JPS6134161A - 刃物用ステンレス鋼 - Google Patents
刃物用ステンレス鋼Info
- Publication number
- JPS6134161A JPS6134161A JP15575784A JP15575784A JPS6134161A JP S6134161 A JPS6134161 A JP S6134161A JP 15575784 A JP15575784 A JP 15575784A JP 15575784 A JP15575784 A JP 15575784A JP S6134161 A JPS6134161 A JP S6134161A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stainless steel
- hardness
- content
- decrease
- cutlery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Knives (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
く発明の目的〉
産業上の利用分野
本川明は刃物用ステンレス鋼に係り、詳しくは、Cff
1が少ないにも拘らず、高い硬度を有し、耐食性に優れ
、刃欠(づ等の問題がなく、切味が良り了(あり、カミ
ソリ替刃等の傳物月物好)凶な刃物用ステンレス鋼に係
る。
1が少ないにも拘らず、高い硬度を有し、耐食性に優れ
、刃欠(づ等の問題がなく、切味が良り了(あり、カミ
ソリ替刃等の傳物月物好)凶な刃物用ステンレス鋼に係
る。
従 来 の 技 術
従来、カミソリ替刃用の月利としては焼入れにより高い
硬度が得られ、切れ味の優れた高炭素@ (C: 1.
2wt%(以下、単に%という、、)、Cr:0.4%
1が主として用いられてきたが、錆ひ易いという耐食性
上の問題からこれに代って、ステンレス鋼を累月とした
カミソリ刃が広く普及してきている。この用途に使用さ
れるステンレス鋼は重量百分率で炭素0.6〜1.2%
、クロム12−16%を含むマルテンサイト系ステンレ
ス鋼であって、G含有量をこのように高めているのは、
カミソリ刃を製造する通常の工程にお(つる約1050
・〜1100 ”Cがらの焼入れに際し、マルテンサイ
トの硬度を高め切れ味を良くするほか、炭化物を形成し
耐摩耗性を向上させる上でCが重要な役割を果しでいる
からである。
硬度が得られ、切れ味の優れた高炭素@ (C: 1.
2wt%(以下、単に%という、、)、Cr:0.4%
1が主として用いられてきたが、錆ひ易いという耐食性
上の問題からこれに代って、ステンレス鋼を累月とした
カミソリ刃が広く普及してきている。この用途に使用さ
れるステンレス鋼は重量百分率で炭素0.6〜1.2%
、クロム12−16%を含むマルテンサイト系ステンレ
ス鋼であって、G含有量をこのように高めているのは、
カミソリ刃を製造する通常の工程にお(つる約1050
・〜1100 ”Cがらの焼入れに際し、マルテンサイ
トの硬度を高め切れ味を良くするほか、炭化物を形成し
耐摩耗性を向上させる上でCが重要な役割を果しでいる
からである。
従来例のカミソリ用スj′/しλ鋼とし7ては、C:1
〜1.2%を含むしのが多く、このステンレス鋼はその
製造時に焼入れ一ナリブゼロ処理(−70’C)→樹脂
コーアイング(350’C)の1程を経ることにともな
っ(の熱履歴を受(Jても十分な硬度を維持できる白で
優れている。しかし、このステンレス鋼はCが非常に多
く含まれるため、溶鋼の凝固時に巨人な共晶炭化物(約
5μm以上)が形成され、熱間・冷間加■性を低下させ
、更に、カミソリ刃として刃先を研摩する際に、これら
が刃先に現われると刃欠(づの原因となること等の問題
があった。それ故最近ではC含有用を0.60〜0.8
0%程度に低減させたものが多く使用されるようになっ
てきている。しかし、0.60・−0,80%のC含有
用においても溶鋼の凝固時の偏析によって巨大炭化物が
現われることがあり、C:1〜1.2%の鋼に比較して
改善はされているとは言うものの依然として問題が残さ
れている。
〜1.2%を含むしのが多く、このステンレス鋼はその
製造時に焼入れ一ナリブゼロ処理(−70’C)→樹脂
コーアイング(350’C)の1程を経ることにともな
っ(の熱履歴を受(Jても十分な硬度を維持できる白で
優れている。しかし、このステンレス鋼はCが非常に多
く含まれるため、溶鋼の凝固時に巨人な共晶炭化物(約
5μm以上)が形成され、熱間・冷間加■性を低下させ
、更に、カミソリ刃として刃先を研摩する際に、これら
が刃先に現われると刃欠(づの原因となること等の問題
があった。それ故最近ではC含有用を0.60〜0.8
0%程度に低減させたものが多く使用されるようになっ
てきている。しかし、0.60・−0,80%のC含有
用においても溶鋼の凝固時の偏析によって巨大炭化物が
現われることがあり、C:1〜1.2%の鋼に比較して
改善はされているとは言うものの依然として問題が残さ
れている。
また、炭化物に関しては巨大炭化物の問題だけでなく、
その析出寸法ができるだけ小さいことが望まれている。
その析出寸法ができるだけ小さいことが望まれている。
すなわち、カミソリ刃製造時の焼入れは連続的に処理さ
れ、その加熱時間は通常20〜30秒と非常に短い為、
この間に炭化物を形成していた炭素がオーステナイト地
へ十分固溶することがカミソリ刃の最終的な切れ味特性
を大きく左右するからである。しかしながら、従来例の
ステンレス鋼ではこのような問題が改善されていない。
れ、その加熱時間は通常20〜30秒と非常に短い為、
この間に炭化物を形成していた炭素がオーステナイト地
へ十分固溶することがカミソリ刃の最終的な切れ味特性
を大きく左右するからである。しかしながら、従来例の
ステンレス鋼ではこのような問題が改善されていない。
発明が解決しようとする問題点
本発明はこれらの問題点の解決を目的とし、具体的には
、巨大炭化物の生成や4、炭化物の析出寸法等によって
の刃欠けその他の問題点を解決することを目的とする。
、巨大炭化物の生成や4、炭化物の析出寸法等によって
の刃欠けその他の問題点を解決することを目的とする。
〈発明の構成〉
問題点を解決するための
手段ならびにその作用
すなわち、本発明に係るステンレス鋼はC:0.40〜
0.55%、Alを含む場合0.40〜0.60%、S
i:1%以下、Mn : 1%以下、Cr : 11.
0〜15.0%ならびにN : 0,06〜0.16%
を含み、これに加えてAl二0.5%以下を含み、残余
が実質的にFeb・ら成ることを特徴とする。
0.55%、Alを含む場合0.40〜0.60%、S
i:1%以下、Mn : 1%以下、Cr : 11.
0〜15.0%ならびにN : 0,06〜0.16%
を含み、これに加えてAl二0.5%以下を含み、残余
が実質的にFeb・ら成ることを特徴とする。
そこで、これらの構成ならびにその作用について具体的
に説明する。
に説明する。
まず、上記の如く、カミソリ刃等の刃物に供せられるス
テンレス鋼における刃欠は等の問題を解決するには、巨
人炭化物を存在させないことにすると同時に、炭化物を
できるだけ小さく析出させることが必要であり、しかも
、これら条件を充足すると、高い硬度を有する優れた力
、 ミソリ刃が得られることに着目した。
テンレス鋼における刃欠は等の問題を解決するには、巨
人炭化物を存在させないことにすると同時に、炭化物を
できるだけ小さく析出させることが必要であり、しかも
、これら条件を充足すると、高い硬度を有する優れた力
、 ミソリ刃が得られることに着目した。
この点から、本発明ではC含有量は0.40〜0.55
%Alを含む場合0.60%として従来例のものに較べ
て低減させ、これによって巨大炭化物をほとんど生成さ
せないと共に、炭化物の粒径を小さくする。また、この
ように低いC含有用レベルであっても、Nおよび/また
はAlを添加するために高い硬度が安定して得られる。
%Alを含む場合0.60%として従来例のものに較べ
て低減させ、これによって巨大炭化物をほとんど生成さ
せないと共に、炭化物の粒径を小さくする。また、この
ように低いC含有用レベルであっても、Nおよび/また
はAlを添加するために高い硬度が安定して得られる。
更に、C含有用の低減によって、炭化物形成に関与する
Cr量が減少し、固溶Cr量が増90する1;めに耐食
性が実質的に向上する。
Cr量が減少し、固溶Cr量が増90する1;めに耐食
性が実質的に向上する。
これらのところを・5・まえて本発明についてその成分
限定理由を説明する。
限定理由を説明する。
C: 0.40〜0.55%(Alを含む場合0.40
〜0.60%)Cはカミソリ刃の如く刃物用として重要
なマルテンザイ]・の硬度を高め、優れた切れ味を与え
るのに必須な元素である。しかし、Cを0655%以上
(iを含む場合0.60%)に増す口とは上記の如く刃
欠けの原因となる巨人炭化物が形成され易くなると同時
に、Crと結合して炭化物を形成し耐食性に寄与する固
溶Cr量を減少させて好ましくない。一方、Cが0.4
0%以下の如く少ない場合には後記の如くNやAlを添
加してもカミソリ刃として好ましい硬度が得られない。
〜0.60%)Cはカミソリ刃の如く刃物用として重要
なマルテンザイ]・の硬度を高め、優れた切れ味を与え
るのに必須な元素である。しかし、Cを0655%以上
(iを含む場合0.60%)に増す口とは上記の如く刃
欠けの原因となる巨人炭化物が形成され易くなると同時
に、Crと結合して炭化物を形成し耐食性に寄与する固
溶Cr量を減少させて好ましくない。一方、Cが0.4
0%以下の如く少ない場合には後記の如くNやAlを添
加してもカミソリ刃として好ましい硬度が得られない。
Alを添加した場合、巨大炭化物の生成に関して、C含
有量条件がやや緩和される傾向があり、Gが0.60%
までは問題が少ない。その理由は現時点では明確でない
が、Alが添加されると、マルテンサイトのノエライ1
〜変態により長時間を要することがらA11b<9の拡
散を抑制する効果を持つことと関係していると考えられ
る。この白から、本発明ではOは0.40〜0.55%
(iを含む場合は0.60%)の範囲に限定、する。
有量条件がやや緩和される傾向があり、Gが0.60%
までは問題が少ない。その理由は現時点では明確でない
が、Alが添加されると、マルテンサイトのノエライ1
〜変態により長時間を要することがらA11b<9の拡
散を抑制する効果を持つことと関係していると考えられ
る。この白から、本発明ではOは0.40〜0.55%
(iを含む場合は0.60%)の範囲に限定、する。
Si : 1%以下
Slは後記のMnとともに鋼の溶製時に脱酸剤として添
加され、なかでも、Siは焼戻し抵抗を増加させる効果
も有し、刃物用ステ、ンレス鋼としてはある程度含まれ
ているのが好ましい。しかし、Slが1%以上添加され
ると、熱間および冷間+Jロエ性が低下し、このため、
上限を1%としIこ 。
加され、なかでも、Siは焼戻し抵抗を増加させる効果
も有し、刃物用ステ、ンレス鋼としてはある程度含まれ
ているのが好ましい。しかし、Slが1%以上添加され
ると、熱間および冷間+Jロエ性が低下し、このため、
上限を1%としIこ 。
Mn : 1%以下
MnはSlと同様に鋼の溶製時に添加されるものである
が、その添加量が1%を越えると残留オーステナイトが
著しく増加し、サブゼロ処理によっても必要な硬度が得
られなくなる。このため、Mnは1%を上限とした。
が、その添加量が1%を越えると残留オーステナイトが
著しく増加し、サブゼロ処理によっても必要な硬度が得
られなくなる。このため、Mnは1%を上限とした。
Cr :’ 11.(1〜15.O%
Crはステンレス鋼としての耐食性を付与する上で少な
くとも11%以上は必要である。しかしながら、C「が
必要以上に多量に添加されると、ノエライ1へ相の生成
を通じて硬度低下を招来しまた、C「は比較的高価であ
まり多いことは経済性の観点がら好ましくなく、Crの
上限を15%とし l: 、。
くとも11%以上は必要である。しかしながら、C「が
必要以上に多量に添加されると、ノエライ1へ相の生成
を通じて硬度低下を招来しまた、C「は比較的高価であ
まり多いことは経済性の観点がら好ましくなく、Crの
上限を15%とし l: 、。
N:0.06〜0.16%
Nはオルステナイト化傾向、マルテンサイトの硬さの増
加に関与し、Oと同等の効果を有している。本発明では
上記の如く巨大炭化物の形成、焼入れ性ならびに耐食性
の点がらG含有量は0.40〜0.60%の如く通常材
に較べて著しく低減されている。
加に関与し、Oと同等の効果を有している。本発明では
上記の如く巨大炭化物の形成、焼入れ性ならびに耐食性
の点がらG含有量は0.40〜0.60%の如く通常材
に較べて著しく低減されている。
従って、このような条件下の本発明では炭化物の存在状
態に影響を与えずに高い硬度を得るために、Nは必須の
成分である。その効果を得るために、Nはごの種の鋼と
して通常含まれている0、02〜0.05%を越えて添
加する必要がある。
態に影響を与えずに高い硬度を得るために、Nは必須の
成分である。その効果を得るために、Nはごの種の鋼と
して通常含まれている0、02〜0.05%を越えて添
加する必要がある。
しかし、余りに多量に含有させると、溶鋼の凝固時にブ
ローホールが発生し相関の健全性が失われる為、その添
加範囲は0.06〜0.16%に限定し !、:、。
ローホールが発生し相関の健全性が失われる為、その添
加範囲は0.06〜0.16%に限定し !、:、。
Alは普通溶鋼中に脱酸剤として微量含まれる。しかし
、本発明ではAlは積極的に添加し、硬度の上昇ととも
に耐食性を向上させる。すなわち、Alは焼入れに際し
、マルテンサイ1へ相に固溶し、その強力な固溶強化作
用により硬度上昇を与えるとともに不働態皮膜を強化し
耐食性を向上させる。
、本発明ではAlは積極的に添加し、硬度の上昇ととも
に耐食性を向上させる。すなわち、Alは焼入れに際し
、マルテンサイ1へ相に固溶し、その強力な固溶強化作
用により硬度上昇を与えるとともに不働態皮膜を強化し
耐食性を向上させる。
この白から、本発明は上記のNとともにiを添加し、巨
人炭化物の形成等とは無関係のもとで、硬度上昇ならび
に耐食性の向上を行なう。
人炭化物の形成等とは無関係のもとで、硬度上昇ならび
に耐食性の向上を行なう。
しかしながら、八lはあまり多量に添加されると、冷間
や熱間の加工性が明害されるため、上限は0.5%程t
9であり、Alにより上記の効果が達成できるのには少
なくとも0.0+%以上、好ましくは0.05%以上は
必要である。
や熱間の加工性が明害されるため、上限は0.5%程t
9であり、Alにより上記の効果が達成できるのには少
なくとも0.0+%以上、好ましくは0.05%以上は
必要である。
実 施 例
まず、第1表に示[1成の材料へ、B、 C,D、[し
、G、11、Iを溶解、鋳造、熱延して3.2mm厚の
熱延板とした。なお、これら材料の組成は本発明鋼によ
って得られる特徴を従来鋼および比較鋼と比較でるだめ
のもので、第1表において八・〜[は本発明鋼、[は従
来鋼、G、H1■は比較鋼を示す。これら各月利は更に
820℃5時間の焼なましを施し、次いで、760℃短
時間の中間焼鈍をはさみつつ冷間圧延によって0.1胴
厚とし、その後、1100℃20秒加熱後、油冷→−7
0℃5分のサブぜ口処理→350’020分焼戻しの熱
処理を与第1表 これら材料によって巨大炭化物の有無、炭化物の析出寸
法、耐食性、硬度等を調べたところ第2表 第2表において、 (1)巨人炭化物の有無は、熱延板中心囮を顕微鏡(4
00倍)で調べ、長さ5μm以上の巨人炭化物の数を測
定した。
、G、11、Iを溶解、鋳造、熱延して3.2mm厚の
熱延板とした。なお、これら材料の組成は本発明鋼によ
って得られる特徴を従来鋼および比較鋼と比較でるだめ
のもので、第1表において八・〜[は本発明鋼、[は従
来鋼、G、H1■は比較鋼を示す。これら各月利は更に
820℃5時間の焼なましを施し、次いで、760℃短
時間の中間焼鈍をはさみつつ冷間圧延によって0.1胴
厚とし、その後、1100℃20秒加熱後、油冷→−7
0℃5分のサブぜ口処理→350’020分焼戻しの熱
処理を与第1表 これら材料によって巨大炭化物の有無、炭化物の析出寸
法、耐食性、硬度等を調べたところ第2表 第2表において、 (1)巨人炭化物の有無は、熱延板中心囮を顕微鏡(4
00倍)で調べ、長さ5μm以上の巨人炭化物の数を測
定した。
(2)炭化物の析出1法は、焼入れ処理前の0.1mm
厚の冷延板l!i面を機械研摩しマーブル試薬丁ツチン
グ後、5000倍の走査型電顕写真を慢影し、QTMに
よって炭化物の平均粒径を測定した。
厚の冷延板l!i面を機械研摩しマーブル試薬丁ツチン
グ後、5000倍の走査型電顕写真を慢影し、QTMに
よって炭化物の平均粒径を測定した。
(3)耐食性は焼戻し拐について濃度+ O011D
m食塩水(常温)中で孔食電(flを測定した。
m食塩水(常温)中で孔食電(flを測定した。
(4)硬度は、サブゼロ処即後と焼戻し後とで硬度(平
面ビッカース硬度荷重1kq )を測定して材質を評価
した。
面ビッカース硬度荷重1kq )を測定して材質を評価
した。
第2表に示す通り、本発明1it(なお、A鋼にはAl
:0.002%を含むが、これは溶製時からの混入した
ものである。)はC含有量を通常材のレベルから0.4
0〜0.55%程度まで下げていることから巨大炭化物
は皆無となり、耐食性も向上し、ト1の添加によって少
なくとも通常材と同等の硬度を得られることがわかる。
:0.002%を含むが、これは溶製時からの混入した
ものである。)はC含有量を通常材のレベルから0.4
0〜0.55%程度まで下げていることから巨大炭化物
は皆無となり、耐食性も向上し、ト1の添加によって少
なくとも通常材と同等の硬度を得られることがわかる。
従って、耐食性および切れ味の優れた薄物刃物用時にカ
ミソリ用ステンレス鋼として適していると言える。
ミソリ用ステンレス鋼として適していると言える。
また、NとともにAlを添加したものは硬度ならびに耐
食性において通常材に較べて相当向上していることがわ
かる。
食性において通常材に較べて相当向上していることがわ
かる。
〈発明の効果ン
以上詳しく説明した通り、本発明はC含有量を0.40
〜0.55%の如く低減させているために、巨人炭化物
の生成はおさえられてほとんど皆無で炭化物の析出は微
細化し、更に、固溶Crlが増加するため、従来例にみ
られる如きん欠は等の問題がなく、耐食性も向上する。
〜0.55%の如く低減させているために、巨人炭化物
の生成はおさえられてほとんど皆無で炭化物の析出は微
細化し、更に、固溶Crlが増加するため、従来例にみ
られる如きん欠は等の問題がなく、耐食性も向上する。
また、C含有量が低いのにも拘らず、Nが0.06〜0
.16%添加され、マルテンサイ]・の硬度が増加され
ているために、C含有量の高い従来例と同等若しくはそ
れ以上の硬度が得られ、要するに、耐食性および切れ味
に優れた薄物刃物用、特に、カミソリの替刃等に適した
ステンレス鋼が得られる。
.16%添加され、マルテンサイ]・の硬度が増加され
ているために、C含有量の高い従来例と同等若しくはそ
れ以上の硬度が得られ、要するに、耐食性および切れ味
に優れた薄物刃物用、特に、カミソリの替刃等に適した
ステンレス鋼が得られる。
更に、NとともにA178−添加すると、AIの固溶や
不働態皮膜の強化によって硬度ならびに耐食性は一■向
上し、更に優れた刃物用ステンレス鋼が得られる。
不働態皮膜の強化によって硬度ならびに耐食性は一■向
上し、更に優れた刃物用ステンレス鋼が得られる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)重量百分率でC:0.40〜0.55%、Si:1
%以下、Mn:1%以下、Cr:11.0〜15.0%
ならびにN:0.06〜0.16%を含んで、残部が実
質的にFeからなることを特徴とする刃物用ステンレス
鋼。 2)重量百分率でC:0.40〜0.60%、Si:1
%以下、Mn:1%以下、Cr:11.0〜15.0%
ならびにN:0.06〜0.16%を含むとともに、A
l:0.5%以下を含有し、残部が実質的にFeからな
ることを特徴とする刃物用ステンレス鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15575784A JPS6134161A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | 刃物用ステンレス鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15575784A JPS6134161A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | 刃物用ステンレス鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6134161A true JPS6134161A (ja) | 1986-02-18 |
Family
ID=15612743
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15575784A Pending JPS6134161A (ja) | 1984-07-25 | 1984-07-25 | 刃物用ステンレス鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6134161A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212679A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-31 | Daido Steel Co Ltd | 刃物及びそれに用いるFe系刃物用合金 |
EP1739199A1 (en) * | 2005-06-30 | 2007-01-03 | OUTOKUMPU, Oyj | Martensitic stainless steel and method of the manufacture |
JP2007224405A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Jfe Steel Kk | 刃物用鋼 |
WO2011078532A2 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | 주식회사 포스코 | 고탄소 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
WO2011078530A2 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | 주식회사 포스코 | 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
CN105102660A (zh) * | 2013-04-01 | 2015-11-25 | 日立金属株式会社 | 刀具用钢及其生产方法 |
EP3034642A4 (en) * | 2013-08-12 | 2017-04-26 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | Martensitic stainless steel having excellent wear resistance and corrosion resistance, and method for producing same |
JP2018521215A (ja) * | 2015-04-30 | 2018-08-02 | アペラン | マルテンサイトステンレススチール、該スチールからの半製品の製造方法、及び該半製品から製造された切削具 |
-
1984
- 1984-07-25 JP JP15575784A patent/JPS6134161A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212679A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-31 | Daido Steel Co Ltd | 刃物及びそれに用いるFe系刃物用合金 |
EP1739199A1 (en) * | 2005-06-30 | 2007-01-03 | OUTOKUMPU, Oyj | Martensitic stainless steel and method of the manufacture |
US7758707B2 (en) | 2005-06-30 | 2010-07-20 | Outokumpu Oyj | Martensitic stainless steel and method of the manufacture |
JP2007224405A (ja) * | 2006-02-27 | 2007-09-06 | Jfe Steel Kk | 刃物用鋼 |
WO2011078530A3 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-10-20 | 주식회사 포스코 | 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
WO2011078530A2 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | 주식회사 포스코 | 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
WO2011078532A2 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-06-30 | 주식회사 포스코 | 고탄소 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
WO2011078532A3 (ko) * | 2009-12-21 | 2011-11-03 | 주식회사 포스코 | 고탄소 마르텐사이트계 스테인리스강 및 그 제조방법 |
CN102665963A (zh) * | 2009-12-21 | 2012-09-12 | Posco公司 | 马氏体系不锈钢及其制造方法 |
DE112010004925T5 (de) | 2009-12-21 | 2012-11-08 | Posco | Kohlenstoffreicher, rostfreier martensitischen Stahl und Herstellungsverfahren für diesen |
CN105102660A (zh) * | 2013-04-01 | 2015-11-25 | 日立金属株式会社 | 刀具用钢及其生产方法 |
EP3034642A4 (en) * | 2013-08-12 | 2017-04-26 | Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation | Martensitic stainless steel having excellent wear resistance and corrosion resistance, and method for producing same |
JP2018521215A (ja) * | 2015-04-30 | 2018-08-02 | アペラン | マルテンサイトステンレススチール、該スチールからの半製品の製造方法、及び該半製品から製造された切削具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5335502B2 (ja) | 耐食性に優れたマルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JP4326592B2 (ja) | 熱処理鋳鋼品の製造方法及び熱処理鋳鋼品 | |
UA128251C2 (uk) | Холоднокатана і термооброблена листова сталь і спосіб її виготовлення | |
JP4959161B2 (ja) | 耐食性と伸びと穴拡げ性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板および合金化溶融亜鉛めっき鋼板 | |
KR100637790B1 (ko) | 연성이 우수한 페라이트 스테인리스강의 연속 쌍롤 주조방법 및 이로부터 제조한 박판 | |
JPS6134161A (ja) | 刃物用ステンレス鋼 | |
TWI482866B (zh) | 具有成本效益之肥粒鐵不鏽鋼 | |
US3469972A (en) | Razor blades and similar thin elongated sharp-edged blades made of a chromium steel | |
KR20100005214A (ko) | 고장력 후강판의 제조 방법 | |
JP3251648B2 (ja) | 析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 | |
KR102296374B1 (ko) | 매우 높은 강도를 갖는 열간 압연 강 및 이의 제조 방법 | |
JPH0830253B2 (ja) | 加工性に優れた析出硬化型マルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JPH0717946B2 (ja) | 耐濃硫酸腐食性に優れた二相ステンレス鋼の製造方法 | |
US3982969A (en) | Low silicon high strength low alloy steel | |
JPS61276958A (ja) | ほうろう用冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP2001254151A (ja) | 抗菌性に優れたAg含有マルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 | |
JPH07188840A (ja) | 耐水素脆化特性に優れた高強度鋼およびその製法 | |
RU2688077C1 (ru) | Способ производства низколегированного хладостойкого листового проката | |
JPS61174361A (ja) | 焼入れ性と耐銹性の優れた低炭素マルテンサイト系ステンレス鋼 | |
JPS61117252A (ja) | 刃物用ステンレス鋼 | |
JPH04280948A (ja) | 靱性および耐食性がともに優れるフェライト系ステンレス鋼 | |
JP7429782B2 (ja) | 耐海水性に優れた構造用鋼板及びこの製造方法 | |
JPH0545661B2 (ja) | ||
JP2004143576A (ja) | 低ニッケルオーステナイト系ステンレス鋼 | |
JPS62116754A (ja) | ステンレス・カミソリ刃用鋼 |