JPS6027495Y2 - 散布機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は立木用、棚作用、支柱栽培用、露地野菜栽培
用、トンネル栽培用等いづれを問わず、噴管を送風機筺
に対して所望位置に設定・保持可能とした送風機に係る
ものである。

従来果樹園、造林地等での防除に際して使用される噴管
は、−機種、一種類の散布しか可能でなく、たとえば立
木への薬剤散布には立木専用の噴管を、またぶどう棚へ
の薬剤散布には棚作業専用の噴管をというように夫々具
備しなければならないため、防除作業に際して煩雑感を
免れ得ない上に、設備費用の著しい高騰化を招来すると
共に、作業能率の向上を到底所期し得なかった。

そこでこの考案は前述のような欠点を是正すべく、防除
対象のいかんを不問、防除対象の状況によく即応して薬
剤散布を行ない得る散布機を提供しようとするもので、
筐体内の散布機の両端に吐出口を対向・穿設し、これら
の吐出口に夫々連通する噴管のいづれか一方を、筐体に
対し回動自在に装着してなるものである。

以下図面についてこの考案の一実施例を述べるに、走行
防除機（図示しない）のような機器の適所に載置されれ
た両吸い込み形式の遠心型の送風機１を収納せる筐体Ｖ
の両側に、吐出口２，３を対向・穿設し、これらの吐出
口２，３の夫々に、末細状の長尺な噴管４，５の根部を
連通腰これらの噴管４，５の長手方向に沿い所定間隔下
にノズルａ、 ｂを適数個設けると共に、吐出口３側に
おいて湾曲状の変向体６の一端（第２図において上端）
を回動自在に嵌合し、任意の回動位置で筺体Ｖに対し容
易に設定・保持可能とし、またこの変向体６の他端（第
２図において右端）に前記噴管５の根部を着脱自在に嵌
合・密着しである。

なお変向体６には多少の弾性を付与して一旦設定した後
には、よくその位置を保持するようにしである。

この考案は前述のような構成であるから、いまその使用
に際し、たとえば噴管４，５を第１図の実線位置に設定
し、送風機１を駆動すれば、薬剤と加圧風は吐出口２，
３を経て夫々噴管４，５に流入した後、ノズルａ、ｂか
ら薬剤を相互に反対方向に向は噴射させて防除を行なう
。

しかして防除対象の相違により、たとえば噴管５を立木
の防除に使用するときは、変向体６を把持して筐体Ｖに
対し回動して上方に向けるときは、噴管５も共に起立腰
革１図の鎖線で示す位置をとることになり、立木の防除
をよく行ない得るものである。

この考案によれば送風機を収納せる筐体の吐出口の一方
に変向体を回動自在に嵌合し、この変向体に噴管を装着
したので、変向体の筐体への設定位置によりよくその状
態を保持できるので、防除対象の異なるのに伴い、随時
に噴管の一つを所望方向に設定可能なため、防除作業に
降して遂−噴管を交換していた従来の所作に比し著しく
簡易な上に、多数の噴管を予め用しなくともよいので従
来に比し経済的負担の大幅な低減となると共に、取扱い
も極めて簡単である等の実益を有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例にして、第１図は使用時の要
部説明図、第２図は第１図のｎ−ｎ線拡大断面図である
。 ■・・・・・・筐体、１・・・・・・送風機、２，３・
・・・・・吐出口、４，５・・・・・・噴管、６・・・
・・・変向体、ａ、ｂ・・・・・・ノズル。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）筐体内の送風機の両側に吐出口を対向・穿設し、
   これら吐出口に夫々連通する噴管のいづれか一方を、筐
   体に対して回動自在に装着してなる散布機。
2. （２） 筐体に回動自在に装着された変向体に噴管を
   取付けてなる実用新案登録請求の範囲第１項記載の散布
   機。