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JPS6046944B2 - 冷凍すり身添加用品質改良剤 - Google Patents

冷凍すり身添加用品質改良剤

Info

Publication number
JPS6046944B2
JPS6046944B2 JP52156358A JP15635877A JPS6046944B2 JP S6046944 B2 JPS6046944 B2 JP S6046944B2 JP 52156358 A JP52156358 A JP 52156358A JP 15635877 A JP15635877 A JP 15635877A JP S6046944 B2 JPS6046944 B2 JP S6046944B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
surimi
sugar
fatty acid
oil
formulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP52156358A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5489061A (en
Inventor
成男 稲嶺
隆三 上野
敏生 松田
竜男 金山
邦彦 冨安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Original Assignee
Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK filed Critical Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo KK
Priority to JP52156358A priority Critical patent/JPS6046944B2/ja
Publication of JPS5489061A publication Critical patent/JPS5489061A/ja
Publication of JPS6046944B2 publication Critical patent/JPS6046944B2/ja
Expired legal-status Critical Current

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  • Fish Paste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、冷凍すり身添加用の新規な品質改良剤に関す
る。
冷凍すり身の品質改良方法としては多数の技術が知られ
ている。
しかし最近は各国による専管水域20嫡里の設定に伴い
、冷凍すり身の原料魚であるスケソウタラの漁獲量が制
限され、そのためすり身の生産量も当然影響を受けてい
る。従つてより有効なすり身の生産手段を開発すること
は極めて重要てある。この種の新しい技術の開発は、資
源のより有効な利用を可能にし、また品質の向上は、当
然冷凍貯蔵中の品質の劣化を防止し、歩留りの向上をも
たらす。グリセリン脂肪酸モノエステルを使用する冷凍
すり身の品質改良方法は既に公知であり、またグリセリ
ン脂肪酸モノエステルと他の界面活性剤、例えばゾルビ
タン脂肪酸エステルとを併用する方法も公知てある。
本発明者らはグリセリン脂肪酸エステルの冷凍すり身に
対する品質改良効果について種々研究した結果、特定割
合のモノエステルを含有するグリセリン脂肪酸エステル
が特に優れた品質改良効果を示すことを見出した。
本発明は、グリセリンの脂肪酸モノエステルの含量が4
0〜55%であるグリセリン脂肪酸エステルを有効成分
とする、冷凍すり身用品質改良剤てある。
本発明の品質改良剤は更に油脂を含有することができる
。本発明の品質改良剤の有効成分であるグリセリン脂肪
酸エステルは、40〜55%、好ましくは約50%のモ
ノエステルを含有する。
グリセリン脂肪酸エステルの他の成分は大部分がジエス
テルであり、少量のトリエステルを含有することが好ま
しい。この種のグリセリン脂肪酸エステルは、油脂例え
ば綿実油、菜種油、オリーブ油、大豆油、ゴマ油等から
直接に製造されたものであつてもよい。これらのグリセ
リン脂肪酸エステルは、2種以上混合して用いることも
できる。
゛本発明の品質改良剤は、すり身の白度を大幅に向上し
かつ明度を増大するほか、すり身の冷凍保管中における
すり身蛋白質の冷凍変性を防止する効果も有する。
更に本改良剤を添加したすり身から製造された練製品例
えば蒲鉾の白度及び明度が向上するばかりでなく、蒲鉾
の弾力はしなやかさを増し、伸びが増大する。本発明の
品質改良剤が前記のグリセリン脂肪酸エステルのほか油
脂を含有する場合は、すり身並びにこれから得られる練
製品の白度及び明度を更に著しく向上する効果を示す。
油脂は通常の食用油脂てあつてもよく、植物性油脂とし
ては、例えば綿実油、菜種油、大豆油、ゴマ油等、動物
性油脂としては、例えば牛脂、豚脂、魚脂等が用いられ
る。本発明の品質改良剤は前記の成分のほか、すり身及
びその練製品に普通に使用される添加物例えば糖、糖ア
ルコール、リン酸塩等を更に含有し、あるいはこれらの
添加物と併用することができる。
本発明の品質改良剤は、前記のグリセリン脂肪酸エステ
ル自体の形又はこれを油脂に溶解した形、グリセリン脂
肪酸エステル又はこれと油脂との混合物を、例えばグリ
セリン、糖又は糖アルコールの水溶液中に懸濁した形、
あるいはグリセリン脂肪酸エステル又はこれと油脂との
混合物を糖又は糖アルコール中に分散させた粉末ないし
顆粒の形であつてもよく、最後の形態が好ましい。
糖,としてはシヨ糖、糖アルコールとしてはソルビツト
が特に好ましい。本発明の品質改良剤は、その形態に応
じて普通の手段ですり身に添加混合することができ、本
品質改良剤を含有するすり身並びにこれから製造さ.れ
た練製品、例えば蒲鉾は、前記の優れた性質を示す。
実施例1 綿実油を原料として得られたモノエステル含量の異なる
グリセリン脂肪酸エステル(モノエステ!ル含量:A4
9.6%、B58.O%、C63.9%、D52.2%
)を、加熱溶融したソルビツト中にミキサーを用いて均
一に分散させ、冷却固化したのち粉砕し、更に重合リン
酸塩を均一に混合して、いずれの場合にもグリセリン脂
肪酸エステル6.5%、重・合リン酸塩6.5%及びソ
ルビツト87%の組成を有する製剤とした。
原料魚としては、試験の2日前に漁獲され2日間冷蔵さ
れたスケソウタラを用い、常法により解体して落し身と
なし、3回1皓量の冷水で水晒したのち脱水し、脱水肉
とした。
脱水肉中の水分は85.4%であつた。この脱水肉を2
0k9ずつに分け、次のように処理した。
(1)砂糖4%、粉末ソルビツト4%及び重合リン酸塩
0.3%を添加したのち、捕潰機で10分間混合(対照
)。
(2)砂糖4%及び製剤A4.6%を加えて同様に混合
(3)砂糖4%及び製剤B4.6%を加えて同様に混合
(4)砂糖4%及び製剤C4.6%を加えて同様に混合
。(5)砂糖4%及び製剤D4.6%を加えて同様に混
合。
得られたすり身をエアブラスト冷凍機で−30℃で冷凍
した。
凍結するまで2〜4時間を要した。凍結後このすり身を
室温(10〜15゜C)で1度解凍し、直ちに蒲鉾を製
造した。蒲鉾を製造するため、各冷凍すり身5k9に食
塩2.5%及び澱粉5%を加え、13分間サイレントカ
ツターて攪拌混合し、プラスチック製ケーシングに充填
したのち、90℃の温湯中で3紛間加熱して製品とした
。すり身及び蒲鉾について得られた測定結果を第1表に
示す。なおハンダー白度及び明度はND−101B型デ
ジタル色差計(日本電色工業製)を用いて測定した。蒲
鉾の弾力は官能テスト及び機械的に測定した。官能テス
トニ5〜7名のパネルを用い、1唄階 法〔標点10は
極めて弾力(あし)が強い、5は普通、1は極めて弱い
〕により試験し た平均値として示す。
機械測定:フードレオメーター(日本精密製) で直径
5W$&の球形プランジャーを用いて測 定し、W(g
)は破断時の荷重、L(Cm)は破 断時のプランジャ
ー侵入長さを示す。
第1表に示すよに、ハンダー白度は50%、前後のモノ
エステル含量の製剤A及びDが常に高い値を示し、すり
身ばかりでなく蒲鉾においても白度並びに明度の高い値
を示している。
また弾力も官能テスト及び機械測定において共に高い値
を示している。実施例2 綿実油を原料として得られたモノエステル含量の異なる
グリセリン脂肪酸エステル(モノエステル含量:A33
.O%、B43.9%、C63.9%)を、実施例1と
同様にして加熱溶融したソルビツト中に均一に分散させ
、冷却固化したのち粉砕し、更に重合リン酸塩を配合し
て製剤化した。
いずれの製剤も実施例1と同様にグリセリン脂肪酸エス
テル6.5%、重合リン酸塩6.5%及びソルビツト8
7%の組成を有する。原料魚としてはやはり同鮮度のス
ケソウタラを用い、常法により脱水肉となし、前記の製
剤を加*えて冷凍すり身とした。
各すり身の配合は次のとおりである。(1)砂糖4%、
粉末ソルビツト4%及び重合リン酸塩0.3%を加え、
捕潰機1紛混合(対照)。
(2)砂糖4%及び製剤A4.6%を加えて同様に混合
。(3)砂糖4%及び製剤B4.6%を加えて同様に混
合。
(4)砂糖4%及び製剤C4.6%を加えて同様に混合
。すり身をエアブラスト冷凍機で−30℃で凍結し、凍
結後に室温で解凍し、蒲鉾を製造した。
前記の各冷凍すり身5k9に食塩2.5%及び馬鈴薯殿
粉3%を加え、1紛間カッターにより混合したのちプラ
スチックケーシングに充填し、900Cの温湯中て3吟
加熱して蒲鉾を製造した。実施例1と同様にして測定し
たハンダー白度、明度及び弾力を第2表に示す。
この結果から明らかなように、本発明の範囲外のモノエ
ステル含量(製剤A及びB)の場合は、本発明による製
剤Bに比してハンダー白度及び明度が共に劣り、弾力も
劣つている。
実施例3 A綿実油から(モノエステル含量51.2%)、B菜種
油から(モノエステル含量50.5%)、C大豆油から
(モノエステル含量49.8%)及びDゴマ油から(モ
ノエステル含量52.1%)のグリセリン脂r+RWe
sc:110/+o/肪酸エステルを調製した。
以下実施例1と同様にして製剤化し、脱水肉20k9に
次のように添加混合して冷凍すり身とした。(1)砂糖
4%、ソルビツト4%及び重合リン酸塩0.3%(対照
)。
(2)砂糖4%及び製剤A4.6% (3)砂糖4%及び製剤B4.6% (4)砂糖4%及び製剤C4.6% (5)砂糖4%及び製剤D4.6% 凍結直後、凍結1力月後及ひ凍結3力月後のすり身を用
いて実施例1と同様にして蒲鉾を製造*第4表の結果か
ら、いずれの使用方法によつても本発明の改良剤は優れ
た効果を示すことが明らr創キしl射IllO/.;セ
qζし、測定した。
その結果を第3表に示す。第3表の結果は、本発明によ
るモノエステル含量であれば、大部分の食用油を原料と
する反応グリセライドを使用して優れた品質改良効果が
得られることを示している。
また保存期間が長くなると、対照と本発明による製品の
間の弾力の差が大きくなる傾向が認められる。実施例4 綿実油を原料としてモノエステル含量51.2%の5グ
リセリン脂肪酸エステルを製造し、これを用いて次のよ
うに製剤化した。
A実施例1〜3と同様にしてソルビツト中に分散させる
Bll糧の綿実油と混合したのち、実施例1〜3と同様
にしてソルビツト中に分散させ、ただしエステルと綿実
油との混合物をソルビツトに対し6.5%加える。
Clh量の綿実油及び11糧のプロピレングリコールと
混合する。
Dll謹の綿実油と混合したのち、更に1ハ瞳の※糖エ
ステル(HLBl5)を加え、70%ソルビツト溶液中
に総量で20%の割合で均一に乳化する。
これらA−Dの製剤を脱水肉20k9に対し次のように
添加した。
(1)砂糖4%、ソルビツト4%及び重合リン酸塩0.
3%(対照)。
(2)砂糖4%及び製剤A4.6%(重合リン酸塩0.
3%含有)。
(3)砂糖4%及び製剤B4.6%(重合リン酸塩0.
3%含有)。
(4)砂糖4%、ソルビツト4%、重合リン酸塩0.3
%及び製剤CO.4%。
(5)砂糖4%、ソルビツト3.6%、重合リン酸塩0
.3%及び製剤Dl.O%。
以下実施例1〜3と同様にしてすり身を凍結し、解凍し
て蒲鉾を製造し、測定を行つた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 グリセリンの脂肪酸モノエステルの含量が40〜5
    5%であるグリセリン脂肪酸エステルを有効成分とする
    、冷凍すり身用品質改良剤。 2 更に油脂を含有することを特徴とする、特許請求の
    範囲第1項に記載の品質改良剤。
JP52156358A 1977-12-27 1977-12-27 冷凍すり身添加用品質改良剤 Expired JPS6046944B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52156358A JPS6046944B2 (ja) 1977-12-27 1977-12-27 冷凍すり身添加用品質改良剤

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP52156358A JPS6046944B2 (ja) 1977-12-27 1977-12-27 冷凍すり身添加用品質改良剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5489061A JPS5489061A (en) 1979-07-14
JPS6046944B2 true JPS6046944B2 (ja) 1985-10-18

Family

ID=15626003

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP52156358A Expired JPS6046944B2 (ja) 1977-12-27 1977-12-27 冷凍すり身添加用品質改良剤

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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62275671A (ja) * 1986-05-23 1987-11-30 Ueno Seiyaku Oyo Kenkyusho:Kk 冷凍すりみの製造方法
FR2627955B1 (fr) * 1988-03-02 1991-12-06 Roquette Freres Adjuvant de congelation pour aliments a base de chair hachee et son procede de fabrication
FR2629822B1 (fr) * 1988-04-08 1993-02-19 Roquette Freres Composition solide de sorbitol et de phosphates
JP4639745B2 (ja) * 2004-01-19 2011-02-23 青葉化成株式会社 難固結性のタンパク質変性抑制剤粉末およびその使用方法

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JPS5489061A (en) 1979-07-14

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