呂蓋に関するものである。

従来この種の捲込用風呂蓋は種々散見されてい
るが、これ等のものは、強度の点からの安全性、
保温効果、捲込み展開自在及び組立の容易さ等の
問題で今一歩の効果が達成されない。

この考案は上記のような従来の不都合な点を解
消せしめるためのもので、その主たる構成とする
所は、方向に延在する膨出部と凹陥部とを設けた
中空体を連結辺を以て連結した風呂蓋に於いて、
中空体の膨出部側には長手方向の一面に段部を形
成すると共に、段部に隣接して上向きの係合凹溝
を形成せしめ、且つ該中空体の凹陥部側には、該
連結辺を平坦状とすると共に、先端に下向きの該
係合凹溝に嵌合する膨出突条を形成せしめたもの
である。従つて、この風呂蓋によれば、表裏を隙
間なく平坦に敷設閉蓋でき、大変に便利である効
果と、連結が平坦状となるため一枚蓋と同様な強
度が得られ、且つ、端部の膨出部と凹陥部の嵌合
と、軟質合成樹脂製の連結辺とによつて、隙間を
完全に閉塞して確実に蒸気の発散を防止して保温
効果を良好とする効果がある。

次にこの考案の実施例を図面について説明する
と、風呂蓋本体１は、硬質合成樹脂製よりなる数
本の中空体２，２……を扁平状に横に連結されて
捲込自在に構成する。前記中空体２には、側部に
膨出部３を、他側部にには該膨出部３と嵌合する
凹陥部４とを長手方向に延在して各々形成せしめ
てある。次に該膨出部３側には、長手方向の一面
に段部５を形成する。この段部５には隣接して上
向きの係合凹溝６を形成せしめてある。また、該
中空体２の他側部に設けた凹陥部４側には、その
角隅より軟質合成樹脂製よりなる連結辺７を平坦
状に延設せしめると共に、その連結辺７の先端に
該係合凹溝６に嵌合する下向きの膨出突条８を一
体に形成せしめてある。そして、該膨出突条８を
係合凹溝６に嵌入することによつて順次中空体
２，２……を所望の長さに連結するものである。

この考案は上記の如き構成であるから、この風
呂蓋本体１を組立るには、各中空体２を横方向に
並設し、膨出部３と隣接の凹陥部４とを接合し、
且つ連結辺７の膨出突条８を該係合凹溝６に嵌合
連結する。この時、連結辺７は段部５に入つて平
坦状になる。そして、この捲込用風呂蓋は、軟質
の連結辺７を内側にして順次捲込むようにしたも
のである。

上記の如くこの考案によれば、風呂蓋の表面及
び裏面が平坦状に形成され、いずれの面を敷設閉
塞しても充分に風呂蓋としての役目を達成でき、
且つ平坦状であるから、一枚蓋と同様な強度が得
られると共に、浴槽の外周縁に緊密に圧接し保温
効果を良好とする優れた効果がある。そして、中
空体の両側に設けた膨出部と凹陥部との接合と、
軟質合成樹脂製よりなる連結辺との二ケ所で中空
体間の隙間が完全に閉塞され、蒸気の発散を確実
に防止して保温効果を著しく向上せしめる実利的
な効果がある。更に、中空体の膨出部側に設けた
段部は、連結辺の平坦面に好く接合して平面とな
し、且つ隣接する係合凹溝に嵌合する連結辺の下
向きの膨出突条の嵌合状態を無理なく保持し、容
易に離脱したり、破損するのを防止すると云う実
用的な効果がある。また、中空体の一面に設けた
上向きの係合凹溝は、隣接する中空体の膨出突条
の挿嵌を容易となし、組立作業を著しく敏速にす
ると云う効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は捲込状態の斜面図、第２図は中空体の斜面図、
第３図は連結状態の斜面図である。 符号１は風呂蓋本体、２は中空体、３は膨出
部、４は凹陥部、５は段部、６は係合凹溝、７は
連結辺、８は膨出突条である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 風呂蓋本体１は、硬質合成樹脂製よりなる数本
   の中空体２，２……を扁平状に横方向に捲込自在
   に連結し、前記中空体２，２には側部に膨出部３
   を、他側部には該膨出部３と嵌合する凹陥部４と
   を長手方向に延在して各々形成し、該膨出部３側
   には、長手方向の一面に段部５形成すると共に、
   該段部５に隣接して上向きの係合凹溝６形成し、
   また、該中空体２の他側部に設けた凹陥部４側に
   は、その角隅より軟質合成樹脂製よりなる連結辺
   ７を平坦状に延設すると共に、その連結辺７の先
   端に該係合凹溝６に嵌合する下向きの膨出突条８
   を一体に形成した事を特徴とする捲込用風呂蓋。