JPS602226Y2 - 布地 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、−面に模様を突出形成した布地に関する。

一般に用いられている布地では、その−面に模様を形成
するには、別体の装飾布を縫着したり、刺しゅう糸を挿
し通したりしているが、いずれも装飾用部材を必要とし
、模様形成に多大な労力を必要とする。

本考案は上記した点に鑑みてなされたもので、布地に等
間隔に切り込みを入れ、その切り込みにより形威される
ストリップ片を隣接するストリップ片に順次挿通して、
模様出しをするようにした布地を提供することを目的と
する。

以下本考案の実施例を図面につき説明する。

第１図において符号１は、不織布やレザー等で構成した
布地であって、その布地１には、等間隔を置いて多数の
直線切り込み２が入れられ、その切り込み２によって多
数の同一形状のストリップ片３，３が形威されている。

上記ストリップ片３は、隣接するストリップ片に順次挿
通されて、布地１の一面に突出した模様４を形威してい
る。

すなわち細片３ａの下を通して細片３ｂを引き上げ、次
に細片３ｂのループの中を細片３ｃを通し、これを順次
繰り返すことで模様が形威される上記切り込みの間隔は
切り込み長さにより可変するものであり、その値を適当
に変更すると、形威される模様もそれに応じて多少変化
する。

なお上記模様形成ではストリップ片３の裏面が表側にな
って突出するから、切り込み形成区域の裏面に別布を貼
着するか表裏を色違いにすると形威される模様はより特
徴のあるものとなる。

また上記実施例では布地１に形威される切り込みを直線
ではなく、円弧状■字形にすれば、直線により形威した
細片とは異なる細片が形威されるので、その細片を順次
挿通して形威される模様も、上記模様４を異なる形態を
呈することになる。

第２図ないし第５図は本考案を手さげ袋、テーブルセン
タおよびクッションに適用した実施例を示すものであっ
て、手さげ袋においては、模様５を形威した長手形をな
す布地６の両側端および上下端に切り込み７を等間隔に
設けて、細片８を形威し、その布地を二つ折りして、両
側端の対向する細片８，８を互いに結び合わせることで
袋状部分９（第３図）を形威し、その袋状部分の開口部
端に把手１０を置き、その把手１０に開口部端に設けた
細片を結ぶことで把手が袋状部分９に一体的に結合され
る。

また第４図に示すテーブルセンタ１１は、上記布地６の
周縁に沿って狭い間隔で布地を切断し、ただ１２を形成
することで作られる。

さらに第５図に示すクッション１３は、布地に切り込み
を同一円上に位置するように設けることで円形をなす模
様１４を形威している。

以上述べたように本考案によれば、布地に突出形成する
模様を別個に設けた装飾布地や、糸、針を使用すること
なく形威し得、その模様も布地に形成するストリップ片
形状により多種多様に選択し得るから、布地の利用も袋
物からテーブルセンタやクッションまで多種にわたり、
手づくり作品を楽しむことができるという効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による布地の平面図、第２図は同布地を
手さげ袋として利用する場合を袋素材を示す図、第３図
は完成された手さげ袋を示す図、第４図は本考案をテー
ブルセンタに利用した図、第５図は本考案をクッション
に利用した図である。 １・・・・・・布地、２・・・・・・切り込み、３・・
・・・・ストリップ片、４・・・・・・模様。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 布地に等間隔を置いて多数の切り込みを入れ、その切り
   込みにより形威されるストリップ片を、隣接するストリ
   ップ片に順次挿通して模様を一面に突出形成した布地。