JPS6035922Y2 - ワイパ−付補助前照灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はワイパー付補助前照灯に関する。

従来、例えば自動車などの車輌用灯具にワイパー装置が
付いたものとしては、ワイパー付前照灯が知られている
。

しかしフォグランプや、前照灯の下方に設置するスポッ
トランプなどの補助前照灯については、ワイパー装置が
付属したものは知られていない。

このような補助前照灯も、点灯時にレンズ面に汚水・泥
等が付着して適切な配光を得られなくなる場合があるの
で、ワイパー装置付きとすることが望まれている。

ところが従来知られているワイパー付前照灯にあっては
、ウオツシャ液を噴射するのに、ワイパーブレードの方
にノズルを設置する構成になっている。

この構成は、一般に前照灯よりもレンズ面が小さく、従
ってワイパーブレードも小型であることを要する補助前
照灯には適用しにくいものである。

かつ従来のワイパー付前照灯のウオツシャ液噴射用ノズ
ルは、ウオツシャ液を噴射していない時にも該噴射口を
保護しておおう構造はとっておらず、従ってノズルにご
みや、砂利その他の異物が入り、ウオツシャ液の噴出が
不良となって、液量が少なくなり、良好な払拭ができな
くなることがある。

ノズルがつまって、噴射不能となることもある。

上記のような事情に鑑みて、本考案は、枠体にワイパー
ブレード係止用のストッパを突設して、このストッパに
レンズの外表面に向けてウオツシャ液を射出する噴射口
を形成してワイパーブレードの方へのノズル噴射口の形
成を不要にし、かつワイパーブレードは該ワイパーブレ
ードの停止時にその噴射口を噴射方向において遮ぎる構
成として、ウオツシャ液を噴射しない時にはワイパーブ
レードにより噴射口を保護できるようにし、はこりその
他の異物が噴射口に入ることを防ぐようにしたワイパー
付補助前照灯を提供することを目的とする。

以下、第１図乃至第４図を参照して本考案の実施の一例
について説明する。

この例は本考案を、自動車用フォグランプまたは自動車
用スポットランプに適用したものである。

第１図に正面図を示し、第２図及び第３図に各々別方向
からの断面図を示す。

第４図に噴射口部分の断面図を示す。

第１図乃至第３図に示すように、この灯具は、レンズ１
とこのレンズ１の周縁を囲う枠体２と、レンズ１の表面
を払拭するワイパーブレード３とを備えている。

枠体２には、その前面にストツパ４を前方に向けて突設
する。

このストッパ４は、第１図に示す如き状態で、ワイパー
ブレード３がそれ以上図の向って右方向に移動しないよ
うにこのワイパーブレード３を係止する役割を果たす。

このストッパ４に、レンズ１の外表面に向けてウオツシ
ャ液を射出する噴射口５を形成する。

本例では第４図に示すように、ゴム等のチューブ５１か
ら導かれたウオツシャ液をストッパ４内の径路５２を介
して、該径路５２から側方に向って開けられた小孔５３
を通し、この小孔５３の開孔を噴射口５として射出する
構成としている。

噴射口５は、第１図に示すように、レンズ１の表面のお
よそ中央を向けて開口するようになっている。

さらにワイパーブレード３は、それが停止している時は
、前記した噴射口５を噴射方向において遮ぎる構成とな
っている。

この状態は第１図図示のとおりである。

つまりワイパーブレード３はその停止時には、ストッパ
４に係止される停止位置にあり、かつこの時ちょうど噴
射方向の前方にあたる位置で、噴射口５を遮ぎるように
なっているのである。

このような構成であるから、ウオツシャ液を供給しない
時には、噴射口５は必ずワイパーブレード３に遮へいさ
れ、外部から保護されることになる。

よって噴射口５にごみその他の異物が侵入することが防
がれ、射出の性能低下に伴う洗浄能の低下や、噴射口５
がつまることによる射出不能などの事態を確実に防ぐこ
とができる。

この効果は、必ずしもワイパーブレード３が噴射口５に
密着してこれをふさぐのでなくても、多少離れても噴射
方向前方でこの噴射口５を遮ぎることにより遠戚される
。

また、この構成によれば、ワイパーブレード３用のスト
ッパ４に噴射口５を形成したので、従来のノズルとこの
ストッパとを兼用したことになり、構成が簡明であって
製作上有利であるとともに、外観的にもすっきりしてい
る。

かつ、噴射口５の保護部へいはワイパーブレード３によ
り遠戚するので、特別な別部材の保護部やおおいを要さ
ず、簡単な構成で噴射口５の保護を遠戚でき、有利であ
る。

ノズルをワイパーブレードの方に設ける必要がないので
、構成の簡明化・小型化が可能であり、補助前照灯に用
いる構成として有利であることは言うまでもない。

なお、第１図の向って左側には、左方向へのワイパーブ
レード３の動きを規制する係止ストッパ４′が形威され
ている。

これは係止用のみで、噴射口は有さない。

前記ストッパ４はほぼ小円柱状突起であり、この係止ス
トッパ４′はほぼ小円錐台形状突起であり、いずれにし
てもワイパーブレード３とは接触部の少ない点接触であ
って、立壁を形威して面接触の係止壁とする場合と異な
り払拭した雨水等が溜まらず、すぐ落下するので、氷結
などの虞がなくて有利である。

また、本例のワイパーブレード３は、図示の如く払拭部
たるラバーリボン３１と、これを支持するステー３２と
、該ステー３２を支持してこれを旋回運動させるワイパ
ーアーム３３と、ホルダー３４を介してこのアーム３３
と組付くとともに旋回の駆動力を与える旋回軸３４とか
ら戊っている。

（第３図は第１図の側断面図ではあるが、ワイパーブレ
ード３の構成を明示すべく該ワイパーブレード３が上下
方向に沿って位置する状態で示しである）。

図中、６はバルブ（電球）、６１は該バルブ６の一定方
向への出射（前方への直射光となる光）を遮ぎるシェー
ド、６２はバルブ６の光を反射してレンズ１方向へのほ
ぼ平行光線とするりフレフタである。

このリフレクタ６２とレンズ１とでランプ体が構成され
ているのであり、このランプ体は第２図図示の如くラン
プハウジング７と枠体２との間に挟着支持される。

７１はハウジング７と枠体２とを連結するボルトである
。

枠体２は、いわゆるリムとして形成することができる。

本例の枠体２は下部が凹み部２１となってここはレンズ
１の面よりも凹入しているが、その他の部分はレンズ１
の面とほぼ対応する高さの面となっており、ストッパ４
，４′もここから突出している。

第３図中、２２は水抜き穴である。

３５はワイパー駆動用のモータである。

上述の如く、本考案のワイパー付補助前照灯は、レンズ
の周囲を囲う枠体にレンズ表面を払拭するワイパーブレ
ードを係止するストッパを突設し、該ストッパにはレン
ズの外表面に向けてウオツシャ液を射出する噴射口を形
威し、ワイパーブレードはその停止時に該噴射口を噴射
方向において遮ぎる構成としたものであるので、ワイパ
ーブレードにより噴射口を遮へいさせるというきわめて
簡単な構成によって噴射口を保護でき、従ってほこりそ
の他の異物が噴射口に入ることを確実に防止できて、常
に良好な払拭をなすことができる。

また、噴出口はストッパと兼用としたので、外観的にす
っきりした簡明な構成にでき、かつワイパーブレードに
ノズルを設けるなどのことが不要なので補助前照灯に用
いるものとして有利であるという効果を有する。

なお当然のことではあるが、本考案は図示の実施例のみ
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の実施の一例を示す。 第１図はその正面図、第２図及び第３図は各々第１図に
おけるＡ−Ａ線断面図及びＢ−Ｂ線断面図、第４図は第
１図におけるＣ−Ｃ線断面図である。 １・・・・・・レンズ、２・・・・・・枠体、３・・・
・・・ワイパーブレード、４・・・・・・ストッパ、５
・・・・・・噴射口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. レンズと該レンズの周縁を囲う枠体とレンズ表面を払拭
   するワイパーブレードとを備えたワイパー付補助前照灯
   において、前記枠体にはワイパーブレードを係止するス
   トッパを突設し、該ストッパには前記レンズの外表面に
   向けてウオツシャ液を射出する噴射口を形威し、前記ワ
   イパーブレードはその停止時に該噴射口を噴射方向にお
   いて遮ぎる構成としたことを特徴とするワイパー付補助
   前照灯。