JPS6131693Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、固型白粉・フアンデーシヨン等の固
型化粧料を衝撃から保護することを目的とした固
型化粧料用中皿保持体に関する。

従来、固型白粉・フアンデーシヨン等の固型化
粧料は、これを中皿にプレス充填したものをコン
パクト容器内に収納して、使用に供されて来た。

ところで、近年の消費者の嗜好の傾向として、
ソフトタイプのプレス状化粧料が好まれるように
なつている。しかしながら、この種の化粧料は、
衝撃に対してもろく、落下時の衝撃、輸送・携帯
時の振動などに対して何らかの対策を講じる必要
があつた。

本考案は、斯る必要性を踏まえてなされたもの
であつて、固型化粧料を充填した中皿を保持し
て、振動・衝撃による固型化粧料の割れを防止す
ることを目的としている。

以下、本考案をその実施例を示す図面に従つて
説明すると、１はコンパクト本体で、蝶番部２に
より蓋体３と共に開閉自在に螺着されている。４
はパフである。５は固型化粧料であり中皿６に充
填されている。７は合成樹脂で成型された縦壁で
あり、前記中皿６の外径より若干大きくかつ該中
皿６を囲繞する如く形設されている。８は前記縦
壁７の上部から中央部に向けて延設された中皿抑
え部である。９は前記縦壁７の上部に周設された
保持体周縁部であつて、コンパクト本体１内面に
設けられた本体係止部１０と係止する保持体係止
部１１を設けてある。なお、本考案に係る固型化
粧料用中皿保持体の取り付け手段は本実施例に限
定されるものではなく、例えば保持体周縁部を設
けない形状にして、コンパクト本体に直接嵌装で
きるようにしてもよい。

１２は前記縦壁７の内面に形設された弾性を有
する薄片板状の衝撃吸収部である。この衝撃吸収
部１２の形状は特に限定されないが、第６図に示
す如く、略Ｌ字状に切欠して中皿載架部１３を設
ければ、固型化粧料５を縦・横両方向の衝撃から
保護可能である。また、第７図に示す如く、中皿
載架部を有さない形状であつても、コンパクト本
体１の底部にスポンジ等の弾性体１４を敷設すれ
ば同様に固型化粧料５を保護できる。なお、前記
縦壁７、中皿抑え部８、保持体周縁部９、衝撃吸
収部１２は一体成形すれば生産効率もよく有利で
ある。また、第５図に示す如く、縦壁７に切欠部
１５を設けることにより、縦壁７に弾性を賦与せ
しめれば、衝撃吸収効率が一層高められる。

本考案は、上記した構成であるから、振動や衝
撃、特に横方向の衝撃に対してもろいとされてい
た固型化粧料を有効に保護することが可能になつ
たばかりか、従来、輸送中の振動・衝撃から固型
化粧料を保護するために欠かせなかつたパツキン
材等が不要となるなど広範な利点を有するもので
ある。

また、本考案は中皿を固定する為の接着剤や両
面接着テープを使用することなく、コンパクト本
体内に中皿を収納固定できるという利点も有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を利用したコンパク
トの縦断面図、第２図は本考案の固型化粧料用中
皿保持体の底面図、第３図は第２図の固型化粧料
用中皿保持体の底面方向から見た斜視図、第４図
は第１図におけるコンパクトを分解した状態を示
す斜視図、第５図は固型化粧料用中皿保持体の他
の実施例の底面方向から見た斜視図、第６図は衝
撃吸収部の形状を示す部分拡大断面図、第７図は
衝撃吸収部の他の実施例の形状を示す部分拡大断
面図、第８図は第７図に示した衝撃吸収部を有す
る固型化粧料用中皿保持体を用いたコンパクトの
縦断面図。 ５……固型化粧料、６……中皿、７……縦壁、
８……中皿抑え部、１２……衝撃吸収部、１３…
…中皿載架部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 固型化粧料５を充填した中皿６を保持する固
   型化粧料用中皿保持体に於いて、前記中皿６を
   囲繞する縦壁７の上部から中皿抑え部８を中央
   に向けて延設すると共に、前記縦壁７の内面に
   弾性を有する複数の薄片板状の衝撃吸収部１２
   を形成したことを特徴とする固型化粧料用中皿
   保持体。 (2) 衝撃吸収部１２を略Ｌ字状に切欠して中皿載
   架部１３を設けたことを特徴とする実用新案登
   請求の範囲第１項記載の固型化粧料用中皿保持
   体。