JPS6030377B2 - 複合布帛およびその製造方法 - Google Patents
複合布帛およびその製造方法Info
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- JPS6030377B2 JPS6030377B2 JP51136236A JP13623676A JPS6030377B2 JP S6030377 B2 JPS6030377 B2 JP S6030377B2 JP 51136236 A JP51136236 A JP 51136236A JP 13623676 A JP13623676 A JP 13623676A JP S6030377 B2 JPS6030377 B2 JP S6030377B2
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- JP
- Japan
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- fabric
- fibers
- component
- nonwoven fabric
- woven fabric
- Prior art date
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- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、複合布常に関連するものであり、更に詳しく
述べるならば、極細繊維からなる不織布と、編布又は織
布とから構成された、ヌバツク調人工皮革基布として有
用な複合布常に関するものである。
述べるならば、極細繊維からなる不織布と、編布又は織
布とから構成された、ヌバツク調人工皮革基布として有
用な複合布常に関するものである。
天然皮革は、添付図面の第1図に示されているような組
織を有している。
織を有している。
第1図において、天然皮革の肉面側には、太いコラーゲ
ン繊維東2Bが分布されていて、この太い繊維東は、銀
面側に近づくにつれて、次第により細い繊維東に分岐し
、銀面においては、極めて細い繊維東又は単繊維に分か
れ、銀面を均一かつ繊密に覆っている。従って、天然皮
革の肉面側を起毛すれば、太い毛羽3cを有する肌目の
粗いスカェード皮となるが、銀面側を起毛すれば、細か
い毛羽3Bを有する肌目の優美なヌバック皮が得られる
。このヌバック皮が得られる。このヌバック皮は、皮革
製品のうち、最も高級品とされている。このような優美
な天然皮革様の風合および外観を有する人工皮革を製造
するための基布は、一般に下記の特性を有することが必
要とされている。
ン繊維東2Bが分布されていて、この太い繊維東は、銀
面側に近づくにつれて、次第により細い繊維東に分岐し
、銀面においては、極めて細い繊維東又は単繊維に分か
れ、銀面を均一かつ繊密に覆っている。従って、天然皮
革の肉面側を起毛すれば、太い毛羽3cを有する肌目の
粗いスカェード皮となるが、銀面側を起毛すれば、細か
い毛羽3Bを有する肌目の優美なヌバック皮が得られる
。このヌバック皮が得られる。このヌバック皮は、皮革
製品のうち、最も高級品とされている。このような優美
な天然皮革様の風合および外観を有する人工皮革を製造
するための基布は、一般に下記の特性を有することが必
要とされている。
1 表面に均一でかつ繊密な毛羽を形成することができ
、優美なライティングェフェクト(例えばチョークマー
ク)を有すること。
、優美なライティングェフェクト(例えばチョークマー
ク)を有すること。
2 柔軟であっても、しかも実用上十分な強度を有して
いること。
いること。
上記要件を満足することを目的として提案された従来の
人工皮革用基布としては、特公昭47−44605号公
報に記載された不織布が知られている。
人工皮革用基布としては、特公昭47−44605号公
報に記載された不織布が知られている。
この不織布を用いた人工皮革を添付図面の第2図を参照
しながら説明する。第2図において、この人工皮革は、
多数の互に結合した極細繊維東泌からなる不織布基布と
、この極細繊維束の間隙に含浸された主としてポリウレ
タンからなる高分子弾性体4からなるものである。この
人工皮革の表面には、前記極細繊維東2Aの先端部が露
出していて立毛層3Aを形成している。極細繊維東2A
は、5〜200本の極細繊維からなり、各極細繊維は、
0.001〜0.5デニールの級度を有している。この
ような人工皮革の表面に形成された立毛層3Aは、多数
の極細繊維の東の末端部により形成されているため、こ
の立毛層3Aは、互に独立した多数の極細繊維の房から
形成されているのである。従って、この立毛層3A内に
極細繊維の分布の密な部分と、混在することになり、立
毛層における毛羽の分布が不均一となる。このため、た
とえば毛羽が短い場合には、各立毛繊維房の間の表面に
、含浸された樹脂層が露立し、肌目が粗く、安物の皮革
様の外観および風合を有する人工皮革が得られる。つま
り「 この不織布基布は、前記要件の第1項を満足させ
ることができなかったのである。更に、前記不織布基布
は、互に絡合した極細繊維東のみから構成されているた
め、必要な柔軟性を有しているけれどもその強度には問
題がある。
しながら説明する。第2図において、この人工皮革は、
多数の互に結合した極細繊維東泌からなる不織布基布と
、この極細繊維束の間隙に含浸された主としてポリウレ
タンからなる高分子弾性体4からなるものである。この
人工皮革の表面には、前記極細繊維東2Aの先端部が露
出していて立毛層3Aを形成している。極細繊維東2A
は、5〜200本の極細繊維からなり、各極細繊維は、
0.001〜0.5デニールの級度を有している。この
ような人工皮革の表面に形成された立毛層3Aは、多数
の極細繊維の東の末端部により形成されているため、こ
の立毛層3Aは、互に独立した多数の極細繊維の房から
形成されているのである。従って、この立毛層3A内に
極細繊維の分布の密な部分と、混在することになり、立
毛層における毛羽の分布が不均一となる。このため、た
とえば毛羽が短い場合には、各立毛繊維房の間の表面に
、含浸された樹脂層が露立し、肌目が粗く、安物の皮革
様の外観および風合を有する人工皮革が得られる。つま
り「 この不織布基布は、前記要件の第1項を満足させ
ることができなかったのである。更に、前記不織布基布
は、互に絡合した極細繊維東のみから構成されているた
め、必要な柔軟性を有しているけれどもその強度には問
題がある。
たとえば、ドレープ性が要求される衣料用途の人工皮革
の場合、その厚さは、いよいよ、1伽以下とされる。こ
のような薄地の人工皮革の薄地不織布基布が、互に絡合
した極細繊維東のみから更成されている場合、特に、縫
目や、強い屈曲を受ける場所などに実用上十分な強度を
期待することは困難である。つまり、上記不織布基布は
、前記要件の第2項も満足し得なかったのである。更に
、前記不織布を用いた人工皮革は、ポリウレタンなどの
高分子弾性体を40〜8の重量%も含有しているため、
製品全体として、ゴム様の触感があり、衣料用素材とし
て最も重要なドレープ性に難点があった。
の場合、その厚さは、いよいよ、1伽以下とされる。こ
のような薄地の人工皮革の薄地不織布基布が、互に絡合
した極細繊維東のみから更成されている場合、特に、縫
目や、強い屈曲を受ける場所などに実用上十分な強度を
期待することは困難である。つまり、上記不織布基布は
、前記要件の第2項も満足し得なかったのである。更に
、前記不織布を用いた人工皮革は、ポリウレタンなどの
高分子弾性体を40〜8の重量%も含有しているため、
製品全体として、ゴム様の触感があり、衣料用素材とし
て最も重要なドレープ性に難点があった。
更に、前記極細繊維東からなる不織布を得るためには、
海島繊維から海成分を溶解抽出する必要があり、そのた
め、製造工程が複雑になるなどの問題もある。本発明者
等は、上記のような従来の人工皮革用基布の有する問題
点を解決すべく、種々研究の結果、本発明を完成させた
ものである。
海島繊維から海成分を溶解抽出する必要があり、そのた
め、製造工程が複雑になるなどの問題もある。本発明者
等は、上記のような従来の人工皮革用基布の有する問題
点を解決すべく、種々研究の結果、本発明を完成させた
ものである。
本発明の目的は、柔軟で、かつ実用上十分な強度を有し
、人工皮革用基布として有用な複合布用を提供すること
である。
、人工皮革用基布として有用な複合布用を提供すること
である。
本発明の他の目的は、人工皮革基布として有用であり、
繊密で均一な毛羽と、優美なライティングェフェクトを
有する人工皮革を与えることのできる複合布常を提供す
ることである。
繊密で均一な毛羽と、優美なライティングェフェクトを
有する人工皮革を与えることのできる複合布常を提供す
ることである。
上記の目的は、本発明によって達成される。
本発明の複合布岳は、実質的に単繊維に分離してランダ
ムに分布している、平均繊維径が0.1なし、し5.0
ムmのメルトプロー極細繊維が互に三次元的に交叉各し
て構成されている2枚の不織布成分と、この2枚の不織
布成分の間にはさまれている緑布又は織布成分とから構
成され、前記不織布成分中の極細繊維の一部が、前記線
布又は織布成分を構成している繊維の一部と、前記糠布
又は織布を構成する繊維を実質的に損傷することなく交
絡して、前記2枚の不織布成分と、前記線布又は織布成
分とを一体の複合体に絡合しており、前記綿布又は織布
成分の目付童に対する前記不織布成分の全目付量の比が
1.5以上であり、前記縞布、又は、織布成分と、前記
不織布成分との絡合強度が70夕/抑以上であり、かつ
、前記複合体の少なくとも1面に、前記極細繊維の単繊
維からなる毛羽が形成されていることを侍嘆徴とするも
のである。本発明の複合布畠の構成を、第3図Aおよび
Bを参照しながら説明する。第3図AおよびBにおいて
、糠布又は織布成分1の両面に極細繊維不織布成分2が
重ね合されている。不織布成分中の極細繊維は、互に三
次元的に交絡して不織布を形成しており、更に極細繊維
の一部は、編布又は織布成分中弐繊維の一部とも交絡し
ていて、それによって不織布成分2と脇布又は織布成分
とは一体の複合体を形成するように絡合されている。そ
して、この複合布帯の一面には極細繊維の単繊維からな
る毛羽4パイル)3が形成されている。このパイル層に
おける極細繊維は、実質的に単繊紙に分離して互に独立
に、ほぼ均一な密度でランダム分布しており、繊維東を
形成していないことが重要である。第3図Aは、不織布
成分2と編布又は織布成分1との絡合程度が比較的低い
状態を示しており、第3図Bは、この絡合程度が比較的
高い状態を示している。すなわち、第3図Bにおいては
、不織布成分の極細繊維が、縞布又は織布成分の空隙部
に比較的高に密度をなして入りこみ、絡合している。第
3図AおよびBに図示した態様においては、縞布又は織
布成分は、複合布畠断面のほぼ中央に配直されているが
、本発明の複合布岳は、このような態様に限定されるも
のではなく、編布又は繊維分布が表面に露出しない限り
、何れか一方の表面により近く配置されてもよく、つま
り、その上下に配置された不織布成分の厚さが異なって
いてもよい。
ムに分布している、平均繊維径が0.1なし、し5.0
ムmのメルトプロー極細繊維が互に三次元的に交叉各し
て構成されている2枚の不織布成分と、この2枚の不織
布成分の間にはさまれている緑布又は織布成分とから構
成され、前記不織布成分中の極細繊維の一部が、前記線
布又は織布成分を構成している繊維の一部と、前記糠布
又は織布を構成する繊維を実質的に損傷することなく交
絡して、前記2枚の不織布成分と、前記線布又は織布成
分とを一体の複合体に絡合しており、前記綿布又は織布
成分の目付童に対する前記不織布成分の全目付量の比が
1.5以上であり、前記縞布、又は、織布成分と、前記
不織布成分との絡合強度が70夕/抑以上であり、かつ
、前記複合体の少なくとも1面に、前記極細繊維の単繊
維からなる毛羽が形成されていることを侍嘆徴とするも
のである。本発明の複合布畠の構成を、第3図Aおよび
Bを参照しながら説明する。第3図AおよびBにおいて
、糠布又は織布成分1の両面に極細繊維不織布成分2が
重ね合されている。不織布成分中の極細繊維は、互に三
次元的に交絡して不織布を形成しており、更に極細繊維
の一部は、編布又は織布成分中弐繊維の一部とも交絡し
ていて、それによって不織布成分2と脇布又は織布成分
とは一体の複合体を形成するように絡合されている。そ
して、この複合布帯の一面には極細繊維の単繊維からな
る毛羽4パイル)3が形成されている。このパイル層に
おける極細繊維は、実質的に単繊紙に分離して互に独立
に、ほぼ均一な密度でランダム分布しており、繊維東を
形成していないことが重要である。第3図Aは、不織布
成分2と編布又は織布成分1との絡合程度が比較的低い
状態を示しており、第3図Bは、この絡合程度が比較的
高い状態を示している。すなわち、第3図Bにおいては
、不織布成分の極細繊維が、縞布又は織布成分の空隙部
に比較的高に密度をなして入りこみ、絡合している。第
3図AおよびBに図示した態様においては、縞布又は織
布成分は、複合布畠断面のほぼ中央に配直されているが
、本発明の複合布岳は、このような態様に限定されるも
のではなく、編布又は繊維分布が表面に露出しない限り
、何れか一方の表面により近く配置されてもよく、つま
り、その上下に配置された不織布成分の厚さが異なって
いてもよい。
本発明に用いられる極細繊維は、0.1なし、し5.0
ムm、好ましくは0.5ないし3.0Amの平均繊維径
を有するものである。
ムm、好ましくは0.5ないし3.0Amの平均繊維径
を有するものである。
平均繊維径が0.1ムmより小さくなると、繊維(毛羽
)の強度が実用上不十分で得られる複合布畠が柔軟に過
ぎまた良好なライティングェフェクトおよびチョークマ
ークが得られない。また、平均繊維径が、5仏mを越え
ると、得られる複合布常の柔軟性が不十分となり、良好
なライティングヱフェクトが得られない。本発明におい
て、平均繊維径が、0.1なし、し5ムm、好ましくは
0.5ないし3山m、の極細繊維を用いることによって
、得られる複合布帯は、ヌバック調の人工皮革を与える
ことができる。本発明で使用される極細繊維の種類には
、上記平均繊維径の値を満足する限り格別の限定はない
が、たとえば繊維形成性のポリエステル、ポリアミド、
ポリオレフン、ポリアクリロニトリル、或は上記重合体
を主成分とする共重合体又は重合体混合物などの合成高
分子からなるもの、或は、レーヨン、キュプラなどの再
生繊維などであってもよい。
)の強度が実用上不十分で得られる複合布畠が柔軟に過
ぎまた良好なライティングェフェクトおよびチョークマ
ークが得られない。また、平均繊維径が、5仏mを越え
ると、得られる複合布常の柔軟性が不十分となり、良好
なライティングヱフェクトが得られない。本発明におい
て、平均繊維径が、0.1なし、し5ムm、好ましくは
0.5ないし3山m、の極細繊維を用いることによって
、得られる複合布帯は、ヌバック調の人工皮革を与える
ことができる。本発明で使用される極細繊維の種類には
、上記平均繊維径の値を満足する限り格別の限定はない
が、たとえば繊維形成性のポリエステル、ポリアミド、
ポリオレフン、ポリアクリロニトリル、或は上記重合体
を主成分とする共重合体又は重合体混合物などの合成高
分子からなるもの、或は、レーヨン、キュプラなどの再
生繊維などであってもよい。
このような極細繊維は、如何なる方法で製造されたもの
でもよいが、例えば、溶融薮糸の可能な合成高分子から
、メルトプローィング法によって製造したものであって
もよい。本発明の不織布成分の目付量は、糠布又は織物
成分に対して1.5以上の比率であることが必要である
。
でもよいが、例えば、溶融薮糸の可能な合成高分子から
、メルトプローィング法によって製造したものであって
もよい。本発明の不織布成分の目付量は、糠布又は織物
成分に対して1.5以上の比率であることが必要である
。
この比率が1.5以下になると、得られる複合布富の弾
性(圧縮性およびその回復性、嵩高感等)が低下して好
ましくない。また、不織布成分表面に編布又は織布成分
が蕗出することもある。本発明の複合布常において、不
織布成分の極細繊維は、互に三次元的に交絡しているだ
けではなく、その一部は、編布又は織布成分中の繊維の
一部と交絡して両成分を一体の複合体に絡合しており、
その絡合強度は70夕/抑以上でなければならない。こ
)に「絡合強度」というのは不織布成分と縄布又は織布
成分との結合強度を表わすものであるが、その測定方法
は後に説明する。
性(圧縮性およびその回復性、嵩高感等)が低下して好
ましくない。また、不織布成分表面に編布又は織布成分
が蕗出することもある。本発明の複合布常において、不
織布成分の極細繊維は、互に三次元的に交絡しているだ
けではなく、その一部は、編布又は織布成分中の繊維の
一部と交絡して両成分を一体の複合体に絡合しており、
その絡合強度は70夕/抑以上でなければならない。こ
)に「絡合強度」というのは不織布成分と縄布又は織布
成分との結合強度を表わすものであるが、その測定方法
は後に説明する。
本発明に用いられる編布又は織物に格別の限定はなく、
所望の複合布常の構成、用途等を考慮してあらゆる編布
又は織物から任意に選択することができるが、一般には
、10〜100夕/力の目付を有するもの、好ましくは
、30〜70夕/あの目付を有するものが用いられる。
所望の複合布常の構成、用途等を考慮してあらゆる編布
又は織物から任意に選択することができるが、一般には
、10〜100夕/力の目付を有するもの、好ましくは
、30〜70夕/あの目付を有するものが用いられる。
また、この編物又は織物に用いられる糸の太さおよび繊
維の織度にも格別の限定はないが、好適な柔軟性を有す
る複合布常を得るためには、糸の太さは70デニールを
こえないことが好ましく、好ましい単繊総の級度は3デ
ニール以下、更に好ましくは、2デニール以下である。
あまり太い繊維は、得られる複合布幕の柔軟度を低下さ
せ、また交絡も困難である。本発明に用いられる編物の
種類にも格別の限定はなく、緯編布およびトリコット編
布などの縦編布、およびレース編布、それを基本とする
各種変り編布などのいづれであってもよい。
維の織度にも格別の限定はないが、好適な柔軟性を有す
る複合布常を得るためには、糸の太さは70デニールを
こえないことが好ましく、好ましい単繊総の級度は3デ
ニール以下、更に好ましくは、2デニール以下である。
あまり太い繊維は、得られる複合布幕の柔軟度を低下さ
せ、また交絡も困難である。本発明に用いられる編物の
種類にも格別の限定はなく、緯編布およびトリコット編
布などの縦編布、およびレース編布、それを基本とする
各種変り編布などのいづれであってもよい。
また、本発明に用いられる織物の種類にも格別の限定は
なく、平織、綾織、朱子織、変り織などのいずれであっ
てもよい。しかしながら、本発明に用いられる編物又は
織物は、不織布成分の極細繊維が、編布又は織布の組織
(糸)中に容易に侵入し、その構成繊維と交格できるよ
うに、表面編目又は織目を有するものであり、また、構
成繊維間にも、交絡に十分な空間を保持していることが
望ましい。本発明に用いられる編物又は織布を構成する
繊維の種類には格別の限定はないが、一般に、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、およびこれ
らの主成分とする英重合体又は混合物などの合成高分子
からなるもの、或は、レーヨン、又は、キュプラからな
るものであってもよい。本発明の複合布角に用いられる
編布又は織布成分は、不織布成分内の極細繊維の交絡を
促進し、繊密な不織布構造を安定に形成させるのに重要
な役割をはたしている。
なく、平織、綾織、朱子織、変り織などのいずれであっ
てもよい。しかしながら、本発明に用いられる編物又は
織物は、不織布成分の極細繊維が、編布又は織布の組織
(糸)中に容易に侵入し、その構成繊維と交格できるよ
うに、表面編目又は織目を有するものであり、また、構
成繊維間にも、交絡に十分な空間を保持していることが
望ましい。本発明に用いられる編物又は織布を構成する
繊維の種類には格別の限定はないが、一般に、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、およびこれ
らの主成分とする英重合体又は混合物などの合成高分子
からなるもの、或は、レーヨン、又は、キュプラからな
るものであってもよい。本発明の複合布角に用いられる
編布又は織布成分は、不織布成分内の極細繊維の交絡を
促進し、繊密な不織布構造を安定に形成させるのに重要
な役割をはたしている。
一般に短繊維の集合体(ゥェブ)から不織布を製造する
には、短繊維に捲縞をかけて、交絡を助長したり、或は
接着剤を用いて、繊維を相互に接着固定したりして、こ
の繊維相互の結合を基礎として、更にニードルパンチな
どを施して繊維間の交絡を行っていた。繊維を交絡させ
るには、繊維が交絡位置に移動し、かつ交絡姿勢に屈曲
し得る自由度を持っていなければならない。しかし、繊
維の移動の自由度が過度に大きいと、却って、交絡しに
く)、また、形成された交絡が解けやすく、これでは、
十分強固な繊維交絡を得ることができない。従って、交
絡を効率よく推進するためには、交絡すべき繊維の一部
分の繊維の一端又は一部が、その位置に固定され、その
他の部分、又は他端が自由に動いて、他の繊維の一端部
又は一部分と交絡し、これによって、ほゞ安定化された
交絡が順次に伝播して行き、連鎖的三次元交絡が形成さ
れることが望ましい。本発明において用いられる縄布又
は織布は、特に前記交絡の開始点において、縞布又は織
布内に侵入して来た極細繊維の一部を保持拘束し、交絡
伝播の起点を形成するのに有用である。このように、編
布又は織布成分を用いることによって、複合布局の強度
および寸法安定性を著るしく高めることができる。更に
、縞布又は織布成分は、複合布常の不織布成分内に、そ
の厚さの方向に指向している繊維の存在を容易にし、そ
の結果、複合布常の圧縮率および圧縮回復率を向上させ
ている。
には、短繊維に捲縞をかけて、交絡を助長したり、或は
接着剤を用いて、繊維を相互に接着固定したりして、こ
の繊維相互の結合を基礎として、更にニードルパンチな
どを施して繊維間の交絡を行っていた。繊維を交絡させ
るには、繊維が交絡位置に移動し、かつ交絡姿勢に屈曲
し得る自由度を持っていなければならない。しかし、繊
維の移動の自由度が過度に大きいと、却って、交絡しに
く)、また、形成された交絡が解けやすく、これでは、
十分強固な繊維交絡を得ることができない。従って、交
絡を効率よく推進するためには、交絡すべき繊維の一部
分の繊維の一端又は一部が、その位置に固定され、その
他の部分、又は他端が自由に動いて、他の繊維の一端部
又は一部分と交絡し、これによって、ほゞ安定化された
交絡が順次に伝播して行き、連鎖的三次元交絡が形成さ
れることが望ましい。本発明において用いられる縄布又
は織布は、特に前記交絡の開始点において、縞布又は織
布内に侵入して来た極細繊維の一部を保持拘束し、交絡
伝播の起点を形成するのに有用である。このように、編
布又は織布成分を用いることによって、複合布局の強度
および寸法安定性を著るしく高めることができる。更に
、縞布又は織布成分は、複合布常の不織布成分内に、そ
の厚さの方向に指向している繊維の存在を容易にし、そ
の結果、複合布常の圧縮率および圧縮回復率を向上させ
ている。
更にまた、織布又は編布成分は、不織布成分表面におけ
るパイル(毛羽)の密度を高め、かつその分布を均一に
する効果も有している。
るパイル(毛羽)の密度を高め、かつその分布を均一に
する効果も有している。
本発明の複合布帯構造物は下記のような方法で製造する
ことができる。
ことができる。
実質的にランダムに分布していて、所謂繊維東を形成し
ていない、平均繊維径0.1なし、し5.0仏mの極細
短繊維から、ランダムゥェブを形成する。このランダム
ウェブの形成方法には格別の限定はなく、たとえばメル
トプロー法によって形成してもよい。このメルトプロー
法は、例えば、特関昭50−46972号公報に開示さ
れているが、この方法を添付図面の第4図および第5図
を参照しながら説明する。第4図および第5図において
、熱可塑性合成高分子を押出機5により溶融し、一列に
並んだ多数の紡糸オリフィス12から押出す。それと同
時に、ガス導入管6から送られた加熱された高速ガス、
一般には、空気をオリフイス12の両側に設けられたス
リット13から、押出された繊維状溶融合成高分子の流
れに対して吹き当て、その気流の作用により押し出され
た繊維状溶融体を極細繊維7の形状に引き延ばし切断し
、かつ撹乱しつ)固化する。このようにして形成された
極細短繊維は、噴射気流(乱流)により、1対の回転ロ
ーラー10の間で循環しているスクリーン(コレクター
)9上に堆積されてランダムウェブ8を形成し、1対の
ニップローラ(送り出しローラー)11によって引き出
られる。この場合、極細短繊維は乱流によってランダム
に櫨乱されるので実質的に繊維東を形成することはない
。このようにして形成されたランダムウェブにおいて、
第6図に示された電子顕微鏡から明らかなように極細繊
維は、ほゞ水平方向に配置され、互に交絡しているが、
垂直方向の交絡はほとんどなく、従って、このランダム
ウヱブは、三次元的交絡を有しているものとは言えない
。
ていない、平均繊維径0.1なし、し5.0仏mの極細
短繊維から、ランダムゥェブを形成する。このランダム
ウェブの形成方法には格別の限定はなく、たとえばメル
トプロー法によって形成してもよい。このメルトプロー
法は、例えば、特関昭50−46972号公報に開示さ
れているが、この方法を添付図面の第4図および第5図
を参照しながら説明する。第4図および第5図において
、熱可塑性合成高分子を押出機5により溶融し、一列に
並んだ多数の紡糸オリフィス12から押出す。それと同
時に、ガス導入管6から送られた加熱された高速ガス、
一般には、空気をオリフイス12の両側に設けられたス
リット13から、押出された繊維状溶融合成高分子の流
れに対して吹き当て、その気流の作用により押し出され
た繊維状溶融体を極細繊維7の形状に引き延ばし切断し
、かつ撹乱しつ)固化する。このようにして形成された
極細短繊維は、噴射気流(乱流)により、1対の回転ロ
ーラー10の間で循環しているスクリーン(コレクター
)9上に堆積されてランダムウェブ8を形成し、1対の
ニップローラ(送り出しローラー)11によって引き出
られる。この場合、極細短繊維は乱流によってランダム
に櫨乱されるので実質的に繊維東を形成することはない
。このようにして形成されたランダムウェブにおいて、
第6図に示された電子顕微鏡から明らかなように極細繊
維は、ほゞ水平方向に配置され、互に交絡しているが、
垂直方向の交絡はほとんどなく、従って、このランダム
ウヱブは、三次元的交絡を有しているものとは言えない
。
交絡の程度を表わす尺度としては、引張り強度と高密度
があり、上記の方法により形成されたランダムウェブの
引張強度は、0.1k9/抑程度、高密度は0.02〜
0.05夕/謙程度である。このようなランダムウェブ
を繊維の熱融着が生じないように常温でプレスして高密
度を0.2夕/塊程度としても引張強度は、0.5k9
/肌未満という低い値に止まっている。このことは、ラ
ンダムウヱプ中の繊維の三次元的交絡が極めて少ないこ
とを示すものである。このようなメルトプロー法によれ
ば、使用する合成高分子の種類に応じて紙口温度、ガス
気流温度、ガス圧力、吐出量などを適当に選定すること
により平均繊維径0.1〜5.0一mの極細繊維のラン
ダムウェブを得ることができる。
があり、上記の方法により形成されたランダムウェブの
引張強度は、0.1k9/抑程度、高密度は0.02〜
0.05夕/謙程度である。このようなランダムウェブ
を繊維の熱融着が生じないように常温でプレスして高密
度を0.2夕/塊程度としても引張強度は、0.5k9
/肌未満という低い値に止まっている。このことは、ラ
ンダムウヱプ中の繊維の三次元的交絡が極めて少ないこ
とを示すものである。このようなメルトプロー法によれ
ば、使用する合成高分子の種類に応じて紙口温度、ガス
気流温度、ガス圧力、吐出量などを適当に選定すること
により平均繊維径0.1〜5.0一mの極細繊維のラン
ダムウェブを得ることができる。
例えば、ポリエチレンテレフタレートを溶融しメルトプ
ロー法により、紡口温度320午0、ガス温度、365
qo、ガス圧力3.5k9/地、吐出量0.2タ′mi
n/オリフイスの条件で平均繊維径2.0山mの極細短
繊維からなる仏mを得ることができる。上記のようなメ
ルトプロー法により製造された繊維は極めて小さい平均
繊維径(数山mないし1′10仏m程度)を有している
ため、繊維の平均長さを測定することが困難でああるが
、一般には、30舷以上、多くの場合は100ないし3
0仇舷程度と推定されている。上記ランダムゥェブにお
いて、極細繊維は互に融着することなく、再配列のため
の移動の自由度を有していることが必要である。
ロー法により、紡口温度320午0、ガス温度、365
qo、ガス圧力3.5k9/地、吐出量0.2タ′mi
n/オリフイスの条件で平均繊維径2.0山mの極細短
繊維からなる仏mを得ることができる。上記のようなメ
ルトプロー法により製造された繊維は極めて小さい平均
繊維径(数山mないし1′10仏m程度)を有している
ため、繊維の平均長さを測定することが困難でああるが
、一般には、30舷以上、多くの場合は100ないし3
0仇舷程度と推定されている。上記ランダムゥェブにお
いて、極細繊維は互に融着することなく、再配列のため
の移動の自由度を有していることが必要である。
従って、極細繊維製造時の高虫着を防止し、しかも均一
に分布させるために、紙糸オリフイスとスクリーンとの
距離、すなわち集積距離は20〜6比九であることが好
ましい。更に好ましくは25〜5反次である。次に、上
記のようにして得られた2枚のランダムウェプの間に、
第7図に示されるように、縞布又は織布をはさみ、積層
シートを形成する。次に、第8図に示されているように
、積層シート16を、流体透過性のスクリーン17上に
乗せ、積層シート16の上方から、これに高速の流体流
を吹き当て、積層シート16内の極細繊維を三次元的に
互に交絡させるとともに、編布又は織布内の繊維の一部
と極細繊維の一部とを互に交絶させ、不織布成分と、織
布又は編布成分とを絡合させ、複合布常構造物を形成す
る。第8図において積層シート16は、回転するスクリ
ーン17によって、矢印の方向に運ばれ、交絡処理を施
された後一対のデリバリー・ローフー19によって引き
取られる。
に分布させるために、紙糸オリフイスとスクリーンとの
距離、すなわち集積距離は20〜6比九であることが好
ましい。更に好ましくは25〜5反次である。次に、上
記のようにして得られた2枚のランダムウェプの間に、
第7図に示されるように、縞布又は織布をはさみ、積層
シートを形成する。次に、第8図に示されているように
、積層シート16を、流体透過性のスクリーン17上に
乗せ、積層シート16の上方から、これに高速の流体流
を吹き当て、積層シート16内の極細繊維を三次元的に
互に交絡させるとともに、編布又は織布内の繊維の一部
と極細繊維の一部とを互に交絶させ、不織布成分と、織
布又は編布成分とを絡合させ、複合布常構造物を形成す
る。第8図において積層シート16は、回転するスクリ
ーン17によって、矢印の方向に運ばれ、交絡処理を施
された後一対のデリバリー・ローフー19によって引き
取られる。
高圧、水は、給水源(図示されていない)から給水パイ
プ20を経てオリフィスヘッド14に送られ、多数の細
オリフィス15に分配され、これらの細オリフィス15
から、細かな高圧水流18として積層シート上に噴射さ
れる、このとき、オリフィスヘッドを、積層シートを横
切る方向に細かく往復運動させて、積層シート全面にわ
たって、まんべんなく高圧水流を吹き当てるようにする
ことが好ましい。このようにして得られる複合布常とし
ては、一般に50なし、し300夕/あの目付を有し、
かつ、0.5ないし3.0k9/弧の範囲の引張り強度
を有するものが好ましい。本発明において、不織布成分
と編布又は織布成分との絡合強度は、70夕/肌以上で
あり、100〜300夕/c双であることが、より好ま
しい。
プ20を経てオリフィスヘッド14に送られ、多数の細
オリフィス15に分配され、これらの細オリフィス15
から、細かな高圧水流18として積層シート上に噴射さ
れる、このとき、オリフィスヘッドを、積層シートを横
切る方向に細かく往復運動させて、積層シート全面にわ
たって、まんべんなく高圧水流を吹き当てるようにする
ことが好ましい。このようにして得られる複合布常とし
ては、一般に50なし、し300夕/あの目付を有し、
かつ、0.5ないし3.0k9/弧の範囲の引張り強度
を有するものが好ましい。本発明において、不織布成分
と編布又は織布成分との絡合強度は、70夕/肌以上で
あり、100〜300夕/c双であることが、より好ま
しい。
一般に両者の絡合強度が70夕/肌以下の場合は、両成
分の一体感がなく、このような複合布尾を基布として、
人工皮革を製造しても、ペーパーラィクな風合となり、
実用上十分な強力を示すことができない。不織布成分に
おける極細繊維を相互に、又は、編布又は織布の繊維と
三次元的に交絡させるための高速流体としては、一般に
液体、特に水を用いるのが有効である。
分の一体感がなく、このような複合布尾を基布として、
人工皮革を製造しても、ペーパーラィクな風合となり、
実用上十分な強力を示すことができない。不織布成分に
おける極細繊維を相互に、又は、編布又は織布の繊維と
三次元的に交絡させるための高速流体としては、一般に
液体、特に水を用いるのが有効である。
これによって、交絡操作において、縞布又は織布の繊維
を実質的に損傷することなく、不織布成分と、編布又は
織布成分とを絡合することができる。これに対して、不
織布を製造するための一般に用いられているニードルパ
ンチ法を本発明に適用すると、極細繊維が損傷されて繊
維同志の交縦が生じにく)、またニードルのバーブによ
り孔が形成されるばかりでなく、編布又は織布内繊維を
損傷し、組織を損傷し、時には、この繊維が、不織布成
分を通ってその表面にまで出て釆ることがあり、、好ま
しくない。或は、袴関昭50−12157ぴ号公報記載
の方法のようにメルトプロー法によって、得られる極細
繊維を直接に縄布又は織布上に吹きつけて不織布成分を
形成すると、操作の初期において極細繊維の一部が、縞
布又は織布の組織の粗い部分に侵入するが、すぐ、その
狙い部分は堆積した極細繊維によって被覆され、それ以
後、不織布成分と、編物又は織物成分との絡合は進行し
なくなる、特に、極細繊維が堆積して、不織布成分の目
付が30夕/れ以上になると、不織布成分と、編布又は
織布との絡合は全く行われなくなり、両者は容易に剥離
される、このような積層体の絡合強度は、たかだか10
タ′仇であって、到底実用に供し得るようなものではな
い。本発明の複合布帯において、不織布成分と、編布又
は織布との交絡強度は70夕/仇以上であることが必要
であるが、高速流体処理を過度に施すと、不織布成分内
における極細繊維間の三次元的交絡が過度に進行し、不
織布成分の圧縮が生起し、繊維間の移動の自由度が過度
に減少し、その結果、うすし、ペーパーラィクな粗硬な
不織布となってしまうことがある。
を実質的に損傷することなく、不織布成分と、編布又は
織布成分とを絡合することができる。これに対して、不
織布を製造するための一般に用いられているニードルパ
ンチ法を本発明に適用すると、極細繊維が損傷されて繊
維同志の交縦が生じにく)、またニードルのバーブによ
り孔が形成されるばかりでなく、編布又は織布内繊維を
損傷し、組織を損傷し、時には、この繊維が、不織布成
分を通ってその表面にまで出て釆ることがあり、、好ま
しくない。或は、袴関昭50−12157ぴ号公報記載
の方法のようにメルトプロー法によって、得られる極細
繊維を直接に縄布又は織布上に吹きつけて不織布成分を
形成すると、操作の初期において極細繊維の一部が、縞
布又は織布の組織の粗い部分に侵入するが、すぐ、その
狙い部分は堆積した極細繊維によって被覆され、それ以
後、不織布成分と、編物又は織物成分との絡合は進行し
なくなる、特に、極細繊維が堆積して、不織布成分の目
付が30夕/れ以上になると、不織布成分と、編布又は
織布との絡合は全く行われなくなり、両者は容易に剥離
される、このような積層体の絡合強度は、たかだか10
タ′仇であって、到底実用に供し得るようなものではな
い。本発明の複合布帯において、不織布成分と、編布又
は織布との交絡強度は70夕/仇以上であることが必要
であるが、高速流体処理を過度に施すと、不織布成分内
における極細繊維間の三次元的交絡が過度に進行し、不
織布成分の圧縮が生起し、繊維間の移動の自由度が過度
に減少し、その結果、うすし、ペーパーラィクな粗硬な
不織布となってしまうことがある。
このような複合布岳は人工皮革用基布としては不適当で
ある。従って、本発明の複合布常構造物中の不織布帯分
は、好ましくは引張強度が厚さ0.6肋で1.0〜2.
4k9/仇、更に好ましくは、1.5〜2.4k9/肌
を有し、また、好ましくは、嵩密度0.15〜0.30
タ′均、更に好ましくは、0.20〜0.30夕/のを
有するものである。本発明の複合布高騰造物を製造する
ための高速流体処理に用いることができる。すなわち、
水を、多数の細いオリフィス、すなわち、好ましくは内
経0.05〜0.2仇奴、更に好ましくは、直径0.0
5〜0.15側のオリフイスから、圧力好ましくは10
〜60k9/仇更に好ましくは、20〜50k9/めで
噴出させる。そしてこの頃出流を水透過性のスクリーン
上におかれた積層体の上方から不織布成分の表面に吹き
当てるようにするのである。この場合、スクリーンの裏
側に吸引処理を施すことが望ましい。この吸引によって
、スクリーン上の積層体中の空気を除去し、水の噴射流
が、積層体中に侵入し易くし、繊維間の交絡を助長する
。この吸引のためには、一5〜一5仇奴Hgの減圧域を
スクリーンの裏側に形成することが好ましい。過度の吸
引は、積層体内の繊維の運動を妨害し、繊維間交絡を困
難にするので、望ましくない。また、スクリーンとして
は金網が用いられ、その目が細かいものが、表面の平滑
で均一な複合布尾を得るために好ましい。上述のような
高速流体処理を、不織布成分と、縦布又は、織布成分と
の積層体に施すと、不織布成分中の高速流体に吹き当て
られた極細繊維は、垂直方向に配列する力を受けて移動
し、近隣の極細繊維と互に交絡し、これにより、三次元
的交絡が進行する。
ある。従って、本発明の複合布常構造物中の不織布帯分
は、好ましくは引張強度が厚さ0.6肋で1.0〜2.
4k9/仇、更に好ましくは、1.5〜2.4k9/肌
を有し、また、好ましくは、嵩密度0.15〜0.30
タ′均、更に好ましくは、0.20〜0.30夕/のを
有するものである。本発明の複合布高騰造物を製造する
ための高速流体処理に用いることができる。すなわち、
水を、多数の細いオリフィス、すなわち、好ましくは内
経0.05〜0.2仇奴、更に好ましくは、直径0.0
5〜0.15側のオリフイスから、圧力好ましくは10
〜60k9/仇更に好ましくは、20〜50k9/めで
噴出させる。そしてこの頃出流を水透過性のスクリーン
上におかれた積層体の上方から不織布成分の表面に吹き
当てるようにするのである。この場合、スクリーンの裏
側に吸引処理を施すことが望ましい。この吸引によって
、スクリーン上の積層体中の空気を除去し、水の噴射流
が、積層体中に侵入し易くし、繊維間の交絡を助長する
。この吸引のためには、一5〜一5仇奴Hgの減圧域を
スクリーンの裏側に形成することが好ましい。過度の吸
引は、積層体内の繊維の運動を妨害し、繊維間交絡を困
難にするので、望ましくない。また、スクリーンとして
は金網が用いられ、その目が細かいものが、表面の平滑
で均一な複合布尾を得るために好ましい。上述のような
高速流体処理を、不織布成分と、縦布又は、織布成分と
の積層体に施すと、不織布成分中の高速流体に吹き当て
られた極細繊維は、垂直方向に配列する力を受けて移動
し、近隣の極細繊維と互に交絡し、これにより、三次元
的交絡が進行する。
同時に、極細繊維の一部は、編布又は織布成分の空隙部
に侵入するとともに、糠布又は織布を構成している繊維
の一部と接触しこれらと交絡するに至る。本発明の複合
布岳構造物を得るための不織布成分において、極細繊維
は繊維東を形成することなく、互にランダムに分布して
いることが重要である。
に侵入するとともに、糠布又は織布を構成している繊維
の一部と接触しこれらと交絡するに至る。本発明の複合
布岳構造物を得るための不織布成分において、極細繊維
は繊維東を形成することなく、互にランダムに分布して
いることが重要である。
このような繊維東が、不織布成分中に多数存在すると、
高速流体処理によって、繊維東を単繊維に解体分散させ
ることが困難であるので、得られる不織布の風合、絡合
強度等が不満足なものとなる。また、繊維東を解体する
ために、過度の高速流体処理や、ニードルパンチを積層
体に施すと、これらの処理によって繊維の損傷、切断が
おこり、得られた製品にすじや孔を生じ、また、その強
度も低いなどの欠点を生ずる。上述のようにして得られ
た絡合体に対し、サンドペーパー或はワイヤブラシ等を
用いて起毛処理を施すと実質的に繊維東のない、極細繊
維ののパイル(毛羽)が均一な分布密度で形成され、ヌ
バック調人工皮革として有用な複合布岳が得られる。
高速流体処理によって、繊維東を単繊維に解体分散させ
ることが困難であるので、得られる不織布の風合、絡合
強度等が不満足なものとなる。また、繊維東を解体する
ために、過度の高速流体処理や、ニードルパンチを積層
体に施すと、これらの処理によって繊維の損傷、切断が
おこり、得られた製品にすじや孔を生じ、また、その強
度も低いなどの欠点を生ずる。上述のようにして得られ
た絡合体に対し、サンドペーパー或はワイヤブラシ等を
用いて起毛処理を施すと実質的に繊維東のない、極細繊
維ののパイル(毛羽)が均一な分布密度で形成され、ヌ
バック調人工皮革として有用な複合布岳が得られる。
本発明の複合布常は100〜300タ′〆の総目付量を
有していることが好ましい。
有していることが好ましい。
本発明の複合布常は、また、5なし、し30%の灘水面
積収縮率を有することが好ましい。
積収縮率を有することが好ましい。
前記絡合体を、起毛の前又は後に収縮を発現させると、
それによって絡合体の密度が向上し、従ってパイルの分
布密度も高まり、全体として充実感が向上し、優美なラ
イティングヱフェクトを有するスエード調複合布岳が得
られる。本発明の複合布岳構造物の特長は、極細単繊給
が相互に絡み合い、しかも綿布又は織布中の繊維と絡合
して、不織布成分と縞布又は織布成分と絡合しているこ
とにあり、従って柔軟性に優れ、しかも従来の繊維東の
みから成る不織布基布を用いたときには到底達し得ない
物性を持った皮革状物を得ることができる。
それによって絡合体の密度が向上し、従ってパイルの分
布密度も高まり、全体として充実感が向上し、優美なラ
イティングヱフェクトを有するスエード調複合布岳が得
られる。本発明の複合布岳構造物の特長は、極細単繊給
が相互に絡み合い、しかも綿布又は織布中の繊維と絡合
して、不織布成分と縞布又は織布成分と絡合しているこ
とにあり、従って柔軟性に優れ、しかも従来の繊維東の
みから成る不織布基布を用いたときには到底達し得ない
物性を持った皮革状物を得ることができる。
一般に、不織布の強度と柔軟性は、密度と密酸な関係が
あり、高密度にする程強度は大きくなるが、反面風合し
、が硬くなり柔軟性が劣ってくる。衣料用として好まし
い柔軟度と高強度(特に縫製強度)とを同時に具備した
基布を得るためには単に、不織布成分内の極細単繊総同
志の交絡では充分ではない。極細単繊維相互の絡み合い
と、更には、編布又は不織布との絡み合いが加わること
によって、はじめて高度な柔軟性と、大きな縫製強度、
優れた寸法安定性を有する複合布常構造物が得られるの
である。本発明の複合布帯の別の特長は、表面の毛羽が
均一で、しかも毛羽密度の高い皮革状物が得られること
にある。
あり、高密度にする程強度は大きくなるが、反面風合し
、が硬くなり柔軟性が劣ってくる。衣料用として好まし
い柔軟度と高強度(特に縫製強度)とを同時に具備した
基布を得るためには単に、不織布成分内の極細単繊総同
志の交絡では充分ではない。極細単繊維相互の絡み合い
と、更には、編布又は不織布との絡み合いが加わること
によって、はじめて高度な柔軟性と、大きな縫製強度、
優れた寸法安定性を有する複合布常構造物が得られるの
である。本発明の複合布帯の別の特長は、表面の毛羽が
均一で、しかも毛羽密度の高い皮革状物が得られること
にある。
毛羽の発生状態は不織布成分内極細繊維の絡合構造によ
ってほとんど決定される。従来の繊維東が絡合している
構造の不織布を起毛させた場合は、第2図に示す様に切
り株のようなふご状の繊維東の毛羽として発現する。こ
の様な繊維東の毛羽は、特に毛羽長を短くすると、ゴム
状弾性重合体が露出し表面風合が荒く、商品価値を著る
しく減じてしまう。ところが、本発明の複合布岳は、極
細繊維が相互に三次元的に交絡した構造体であるため、
極細繊維のみから成る毛羽が起毛表面に高密度に発生す
ることに大きな特長がある。しかも、この毛羽が特に平
均繊維径0.1〜5.0rmの極細繊維から成るため、
平均毛羽長が100ムm以下10rm程度まで短くして
も、穣美なチョークマークが出現するという優れたライ
ティング・ェフェクトと、従釆の繊維東毛羽ではどうし
ても生み出すことができなかった天然皮革特有のしっと
りとした表面タッチを有しており、滑らかで肌目が細か
いヌバック調の皮革状物が得られる。以下に実施例を挙
げて本発明を更に具体的に説明する。
ってほとんど決定される。従来の繊維東が絡合している
構造の不織布を起毛させた場合は、第2図に示す様に切
り株のようなふご状の繊維東の毛羽として発現する。こ
の様な繊維東の毛羽は、特に毛羽長を短くすると、ゴム
状弾性重合体が露出し表面風合が荒く、商品価値を著る
しく減じてしまう。ところが、本発明の複合布岳は、極
細繊維が相互に三次元的に交絡した構造体であるため、
極細繊維のみから成る毛羽が起毛表面に高密度に発生す
ることに大きな特長がある。しかも、この毛羽が特に平
均繊維径0.1〜5.0rmの極細繊維から成るため、
平均毛羽長が100ムm以下10rm程度まで短くして
も、穣美なチョークマークが出現するという優れたライ
ティング・ェフェクトと、従釆の繊維東毛羽ではどうし
ても生み出すことができなかった天然皮革特有のしっと
りとした表面タッチを有しており、滑らかで肌目が細か
いヌバック調の皮革状物が得られる。以下に実施例を挙
げて本発明を更に具体的に説明する。
但し、実施例及び比較例中に示される諸物性の測定は、
下記の方法により実施した。1 引張強度:長さ20弧
×幅1弧のサンプルを取り把握長を1弧としてオートグ
ラフにより伸長切断し、その時の最大強力を求める。
下記の方法により実施した。1 引張強度:長さ20弧
×幅1弧のサンプルを取り把握長を1弧としてオートグ
ラフにより伸長切断し、その時の最大強力を求める。
2 引裂強力:第9図Aに示す様な寸法のサンプルを取
り、片側から他方の端へ向って点Cまで切り込みを入れ
る。
り、片側から他方の端へ向って点Cまで切り込みを入れ
る。
次に第9図Bに示す様に広げA端及びB端の把握長を5
のとし、A,B端をそれぞれ矢印の方向に引っぱってオ
ートグラフによりC点から引き裂かれる時の最大強力を
測定したものである。3 縫製強度:長さ10弧×幅2
弧のサンプルを2枚採取し、この2枚のサンプルを第1
0図に示す様に重ね、次いで重合部分を「コ」の字形に
縫合する。
のとし、A,B端をそれぞれ矢印の方向に引っぱってオ
ートグラフによりC点から引き裂かれる時の最大強力を
測定したものである。3 縫製強度:長さ10弧×幅2
弧のサンプルを2枚採取し、この2枚のサンプルを第1
0図に示す様に重ね、次いで重合部分を「コ」の字形に
縫合する。
縫合条件は通常のミシンで行い、針は11番、縫い糸は
ポリステル糸5巧蚤手、縫いステッチ1汐十/3仇とし
た。この2枚のサンプルを縦長の方向に縫い合せたもの
を、両端5のを把握して、オートグラフにより引っ張り
、縫目の所で破断した時の最大強力(kg)を測定する
。最大強力を試料の幅(2仇)で除してこれを縫製強度
(k9/仇)とする。4 伸長回復率:複合布常から長
さ20奴×幅1仇のサンプルを採取し上端5伽を把握し
、サンプルを上から吊り下げた形で固定する。
ポリステル糸5巧蚤手、縫いステッチ1汐十/3仇とし
た。この2枚のサンプルを縦長の方向に縫い合せたもの
を、両端5のを把握して、オートグラフにより引っ張り
、縫目の所で破断した時の最大強力(kg)を測定する
。最大強力を試料の幅(2仇)で除してこれを縫製強度
(k9/仇)とする。4 伸長回復率:複合布常から長
さ20奴×幅1仇のサンプルを採取し上端5伽を把握し
、サンプルを上から吊り下げた形で固定する。
次いで下端5狐を把握して1.0k9の荷重を吊り下げ
、伸び測定する。最初の長さをし(仇)とし、10分間
荷重をかけた時の長さL(仇)を求め次いで荷重をはず
して更にIQ分間放置する。この時の長さを−(仇)と
すると、下記式伸長回復率=三三声X・ooく%) から伸長回復率を求める。
、伸び測定する。最初の長さをし(仇)とし、10分間
荷重をかけた時の長さL(仇)を求め次いで荷重をはず
して更にIQ分間放置する。この時の長さを−(仇)と
すると、下記式伸長回復率=三三声X・ooく%) から伸長回復率を求める。
5 圧縮率及び圧縮回復率:複合布精機造物から1比ス
×1比スの正方形の小片lq女を採取しこの10枚を重
ねてその上に同じ広さの薄い金属板(50夕)をのせ、
2分間放置して、その厚さtoを測定し、次いで10k
9の荷重を全面に均等にかかる様にして3び分間鷹く。
×1比スの正方形の小片lq女を採取しこの10枚を重
ねてその上に同じ広さの薄い金属板(50夕)をのせ、
2分間放置して、その厚さtoを測定し、次いで10k
9の荷重を全面に均等にかかる様にして3び分間鷹く。
荷重下30分後の厚さtlを測定し、次いで荷重を取り
除いて更に3び分間放置してその厚さt2を求める。t
o,tl・t2より圧縮率及び圧縮回復率は下記式:圧
縮率=2司三×・oo(%) 脇回復率=帯著XI。
除いて更に3び分間放置してその厚さt2を求める。t
o,tl・t2より圧縮率及び圧縮回復率は下記式:圧
縮率=2司三×・oo(%) 脇回復率=帯著XI。
。(%)で与えられる。
6 高密度:単位体積当りの重量のことであって、下記
の方法により測定される。
の方法により測定される。
前田式圧縮弾性測定機を用い、6肌×7肌のサンプルを
、直径2.ルネの円板上に載せ、5.0夕の荷重(1.
6夕/仇)をかけてその厚さを測定し、体積を計算によ
り求める、サンプルの重量を、上記体積で割り嵩密度と
する。
、直径2.ルネの円板上に載せ、5.0夕の荷重(1.
6夕/仇)をかけてその厚さを測定し、体積を計算によ
り求める、サンプルの重量を、上記体積で割り嵩密度と
する。
7 絡合強度:第11図に示されているように長さ20
弧、幅1肌のサンプルを取り、前もって極細短繊不織布
成分2と編布又は織布成分1を、一端から10肌のC点
まではがしておき、剥離部Cを中央にしてCからそれぞ
れ5弧のところのA及びBを把握させ、ショッパ−を用
いて、AとBとを夫々反対方向に引張りCから剥離する
ときの最大強力を測定する。
弧、幅1肌のサンプルを取り、前もって極細短繊不織布
成分2と編布又は織布成分1を、一端から10肌のC点
まではがしておき、剥離部Cを中央にしてCからそれぞ
れ5弧のところのA及びBを把握させ、ショッパ−を用
いて、AとBとを夫々反対方向に引張りCから剥離する
ときの最大強力を測定する。
実施例 1
第4,5図に示したタイプの装置を用いて、ポリエチレ
ンテレフタレートを、級口温度320oo、ガス温度3
65q0ガス圧力4.0k9′の及び樹脂吐出力0.2
夕/min/オリフィスの条件でメルトプローし、移動
する金網上に補集距離4比淋で橘集し目付80夕/枕の
ランダムウェプを得た。
ンテレフタレートを、級口温度320oo、ガス温度3
65q0ガス圧力4.0k9′の及び樹脂吐出力0.2
夕/min/オリフィスの条件でメルトプローし、移動
する金網上に補集距離4比淋で橘集し目付80夕/枕の
ランダムウェプを得た。
このウェブの薮水面積収縮率は70%、平均繊維径は、
電子顕微鏡から20ムmであった。このウェブの上に目
付40夕/あの目の荒い両面編地(ポリエステルテレフ
タレート4の/38のマルチフィラメント)を均一に広
げて載せ、次いでその上に前記と同様なランダムウェブ
(目付80夕/〆)を重ね合せ三層構造のシートとした
。
電子顕微鏡から20ムmであった。このウェブの上に目
付40夕/あの目の荒い両面編地(ポリエステルテレフ
タレート4の/38のマルチフィラメント)を均一に広
げて載せ、次いでその上に前記と同様なランダムウェブ
(目付80夕/〆)を重ね合せ三層構造のシートとした
。
該三層構造シートを金網上に載せ、下方から25肌Hg
で吸収しながら、シート全面に、0.10側の径の細オ
リフィスより30k9/榊の圧力で連続的に噴出する多
数の高圧水流を表裏2回づつ当て、次いで同様の処理を
40k9/地の圧力で表裏3回づつ施した。この様にし
て得られた、不織布常構造物は第3図Aに示した様な断
面構造を有し極めて充実感に富んだものであった。その
物性値は次に示す。
で吸収しながら、シート全面に、0.10側の径の細オ
リフィスより30k9/榊の圧力で連続的に噴出する多
数の高圧水流を表裏2回づつ当て、次いで同様の処理を
40k9/地の圧力で表裏3回づつ施した。この様にし
て得られた、不織布常構造物は第3図Aに示した様な断
面構造を有し極めて充実感に富んだものであった。その
物性値は次に示す。
嵩高度 0.25夕/〆引張り
強度 7.4k9/仇交絡強度
2.0kg/肌絡合強度
250夕/仇面積収縮率
20%これを沸水で1粉ご間処理し、面
積収縮率20%で収縮させ、更に分散染料を用いて染色
した。
強度 7.4k9/仇交絡強度
2.0kg/肌絡合強度
250夕/仇面積収縮率
20%これを沸水で1粉ご間処理し、面
積収縮率20%で収縮させ、更に分散染料を用いて染色
した。
次にその表面をサンドペーパー(250メッシュ)で起
毛加工し、次に針布起毛機による起毛加工を施したとこ
ろ、軟らかでしかも充実感のあるヌバック調人工皮革が
得られた。この皮革様物の表面を顕微鏡で観察したとこ
の平均繊維径2山m、毛羽長0.5〜1.仇岬の単繊緩
からなるパイルが形成されていた。
毛加工し、次に針布起毛機による起毛加工を施したとこ
ろ、軟らかでしかも充実感のあるヌバック調人工皮革が
得られた。この皮革様物の表面を顕微鏡で観察したとこ
の平均繊維径2山m、毛羽長0.5〜1.仇岬の単繊緩
からなるパイルが形成されていた。
又、このものは通常の起毛不織布起毛織編物と異なり、
優美なライティング・ェフェクトを有しており、しかも
従来の人工皮革のように、ポリウレタン等の高分子弾性
体を含有しないため、極めてドレープ性に富んだ高級衣
料素材として適性をもったものであった。この不織布高
騰造物の物性を次に示す。
優美なライティング・ェフェクトを有しており、しかも
従来の人工皮革のように、ポリウレタン等の高分子弾性
体を含有しないため、極めてドレープ性に富んだ高級衣
料素材として適性をもったものであった。この不織布高
騰造物の物性を次に示す。
目付 200夕/〆厚さ
0.5肋引張強度
7.0k9/伽引裂強度
35k9縫製強度
6.5k9/肌伸長回復率
85%圧縮率 20
%圧縮回復率 87%実施例
2実施例1で用いられたメルトプローイング条件のうち
、ガス圧力を2.8k9′のにした外は、実施例1と同
様の条件で、ポリエチレンテレフタレートをメルトプロ
ーして平均繊維径4.5仏m、目付100夕/〆のラン
ダムウェブを得た。
0.5肋引張強度
7.0k9/伽引裂強度
35k9縫製強度
6.5k9/肌伸長回復率
85%圧縮率 20
%圧縮回復率 87%実施例
2実施例1で用いられたメルトプローイング条件のうち
、ガス圧力を2.8k9′のにした外は、実施例1と同
様の条件で、ポリエチレンテレフタレートをメルトプロ
ーして平均繊維径4.5仏m、目付100夕/〆のラン
ダムウェブを得た。
このゥェプ2枚の間に目付45夕/枕のガーゼ状のポリ
エチレンテレフタレート繊維3M/24功)らなる織物
をはさみ込んで三層構造のシート物にした。
エチレンテレフタレート繊維3M/24功)らなる織物
をはさみ込んで三層構造のシート物にした。
この三層構造シートを金網上に載せ、下方から35肋H
gの減圧で吸引しながら、シート全面に0.1仇舷の径
のノズルより30k9/地の圧力で連続的に噴射する高
圧水流を表裏2回づつ当て、次いで40k9/洲の圧力
で表裏3回づつ当て、更に50k9/地の圧力で、表愛
2回づつ処理した。ついでこれを沸水中に10分間浸潰
して収縮させたところ、この時の収縮率は面積収縮で1
2%であった。この様にして得られた複合布岳の断面を
、走査型電子顕微鏡で観察すると三層構造は認められず
、不織布成分は織物とほぼ一体となって三次元的に交絡
しており、第3図Bに示した様な断面構造であった。こ
の複合布常は極めて繊密で充実感に富んだものである。
その物性は次の如くであった。嵩密度
0.29夕/ふ引張強度
7.8k9/抑交絡強度
2.2k9/仇絡合強度 測
定不可これを分散染料を用いて染色、次いでその表面を
サンドペーパー(250メッシュ)で起毛加工、針布起
毛加工したところ、繊密な立毛層をもった軟かでしかも
充実感のあるヌバック課人工皮革が得られた。
gの減圧で吸引しながら、シート全面に0.1仇舷の径
のノズルより30k9/地の圧力で連続的に噴射する高
圧水流を表裏2回づつ当て、次いで40k9/洲の圧力
で表裏3回づつ当て、更に50k9/地の圧力で、表愛
2回づつ処理した。ついでこれを沸水中に10分間浸潰
して収縮させたところ、この時の収縮率は面積収縮で1
2%であった。この様にして得られた複合布岳の断面を
、走査型電子顕微鏡で観察すると三層構造は認められず
、不織布成分は織物とほぼ一体となって三次元的に交絡
しており、第3図Bに示した様な断面構造であった。こ
の複合布常は極めて繊密で充実感に富んだものである。
その物性は次の如くであった。嵩密度
0.29夕/ふ引張強度
7.8k9/抑交絡強度
2.2k9/仇絡合強度 測
定不可これを分散染料を用いて染色、次いでその表面を
サンドペーパー(250メッシュ)で起毛加工、針布起
毛加工したところ、繊密な立毛層をもった軟かでしかも
充実感のあるヌバック課人工皮革が得られた。
このものの物性は次の如くであった。目付
250夕/〆厚さ
0.7肋引張強度
7.0k9/肌引裂強度
3.8k9縫製強度 7
k9伸長回復率 87%圧縮率
26%圧縮回復率
92%実施例 3第4,5図に
示したタイプの装置を用いて、ナイロン6を級口温度3
1yo、ガス温度36ぴ○、ガス圧力40k9/地及び
横脂吐出量0.1夕/min/オリフィスの条件でメル
トプロー法し、移動する金網上に捕集距離50功で楠集
し、平均繊維径0.3山mの極細繊維からなるランダム
ウェブを得た。
250夕/〆厚さ
0.7肋引張強度
7.0k9/肌引裂強度
3.8k9縫製強度 7
k9伸長回復率 87%圧縮率
26%圧縮回復率
92%実施例 3第4,5図に
示したタイプの装置を用いて、ナイロン6を級口温度3
1yo、ガス温度36ぴ○、ガス圧力40k9/地及び
横脂吐出量0.1夕/min/オリフィスの条件でメル
トプロー法し、移動する金網上に捕集距離50功で楠集
し、平均繊維径0.3山mの極細繊維からなるランダム
ウェブを得た。
このようにして目付120夕/〆及び60多/あの2枚
のウェブを調製し、これらの間に目付35タ′での両面
線地(ナイロン60 4瓜/34fのマルチフィラメン
ト)を均一に広げてはさみ込んで三層構造とした。該三
層構造シートを実施例1と同様にして高圧水流で処理し
た。得られた複合布常は下記の物性を有し、充実感に富
んだものであった。嵩高度 0
.222′地引張り強度 7.4
kg/の聡磯 肌g/地縦合強
度 1809次に実施例1と
同様にして起毛加工したところ極めて柔軟でしかも充実
感に富み、表面毛羽の繊密な人工皮革が得られた。
のウェブを調製し、これらの間に目付35タ′での両面
線地(ナイロン60 4瓜/34fのマルチフィラメン
ト)を均一に広げてはさみ込んで三層構造とした。該三
層構造シートを実施例1と同様にして高圧水流で処理し
た。得られた複合布常は下記の物性を有し、充実感に富
んだものであった。嵩高度 0
.222′地引張り強度 7.4
kg/の聡磯 肌g/地縦合強
度 1809次に実施例1と
同様にして起毛加工したところ極めて柔軟でしかも充実
感に富み、表面毛羽の繊密な人工皮革が得られた。
この不織布精機進物の物性は次の如くであった。目付
215夕/枕厚さ
0.7肋引張り強度
6.9k9/仇引裂強度
3.6k9縫製強度
6.8k9/物伸長回復率
78%圧縮率 27%圧
縮回復率 85%比較例 1ポ
リエチレンテレフタレートをメルトプローイングして、
平均繊維径8山m、目付80夕/れのランダムウェブを
得た。
215夕/枕厚さ
0.7肋引張り強度
6.9k9/仇引裂強度
3.6k9縫製強度
6.8k9/物伸長回復率
78%圧縮率 27%圧
縮回復率 85%比較例 1ポ
リエチレンテレフタレートをメルトプローイングして、
平均繊維径8山m、目付80夕/れのランダムウェブを
得た。
このウェブを用いて実施例1と同様にして縄地と交絡さ
せ、表面を起毛加工して得られた不織布亮構造物は粗硬
なものであり、表面が荒く、本発明特有のしっとりとし
た表面タッチと柔軟性に欠けたものであった。図面の簡
単な説明第1図は、天然皮革の構造を示す断面説明図で
あり、第2図は、従来の繊維東を用いた不織布の構造を
示す断面説明図であり、第3図は本発明の複合布畠構造
物の構造を示す断面説明図であり、第4図は、本発明に
使用される極細繊維の製造装置の一例を示す斜視説明図
であり、第5図は、第4図の装置に用いられる紡糸オリ
フィスおよび高圧ガス噴射口の一例を示す断面説明図で
あり、第6図は、本発明の複合布幕の製造に用いられる
ランダムウェブの電子顕微鏡写真であり、第7図は、本
発明の複合布精の製造工程の一部を示す断面説明図であ
り、第8図は、本発明方法に使用される繊維総合装置の
一例を示す斜視説明図であり、第9図Aは、引裂強度測
定用試験片の寸法、形状を示す説明図であり、第9図B
は、第9図Aの試験片を用いて引裂強度を測定する方法
の説明図であり、第10図は、縫製強度測定用試験片の
寸法、形状を示す説明図であり、第11図は、絡合強度
測定用試験片の寸法、形状および測定法を示す説明図で
ある。
せ、表面を起毛加工して得られた不織布亮構造物は粗硬
なものであり、表面が荒く、本発明特有のしっとりとし
た表面タッチと柔軟性に欠けたものであった。図面の簡
単な説明第1図は、天然皮革の構造を示す断面説明図で
あり、第2図は、従来の繊維東を用いた不織布の構造を
示す断面説明図であり、第3図は本発明の複合布畠構造
物の構造を示す断面説明図であり、第4図は、本発明に
使用される極細繊維の製造装置の一例を示す斜視説明図
であり、第5図は、第4図の装置に用いられる紡糸オリ
フィスおよび高圧ガス噴射口の一例を示す断面説明図で
あり、第6図は、本発明の複合布幕の製造に用いられる
ランダムウェブの電子顕微鏡写真であり、第7図は、本
発明の複合布精の製造工程の一部を示す断面説明図であ
り、第8図は、本発明方法に使用される繊維総合装置の
一例を示す斜視説明図であり、第9図Aは、引裂強度測
定用試験片の寸法、形状を示す説明図であり、第9図B
は、第9図Aの試験片を用いて引裂強度を測定する方法
の説明図であり、第10図は、縫製強度測定用試験片の
寸法、形状を示す説明図であり、第11図は、絡合強度
測定用試験片の寸法、形状および測定法を示す説明図で
ある。
1・・・糠布又は織布成分、2・・・極細繊維不織布成
分、3・・・毛羽、4・・・ゴム状弾性重合体、5…押
出機、6・・・ガス導入管、7・・・極細短繊維流、8
・・・ランダムウエブ、9…コレクタ−(スクリーン)
、10…回転ロール、11…送り出しロール、12…オ
リフイス、13…スロット、14…オリフイスヘッド、
15・・・細オリフィス、16・・・積層シート、17
・・・スクリーン、18・・・高圧水流、19・・・デ
リバリーローフー、20・・・給水パイプ。
分、3・・・毛羽、4・・・ゴム状弾性重合体、5…押
出機、6・・・ガス導入管、7・・・極細短繊維流、8
・・・ランダムウエブ、9…コレクタ−(スクリーン)
、10…回転ロール、11…送り出しロール、12…オ
リフイス、13…スロット、14…オリフイスヘッド、
15・・・細オリフィス、16・・・積層シート、17
・・・スクリーン、18・・・高圧水流、19・・・デ
リバリーローフー、20・・・給水パイプ。
第1図第2図
第3図
第4図
第5図
第6図
第7図
第8図
第10図
第9図
第11図
Claims (1)
- 1 実質的に単繊維状にランダムに分布している、平均
繊維形が0.1ないし5.0μmのメルトプロー極細繊
維が互に三次元的に交絡して構成されている2枚の不織
布成分と、この2枚の不織布成分の間にはさまれている
編布又は織布成分とから構成され、前記不織布成分中の
極細繊維の一部が、前記編布又は織布成分を構成してい
る繊維の一部と、前記編布又は織布成分を構成する繊維
を実質的に損傷することなく交絡し、前記2枚の不織布
成分と前記織布又は織布成分とを一体の複合体に絡合し
ており、前記編布又は織布成分の目付量に対する前記不
織布成分の全目付量の比が1.5以上であり、前記編布
又は織布成分と、前記不織布との絡合強度が、70g/
cm以上であり、かつ、前記複合体の少なくとも1面に
前記極細繊維の単繊維からなる毛羽が形成されているこ
とを特徴とする複合布帛。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51136236A JPS6030377B2 (ja) | 1976-11-15 | 1976-11-15 | 複合布帛およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51136236A JPS6030377B2 (ja) | 1976-11-15 | 1976-11-15 | 複合布帛およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5361770A JPS5361770A (en) | 1978-06-02 |
JPS6030377B2 true JPS6030377B2 (ja) | 1985-07-16 |
Family
ID=15170456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51136236A Expired JPS6030377B2 (ja) | 1976-11-15 | 1976-11-15 | 複合布帛およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6030377B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4190695A (en) * | 1978-11-30 | 1980-02-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Hydraulically needling fabric of continuous filament textile and staple fibers |
JPS62206075A (ja) * | 1986-03-04 | 1987-09-10 | 東レ株式会社 | 規則性パタ−ンを有する立毛シ−ト |
-
1976
- 1976-11-15 JP JP51136236A patent/JPS6030377B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5361770A (en) | 1978-06-02 |
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