JPS606846B2 - 物品の取出収納装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は棚に並ぶ物品を自動的に把んで取り出したりあ
るいは棚中へ物品を収納したりする物品の取出収納装置
に関するものである。

従来、多数の物品を予め定められた収容位置に収容する
棚と、この棚の前面に沿って移動可能な物品搬送台とを
有し、物品搬送台の動きを自動制御して、棚の所望の収
容位置の物品を出庫口に自動的に出庫させ、一方入庫口
から棚の所望の収容位置へ物品を自動的に格納するよう
にした自動格納庫が種々提案され、また実用されている
。

このような自動格納庫においては、棚の収容位置から物
品を取出したり「あるいは収納したりするための物品の
取出し収納装置を搬送台上に設け「棚と搬送台との間で
物品の受け渡しを自動的に行なわせるようにしている。
ところで、このような物品の敬出し収納装置としては、
従来は、電磁石あるいは真空吸着機を棚に対して接近・
離間できるように設けて、搬送台上への物品の引出しお
よび搬送台からの物品の押し出しを行なわせるようにし
たもの「あるいは、物品の一部に切欠きを設けておき、
搬送台上に移動可能に設けたフックにて、この切欠きに
係合して引き出しあるいは押出しを行うもの「あるいは
物品の底面に凹部を形成して部分的に浮かして棚へ収容
できるようにして「搬送台に移動可能に設けたフオーク
を物品の底面の凹部に挿入してフオーク上に物品を載せ
て取出し出納を行うようにしたものがある。

上述したごとき物品取出し収納装置はいずれも物品全体
を把持するものではない。

その上電磁石を用いるものでは物品表面に磁石吸着部材
を設ける必要がありｔ また真空吸着によるものでは吸
着力には限界があるし、フックやフオークを用いるもの
では、特別の容器を使用することが必要となる欠点があ
る。更に、例えば「物品として磁気テープのような円板
状のものの場合には「収容密度を上げるために円板の側
面を互に隣接させながら棚に配列することが有利であり
、このような場合には、円板の周面を機械的にしっかり
と杷持して取り出し収納を行うようにすることが有利で
ある。

したがって、本発明の目的は、棚中に配列収容される物
品を棚へ収容したり棚から取出したりするための改良さ
れた物品の取出収納装置を提供することである。

本発明の主要な目的は、物品の周面を機械的に把持して
、物品の取出しを行いこの把持力を解放することによっ
て物品を棚中へ収容させるようにした構造の簡単な物品
取出し収容装置を提供することである。

本発明の特別な目的は、磁気テープを高い収容密度で収
容することを許し、しかも収納・取出しを確実に行うこ
とのできる磁気テープの取出収納装置を提供することで
ある。

本発明は、物品の底面の前方部分を除いた部分を受けて
物品を静止保持するようにした物品格納棚から物品を取
出したり該棚へ物品を収納したりする装置であって、該
棚に対して接近したり離れたりできるように設けられし
かも棚に対向する端部に物品を受容するに適した凹部を
形成されている雀体と、該篤体の棚に対向する端部であ
って上記凹部の下方に上記棚の方へ突出するように設け
た第１の指片と、該蔭体の棚に対向する端部であ−って
上記凹部の上方に上記棚の方へ突出するように設けた第
２の指片と、該第２の指片の先端部を垂直平面内で下方
へ旋回させるための駆動機構とを有し「上記第２の指片
を上記第１の指片より長く突出させておき、これにより
上記雀体の棚への接近時に上記駆動機構の動作により該
第２の指片先端で物品を後方より上記凹部中に押し出し
て上記第１および第２の指片にて凹部中へ物品を抱き込
んで取出し「一方錘体の棚への接近時に上記駆動機構の
動作を解放して物品の棚への収納を行うようにした物品
の取出収納装置である。

以下、本発明を図面に示す実施例を参照して詳細に説明
する。

図は「本発明を磁気テープの自動格納庫に実施した場合
の例を示しており、第１図はこの格納庫の動作を説明す
るために概略の構成を示す図で、図を参照して、磁気テ
ープ（なお「 この語は、ここでは、テープ自体を指称
するものではなく磁気テープをリールその他に巻回して
なる巻回体、ないしそれを収容した容器を指称するもの
とする。

）１は、棚２中に側面を互に隣接して並置収容されてい
る。棚の段数は所要数設けられる。棚２の一端部には入
出庫部３が設けられている。棚２の前方には「棚の前面
に沿って移動可能に可動台４が設けられトこの可動台上
に、物品の取出収納装置５が棚へ接近したり離れたりで
きるように「摺動可能に設置されている。

磁気テープの入出庫部への取出し‘ま、可動台亀を制御
動作させて物品取出収納装置５を所望の磁気テープ収容
位置に対向するように位置決めし、物品取出し収納装置
５を動作させて磁気テープ軍を把持して取出し「その後
、再び可動台４を制御動作ごせて物品取出収納装置５を
入出庫部３に対向するように位置決めし、物品取出収納
装置５を動作させて「磁気テープ１を入出庫部３へ放出
する。

かくして所望の磁気テープを自動的に格納庫から取出す
ことができる。磁気テープの格納動作は〜物品取出収納
装置５がまず入出庫部に対向させられ、磁気テープを把
持した後、棚の目的とする収容位置に対向させられるよ
うに、可動台４の動作が逆である点を除いては物品の取
出しの場合と全く同様である。なお「可動台４の位置制
御および物品取出収納装置５の動作タイミング制御等は
、従来公知の目動格納庫と同様に行なわれ得るので、こ
こでは説明を省略する。

第２図は、磁気テープーを立てて安定に収容している棚
の構成を示す要部斜視図である。

図を参照して「棚は、棚板上面から背壁内面に渡たって
連続した部分円筒面２１を形成されており、この円筒面
の曲率は磁気テープーの外周曲率に合うようになってお
り「 しかも円筒面の前端縁２２は、それに隣接する円
筒面領域よりわずかに垂直方向において高い位魔にある
ようになっている。更に、この円筒面上には、その長さ
方向において等間隔毎に直立した仕切り板２３が設けら
れ、この結果、棚には、この仕切り板２３で互に仕切ら
れた上方に開○したポケット２４が横方向に配置された
構成となっている。このポケット２４が磁気テープ亀の
収容位置を規定するとともに、磁気テープを立てた状態
で安定に保持する。この棚の各ポケット２４への磁気テ
ープの収納および各ポケットから磁気テープを取り出す
物品取出収納装置５の構成を、第３図の一部破断して示
した斜視図を参照して説明する。

物品取出収納装置５の連体５１１‘ま、その一端すなわ
ち棚に対向する端部を、磁気テープを受容するに適した
形状の凹形に形成されている。

この凹形を規定する上方の張り出し腕部分５１２および
下方の腕部分５１３の先端には、レバー５１４および５
１５が、それぞれ垂直面内で旋回可能に設けられている
。レバー５１４の先端には、自由回転可能にローラ５１
６および５１７が取付けられている。

レバー５１４は、その後端にピン５１８を有し、このピ
ンが瞳体に軸支されている。ピン６１針こは、また、ス
プロケット６１９が取付けられている。一方、レバー５
１５は、先端部にテーパ面を形成しもくさび形に構成さ
れており、その中間部が枢軸５２０支持されている。

雀体５１１には、ソレノイド５２１が設置されており、
そのプランジャーには２本のチェーン５２２，５２３が
、それぞれ取付けられている。

一方のチェーン５２２は、スプロケット５２４，５２５
，５２６を介して「ピン５１８上のスプロケツト５１９
に巻かれた後、その端部をスプリング５２７を介して錘
体内壁のピン５２８に固定している。この結果、ソレノ
ィドが動作して、図において、プランジャーが上昇する
と、レバー５１４は下方へ旋回し、プランジャーが下降
して元位置に戻ると、スプリング５２７の手段で、レバ
ー５１４も元の位置に戻る。他方のチェーン５２３は、
スプロケット５２９を介してレバー５１５のくさび形端
部とは反対の端部に接続されており、一方該端部はスプ
リング５３０でくさび形端部が下方へ旋回するように引
張られている。

この結果ソレノィド５２１が動作して「プランジャーが
上昇すると、レバー５１５はチェーン５２３に引張られ
くさび形端が上方に旋回される。ソレノィド５２１の付
勢が解かれプランジャが下降して元位置に戻ると、レバ
ー５１５もスプリング５３０１こよって元位置に復帰さ
れる。なお、隆体５１１葺こ、磁気テープを受容するた
めに設けた凹部には、受容した磁気テープの両側に対向
して磁気テープの両側への脱落を防止するためにガイド
板５３１，５３２が設けられている。

また磁気テープが受容されているかどうかを検出するた
めに、光源５３３と光検出器５３４とをそれぞれガイド
板に互に対向させて設けてある。これら光源−光検出器
の組は必ずしもガイド板に設ける必要はなく、磁気テー
プの受容を検出できるような位置ならどこでも良い。ま
た検出方法としては、光源−光検出器の方式によるもの
に限らず、他の公知の方式を利用できることは言う迄も
ない。蟹体５１１の側面には、この物品取出収納装置５
を移動台（第１図４）に摺動可能に取付けるための構造
を備えている。

この構造も公知の種々の構成を利用できるが、一例とし
て、摺動板５３５とローラ５３６，５３７とよりなるも
のを示した。移動台４上に設置されたレール（鎖線で示
される）５３８に摺動板５３５の凹部を案内支持させる
とともに、同じく移動台上に設けたＬ形レール（鎖線で
した）５３９上にローラ５３６，５３７を転勤させるよ
うにしたものである。

なお、物品取出収納装置５を移動台上で移動させるため
に、雀体５１１はチェーン５４川こ結合されており「こ
のチェーンは図示を省略したが、移動台上のプーリを介
して移動台上に設けた駆動源（例えばモータ）に結合さ
れている。

この結果モータの動作によって「物品取出収納装置は移
動台上で移動される。第４図を参照して「 この物品収
納装置の動作を説明する。

棚中の磁気テープーを取出す場合ｔ前述したとおり、公
知の方法で、物品取出収納装置５が、目的とするポケッ
トに対向位置決めされると、移動台上のモー夕が動作し
て物品取出収納装置５が棚の方へ移動される。

この状態が第４図ａに示される。このとき、レバー５１
５の先端は対向するポケットの円筒面前縁２２と同一レ
ベルにあり、レバー５１４は上方に上がった通常位置に
ある。物品取出収納装置５の移動とともに「レバー５１
５の先端は、磁気テープ１と前縁２２との接点に当り、
その後レバー５１５が磁気テープーと円筒面２１との間
に侵入し、ここで物品取出収納装置の移動が停止される
。この間、レバー５１５の先端部テーパ面に沿って磁気
テープ川ま上方へ持ち上げられる。かくして、磁気テー
プ１は瞳体５１１の凹部に受容され両側の一部がガイド
板５３１，５３２に対向させられる。この状態が第４図
ｂに示される。物品取出収納装置の前進が停止したとき
、続いてソレノィド（第３図５２竃）が付勢され「レバ
ー５１４が下方に、レバー５１５が上方に旋回され、こ
の結果、磁気テープーが「 レバー５１４と５１５によ
って、篤体凹部にしっかりと抱き込まれ支持される。

この状態が第４図ｃに示される。その後、ソレノィドが
付勢されたままの状態で、モータが逆駆動され物品取出
収納装置５が後退して元位置に復帰される。この状態が
第４図ｄに示される。かくして棚からの磁気テープの取
出しが行われる。

棚への磁気テープーの収納動作は前述の第４図ａ〜ｄの
動作と全く逆に行われる。

なお、下方のレバー５１５の長さは、上記実施例ではＬ
物品取出収納装置が棚に最も接近したとき、磁気テープ
とこれを受けている棚面との間に侵入するような長さと
されたが、それより短かく、単に物品の底面に接するだ
けの長さとしても良い。

この場合には、下方のレバーの先端部はテーパ面に形成
される必要はない。しかしながらテーパ面を形成されな
いときはレバーの先端上面が物品の底面に接するように
位置関係を規定することを要する。また下方レバーは必
ずしも旋回可能とせず固定レバーとしても、上方のレバ
ーの旋回でも物品の抱き込みは可能である。

以上のとおり、本発明によれば、磁気テープのように、
薄い物品を高密度に収容しておいても、確実に取出・収
納ができるので、物品の自動格納庫の収容密度を向上さ
せることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明を適用した自動格納庫の概略構成を示
した上面図、第２図は、棚の部分拡大斜視図、第３図は
本発明の一実施例の構成を一部切欠いて示した斜視図「
第４図は動作説明図である。 図に於て参照符号は次のとおりである。 １・・・・・・磁気テープ「 ２・・・…棚、５・・…
。 物品敬出収納装置、５１１…・・・崖体「 ５１４，５
１５・・・・・−レバー「５２１……ソレノイド、５３
１，５３２……ガイド板。粥ｌ図 精２図 精３図 精４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 物品の底面の前方部分を除いた部分を受けて物品を
   請止保持するようにした物品格納棚から物品を取出した
   り該棚へ物品を収納したりする装置であって、該棚に対
   して接近したり離れたりできるように設けられしかも棚
   に対向する端部に物品を受容するに適した凹部を形成さ
   れている筐体と、該筐体の棚に対向する端部であって上
   記凹部の下方に上記棚の方へ突出するように設けた第１
   の指片と、該筐体の棚に対向する端部であって上記凹部
   の上方に上記棚の方へ突出するように設けた第２の指片
   と、上記第２の指片の先端部を垂直平面内で下方へ旋回
   させるための駆動機構とを有し、上記第２の指片を上記
   第１の指片より長く突出させておき、これにより上記筐
   体の棚への接近時に上記駆動機構の動作により該第２の
   指片先端で物品を後方より上記凹部中に押し出して上記
   第１および第２の指片にて凹部中へ物品を抱き込んで取
   出し、一方筐体の棚への接近時に上記駆動機構の動作を
   解放して物品の棚への収納を行うようにした物品の取出
   収能装置。 ２ 特許請求の範囲第１項の物品の取出収納装置におい
   て、上記第１の指片はその先端部上面がテーパ面に形成
   され、しかも第１の指片の先端が、上記筐体の棚への接
   近時に、上記物品の底面とこれを受ける棚の面との間に
   侵入するように位置づけられていることを特徴とする上
   記取出収納装置。 ３ 特許請求の範囲第１項あるいは第２項の物品の取出
   収納装置において、上記第１の指片はその先端が上方へ
   旋回可能に設けられており、該第１の指片を旋回駆動す
   るための駆動機構が設けられていることを特徴とする物
   品の取出収納装置。 ４ 特許請求の範囲第１項、第２項あるいは第３項の取
   出収納装置において、上記第２の指片先端には、物品に
   当接するようにローラが設けられていることを特徴とす
   る物品の取出収納装置。