JPS6034311Y2 - 野球用捕球具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は野球用捕球具の改良に係るもので、その目的
は、手を挿入したとき指股部分の遊びを少なくして密着
感を高め、捕球時の把握動作に順応しやすくして捕球性
にすぐれた野球用捕球具を提供することにある。

従来から野球用捕球具は、表皮と裏皮で芯体を介して構
成されているが、その構成概要をグラブを挙例して説明
すると、第１図、第２図に示すように、グラブの裏皮は
、第１図イ９口、ハ、二。

ホの形状に裁断し、その縁部を縫合して指袋を形威し、
これに基部皮Ｂを縫合するものである。

そして、この裏皮の指袋を表皮の指袋に入れ、表皮の指
袋基部と裏皮の指袋基部とを縫合すると共に、基部皮Ｂ
の縁部は表皮の縁部と皮紐で緊締するようにしている。

こうして完成したグラブは、使用者の手指よりも可成り
大きい指袋と基部を備えて捕球面積を広くしであるため
、通常の使用状態に手指をグラブに挿入すると、指袋に
は指先又は指の第二関節付近まで入るのみである。

従って、グラブの人差指袋から小指袋の各指は、その仕
切りと手指の指股基部との間に数センチメートルの隙間
ができる。

そこで、この隙間相当分の遊びがグラブと手指との密着
性を悪くし、滑動しやすくなるので、上下左右の迅速な
捕球動作において、しばしば手指の動作にグラブが順応
せずに連球したり落球する欠点があった。

この考案はかかる欠点を改良したもので、その実施例を
グラブの図面について説明する。

すなわち、基部皮Ｂに親指袋１、人差指袋２、中指袋３
、薬指袋４、小指袋５を縫合して形成する裏皮において
、人差指袋２と中指袋３と薬指袋４と小指袋５との股基
部６．６’、６’を当該各指袋の端縁７よりも突出Ｃせ
しめて全体の裏皮とし、芯体を介して別体の表皮Ａの指
袋に裏皮の親指袋１、人差指袋２、中指袋３、薬指袋４
、小指袋５を挿入し、表皮Ａの端縁８と裏皮の各指袋の
端縁７とを縫合すると共に、相互の下端縁は従来通り皮
紐９で緊締してなる野球用捕球具とした。

この考案は上記のように構成したから、裏皮は親指袋１
を除く人差指袋２、中指袋３、薬指袋４、小指袋５相互
間の股基部６．６’、６″は基部皮Ｂ方向に突出Ｃした
形状を呈する。

従って、この考案野球用捕球具に手指を挿入すると、各
指袋には従来通り指の第二関節付近まで入るのみである
。

しかし、前記股基部６．６’。６′は基部皮Ｂ方向に突
出Ｃしているから、該突出Ｃの部分が挿入した手指の指
股基部との間を充足することになり隙間が殆んどない状
態になる。

かくて、この考案野球用捕球具は、手指との密着性が良
くなって滑動する率が著減するので、迅速な捕球動作、
手指の動作に順応しやすくなり捕球率が向上すると共に
、手指と一体感で使用できる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来グラブの各指袋を形成する裏皮の裁断平面
図、第２図は同裏皮全体の斜視図、第３図はこの考案裏
皮全体の斜視図、第４図は同突成品の背面図である。 Ａ・・・・・・表皮、Ｂ・・・・・・基部皮、Ｃ・・・
・・・突出、１・・・・・・親指袋、２・・・・・・人
差指袋、３・・・・・・中指袋、４・・・・・・薬指袋
、５・・・・・・小指袋、６．６’、６″・・・・・・
股基部、７・・・・・・端縁、８・・・・・・端縁、９
・・・・・・皮紐。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基部皮に親指袋、人差指袋、中指袋、薬指袋を縫合して
   形成する裏皮において、人差指袋と中指袋と薬指袋と小
   指袋との股基部を当該各指袋の端縁よりも突出せしめて
   全体の裏皮とし、芯体を介して表皮の各指袋に裏皮の各
   指袋を挿入し、表皮の端縁と裏皮の各指袋の端縁とを縫
   合することを特徴とする野球用捕球具。